ジョージア映画批評家協会賞2014 結果発表!

 第3回ジョージア映画批評家協会賞の結果が発表されました。(1月10日)

 ジョージア映画批評家協会(GFCA:The Georgia Film Critics' Association)
 設立年:2011 会員数:10
 公式サイト:http://www.georgiafilmcritics.org/
 Wikipedia(英語):http://en.wikipedia.org/wiki/Georgia_Film_Critics_Association

 [賞の特徴]
 ・撮影賞、美術賞、オリジナル作曲賞、オリジナル歌曲賞を設けている。
 ・ブレイクスルー賞、アンサンブル賞を設けている。
 ・植民地時代にジョージアを開発したイギリス軍人、ジェームズ・オグルソープにちなんで名づけた、オグルソープ賞(Oglethorpe Award)を設け、最優秀ジョージア映画を表彰している。
 ・(作品賞を除く)各部門のノミニー数は、5前後で、一定していない。
 ・2012年の作品賞は『世界にひとつのプレイブック』、2011年の作品賞は『ツリー・オブ・ライフ』。

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 ◆作品賞
 ・『アメリカン・ハッスル』
 ・『ゼロ・グラビティ』
 ◎“Her”
 ・『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』
 ・『MUD マッド』
 ・“Short Term 12”
 ・“The Spectacular Now”
 ・『それでも夜は明ける』
 ・“Upstream Color”
 ・『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

 ◆監督賞
 ・シェーン・カルース “Upstream Color”
 ・ジョエル&イーサン・コーエン 『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』
 ◎アルフォンソ・キュアロン 『ゼロ・グラビティ』
 ・スティーヴ・マックイーン 『それでも夜は明ける』
 ・マーティン・スコセッシ 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

 ◆主演男優賞
 ・レオナルド・ディカプリオ 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
 ◎キウェテル・イジョフォー 『それでも夜は明ける』
 ・オスカー・アイザック 『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』
 ・マシュー・マコノヒー 『ダラス・バイヤーズクラブ』
 ・ホアキン・フェニックス “Her”

 ◆主演女優賞
 ・エイミー・アダムス 『アメリカン・ハッスル』
 ◎ケイト・ブランシェット 『ブルージャスミン』
 ・サンドラ・ブロック 『ゼロ・グラビティ』
 ・ジュディー・デンチ 『あなたを抱きしめる日まで』
 ・ブリー・ラーソン “Short Term 12”
 ・エイミー・サイメッツ “Upstream Color”

 ◆助演男優賞
 ・バーカッド・アブディ 『キャプテン・フィリップス』
 ・ブラッドリー・クーパー 『アメリカン・ハッスル』
 ◎マイケル・ファスベンダー 『それでも夜は明ける』
 ・ジョン・グッドマン 『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』
 ・ジョナ・ヒル 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
 ・ジャレッド・レト 『ダラス・バイヤーズクラブ』

 ◆助演女優賞
 ・サリー・ホーキンス 『ブルージャスミン』
 ・ジェニファー・ローレンス 『アメリカン・ハッスル』
 ◎ルピータ・ニョンゴ 『それでも夜は明ける』
 ・マーゴット・ロビー 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
 ・ジューン・スキッブ 『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』

 ◆オリジナル脚本賞
 ・ノア・バウム・バック、グレタ・ガーウィグ “Frances Ha”
 ◎スパイク・ジョーンズ “Her”
 ・ジェフ・ニコルズ 『MUD マッド』
 ・シェーン・カルース “Upstream Color”

 ◆脚色賞
 ・スティーヴ・クーガン、ジェフ・ポープ 『あなたを抱きしめる日まで』
 ・デイヴィッド・ゴードン・グリーン “Prince Avalanche”
 ◎Destin Cretton “Short Term 12”
 ・スコット・ノイスタッター、マイケル・H・ウェバー “The Spectacular Now”
 ・ジョン・リドリー 『それでも夜は明ける』

 ◆撮影賞
 ◎エマニュエル・ルベツキ 『ゼロ・グラビティ』
 ・ブリュノ・デルボネル 『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』
 ・エマニュエル・ルベツキ 『トゥ・ザ・ワンダー』
 ・ショーン・ボビット 『それでも夜は明ける』
 ・シェーン・カルース “Upstream Color”

 ◆美術賞(Best Production Design)
 ・ジュディー・ベッカー 『アメリカン・ハッスル』
 ◎アンディー・ニコルソン 『ゼロ・グラビティ』
 ・ジェス・ゴンコール 『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』
 ・アレックス・マクダウェル 『マン・オブ・スティール』
 ・アダム・ストックハウゼン 『それでも夜は明ける』

 ◆オリジナル作曲賞
 ・スティーヴン・プライス 『ゼロ・グラビティ』
 ◎アーケイド・ファイア “Her”
 ・ハンス・ジマー 『マン・オブ・スティール』
 ・ハンス・ジマー 『それでも夜は明ける』
 ・シェーン・カルース “Upstream Color”

 ◆オリジナル歌曲賞
 ・『アナと雪の女王』-‘Let It Go’
 ・『華麗なるギャツビー』-‘Young and Beautiful’
 ◎『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』-‘Please Mr. President’
 ・『オズ はじまりの戦い』-‘Almost Home’
 ・『LIFE!』-‘Stay Alive’
 ・“Short Term 12”-‘So You Know What It's Like’

 ◆ブレイクスルー賞(Breakthrough Award)
 ・ソフィー・ケネディー・クラーク(Sophie Kennedy Clark) 『あなたを抱きしめる日まで』
 ◎ブリー・ラーソン 『ドン・ジョン』、“Short Term 12”、“The Spectacular Now”
 ・ルピータ・ニョンゴ 『それでも夜は明ける』
 ・エイミー・サイメッツ “Lucky Them”、“9 Full Moons”、“Pit Stop”、“The Sacrament”、“Sun Don't Shine”、“Upstream Color”
 ・タイ・シェリダン “Joe”、『MUD マッド』
 ・マイルズ・テラー “The Spectacular Now”、『21オーバー 最初の二日酔い』

 ◆アンサンブル賞(Best Ensemble)
 ◎『アメリカン・ハッスル』
 ・“Short Term 12”
 ・“The Spectacular Now”
 ・『それでも夜は明ける』
 ・『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

 ◆ドキュメンタリー賞
 ・『キューティー&ボクサー』
 ・“Muscle Shoals”(米) 監督:Greg 'Freddy' Camalier
 ◎『物語る私たち』
 ・『バックコーラスの歌姫たち』
 ・“Vivan Las Antipodas!”(独・アルゼンチン・オランダ・チリ) 監督:Victor Kossakovsky

 ◆アニメーション賞
 ・『クルードさんちのはじめての冒険』
 ・『怪盗グルーのミニヨン危機一発』
 ・“Epic”
 ◎『アナと雪の女王』
 ・『風立ちぬ』

 ◆外国語映画賞
 ・“Expedition to the End of the World”(デンマーク・スウェーデン・グリーンランド) 監督:ダニエル・デンシック(Daniel Dencik)
 ・“The Great Beauty”(伊・仏) 監督:パオロ・ソレンティーノ
 ・『さよなら、アドルフ』(オーストラリア・独・英) 監督:ケイト・ショートランド
 ◎『NO』(チリ・米・仏・メキシコ) 監督:パブロ・ラライン
 ・『ある過去の行方』(仏・伊) 監督:アスガー・ファルハディ

 ◆オクルソープ賞/最優秀ジョージア映画賞(Oglethorpe Award for Excellence in Georgia Cinema)
 ◎“The Spectacular Now” James Ponsoldt、スコット・ノイスタッター、マイケル・H・ウェバー

 “The Spectacular Now”(米) 監督:James Ponsoldt
 出演:マイルズ・テラー、シェイリーン・ウッドリー、ブリー・ラーソン、ジェニファー・ジェイソン・リー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、カイル・チャンドラー.
 物語:サッターは、高校の上級生で、巧まざる魅力があり、「人生はパーティーだ」と宣言して、日々の生活を楽しんでいる。エイミーは、地味な学生で、アルバイトと勉強に精を出している。そんな彼らが出会う。家の庭に、サッターが酔いつぶれて、寝ているところをエイミーが見つけたのだ。2人は同じ学校に通う同級生でもあり、それをきっかけに、彼女は、単位を落としそうなサッターの勉強を助けてあげるようになる。今を楽しむサッターと、未来を見据えているエイミー。2人の出会いはおよそ恋とは無縁なものだったが、徐々に関係が深まっていく。2人とも、シングルマザーの家庭に育っていたが、サッターは、父親の記憶がまるでなく、2人で会いに行くことにする。サッターは、ぐうたらな生活をしている父親の姿を見てショックを受け、それ以来、彼の中で何かが変わる。そして、彼らの高校卒業の日が近づいてくる……。
 Tim Tharpの小説の映画化。
 “Smashed”(2012)のJames Ponsoldt監督第2作。『(500)日のサマー』の脚本家コンビ、スコット・ノイスタッターとマイケル・H・ウェバーが脚本を手がけている。
 サンダンス映画祭2013 演技賞受賞(マイルズ・テラー、シェイリーン・ウッドリー)。
 シアトル国際映画祭2013 Futurewave Youth Jury Award受賞。
 dead CENTER Film Festival(オークランド)2013 ナラティヴ作品部門 審査員大賞受賞。
 ゴッサム・アワード2013 女優賞ノミネート(シェイリーン・ウッドリー)。
 サンディエゴ映画批評家協会賞2013 助演女優賞受賞。
 フェニックス映画批評家協会賞2013 見逃された優秀映画賞受賞。
 USCスクリプター2014ノミネート。
 インディペンデント・スピリット・アワード2014 主演女優賞、脚本賞ノミネート。

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 主な作品のノミネート&受賞状況は以下の通りです。

 ・『それでも夜は明ける』(3/11):作品・監督・主演男優・助演男優・助演女優・脚色・撮影・美術・作曲・ブレイク・アンサンブル
 ・『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(1/7):作品・監督・主演男優・助演男優・撮影・美術・歌曲
 ・“Upstream Color”(0/7):作品・監督・主演女優・脚本・撮影・作曲・ブレイク
 ・『アメリカン・ハッスル』(1/6):作品・主演女優・助演男優・美術・アンサンブル
 ・『ゼロ・グラビティ』(3/6):作品・監督・主演女優・撮影・美術・作曲
 ・“Short Term 12”(2/6):作品・主演女優・脚色・歌曲・ブレイク・アンサンブル
 ・『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(0/6):作品・監督・主演男優・助演男優・助演女優・アンサンブル
 ・“The Spectacular Now”(1/5):作品・脚色・ブレイク・ブレイク・アンサンブル
 ・“Her”(3/4):作品・主演男優・脚本・作曲
 ・『MUD マッド』(0/3):作品・脚本・ブレイク
 ・『あなたを抱きしめる日まで』(0/3):主演女優・脚色・ブレイク
 ・『ダラス・バイヤーズクラブ』(0/2):主演男優・助演男優
 ・『ブルージャスミン』(1/2):主演女優・助演女優
 ・『マン・オブ・スティール』(0/2):美術・作曲
 ・『アナと雪の女王』(1/2):歌曲・アニメ

 ノミネーションとしては、かなりインディーズ作品寄りのノミネーションで、いくつかの部門では、本命や対抗クラスのノミニーを平気で落したりしていましたが、受賞結果もメインストリームを押さえつつも、微妙にズラしたチョイスになっています。

 結果的に、『それでも夜は明ける』と『ゼロ・グラビティ』と“Her”を3部門ずつとし、その上で、インディーズ色の強い“Short Term 12”や“The Spectacular Now”にも目配せしておくというのが、ジョージア映画批評家協会賞のバランス感覚、という感じでしょうか。

 “The Spectacular Now”は、なかなかよさそうで、日本でも劇場公開されそうな感触がありますね。

 
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 *当ブログ記事

 ・ジョージア映画批評家協会賞2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201401/article_14.html

 ・全米映画賞レース2013の結果をまとめてみました(前編):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_23.html

 ・全米映画賞レース2013の結果をまとめてみました(後編):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201401/article_24.html

 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年12月~2014年4月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_1.html

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