ベネチア国際映画祭2014 ベネチア・クラシック部門 ラインナップ!

 【ベネチア・クラシック部門】

 修復された古典作品の上映と、映画に関する新作ドキュメンタリー作品の上映。

 ・『ホフマン物語』(1951/英) 監督:マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー

 ・『回転』(1961/英) 監督:ジャック・クレイトン

 ・『マクベス』“Macbeth”(1971/英) 監督:ロマン・ポランスキー

 ・“L’Amour Existe (Love Exists)”(1961/仏) 監督:モーリス・ピアラ [短編]

 ・『少女ムシェット』(1967/仏) 監督:ロベール・ブレッソン

 ・『夜霧の恋人たち』(1968/仏) 監督:フランソワ・トリュフォー

 ・“Maciste Alpino (The Warrior)”(1916/伊) 監督:Luigi Maggi、Luigi Romano Borgnetto

 ・『慈悲なき世界』“Senza pieta(Without Pity)”(1948/伊) 監督:アルベルト・ラットゥアーダ(Alberto Lattuada)

 ・『ウンベルト・D』(1952/伊) 監督:ヴィットリオ・デ・シーカ

 ・“L’Avventura Di Un Soldato (The Adventure Of A Soldier)”(1962/伊・独) 監督:Nino Manfredi [短編]

 ・『中国は近い』“La Cina è vicina(China Is Near)”(1967/伊) 監督:マルコ・ベロッキオ

 ・“L'udienza”(1971/伊・仏) 監督:マルコ・フェレーリ

 ・“Todo modo”(1976/伊・仏)監督:エリオ・ペトリ

 ・『特別な一日』(1977/伊・仏) 監督:エットーレ・スコラ

 ・“Arlecchino”(1983/伊) 監督:Giuliano Montaldo [短編]

 ・『終わりなし』(1984/ポーランド) 監督:クシシュトフ・キェシロフスキ

 ・『私はモスクワを歩く』(1963/ソ連) 監督:ゲオルギー・ダネリヤ

 ・“Gelin”(1973/トルコ) 監督:Ömer Lütfi Akad

 ・『彼女だけが知っている』(1960/日) 監督:高橋治

 ・『鉄仮面』“The Iron Mask”(1929/米) 監督:アラン・ドワン(Allan Dwan)

 ・『野郎どもと女たち』“Guys and Dolls”(1955/米) 監督:ジョセフ・L・マンキーウィッツ

 ・『ララミーから来た男』(1955/米) 監督:アンソニー・マン

 ・“Poltrone Rosse. Parma E Il Cinema (Red Chairs. Parma And The Cinema)”(2014/伊) 監督:フランチェスコ・バリッリ(Francesco Barilli) [ドキュメンタリー]
 イタリアのパルマは、パリに次いで2番目に、リュミエール兄弟のシネマトグラフが上映された都市であり、ベルナルド・ベルトルッチの出身地として知られる。脚本家のチェーザレ・ザヴァッティーニやジャーナリストのGiovannino Guareschiが執筆活動を始めたのもパルマであり、また、多くの独立系プロデューサーも輩出している。本作では、ベルトルッチの『革命前夜』(撮影に使われた建物は、50年後の今も全く変わらずそのまま残っている)から今日に至る、約50年のパルマと映画の歴史を振り返る。
 監督は、パルマ出身で、TV作品やドキュメンタリーを多く手がける監督で脚本家のフランチェスコ・バリッリ。『革命前夜』には主役として出演している。

 ・“Animata Resistenza (Animated Resistance)”(2014/伊) 監督:Francesco Montagner、 Alberto Girotto [ドキュメンタリー]
 今回のベネチア国際映画祭のポスターを手がけるイラストレーターで、アニメーター、映画監督でもあるシモーネ・マッシ(Simone Massi)に関するドキュメンタリー。
 シモーネ・マッシは、美と記憶について語る。国について、先祖について、失われてしまった文明について。歴史から忘れられてしまった小さな物語の数々。戦争とレジスタンスを経験した年輩の人々の記憶。戦争とレジスタンスは、彼の1つのテーマでもある。
 貧しい中での生活。労働の価値や謙虚さ、誠実さが、日々の糧だった時代へのノスタルジー。彼自身、工場労働者であったこともある。
 短編アニメーションは彼を有名にしたが、スポットライトを浴びるというには程遠く、彼は、孤独と独立を保っている。2012年のダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では、(広島国際アニメーションフェスティバルでも上映された)『アバウト・キリング・ザ・ピッグ』“Dell'ammazzare Il Maiale”が短編アニメーション賞を受賞した。近作は2013年の“Animo resistente”。彼は、ヒューマニストであり、アニマル・トレーナーであり、詩人であり、レジスタンスを続ける活動家でもある。

画像

 ・“Giulio Andreotti. Il Cinema Visto Da Vicino”(2014/伊) 監督:Tatti Sanguineti [ドキュメンタリー]
 イタリア映画史、その中でも特に、検閲やプロパガンダ、戦後の再建といったジャンルを専門とするドキュメンタリー作家Tatti Sanguinetiが、『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』のモデルにもなったイタリアの元首相ジュリオ・アンドレオッティ(1919-2013)を相手に、映画との関係について訊いたインタビューをまとめたもの。インタビューは、2台のカメラを使い、21回にわたって行なわれた(その度にアンドレオッティは、異なる服装で登場した)。アンドレオッティは、補足情報が足りないと感じると、次の回には探して用意してきてくれるほど協力的だったという。

画像

 ・“Donne Nel Mito. Sophia Racconta La Loren (Great Women. Sophia On Loren)”(2014/伊/20分) 監督:Marco Spagnoli  [短編ドキュメンタリー]
 過去のインタビューを通して、女優として、そして、女性としてのソフィア・ローレンの肖像が示される。
 出演:ソフィア・ローレン、レッロ・ベルサーニ(Lello Bersani)、ヴィットリオ・デ・シーカ、フェデリコ・フェリーニ、マルチェロ・マストロヤンニ、カルロ・マッツァレッラ、Ruggero Orlando、Sandro Paternostro、グレゴリー・ペック、カルロ・ポンティ

画像

 ・“Gian Luigi Rondi: Vita, Cinema, Passione”(2014/伊) 監督:Giorgio Treves [ドキュメンタリー]
 映画批評家で、映画史家、エッセイスト、文化的オーガナイザー、そして、脚本家で、ドキュメンタリーのフィルムメーカーで俳優でもあるヒアン・ロイヒ・ロンディ(Gian Luigi Rondi)の肖像。ジル・ジャコブ、カルロ・リッツァーニ、エットーレ・スコラ、フランチェスコ・ロージ、タヴィアーニ兄弟、プピ・アヴァーティ、ジーナ・ロロブリジータ、マルガレーテ・フォン・トロッタらが証言を寄せる。

画像

 ・“Caligari Zu Hitler (From Caligari To Hitler)”(2014/独) 監督:Rüdiger Suchsland [ドキュメンタリー]
 『メトロポリス』『カリガリ博士』『M』『日曜日の人々』『伯林-大都会交響楽』……。これらは、古典映画の中でも最高ランクの作品であり、ヨーロッパ映画に最も影響を与えた作品群の1つに数えられる。本作は、ドイツ人ジャーナリスト、ジークフリート・クラカウアーが書いた、ワイマール映画に関するパイオニア的な書物『カリガリからヒットラーまで』に基づく、ワイマール共和国時代(1918-1933)における社会的文化的激動に関する物語である。マレーネ・ディートリヒ、ルイーズ・ブルックス、エミール・ヤニングスといった俳優たち、G・W・パブスト、F・W・ムルナウといった監督たち、ビリー・ワイルダーといった脚本家たちが登場し、彼らが新しい映画芸術を作り上げていった様子が語られる。

画像

 ・“Flowers Of Taipei – New Taiwan Cinema(光陰的故事―台灣新電影)”(2013/台湾) 監督:Chinlin Hsieh(謝慶鈴) [ドキュメンタリー]
 タイトルの“光陰的故事―台灣新電影”は、1982年に製作されて、台湾ニューウェーヴの嚆矢ともなった、タオ・ドゥチェン、エドワード・ヤン、クー・イーチェン、チャン・イーという4人の若手監督によるオムニバス映画『光陰的故事』へのオマージュであり、本作は、『光陰的故事』以降、現在までの台湾映画と未来について語ったドキュメンタリー映画である。政治的コマーシャルと、瓊瑤の恋愛映画のヒット、社会と家族生活に関心が寄せられた70年代。「台湾ニューウェーヴ」が世界の映画祭を席捲し、台湾映画に関するイメージを一変させた80年代初頭。映画は単なる映画にとどまらず、文化的精神に影響を与え、人々の集団的記憶を形作った。あれから30年、台湾ニューウェーヴが再検証される。興隆、発展、影響、映画作家自身の成長、いわゆる台湾のアイデンティティーと言われる精神性……。そうした中で、受け継がれているものは何なのか? 20年経って、いったんブームは終息し、それから、『海角七号』、『モンガに散る』、『セデック・バレ』、“大尾鱸鰻”『総舗師 ― メインシェフへの道』、台湾映画の興行記録を塗り替えた“大稻埕”といった作品によって息を吹き返す。本作は、ヨーロッパ、アメリカ、日本、タイ、中国、香港をめぐるロードムービーという形を取り、オリヴィエ・アサイヤスや、マルコ・ミュラー、是枝裕和、ジャ・ジャンクーらといったフィルムメーカーや知識人に台湾映画について話を訊くというスタイルで展開する。過去から未来へ。ローカルからインターナショナルへ。映画産業が急成長を見せている現在、次なるウェーヴに向けて、見直しを図るには、いい頃合かもしれない。

画像

 ・“Altman”(2014/カナダ) 監督:Ron Mann [ドキュメンタリー]
 ロバート・アルトマンの仕事と人生に関するドキュメンタリー。
 ホーム・ムービーやメイキング・シーン、『M★A★S★H』のためにエリオット・グールドとドナルド・サザーランドが初めて会った瞬間、西部劇を作りたいと言った子供たちのためにヴィルモス・シグムンドとアイルランドでロケハンしたこと、マリブでのパーティー、同じシーンで2人同時に話すことをジャック・ワーナーから抗議されて降板させられた“Countdown”、最初の監督作品“The Delinquents”や「ヒッチコック劇場」のシーン……。
 そのほか、数多くのスターが登場して、アルトマンについて語る。
 ナレーションは、妻のキャスリン・リード・アルトマン。
 出演:ロバート・アルトマン、ジュリアン・ムーア、ブルース・ウィリス、ロビン・ウィリアムス、ポール・トーマス・アンダーソン、ジェームズ・カーン、キース・キャラディン、エリオット・グールド、リリー・トムリン、フィリップ・ベイカー・ホール、サリー・ケラーマン、ライル・ラヴェット、マイケル・マーフィー
 映画専門のペイ・ケーブル・チャンネルEpixのために製作された作品で、映画監督を取り上げるシリーズの最新作(前回取り上げられたのは、ジョン・ミリアス)。

画像

--------------------------------

 *この記事がなかなか参考になった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。
 ↓ ↓ ↓ ↓
 
 ↑ ↑ ↑ ↑
 クリックしてね!

 *当ブログ記事

 ・ベネチア国際映画祭2014 コンペティション部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201407/article_21.html
 ・ベネチア国際映画祭2014 アウト・オブ・コンペティション部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201408/article_6.html
 ・ベネチア国際映画祭2014 Orizzonti部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201408/article_7.html

 追記:
 ・ベネチア国際映画祭2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201409/article_9.html

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック