ゴッサム・アワード2013 受賞結果! じぇじぇじぇ……

 ……イク・シマブクロ!

 第23回ゴッサム・アワードの受賞結果が発表になりました。(12月2日)

 ◆作品賞(Best Feature) プレゼンター:ダーレン・アロノフスキー、ジャレッド・レト
 ・“12 Years A Slave”(米・英) 監督:スティーヴ・マックイーン
 ・“Ain’t Them Bodies Saints”(米) 監督:David Lowery
 ・『ビフォア・ミッドナイト』“Before Midnight”(米) 監督:リチャード・リンクレイター
 ◎“Inside Llewyn Davis”(米・仏) 監督:ジョエル&イーサン・コーエン <代理受賞>
 ・“Upstream Color”(米) 監督:シェーン・カルース

 リチャード・リンクレイターは、2年連続ノミネートです。2004年には『ビフォア・サンセット』でも作品賞にノミネートされています。
 コーエン兄弟は、2009年に『シリアスマン』で作品賞にノミネートされ、1994年にフィルムメーカー賞を受賞しています。
 シェーン・カルースは、2004年に『プライマー』で作品賞にノミネートされています。

 リチャード・リンクレイターとシェーン・カルースが対決した2004年の他のノミネート作品は、ミシェル・ゴンドリーの『エターナル・サンシャイン』とアレクサンダー・ペインの『サイドウェイ』、デイヴィッド・O・ラッセルの『ハッカビーズ』で、『サイドウェイ』が受賞を果たしています。監督の顔ぶれだけ見ると、2004年は、本年度の全米映画賞レースと非常に似通ったものになっています。

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 ◆ドキュメンタリー賞(Best Documentary) プレゼンター:モーガン・スパーロック
 ◎『殺人という行為』“The Act Of Killing”(デンマーク・ノルウェー・英) 監督:ジョシュア・オッペンハイマー <代理受賞>
 ・“The Crash Reel”(米) 監督:ルーシー・ウォーカー
 ・“First Cousin Once Removed”(米) 監督:アラン・ベルリナー
 ・“Let the Fire Burn”(米) 監督:Jason Osder
 ・“Our Nixon”(米) 監督:Penny Lane

 Jason Osderは初監督作品、Penny Laneは初監督長編です。
 ルーシー・ウォーカーを含め、いずれも初ノミネートです。

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224 ◆ブレイクスルー監督賞(Bingham Ray Breakthrough Director Award) プレゼンター:ミラ・ナイール、Mark Standish(RBC会長/CEO)
 ◎Ryan Coogler “Fruitvale Station”(米)
 ・Adam Leon “Gimme The Loot”(米)
 ・Alexandre Moors “Blue Caprice”(米)
 ・Stacie Passon “Concussion”(米)
 ・エイミー・サイメッツ(Amy Seimetz) “Sun Don’t Shine”(米)

 Stacie Passonは、前回、同作で、女性フィルムメーカー スポットライト賞を受賞しています。

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 ◆男優賞(Best Actor) プレゼンター:ラシダ・ジョーンズ
 ・キウェテル・イジョフォー “12 Years A Slave”
 ・オスカー・アイザック “Inside Llewyn Davis”
 ◎マシュー・マコノヒー 『ダラス・バイヤーズクラブ』“Dallas Buyers Club”(米)(監督:ジャン=マルク・ヴァレ) <代理受賞>
 ・ロバート・レッドフォード 『オール・イズ・ロスト~最後の手紙~』(米)(監督:J・C・チャンダー)
 ・イザイア・ワシントン “Blue Caprice”

 ジャレッド・レトが代理で受賞し、マシュー・マコノヒーのメッセージを伝えるとともに、スマートフォンで直接マシュー・マコノヒーとやりとりして、その声を伝えたりしました。

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 ◆女優賞(Best Actress) プレゼンター:ジョン・グッドマン、オスカー・アイザック
 ・ケイト・ブランシェット “Blue Jasmine”(米)(監督:ウディ・アレン)
 ・スカーレット・ヨハンソン “Don Jon”(米)(監督:ジョセフ・ゴードン=レヴィット)
 ◎ブリー・ラーソン(Brie Larson) “Short Term 12”(米)(監督:Destin Cretton)
 ・エイミー・サイメッツ(Amy Seimetz) “Upstream Color”
 ・シェイリーン・ウッドリー “The Spectacular Now”(米)(監督:James Ponsoldt)

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 ◆ブレイクスルー俳優賞(Breakthrough Actor) プレゼンター:ゾーシャ・マメット(Zosia Mamet)、ナターシャ・リオン
 ・Dane DeHaan “Kill Your Darlings”(米)(監督:John Krokidas)
 ・キャスリン・ハーン(Kathryn Hahn) “Afternoon Delight”(米)(監督:Jill Soloway)
 ◎Michael B. Jordan “Fruitvale Station”
 ・Lupita Nyong’o “12 Years A Slave”
 ・Robin Weigert “Concussion”

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 ◆女性フィルムメーカー スポットライト賞(Spotlight on Women Filmmakers ‘Live the Dream’ Grant) プレゼンター:シェイリーン・ウッドリー
 初監督長編を手がけた女性監督に対して、作品の完成や配給への支援として、奨学金が贈られる。
 ・Afia Nathaniel “Dukhthar”
 ◎Gita Pullapilly “Beneath the Harvest Sky”
 ・Deb Shoval “AWOL”

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 ◆観客賞 プレゼンター:マイク・バービグリア、キャスリン・ハーン(Kathryn Hahn)
 ・“12 Years A Slave”(米・英) 監督:スティーヴ・マックイーン
 ・“Best Kept Secret”(米) 監督:サマンサ・バック(Samantha Buck)
 ・『ジャーニー/ドント・ストップ・ビリーヴィン』(米) 監督:ラモーナ・S・ディアス
 ・“Fruitvale Station”(米) 監督:Ryan Coogler
 ◎“Jake Shimabukuro: Life on Four Strings”(米・日) 監督:タッド・ナカムラ(Tadashi Nakamura)

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 ◆トリビュート(Gotham Tributes)
 ◎リチャード・リンクレイター プレゼンター:イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー

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 ◎Katherine Oliver(ニューヨーク市のメディア&エンタテインメント・エグゼクティヴ) プレゼンター:マイケル・ブルームバーグ ニューヨーク市長

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 ◎フォレスト・ウィテカー プレゼンター:リー・ダニエルズ

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 ◎ジェームズ・ガンドルフィニ プレゼンター:スティーヴ・ブシェーミ

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 複数の部門でノミネートされていた作品&受賞結果は以下の通りです。

 ・“12 Years A Slave”(0/3):作品・男優・ブレイク
 ・“Inside Llewyn Davis”(1/2):作品・男優
 ・“Upstream Color”(0/2):作品・女優
 ・“Fruitvale Station”(2/2):ブレイク監督・ブレイク俳優
 ・“Blue Caprice”(0/2):ブレイク監督・男優
 ・“Concussion”(0/2):ブレイク監督・ブレイク俳優

 授賞式は、後半の山場で、マシュー・マコノヒーも来ない、ジョシュア・オッペンハイマーも来ない、コーエン兄弟も来ない、ということで若干白けてしまった感はありましたが、全体的には、黒人映画人たちの活躍が目立った2013年を表わすような、ゴッサム・アワードらしいいい受賞結果になりました。

 ジェームズ・ガンドルフィニに対する、スティーヴ・ブシェーミのスピーチもよかったし、結果的に、全米映画賞レース2013のスタートとしてもよかったのではないでしょうか。(ジェームズ・ガンドルフィニへのトリビュートは、ノミネーション発表後に決まったようです。)

 米国アカデミー賞最有力の“12 Years A Slave”は無冠に終わりましたが、“12 Years A Slave”の評価の高さを知った上で(そして“Fruitvale Station”が全米映画賞レースで苦戦しそうだと知った上で)、あえてこういう風な賞の割り振り方にしたのだとも考えられます。

 今回は、ノミニーの何人かは、プレゼンターとしても登場していますが、すべて自分への栄誉を手にすることはできませんでした。

 日本人としては、ジェイク・シマブクロのドキュメンタリー映画である“Jake Shimabukuro: Life on Four Strings”が受賞したのが気になりますね。
 作品自体は、1年半くらい前に完成していて、ちょっとした話題になっていましたが、その後、日本での上映予定は全く聞こえて来ず、今のところ劇場公開の予定もないようです。でも、今回の受賞を受けて、日本での劇場公開の目処が立ったりする、かもしれません。
 上映時間からすれば、TVサイズの作品ということになりますが、レイトショーやモーニングショーでの上映だったら可能性はあるし、演奏会つき上映会というのもあってもよさそうで、楽しみに待ちたいと思います。

 “Jake Shimabukuro: Life on Four Strings”(米・日) 監督:タッド・ナカムラ(Tadashi Nakamura)
 ジェイク・シマブクロは、ウクレレという楽器が持っていた概念を全く新たに作り変えたウクレレの名手であり、本作は、そんな独創的なミュージシャンである彼に関する控えめな肖像画である。彼との親密な対話を通して、ミュージシャンとして、そしてひとりの人間としての、文化的、個人的なルーツを探っていく。撮影クルーは、ロサンゼルスからニューヨーク、そして日本へと彼とともにツアーをまわり、演奏での高揚感や、自分の名声へのとまどい、家や家族の元を離れて過ごす孤独などをとらえる。
 監督のタッド・ナカムラは、ロサンゼルスを拠点として活動するドキュメンタリー作家で、1時間近い作品は、本作が初めて。監督、脚本、撮影、編集をひとりで手がける。
 アーバンワールド映画祭2012 オナラブル・メンション受賞。
 コロンバス国際映画&ビデオ・フェスティバル2012 オナラブル・メンション受賞。
 アッシュランド・インディペンデント映画祭2012 観客賞受賞。
 VCフィルムフェスト-ロサンゼルス・アジア太平洋映画祭2013 編集賞、観客賞受賞。
 [2012年/米・日/54分]
 *公式サイト:http://www.lifeonfourstrings.com/

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 *当ブログ記事

 ・ゴッサム・アワード2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_33.html
 ・ゴッサム・アワード2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_27.html
 ・ゴッサム・アワード2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201211/article_25.html
 ・ゴッサム・アワード2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_3.html
 ・ゴッサム・アワード2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_25.html
 ・ゴッサム・アワード2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_31.html
 ・ゴッサム・アワード2010受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_33.html
 ・ゴッサム・アワード2009 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200910/article_13.html
 ・ゴッサム・アワード2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_2.html
 ・ゴッサム・アワード2008 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200810/article_4.html
 ・ゴッサム・アワード2008 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_7.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年12月~2014年4月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_1.html

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