トライベッカ映画祭2014 受賞結果!

 第13回トライベッカ映画祭(4月16日-27日)の各賞が発表されました。

 トライベッカ映画祭は、同時多発テロの被害を受けて元気を失ってしまったニューヨークを、映画を通じて元気づけようという目的で2002年から始められた映画祭で、今年で13回目になります。

 コンペ部門には、巨匠やベテラン、期待の新鋭などがこぞって作品を出品するという感じでもなく、ほとんど知られていないような監督の作品ばかりになってしまいますが、そのかわりプレミア度は高く、ワールド・プレミア作品か北米プレミア作品ばかりが並ぶことになります。

 ワールド・ナラティヴ・コンペティションは、近年は、後々高い評価を得ていくことになる作品も集まるようになってきていて “The Rocket”、『魔女と呼ばれた少女』、『彼女が消えた浜辺』、『ぼくのエリ 200歳の少女』などが最優秀作品賞を受賞しています。
 一方、ワールド・ドキュメンタリー・コンペティションの方は、“The Kill Team”、“The World Before Her”、“Bombay Beach”、『米国“闇”へ』などが最優秀ドキュメンタリー賞を受賞しています。

--------------------------------

 【ワールド・ナラティヴ・コンペティション部門】(World Narrative Competition)

 ※審査員:レイク・ベル(Lake Bell)、スティーヴ・コンラッド(Steve Conrad)、Brat Freundlich、キャサリン・ハードウィック、ベン・ヤンガー(Ben Younger)

 ◆最優秀作品賞(The Founders Award for Best Narrative Feature)  $25,000
 ◎“Zero Motivation”(イスラエル) 監督:Talya Lavie


 “Zero Motivation”(イスラエル) 監督:Talya Lavie [ワールド・プレミア]
 物語:人里離れた砂漠地帯にあるイスラエル軍の基地。人事部は、人材を担当部署につけるべく、待機をしている。女性兵士たちは、命令が下るまでの間、退屈な書類仕事をしたり、コンピューター・ゲームをしたりして、時間をつぶしているが、市民生活に戻る日も近づいてきている。彼女たちは、退屈したり、個性のぶつかり合いをしたりしながら、友情や恋愛、国について、ユーモアやエッジの効いたウィットを交えて、話し合いをする。


 ◆男優賞(Best Actor in a Narrative Feature Film) $2,500
 ◎ポール・シュナイダー(Paul Schneider) “Goodbye to All That”


 “Goodbye to All That”(米) 監督:アンガス・マクラクラン(Angus MacLachlan) [ワールド・プレミア]
 出演:ポール・シュナイダー(Paul Schneider)、アンナ・キャンプ(Anna Camp)、マイケル・チャーナス(Michael Chernus)、ヘザー・グラハム、アシュリー・ヒンショウ(Ashley Hinshaw)、Heather Lawless、メラニー・リンスキー、Audrey Scott、エイミー・セリダス(Amy Sedaris)、セリア・ウェストン(Celia Weston)
 物語:オットー・ウォールには、仕事があり、妻のアニーと、愛する9歳の娘エディーがいた。しかし、彼は、不運続きで、少々無責任で、信用がなく、ちょっとした出来損ないだった。彼は、運転中の不注意から事故を起こし、病院に搬送される。幸いにして、娘にはケガはなかったが、妻からキレられ、離婚をつきつけられる。いきなりのことに驚くが、後に、妻にはつきあっている相手がいるらしいことがわかる。離婚後の混乱、結婚に対する傷心、セックスの解放、新しい人間関係、親としての苦労……。娘との関係性の修復と、オットーの、男としての新たな人生が始まる。
 『ストーン』などで知られる脚本家アンガス・マクラクランの初監督作品。


 ◆女優賞(Best Actress in a Narrative Feature Film) $2,500
 ◎ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ “Human Capital”


 “Human Capital(Il capitale umano)”(伊・仏) 監督:パオロ・ヴィルツィ [インターナショナル・プレミア]
 出演:ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ、ファブリツィオ・ベンティヴォリオ(Fabrizio Bentivoglio)、ヴァレリア・ゴリーノ、 ファブリツィオ・ジフーニ(Fabrizio Gifuni)、ルイジ・ロ・カーショ、Matilde Gioli
 物語:イタリア北東部。雪が降る、暗いクリスマス・イヴの夜。ジープが自転車をはねる。その事故が発端となって、裕福なBernaschiと、崖っぷち状態にあるRovelli家が結びつき、それぞれの運命が大きく変わっていく。
 Stephen Amidonの同名の小説の映画化。
 バーリ国際映画祭2014出品。監督賞・主演男優賞(ファブリツィオ・ジフーニ)・助演女優賞(Matilde Gioli)・脚本賞・編集賞受賞。


 ◆脚本賞(Best Screenplay for a Narrative Feature Film) $5,000
 ◎“The Kidnapping of Michel Houellebecq”(仏) 監督・脚本:ギョーム・ニクルー(Guillaume Nicloux)

 “The Kidnapping of Michel Houellebecq(L'enlèvement de Michel Houellebecq)”(仏) 監督:ギョーム・ニクルー(Guillaume Nicloux) [北米プレミア]
 物語:『素粒子』などで知られるフランスの小説家ミシェル・ウエルベックは、2011年のキャンペーン・ツアーの間に姿を消す。自殺から、アルカイダやエイリアンによる誘拐まで、様々な憶測が生まれる。彼を、サイン地獄から連れ出したのは、様々な格好をした3人組の屈強な男たちで、彼らは、誘拐犯でありながら、ミシェルの誕生日を祝いさえした。誘拐されたミシェル本人は、タバコを吸ってリラックスしていた。というのも、推理小説で知られているように、トラブルが起こるのは、誘拐犯が覆面をはがされた時に決まっているからだ……。
 実話に基づくフィクションで、ミシェル・ウエルベック本人が自分自身の役を演じている。フィクションとドキュメンタリーの境界にあるような、ファニーで、風変わりな作品。
 ベルリン国際映画祭2014 フォーラム部門出品。


 ◆撮影賞(Best Cinematography in a Narrative Feature Film) $5,000, and $50,000 in post-production services
 ◎“Güeros” 撮影:Damian García

 “Güeros”(メキシコ) 監督:アロンソ・ルイズィパラシオス(Alonso Ruizpalacios) [北米プレミア]
 物語:1999年。国立大学の学生ストが1ヶ月続き、ソンブラとサントスは、メキシコシティのみすぼらしいアパートに引きこもっている。ラジオの海賊番組の女の子に恋焦がれたり、隣人の娘を騙して、盗電したりして、時間をつぶす。ある時、ソンブラの弟トマスが田舎からやってくる。水風船をベビーカーに投げ入れるいたずらをして、母に家を追い出されたらしい。トマスは、父の思い出と結びついたカセット・テープを持ってきていて、それにはEpigmenio Cruzの曲も吹き込まれていた。Epigmenio Cruzは、メキシコのロックシーンを救ったミュージシャンで、彼の音楽はボブ・ディランも涙させたと言う。彼ら3人は、Epigmenio Cruzが独りで病院に入院していると聞いて、彼に会いにでかける。危険なスラム街を抜けて、抗争中の大学キャンパスを通り、煌びやかな夜のダウンタウンへ。
 モノクロ、画面比率4:3。フランス・ヌーヴェルヴァーグへのオマージュ作品。
 アロンソ・ルイズィパラシオスは、短編『パラダイス・カフェ』(2008)が、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2009や札幌国際短編映画祭2009で上映されています。
 初監督長編。
 ベルリン国際映画祭2014 パノラマ部門出品。第1回作品賞受賞。


 ◆編集賞(Best Editing in a Narrative Feature Film) $5,000
 ◎“Five Star” 監督・編集:Keith Miller


 “Five Star”(米) 監督:Keith Miller [ワールド・プレミア]
 物語:ブルックリンの夏。ジョンは、やせた、早口の少年で、スーパーで野菜の袋詰めをするより、儲かる仕事をと考えて、「5つ星の将軍」の異名を持つギャング、プロモのために、ドラッグを売るようになる。ジョンの父メルヴィンは、かつてこの地域を支配していたゴッドファーザーだったが、流れ弾が頭に当たって、その座を追われている。まもなく、ジョンは、プロモの後押しと、父の血によって、父と同じ階段を上っていく。
 本物のギャングJames “Primo” Grantがプロモ役を演じる。


 [その他のエントリー作品]

 ・“Brides”(仏・グルジア) 監督:Tinatin Kajrishvili
 ・“Sometheing Must Break”(スウェーデン) 監督:Ester Martin Bergsmark
 ・“Gabrile”(米) 監督:Lou Howe
 ・“Glass Chin”(米) 監督:Noah Buschel
 ・“Loitering with Intent”(米) 監督:Adam Rapp
 ・“X/Y”(米) 監督: Ryan Piers Williams

 【ワールド・ドキュメンタリー・コンペティション部門】(World Documentary Competition)

 ※審査員:David Edelstein、ニック・フレイザー(Nick Fraser)、アンドレア・メディッチ(Andrea Meditch)、Jenni Wolfson、マリナ・ゼノヴィッチ(Marina Zenovich)

 ◆最優秀ドキュメンタリー賞(Best Documentary Feature) $25,000
 ◎“Point and Shoot”(米) 監督:マーシャル・カリー(Marshall Curry)


 “Point and Shoot”(米) 監督:マーシャル・カリー(Marshall Curry) [ワールド・プレミア]
 Matthew VanDykeは、強迫性障害を持ち、大切に育てられたが、学校を卒業後、バイクで世界をまわる旅に出る。北アフリカから中東へ。そしてリビアで、あるグループと出会い、反カダフィ軍に入り、武器とカメラを持って戦うことになる。しかし、その後、逮捕され、6ヶ月間、恐ろしい刑務所暮らしを経験する。
 『もしもぼくらが木を失ったら』のマーシャル・カリー監督最新作。


 ◆審査員スペシャル・メンション(Special Jury Mention)
 ◎“Regarding Susan Sontag”(米) 監督:Nancy Kates


 “Regarding Susan Sontag”(米) 監督:Nancy Kates [ワールド・プレミア]
 スーザン・ソンタグに関する文献、友人や家族、仲間、恋人たちからの証言、そしてもちろん彼女自身の言葉を通して、彼女が残したものや、彼女の人生の転機―書物に耽った初期の時代、初めてのゲイバー体験、最初の結婚、最後の恋人―をたどる。彼女の文化批評や、写真や戦争、テロリズムに関する仕事は、現在も深く鳴り響いている。


 ◆編集賞(Best Editing in a Documentary Feature) $5,000 [新設]
 ◎“Ne Me Quitte Pas”(オランダ・ベルギー) 監督・脚本・編集:Sabine Lubbe Bakker、Niels van Koevorden


 “Ne Me Quitte Pas”(オランダ・ベルギー) 監督:Sabine Lubbe Bakker、Niels van Koevorden [北米プレミア]
 ベルギーの片田舎の農村。ボブはフラマン人で、マルセルは、ワロン人である。ボブは、元カウボーイで、自由と森を愛している。マルセルは、妻に逃げられて、落ち込んでいる。そんなマルセルをボブが慰める。森には伐るべき木があるし、家にはハエ取り紙を下げなければならないし、時々は歯医者にも行くが、それ以外は、酒を飲んで酔っ払っている。もっとひどいことになったら、ふたりで自殺してしまおうと話している。死ぬ場所も決まっている。ボブの命の木の下なら完璧だろう。
 ザグレブDOX2014出品。
 ソフィア国際映画祭2014 ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。


 [その他のエントリー作品]

 ・“Garne's Gold”(英) 監督:Ed Perkinsons
 ・“Dior and I”(仏) 監督:フレデリック・チェン(Frédéric Tcheng)
 ・“1971”(米) 監督:Johanna Hamilton
 ・“Ballet 422”(米) 監督:Jody Lee Lipes
 ・“Fishtail”(米) 監督:Andrew Renzi
 ・“Misconception”(米) 監督:Jessica Yu
 ・“Tomorrow We Disappear”(米) 監督:Jimmy Goldblum、Adam Weber
 ・“Mala Mala”(プエルトリコ) 監督:Dan Sickles、Antonio Santini

 【エマージング・コンペティション部門】(Emerging Competition)

 ◆新人ナラティヴ監督賞(Best New Narrative Director) $25,000、$50,000 in post-production services
 ※審査員:ジェフ・ゴールドブラム、ナディーヌ・ラバキ、ドロシー・ライマン(Dorothy Lyman)、アデペロ・オデュイエ(Adepero Oduya)、ミッキー・サムナー(Mickey Sumner)
 ◎Josef Wladyka “Manos Sucias”(米・コロンビア)


 “Manos Sucias”(米・コロンビア) 監督:Josef Wladyka [北米プレミア]
 物語:コロンビア西部のブエナベントゥラ。陰気で、決して笑わない30代のジャコボは、妻に逃げられ、息子を殺されて、ボゴタで新しい生活を始めるためにお金を貯めている。一方、19歳のデリーロは、陽気そのものだ。彼らの仕事は、麻薬の詰まった魚雷型の容器を、コロンビア沖合いからパナマへと舟で運ぶことだ。ジャコボは何度もこの仕事をしてきていたが、デリーロは不慣れだった。今回の任務には、ミゲルが同行していた。ミゲルは、明らかな人種差別者で、デリーロが、白人のジーコよりも黒人のペレが好きだということに拒絶反応を見せる。夜が明け、地元の子供たちが「魚雷」を発見する。その中の一人をミゲルが射殺し、撃ったミゲルをジャコボが射殺する。幸いなことに、商品は失われずに済んだ。ジャコボとデリーロの孤独な旅は続く……。
 スパイク・リーがエグゼクティヴ・プロデューサーを務める。


 ◆審査員スペシャル・メンション(Special Jury Mention)
 ◎アロンソ・ルイズィパラシオス(Alonso Ruizpalacios) “Güeros”


 ◆新人ドキュメンタリー監督賞(Best New Documentary Director) $25,000
 ※審査員:レベッカ・カミサ(Rebecca Cammisa)、ヘザー・グラハム、ネイト・パーカー(Nate Parker)、ダグ・プレイ(Doug Pray)、マイケル・スタールバーグ
 ◎Alan Hicks “Keep On Keepin' On”(米) 監督:Alan Hicks


 “Keep On Keepin' On”(米) 監督:Alan Hicks [ワールド・プレミア]
 出演:クラーク・テリー、ジャスティン・カウフリン、クインシー・ジョーンズ、ビル・コスビー、ハービー・ハンコック、ダイアン・リーヴス
 デューク・エリントンやカウント・ベイシーと共演し、マイルス・デイヴィスやクインシー・ジョーンズの師でもあるジャズのレジェンド、クラーク・テリー。彼と、23歳の盲目のピアニスト、ジャスティン・カウフリン(Justin Kaulflin)の関係を、4年にわたって追ったドキュメンタリー。クラーク・テリーは、自らの健康状態に脅かされながらも、ジャスティン・カウフリンの才能に惚れ込み、コンテストに出て、世の中に羽ばたいていこうとする彼と友情を育んでいく。
 製作は、クインシー・ジョーンズとポーラ・デュプレ・ペズマン。


 【短編コンペティション部門】(Short Film Competition)

 ◆最優秀ナラティヴ・ショート(Best Narrative Short) $5,000
 ※審査員:アルフォンソ・アラウ、ウーピー・ゴールドバーグ、クリスティン・ラーティ、シーラ・ネヴィンス(Sheila Nevins)、ポール・ウェズレイ(Paul Wesley)
 ◎“The Phone Call”(英) 監督:Mat Kirkby


 “The Phone Call”(英) 監督:Mat Kirkby [ニューヨーク・プレミア]
 出演:サリー・ホーキンス、ジム・ブロードベント
 物語:ヘザーは、お悩み相談のコールセンターに勤めているシャイな女性。彼女は、ミステリアスな男性からの電話を受けるが、それがその後の彼女の人生を永遠に変えてしまうことになる。
 監督は、アデルなどのミュージック・ビデオを手がけるMat Kirkby。プロデューサーで脚本家のJames Lucasの母親の実際の体験に基づく。
James Lucas
 BFIロンドン映画祭2013 LOVE部門出品。
 コーク国際映画祭2013 出品。
 マイアミ国際映画祭2014 出品。
 アスペン国際映画祭2014 ヤング審査員賞、観客賞特別賞(Audience Award - Special Recognition)受賞。


 ※短編ナラティヴ・コンペティション部門のその他のエントリー作品は、字数の関係上、「コメント欄」に書き込んであります。

 ◆最優秀ドキュメンタリー・ショート(Best Documentary Short) $5,000
 ※審査員:Lindsay Burdge、Toni Collette、Regina Dugan、Simon Kilmurry、Anton Yelchin
 ◎“One Year Lease”(米) 監督:Brian Bolster


 “One Year Lease”(米) 監督:Brian Bolster [ワールド・プレミア]
 ネコを熱愛する女性リタとの1年にわたる暮らしたブライアン、トマス、キャスパーの苦悩が語られる。

 ◆最優秀ドキュメンタリー・ショート 審査員スペシャル・メンション(Special Jury Mention)
 ◎“The Next Part”(米) 監督:Erin Sanger


 “The Next Part”(米) 監督:Erin Sanger [ワールド・プレミア]
 両足を失った兵士の社会復帰への取り組みが、彼の妻の視点で語られる。


 [短編ドキュメンタリー・コンペティション部門 その他のエントリー作品]

 ・“Nae Pasaran”(スコットランド) 監督:Felipe Bustos Sierra
 ・“Ghost Train”(オーストラリア) 監督:Kelly Hucker、James Fleming
 ・“In Guns We Trust”(カナダ) 監督:Nicolas Lévesque
 ・“70 Hester Street”(米) 監督:Casimir Nozkowski
 ・“Amanda F***ing Palmer on the Rocks”(米) 監督:Ondi Timoner
 ・“Duke and the Buffalo”(米) 監督:Josh Chertoff、Alfredo Alcantara
 ・“A Film is a Film is a Film”(米) 監督:Eva von Schweinitz
 ・“Life After Manson”(米) 監督:Olivia Klaus
 ・“My Depression: The Up and Down and Up of It”(米) 監督:Elizabeth Swados、Robert Marianetti、David Wachtenheim
 ・“Of Many”(米) 監督:Linda G. Mills
 ・“The Pink Helmet Posse”(米) 監督:Benjamin Mullinkosson、Kristelle Laroche
 ・“A Place Called Plute”(米) 監督:スティーヴ・ジェームズ
 ・“Showfolk”(米) 監督:Ned McNeilage

 ◆学生ヴィジョナリー賞(Student Visionary Award) $5,000
 ◎“Nesma's Birds”(イラク) 監督:Najwan Ali、Medoo Ali

 “Nesma's Birds”(イラク) 監督:Najwan Ali、Medoo  [USプレミア]
 物語:11歳の少女ネスマは、父の死後、父が飼っていたハトの面倒を見ようとするが、母親からはハトの世話などやめるように言われ、また、ストリートの少年と敵対関係になったりする。さらに彼女が大人になりつつあることで、彼女自身、より大きな試練を迎える。
 BFIロンドン映画祭2013 DARE部門出品。


 ◆学生ヴィジョナリー賞 審査員スペシャル・メンション(Special Jury Mention)
 ◎『サイクロイド』“Cycloid”(日) 監督:黒木智輝

 『サイクロイド』“Cycloid”(日) 監督:黒木智輝 [ニューヨーク・プレミア]
 物語:ひとりの男が、目覚まし時計をセットして、ベッドに入る。しかし、夜の間に、世界は、終わりなき円環運動(seamless series of animated dreamscapes)に突入する。
 札幌国際短編映画祭2013 最優秀ミニショート賞受賞。
 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014出品。


 【トランスメディア部門】(Storyscapes)

 ※審査員:Paola Antonelli、Kira Pollack、Casper Sonnen

 ◆BOMBAY SAPPHIRE Award for Transmedia $10,000
 ◎“Clouds”(米) Created:James George、Jonathan Minard [ニューヨーク・プレミア]

 【ノラ・エフロン賞】(Nora Ephron Prize)
 初監督や初脚本の女性フィルムメーカーに贈られる。

 ※審査員:デリア・エフロン(Delia Ephron)、ナターシャ・リオン、Carol Kan、ターニャ・ウェクスラー(Tanya Wexler)、Meera Menon

 ◆ノラ・エフロン賞 $25,000
 ◎Talya Lavie “Zero Motivation”(イスラエル)

 ◆ノラ・エフロン賞 審査員スペシャル・メンション(Special Jury Mention)
 ◎イルマル・ラーグ(Ilmar Raag) “I Won't Come Back”

 “I Won't Come Back”(フィンランド・ロシア・エストニア・ベラルーシ・カザフスタン) 監督:イルマル・ラーグ(Ilmar Raag) [ワールド・プレミア]
 物語:アーニャは、よそよそしく、反抗的な専攻科生で、警察から逃げている途中に、クリスティナと出会う。クリスティナには親がおらず、彼女に窮状を説明されたアーニャは、渋々、彼女の親探しにつきあって、ロシアを旅することになる。
 『クロワッサンで朝食を』のイルマル・ラーグ監督最新作。


 【観客賞】

 ◆観客賞 長編ナラティヴ部門(Heineken Audience Award: Narrative Feature)
 ◎“Chef”(米) 監督:ジョン・ファヴロー


 “Chef”(米) 監督:ジョン・ファヴロー(Jon Favreau) [ニューヨーク・プレミア]
 出演:ジョン・ファヴロー、ロバート・ダウニー・ジュニア、スカーレット・ヨハンソン、ソフィア・ヴェルガラ、ダスティン・ホフマン、ジョン・レグイザモ
 物語:マイアミ生まれのカールは、コックで、ロサンゼルスでレストランを開くが、失敗し、マイアミに舞い戻ってくる。彼は、トラックを修理して、フードカーに変え、別れた妻と一緒にやり直そうとする。夢は、この車で国中を回り、再びロサンゼルスに店を開くことだった。
 『スウィンガーズ』『アイアンマン』『カウボーイ&エイリアン』などで知られるジョン・ファヴロー監督最新作。


 ◆観客賞 長編ドキュメンタリー部門(Heineken Audience Award: Documentary Feature)
 ◎“Keep On Keepin’ On”(米) 監督:Alan Hicks

 【トライベッカ・オンライン・フェスティバル】(Tribeca Online Festival)

 ◆最優秀作品賞(Tribeca Online Festival Best Feature Film) $10,000
 ◎“Vara: A Blessing”(ブータン・香港・スリランカ) 監督:Knyentse Norbu

 “Vara: A Blessing”(ブータン・香港・スリランカ) 監督:Knyentse Norbu [北米プレミア]
 物語:インドの片田舎の村。少女リラは、母のように、ヒンズー寺院に仕える踊り子となり、ヒンズー神に身を捧げて、生きたいと考えていた。ところが、彼女は、貧しい少年のために彫刻のモデルを務めることになり、それが、地主の息子の注意を惹き、さらに他の村人たちの関心も集めることになって、生活を危険にさらすことになる。
 釜山国際映画祭2013 オープニング作品。
 BFIロンドン映画祭2013 LOVE部門出品。


 ◆最優秀短編賞(Tribeca Online Festival Best Online Short) $5,000
 ◎“Love in the Time of March Madness”(米) 監督:Melissa Johnson、Robertino Zambrano


 “Love in the Time of March Madness”(米) 監督:Melissa Johnson、Robertino Zambrano [ワールド・プレミア]
 物語:身長が6フィート4インチ(193cm)ある元女子バスケットボールのスター選手が、真の愛を手に入れようとして、繰り広げる喜悲劇を描く。


 【特別賞・名誉賞】

 ◆第5回イノベーション賞(Tribeca Disruptive Innovation Awards)
 ◎Yael Cohen:Fuck Cancerの創立者/プレジデント
 ◎Adam Braun:作家/Pencils of Promise創立者
 ◎Goldiebox:子供用の工作絵本シリーズ
 ◎Menurkey:2013年にキリスト教の行事である感謝祭とユダヤ教の行事であるハヌカーが一致したのにあわせて、ニューヨーク在住の10歳の少年アッシャー・ワイントローブが、感謝祭の七面鳥とハヌカーのメノラー(燭台)を合体させたMenurkeyを考案した。
 ◎Kevin Kelly:コーチ・オブ・ザ・イヤーにも輝いた高校のアメフトのコーチ

--------------------------------

 2部門で受賞している“Zero Motivation”と“Güeros”と“Keep On Keepin' On”、既に他の映画祭で受賞を重ねてきている“Human Capital(Il capitale umano)”と“Güeros”が注目されます。

 “Keep On Keepin' On”は、プロデューサーのひとりが『ザ・コーヴ』の人というのがひっかからなくもありませんが、音楽ドキュメンタリーとして悪くなさそうで、なんらかの形で日本にも紹介されるのではないでしょうか。

 
 ↑ ↑ ↑ ↑
 クリックしてね!

 *当ブログ記事

 ・トライベッカ映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_25.html

 ・トライベッカ映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_2.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2014年3月~11月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201403/article_4.html

この記事へのコメント

2014年06月25日 10:12
 短編ナラティヴ・コンペティション部門 その他のエントリー作品

 ・“The Body”(英) 監督:Paul Davis
 ・“Stew & Punch”(英) 監督:Simon Ellis
 ・“RúBAí”(アイルランド) 監督:Louise Ni Fhiannachta
 ・“Scratch”(アイルランド) 監督:Philip Kelly
 ・“Incident Urbain”(仏・アイルランド) 監督:John Lalor
 ・“Romance Sans Paroles”(仏) 監督:Christophe Guérin
 ・“Human Voice”(伊) 監督:Edoardo Ponti
 ・“Optical Sound”(オーストリア) 監督:Elke Groen、Christian Neubacher
 ・“Sker”(アイスランド) 監督:Eyþór Jóvinsson
 ・“Helium”(デンマーク) 監督:Anders Walter
 ・“Kakara”(フィンランド) 監督:Kimmo Yläkäs
 ・“Noise Redution Ⅱ:Chinatown”(インド) 監督:Rahee Punyashioka
 ・“Record”(オーストラリア) 監督:David Lyons
 ・“Parachute”(カナダ) 監督:Peter Stebbings
 ・“Pour Retourner”(カナダ) 監督:Scooter Corkle
 ・“The 30 Year Old Bris”(米) 監督:Michael D. Ratner
2014年06月25日 10:14
 短編ナラティヴ・コンペティション部門 その他のエントリー作品 その2

 ・“All Vows”(米) 監督:Bill Morrison
 ・“Cut”(米) 監督:Anita Thacher
 ・“La Carnada”(米) 監督:Josh Soskin
 ・“Contrapelo”(米) 監督:Gareth Dunnet-Alcocer
 ・“Day Ten”(米) 監督:Arian Moayed
 ・“For Spacious Sky”(米) 監督:Coy Middlebrook
 ・“Love in the Time of March Madness”(米・オーストラリア) 監督:Robertino Zambrano、Melissa Johnson
 ・“Peepers”(米) 監督:Ken Lam
 ・“Remora”(米) 監督:Dylan Marko Bell
 ・“Sequence”(米) 監督:Carles Torrens
 ・“Sequestered”(米) 監督:Lucas Spaulding
 ・“Tinto”(米) 監督:Felix Solis
 ・“Today's The Day”(米) 監督:Daniel Campos
 ・“Trust Me,I'm a Lifeguard”(米) 監督:Tony Glazer
 ・“Two Points of Failure”(米) 監督:Michael Moshe Dahan

この記事へのトラックバック