ヨーロッパ映画賞2015 ドキュメンタリー賞 オフィシャル・セレクション15作品!

 第28回ヨーロッパ映画賞 ドキュメンタリー賞のオフィシャル・セレクションです。(9月15日発表)

 前回までは、ドキュメンタリー賞は、ノミネーション作品から受賞作が発表されるだけだったのですが、ヨーロッパのドキュメンタリー映画の重要性が増してきていることを鑑み、会員にもっと多くの優れたドキュメンタリー映画を観てもらいたいという希望もあって、本年度からドキュメンタリー部門でもオフィシャル・セレクションの段階が設けられることになりました。

 セレクションの方法は、指定された10の映画祭から、世界の名だたる映画祭(respective festival)の最新回でワールド・プレミアされた作品の中から3本ずつを推薦してもらい、その中からヨーロッパ映画アカデミーのドキュメンタリー委員会で、オフィシャル・セレクションを絞り込むという形が取られています。

 この中から、会員による投票でノミネーション作品5本に絞り込まれます。(ノミネーションは、前々回までが3作品、前回だけなぜか6作品でした。)

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 【第28回ヨーロッパ映画賞 ドキュメンタリー賞 オフィシャル・セレクション】

 ・“A Syrian Love Story”(英) 監督:ショーン・マカリスター( Sean McAllister)
 監督のショーン・マカリスターは、シリアの世俗主義と観光業が盛んになってきたことへの興味から2009年に初めてシリアを訪れ、ダマスクスのバーでAmerと出会う。Amerはには妻のRaghdaと4人の子供がいたが、Raghdaは刑務所に入っていた。そもそもAmerとRaghdaとの出会いも15年前の刑務所で、2人は隣り合った監房に入れられていて、開いていた壁の穴を通して知り合ったのだった。ショーン・マカリスターは、Amerとその家族を5年にわたって追う。一家は、この5年間に15回もの引っ越しを余儀なくされた。その間、アラブの春がシリアに飛び火し、シリア騒乱を巻き起こす。Amerたちも、革命について、故郷について、そしてお互いについて、夢と希望と絶望を経験する……。
 山形国際ドキュメンタリー映画祭2009で『ナオキ』が上映されているショーン・マカリスター監督の最新作。
 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2015出品。グランプリ受賞。
 チューリヒ映画祭2015 Border Lines部門出品。

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 ・“Amy”(英) 監督:アシフ・カパディア(Asif Kapadia)
 27歳で、アルコール中毒で亡くなった、イギリスのソウルミュージック、ジャズ、R&Bのシンガーソングライター、エイミー・ワインハウス(1983年9月14日-2011年7月23日)についてのドキュメンタリー。これまで公開されていないたくさんの映像を使い、彼女自身の言葉を用いて、彼女の悲劇的な物語を語らせる。
 監督のアシフ・カパディアとプロデューサーのジェームズ・ゲイ=リースは、『アイルトン・セナ ~音速の彼方へ』を完成させた後、ユニバーサル・ミュージックUKのCEO David Josephから、アプローチを受け、悲劇的な結末を迎えた現代のアイコンに関して、もう1本、ドキュメンタリーを撮らないかと話を持ちかけられた。その人物こそ、エイミー・ワインハウスで、監督と同郷(ノース・ロンドン)のアーティストだった。監督は、エイミー・ワインハウスの熱烈なファンではなかったが、彼女に何が起こったのか、あの時、あの年で、どうして死ななければならなかったのか、興味を持ち、この作品を引き受けた。ところが、1年以上かけて、100人以上の関係者にインタビューを行なっていったが、近しい人物ほど、口を閉ざして、彼女のことについて話そうとはしてはくれなかったという。
 カンヌ国際映画祭2015 ミッドナイト・スクリーニング部門出品。
 シドニー映画祭2015出品。
 エジンバラ国際映画祭2015 ドキュメンタリー部門出品。
 ミュンヘン国際映画祭2015出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2015 アウト・オブ・コンペティション部門出品。
 エルサレム映画祭2015出品。
 サラエボ映画祭2015出品。
 ハリウッド映画賞2015 ドキュメンタリー賞受賞。

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 ・“Boxing For Freedom“(西) 監督:Juan Antonio Moreno、Silvia Venegas
 Sadaf Rahimiは、アフガニスタンを代表する女性ボクサーである。彼女は、イランでの難民生活から帰還後、13歳で、できたばかりのボクシング・チームに両親の同意もなしに姉妹で入団した。自由な女性であるために、彼女は、アフガニスタンの伝統や恐怖、自分自身の運命とも向き合わなければならなかった。若く、謙虚で、勇敢な彼女は、女性ボクサーとして成功したが、単にそれだけでなく、アフガニスタンの新しい世代の象徴のようにも見なされている。彼女の物語は、過去20年のアフガニスタンの歴史とも密接に絡み合っているのだ。撮影は、彼女が17歳の時に始まり、4年にわたって続けられた。撮影チームは、彼女が撮りたいもの、我々に見せたいと思っているものが見たいと考え、彼女にカメラを託して、撮影させたりもしている。
 ドキュメンタマドリッド2015出品。

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 ・“Dancing With Maria”(伊・アルゼンチン・スロヴェニア) 監督:Ivan Gergolet
 出演:Maria Fux、Martina Serban、Maria José Vexenat、Marcos Ruiz、Macarena Battista
 Maria Fuxは、90歳のダンサーである。彼女は、ブエノスアイレスの真ん中にスタジオを持ち、生徒を受け入れている。生徒の中には、肉体や精神にハンディキャップを負った者もいる。彼女は、これまで内なるリズムと音楽との共生に基づく方法論によって指導を行なってきた。いま、彼女に残されているのはひとりの生徒だけ、すなわち、彼女自身だけである。彼女は、自分の体の限界に直面し、究極の闘いを繰り広げている。
 ベネチア国際映画祭2014 国際批評家週間出品。Civitas Vitae Award受賞。
 カイロ国際映画祭2014出品。
 テッサロニキ国際ドキュメンタリー映画祭2015出品。

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 ・“Electroboy“(スイス) 監督:Marcel Gisler
 Electroboyこと、Florian Burkhardt(1974年、スイス生まれ)は、モデル、アドバイザー、スノーボードのパイオニア、作家、パーティー・オーガナイザー、グラフィック・デザイナー、作曲家、エレクトロニック・ミュージシャン、音楽プロデューサーなどとして90年代にマルチに活躍した。まさに「求めよ、さらば与えられん」を地で行くスーパースターで、普通の人がシャツを着替えるように、キャリアを塗り替えていった。今、彼は、全般性不安障害を抱えているという。本作は、2013年の4月から7月にかけて、スイス、ドイツ、インド、アメリカへと彼を追い、彼の人生を振り返る。
 ロカルノ国際映画祭2014出品。
 スイス映画賞2015 最優秀ドキュメンタリー賞、編集賞受賞。
 ミュンヘン国際ドキュメンタリー映画祭2015 DOKドイツ部門出品。観客賞受賞。

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 ・“Grozny Blues”(スイス) 監督:Nicola Bellucci
 チェチェンの首都グロズヌイで暮らす人々の日々の生活をとらえたドキュメンタリー。政治的抑圧、締めつけられた生活習慣、イスラム化の強要、そして現代と折り合いをつけようとしての失敗。映画は、人権のために闘う4人の女性に焦点を当てる。長年の状況の悪化、プーチンのロシアに対する幻滅。彼らは、ブルース・クラブを開いていて、そこはしばしば若者のたまり場になる。90年代のチェチェン戦争の記憶はもはや曖昧になり、彼らは、この国で起こっている奇妙な出来事に意味を見出そうとしている。
 ニヨン映画祭2015出品。
 ロカルノ国際映画祭2015出品。
 釜山国際映画祭2015 ドキュメンタリー・ショーケース部門出品。

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 ・“Above and Below”(スイス・独) 監督:Nicolas Steiner
 リックとシンディー、そしてゴッドファーザーのラロは、ラスベガスの煌びやかさを嫌うように、その地下水道に潜る。デイヴは、独りカリフォルニアの不毛で乾いた砂漠に向かい、空のビール缶を叩いて、神との通信を行なう。エイプリルは、火星が植民地化された時に移民第一号となるべく、赤い岩がゴロゴロしているユタ砂漠でシミュレーションを行なう。彼ら自身、自分たちの生活を、普通に暮らしている人々と同じものだとは考えていない。彼らの無茶や笑い、痛みは、我々を見知らぬ世界へと誘う。われわれの世界のまわりや上方、地下で孤独な旅をする「旅人たち」の物語。
 ロッテルダム国際映画祭2015 コンペティション部門出品。
 ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭2015出品。
 ニヨン映画祭2015出品。
 HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2015 インターナショナル・スペクトラム部門出品。
 ミュンヘン国際ドキュメンタリー映画祭2015 DOKスペシャル部門出品。音楽賞受賞。
 エジンバラ国際映画祭2015 ドキュメンタリー部門出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2015 「ヴァラエティー」誌批評家による、ヨーロッパ映画セレクション2015。
 ロカルノ国際映画祭2015出品。
 バンクーバー国際映画祭2015出品。

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 ・“The Good Life(La Buena Vida)”(独・スイス) 監督:Jens Schanze
 Jairo Fuentesは、コロンビアの北部の森林地帯にある村Tamaquitoの若きリーダーだ。この村では、自分たちが生きるために必要なものはすべて自然界から手に入れている。山の中で狩りをし、果物を育て、ニワトリや羊や牛を飼う。ところが、El Cerrejónの炭鉱が、彼らの生活に亀裂を入れる。El Cerrejónは、世界最大の露天炭鉱で、穴はどんどん深く広く広げられる。環境は破壊され、掘り出された石炭は、世界へと運び出される。これではコロンビア先住民ワユーの生活は守れない。Jairo Fuentesは、炭鉱の管理者たちに交渉に向かう。炭鉱の管理者たちのバックには大きな企業が控えていて、彼らは開発の恩恵を村人に与えると約束する。しかし、Jairo Fuentesは、現代的な、電化された、「今よりもよい生活」を望んでいるわけではなかった。Jairo Fuentesは、闘う覚悟を決める。
 ニヨン映画祭2015出品。
 ミュンヘン国際ドキュメンタリー映画祭2015 DOKインターナショナル部門出品。

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 ・“No Land´s Song”(独・仏・イラン) 監督:Ayat Najafi
 1979年のイランでのイスラム革命以降、女性は、ひとりでは人前で(少なくとも男性たちの前では)歌うことを禁じられている。若き作曲家Sara Najafiは、検閲とタブーに挑んで、テヘランでのソロ女性歌手たちによるコンサートを企画する。Saraは、イラン人歌手Parvin NamaziやSayeh Sodeyfiと協力して、パリから3人の女性歌手Elise CaronとJeanne CherhalとEmel Mathlouthiを招いて、コラボレーションも行なおうと考える。これが成功すれば、イランとフランスの新たな音楽的架け橋となるはずだ。撮影クルーは、彼女たちの奮闘を追う。イランには、かつて豪華なキャバレーがあり、美しい歌声が聞かれた。本作では、そうしたイランの栄光の日々が紹介され、また、革命前に歌手だったParvin Namaziによって、昔の面影の残る旧キャバレー地区が案内される。
 モントリオール世界映画祭2014 ドキュメンタリー・オブ・ザ・ワールド出品。観客賞受賞。
 バンクーバー国際映画祭2015出品。

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 ・“Drifter”(ハンガリー・独) 監督:Gábor Hörcher
 ハンガリーの反抗的な若者Ricsiを5年にわたって追った作品。Ricsiは、免許なしに車を運転したり、盗みを働いたり、警察に追われたりするのは、日常茶飯事で、両親を絶望に追い込んでいる。彼は、型にはまった生活などしたくなかったし、一文無しの父親の期待に応えるというのも考えられなかった。自分で自分の人生を切り開くのだ。
 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭2014出品。Best First Appearance Documentary Award受賞、
 ソフィア国際映画祭2015出品。
 goEast Film Festival 2015出品。スペシャル・メンション受賞。
 Docs Against Gravity Film Festival 2015出品。スペシャル・メンション受賞。
 Fünf Seen Film Festival 2015出品。最優秀ドキュメンタリー賞受賞。
 サラエボ映画祭2015出品。
 ブダペスト国際ドキュメンタリー映画祭2015コンペティション部門(Let's face our parents)出品。

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 ・“Democrats”(デンマーク) 監督:Camilla Nielsson
 ジンバブエは、政治的に不安定な状態にある。大統領ロバート・ムガベの政権党は、野党と共に新憲法制定に取り組む。そこには、政治的、あるいは、ローカルや個人の様々な利害が介入し、進行を妨げる。
 CPH:DOX 2014 オナラブル・メンション、Reel Talent Award受賞。
 ヨーテボリ国際映画祭2015 ノルディック・ドキュメンタリー部門出品。
 デンマーク・アカデミー賞2015 長編ドキュメンタリー賞ノミネート。
 トライベッカ映画祭2015 ワールド・ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。最優秀長編ドキュメンタリー賞受賞。
 サンフランシスコ国際映画祭2015 ゴールデン・ゲイト賞コンペティション部門出品。
 Docアビブ映画祭2015 インターナショナル・コンペティション部門出品。Freedom Award of Fedeora賞受賞。
 ミュンヘン国際ドキュメンタリー映画祭2015 DOKインターナショナル部門出品。
 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2015 コンペティション部門出品。
 シドニー映画祭2015出品。
 メルボルン国際映画祭2015出品。
 ベルゲン国際映画祭2015 チェックポイント・コンペティション部門出品。人権賞オナラブル・メンション受賞。
 ブダペスト国際ドキュメンタリー映画祭2015コンペティション部門(Let's face oppression)出品。観客賞受賞。
 レイキャビク国際映画祭2015出品。
 チューリヒ映画祭2015 Border Lines部門出品。
 ハンプトンズ国際映画祭2015出品。

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 ・『ルック・オブ・サイレンス』(デンマーク・ノルウェー・インド) 監督:ジョシュア・オッペンハイマー
 ベネチア国際映画祭2014 コンペティション部門出品。審査員グランプリ、国際批評家連盟賞、Human Rights Nights Award、オンライン批評家賞 Mouse d'Oro、FEDEORA Award 最優秀ユーロ-地中海映画賞受賞。
 チューリヒ映画祭2014 インターナショナル・ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。スペシャル・メンション受賞。
 釜山国際映画祭2014ドキュメンタリー・ショーケース部門出品。Busan Cinephile Award受賞。
 CPH:DOX2014出品。CPH:DOX賞受賞。
 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭2014 観客賞第2位。
 アンジェ・ユーロピーアン・ファースト映画祭2015 最優秀作品賞スペシャル・メンション、観客賞受賞。
 ヨーテボリ国際映画祭2015出品。最優秀ノルディック・ドキュメンタリー賞受賞。
 デンマーク・アカデミー賞2015 最優秀長編ドキュメンタリー賞受賞。
 ベルリン国際映画祭2015 ベルリナーレ・スペシャル部門出品。平和映画賞受賞。
 デンマーク映画批評家協会賞(Bodil賞)2015 最優秀ドキュメンタリー賞受賞。
 ソフィア国際映画祭2015出品。ユネスコ賞受賞。
 SXSW映画祭2015 フェスティバル・フェイバリッツ部門出品。観客賞受賞。
 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2015 オープニング・ナイト作品。観客賞受賞。
 モスクワ国際映画祭2015出品。ドキュメンタリー部門観客賞第3位。
 メルボルン国際映画祭2015出品。ドキュメンタリー部門観客賞第2位。
 ニュルンベルク国際人権映画祭2015出品。ニュルンベルク国際人権映画賞、観客賞受賞。

 ・“Good Things Await(Så Meget Godt I Vente)”(デンマーク) 監督:Phie Ambo
 Niels Stockholmは、82歳で、コペンハーゲンの北にあるThor Højgård農場で、53歳の妻Ritaとともに、バイオダイナミック農法を行なっている。彼の考え方の基本にあるのは、人間と世界は密接に結びついているというものだ。デンマークで最高のコックを多く抱える、世界最高のレストランNOMAは、Nielsから食材を仕入れている。しかし、彼のやり方は、EUの規則に反しているともめたり、動物愛護団体と訴訟沙汰になったりもする。Nielsに言わせれば、世界は、権威の敷いた規則に合わせてまわっているわけではないのだ。NielsとRitaは、長らく自分たちで農場を切り盛りしてきて、後継者のことを先送りにしてきた。Nielsは、健康問題を抱えていて、咳も出るし、心臓も悪い。今が、後継者を決める最後のチャンスかもしれない。しかし、果たして彼がやってきたことを受け継ぐことのできる者などいるのだろうか。
 CPH:DOX2014出品。
 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭2014出品。
 デンマーク・アカデミー賞2015 長編ドキュメンタリー賞ノミネート。
 ベルリン国際映画祭2015 カルナリー・シネマ部門出品。
 テッサロニキ国際ドキュメンタリー映画祭2015出品。
 SXSW映画祭2015出品。
 フル・フレーム・ドキュメンタリー映画祭2015出品。Nicholas School Environmental Award受賞。
 北京国際映画祭2015出品。
 シドニー映画祭2015出品。
 メルボルン国際映画祭2015出品。
 ベルゲン国際映画祭2015 インターナショナル・ドキュメンタリー部門出品。
 ハンプトンズ国際映画祭2015出品。

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 ・『トトと二人の姉』“Toto si surorile lui (Toto and His Sisters)”(独・ハンガリー・ルーマニア) 監督:アレクサンダー・ナナウ(Alexander Nanau)
 物語:トトは10歳、アンドレーアは15歳、アナは17歳。3姉妹の母親が刑務所に入れられて、3人は自分たちだけで生活していかなければならなくなる。トトが、熱心にダンスや読み書きを学ぼうとする一方、姉たちは、家族がバラバラにならないように懸命になる。
 サンセバスチャン国際映画祭2014 ニュー・ディレクターズ部門出品。
 チューリヒ映画祭2014 インターナショナル・ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。最優秀ドキュメンタリー賞受賞。
 ワルシャワ国際映画祭2014 ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。最優秀ドキュメンタリー賞受賞。
 DOKライプチヒ2014 インターナショナル・コンペティション部門出品。オナラブル・メンション、エキュメニカル審査員賞、Prize of the Trade Union ver.di受賞。
 GOPO賞2015 最優秀ドキュメンタリー賞受賞。
 トランシルヴァニア国際映画祭2015 ルーマニア・デイズ部門出品。
 サラエボ映画祭2015 ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。最優秀ドキュメンタリー賞受賞。
 ブダペスト国際ドキュメンタリー映画祭2015コンペティション部門(Let's face our parents)出品。
 山形国際ドキュメンタリー映画祭2015 インターナショナル・コンペティション部門出品。

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 ・“All Things Ablaze(ВСЕ ПАЛАЄ)”(ウクライナ) 監督:Oleksandr Techynskyi、Aleksey Solodunov、Dmitry Stoykov
 2013年11月、ウクライナで、平和的に始まった抗議運動が、混乱と混沌を経て、血にまみれたレジスタンス運動へと変わっていく様を追う。
 DOKライプチヒ2014 ヤング・シネマ・コンペティション部門出品。MDR映画賞受賞。

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 なかなかよさそうな、興味をそそられるドキュメンタリーが揃っています。

 昨今のドキュメンタリー映画における傾向性みたいなものも窺えて―
 いくつかの国で共同で製作するという、近年当たり前になったドキュメンタリー製作のスタイル
 外国の撮影チームが、自国の監督では撮れないような題材、アングルで撮影して、作品にするというテーマやモチーフの選び方
 こうして並べると、世界のいまを切り取り、いままさに向き合っている様々な問題を俯瞰できるようにも思えます。

 このままこれを米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞のノミネーション(またはショートリスト)にしてしまってもいいんじゃないかと思うくらいですね。(実際には、米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞が好むタイプというものがあるので、上記と完全に重なるということはあり得ませんが。)

 受賞歴だけ見れば、『ルック・オブ・サイレンス』が圧倒的で、ノミネーションから外れることはまずないだろうと思われます。“Amy”も米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞ノミネートが有望視されている作品なので、注目しておいていいかもしれません。

 スイスから4本、デンマークから3本選ばれていて、ちょっと意外な感じもしますが、近年高い評価を受けるようなドキュメンタリー作品をいくつ輩出していることを思い起こせば、必ずしも偶然ということではないのかもしれません。

 ノミネーションは、11月7日にセビリヤ・ヨーロッパ映画祭で発表され、授賞式は12月12日にベルリンで行なわれます。

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 *当ブログ記事

 ・ヨーロッパ映画賞2015 オフィシャル・セレクション その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201510/article_17.html
 ・ヨーロッパ映画賞2015 オフィシャル・セレクション その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201510/article_18.html
 ・ヨーロッパ映画賞2015 オフィシャル・セレクション その3:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201510/article_19.html

 ・ヨーロッパ映画賞2015 ピープルズ・チョイス賞ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201510/article_11.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2015年3月~9月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201503/article_1.html
 ・映画賞&映画祭カレンダー 2015年9月~2016年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201509/article_2.html

 追記:
 ・ヨーロッパ映画賞2015 受賞結果::http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_27.html

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