トロント2014 ラインナップ その11 TIFF KIDS、SHORTS、MAVERICKS、他

 【TIFF KIDS】

 ・“Song of the Sea”(アイルランド・ルクセンブルク・ベルギー・仏・デンマーク) 監督:トム・ムーア(Tomm Moore) [ワールド・プレミア]
 声の出演:ブレンダン・グリーソン、フィオヌラ・フラナガン(Fionnula Flanagan)、パット・ショート(Pat Shortt).
 物語:ベンとシアーシャは、海辺に立つ灯台に父とともに暮らしている。父は、母に先立たれて以降、元気がなく、ベンは、自分が一家を支えなければと感じている。一方、妹のシアーシャは、6歳なのに、まだ数語しか話すことができない。ある日、シアーシャが、貝の笛を見つける。この笛は、母が持っていたもので、母の吹く笛の音は素晴らしく、笛はコミュニケーションの手段であっただけでなく、秘められた母の過去と結びつくキーでもあった。やがて2人は、おばあちゃんと一緒に暮らすために町に送られる。ベンは、シアーシャに、母が持っていたような古代から伝わる物語を語り伝える能力を持っていることに気づく。だが、シアーシャがその能力を生かすには、彼女はもっと多くの言葉を話せるようにならなければならない。
 アイルランドに伝わるSelkiesの伝説(海中ではアザラシの姿をしているが、陸では人間に姿を変えることができる)をベースにした作品。
 『ブレンダンとケルズの秘密』のトム・ムーアの第2作。

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 ・“Labyrinthus”(ベルギー) 監督:Douglas Boswell [インターナショナル・プレミア]
 出演:Emma Verlinden、Spencer Bogaert、Felix Maesschalck、Pepijn Caudron
 物語:14歳のフランケは、家族や友人、愛犬のピックルのことを愛している。ある日、彼は、学校の帰り道、サイクリストが落としたナップサックを拾う。中には、カメラとUSBが入っている。家に帰り、USBをコンピューターに接続すると、奇妙なゲームが映し出される。これは、ファンタジーなのか、現実なのか。やがて彼は、ノラという少女が迷路にはまって抜け出せなくなっていることを知る。彼がプレーをやめるか、負けてしまえば、ノラは傷つけられてしまう。そう考えたフランケは、彼女が逃げるのを助けることに決める。

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 ・“Secrets of War (Oorlogsgeheimen)”(オランダ・ベルギー・ルクセンブルク) 監督:Dennis Bots [インターナショナル・プレミア]
 出演:Maas Bronkhuyzen、Joes Brauers、Pippa Allen
 物語:1943年、オランダはナチに占領されていたが、12歳のTuurとLambertは、毎日、学校に通っていたし、ほとんど生活に変わりはないように思われた。森に行って、木で作った銃で戦争ごっこをしたり、地面にほら穴を掘って遊んだりもした。しかし、そんな彼らの生活にも次第に戦争が影を落とすようになる。Lambertは、家族が地元のナチと友好関係を築いたことでいじめられたのに対し、Tuurの家族は、町でもだんだん機運が高まってきたレジスタンス運動について謎の沈黙を貫いていた。Maartjeという少女が、彼らのクラスに転校してくる。2人は、争って彼女と仲良くなろうとするが、Tuurの方が仲良くなって、Lambertは、ジェラシーを感じる。やがて、彼らの生活を大きく変える出来事が起こる。
 Jacques Vriensのベストセラー・ヤングアダルト小説の映画化。

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 ・“Paper Planes”(オーストラリア) 監督:Robert Connolly [インターナショナル・プレミア]
 出演:サム・ワーシントン、Ed Oxenbould
 物語:11歳のディランは、西オーストラリアの小さな町で、父ジャックとともに暮らしている。妻の死後、ジャックは、テレビを見るか、寝るかしかせず、ディランは、自分で自分の面倒を見るようになっている。ある日、学校で紙飛行機コンテストがあり、ディランの飛行機は、校舎を越える飛行距離を出し、彼には、紙飛行機の才能があることがわかる。シドニーで開かれた紙飛行機チャンピオンシップ・オーストラリア大会で、彼は、日本の少女キミと出会う。彼女は、ディランに、紙飛行機にとって重要なファクターは、「スピードと距離だけではない。まず美しくなければならないのだ」と教える。キミと友だちになったのがきっかけとなって、ディランは、東京で開かれる紙飛行機チャンピオンシップ・世界大会を目指すことになる。友だちや近所の人々やエキセントリックな祖父までもが、彼が東京に行けるよう資金集めをしてくれる。そんな騒ぎにもジャックは無縁でいたが、ようやく父の悲しみを受け入れることができたディランは、勝利に関わりなく、最も美しい紙飛行機を作ろうと決める。
 メルボルン国際映画祭2014出品。
 CinéfestOz 映画賞2014受賞。

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 【SHORT CUTS INTERNATIONAL】 [新設]

 ・“I’m in the Corner with the Bluebells”(英/20’) 監督:Ako Mitchell [ワールド・プレミア]

 ・“Pineapple Calamari”(英/9’) 監督:Kasia Nalewajka [カナダ・プレミア]

 ・“Boogaloo and Graham”(北アイルランド・英/14’) 監督:Michael Lennox [インターナショナル・プレミア]

 ・“Midfield (Meio Campo)”(ポルトガル/5’) 監督:Pedro Amorim [ワールド・プレミア]

 ・“8 Bullets (8 balles)”(仏/13’) 監督:Frank Ternier [北米プレミア]

 ・“Aïssa”(仏/8’) 監督:Clément Trehin-Lalanne [カナダ・プレミア]

 ・“Here is the Concatenation (Voilà l'enchainement)”(仏/30’) 監督:クレール・ドゥニ [ワールド・プレミア]

 ・“The Last Day of Summer (De Laatste Dag van de Zomer)”(オランダ/18’) 監督:Feike Santbergen [ワールド・プレミア]

 ・“A Single Life”(オランダ/2’) 監督:Job, Joris & Marieke [ワールド・プレミア]

 ・“Persefone”(伊/18’) 監督:Grazia Tricarico [ワールド・プレミア]

 ・“Discipline”(スイス/12’) 監督:Christophe M. Saber [ワールド・プレミア]

 ・“( NULL )”(独/ 4’) 監督:David Gesslbauer、Michael Lange [北米プレミア]

 ・“Skinner (Sintér)”(ハンガリー/ 12’) 監督:Gábor Fabricius [ワールド・プレミア]

 ・“Playing with Balls (Tvíliðaleikur)”(アイスランド/8’) 監督:Nanna Kristín Magnúsdóttir [ワールド・プレミア]

 ・“Growing Pains (Vokseværk)”(デンマーク/21’) 監督:Tor Fruergaard [インターナショナル・プレミア]

 ・“Seven Boats”(デンマーク・アイスランド/10’) 監督:Hlynur Pálmason [ワールド・プレミア]

 ・“Listen”(デンマーク・フィンランド/13’) 監督:Hamy Ramezan、Rungano Nyoni [北米プレミア]

 ・“German Shepherd”(スウェーデン/10’) 監督:Nils Bergendal [北米プレミア]

 ・“The Shove (Knuffen)”(スウェーデン/14’) 監督:My Sandström [インターナショナル・プレミア]

 ・“The Warren (L'Warren)”(イスラエル・パレスチナ・米/11’) 監督:James Adolphus [ワールド・プレミア]

 ・“Ice Cream (Dondurma)”(トルコ/16’) 監督:Serhat Karaaslan [ワールド・プレミア]

 ・“Eye & Mermaid (Houreya Wa Ein)”(カタール・サウジアラビア/14’) 監督:Shahad Ameen [北米プレミア]

 ・“A Ceremony for a Friend (Marasemi baraye yek doost)”(イラン/14’) 監督:Kaveh Ebrahimpour [ワールド・プレミア]

 ・“Newborns”(インド/8’) 監督:Megha Ramaswamy [ワールド・プレミア]

 ・“Tricycle Thief (Sánlúnchē fū)”(マカオ/17’) 監督:Maxim Bessmertnyi [ワールド・プレミア]

 ・『オー・ルーシー!』“Oh Lucy!”(日・シンガポール/22’) 監督:平柳敦子 [北米プレミア]

 ・“A Single Body(Un seul corps)”(オーストラリア・仏/19’) 監督:Sotiris Dounoukos [インターナショナル・プレミア]

 ・“130919 • A Portrait of Marina Abramović”(米/ 7’) 監督:Matthu Placek [カナダ・プレミア]

 ・“everything & everything & everything”(米/15’) 監督:Alberto Roldán [ワールド・プレミア]

 ・“An Immortal Man”(米/15’) 監督:Josh Koury、Myles Kane [ワールド・プレミア]

 ・“Lava James”(米/ 7’) 監督:Ford Murphy [カナダ・プレミア]

 ・“Papa Machete”(米) 監督:Jonathan David Kane [ワールド・プレミア]

 ・“A Spark at Darkest Night”(米/3’) 監督:Paul De Silva [ワールド・プレミア]

 ・“Tatuapé Mahal Tower (Edifício Tatuapé Mahal)”(ブラジル/10’) 監督:Carolina Markowicz、Fernanda Salloum [インターナショナル・プレミア]

 ・“Chop My Money”(コンゴ/13’) 監督:Theo Anthony [ワールド・プレミア]

 ・“The Goat (Ibhokhwe)”(南ア/13’) 監督:John Trengove [カナダ・プレミア]

 【TIFF CINEMATHEQUE部門】

 ・“In Comparison”(2009/独・オーストリア) 監督:ハルン・ファロッキ(Harun Farocki)

 ・『ざくろの色』“The Color of Pomegranates (Sayat Nova)”(1968/アルメニア) 監督:セルゲイ・パラジャーノフ

 ・『残酷ドラゴン・血斗!竜門の宿』“Dragon Inn”(1967/台湾) 監督:キン・フー

 ・『女神』“The Goddess/神女”(1934/中) 監督:ウー・ヨンカン(Wu Yonggang /吳永剛)

 ・『青春残酷物語』“Cruel Story of Youth (Seishun zankoku monogatari)”(1960/日) 監督:大島渚

 ・“Crime Wave”(1985/カナダ 監督:John Paizs

 ・『スピーキング・パーツ』“Speaking Parts”(1989/カナダ) 監督:アトム・エゴヤン

 ・『荒野の決闘』“My Darling Clementine”(1946/米) 監督:ジョン・フォード

 【FUTURE PROJECTIONS部門】

 ・“Nature of the Self”(仏) Laurent Montaron [北米プレミア]

 ・“BMX Channel and Midnight Traceur”(オーストラリア)  Shaun Gladwell [カナダ・プレミア]

 ・“Anna and the Tower”(カナダ) Lynne Marsh [ワールド・プレミア]

 ・“Some Graphic Sex, Heavy Drinking, Bloody Violence, And Dirty Language:Seven One-Minute Feature-Like Films About Seoul”(韓・米) Young-hae Chang、Marc Voge [ワールド・プレミア]

 ・“Provenance”(米) Amie Siegel [カナダ・プレミア]

 【MAVERICKS部門】

 ・デンゼル・ワシントン、アントワン・フークワとの対話(Conversation With Denzel Washington and Antoine Fuqua)

 ・ジュリエット・ビノシュとの対話(Mavericks Conversation With Juliette Binoche)

 ・リース・ウィザースプーンとの対話(Mavericks Conversation With Reese Witherspoon)

 ・リチャード・ギアとの対話(Mavericks Conversation With Richard Gere)

 ・ロバート・デュヴァルとの対話(Mavericks Conversation With Robert Duvall)

 ・ジョン・スチュワートとの対話(Mavericks Conversation With Jon Stewart)

 ・“The 50 Year Argument”(米) 監督:マーティン・スコセッシ、デイヴィッド・テデスキ(David Tedeschi) [カナダ・プレミア]
 出演:Bob Silvers、ティモシー・ガートン・アッシュ、ジェームズ・ボールドウィン、マイケル・シェイボン、ノーム・チョムスキー、ジョーン・ディディオン、ノーマン・メイラー、スーザン・ソンタグ、Mary Beard、Rae Hederman
 1963年に発刊された雑誌“The New York Review of Books”は、作家にとってのサンクチュアリになり、読者にとっての信号灯の役割を果たしつつ、その時々の文化的政治的論争の最前線に立会いながら、2013年に創刊50年を迎えた。本作では、2006年に亡くなったBarbara Epstein とともに同誌の編集を手がけてきたBob Silversをはじめ、同誌に関わった人々へのインタビューを行なって、言葉が、人々を刺激し、物事にスポットライトを当て、結果として社会に変化をもたらすパワーを持つものであることを示していく。
 スコセッシとともに監督を務めるデイヴィッド・テデスキは、編集技師で、『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』や『ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム』などの編集を手掛けている。これが初監督作品。

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 ・“Do I Sound Gay?”(米) 監督:デイヴィッド・ソープ(David Thorpe) [ワールド・プレミア]
 ジャーナリストのデイヴィッド・ソープは、「ゲイにように見えること」(sounding gay)に関する不安を抱え、コメディアンのマーガレット・チョーや、俳優のジョージ・タケイ、セックス・アドバイス・コラムニストのドン・サヴェイジ、ファッション導師のティム・ガン、作家のダイヴィッド・セダリスなどの著名人のほか、演技コーチ、言語学者、友人、家族、そして全くの他人など、ゲイであるか、ストレートであるかに関係なく、多くの人々にインタビューを行ない、セクシュアリティーやアイデンティティー、自己認識に関する考えを聞き出していく。

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 ・“A Midsummer Night’s Dream”(米) 監督:ジュリー・テイモア [インターナショナル・プレミア]
 2013年にブルックリンのポロンスキー・シアターで上演されたジュリー・テイモア版『真夏の夜の夢』。撮影はロドリゴ・プリエト、音楽はエリオット・ゴールデンサール。

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 〈追加上映作品〉

 【CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門】

 ・“Tigers”(インド・仏・英) 監督:ダニス・タノヴィッチ [ワールド・プレミア]
 物語:アヤンは、最近、結婚したばかりの薬のセールスマン。彼は、薬局や医師に、西欧が売っているよりもさらに安く薬を売ろうとするが、誰も彼のことを信用しないし、ノーブランドでは売れはしない。彼は、妻の求めもあり、試験採用になった、大きな多国籍企業ラスタで働くことになる。根っからの明るさもあり、セールスマンとして人気を得、どんどん責任も負わされるようになる。しかし、ある日、赤ん坊向けの粉ミルクを売ることの本当の意味を知って衝撃を受け、システムと闘う決意をする。
 実話に基づく物語。

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 ・“Cut Bank”(米) 監督:マット・シャックマン(Matt Shakman) [インターナショナル・プレミア]
 出演:リアム・ヘムズワース、ビリー・ボブ・ソーントン、ブルース・ダーン、オリヴァー・プラット、ジョン・マルコヴィッチ
 物語:デュウェインは、モンタナのカットバンクで育つ。ここはアメリカで最も寒い町で、彼はできるだけ早くここから出て、暖かいところへ行きたいと考えていた。元スポーツ選手だった彼は、ガールフレンドの父親のメカニックになるが、これではまるでお金など貯まらないし、ここから出て行くこともできない。ある日、彼は、ビデオカメラで撮影していて、偶然、年輩の郵便集配人ジョージーの殺害現場らしきものを撮影する。殺人の証拠を提供した者には、10万ドルの報奨金が出されるとわかり、彼の人生が変わり始める……。

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 【MASTERS部門】

 ・“Foreign Body (Obce Cialo)”(ポーランド・伊・ロシア) 監督:クシシュトフ・ザヌーシ [ワールド・プレミア]
 出演:Riccardo Leonelli、アニエスカ・グロホウスカ(Agnieszka Grochowska)、アガタ・ブゼク(Agata Buzek)、ヴェロニカ・ロサティ(Weronika Rosati)
 物語:若いイタリア人アンジェロは、ポーランド人女性カーシャを深く愛している。ところが、彼や彼女の父親の気持ちに反して、彼女は修道女になると言い出す。アンジェロは、カーシャを説得できると信じて、彼女の近くに移り住み、成功している新しい会社で仕事を得る。そこで、彼は、野心家のキャリア・ウーマン、クリスと出会い、彼女に惹かれていく……。

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 ・“Winter Sleep (Kis uykusu)”(トルコ・仏・独) 監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン [北米プレミア]
 物語:Aydinは、元俳優だが、今はアナトリアで小さなホテルを経営している。彼には、若い妻と妹があり、妻のNihalとは精神的な距離感が生じていて、妹のNeclaは離婚の後遺症に苦しんでいた。冬が来て、雪がステップを覆う。退屈は、彼の鬱積した怒りを蘇えらせる。
 出演:ハルク・ビルギナー(Haluk Bilginer)、Melisa Sözen、デメット・アクバッグ(Demet Akbağ)、Ayberk Pekcan、Serhat Kılıç、Nejat İşler、Tamer Levent、Nadir Sarıbacak、Mehmet Ali Nuroğlu、Emirhan Doruktutan、Ekrem İlhan、Rabia Özel、Fatma Deniz Yıldız、村尾政樹、Junko Yokomizo、Gülsen Özbakan、Özlem Erol、Güler Kılıç、Ali Kocaaslan、Hıdır Kılıç、Ali Kemer、Mehmet Türke、Merve Uzel、Hasan Kalcı、Vahdi Ölmez、Özcan Görürgöz、Özge Önderoğlu Akkaya、Gamze Kuş
 物語:元俳優のAydinは、カッパドキアで、若い妻Nihalとともに、小さな洞窟ホテルを経営している。妻との関係はうまくいっておらず、また、最近離婚した姉のNeclaは、離婚の後遺症に苦しんでいて、ちょっとしたことでAydinともめる。彼は、ホテルのほかに、周辺の村で、いくつかのビジネスを営んでいるが、これもあまりしっくりいっていない。冬が来て、雪が舞い、滞在客がいなくなる。押さえつけられていた鬱積が、ホテルとその周辺を覆い始める。
 カンヌ国際映画祭2014 コンペティション部門出品。パルムドール,国際批評家連盟賞受賞。
 シドニー映画祭2014 ナラティヴ部門 観客賞受賞。
 モスクワ国際映画祭2014 特別上映作品。
 サラエボ映画祭2014 イン・フォーカス2014部門出品。
 パリ映画祭2014 プレミア部門出品。


 ・『かぐや姫の物語』“The Princess Kaguya”(日) 監督:高畑勲 [北米プレミア]

 ・“Murder in Pacot (Meurtre à Pacot)”(ハイチ・仏・ノルウェー) 監督:ラウル・ペック [ワールド・プレミア]
 出演:アレックス・デカス(Alex Descas)、Joy Olasunmibo Ogunmakin、Thibault Vinçon、Lovely Kermonde Fifi
 物語:2010年1月にハイチを襲った地震で、ポルトープランスの高所得者地域Pacotに住むブルジョワ夫婦も大きな被害を受けた。彼らは、家を修復しようとするが、お金が不足し、居住できるところに間借り人を住まわせることに決める。住むことになったのは、上級外国人ボランティアのアレックスで、彼は、生意気で野心家のハイチ人ガールフレンドAndrémise(外国人風にジェニファーと名乗っていた)を連れ込む。

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 【SPECIAL PRESENTATIONS部門】

 ・“Roger Waters The Wall”(英) 監督:Sean Evans、ロジャー・ウォーターズ(Roger Waters) [ワールド・プレミア]
 ロジャー・ウォーターズが2010年から2013年にかけて行なった“The Wall Live”ツアーを収めたドキュメンタリー。ライヴの模様とともに、平和を求めるロジャーのポリシーや記憶についても語られる。彼の父は、1944年に交戦中のイタリアで殺され、アンツィオ・ビーチ近くのモニュメントにその名が刻まれている。また、彼の祖父は、第一次世界大戦で戦死していて、彼は祖父の墓地も訪ねていく。

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 ・“The Sound and the Fury”(米) 監督:ジェームズ・フランコ [北米プレミア]
 出演:ジェームズ・フランコ、スコット・ヘイズ、ティム・ブレイク・ネルソン、ジョーイ・キング(Joey King)、アーナ・オライリー(Ahna O'Reilly)、セス・ローガン、ジョン・ハム、Jacob Loeb
 物語:アメリカ南部の名家コンプソン一家が没落していく様子が、知的障害を抱えるベンジー(ジェームズ・フランコ)、その兄クエンティン(Jacob Loeb)、弟ジェイソン(スコット・ヘイズ)らを中心に描かれる。
 『死の床に横たわりて』に続き、フォークナー原作の『響きと怒り』を映画化(1959年のマーティン・リット版のリメイク)。
 ベネチア国際映画祭2014 アウト・オブ・コンペティション部門出品。

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 ・“St. Vincent”(米) 監督:セオドア・メルフィ(Theodore Melfi) [ワールド・プレミア]
 出演:ビリ・マーレイ、メリッサ・マッカーシー、ナオミ・ワッツ、クリスオダウド、テレンス・ハワード、Jaeden Lieberher
 物語:マギーは、シングルマザーで、12歳の息子オリヴァーとともに、ブルックリンの新しい家に移り住む。彼女は長時間労働を余儀なくされ、オリヴァーの世話は、近所に住むアルコールとギャンブルが好きな老人ヴィンセントに任せることになる。ヴィンセントとオリヴァーの間には奇妙な友情が生まれ、これに妊娠しているストリッパーのダカが加わるようになる。3人は、レース場からストリップ・クラブ、バーへと繰り出すようになる。ヴィンセントは、オリヴァーを一人前の男に育てようとし、一方、オリヴァーは、誤解されがちなヴィンセントの中にやさしい心を見出す。

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 【TIFF DOCS】

 ・『夢と狂気の王国』“The Kingdom of Dreams and Madness”(日) 監督:砂田麻美 [北米プレミア]

 ・“The Years of Fierro(Los años de Fierro)”(メキシコ) 監督:Santiago Esteinou [北米プレミア]
 César Fierroは、アメリカ国内で最年長の死刑囚で、30年以上、テキサス刑務所に収監されている。腐敗した警察による証拠のでっちあげや、警察による自白の強要などが明らかになり、死刑執行は、何度も延期された。弁護士は、さらなる公判で事実が明らかになれば、彼は死刑を免れるだろうと発言している。César Fierroは、カリスマティックで、強いパーソナリティーを見せているが、すべての希望を失って、娘を育てることも、孫娘を抱くこともすっかりあきらめてしまっているようにも見える。César Fierroが収監されたことの影響を一番受けたのは、彼の弟Sergioで、彼は、兄が収監されたその日に道を外れてしまい、今はシウダー・フアレスの町でホームレスとしてさまよっている。過った司法によって、ひとりの人間が刑務所に入れられることで、収監された本人以上に影響が及ぶこと、そして兄と弟の物語。
 グアダラハラ国際映画祭2014イベロアメリカ・ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。

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 【VANGUARD部門】

 ・“The Voices”(米・独) 監督:マルジャン・サトラピ [カナダ・プレミア]
 出演:ライアン・レイノルズ、ジェマ・アータートン、アナ・ケンドリック、ジェッキー・ウィーヴァー
 物語:ジェリーは、動物好きで、ハンサムで、友好的で、いつも陽気だったが、精神的な問題を抱えていた。彼の精神療法医は、彼に抗精神病薬による厳しい節制を求める。彼が、薬をやめた時、彼は飼っている犬やネコの言葉がわかるようになる。犬は、彼のことを感情が豊かな人間であるというのに対し、ネコは、彼を狂っていて、バカで、愛想がないという。ジェリーは、ネコの言っていることが間違いであることを証明するために、同僚のフィオナをディナーに誘うが、これが最悪のデートになってしまう……。

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 トロント国際映画祭2014のラインナップ紹介は、これでおしまいです。

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 *当ブログ記事

 ・トロント国際映画祭2014 ラインナップ その1 GALA部門、SPECIAL PRESENTATIONS部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201407/article_19.html
 ・トロント国際映画祭2014 ラインナップ その2 SPECIAL PRESENTATIONS部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201407/article_20.html
 ・トロント国際映画祭2014 ラインナップ その3 TIFF DOCS部門、MASTERS部門:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201407/article_27.html
 ・トロント国際映画祭2014 ラインナップ その4 MIDNIGHT MADNESS部門、VANGUARD部門:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201408/article_1.html
 ・トロント国際映画祭2014 ラインナップ その5 カナダ映画:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201408/article_13.html
 ・トロント国際映画祭2014 ラインナップ その6 GALA部門、SPECIAL PRESENTATIONS部門 その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201408/article_15.html
 ・トロント国際映画祭2014 ラインナップ その7 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201408/article_17.html
 ・トロント国際映画祭2014 ラインナップ その8 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門 その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201408/article_18.html
 ・トロント国際映画祭2014 ラインナップ その9 CITY TO CITY部門、WAVELENGTHS部門:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201409/article_5.html
 ・トロント国際映画祭2014 ラインナップ その10 DISCOVERY部門:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201409/article_10.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2014年3月~11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201403/article_4.html

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