アヌシー国際アニメーションフェスティバル2014 受賞結果 『ジョバンニの島』!水江未来!新井風愉!

 第54回アヌシー国際アニメーションフェスティバル(6月9日-14日)の各賞が発表されました。

 【長編コンペティション部門】

 ◆グランプリ/Crystal Award
 ◎“The Boy and The World (O Menino e o Mundo)”(ブラジル) 監督:Alê Abreu
 ブラジル作品のグランプリ受賞は、2年連続の2回目。Gkids配給によるアメリカでの公開も決定したそうです。

 “The Boy and The World (O Menino e o Mundo)”(ブラジル) 監督:Alê Abreu
 物語:クカ少年は、田舎の静かな生活が好きだ。ところが、父親が都会で出ていってしまい、彼の世界は崩れてしまう。彼は、また家族で暮らせるように、父を捜して、都会に向かうが、彼が、都会で目にしたものはこれまで見たことがないものばかりだった。
 オタワ国際アニメーションフェスティバル2013 長編コンペティション部門出品。スペシャル・メンション受賞。
 リオ・デ・ジャネイロ国際映画祭2013プレミア・ブラジル ニュー・トレンド 長編部門出品。審査員オナラブル・メンション受賞。


 ◆審査員賞
 ◎“Cheatin’”(米) 監督:ビル・プリンプトン

 “Cheatin’”(米) 監督:ビル・プリンプトン
 物語:ジェイクとエラは、遊園地の乗り物の衝突がきっかけで知り合い、最高のカップルになる。ところが、謎の女性に嫉妬に遭って、彼らは互いを疑い始め、ついに破局へと向かう。エラは、落ちこぼれの魔術師の力を借り、彼の禁じられた「ソウルマシン」を使って、ジェイクが関係を持つ数々の女たちの体に入り込み、2人の絆を取り戻そうとする。
 ビル・プリンプトンの第5長編。ジェームズ・M・ケインの小説にインスパイアされて制作された作品。
 シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2013出品。
 ヒホン国際映画祭2013 Animafix部門出品。最優秀作品賞受賞。
 東京アニメアワードフェスティバル2014 長編コンペティション部門出品。



 ◆審査員特別表彰(Jury Distinction)
 ◎『ジョバンニの島』(日) 監督:西久保瑞穂

 ◆観客賞
 ◎“The Boy and The World (O Menino e o Mundo)”(ブラジル) 監督:Alê Abreu

 【短編コンペティション部門】

 ◆グランプリ/Cristal Award
 ◎『マン オン ザ チェア』“Man On The Chair”(仏・韓) 監督:ダヒ・ジオン(Dahee Jeong)
 物語:「椅子に座る男」は、単なる絵でありながら、自らの存在を疑い、苦しんでいる。
 カンヌ国際映画祭2014 監督週間 短編映画部門出品。
 広島国際アニメーションフェスティバル2014出品。

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 ◆審査員賞
 ◎“Patch”(独・スイス) 監督:Gerd Gockell
 アブストラクト・ペインティングの手法を使って、抽象性と視認性にまつわる実験を行なった実験アニメーション。

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 ◆オリジナル音楽賞/SACEM award for original music
 ◎エティエンヌ・ペルション(Etienne Perruchon) 『サンチアゴ巡礼』“Hasta Santiago”(スイス)(監督:Mauro Carraro、Pierre Manchot)

 『サンチアゴ巡礼』“Hasta Santiago”(スイス) 監督:Mauro Carraro、Pierre Manchot
 物語:サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路。マポは、町から町へと歩き、多くの巡礼者と出会う。巡礼者たちは、荷物よりももっと多くものを背負っているように見える。
 ロカルノ国際映画祭2013 ナショナル・コンペティション部門出品。
 ワルシャワ国際映画祭2013 最優秀短編アニメーション賞受賞。
 スイス映画賞2014 アニメーション賞ノミネート。
 ザグレブ国際アニメーションフェスティバル2014 グランド・コンペティション部門出品。
 ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2014にて上映。

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 ◆審査員特別表彰(Jury distinction)
 ◎“La Testa Tra Le Nuvole(Absent Minded)”(伊) 監督:Roberto Catani
 物語:ひとりの生徒が授業中に空想していて、教師に注意される。教師の方は、彼を刺激することで、彼がさらなる空想の世界に逃避してしまうのではないかと心配する。
 ザグレブ国際アニメーションフェスティバル2014 グランド・コンペティション部門出品。

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 ◎“Histoires De Bus”(カナダ) 監督:Tali
 物語:ある女性がスクールバスの運転手になろうとしたとき、その仕事のことはわかっていると思っていた。しかし、路上も人生も思いがけないことの連続である。

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 ◆第1回作品賞/Jean-Luc Xiberras prize for a first film
 ◎『サンチアゴ巡礼』“Hasta Santiago”(スイス) 監督:Mauro Carraro、Pierre Manchot

 ◆ヤング審査員賞(Junior Jury Award for a Short Film)
 ◎“Histoires De Bus”(カナダ) 監督:Tali

 ◆国際批評家連盟賞
 ◎“Nul Poisson Où Aller(No Fish Where to Go)”(カナダ) 監督:Nicola Lemay、Janice Nadeau
 物語:村で、一族どうしの対立が生じる。友だちどうしの少女がいるが、2人は相対する一族に属している。一方の一族は、赤い靴を履き、履いてないもう一方の一族を軽蔑する。運命の朝がやってくる。主人公の少女は、敵に銃をつきつけられて、家族ともども逃げ出さざるを得なくなる。少女は、愛するペットの魚くらいしか持ち出すことができない。あるところには男たちが集まり、別のところには女たちと子供たちが集まった。それから少女と母とペットの魚のための避難所を求めて、長くつらい旅が始まる。
 『テディベアのルドヴィック』の脚本などで知られる作家マリー・フランシーヌ=エベールの同名の小説の映画化。

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 ◆Off Limits award
 ◎“Corps Étrangers”(カナダ) 監督:ニコラ・ブロー(Nicolas Brault)
 「透明体」という概念に基づくアニメーション。アメリカの国立健康機関の「ビジュアル・ヒューマン・プロジェクト」と、モントリオールのレントゲン施設によって集められたCTやMR、低温切開片映像と、ボーカル&ボディー・パーカッション・グループBoom JACAKのコラボレーションにより、制作された。

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 ◆The Festival Connections award
 ◎『スルー ザ ホーソーン』“Through the Hawthorn”(英) 監督:アナ・ベナー(Anna Benner)、ピア・ボルグ(Pia Borg)、ジェマ・バーデイット(Gemma Burditt)
 物語:サムは薬を飲むのをやめる。というのも、彼は、まだ自分が病気だということが受け入れられないからだ。彼は、真夜中に凍てつく川を裸で泳ぐ。それを見た母親は医者に相談し、医者はサムにはもっと違う薬がいいのではないかと提案する。
 サムと母親と医者という3人の登場人物に関して、それぞれの視点を異なる3人のアニメーション監督がアニメーション化し、それぞれ異なるスクリーンに投影する。
 SXSW映画祭2014出品。
 インディーリスボア/リスボン国際インディペンデント映画祭2014出品。
 シュトゥットガルト国際アニメーションフェスティバル2014 グランプリ受賞。
 クラクフ映画祭2014 短編部門 インターナショナル・コンペティション出品。学生審査員賞受賞。
 ザグレブ国際アニメーションフェスティバル2014グランド・コンペティション部門出品。
 広島国際アニメーションフェスティバル2014出品。

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 ◆CANAL+Creative Aid Award for a Short Film
 ◎『WONDER』“Wonder”(仏・日) 監督:水江未来
 2012年4月1日から発表してきた1日1秒の作品を全部つなげて365秒の作品としたもの。365日分の蠢く細胞たち。
 ベルリン国際映画祭2014 短編コンペティション部門出品。
 ザグレブ国際アニメーションフェスティバル2014 グランド・コンペティション部門出品。

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 ◆観客賞
 ◎『アナトルの小さなお鍋』“La Petite Casserole D'anatole”(仏) 監督:Éric Montchaud
 物語:アナトル少年は、鍋をペットの子犬のようにひもでつないで、ひっぱって歩いている。この鍋は、突然、空から降ってきたもので、それ以来、アナトルの友だちのような存在になっている。鍋は、大きな絵を描く時には踏み台になってくれるし、ネコにエサをあげるのにも使える。ところが、人々は、そんなアナトルをヘンな目で見、犬にも吠えられる。それ以来、鍋は穴ぼこやハシゴに引っかかったりして、アナトルの邪魔ばかりする。しかし、捨てようにも捨てられない。ひとりぼっちになったアナトルは、悩むが、気は持ちようで、一度は嫌いになりそうになった鍋ともいいつきあい方ができることを教わる。
 フランスの絵本作家Isabelle Carrierの同名の作品の映画化。
 ザグレブ国際アニメーションフェスティバル2014 グランド・コンペティション部門出品。
 ひめじ国際短編映画祭2014にて上映。

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 【卒業制作コンペティション部門】

 ◆グランプリ/Cristal for a graduation film
 ◎『ザ ビガー ピクチャー』“The Bigger Picture”(英) 監督:デイジー・ジェイコブス(Daisy Jacobs)
 物語:息子2人が年老いた母親の面倒を見る。実物大のアニメーション・キャラクターを使った作品。
 カンヌ国際映画祭2014 シネフォンダシオン部門 第3席。
 ザグレブ国際アニメーションフェスティバル2014 学生作品コンペティション部門出品。
 広島国際アニメーションフェスティバル2014出品。
 *公式サイト:http://www.thebiggerpicturefilm.com/

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 ◆審査員賞
 ◎“An Adventurous Afternoon”(独) 監督:Ines Christine Geisser、Kirsten Carina Geisser
 物語:ジャイアント・フォックスとウィリアム・ホンダが普通の午後を過ごしていると、大砲人間(Cannonball Human)とトラに会い、宇宙旅行にでかけることになる。火星に着いた彼らは、すべてをサカサマにする魔法のクリスタルを見つける。
 シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2013 短編アニメーション部門出品。
 ストックホルム国際映画祭2013出品。
 DOKライプチヒ2013出品。

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 ◆審査員特別表彰(Jury distinction)
 ◎“The Age Of Curious”(英) 監督:Luca Toth
 物語:ベルタ、ヴィンセント、アレックスという3人のティーンエージャーが、夢のような旅を通して、自分たちの内なる野生を目覚めさせる。ある日、彼らは、神の髪の下を覗こうとする。
 カンタベリー・アニフェスト2013 英国短編アニメーション部門出品。
 Tenderflix 2013 入賞。
 GIRAF2013出品。
 クレモンフェラン国際短編映画祭2014出品。
 シュトゥットガルト国際アニメーションフェスティバル2014 ヤング・アニメーション部門出品。スペシャル・メンション受賞。
 ザグレブ国際アニメーションフェスティバル2014 アニメーション・スクール:ロイヤル・カレッジ・オブ・アート特集出品。

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 ◆ヤング審査員賞(Junior Jury Award for a Graduation Film)
 ◎“Interview”(デンマーク) 監督:Mikkel Okholm
 物語:若者が面接にやってくる。彼は、それがどんな仕事なのかはわかっていなかったが、その仕事がほしいことには間違いなかった。彼は、不条理なほど楽観的であり、面接官に好印象を与えようと務めていた。一方、面接官は落ち着き払っていて、残酷でばかげた方法によって、彼の資質をテストしようとする。
 デンマークのビボルのアニメーション・ワークショップで制作された作品。

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 【TV作品コンペティション部門】

 ◆グランプリ/Cristal for a TV production
 ◎“En Sortant De L'école”(仏)-‘Tant De Forêts’ 監督:Burcu Sankur、Geoffrey Godet
 物語:紙を作るのに、木が伐採され、森林が破壊される。そうした現状を世間に知らしめ、警鐘を鳴らすために、紙が使われることになるという皮肉を描いた作品。

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 ◆審査員賞 TVシリーズ部門(Jury award for a TV Series)
 ◎“Tumble Leaf”(米)-‘Kite’ 監督:Drew Hodges
 “Tumble Leaf”は、Amazonによる初めてのオリジナル・キッズ・シリーズで、就学前の幼児に、遊びを通して科学を学ばせることを目的としている。ストップ・モーション・アニメーション。

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 ◆審査員賞 TVスペシャル部門(Jury awards for a TV Special)
 ◎“Le Parfum De La Carotte”(仏・ベルギー・スイス) 監督:Rémi Durin、Arnaud Demuynck
 声の出演:アニエス・ジャウイ、Jean-Baptiste Marcenac
 物語:ウサギとリスは友だちで、どちらも食べることが好きだ。しかし、それでも好みの違いでケンカをする。リスは夜の間に引越しをし、キツネにつかまってしまう。

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 【受託制作作品コンペティション】

 ◆グランプリ(Cristal for a commissioned film)
 ◎ネピア “Tissue Animals”(日) 監督:新井風愉 [CM]



 ◆審査員賞(Jury award)
 ◎Peau “Instant T”(仏) 監督:Perrine Faillet [ミュージック・ビデオ]



 【その他の部門】

 ◆The Gan Foundation prize
 ◎“Adama”(仏) 監督:Simon Rouby

 【特別賞・名誉賞】

 ◆名誉賞(Honorary Award)
 ◎高畑勲

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 *当ブログ記事

 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2014 ラインナップ その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201405/article_29.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2014 ラインナップ その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201405/article_32.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2014 ラインナップ その3:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201405/article_34.html

 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2013 ラインナップ その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_42.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2013 ラインナップ その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201306/article_1.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2013 ラインナップ その3:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201306/article_2.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201306/article_16.html

 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2012 ラインナップその1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_1.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2012 ラインナップその2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_2.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2012 ラインナップその3:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_3.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_12.html

 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2011 オフィシャル・セレクション ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201106/article_5.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2011 オフィシャル・セレクション以外のラインナップ その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201106/article_6.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2011 オフィシャル・セレクション以外のラインナップ その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201106/article_7.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201106/article_13.html

 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2010 オフィシャル・セレクションのラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_24.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2010 オフィシャル・セレクション以外のラインナップ その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_26.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2010 オフィシャル・セレクション以外のラインナップ その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_27.html
 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201006/article_13.html

 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル グランプリ リスト(~2007年):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200703/article_22.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2014年3月~11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201403/article_4.html

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