ナストロ・ダルジェント賞2014 ノミネーション発表!

 第68回ナストロ・ダルジェント賞のノミネーションが発表されました。(5月29日)

 【ナストロ・ダルジェント賞】

 ナストロ・ダルジェント賞(Nastro d'Argento / シルバー・リボン賞)は、イタリアの映画批評家協会(The Sindacato Nazionale dei Giornalisti Cinematografici Italiani(Association of Italian Film Critics))の映画批評家たちが投票して決める賞、つまり「イタリア映画批評家協会賞」に当たる賞で、世界でも最も古い伝統ある映画賞の1つでもあり、1947年にスタートして、今年で、68回目を迎えています。

 映画賞としては
 ・作品賞はなくて、その代わりにプロデューサー賞が設けられている。
 ・1つの部門に同じノミニーが複数ノミネートされることはないが、その代わりに、複数の作品を対象として1人のノミニーが選ばれたり、1つの対象作品に対して複数のノミニーが選ばれたりもする。
 ・イタリアの映画人の、国外での仕事もノミネート対象になる。
 ・ドキュメンタリー賞、短編映画賞、特別賞・名誉賞まで含めて、部門の数がかなり多い。
 ・カンヌ国際映画祭で上映されたばかりの作品もノミネートされる。
 といった特徴があります。

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 ◆監督賞(Regista Del Miglior Film)
 ・ダニエレ・ルケッティ 『ハッピー・イヤーズ』“Anni Felici”(伊・仏)
 ・フェルザン・オズペテク “Allacciate Le Cinture”(伊)
 ・アリーチェ・ロルヴァケル “Le Meraviglie”(伊)
 ・パオロ・ヴィルツィ “Il Capitale Umano”(伊・仏)
 ・エドアルド・ウィンスピア “In Grazia Di Dio”(伊)

 フェルザン・オズペテクとパオロ・ヴィルツィは、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞でもノミネート。
 パオロ・ヴィルツィは、バーリ国際映画祭2014 監督賞/マリオ・モニチェリ賞受賞。

 ◆主演男優賞(Attore Protagonista)
 ・ファブリツィオ・ベンティヴォリオ、ファブリツィオ・ジフーニ(Fabrizio Gifuni) “Il Capitale Umano”
 ・エリオ・ジェルマーノ(Elio Germano) 『無用のエルネスト』“L’Ultima Ruota Del Carro”(伊)(監督:ジョヴァンニ・ヴェロネージ)
 ・Edoardo Leo “La Mossa Del Pinguino”(伊)(監督:クラウディオ・アメンドラ(Claudio Amendola))、“Smetto Quando Voglio”(伊)(監督:Sydney Sibilia)、“Ti Ricordi Di Me?”(伊)(監督:ロランド・ラヴェッロ(Rolando Ravello))
 ・ジャンパオロ・モレッリ(Giampaolo Morelli)、Alessandro Roja “Song’e Napule”(伊)(監督:マルコ&アントニオ・マネッティ)
 ・キム・ロッシ・スチュアート 『ハッピー・イヤーズ』

 ファブリツィオ・ベンティヴォリオとEdoardo Leoは、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞でもノミネート。ファブリツィオ・ジフーニは、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では助演男優賞にノミネート。
 ファブリツィオ・ジフーニは、バーリ国際映画祭2014 主演男優賞受賞。

 ◆主演女優賞(Attrice Protagonista)
 ・ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ “Il Capitale Umano”
 ・Celeste Casciaro “In Grazia Di Dio”
 ・パオラ・コルテレージ(Paola Cortellesi) “Sotto Una Buona Stella”(伊)(監督:カルロ・ヴェルドーネ)
 ・ヴァレリア・ゴリーノ “Come Il Vento”(伊・仏)(監督:Marco Simon Puccioni )
 ・カシア・スムトゥニアク(Kasia Smutniak) “Allacciate Le Cinture”

 ヴァレリア・ブルーニ=テデスキとパオラ・コルテレージとカシア・スムトゥニアクは、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞でもノミネート。
 ヴァレリア・ブルーニ=テデスキは、トライベッカ映画祭2014女優賞受賞。
 カシア・スムトゥニアクは、前回、『ようこそ、大統領!』でノミネート。

 ◆助演男優賞(Attore Non Protagonista)
 ・カルロ・ブチロッソ(Carlo Buccirosso)、パオロ・サッサネッリ(Paolo Sassanelli) “Song’e Napule”
 ・アレッサンドロ・アベル(Alessandro Haber) 『無用のエルネスト』“L’Ultima Ruota Del Carro”
 ・リッキー・メンフィス(Ricky Memphis) “La Mossa Del Pinguino”
 ・ジョルジョ・パソッティ(Giorgio Pasotti) “Sapore Di Te”(伊)(監督:カルロ・ヴァンツィーナ(Carlo Vanzina))、“Nottetempo”(伊)(監督:Francesco Prisco)、“Un Matrimonio Da Favola”(伊)(監督:カルロ・ヴァンツィーナ(Carlo Vanzina))
 ・フィリッポ・ティーミ “Un Castello In Italia”(仏)(監督:ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ)

 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞とはすべて異なるノミネーション。
 カルロ・ブチロッソは、バーリ国際映画祭2014 助演男優賞受賞。

 ◆助演女優賞(Attrice Non Protagonista)
 ・クリスティーナ・カポトンディ(Cristiana Capotondi) 『マフィアは夏にしか殺らない』“La Mafia Uccide Solo D'estate”(伊)(監督:ピエルフランチェスコ・ディリベルト(Pierfrancesco Diliberto))
 ・クラウディア・ジェリーニ(Claudia Gerini) “Tutta Colpa di Freud”(伊)(監督:Paolo Genovese)、“Maldamore”(伊)(監督:アンジェロ・ロンゴーニ(Angelo Longoni))
 ・ジュリアーナ・ロヨディーチェ(Giuliana Lojodice)、Claudia Potenza 『南部のささやかな商売』“Una Piccola Impresa Meridionale”(伊)(監督:ロッコ・パパレオ)
 ・パオラ・ミナッチョーニ(Paola Minaccioni) “Allacciate Le Cinture”
 ・ミカエラ・ラマゾッティ “Più Buio Di Mezzanotte”(伊)(監督:Sebastiano Riso)

 クラウディア・ジェリーニとパオラ・ミナッチョーニは、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞でもノミネート。
 クラウディア・ジェリーニは、前回、『司令官とコウノトリ』でノミネート。

 ◆脚本賞(Sceneggiatura)
 ・ダニエレ・ルケッティ、Sandro Petraglia、ステファーノ・ルッリ(Stefano Rulli)、Caterina Venturini 『ハッピー・イヤーズ』
 ・Nicola Lusuardi、Marco Simon Puccioni、ハイドラン・シュリーフ(Heidrun Schleef) “Come Il Vento”
 ・フランチェスコ・ピッコロ、フランチェスコ・ブルーニ、パオロ・ヴィルツィ “Il Capitale Umano”
 ・アーシア・アルジェント、バルバラ・アルベルティ(Barbara Alberti) “Incompresa”(伊・仏)(監督:アーシア・アルジェント)
 ・アリーチェ・ロルヴァケル “Le Meraviglie”

 “Il Capitale Umano”は、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞でもノミネート。バーリ国際映画祭2014 脚本賞受賞。

 ◆オリジナル・ストーリー賞(Soggetto)
 ・Antonio Morabito “Il Venditore Di Medicine”(伊)(監督:Antonio Morabito)
 ・エドアルド・ウィンスピア、Alessandro Valenti “In Grazia Di Dio”
 ・Michele Astori、ピエルフランチェスコ・ディリベルト、Marco Martani 『マフィアは夏にしか殺らない』
 ・Alessandro Rossetto、Caterina Serra “Piccola Patria”(伊)(監督:Alessandro Rossetto)
 ・ダニエラ・ガンバーロ(Daniela Gambaro)、Matteo Oleotto、Pier Paolo Piciarelli “Zoran, Il Mio Nipote Scemo”(伊)(監督:Matteo Oleotto)

 『マフィアは夏にしか殺らない』は、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では脚本賞にノミネート。

 ◆撮影賞(Fotografia)
 ・Daniele Ccprì 『サルヴォ』“Salvo”(伊・仏)(監督:ファビオ・グラッサドニア、アントニオ・ピアッツァ
 ・ジャンフィリッポ・コルティチェッリ(Gian Filippo Corticelli) “Allacciate Le Cinture”
 ・ミケーレ・ダッタナージオ(Michele D’Attanasio) “In Grazia Di Dio”
 ・ゲラルド・ゴッシ(Gherardo Gossi) “Come Il Vento”、『シチリアの裏通り』“Via Castellana Bandiera”(伊・スイス・仏)(監督:エンマ・ダンテ)
 ・マルコ・ボテコルヴォ(Marco Pontecorvo) 『ジゴロ・イン・ニューヨーク』“Gigolò Per Caso”(米)(監督:ジョン・タトゥーロ)

 『サルヴォ』と“Allacciate Le Cinture”は、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞でもノミネート。
 “Come Il Vento”は、バーリ国際映画祭2014 撮影賞受賞。

 ◆編集賞(Montaggio)
 ・パトリッツォ・マローネ(Patrizio Marone) “Allacciate Le Cinture”
 ・ピエトロ・スカリア(Pietro Scalia) 『悪の法則』、『アメージング・スパイダーマン2』
 ・マルコ・スポレンティーニ(Marco Spoletini) “Le Meraviglie”、“Più Buio Di Mezzanotte”
 ・クリスティアーノ・トラヴァリョーリ(Cristiano Travaglioli) 『マフィアは夏にしか殺らない』
 ・チェチリア・ザヌーゾ(Cecilia Zanuso) “Il Capitale Umano”

 “Allacciate Le Cinture”と“Il Capitale Umano”は、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞でもノミネート。
 チェチリア・ザヌーゾは、バーリ国際映画祭2014 編集賞受賞。
 クリスティアーノ・トラヴァリョーリは、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では『グレート・ビューティー/追憶のローマ』でノミネート。

 ◆美術賞(Scenografia)
 ・ジャンカルロ・バージリ(Giancarlo Basili) 『ハッピー・イヤーズ』、“L’Intrepido”(伊)(監督:ジャンニ・アメリオ)
 ・マルコ・デンティチ(Marco Dentici) 『サルヴォ』“Salvo”
 ・ユージニア・F・ディ・ナポリ(Eugenia F. Di Napoli) “Incompresa”
 ・Mauro Radaelli “Il Capitale Umano”
 ・トニーノ・ゼッラ(Tonino Zera) “Sotto Una Buona Stella”

 『ハッピー・イヤーズ』と『サルヴォ』と“Il Capitale Umano”は、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞でもノミネート。
 “L’Intrepido”は、バーリ国際映画祭2014 美術賞受賞。
 マルコ・デンティチは、前回、『眠れる美女』と『それは息子だった』でノミネート。

 ◆衣裳賞(Costumi)
 ・マリア・リータ・バルベラ(Maria Rita Barbera) 『ハッピー・イヤーズ』
 ・ミレーナ・カノネロ(Milena Canonero) 『グランド・ホテル・ブダペスト』、“Something Good”(伊)(監督:ルカ・バルバレスキ(Luca Barbareschi))
 ・Laura Costantini “Il Pretore”(伊)(監督:ジュリオ・バーゼ(Giulio Base))
 ・ニコレッタ・エルコーレ(Nicoletta Ercole) “Incompresa”
 ・Daniela Salernitano “Song’e Napule”

 『ハッピー・イヤーズ』は、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞でもノミネート。バーリ国際映画祭2014 衣裳賞受賞。

 ◆録音賞(Sonoro In Presa Diretta)
 ・パオロ・ベンヴェヌーティ(Paolo Benvenuti)、シモーネ・パオロ・オリヴィエーロ(Simone Paolo Olivero) 『シチリアの裏通り』“Via Castellana Bandiera”
 ・Valentino Gianni’ “In Grazia Di Dio”
 ・Roberto Mozzarelli “Il Capitale Umano”
 ・Guido Spizzico “Come Il Vento”
 ・アレッサンドロ・ザノン(Alessandro Zanon) 『初雪』“La Prima Neve”(伊)(監督:アンドレア・セグレ)、“L’Intrepido”

 “Il Capitale Umano”は、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞でもノミネート。

 ◆作曲賞(Colonna Sonora)
 ・Michele Braga “Più Buio Di Mezzanotte”
 ・パスクァーレ・カタラーノ(Pasquale Catalano) “Allacciate Le Cinture”
 ・Fratelli Mancuso 『シチリアの裏通り』“Via Castellana Bandiera”
 ・ピヴィオ&アルド・デ・スカルツィ(Pivio & Aldo De Scalzi) “Song’e Napule”
 ・フランコ・ピエルサンティ(Franco Piersanti) “L’Intrepido”

 “Allacciate Le Cinture”と“Song’e Napule”は、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞でもノミネート。
 “Song'e Napule”は、バーリ国際映画祭2014 音楽賞受賞。
 ピヴィオ&アルド・デ・スカルツィは、2年連続ノミネート。

 ◆オリジナル歌曲賞(Canzone Originale)
 ・“L'arte Della Felicità”(伊)(監督:Alessandro Rak)-‘A Malìa’ 音楽:Dario Sansone パフォーマンス:Foja
 ・『無用のエルネスト』“L’Ultima Ruota Del Carro”-‘Ecco Che’ 音楽:Giuliano Sangiorgi、Elisa
 ・“Maldamore”-‘Siedimi Accanto’ 音楽:セルジオ・カマリエレ(Sergio Cammariere)
 ・“Song’e Napule”-‘Song’e Napule’ 音楽:C.Di Risio、F.D’Ancona
 ・“Tutta Colpa Di Freud”-‘Tutta Colpa’ 音楽:Freud Autore、ダニエレ・シルヴェストリ(Daniele Silvestri) パフォーマンス:ダニエレ・シルヴェストリ
 ・“Un Fidanzato Per Mia Moglie”(伊)(監督:ダヴィデ・マレンゴ(Davide Marengo))-‘Te Quiero Para Vivir’ 作曲:Massimo Nunzi、作詞:Diana Tejera パフォーマンス:Peppe Servillo、Geppi Cucciari

 “L'arte Della Felicità”と“Song’e Napule”は、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞でもノミネート。ただし、どちらも対象の楽曲は異なる。

 ◆新人監督賞(Miglior Regista Esordiente)
 ・エンマ・ダンテ(Emma Dante) 『シチリアの裏通り』“Via Castellana Bandiera”
 ・ファビオ・グラッサドニア(Fabio Grassadonia)、アントニオ・ピアッツァ(Antonio Piazza) 『サルヴォ』
 ・ファビオ・モッロ(Fabio Mollo) 『存在しない南』“Il Sud È Niente”(伊・仏)
 ・ピエルフランチェスコ・ディリベルト(Pif(Pierfrancesco Diliberto)) 『マフィアは夏にしか殺らない』
 ・Sebastiano Riso “Più Buio Di Mezzanotte”
 ・Sydney Sibilia “Smetto Quando Voglio”

 『サルヴォ』と『マフィアは夏にしか殺らない』と“Smetto Quando Voglio”は、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞でもノミネート。
 『マフィアは夏にしか殺らない』は、バーリ国際映画祭2013 第1-2回監督作品部門 最優秀作品賞受賞。

 ◆プロデューサー賞(Produttore)
 ・Fabrizio Donvito、Benedetto Habib、Marco Cohen (Indiana Production)、Motorino Amaranto (Rai Cinema) “Il Capitale Umano”
 ・マリオ・ジャナーニ(Mario Gianani)、ロレンツォ・ミエーリ(Lorenzo Mieli)(Wildside)、Rai Cinema 『マフィアは夏にしか殺らない』、“Incompresa”
 ・カルロ・クレスト=ディナ(Carlo Cresto-Dina)(Tempesta)、Rai Cinema “Le Meraviglie”
 ・マッシモ・クリスタルディ(Massimo Cristaldi)、ファブリツィオ・モスカ(Fabrizio Mosca) 『サルヴォ』“Salvo”
 ・ドメニコ・プロカッチ(Domenico Procacci)、マッテオ・ロヴェーレ(Matteo Rovere)(Rai Cinema) “Smetto Quando Voglio”

 “Il Capitale Umano”と『マフィアは夏にしか殺らない』と『サルヴォ』と“Smetto Quando Voglio”は、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞でもノミネート。

 ◆最優秀コメディー賞(Commedia)
 ・“La Mossa Del Pinguino” 監督:クラウディオ・アメンドラ(Claudio Amendola)
 ・“Smetto Quando Voglio” 監督:Sydney Sibilia
 ・“Song’e Napule” 監督:マルコ&アントニオ・マネッティ
 ・“Sotto Una Buona Stella” 監督:カルロ・ヴェルドーネ
 ・“Tutta Colpa Di Freud” 監督:Paolo Genovese

 【特別賞・名誉賞】

 ◆ナストロ・ダルジェント キャリア賞(I Nastri alla carriera)
 ノミネーション発表に先駆けて、5月28日に表彰。
 ◎フランチェスコ・ロージ
 ◎ピエロ・トージ(Piero Tosi)(衣裳)
 ◎マリナ・チコナ(Marina Cicogna)(プロデューサー)


 ◆助演賞特別表彰(E’ l‘omaggio del Sindacato ai tanti attori non protagonisti)
 ◎『グレート・ビューティー/追憶のローマ』の助演陣に対して。
 ノミネーション発表のレッド・カーペットにて表彰。


 ◆Il “Biraghi” per i giovani
 ヤング・スターに贈られる。
 ◎Maria Alexandra Lungu “Le meraviglie”(監督:アリーチェ・ロルヴァケル)
 ◎Davide Capone “Più buio di mezzanotte”(監督:Sebastiano Riso)
 ◎Giulia Salerno “Incompresa”(監督:アーシア・アルジェント)
 ◎Sara Serraiocco. 『サルヴォ』“Salvo”(監督:ファビオ・グラッサドニア、アントニオ・ピアッツァ)

 ◆ナストロ・オブ・ザ・イヤー2014(Nastro dell’anno 2014)
 ◎アンジェロ・バルバガッロ(Angelo Barbagallo)(プロデューサー)、Marina Mazzacurati(プロデューサー)、ドリアナ・レオンデフ(Doriana Leondeff)(脚本)
 カルロ・マッツァクラーティの遺作“La sedia della felicità”に対して。

 ◆特別賞(Un Premio Speciale)
 ◎エットーレ・スコラ(監督)、ルチアーノ・リッケリ(Luciano Ricceri)(美術)、ルチアーノ・トヴォリ(Luciano Tovoli)(撮影)、アンドレア・グエラ(Andrea Guerra)(音楽)
 『フェデリコという不思議な存在』“Che strano chiamarsi Federico- Scola racconta Fellini”に対して。

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 主な作品のノミネート状況は、以下の通り。

 ・“Il Capitale Umano”(8):監督・主演男優・主演女優・脚本・編集・美術・録音・プロデューサー
 ・“Allacciate Le Cinture”(6):監督・主演女優・助演女優・撮影・編集・作曲
 ・“Song’e Napule”(6):主演男優・助演男優・衣裳・作曲・歌曲・コメディー
 ・『ハッピー・イヤーズ』(5):監督・主演男優・脚本・美術・衣裳
 ・“In Grazia Di Dio”(5):監督・主演女優・ストーリー・撮影・録音
 ・『マフィアは夏にしか殺らない』(5):助演女優・ストーリー・編集・新人・プロデューサー
 ・“Le Meraviglie”(4):監督・脚本・編集・プロデューサー
 ・“Smetto Quando Voglio”(4):主演男優・新人・プロデューサー・コメディー
 ・“Come Il Vento”(4):主演女優・脚本・撮影・録音
 ・“Più Buio Di Mezzanotte”(4):助演女優・ストーリー
 ・“Incompresa”(4):脚本・美術・衣裳・プロデューサー
 ・『サルヴォ』(4):撮影・美術・新人・プロデューサー
 ・『シチリアの裏通り』(4):撮影・録音・作曲・新人
 ・『無用のエルネスト』(3):主演男優・助演男優・歌曲
 ・“La Mossa Del Pinguino”(3):主演男優・助演男優・コメディー
 ・“Sotto Una Buona Stella”(3):主演女優・美術・コメディー
 ・“Tutta Colpa di Freud”(3):助演女優・歌曲・コメディー
 ・“L’Intrepido”(3):美術・録音・作曲
 ・“Maldamore”(2):助演女優・歌曲

 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2014でも最多ノミネートとなっている“Il Capitale Umano”が、ここでも最多ノミネートとなっています。

 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2014でノミネート『グレート・ビューティー/追憶のローマ』や『ミエーリ』は、ナストロ・ダルジェント賞では、前回、ノミネート&受賞しています。

 カンヌ国際映画祭でお披露目されたばかりの“Le Meraviglie”や“Incompresa”もノミネートされています。

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 主な作品を簡単に紹介しておきます。

 ・“Il capitale umano(Human Capital)”(伊・仏) 監督:パオロ・ヴィルツィ
 出演:ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ、ファブリツィオ・ベンティヴォリオ(Fabrizio Bentivoglio)、ヴァレリア・ゴリーノ、 ファブリツィオ・ジフーニ(Fabrizio Gifuni)、ルイジ・ロ・カーショ、Matilde Gioli
 物語:イタリア北東部。雪が降る、暗いクリスマス・イヴの夜。ジープが自転車をはねる。その事故が発端となって、裕福なBernaschiと、崖っぷち状態にあるRovelli家が結びつき、それぞれの運命が大きく変わっていく。
 Stephen Amidonの同名の小説の映画化。
 バーリ国際映画祭2014監督賞・主演男優賞(ファブリツィオ・ジフーニ)・助演女優賞(Matilde Gioli)・脚本賞・編集賞受賞。
 トライベッカ映画祭2014 女優賞受賞(ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ)。


 ・“Allacciate Le Cinture(fasten your seatbelts)”(伊) 監督:フェルザン・オズペテク
 出演:カシア・スムトゥニアク(Kasia Smutniak)、Francesco Arca、フィリッポ・シッキターノ(Filippo Scicchitano)、カロリーナ・クレシェンティーニ(Carolina Crescentini)、パオラ・ミナッチョーニ(Paola Minaccioni)、エレーナ・ソフィア・リッチ(Elena Sofia Ricci)、フランチェスコ・シャンナ(Francesco Scianna)、Carla Signoris、ルイザ・ラニエリ(Luisa Ranieri)、ジュリア・ミケリーニ(Giulia Michelini)
 物語:エレナとアントニオは、キャラクターも人生における選択も世界に対する見方と人づきあいもすべて違っていた。だが、2人は激しく惹かれ合う。それは、まず第一に、お互いにとって、相手が代替不可能な存在だったからだ。しかし、エレナには、ジョルジョという婚約者があり、アントニオにはシルヴィアという婚約者があって、エレナとシルヴィアは親友同士だった。さらに、エレナの親友のファビオは、アントニオが同性愛嫌悪症をオープンにしていることで彼を嫌っていた。最初、2人は、肉体的に惹かれ合っただけだったが、やがて情熱の嵐は、5人を呑み込んで、すべての関係性を破壊してしまう……。


 ・“Song’ e Napule”(伊) 監督:マルコ&アントニオ・マネッティ(Marco e Antonio Manetti)
 出演: Alessandro Roja、ジャンパオロ・モレッリ(Giampaolo Morelli)、パオロ・サッサネッリ(Paolo Sassanelli)、Serena Rossi、カルロ・ブチロッソ(Carlo Buccirosso)、Peppe Servillo、アントニオ・ペナレッラ(Antonio Pennarella)、ジュリエット・エセイ・ジョセフ(Juliet Esey Joseph)、Antonello Cossia、チーロ・ペトローネ(Ciro Petrone)
 物語:現代のナポリ。パコは、洗練されてはいるが、音楽院を出ても職にありつけないピアニストで、強いコネを持つ商売人の母親によって、警察に入れられてしまう。彼は、要領の悪さから司法部送りになり、闘うブルドッグの異名を持つ治安判事Cammarotaによって、おとり捜査官に命じられる。ソンマ・ヴェズヴィアのボスの娘Antonietta Stornaiencoが結婚し、その結婚式にシンガーのLollo Loveが雇われて歌を歌うこになっているから、そのバックバンドに入れというのが、彼に与えられた使命だった。その結婚式には、Cammarotaが長年追っている顔のない殺し屋O’Fantasmaがやってくると噂されていたのだった。パコは、命の危険を冒し、間抜けな服を着て、嫌いな音楽を弾くことになったが、それが彼の人生の大きな転機となった……。
 ヴィリニュス国際映画祭2014 外国語映画賞受賞。
 バーリ国際映画祭2014 助演男優賞(カルロ・ブチロッソ)、音楽賞受賞。


 ・『ハッピー・イヤーズ』(伊・仏) 監督:ダニエレ・ルケッティ
 出演:キム・ロシ・スチュアート、ミカエラ・ラマゾッティ、マルティナ・ゲデック、Samuel Garofalo、Niccolò Calvagna
 物語:1974年のローマ。グイドは、アーティストとしての成功を望んでいるが、保守的な家族と、芸術に興味のない妻セレーナのせいで、うまく行っていないように感じている。実際にセレーナは、家族の普通の幸せを望んでいる。夫婦には、10歳のダリオと5歳のパオロという2人の息子がいて、両親が口論し、不信感から憎み合うのを目撃する。
 トロント国際映画祭2013 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 東京国際映画祭2013 コンペティション部門出品。
 バーリ国際映画祭2014 衣裳賞受賞。


 ・『マフィアは夏にしか殺らない』(伊) 監督:ピエルフランチェスコ・ディリベルト
 物語:「ジョルダーナ監督の『ペッピーノの百歩』で助監督の経験を持つディリベルトの監督デビュー作。1970年代のシチリア、小学生のアルトゥーロは転校生のフローラに一目惚れする。恋を成就させようと奮闘するがなかなか実らず、その思いは大人になっても変わらない。そんなアルトゥーロの人生の節目には、いつもマフィアによる殺人が起こっていた。笑いと風刺をちりばめつつ、ラブストーリーとマフィアにまつわる史実が絶妙に絡み合って展開していくスタイルがユニークで、ヒットした。トリノ映画祭で観客賞を受賞。」
 バーリ国際映画祭2013 第1-2回監督作品部門 最優秀作品賞受賞。
 イタリア映画祭2014にて上映。


 ・“Smetto Quando Voglio”(伊) 監督:Sydney Sibilia
 出演:Edoardo Leo、Valeria Solarino、Valerio Aprea、パオロ・カラブレージ(Paolo Calabresi)、リベロ・デ・リエンゾ(Libero De Rienzo)、ピエトロ・セルモンティ(Pietro Sermonti)、ロレンツォ・ラヴィア(Lorenzo Lavia)、Neri Marcorè、セルジョ・ソッリ(Sergio Solli)、Stefano Fresi
 物語:ピエトロは、37歳で、ニューロバイオロジーの優秀な研究者だが、彼の研究は理解されず、経費削減で大学を解雇されてしまう。彼は、才能を持て余している経済学者、化学者、人類学者、古典学者らを集めて、徒党を組み、新薬をディスコで売って、再起を図る。
 バーリ国際映画祭2013 第1-2回監督作品部門出品。


 ・“Le Meraviglie(Quando nascesti te)”(伊) 監督:アリーチェ・ロルヴァケル(Alice Rohrwacher)
 出演:Maria Alexandra Lungu、サム・ルーウィック(Sam Louwyck)、アルバ・ロルヴァケル、Sabine Timoteo、Agnese Graziani、モニカ・ベルッチ
 物語:ジェルソミーナの家には特別なルールがある。それは、まず第一に、12歳のジェルソミーナが一家の頭で、3人の妹たちは、彼女に従って、彼女の監視下で働き、彼女が寝ていいという時に眠るということだ。彼女の父親ヴォルガングは外国人で、ジェルソミーナがこの奇妙な王国の女王になるように、彼らのためにここを作り上げていった。もちろん、男の跡取りがいたなら、それに越したことはなかったが、それはかなわなかった。ジェルソミーナは、養蜂の才能に優れ、蜂蜜作りもうまかった。ところが、地帯に農薬が撒かれ、田舎にも変化が訪れる。ちょうどその頃、TVクルーがやってきて、伝統的な農家に、コンテストに参加して、豪華なクルーズを目指さないかという話を持ちかけてくる。TV番組に参加するということは、仕事を疎かにすることに他ならない。懸命に働いて、蜂のコロニーを増やし、養蜂場の水準を保つのが彼らの務めだ。父は、TV出演など考えてもみなかったが、ジェルソミーナにはその話は魅力的に感じられた。時を同じくして、ドイツ政府のリハビリ・プログラムでマルティンという少年が働きにやってくる。ヴォルガングは、マルティンを見て、男の跡取りが欲しかったという思いを強くし、ジェルソミーナは、TV出演への夢に心惑わされる……。
 カンヌ国際映画祭2014 コンペティション部門出品。グランプリ受賞。


 ・“Come il vento(Like the Wind)”(伊・仏) 監督:Marco Simon Puccioni
 出演:ヴァレリア・ゴリーノ、フィリッポ・ティーミ、フランチェスコ・シャンナ、キアラ・カゼッリ、マルチェロ・マッツァレッラ、Salvio Simeoli、Francesco Acquaroli、ローザ・ピアネータ、Domenico Balsamo
 物語:イタリアで、女性で始めて刑務所の所長になったArmida Miserere(1956-2003)の半生を描いた作品。 彼女は、愛する人を失い、犯罪の最前線で闘う覚悟をする。彼女が、刑務所でのキャリアをスタートさせたのは、28歳の時で、当時は、マフィアが羽振りを利かせ、テロの嵐が吹き荒れていた非常に厳しい時代だった。そんな中で、彼女は、真実を求め、正義を実現するために、奮闘する。本作では、彼女の人生の最も重要な時期に焦点を当て、知られざる彼女の謎を明らかにする。
 ローマ国際映画祭2013 アウト・オブ・コンペティション部門出品。最優秀イタリア俳優賞受賞(ヴァレリア・ゴリーノ)。


 ・“L’intrepido”(伊) 監督:ジャンニ・アメリオ
 出演:アントニオ・アルバネーゼ、Livia Rossi、Gabriele Rendina、アルフォンソ・サンタガータ(Alfonso Santagata)、サンドラ・チェッカレッリ(Sandra Ceccarelli)
 物語:主人公は、ミラノに住む中年男で、コックだろうと、現場作業員だろうと、働けるものなら何でもやって生活している。財政は不安定だが、情熱と威厳だけは見失わないように、懸命に生き抜こうとしている。
 ベネチア国際映画祭2013 コンペティション部門出品。Francesco Pasinetti Award 俳優賞(アントニオ・アルバネーゼ)、Fondazione Rotella Award(ジャンニ・アメリオ) 、Lanterna Magica賞受賞。
 トロント国際映画祭2013 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。


 ・“Incompresa (Misunderstood)”(伊・仏) 監督:アーシア・アルジェント
 出演:シャルロット・ゲンズブール、ガブリエル・ガルコ(Gabriel Garko)、Gianmarco Tognazzi、Giulia Salerno、Anna Lou Castoldi、Max Gazzè
 物語:1984年、チナ(China)は9歳。彼女は、両親から愛されたいと願ったが、両親が愛したのは、それぞれが前の結婚でもうけた子供たちだった。彼女は両親の気を惹こうとするが、その度に失敗し、罰を受けるハメになった。両親が再び離婚することになった時、彼女は、ピンクのスーツケースとネコの入った檻を持って、2人の親の家を行ったり来たりする。都会の孤独は彼女を奈落の底に落とす。彼女は自分の無邪気さに救われるが、その無邪気さが両親を刑務所に追いやることになった……。
 アーシア・アルジェント自身の人生に基づく物語。アーシアの名前のスペルが「アジア」(Asia)なのに対し、本作の主人公の名前は「チャイナ」(China)。
 カンヌ国際映画祭2014 ある視点部門出品。


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 受賞結果の発表は、6月28日です。

 

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 *当ブログ記事

 ・ナストロ・ダルジェント賞2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201306/article_6.html
 ・ナストロ・ダルジェント賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201307/article_8.html
 ・ナストロ・ダルジェント賞2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_11.html
 ・ナストロ・ダルジェント賞2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201207/article_1.html
 ・ナストロ・ダルジェント賞2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_29.html
 ・ナストロ・ダルジェント賞2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201106/article_16.html
 ・ナストロ・ダルジェント賞2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201006/article_2.html
 ・ナストロ・ダルジェント賞2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201006/article_23.html
 ・ナストロ・ダルジェント賞2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200906/article_29.html

 ・ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201405/article_22.html

 ・バーリ国際映画祭2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201404/article_19.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2014年3月~11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201403/article_4.html

 追記:
 ・ナストロ・ダルジェント賞2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201407/article_4.html

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