バンクーバー映画批評家協会賞2014 結果発表!

 第14回バンクーバー映画批評家協会賞の結果が発表になりました。(1月7日)

 バンクーバー映画批評家協会(The Vancouver Film Critics Circle)
 設立年:2000年 会員数:19
 公式サイト:http://vancouverfilmcritics.com/
 Wikipedia(英語):http://en.wikipedia.org/wiki/Vancouver_Film_Critics_Circle

 [賞の特徴]
 ・カナダ映画に関する8つの部門とブリティッシュ・コロンビア映画の作品賞部門を設けている。
 ・2013年の作品賞は『ゼロ・ダーク・サーティ』、2012年の作品賞は『アーティスト』、2011年の作品賞は『ソーシャル・ネットワーク』。

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 ◆作品賞
 ◎『それでも夜は明ける』
 ・『ゼロ・グラビティ』
 ・“Inside Llewyn Davis”

 ◆監督賞
 ・ジョエル&イーサン・コーエン “Inside Llewyn Davis”
 ◎アルフォンソ・キュアロン 『ゼロ・グラビティ』
 ・スティーヴ・マックイーン 『それでも夜は明ける』

 ◆主演男優賞
 ・キウェテル・イジョフォー 『それでも夜は明ける』
 ◎オスカー・アイザック “Inside Llewyn Davis”
 ・マシュー・マコノヒー 『ダラス・バイヤーズクラブ』

 ◆主演女優賞
 ◎ケイト・ブランシェット 『ブルージャスミン』
 ・サンドラ・ブロック 『ゼロ・グラビティ』
 ・グレタ・ガーウィグ “Frances Ha”

 ◆助演男優賞
 ・ブラッドリー・クーパー 『アメリカン・ハッスル』
 ・マイケル・ファスベンダー 『それでも夜は明ける』
 ◎ジャレッド・レト 『ダラス・バイヤーズクラブ』

 ◆助演女優賞
 ◎ジェニファー・ローレンス 『アメリカン・ハッスル』
 ・ルピータ・ニョンゴ 『それでも夜は明ける』
 ・ジューン・スキッブ 『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』

 ◆脚本賞
 ◎ジョエル&イーサン・コーエン “Inside Llewyn Davis”
 ・スパイク・ジョーンズ “Her”
 ・ジョン・リドリー 『それでも夜は明ける』

 ◆ドキュメンタリー賞
 ◎『アクト・オブ・キリング』(デンマーク・ノルウェー・英) 監督:ジョシュア・オッペンハイマー
 ・“Blackfish”(米) 監督:Gabriela Cowperthwaite
 ・“West of Memphis”(ニュージーランド・米) 監督:エイミー・バーグ

 ◆外国語映画賞
 ・『ブランカニエベス』(西) 監督:パブロ・ベルヘル
 ・『アデル、ブルーは熱い色』(仏) 監督:アブデラティフ・ケシシュ
 ◎『偽りなき者』(デンマーク) 監督:トマス・ヴィンターベア

 【カナダ映画部門】

 ◆最優秀カナダ映画賞(Best Canadian Film)
 ◎“The Dirties”(カナダ) 監督:Matt Johnson
 ・“Gabrielle”(カナダ) 監督:Louise Archambault
 ・“Watermark”(カナダ) 監督:ジェニファー・バイチウォル(Jennifer Baichwal)、エドワード・バーティンスキー(Edward Burtynsky)

 ◆監督賞(Best Director of A Canadian Film)
 ・Louise Archambault “Gabrielle”
 ◎Jeff Barnaby “Rhymes For Young Ghouls”(カナダ)
 ・Matt Johnson “The Dirties”

 ◆主演男優賞(Best Actor in A Canadian Film)
 ・トマス・ヘイデン・チャーチ “Whitewash”(カナダ)(監督:Emanuel Hoss-Desmarais)
 ◎Matt Johnson “The Dirties”
 ・Tom Scholte “The Dick Knost Show”(カナダ)(監督:Bruce Sweeney)

 ◆主演女優賞(Best Actress in A Canadian Film)
 ・Michelle Giroux “Blood Pressure”(カナダ)(監督:ショーン・ギャリティ(Sean Garrity))
 ・タチアナ・マズラニー(Tatiana Maslany) “Picture Day”(カナダ)(監督:Kate Miles Melville)
 ◎Sophie Desmarais “Sarah Prefers To Run”(カナダ)(監督:Chloé Robichaud)

 ◆助演男優賞(Best Supporting Actor in A Canadian Film)
 ・Marc Labreche “Whitewash”
 ◎Alexandre Landry “Gabrielle”
 ・Owen Williams “The Dirties”

 ◆助演女優賞(Best Supporting Actress in A Canadian Film)
 ・ロマーヌ・ボーランジェ “Vic + Flo Saw A Bear”(カナダ)(監督:ドゥニ・コテ)
 ◎リズ・ロワ(Lise Roy) 『トム・アット・ザ・ファーム』“Tom At The Farm”(カナダ・仏)(監督:グザヴィエ・ドラン)
 ・ガブリエル・ローズ(Gabrielle Rose) “The Dick Knost Show”

 ◆第1回作品賞(Best First Film by A Canadian Director)
 ◎“The Dirties”(カナダ) 監督:Matt Johnson
 ・“Rhymes for Young Ghouls”(カナダ) 監督:Jeff Barnaby
 ・“Sarah Prefers to Run”(カナダ) 監督:Chloé Robichaud

 ◆ドキュメンタリー賞(Best Canadian Documentary)
 ◎“My Prairie Home”(カナダ) 監督:Chelsea McMullan
 ・“Oil Sands Karaoke”(カナダ) 監督:Charles Wilkinson
 ・“Watermark”(カナダ) 監督:ジェニファー・バイチウォル(Jennifer Baichwal)、エドワード・バーティンスキー(Edward Burtynsky)

 ◆最優秀ブリティッシュ・コロンビア映画賞(Best British Columbia Film)
 ◎“Down River”(カナダ) 監督:ベンジャミン・ラトナー(Benjamin Ratner)
 ・“Oil Sands Karaoke”(カナダ) 監督:Charles Wilkinson
 ・“When I Walk”(米・カナダ) 監督:Jason DaSilva

 ◆Ian Caddell 貢献賞(Ian Caddell Award for Achievement)
 ◎Al Sens (1960年代から活躍するアニメーター/短編アニメーション監督)

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 主な作品のノミネート&受賞状況は以下の通りです。

 ・『それでも夜は明ける』(1/6):作品<・監督・主演男優・助演男優・助演女優・脚本
 ・“Inside Llewyn Davis”(2/4):作品・監督・主演男優・脚本
 ・『ゼロ・グラビティ』(1/3):作品・監督・主演女優
 ・『ダラス・バイヤーズクラブ』(1/2):主演男優・助演男優

 これまでの全米映画賞レースの流れに従った受賞結果であり、ほぼオーソドックスなチョイスになっています。
 たった9部門しかありませんが、案外、米国アカデミー賞を占うものになっているかもしれません。

 [カナダ映画部門]
 ・“The Dirties”(3/5):作品・監督・主演男優・助演男優・第1回
 ・“Gabrielle”(1/3):作品・監督・助演男優
 ・“Watermark”(0/2):作品・ドキュメンタリー
 ・“Rhymes For Young Ghouls”(1/2):監督・第1回
 ・“Whitewash”(0/2):主演男優・助演男優
 ・“The Dick Knost Show”(0/2):主演男優・助演女優
 ・“Sarah Prefers To Run”(1/2):主演女優・第1回
 ・“Oil Sands Karaoke”(0/2):ドキュメンタリー・BC

 けっこうバランスを考えた賞配分という感じでしょうか。
 ダークホース的に現れた“The Dirties”ですが、次のグザヴィエ・ドランを待たれていたところに登場したのがMatt Johnsonであり、“The Dirties”だったということなのかもしれません。
 グザヴィエ・ドランが登場した時は、激しい賛否両論があり、映画賞で無視されたり、無視されたことが大問題になったりしましたが、Matt Johnsonは今後どうなっていくでしょうか。順調に育ってくれるかどうか。注目です。

 “The Dirties”(カナダ) 監督:Matt Johnson
 出演:Matt Johnson、Owen Williams、Krista Madison
 物語:マットとオーウェンは、映画を作ることと映画について語ることが好きな高校生だ。彼らは、あるグループからいじめを受けていて、そのグループのことを「ダーティーズ」と呼んでいる。2人は、「ダーティーズ」を懲らしめるために、彼らのいじめを映画に撮影して、それを公にしようと考える。計画は、エスカレートし、どんどん暴力的になっていく。2人のうちの一方は、冗談半分だったが、もう一方にとっては決して冗談などではないのだった……。
 映画学校を出たばかりの仲間で集まって、予算1万ドルでスタートした作品で、当初の企画は、学校でのいじめをモチーフにしたフェイク・ドキュメンタリーだったという。
 その後、映画監督のケヴィン・スミスが、自らの映画クラブを通じて資金を集め、スポンサーとなった。
 4人の仲間で、製作、監督、脚本、撮影、編集、主演を手がけている。
 スラムダンス映画祭2013出品。最優秀ナラティヴ作品賞、スピリット・オブ・スラムダンス賞受賞。
 ロカルノ国際映画祭2013 フィルムメーカーズ・オブ・ザ・プレゼント コンペティション部門出品。
 オースティン・ファンタスティック・フェスト2013出品。ネクスト・ウェイヴ賞受賞。
 バンクーバー国際映画祭2013 出品。
 シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2013 ニュー・ヴィジョンズ部門出品。

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 “Rhymes for Young Ghouls”(カナダ) 監督:Jeff Barnaby
 物語:1976年、レッド・クロウ居留地のインディアンにも、18歳未満であれば、学校に通うように法令で定められる。学校は、寄宿制で、インディアンにとって監獄のようなものであり、学校を運営する「ポッパー」が、サディスティックに、自分の意のままにしていた。15歳のアイラは、レッド・クロウにおける雑草の中のプリンスで、叔父のバーナーとともに麻薬を商って、そのお金でポッパーに「不登校税」を払い、登校を免れていた。しかし、売上金が盗まれ、父も刑務所から出所することになって、いままで通りというわけにはいかなくなる。逃げるか、闘うか。彼女は、闘う覚悟を決める。
 トロント国際映画祭2013 DISCOVERY部門出品。
 バンクーバー国際映画祭2013 最優秀カナダ映画賞受賞。

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 “My Prairie Home”(カナダ) 監督:Chelsea McMullan
 アルバータのシンガーソングライター、Rae Spoonは、歌と語りを通して、自らの性的アイデンティティーや信仰、家族について省みる。

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 “Down River”(カナダ) 監督:ベンジャミン・ラトナー(Benjamin Ratner)
 物語:才能はあるが、自分に自信がない女優フォウンと、自己破綻と自己発見の間でゆれるロックシンガーのハーパーと、スカトロジー・アーティストのアキは、同じ建物に住んでいる。彼らは、カリスマティックで気遣いのできる女性パールに、何くれとなく面倒をみてもらっていたが、突然彼女がいなくなって、人生に対する不安や恐れで途方に暮れてしまう。
 俳優ベンジャミン・ラトナーの第2監督長編。
 バンクーバー国際映画祭2013 最優秀ブリティッシュ・コロンビア エマージング・フィルムメーカー賞 オナラブル・メンション、カナダ映画部門観客賞受賞。

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 *当ブログ記事

 ・バンクーバー映画批評家協会賞2014 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_72.html
 ・バンクーバー映画批評家協会賞2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_74.html
 ・バンクーバー映画批評家協会賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201301/article_16.html
 ・バンクーバー映画批評家協会賞2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_6.html
 ・バンクーバー映画批評家協会賞2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_17.html
 ・バンクーバー映画批評家協会賞2011:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_21.html
 ・バンクーバー映画批評家協会賞2010:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_22.html
 ・バンクーバー映画批評家協会賞2009:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_16.html

 ・トロント映画批評家協会賞2013:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_49.html

 ・トロント国際映画祭が選ぶ、カナダ映画2013 トップ10:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_14.html

 ・トロント国際映画祭2013 カナダ作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201308/article_11.html

 ・全米映画賞レース2013の受賞結果をまとめてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_23.html

 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年12月~2014年4月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_1.html

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