お待ちかね! MCNのオスカー2016予想 第1弾!

 MCN(Movie City News)による、1発目のオスカー予想(Gurus o’ Gold)が発表されました。(11月5日)

 2012年の1発目は、9月27日に発表され、一昨年は10月2日に発表され、昨年は10月16日に発表されたので、少しずつ後にずれ込んでいく形になっています。

 MCNのオスカー予想は、けっこうな確率で、(しかもこの時期に)米国アカデミー賞を言い当てることになるので、MCN側にそういう自負もあり、業界内外からの期待も感じつつ、やり続けるうちに、年々慎重になっていっているということでしょうか。

 *元記事はこちら:http://moviecitynews.com/2015/11/gurus-o-gold-in-the-starting-gate/

画像

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 ◆作品賞(Best Picture)

 1位:“Spotlight”(Open Road Films) 監督:トム・マッカーシー
 1+1+3+3+2+1+1+2+3+1+1 124ポイント(11票)

 2位:『オデッセイ』(米・英)(Fox) 監督:リドリー・スコット
 9+6+1+1+1+3+2+1+1+4+2 112ポイント(11票)

 3位:“Room”(アイルランド・カナダ)(A24) 監督:レニー・アブラハムソン
 3+7+7+7+3+4+4+5+5+7+6 85ポイント(11票)

 4位:『ブリッジ・オブ・スパイ』(Touchstone Pictures) 監督:スティーヴン・スピルバーグ
 7+5+5+4+7+6+6+4+7+6+4 82ポイント(11票)

 5位:『レヴェナント:蘇えりし者』(Fox) 監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
 4+4+4+5+4+10+3+3+5 75ポイント(9票)

 6位:“Joy”(Fox) 監督:デイヴィッド・O・ラッセル
 2+9+2+2+6+5+10+6+2 73ポイント(9票)

 7位:“Brooklyn”(アイルランド・英・カナダ)(Fox Searchlight Pictures) 監督:ジョン・クローリー
 5+2+12+6+10+7+5+7+9+11+5 64ポイント(11票)

 8位:『スティーブ・ジョブズ』(ユニバーサル) 監督:ダニー・ボイル
 8+8+9+11+5+2+7+8+2+10+12 61ポイント(11票)

 9位:『キャロル』(英・米・仏)(TWC) 監督:トッド・ヘインズ
 6+12+6+9+8+11+9+4+3+3 59ポイント(10票)

 10位:『インサイド・ヘッド』(ディズニー) 監督:ピート・ドクター
 3+11+8+8+8+9+9 35ポイント(7票)

 11位:“The Hateful 8”(TWC) 監督:クエンティン・タランティーノ
 10+10+10+9+8+11+11+8 27ポイント(8票)

 12位:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(オーストラリア・米)(WB) 監督:ジョージ・ミラー
 12+11+10+10+6+12 17ポイント(6票)

 13位:『サウルの息子』(ハンガリー)(Sony Pictures Classics) 監督:ネメシュ・ラースロー
 8+12+12+8 12ポイント(4票)

 14位:“The Danish Girl”(Focus Features) 監督:トム・フーパー
 11+11+9+12+11 11ポイント(5票)

 15位:“The Big Short”(パラマウント) 監督:アダム・マッケイ
 12+7 7ポイント(2票)

 16位:“Youth”(伊・仏・スイス・英)(Fox Searchlight Pictures) 監督:パオロ・ソレンティーノ
 12+10 4ポイント(2票)

 ◆監督賞(Best Director)

 1位:トム・マッカーシー “Spotlight”
 1+2+1+2+1+1+2+2+4+2+2 68ポイント(11票)

 2位:リドリー・スコット 『オデッセイ』
 3+1+2+2+1+1+1+5+1 55ポイント(9票)

 3位:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ 『レヴェナント:蘇えりし者』
 4+1+4+6+3+7+3+3+3 38ポイント(9票)

 4位:ジョージ・ミラー 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
 5+3+4+6+4+2+7+4 29ポイント(8票)

 5位:スティーヴン・スピルバーグ 『ブリッジ・オブ・スパイ』
 6+4+6+4+7+5+4+6+5+ 25ポイント(9票)

 5位:デイヴィッド・O・ラッセル “Joy”
 3+2+4+5+1 25ポイント(5票)

 6位:トッド・ヘインズ 『キャロル』
 2+5+5+5+4+3 24ポイント(6票)

 7位:ダニー・ボイル 『スティーブ・ジョブズ』
 5+6+3+5+3+6+7 21ポイント(7票)

 8位:レニー・アブラハムソン 〝Room“
 3+5+6+7+7 12ポイント(5票)

 9位:ネメシュ・ラースロー 『サウルの息子』
 6+6 4ポイント(2票)

 ◆主演男優賞(Best Actor)

 1位:マイケル・ファスベンダー 『スティーブ・ジョブズ』
 2+2+3+6+1+1+1+3+1+2+3 63ポイント(11票)

 2位:レオナルド・ディカプリオ 『レヴェナント:蘇えりし者』
 1+1+1+1+2+2+5+1+1 57ポイント(9票)

 3位:エディー・レッドメイン “The Danish Girl”
 4+3+6+4+3+4+4+7+6+5+4 38ポイント(11票)

 4位:マット・デイモン 『オデッセイ』
 5+2+2+6+3+5+2+4+7 36ポイント(9票)

 5位:マイケル・ケイン “Youth”
 6+5+5+4+2+4+4+6+5 31ポイント(9票)

 6位:ジョニー・デップ 『ブラック・スキャンダル』
 3+5+7+6+2+7+3+1 30ポイント(8票)

 7位:トム・ハンクス 『ブリッジ・オブ・スパイ』
 6+4+3+3+3 21ポイント(5票)

 8位:スティーヴ・カレル “The Big Short”
 6+2 8ポイント(2票)

 9位:ブライアン・クランストン “Trumbo”
 7+7+7+5+7 7ポイント(5票)

 10位:イアン・マッケラン 『ミスター・ホームズ』
 5+7+5 7ポイント(3票)

 11位:ウィル・スミス “Concussion”
 4+7 5ポイント(2票)

 ◆主演女優賞(Best Actress)

 1位:ブリー・ラーソン “Room”
 1+1+2+1+1+1+1+1+1+3+1 74ポイント(11票)

 2位:シアーシャ・ローナン “Brooklyn”
 4+2+4+3+3+3+2+2+5+6+3 51ポイント(11票)

 3位:ケイト・ブランシェット 『キャロル』
 2+5+3+4+5+4+6+4+2+1+2 50ポイント(11票)

 4位:ジェニファー・ローレンス “Joy”
 3+4+1+2+4+2+3+3+2 48ポイント(9票)

 5位:キャリー・マリガン “Suffragette”
 5位:6+5+4+5+6+4+5 24ポイント(8票)

 6位:リリー・トムリン “Grandma”
 6+6+2+6+5+6+7+5 21ポイント(8票)

 7位:シャーロット・ランプリング “45 Years”
 5+3+7+7+7+3+7+4 21ポイント(8票)

 8位:シャーリーズ・セロン 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
 7+6+7+7+6 7ポイント(5票)

 9位:エミリー・ブラント 『ボーダーライン』
 7+7+5+7 6ポイント(4票)

 ◆助演男優賞(Best Supporing Actor)

 1位:マーク・ライランス 『ブリッジ・オブ・スパイ』
 4+3+1+2+1+2+1+3+3+3+1 64ポイント(11票)

 1位:マイケル・キートン “Spotlight”
 5+1+2+1+2+1+2+6+1+1+2 64ポイント(11票)

 3位:マーク・ラファロ “Spotlight”
 2+6+3+5+3+4+2+4+4 39ポイント(9票)

 4位:トム・ハーディー 『レヴェナント:蘇えりし者』
 1+4+3+3+4+6+7+6 30ポイント(8票)

 5位:イドリス・エルバ 『ビースト・オブ・ノー・ネーション』
 3+4+3+4+2+3 29ポイント(6票)

 6位:ベニチオ・デル・トロ 『ボーダーライン』
 2+5+4+4+6+4+5+7 27ポイント(8票)

 7位:ポール・ダノ 『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』
 5+6+5+5+7+1+5+7+5 26ポイント(9票)

 8位:ジェイコブ・トレンブレイ “Room”
 7+7+5+2+6 13ポイント(5票)

 9位:サミュエル・L・ジャクソン “The Hateful 8”
 7+5 4ポイント(2票)

 10位:ロバート・デニーロ “Joy”
 7+6 3ポイント(2票)

 11位:ジョエル・エドガートン 『ブラック・スキャンダル』
 7+6 3ポイント(2票)
 
 ◆助演女優賞(Best Supporting Actress)

 1位:ルーニー・マーラ 『キャロル』
 1+6+1+1+1+1+2+2+2+1+1+ 69ポイント(11票)

 2位:アリシア・ヴィキャンデル “The Danish Girl”
 2+1+2+3+3+2+1+1+3+2+2 66ポイント(11票)

 3位:ケイト・ウィンスレット 『スティーブ・ジョブズ』
 3+3+3+2+2+3+3+5+1+5+3 55ポイント(11票)

 4位:ジェーン・フォンダ “Youth”
 5+2+4+4+4+5+4+6+3+5 38ポイント(10票)

 5位:ジェニファー・ジェイソン・リー “The Hateful 8”
 4+4+5+4+4 19ポイント(5票)

 6位:ジョアン・アレン “Room”
 5+6+6+4+6+4 17ポイント(6票)

 7位:エリザベス・バンクス 『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』
 6+5+7+6+3+4 17ポイント(6票)

 8位:レイチェル・マクアダムス “Spotlight”
 7+7+5+7+6 8ポイント(5票)

 9位:クリステン・スチュワート 『アクトレス~女たちの舞台~』
 6+6+6 6ポイント(3票)

 10位:ジュリー・ウォルターズ “Brooklyn”
 7+7+5 5ポイント(3票)

 11位:ジェシカ・チャステイン 『オデッセイ』
 5+7 4ポイント(2票)

 12位:ヘレン・ミレン “Trumbo”
 7+7 2ポイント(2票)

 ※トータル・ポイントは、1位を10ポイントとした各票の合算です。

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 まあ、下馬評に挙がっていたものの大半がそのまま挙がっていると言えなくもありませんが、いくつか意外なこともありました。

 ・アニメーション作品である『インサイド・ヘッド』が、現在10位につけていること。もし作品賞にノミネートされれば、2011年の『トイ・ストーリー3』以来。ここまで評価が高いということは、長編アニメーション賞は、『インサイド・ヘッド』でほぼ決まり、ということでしょうか。

 ・英語圏以外のハンガリー映画『サウルの息子』が13位という高位置につけていて、監督賞にも顔を出している。この順位では、実際にノミネートされる可能性は低いけれど、外国語映画賞などで大きくクローズ・アップされることになりそう。もし作品賞にノミネートされれば、2013年の『愛、アムール』以来。外国語映画賞にノミネートされれば、ハンガリー映画として1989年の『ハヌッセン』以来27年ぶり9回目。受賞すれば、1982年の『メフィスト』以来34年ぶり2回目。

 ・本年度は、サンダンス枠(昨年度で言えば『セッション』のような)の作品が、見当たりません(少なくとも上記の部門では)。厳しそうだとは思ったけどグランプリ受賞作“Me and Earl and the Dying Girl”はダメだったようです。有力視された『タンジェリン』も、女優賞へのノミネートすら厳しそうです。

 ・期待の高かったトッド・ヘインズは、女優賞でのノミネートは確実ですが、作品賞も監督賞もノミネートされるかされないかギリギリのところ。

 ・例年、最初期の下馬評には名前が挙がるけれど、すーっと消えていくリドリー・スコットは、本年度は本物であるようで、お披露目後も高評価を保っています。

 ・この時点で、ウディ・アレン、ジョナサン・デミ、スティーヴン・フリアーズ、ジョン・ヒルコート、ロバート・ゼメキス、ライアン・クーグラー、ジェフ・ニコルズ、テレンス・マリック、オリヴァー・ストーンらの名前は挙がってきていません。
 リチャード・リンクレイターやデレク・シアンフランスの新作は、2016年に持ち越されたようです。

 ・“Spotlight”:ベネチア、テルライド、トロントでお披露目済み。11月6日全米公開。
 “The Danish Girl”:ベネチア、トロントでお披露目済み。11月27日全米公開。
 『オデッセイ』:トロントでお披露目済み。10月2日全米公開。
 『スティーブ・ジョブズ』:テルライド、NYでお披露目済み。10月23日全米公開。
 『ブリッジ・オブ・スパイ』:NYでお披露目済み。10月16日全米公開。
 『レヴェナント:蘇えりし者』と“Joy”と“The Hateful 8”はもう完成しているのかしていないのか、マスコミにはお披露目が済んでいるのかどうかはっきりしません。いずれにしても1か月以内にはお披露目になるはずですが、まだお披露目前であれば、お披露目以降に評価(予想)が大幅に変わる可能性があります。

 ・トム・ハンクスは、アカデミーの理事を務めていて、有力作品があってもノミネートを辞退していたらしい節がありますが、(まだ理事の任期が残っている)本年度はどうでしょうか。(最後にノミネートされたのは、2001年の『キャスト・アウェイ』で、その後、例えば、『キャプテン・フィリップス』と『ウォルト・ディズニーの約束』があった2014年などは有力候補のはずでした。)

 ・本年度は20世紀フォックス映画が有望作品を多く抱えています。果たしてそれぞれが他の足を引っ張ることなく、うまく展開できるでしょうか。

 ・最終的な順位(ノミネーション)はともかく、作品賞のトップ10前後までに挙がっている作品が、本年度の全米映画賞レースのメインストリームを行く作品になりそうです。

 ・作品賞に名前が挙がっている監督を生年ごとに分けると―
 1(巨匠):リドリー・スコット(1937)、ジョージ・ミラー(1945)、スティーヴン・スピルバーグ(1947)
 2(ベテラン):ダニー・ボイル(1956)、デイヴィッド・O・ラッセル(1958)、トッド・ヘインズ(1961)、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(1963)、クエンティン・タランティーノ(1963)
 3(中堅):レニー・アブラハムソン(1966)、ピート・ドクター(1968)、アダム・マッケイ(1968)、トム・マッカーシー(1969)、ジョン・クローリー(1969)、パオロ・ソレンティーノ(1970)、トム・フーパー(1972)
 4(新鋭):ネメシュ・ラースロー(1977)

 ・戦況としては、タランティーノ、トム・フーパー、スピルバーグ、デイヴィッド・O・ラッセルの4人が争っているという点で、近年では、2013年に近い印象でしょうか。

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 今後、このMCNのオスカー予想は、随時更新されるはずですが、各部門の順位に大きな変化が見られたり、その他の部門の予想が発表されたりしたら、また当ブログで取り上げたいと思います。お楽しみに!

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 *当ブログ記事

 ・MCNのオスカー2015予想 第1弾:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201409/article_22.html

 ・MCNのオスカー2014予想 第1弾:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_25.html

 ・MCNのオスカー2013予想 第1弾:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_4.html

 ・MCNのオスカー2012予想(2011年11月):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_16.html

 ・MCNのオスカー2011予想(2010年11月):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_12.html

 ・早くも2016年米国アカデミー賞を予想してみました!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201503/article_2.html

 ・2016年米国アカデミー賞部門別予想:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201503/article_3.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2015年9月~2016年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201509/article_2.html

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