プーラ映画祭(クロアチア)2014 ラインナップ!

 第61回プーラ映画祭(7月12日-26日)のラインナップです。

 【プーラ映画祭】(Pula Film Festival)

 プーラ映画祭は、クロアチアで最も古い映画祭で、1954年からスタートして、1957年から賞の授与を行なっています。
 ユーゴスラビアの映画祭としてスタートして、1991年まで続いた後、ユーゴスラビアの崩壊で、いったん中断し、1994年から再開して、今年で第61回を迎えています。

 プーラ映画祭は、主に、年間最優秀映画各部門賞を決めるナショナル・プログラムと、インターナショナル作品のコンペティション部門であるインターナショナル・プログラム(2001年に創設)で構成され、クロアチア・アカデミー賞に当たるナショナル・プログラムの賞はGolden Arenasと呼ばれます。

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 【クロアチア・プログラム】

 ◆長編部門(The Croatian features)

 審査員:アムラ・バクシッチ・チャモ(Amra Bakšić Čamo:ボスニア・ヘルツェゴビナのプロデューサー)、Nataša Dorčić(クロアチアの女優)、Ivana Fumić(クロアチアの編集技師)、Nick Holdsworth(「ザ・ハリウッド・リポーター」の映画批評家)、Antonio Nuić(クロアチアの監督)

 ・“The Brave Adventures of a Little Shoemaker (Šegrt Hlapić)”(クロアチア) 監督:Silvije Petranović
 ・“The Bridge at the End of the World (Most na kraju svijeta)”(クロアチア) 監督:Branko Ištvančić
 ・“The Enchanting Porkers (Svinjari)”(クロアチア) 監督:Ivan Livaković
 ・“Happy Endings”(クロアチア) 監督:ダーコ・ズヴァク(Darko Šuvak)
 ・“Monument to Michael Jackson”(クロアチア) 監督:Darko Lungulov
 ・“Number 55 (Broj 55)”(クロアチア) 監督:クリスチアン・ミリッチ(Kristijan Milić)
 ・“The Reaper (Kosac)”(クロアチア) 監督:Zvonimir Jurić
 ・“Velvet Terrorists (Baršunasti teroristi)”(クロアチア) 監督:Péter Kerekes、Ivan Ostrochovský、Pavol Pekarcik
 ・“Vlog”(クロアチア) 監督:Bruno Pavić
 ・“Walk the Dog (Trebalo bi prošetati psa)”(クロアチア) 監督:Filip Peruzović
 ・“The Wind Blows (Vjetar puše kako hoće)”(クロアチア) 監督:Zdravko Mustać
 ・“Zagreb Cappuccino”(クロアチア) 監督:Vanja Sviličić

 ◆短編部門(The Croatian shorts)

 ・“Alke”(クロアチア) 監督:Milan Rukavina(クロアチア) 監督:Miroslav Kosanović
 ・“Boxed”(クロアチア) 監督:Nebojša Sljepčević
 ・“By Chance”(クロアチア) 監督:Tanja Golić
 ・“The Chicken”(クロアチア) 監督:Una Gunjak
 ・“The Clean-up”(クロアチア) 監督:Jasna Nanut
 ・“Next to Me”(クロアチア) 監督:Marta Prus
 ・“President Nixon’s Present”(クロアチア) 監督:Igor Šeregi
 ・“Separation”(クロアチア) 監督:Nina Violić
 ・“Six Half Past Six”(クロアチア) 監督:Dalija Dozet
 ・“So Not You”(クロアチア) 監督:Ivan Sikavica
 ・“Together”(クロアチア) 監督:Daniel Kušan
 ・“Tresholds”(クロアチア) 監督:Dijana Mlađenović

 【インターナショナル・プログラム】

 ◆長編コンペティション部門

 ※審査員:Leo Barraclough(「ヴァラエティー」の映画批評家)、フリドリック・トール・フリドリクソン、Stanislav Tomić(監督)

 ・“The Invisible Woman”(英) 監督:レイフ・ファインズ
 ・“Jimmy’s Hall”(英・アイルランド・仏) 監督:ケン・ローチ
 ・“Love Eternal”(アイルランド) 監督:Brendan Muldowney
 ・『ウィークエンドはパリで』“Le Weekend”(英・仏) 監督:ロジャー・ミッチェル
 ・『マフィアは夏しか殺らない』“The Mafia Only Kills in Summer”(伊) 監督:ピエルフランチェスコ・ディリベルト(Pif (Pierfrancesco Diliberto))
 ・“Amour Fou”(オーストリア・ルクセンブルク・独) 監督:ジェシカ・ハウスナー
 ・“Free Fall”(ハンガリー・韓・仏) 監督:パルフィー・ジョルジ
 ・“Field of Dogs”(ポーランド) 監督:Lech Majewski
 ・“Class Enemy”(スロヴァキア) 監督:Rok Biček
 ・“Miracle”(スロヴァキア) 監督:Juraj Lehotsky
 ・“Bridges of Sarajevo by Aida Begić”(仏・ボスニア ヘルツェゴビナ・スイス・伊・ポルトガル・ブルガリア) 監督:Aida Begic、レオナルド・ディ・コンスタンツォ(Leonardo Di Costanzo)、ジャン=リュック・ゴダール、カメン・カレフ、イジル・ド・ベスコ、セルゲイ・ロズニタ、Vincenzo Marra、ウルスラ・メイヤー(Ursula Meier)、Vladimir Perisic、クリスティ・プイウ(Cristi Puiu)、Marc Recha、Angela Schanelec、テレーザ・ヴィラヴェルデ(Teresa Villaverde)
 ・“Concrete Night”(フィンランド・スウェーデン・デンマーク) 監督:ピルヨ・ホンカサロ
 ・“Alienation”(ブルガリア) 監督:Milko Lazarov
 ・“Japanese Dog”(ルーマニア) 監督:Tudor Cristian Jurgiu
 ・“Ilo Ilo”(シンガポール) 監督:アンソニー・チェン(Anthony Chen)
 ・『トム・アット・ザ・ファーム』“Tom at the Farm”(カナダ・仏) 監督:グザヴィエ・ドラン
 ・“Upstream Color”(米) 監督:シェーン・カルース

 ◆アウト・オブ・コンペティション部門
 ・“22 Jump Street”(米) 監督:クリス・ミラー、フィル・ロード
 ・“Chef”(米) 監督:ジョン・ファヴロー
 ・“I Origins”(米) 監督:マイク・ケイヒル(Mike Cahill)
 ・『プレーンズ2/ファイアー&レスキュー』(米) 監督:ロバーツ・ガナウェイ(Roberts Gannaway)
 ・“These Final Hours”(オーストラリア) 監督:Zak Hilditch

 ◆ショートマターズ!ヨーロッパ映画アカデミーから(Short matters! of the European Film Academy)

 ・“Orbit Ever After”(英/21分) 監督:Jamie Stone
 ・“Morning”(英・アイルランド/21分) 監督:Cathy Brady
 ・“As Ondas (The Waves)”(ポルトガル/22分) 監督:Miguel Fonseca
 ・“Misterio (Mistery)”(西/12分) 監督:Chema García Ibarra
 ・“A Story For The Modlins”(西/26分) 監督:Sergio Oksman [ドキュメンタリー]
 ・『死の影』“Dood Van Een Schaduw (Death of a Shadow)”(ベルギー・仏/20分) 監督:Tom Van Avermaet
 ・“Houses With Small Windows”(ベルギー/15分) 監督:Bülent Öztürk
 ・“Cut”(独/12分) 監督:Christoph Girardet、Matthias Mueller [実験映画]
 ・“Sonntag 3 (Sunday 3)”(独/14分) 監督:Jochen Kuhn [アニメーション]
 ・“Zima(Winter)”(ロシア/12分) 監督:Cristina Picchi [ドキュメンタリー]
 ・“Letter”(ロシア/20分) 監督:セルゲイ・ロズニタ(Sergei Loznitsa) [ドキュメンタリー]
 ・“Yaderni Wydhody (Nuclear Waste)”(ウクライナ/25分) 監督:Myroslav Slaboshpytskiy
 ・『チベットの埃』“Butter Lamp(La lampe au beurre de yak/酥油燈)”(中・仏/15分) 監督:Hu Wei(胡佛)
 ・“Though I Know The River is Dry”(エジプト・パレスチナ・英/20分) 監督:Omar Robert Hamilton

 ※ヨーロッパ映画賞2013 短編賞ノミネート作品のうち、“Skok (Jump)”(ブルガリア)のみ除外されています。この作品だけ30分あるからでしょうか。

 ◆レトロスペクティヴ:フリドリック・トール・フリドリクソン(A Retrospective of Fridrik Thor Fridriksson’s films)

 ・『ロック・イン・レイキャビーク』“Rock in Reykjavik”(1982)
 ・『春にして君を想う』(1991)
 ・『精霊の島』(1996)
 ・『エンジェルズ・オブ・ザ・ユニバース』“Angels of the Universe”(2000)
 ・“Falcons”(2002)

 【児童プログラム】(For Children)

 ◆長編部門

 ・“Believe”(英) 監督:David Scheinmann
 ・“My mother is in America and she met Buffalo Bill”仏) 監督:Marc Boreal、Thibaut Chatel
 ・“Moon Man”(仏・独・アイルランド) 監督:Stephan Schesch、Sarah Clara Weber
 ・“Karsten & Petra at Winter’s Vacation”(ノルウェー) 監督:アルネ・リントネル・ネス(Arne Lindtner Næss)
 ・『キッド』“The Kid”(1921/米) 監督:チャールズ・チャップリン
 ・“Natural Sciences”(アルゼンチン) 監督:Matías Lucchesi

 ◆短編部門

 ・『ウサギとシカ』“Rabbit and Deer”(ハンガリー) 監督:ペーター・ヴァーツ(Peter Vacz)
 ・“Spot and Splodge do Earstanding”(スウェーデン) 監督:Uzi Geffenblad、Lotta Geffenbla
 ・“Animal friends”(スウェーデン) 監督:Eva Lindström
 ・“Le Petit hérisson partageur”(仏) 監督:Marjorie Caup
 ・“La Confiture de carottes”(仏) 監督:Anne Viel

 【ユース部門】(For Youth)

 ◆長編部門

 ・“Bitch Hug”(スウェーデン) 監督:Andreas Öhman
 ・“For No Eyes Only”(独) 監督:Tali Barde
 ・“Galore”(オーストラリア) 監督:Rhys Graham
 ・“Sitting Next to Zoe”(スイス) 監督:Ivana Lalović
 ・『ウィ・アー・ザ・ベスト!』“We Are the Best”(スウェーデン・デンマーク) 監督:ルーカス・ムーディソン

 ◆ヤング・シネフィル部門(Young Cinephiles)

 未発表。

 ◆ワークショップ(RED workshop for digital natives)

 【プーラ・シネマテーク1965】(Pula Cinematheque 1965)

 ・“Three”(1965/ユーゴスラビア) 監督:アレクサンドル・ペトロヴィッチ(Aleksandar Petrović)
 ・『人間は鳥ではない』“Man Is Not a Bird”(1965/ユーゴスラビア) 監督:ドウシャン・マカヴェイエフ
 ・“To Come and Stay”(1965/ユーゴスラビア) 監督:Branko Bauer
 ・“Prometheus of the Island”(1964/ユーゴスラビア) 監督:ヴァトロスラフ・ミミカ(Vatroslav Mimica)
 ・“The Girl”(1965/ユーゴスラビア) 監督:Mladomir (Puriša) Đorđević

 【プーラ・プロ】(Pula PRO)

 プロやAV業界の学生に向けた講義プログラム。
 今回、講義を行なうのは、ニック・パウエル、Charles McDonald、Ray Gillon、John Durie、Darko Tuškanら。

 【ミュージック・プログラム】

 未発表↓

 追記:
 このプログラムは、映画の上映ではなく、以下のような音楽プログラムが組まれています。

 ・City of Pula Wind Orchestra
 ・DJ Dogmatic
 ・Gustafi Presenting Veterinarians
 ・Cinkuši
 ・Zion Train Sound System
 ・Vlatko Stefanovski & Vasko Atanasovski
 ・Blagdan band
 ・DJ Funkmaster a.k.a. Tricky D
 ・DJ Mario Kovač
 ・Neno Belan & Fiumens

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 前回までは、クロアチアが共同製作で参加した作品も、別個にコンペティション対象としていた(Minority coproduction section)のですが、それがなくなり、ナショナル・プログラムは、クロアチア作品のコンペティションのみになりました。

 これは、ナショナル・プログラムがクロアチア映画だけで成立するようになった、つまり、それだけクロアチア映画が充実してきたことの証のようなものでしょうか。(クロアチアは、日本に紹介されている作品こそわずかですが、1991年度から一度も途切れることなく、米国アカデミー賞外国語映画賞に作品をエントリーさせるなど、映画に力を入れている国として知られています。)

 プーラ映画祭は、ユーゴスラビア時代から数えると61回ですが、クロアチアになってからだと今年で20周年になっていて、20周年を機に(?)、プログラムの見直しを図ったということもありそうです。これまでの「児童プログラム」に加えて、新たに「ユース・プログラム」が新設され、さらに、(現時点ではラインナップは未発表ながら)「ミュージック・プログラム」も新設されています。

 昨年、念願かなって、EUへの加盟も認められましたから、国も映画界も新たなステージに向かいつつあるのかもしれません。

 ちなみに、日本に紹介されているクロアチア映画は、短編アニメーションを除くと、『ブコバルに手紙は届かない』、『沈黙の戦場』、共同製作作品では、『サラエボの花』、『サラエボ、希望の街角』、『ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界』などがあります。

 年に数本くらいは、国際映画祭などでピックアップされ、高く評価されたりもしていますが、なかなか日本まではたどりつけないようです。

 ※追記
 Croatian Minority Co-Productionは、独立した部門ではなくなったものの、“Monument to Michael Jackson”と“Velvet Terrorists (Baršunasti teroristi)”は、Croatian Minority Co-Productionに該当する作品であるようです。

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 *当ブログ記事

 ・プーラ映画祭2013 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201307/article_2.html
 ・プーラ映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201307/article_24.html
 ・プーラ映画祭2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201207/article_22.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2014年3月~11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201403/article_4.html

 追記:
 ・プーラ映画祭2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201407/article_24.html

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