ダニエル・トスカン・デュ・プランティエ賞2014 ファイナリスト!

 第7回ダニエル・トスカン・デュ・プランティエ賞のファイナリストが発表になりました。(2月11日)

 ダニエル・トスカン・デュ・プランティエ賞は、故ダニエル・トスカン・デュ・プランティエにちなんで、2008年より設けられたもので、前年度に著しい業績を残したと見なされるフランスの映画プロデューサーに贈られます。

 この賞の選出は、フランス映画芸術科学アカデミー(セザール賞を出しているところ)の会員と前年度セザール賞の受賞者の投票により行なわれ、授賞式はセザール賞の前夜祭という位置づけになっています。

 本年度のファイナリストは、以下の通りです。

 発表されているのは、プロデューサー名と製作会社の名前だけですが、ここでは2013年の主だったプロデュース作品も書き出してあります。

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 ・パスカル・ユデレウィッツ(Pascal Judelewicz)〔Acajou Films〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Jappeloup”(監督:クリスチャン・デュゲイ)

 ・Catherine Bozorgan〔ADCB Films〕
 2013年の主なプロデュース作品:“9 mois ferme”(監督:アルベール・デュポンテル)、“Amour & turbulences”(監督:Alexandre Castagnetti)

 ・パウロ・ブランコ〔Alfama Films Production〕
 2013年の主なプロデュース作品:『魂を治す男』“Mon âme par toi guérie”(監督:フランソワ・デュペイロン)、“Cadences obstinées”(監督:ファニー・アルダン)

 ・Antoine Delesvaux、ジョアン・スファール、クレマン・ウブルリ(Clément Oubrerie)〔Autochenille Production〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Aya de Yopougon”(監督:Marguerite Abouet、クレマン・ウブルリ)

 ・イヴ・ダロンド(Yves Darondeau)、クリストフ・リウー(Christophe Lioud)、エマニュエル・プリウー(Emmanuel Priou)〔Bonne Pioche Cinéma〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Une chanson pour ma mère”(監督:ジョエル・フランカ(Joel Franka))、“Il était une forêt”(監督:リュック・ジャケ)

 ・リュック・ボッシ(Luc Bossi)〔Brio Films〕
 2013年の主なプロデュース作品:『ムード・インディゴ うたかたの日々』(監督:ミシェル・ゴンドリー)、“La marque des anges - Miserere”(監督:シルヴァン・ホワイト(Sylvain White))

 ・セドリック・クラピッシュ〔Ce Qui Me Meut〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Casse-tête chinois”(監督:セドリック・クラピッシュ)

 ・Emmanuel Chaumet〔Ecce Films〕
 2013年の主なプロデュース作品:“La bataille de Solférino”(監督:ジュスティーヌ・トリエ(Justine Triet))、『7月14日の娘』“La fille du 14 juillet”(監督:Antonin Peretjatko)

 ・フレデリック・ブリヨン(Frédéric Brillion)& ジル・ルグラン(Gilles Legrand)〔Epithète Films〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Belle et Sébastien”(監督:Nicolas Vanier)、“L'extravagant voyage du jeune et prodigieux T.S. Spivet”(監督:ジャン=ピエール・ジュネ)

 ・オリヴィエ・デルボスク(Olivier Delbosc)& マルク・ミソニエ(Marc Missonnier)〔Fidélité Films〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Elle s'en va”(監督:エマニュエル・ベルコ)、“A Promise”(監督:パトリス・ルコント)

 ・セルジュ・ラルー(Serge Lalou)〔Les Films D'ici〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Michael Kohlhaas”(監督:Arnaud des Pallières)、“La saga des Conti”(監督:Jérôme Palteau)、“La Maison de la radio”(監督:ニコラ・フィリベール)、“Ab Irato, sous l'empire de la colère”(監督:Dominique Boccarossa)

 ・アンヌ・ドミニク・トゥーサン(Anne-Dominique Toussaint)〔Les Films Des Tournelles〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Alceste à bicyclette”(監督:フィリップ・ル・ゲイ)、“Miele”(監督:ヴァレリア・ゴリーノ)

 ・ジャン・コッタン(Jean Cottin)& Laurent Taïeb〔Les Films Du Cap〕
 2013年の主なプロデュース作品:“En solitaire”(監督:クリストフ・オーファンスタン(Christophe Offenstein))

 ・フランソワ・クラウス(François Kraus)&ドゥニ・ピノ=ヴァレンシアン(Denis Pineau-Valencienne)〔Les Films Du Kiosque〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Les beaux jours”(監督:マリオン・ヴェルヌー)

 ・シルヴィー・ピアラ(Sylvie Pialat)〔Les Films Du Worso〕
 2013年の主なプロデュース作品:“L'inconnu du lac”(監督:アラン・ギロディー)、“Când se lasa seara peste Bucuresti sau metabolism”(監督:Corneliu Porumboiu)

 ・フレデリック・ジューヴ(Frédéric Jouve)〔Les Films Velvet〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Grand Central”(監督:レベッカ・ズロトヴスキ)、“Afrik'aïoli”(監督:Christian Philibert)

 ・シドニー・デュマ(Sidonie Dumas)〔Gaumont〕
 2013年の主なプロデュース作品:『オンリー・ゴッド』(監督:ニコラス・ウィンディング・レフン)、“En solitaire”(監督:クリストフ・オーファンスタン(Christophe Offenstein))、“L'amour est un crime parfait”(監督:アルノー・ラリユー、ジャン=マリー・ラリユー)

 ・キャロル・スコッタ(Carole Scotta)〔Haut Et Court〕
 2013年の主なプロデュース作品:“L'autre vie de Richard Kemp”(監督:Germinal Alvarez)、“Comment j'ai détesté les maths”(監督:Olivier Peyon)

 ・イラン・ゴールドマン(Ilan Goldman)〔Légende Films〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Les gamins”(監督:Michaël Youn)、“Les gamins”(監督:Anthony Marciano)

 ・シリル・コルボー=ジュスタン(Cyril Colbeau-Justin)& ジャン=バティスト・デュポン(Jean-Baptiste Dupont)〔LGM Films〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Boule & Bill”(監督:アレクサンドル・シャルロット(Alexandre Charlot)、フランク・マニエ(Franck Magnier))、“Les garçons et Guillaume, à table!”(監督:ギョーム・ガリエンヌ)、“Demi-soeur”(監督:ジョジアーヌ・バラスコ)、“Le jour attendra”(監督:エドガル・マリー(Edgar Marie))

 ・フレデリック・ブルブロン(Frédéric Bourboulon)〔Little Bear〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Quai d'Orsay”(監督:ベルトラン・タヴェルニエ)

 ・エリック・アルトメイヤー(Eric Altmayer)& ニコラス・アルトメイヤー(Nicolas Altmayer)〔Mandarin Cinéma〕
 2013年の主なプロデュース作品:『17歳』(監督:フランソワ・オゾン)、“Paris à tout prix”(監督:リーム・ケリシ(Reem Kherici))、“Le grand méchant loup”(監督:Nicolas Charlet、Bruno Lavaine)

 ・アレクサンドル・マレット=ガイ(Alexandre Mallet-Guy)〔Memento Films Production〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Au bout du conte”(監督:アニエス・ジャウィ)、“Le passé”(監督:アスガー・ファルハディ)

 ・ブリュノ・レヴィ(Bruno Levy)〔Move Movie / Ce Qui Me Meut〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Suzanne”(監督:カテル・キレヴェレ)、“Casse-tête chinois”(監督:セドリック・クラピッシュ)、“Grand départ”(監督:Nicolas Mercier)

 ・ジャン・ラバディ(Jean Labadie)〔Le Pacte〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Le dernier des injustes”(監督:クロード・ランズマン)、“Le jour attendra”(監督:エドガル・マリー(Edgar Marie))、“Lulu femme nue”(監督:ソルヴェイグ・アンスパック(Sólveig Anspach))

 ・ジェローム・シドー(Jérôme Seydoux)〔Pathé〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Turf”(監督:ファビアン・オンテニアンテ(Fabien Onteniente))、“Au bonheur des ogres”(監督:Nicolas Bary)、『追憶のローマ』(監督:パオロ・ソレンティーノ)、“Marius”(監督:ダニエル・オートゥイユ)、“Fanny”(監督:ダニエル・オートゥイユ)、“Quai d'Orsay”(監督:ベルトラン・タヴェルニエ)

 ・Valérie Schermann & Christophe Jankovic〔Prima Linea Productions〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Loulou, l'incroyable secret”(監督:Eric Omond)

 ・エドアール・ウェイル(Edouard Weil)〔Rectangle Productions〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Le temps de l'aventure”(監督:ジェローム・ボネル)、“Les garçons et Guillaume, à table!”(監督:ギョーム・ガリエンヌ)

 ・ロベール・ベンムッサ(Robert Benmussa)〔RP Productions〕
 2013年の主なプロデュース作品:“La Vénus à la fourrure”(監督:ロマン・ポランスキー)

 ・アラン・サルド〔RP Productions〕
 2013年の主なプロデュース作品:“La Vénus à la fourrure”(監督:ロマン・ポランスキー)、“Marius”(監督:ダニエル・オートゥイユ)、“Fanny”(監督:ダニエル・オートゥイユ)

 ・サイード・ベン・サイード(Saïd Ben Saïd)〔SBS Productions〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Un château en Italie”(監督:ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ)、“La jalousie”(監督:フィリップ・ガレル)

 ・ジャン=ピエール・ジュネ〔Tapioca Films〕
 2013年の主なプロデュース作品:“L'extravagant voyage du jeune et prodigieux T.S. Spivet”(監督:ジャン=ピエール・ジュネ)

 ・ミカエル・ジェンティル(Michaël Gentile)〔The Film〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Papa Was Not a Rolling Stone”(監督:Sylvie Ohayon)

 ・パスカル・コーシュトゥー(Pascal Caucheteux)&グレゴワール・ソーラ(Grégoire Sorlat)〔Why Not Productions〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Jimmy P.”(監督:アルノー・デプレシャン)

 ・ブライム・チュウア(Brahim Chioua)& ヴァンサン・マラヴァル(Vincent Maraval)〔Wild Bunch〕
 2013年の主なプロデュース作品:『アデル、ブルーは熱い色』(監督:アブデラティフ・ケシシュ)、“Les salauds”(監督:クレール・ドゥニ)、『オンリー・ゴッド』(監督:ニコラス・ウィンディング・レフン)

 ・Bruno Nahon〔Zadig Films〕
 2013年の主なプロデュース作品:“Comment j'ai détesté les maths”(監督:Olivier Peyon)

 ・Hugo Gélin、Laetitia Galitzine、ダニエル・ドロルム(Danièle Delorme)〔Zazi Films〕
 2013年の主なプロデュース作品:“La cage dorée”(監督:Ruben Alves)

 ※公式発表の順番そのままに書き出していますが、製作会社名のアルファベット順に並べられているようです。

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 プロデュース作品まで調べてみると、2013年のめぼしいフランス映画はほとんどすべてここにピックアップされてきていることがわかります。

 逆に言えば、そういう作品のプロデューサーがダニエル・トスカン・デュ・プランティエ賞の「ファイナリスト」に選ばれている、ということになります。

 過去の受賞者を見ると、
 ・誰がプロデュースしてもある程度のヒットが期待できるような監督の作品では受賞できない。
 ・セザール賞の本命とみなされるような作品のプロデューサーはここでは選ばれない。
 ・これまであまり監督経験のない俳優に監督のチャンスを与え、しかもその作品がある程度以上の評価を得ていたりすることが、受賞のポイントになったりする。
 ・ヒット作を連発するようなベテランのプロデューサーは選ばれない。(過去4年の受賞者は、上記の中にひとりもいません。)

 といったことから考えると、本年度の受賞者は、アレクサンドル・マレット=ガイ、ブリュノ・レヴィ、ジェローム・シドー、サイード・ベン・サイードあたりの誰か、ということになるでしょうか。

 受賞結果の発表は、2月24日です。

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 *当ブログ記事

 ・ダニエル・トスカン・デュ・プランティエ賞2013:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201302/article_35.html
 ・ダニエル・トスカン・デュ・プランティエ賞2012:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201202/article_38.html
 ・ダニエル・トスカン・デュ・プランティエ賞2011:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201103/article_3.html
 ・ダニエル・トスカン・デュ・プランティエ賞2010:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_44.html

 ・セザール賞2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201402/article_1.html

 ・アンリ・ラングロワ賞2014:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201402/article_14.html

 ・フランス映画トロフィー2014 発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201402/article_13.html

 ・リュミエール賞2014ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_58.html
 ・リュミエール賞2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201401/article_63.html

 ・ルイ・デリュック賞2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_38.html
 ・ルイ・デリュック賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_51.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年12月~2014年4月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_1.html

 追記:
 ・ダニエル・トスカン・デュ・プランティエ賞2014:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201402/article_50.html

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