ベネチア国際映画祭2014 アウト・オブ・コンペティション部門ラインナップ!

 【アウト・オブ・コンペティション部門】

 ・“The Boxtrolls”(英) 監督:アンソニー・スタッチ(Anthony Stacchi)、Annable Graham
 声の出演:アイザック・ヘムステッド=ライト、ベン・キングスレー、エル・ファニング、トニ・コレット、ジャレッド・ハリス、サイモン・ペグ、ニック・フォレスト、リチャード・アヨエイド、トレイシー・モーガン
 物語:エッグは、孤児で、ボックストロールズと呼ばれるトラッシュ・コレクターたちによって、地下の洞窟で育てられた。ボックストロールズは、アーチボルト・スナッチャーと呼ばれる悪の掃除人のターゲットにされる。エッグは、スナッチャーから家族を守らなければならない。
 アラン・スノウ(Alan Snow)の“Here Be Monsters!”の映画化。
 『オープン・シーズン』のアンソニー・スタッチ監督最新作。

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 ・“The Old Man of Belem(O Velho Do Restelo)”(ポルトガル・仏/19分) 監督:マノエル・デ・オリヴェイラ [短編]
 出演:デイオゴ・ドリア(Diogo Dória)、ルイス・ミゲル・シントラ、リカルド・トレパ(Ricardo Trêpa)、マリオ・バロッソ(Mário Barroso)
 物語:ドン・キホーテ、詩人ルイス・ヴァス・デ・カモンイス(1524頃-1580)、作家Camilo Castelo Branco(1825-1890)、詩人Teixeira de Pascoaes(1877-1952)が、現代都市の真ん中にある永遠なる庭園で一堂に会し、人生について語り合う。

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 ・“Perez.”(伊) 監督:Edoardo de Angelis
 出演:ルカ・ジンガレッティ(Luca Zingaretti)、Marco D'Amore、Simona Tabasco、Giampaolo Fabrizio、マッシミリアーノ・ガッロ(Massimiliano Gallo)
 物語:Perezは、清廉な弁護士で、ナポリのセントロ・ディレッツィオナーレで仕事をし、暮らしている。ところが、娘を守るために、ギャングと手を組み、これまでの生き方を変え、様々なルールを破っていく……。

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 ・“La zuppa del demonio”(伊) 監督:デヴィデ・フェラーリオ(Davide Ferrario)
 世界はどこまでも技術的、産業的に成長し続けるものだと信じられていた希望的楽観的な「あの時代」(少なくともオイル・ショック以前まで)のエネルギーを、歴史家や専門家のコメントやインタビューに頼ることなく、トリノの国立映画博物館に保管されている数多くのイタリアのドキュメンタリー映画の映像から抽出し、再構成することによって、追体験することを試みたドキュメンタリー。
 『トリノ、24時からの恋人たち』のデヴィデ・フェラーリオ最新作。

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 ・“La trattativa”(伊) 監督:Sabina Gazzanti
 出演:Sabina Guzzanti、Enzo Lombardo、ニニ・ブランチェッタ(Ninni Bruschetta)、Filippo Luna、Franz Cantalupo、Claudio Castrogiovanni
 物語:イタリア史上、マフィアが関係した大きな事件を通して、マフィアと政治家や教会や警察との関係を、物語仕立てで描いた作品。
 出演しているのは舞台俳優の一団。
 タイトルは、日本語訳となっている「椿姫」の物語を指しているのではなく、元の意味である「道から外れた女」の意味で、マフィアとイタリアの関係を比喩的に表現したもの。

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 ・“Italy in a Day(Un Giorno Da Italiani)”(伊・英) 監督:ガブリエレ・サルヴァトレス
 2013年10月26日のイタリア。ケヴィン・マクドナルドの『LIFE IN A DAY』のイタリア版。

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 ・“In the Basement(Im Keller)”(オーストリア) 監督:ウルリヒ・ザイドル
 オーストリア人にとっての「地下室」は、他国のそれとは異なる特異性を有している。知られざるオーストリアの「アンダーワールド」にスポットライトを当てたドキュメンタリー。

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 ・『ニンフォマニアック Vol.2』“Nymphomaniac Volume II (director’s cut)”(デンマーク・独・仏・ベルギー) 監督:ラース・フォン・トリアー
 出演:シャルロット・ゲンズブール、ステラン・スカルスガルド、ステイシー・マーティン(Stacy Martin)、シャイア・ラブーフ、ジェイミー・ベル、クリスチャン・スレイター、ウィレム・デフォー、ウド・キアー、ジャン=マルク・バール
 物語:寒い冬の夕方、セリグマンは、路地で暴行を受けていた女性ジョーを助け、家に連れ帰る。ジョーは、自分のことを色情狂と考えていて、セリグマンにこれまで自分が体験した性的な思い出(8つのエピソード)を話す。
 Vol.1で、5話が語られたのに対し、残る3話が語られる。
 この作品には、劇場公開向けに編集されたものと、アンカット・バージョンがあり、ベルリン国際映画祭ではVol.1のアンカット・バージョンが上映され、ベネチア国際映画祭ではVol.2のアンカット・バージョンが上映される。

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 ・“Tsili”(イスラエル・ロシア・伊・仏) 監督:アモス・ギタイ
 出演:サラ・アドラー(Sara Adler)、Meshi Olinski、Lea Koenig、アダム・ツェフマン(Adam Tsekhman)、Andrey Kashkar
 物語:1940年代の東欧。Tsiliは17歳のユダヤ人で、彼女以外の家族は、強制収容所に送られた。彼女は、動物的本能で、谷が見渡せる森の中に隠れる。そこは彼女が幼い頃によく歩きまわったところだった。彼女は、村にでかけて農家に食べ物を乞う。村人は、彼女がユダヤ人なのではないかと疑うが、Tsiliは、娼婦マリアの娘のふりをする。マリアは、一時、彼女を匿ってくれたが、その後、彼女を売ろうとした。ある日、Tsiliは、森で、40代の男性マレクと出会う。彼もまたユダヤ人で、2人は一緒に暮らすようになる。彼らは、食べ物を手に入れるために、村人と服を交換したりしたが、冬が近づくと、さらに生活は厳しくなり、マレクは去って、そのまま戻らなくなる。雪が解けて、突然、戦争が終わる。Tsiliの家族は、強制収容所を生き延び、Tsiliと再会する。彼らは南へ向かって出発する。妊娠していたTsiliも家族と共に歩いていった。

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 ・“Dearest(親愛的)”(中・香港) 監督:ピーター・チャン
 出演:ホアン・ボー、ヴィッキー・チャオ、トン・ダーウェイ、郝蕾、張訳
 物語:実話に基づく物語。田文軍と魯暁娟の結婚生活は破綻していて、息子の一天のみが2人の関係をつなぎ止めている。ところが、でかけた街中で、ふいに息子がいなくなってしまう。田文軍は、消えた息子を捜して、国中を歩きまわる。
 ベネチア国際映画祭2014 アウト・オブ・コンペティション部門出品。


 ・“The Golden Era(黄金時代)”(中・香港) 監督:アン・ホイ
 出演:タン・ウェイ、馮威(フェン・ウェイ/ Feng Shaofeng)
 物語:中国の女性作家蕭紅(1911-1942)と同じく作家の蕭軍(1907-1988)の物語。1920年代から40年代の中国。若者たちには夢があり、自由や愛を追い求めた。それは、まさに黄金時代であり、彼らの希望は、国の未来そのものだった。黒龍江省出身の蕭紅は、親の決めた結婚が嫌で、家を飛び出す。ハルピンで新聞記者をしていた蕭軍と出会い、彼の勧めで、新聞に原稿を書くようになる。やがて上海で魯迅に紹介されて、作家として本格的にデビューし、高い評価を得る。蕭軍と別れた後、彼女は、若い作家と結婚し、子供の死を経験した後、香港に移り、そこで病死する。177分。
 クロージング作品
 トロント国際映画祭2014 MASTERS部門出品。
 ※フォ・ジェンチイ監督が、同じ題材を2012年に“蕭紅(Falling Flowers)”として映画化し、主演のソン・ジア(宋佳)が高い評価を受けている。

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 ・“Make-Up (Revivre/Hwajang)”(韓) 監督:イム・グォンテク
 出演:アン・ソンギ、キム・ギュリ、キム・ホジョン、キム・ビョンチュン、ヨ・ミンジョン、パク・チョンシク
 物語:50代半ばのオサンムは、大手化粧品会社の重役で、癌による4年間闘病生活の果てに妻を失う。知らせを聞いてかけつけた娘が泣くのを見て、彼は、癌の再発を知って、妻が嗚咽したのを思い出す。葬式の席に、部下が彼の決済が必要な書類を持ってくる。新製品の発売を控えて、広告のコピーやモデルを決めなければならないが、彼は別のことを考えている。それは葬式に黒いパンツスーツでやってきた部下の女性チュ・ウンジュのことで、妻を看病している間も彼は彼女のことを思慕していたのだ。
 韓国のベストセラー作家金薫(キム・フン)が2003年に発表した小説で、第28回文学賞受賞作の“화장”の映画化。
 イム・グォンテクの102本目の監督作品。
 トロント国際映画祭2014 MASTERS部門出品。

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 ・“She’s Funny That Way”(米) 監督:ピーター・ボグダノヴィッチ
 出演:オーウェン・ウィルソン、イモジェン・プーツ、ジャニファー・アニストン、リス・エヴァンズ、キャスリン・ハーン、ウィル・フォーテ
 物語:アーノルドは、ブロードウェイの演出家で、娼婦上がりの女優イジーに惚れ込み、彼女がキャリアアップするのを手助けしようとする。アーノルドの妻デルタは、女優で、アーノルドの最新作“A Grecian Evening”に出演することになっているが、その舞台の脚本家ジョシュアもまたイジーに惚れ込む。ジョシュアにも、セラピストのガールフレンド、ジェーンがいて、彼女の母親はアル中でリハビリをしている。
 脚本は、ピーター・ボグダノヴィッチと別れた妻ルイーズ・ストラッテンが、2005年に共同で書いたもので、ウェス・アンダーソンやノア・バウムバックの後押しにより映画化の道が開けた。

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 ・“Olive Kitteridge”(米/233分) 監督:リサ・チョロデンコ
 出演:フランシス・マクドーマンド、リチャード・ジェンキンス、ビル・マーレイ、ジョン・ギャラガー・ジュニア、ゾーイ・カザン
 物語:温和で人のいい、薬局店主のヘンリー・キタリッジと、その妻で、傍若無人で無愛想なところがある数学教師オリーヴ、そして彼らの息子クリストファー。彼らを中心にした、25年にもわたる物語が4部構成で描かれる。
 エリザベス・ストラウトの、ピューリッツァー賞受賞の連作短編集『オリーヴ・キタリッジの生活』を、HBOがTVミニシリーズ化したもの。全4回、233分が一挙上映される。
 プロデューサーがデイヴィッド・コーツワーズ、エグゼクティヴ・プロデューサーが、トム・ハンクス、ゲイリー・ゴーツマン、スティーヴ・シュアシアン。

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 ・“Burying the Ex”(米) 監督:ジョー・ダンテ
 出演:アントン・イェルチン、アシュリー・グリーン(Ashley Greene)、アレクサンドラ・ダダリオ(Alexandra Daddario)、オリヴァー・クーパー(Oliver Cooper)
 物語:マックスとイヴリンは恋人どうし。しかし、うまく行かず別れてしまう。その後、イヴリンは事故によって死ぬ。マックスは、新しいガールフレンドのオリヴィアとつきあい始めるが、そこにイヴリンがゾンビとして甦ってきて、元カレを取り戻そうとする。

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 ・“The Sound and the Fury”(米) 監督:ジェームズ・フランコ
 出演:ジェームズ・フランコ、スコット・ヘイズ、ティム・ブレイク・ネルソン、ジョーイ・キング(Joey King)、アーナ・オライリー(Ahna O'Reilly)、セス・ローガン、ジョン・ハム、Jacob Loeb
 物語:アメリカ南部の名家コンプソン一家が没落していく様子が、知的障害を抱えるベンジー(ジェームズ・フランコ)、その兄クエンティン(Jacob Loeb)、弟ジェイソン(スコット・ヘイズ)らを中心に描かれる。
 『死の床に横たわりて』に続き、フォークナー原作の『響きと怒り』を映画化(1959年のマーティン・リット版のリメイク)。

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 ・“The Humbling”(米) 監督:バリー・レヴィンソン
 出演:アル・パチーノ、マンディー・パティンキン(Mandy Patinkin)、ダイアン・ウィースト、グレタ・ガーウィグ
 物語:サイモンは、伝説的な舞台役者だが、ある時、急に才能を失い、酷評されて、深く落ち込んでしまう。妻も彼を元気づけることはできず、息子の家へと去る。彼は、クリニックに入院して、サイコセラピーを受け、そこで患者のシビルと出会う。彼は、彼女から、娘を誘惑しようとしていた男と関係を持ったという話を聞く。シビルは、自殺したいと思うほど恥ずかしくもあり、その一方で、夫を家から追い出したいとも思っていると打ち明ける。その後、彼は、エージェントから新しい仕事を打診されるが、拒否する。
 サイモンは、役者仲間の娘であるリーガンの訪問を受ける。彼女は、バーモントの女性大学で講師をすることになったのだが、6年間つきあった女性が、性転換して男性になったのを機に別れたばかりで、今は、学長のルイーズと寝ているのだという。リーガンは、17年間レズビアンとして過ごしてきたのにも拘らず、サイモンと一緒に暮らすようになる。それを知ったルイーズは、怒って、リーガンの両親に2人のことを告げ口する。リーガンの両親は、つきあうにしては年が離れすぎているとサイモンに文句を言う。
 ある日、新聞を読んでいたサイモンは、シビルが夫を射殺したというニュースを読んで、彼女を弁護することに決める。
 サイモンとリーガンは、レストランで酔っ払った娘トレイシーと出会い、家に連れ帰る。酔いから醒めた彼女は、サイモンが有名な俳優であることに気づく。
 これらの冒険を経て、サイモンはようやく舞台に復帰する決心をする。
 フィリップ・ロスの同名小説の映画化。
 トロント国際映画祭2014 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。

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 ・“Words With Gods”(メキシコ・米) 監督:ギレルモ・アリアガ("La Sangre de Dios")、エミール・クストリッツァ("Our Life")、アモス・ギタイ("The Book of Amos")、ミラ・ナーイル("God Room")、ワーウィック・ソーントン("True Gods")、ヘクトール・バベンコ("The Man That Stole a Duck")、バフマン・ゴバディ("Kaboki")、中田秀夫("Sufferings")、アレックス・デ・ラ・イグレシア("The Confession")
 出演:永瀬正敏、渡辺真起子、エミール・クストリッツァ、ヤエル・アベカシス(Yaël Abecassis)、ペポン・ニエト(Pepon Nieto)、デミアン・ビチル、Yilmaz Erdogan、Chico Diaz、ミランダ・タプセル(Miranda Tapsell)、Ram Kapoor
 神、または神々との関係、あるいは無神論をテーマとしたオムニバス映画。

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 *当ブログ記事

 ・ベネチア国際映画祭2014 コンペティション部門 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201407/article_21.html

 追記:
 ・ベネチア国際映画祭2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201409/article_9.html

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