米国アカデミー賞2015 短編アニメーション賞 ショートリスト10作品発表!

 第87回米国アカデミー賞 短編アニメーション賞ショートリスト10作品が発表になりました。(11月5日)

 ・『ザ ビガー ピクチャー』“The Bigger Picture”(英) 監督:デイジー・ジェイコブス(Daisy Jacobs)(英国国立映画テレビ学校)
 物語:息子2人が年老いた母親の面倒を見る。実物大のアニメーション・キャラクターを使った作品。
 カンヌ国際映画祭2014 シネフォンダシオン部門 第3席。
 ザグレブ国際アニメーションフェスティバル2014 学生作品コンペティション部門出品。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2014 卒業制作コンペティション部門出品。グランプリ(Cristal for a graduation film)受賞。
 エジンバラ国際映画祭2014短編映画におけるクリエイティヴ・イノベーション賞受賞。
 広島国際アニメーションフェスティバル2014出品。グランプリ受賞。
 オタワ国際アニメーションフェスティバル2014 インターナショナル学生ショーケース部門出品。
 *公式サイト:http://www.thebiggerpicturefilm.com/

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 ・“Coda”(アイルランド) 監督:Alan Holly
 物語:失われた魂が、酔っ払って市中をうろつく。公園で、「死」が彼を見つけ、彼にいろんなものを見せる。
 SXSW映画祭2014 最優秀アニメーション賞受賞。
 オタワ国際アニメーションフェスティバル2014 特集「おなじみの場所に現われる新しいゴーストたち:後悔、残滓、交差」出品。

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 ・“A Single Life”(オランダ) 監督:Job, Joris & Marieke
 物語:ピアが、“A Single Life”というタイトルのついたミステリアスなレコードをかけると、彼女は、異なる時間と空間へと旅し、自身の異なる年代、異なる段階を経験する。
 トロント国際映画祭2014 SHORT CUTS INTERNATIONAL部門出品。

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 ・『シンフォニーNo.42』“Symphony no. 42”(ハンガリー) 監督:Réka Bucsi(モホリ・ナギ芸術デザイン大学)
 人間と自然との関係にまつわるシュールな状況を、47のシーンで描く。
 香港国際映画祭2014 短編コンペティション部門出品。スペシャル・メンション受賞。
 インディー・リスボア/リスボン国際インディペンデント映画祭2014出品 アニメーション部門オナラブル・メンション受賞。
 ザグレブ国際アニメーションフェスティバル2014 学生パノラマ部門出品。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2014卒業制作コンペティション部門出品。
 広島国際アニメーションフェスティバル2014出品。ヒロシマ賞受賞。

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 ・“Me and My Moulton”(カナダ・ノルウェー) 監督:トーリル・コーヴェ(Torill Kove)
 物語:主人公は7歳の少女。彼女には、9歳の姉と5歳の妹がいる。父は、現代建築家で、町に1000人いる男性住人の中で唯一ひげを生やしている。町の子供たちはみんな自転車に乗っていて、彼女たちも自転車が欲しいと考える。彼女たちの両親は、慣習にはとらわれない方だが、娘が自転車に乗ることに対しては、消極的で、心配性を発揮する。
 2007年に『デンマークの詩人』で米国アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞しているトーリル・コーヴェの最新作。
 トロント国際映画祭2014 SHORT CUTS CANADA部門出品。
 オタワ国際アニメーションフェスティバル2014短編コンペティション ナラティヴ部門出品。

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 ・『ダム・キーパー』“The Dam Keeper”(米) 監督:Robert Kondo、堤大介(Dice Tsutsumi)
 物語:小さな町に、風車ダムがあり、そのおかげでその町は環境破壊から免れている。ダムのオペレーターは、ブタで、休みなく風車を回し、町を安全に保っている。しかし、そんな重要な仕事を任されているにも拘らず、彼は、クラスではいじめられ、人々からは無視されている。ところが、彼のクラスに転校生がやってきたことで、すべてが変わる。
 ピクサーで、アート・ディレクターやアニメーターとして活躍するRobert Kondoと堤大介による短編アニメーション。
 ベルリン国際映画祭2014 ジェネレーション Kplus部門出品。
 シュトゥットガルト国際アニメーションフェスティバル2014出品。短編部門 スペシャル・メンション受賞。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2014 アウト・オブ・コンペティション 短編部門出品。
 サンフランシスコ国際映画祭2014 最優秀ファミリー映画賞受賞。
 エジンバラ国際映画祭2014 フォー・ザ・ファミリー部門出品。
 SIGGRAPH2014コンピューター・アニメーション・フェスティバル出品。
 ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2014にて上映。

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 ・“Duet”(米) 監督:グレン・キーン(Glen Keane) [Glen Keane Productions & ATAP]
 物語:同じ頃に生を受けた男の子と女の子。男の子は少年に、女の子は少女へと成長し、少年はたくましい青年になり、少女はダンサーへの道を進む。やがて2人は結ばれる。
 グレン・キーンは、70年代から活躍するディズニーのアニメーターで、『リトル・マーメイド』、『美女と野獣』、『アラジン』、『ポカホンタス』、『ターザン』、『トレジャー・プラネット』、『塔の上のラプンツェル』、『紙ひこうき』などに参加している。これが初監督作品。

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 ・“Feast”(米) 監督:Patrick Osborne [ディズニー]
 物語:ひとりの男性の恋愛生活が愛犬ウィンストンの目を通して描かれる。それは、ウィンストンに与えられる食事によって、明らかになってくる。
 ディズニーの最新短編アニメーション。『サーフズ・アップ』、『塔の上のラプンツェル』『シュガー・ラッシュ』、『紙ひこうき』などでアニメーターを務めるPatrick Osborneの初監督作品。『ベイマックス』の併映短編。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2014 上映イベント。
 SIGGRAPH2014コンピューター・アニメーション・フェスティバル出品。
 オタワ国際アニメーションフェスティバル2014出品。

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 ・“Footprints”(米) 監督:ビル・プリンプトン [Bill Plympton Studio]
 物語:だまされやすい男性が、謎に包まれた、破壊をもたらすモンスターを探す旅にでかける。
 ビル・プリンプトンは、1988年に『君の顔』“Your Face”、2005年に『ガード・ドッグ』“Guard Dog”が米国アカデミー賞短編アニメーション賞ノミネート。本年度は、長編アニメーション賞に“Cheatin’ ”をエントリーしている。

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 ・“The Numberlys”(米) 監督:ウィリアム・ジョイス(William Joyce)、ブランドン・オルデンブルク(Brandon Oldenburg) [Moonbot Studios]
 物語:アルファベットがなく、数字しかない世界。5人の仲間が、整然とした白黒の存在とは違うものを待ち望み、新しいコミュニケーションの方法を編み出そうとする。それは失敗の連続だったが、やがて世界を永遠に変えてしまう。
 『モリス・レスモアとふしぎな空とぶ絵本』“The Fantastic Flying Books of Mr. Morris Lessmore”で米国アカデミー賞2012短編アニメーション賞を受賞している2人組の最新作。
 アニー賞2014 短編アニメーション賞ノミネート。
 サンフランシスコ国際映画祭2014 ファミリー映画賞オナラブル・メンション受賞。

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 今回のショートリストの内訳は―
 ・アメリカ作品が5本で、そのほかの外国作品が5本
 ・学生作品が2本
 ・女性監督作品が3本
 ・短編アニメーション賞受賞経験が2組
 ・ディズニーのアニメーター作品が2本、ピクサーのアニメーター作品が1本
 ・長編アニメーション賞にもエントリーしているビル・プリンプトン作品も選出
 という具合になっています。

 規定としては、上記の中から3~5本がノミネーションに進むことになっていますが、1993年以降、ほとんどの年が5作品をノミネーションに選んでいることを考えると、まず間違いなく今年も5作品がノミネートされることになるだろうと予想されます。

 今回は、特に強い作品も見当たらなくて、ディズニーのオフィシャル作品である“Feast”の受賞、グレン・キーンのキャリアに敬意を表して“Duet”の受賞、トーリル・コーヴェやThe Numberlysの2人組監督の2度目の受賞など、いろんな可能性が考えられそうです。
 堤大介さんの『ダム・キーパー』も評判がいいし、SXSWで受賞している“Coda”も予告編から感じられる作品のタッチは悪くありません。

 どうやら本年度の短編アニメーション賞部門は混戦になるようです。

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 *当ブログ記事

 ・米国アカデミー賞2014 短編アニメーション賞 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201311/article_13.html
 ・米国アカデミー賞2013 短編アニメーション賞 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201211/article_9.html
 ・米国アカデミー賞2012 短編アニメーション賞 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_3.html
 ・米国アカデミー賞2011 短編アニメーション賞 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_4.html
 ・米国アカデミー賞2010 短編アニメーション賞 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_34.html

 ・米国アカデミー賞2015 長編アニメーション賞 エントリー作品20作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201411/article_3.html

 ・米国アカデミー賞2015 短編ドキュメンタリー賞 ショートリスト!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201410/article_15.html

 ・米国アカデミー賞2015 外国語映画賞 各国代表リスト その1 アフガニスタン~キルギスタン:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201409/article_14.html
 ・米国アカデミー賞2015 外国語映画賞 各国代表リスト その2 グルジア~パナマ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201409/article_15.html
 ・米国アカデミー賞2015 外国語映画賞 各国代表リスト その3 パレスチナ~ロシア:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201409/article_20.html
 ・完全ガイド! 米国アカデミー賞2015 外国語映画賞 各国代表作品!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201410/article_11.html

 ・学生アカデミー賞2014 各賞発表!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201406/article_9.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2014年10月~2015年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201410/article_1.html

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