『ももへの手紙』も受賞! シカゴ国際児童映画祭2013!

 第30回シカゴ国際児童映画祭(10月25日-11月3日)の各賞が発表されました。

 シカゴ国際児童映画祭(CICFF:Chicago International Children's Film Festival)は、40カ国から250本の作品を上映し、25000人もの観客を動員する映画祭で、このジャンルに特化した映画祭としては、北米最大とされています。

 設立は、1983年で、今年で30回目。運営は、シカゴを拠点とする非営利団体Facets Multi-Mediaによってなされています。

 児童映画祭としては、北米で初めてコンペティションを採用した映画祭でもあり、現在では、「アダルト審査員」(映画祭によって選ばれた審査員)、「児童審査員」(6~14の一般の児童)、「ユース審査員」(15~18歳の一般の青少年)という3つのグループで審査を行なっています。このうち、ユース審査員は、2012年に設けられた新しい審査員です。

 プログラムとしては、長編と短編それぞれの、実写作品とドキュメンタリーとアニメーション、さらに(長さは指定されていないものの、実際には30分以内の)、TV実写作品とTVアニメーションとドキュメンタリー・アニメーションという部門があります。
 審査員グループによって、審査する部門は違っていて、具体的には、下記のようになっています。
 いまのところ、プログラムは、長さとジャンルによる分けられているものだけで、テーマや監督などで特集を組んだりはしていないようです。

 日本からは、アニメーションを中心に出品があり、近年では、以下のような作品が受賞を果たしています。

 【2010年】
 ・『川の光』 監督:平川哲生 長編アニメーション部門 アダルト審査員賞第1席&児童審査員賞第1席

 【2009年】
 ・『あぜみちジャンピッ!』 監督:西川文恵 長編実写部門 アダルト審査員賞第2席
 ・NHKみんなのうた『PoPo Loouise(ポポルイーズ)』 監督:坂井治 TVアニメーション部門 アダルト審査員賞第1席

 【2008年】
 ・『やさいのようせい N.Y.SALAD』-「ないしょないしょ」 TVアニメーション部門 アダルト審査員賞第2席

 【2006年】
 ・『Mr.かるぱっちょ』 監督:うるまでるび 短編アニメーション部門 アダルト審査員賞 Certificate of Exellence

 2013年は、『ももへの手紙』のほか、『星を追う子ども』、坂井治の『NO RAIN NO RAINBOW』、短編アニメーション『太陽と星空のサーカス』など、7作品が出品されています。

 今年の受賞結果は、以下の通りです。

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 【アダルト審査員賞】 (Adult Jury Prizes)

 [長編実写作品部門](Adult Jury Prize – Live-Action Feature Film)

 ◆第1席(1st Prize, Live-action Feature Film)
 ◎“A Horse on the Balcony(Das Pferd auf dem Balkon)”(オーストリア/2012) 監督:Huseyin Tabak
 物語:ミカは、10歳の少年。彼は、アスペルガー症候群にかかっていて、友だち作りにはいつも苦労していた。ある日、率直なもの言いをする少女ダナと出会う。ダナは、ミカのヘンなところは、数学が好きなところだなどと考えるような女の子で、すぐに2人は友だちになる。冬のある夜、ミカは、バルコニーに馬が立っているのを見つける。それは、元数学教師サシャの馬で、彼は、宝くじで馬を当てたものの、ギャンブルで借金がさかみ、馬を手放さなければならなくなっている。ミカは、サシャをトラブルから救い、ずっと馬を飼っていられるようにする計画を思いつき、それをダナに話す……。
 オーストリア映画賞2013 音響デザイン賞ノミネート。
 プーラ映画祭2013 児童プログラム部門出品。観客賞4位。


 ◆第2席(2nd Prize, Live-action Feature Film)
 ◎“'Cause I Have the Looks(Weil Ich Schöner Bin)”(独/2012) 監督:Frieder Schlaich
 物語:チャロは、13歳で、外見的には、典型的なベルリンのティーンエージャーである。彼女のまわりには友だちも多く、彼女は学校で一番クールだと見られていた。しかし、彼女は、何年もの間、不法移民としてドイツで暮らしていて、それは、親友のラウラにも打ち明けていなかった。ある日、チャロの母親が警察につかまり、チャロを連れてコロンビアに帰りたいと言い出す。チャロは、このままずっとドイツで暮らしていたかったが、そのためには、ラウラに秘密を話し、彼女の協力を得なければならない……。
 ドイツ映画批評家協会賞2013 児童映画賞ノミネート。
 ズリーン国際映画祭2013青少年向け長編映画 インターナショナル・コンペティション部門出品。


 [短編実写作品部門](Adult Jury Prize – Live-Action Short Film)

 ◆第1席(1st Prize, Live-action Short Film)
 ◎“To Guard a Mountain”(ノルウェー/2012) 監督:Izer Aliu

 ◆第2席(2nd Prize, Live-action Short Film)
 ◎“Yim & Yoyo”(オランダ/2013) 監督:Anna van Keimpema

 [TV実写作品部門](Adult Jury Prize – Live-Action Television Program)

 ◆第1席(1st Prize, Live-action Television Program)
 ◎“Checker Can”-‘The Fries-Burger-Cola Check’(独/2012) 監督:Martin Tischner

 ◆第2席(2nd Prize, Live-action Television Program)
 ◎“Tell Me, Bonggu”(韓/ 2012) 監督:Lee Daegyeong

 [短編ドキュメンタリー部門](Adult Jury Prize – Documentary Short Film

 ◆第1席(1st Prize, Documentary Short Film)
 ◎“Grandpa and Me and a Helicopter to Heaven”(スウェーデン/2013) 監督:Johan Palmgren、Åsa Blanck

 ◆第2席(2nd Prize, Documentary Short Film)
 ◎“Dreaming of the Golden Eagle”(ノルウェー/2012) 監督:Benjamin Ree

 [ドキュメンタリー・アニメーション部門](Adult Jury Prize – Animated Documentary Film)

 ドキュメンタリー・アニメーション部門は、2011年に新設された部門で、今回より、3つの審査員グループすべてで審査されることになりました。

 ◆第1席(1st Prize, Animated Documentary Film)
 ◎『お父さん』“Father(Otac)”(ブルガリア・クロアチア・独/2012) 監督:Ivan Bogdanov、Mortiz Mayerhofer、Asparuh Petrov、Veljko Popovic、Rositsa Raleva、Dmitry Yagodin
 物語:5話のオムニバス作品。
 「Bori」:お父さんはぼくに八角形の凧を作ってくれた。長いしっぽはオレンジと白で、ソ連のマンガが貼り付けられて、とても美しかった。でも、その凧は飛ばず、がっかりした。
 「Sancho」:ぼくの最初の記憶は、4歳か5歳の時で、ママと一緒におばあちゃんちにいた時のことだ。軍隊にいたパパが、突然、ドアを開けて、姿を現した。顔はパパだったが、髪が長く、ひげを生やしていて、ヒッピーみたいだった。ぼくは怖くなって、ベッドに隠れた。
 「Yana」:パパは、ハンサムで、女の子にもてもてだった。若い頃は特にそうだった。黒髪で、高級車を乗り回していた。明るい色のスーツを着ていたが、当時、そんなスーツを着ている人は珍しく、パパはそれがよく似合った。朝、ネクタイをしめるパパはとてもエレガントだった。
 「Sirma」:ママは、私にパパのことを話し、それが本当のことだと信じ込ませようとする。しかし、パパは死んでしまっていて、私はパパのことが思い出せない。
 「Velina」:5歳か6歳の頃。時刻は、夜の7時くらいで、私は、椅子のアームに腰掛けて、足をぶらぶらさせていた。パパとママが走り回っていたが、突然、彼らが、皮膚をン脱ぎ捨てて、モンスターになったように見えた。奇妙なことに、私はそんなには驚かなかった。
 Diana Ivanovaが実際にインタビューして得た、父との思い出をアニメーション化した作品。スーパーバイザーとしてPhil Mulloyが参加している。
 16分30秒。
 クロアチア アニメーションフェスティバル 2012 審査員スペシャル・メンション受賞。
 Days of Croatian Film 2012 最優秀アニメーション賞受賞。
 シュツットガルト国際アニメーションフェスティバル2012 インターナショナル・コンペティション部門出品。
 Golden Kuker 2012 グランプリ受賞。
 ザグレブ国際アニメーションフェスティバル2012 クロアチア・アニメーション・パノラマ部門出品。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2012 短編コンペティション部門出品。
 In the Palace ブルガリア国際短編映画祭2012 ナショナル・コンペティション部門出品。最優秀アニメーション賞受賞。
 Anibar 2012 スペシャル・メンション受賞。
 Goldfish Children's Animation Festival 2012 監督賞受賞。
 Banja Luka Animated Film Festival 2012 観客賞受賞。
 DOK ライプチヒ2012 最優秀アニメーション賞(Golden Dove Award for Animated Film)受賞。
 クレモンフェラン国際短編映画祭2013 出品。
 クラクフ映画祭2013 映画祭受賞作品部門出品。
 ブルガリア・アカデミー賞2013 アニメーション賞 作品賞・監督賞ノミネート。
 タシケント国際映画フォーラム2013 最優秀アニメーション賞受賞。
 ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2013 クロアチア特集出品。


 ◆第2席(2nd Prize, Animated Documentary Film)
 ◎“Collective Camera-Etc and Camera & Co, Pondering”(ベルギー・ブルキナファソ/ 2012)

 [長編アニメーション部門](Adult Jury Prize – Animated Feature Film)

 ◆第1席(1st Prize, Animated Feature Film)
 ◎“Otto is a Rhino”(デンマーク/2013) 監督:Kenneth Kainz、Erik Schmidt
 物語:夏休みになって、トッパーはちょっと退屈している。パパも、7つの海に航海に出て、家にいないし。トッパーの住んでいる家は、赤いレンガ作りで、友だちのヴィゴのパパのリオン氏がオーナーで、リオン氏が1階でカフェを開き、トッパーの家族は2階に住んでいる。ある日、トッパーは不思議なエンピツを見つける。そのエンピツで、壁に、3本の角のあるサイの絵を描いたところ、そのサイが壁から抜け出してきたのだ……。


 ◆名誉賞(Honorary Prize, Animated Feature Film)
 ◎“The Island of Black Mor(L'île de Black Mór)”(仏/2004) 監督:ジャン=フランソワ・ラギオニ
 物語:1803年、15歳の少年キッドは、孤児院から逃げ出して、コーニッシュ海岸にやって来る。彼は、海賊ブラック・モールの本から宝島の地図を盗み出していて、難破船略奪者のマックグレゴールとビーンポールとともに、宝島に向かって船で大西洋を航海する。しかし、物語は、冒険小説のようにうまくは進まない……。


 [短編アニメーション部門](Adult Jury Prize – Animated Short Film)

 ◆第1席(1st Prize, Animated Short Film)
 ◎“The Centipede and the Toad”(仏/2013) 監督:Anna Khmelevskaya
 物語:遠い森の中。優雅なムカデが他の動物たちに崇められている。ところが、傲慢で嫉妬深い年寄りのヒキガエルだけは別で、彼に対する憎悪を募らせている。ある日、ヒキガエルは、ムカデを追い出してやろうと決める。
 ズリーン国際映画祭2013子供向けアニメーション映画 インターナショナル・コンペティション部門出品。


 ◆第2席(2nd Prize, Animated Short Film)
 ◎“My Mum is an Aeroplane(Moay mama samolet)”(ロシア/ 2012) 監督:ユーリャ・アロノワ(Julia Aronova)
 物語:いろんな仕事や技術を持っているママがいる。しかし、ママが飛行機だという子どもは多くないはずだ。
 クレモンフェラン国際短編映画祭2013出品。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2013 アウト・オブ・コンペティション部門出品。
 ソウル国際カトゥーン&アニメーションフェスティバル2013出品。
 Multivision アニメーション・アート国際映画祭(セント・ペテルスブルク)2013 Life and the City コンペティション部門出品。最優秀インターナショナル作品賞&最優秀ロシア作品賞受賞。
 Krok国際アニメーションフェスティバル2013出品。
 ウプサラ国際短編映画祭2013出品。
 Kuki フェスティバル2013出品。


 [TVアニメーション部門](Adult Jury Prize –Animated Television Production)

 ◆第1席(1st Prize, Animated Television Production)
 ◎“Room on the Broom”(英/2012) 監督:Max Lang、Jan Lachauer

 ◆第2席(2nd Prize, Animated Television Production)
 ◎“Nearest and Dearest”(独/2012) 監督:Max Stohr

 【ユース審査員賞】 (Youth Jury Prizes)

 ユース審査員は、2012年に新設されたもので、2012年は、長編部門とユース制作作品部門しかありませんでしたが、今回より4部門に増えています。

 [短編実写作品部門](Youth Jury Prize - Live-Action Short Film) [新設]

 ◆第1席(1st Prize, Live-action Short Film)
 ◎“Emmeline”(英/2012) 監督:Daniela Pasquini

 ◆第2席(2nd Prize, Live-action Short Film)
 ◎“Temporary”(リトアニア/2011) 監督:Jurate Samulionyte

 [短編ドキュメンタリー部門](Youth Jury Prize - Documentary Short Film) [新設]

 ◆第1席(1st Prize, Documentary Short Film)
 ◎“Father Wanted…With A Piggy Nose”(オランダ/2012) 監督:Annelies Kruk

 ◆第2席(2nd Prize, Documentary Short Film)
 ◎“Displaced But Not Defeated”(米/2012) 監督:Maria Ceballos Paz
 María Ceballos Pazは、カンボジアの内戦で故郷を追われた400万人の1人で、今は、カリフォルニアのスラムで暮らしている。彼女は、ハリウッドのTVプロデューサーSusan Hoenigの指導を受けて、映画を作った。本作では、彼女の目を通して、内戦の代償と、麻薬取引について語られる。


 [ドキュメンタリー・アニメーション部門](Youth Jury Prize - Animated Documentary Film) [新設]

 ◆第1席(1st Prize, Animated Documentary Film)
 ◎“Sharaf”(スウェーデン/2012) 監督:Hanna Heilborn、David Aronowitsch
 物語:シャラフは、17歳で、近年、グラン・カナリヤにやってきた難民である。彼は、水も食べ物もないまま漂流を続けた難民たちの生き残りであり、彼のように生き残ることができなかった者も多い。


 [短編アニメーション部門](Youth Jury Prize - Animated Short Film)

 ◆第1席(1st Prize, Animated Short Film)
 ◎“Alien Repair Guy”(ノルウェー/2011) 監督:Alexander Somma、Oystein Moe
 物語:地球のコントロール・ボックスが壊れて、宇宙人の修理人がやっている。彼が、後回しにしてもいいと考えるような些細なことでも、結果的にすべてを狂わせてしまう。われわれはどこから来て、どこへ行くのか。そして、われわれの頭上の宇宙では何か行なわれているのかについてのSFショート・ストーリー。


 ◆第2席(2nd Prize, Animated Short Film)
 ◎“Sidewalk”(米/2013) 監督:Celia Bullwinkel
 物語:女性が人生という旅路を歩いていく。その間に、年を重ね、体も変化し、自分自身を慈しむことを学ぶ。
 ASIFAアニメーションフェスティバル2013 最優秀インディペンデント賞受賞。
 ウッドストック映画祭2013出品。


 [ユース制作作品部門](Youth Jury Prize - Youth-Produced Film)

 ◆第1席(1st Prize, Youth-Produced Film)
 ◎“The Farm”(米/2013) 監督:Malone Lumarda

 ◆第2席(2nd Prize, Youth-Produced Film)
 ◎“Friends Matter”(米/2012) 監督:Sarah Jensen、Sophia Lopez

 【児童審査員賞】 (Children’s Jury Prizes)

 [長編実写作品部門](Children’S Jury Prize – Live-Action Feature Film)

 ◆第1席(1st Prize, Live-action Feature Film)
 ◎“Class of Fun(Mees Kees op kamp)”(オランダ/2012) 監督:Barbara Bredero
 物語:トビアスは、賢くて、とびっきり陽気な少年だが、教師のSanneはまったく理解がなくて、彼のいたずらを叱ってばかりいる。ところが、Sanne先生が産休になって、代わりにエキセントリックなKees先生がやってくる。Kees先生は、授業はつまらないものといった生徒たちの固定観念をひっくり返す。しかし、校長は厳格だし、学校審査官がもうすぐやってくる。こうしたことが長続きするとは思えなかった……。
 ズリーン国際映画祭2013 パノラマ部門出品。


 ◆第2席(2nd Prize, Live-action Feature Film)
 ◎“A Horse on the Balcony(Das Pferd auf dem Balkon)”(オーストリア/2012) 監督:Huseyin Tabak

 [短編実写作品部門](Children’S Jury Prize – Live-Action Short Film)

 ◆第1席(1st Prize, Live-action Short Film)
 ◎“Sweet Love”(オランダ/2012) 監督:Albert-Jan van Rees

 ◆第2席(2nd Prize, Live-action Short Film)
 ◎“Jirka and White Mice”(チェコ/2013) 監督:Karel Janaic

 [TV実写作品部門](Children’S Jury Prize – Live-Action Television)

 ◆第1席(1st Prize, Live-action Television Program)
 ◎“Fatima”(フィンランド/2013) 監督:Naima Mohamud

 ◆第2席(2nd Prize, Live-action Television Program)
 ◎“Tamiri's Summer”(中/2011) 監督:Wang Dafei

 [長編ドキュメンタリー部門](Children’s Jury Prize – Documentary Feature Film)

 長編ドキュメンタリー部門は、2011年まではアダルト審査員セクションにもあったのに、2012年以降、児童審査員セクションのみになっています。

 ◆第1席(1st Prize, Documentary Feature Film)
 ◎“Dragon Girls(Drachenmädchen)”(独/2012) 監督:Inigo Westmeier
 嵩山少林寺のとなりにある嵩山少林寺武術院では、これまで2万人もの生徒を輩出している。本作では、親元を離れ、楽しいはずの子供時代を捨て、嵩山少林寺武術院に入門した3人の少女たちの姿を追う。
 HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2013 最優秀インターナショナル長編ドキュメンタリー賞受賞。
 ズリーン国際映画祭2013 ドキュメンタリー部門出品。


 [ドキュメンタリー作品部門](Children’s Jury Prize – Documentary Film)

 ◆第1席(1st Prize, Documentary Film)
 ◎“Breaking Ice”(台湾/2013) 監督:Chen Guan-yu
 物語:台湾生まれの8歳の少女が家族に会うために内モンゴルへと旅をする。これまで彼女は雪を見たことがなかったし、ましてや氷点下40度などという気温を経験したことはなかった。やがて別れの時がやってきて、家族は、ここにとどまるか、一緒に帰るかという選択を迫られる。
 ユージーン国際映画祭(オレゴン)2013出品。


 ◆第2席(2nd Prize, Documentary Film)
 ◎“Calling Quilombola”(ブラジル/2012) 監督:David Reeks
 物語:ブラジルの田舎に暮らす子どもたちが、「電話ごっこ」を通して、彼らの生活を語る。
 シアトル児童映画祭2013出品。The Global Zoom Prize, Short受賞。


 [ドキュメンタリー・アニメーション部門](Children’S Jury Prize – Animated Documentary Film) [新設]

 ◆第1席(1st Prize, Animated Documentary Film)
 ◎“Making It”(米/2012) 監督:StoryCorps

 ◆第2席(2nd Prize, Animated Documentary Film)
 ◎“Sharaf”(スウェーデン/2012) 監督:Hanna Heilborn、David Aronowitsch

 [長編アニメーション部門](Children’S Jury Prize – Animated Feature Film)

 ◆第1席(1st Prize, Animated Feature Film)
 ◎“Knight Rusty(Ritter Rost - Eisenhart & voll verbeult)”(独/2013) 監督:Thomas Bodenstein
 物語:スケープランドは、魔法の王国で、ここでは、機械と人間と動物が共存していて、馬にエンジンがあったり、ねじまわしに魂があったりする。騎士のラスティーは、王国のすべての騎士が参加するトーナメントに出場することになるが、彼の馬チョッパーは、エンジンが故障していて、修理が必要となる。彼は、賞金が入ったら代金を払うという約束で、チョッパーに新しいエンジンをつけてもらう。その結果、ラスティーは、トーナメントで快進撃を続け、王子と一騎打ちになる。しかし、ここで、チョッパーのエンジンが盗まれたものであったことが発覚し、ラスティーは、泥棒の疑いをかけられて、騎士の名誉も城も失う。彼は、邪悪な王子の策略から王国を救い、愛する女性の心を取り戻そうとする……。
 ドイツ映画賞2013 児童映画部門ロングリスト。
 ズリーン国際映画祭2013 パノラマ部門出品。


 ◆第2席(2nd Prize, Animated Feature Film)
 ◎『ももへの手紙』“A Letter to Momo”(日/2012) 監督:沖浦啓之

 [短編アニメーション部門](Children’S Jury Prize – Animated Short Film)

 ◆第1席(1st Prize, Animated Short Film)
 ◎“The Flame and The Cotton Ball”(デンマーク/2012) 監督:Niels Bisbo
 物語:小さな炎がファイアーランドの炭鉱で懸命に働いているが、彼はここが好きではなかった。彼は、空を見上げて、もっと別の生き方があるのではないかと空想する。ある日、彼は、雲のような女の子を見かけて、夢中になる。やがて彼女は、雲ではなく、綿でできた繊維であることがわかる。彼は、彼女のことが好きだったが、果たして、炎と、すぐに燃えてしまう綿という組み合わせはうまくいくだろうか……。


 ◆第2席(2nd Prize, Animated Short Film)
 ◎“I Want My Hat Back”(米/2013) 監督:Daniel Pinkwater
 物語:大切な帽子をなくしたクマが、帽子を知らないかと動物たちに聞いてまわる。
 ジョン・クラッセンの絵本『どこいったん』の映画化。


 [TVアニメーション部門](Children’S Jury Prize – Animated Television)

 ◆第1席(1st Prize, Animated Television Program)
 ◎“Nearest and Dearest”(独/2012) 監督:Max Stohr

 ◆第2席(2nd Prize, Animated Television Program)
 ◎“Welcome to Bric and Brac”-‘Bath Time for Milo’(仏/2012) 監督:Gallerand Amandine、Matthieu Chevallier,

 [児童制作作品部門](Children’S Jury Prize - Child-Produced Film)

 ◆第1席(1st Prize, Child-Produced Film)
 ◎“Dessert Contest”(米/2012) 監督:I Want My Hat Back

 ◆第2席(2nd Prize, Child-Produced Film)
 ◎“Food Chain”(クロアチア/2012) 監督:Matea Bacan Peskir、Lucija Matijevic,

 【特別賞】 (Special Prizes)

 ◆ベスト・オブ・フェスト賞2013(The 2013 Best of Fest Award)
◎“Class of Fun(Mees Kees op kamp)”(オランダ/2012) 監督:Barbara Bredero

 ◆プログラマーズ・チョイス賞(Programmer's Choice Award)
 ◎“Eskil & Trinidad”(スウェーデン/2012) 監督:Stephen Apelgren
 物語:エスキルと彼の父親は引越しが多い。11年で11回目だ。彼が新しい町になじむのには、得意なホッケーが役に立った。なんといっても、彼の父親の職業が、プロのホッケー選手なのだ。彼は、Mirjaというホッケーが大好きな少女と出会う。しかし、彼女が入れるチームはない。彼は、自分の代わりに防具をつけて、キーパーをやればいいと話す。防具をつけていれば、誰にもばれることはない、と。それから秘密の特訓が始まる。また、彼は、町の変人が作った大きな船を見つける。これが、彼にとって、新しい生活を切り開くことになる……。
 ベルリン国際映画祭2013 ジェネレーションKplus部門出品。
 ズリーン国際映画祭2013子供向け長編映画 インターナショナル・コンペティション部門出品。


 ◆エマージング監督賞/The Kenneth and Harle Montgomery Prize - Best Film by an Emerging Director
 ◎Natasha Chernishova “Snowflake”(ロシア/2012)

 “Snowflake”(ロシア/2012) 監督:Natasha Chernishova
 物語:アフリカの少年が、友だちからのプレゼントで雪片をもらう。それから奇跡が起こる……。


 ◆最優秀児童制作作品賞(The Kenneth and Harle Montgomery Prize - Best Child-Produced Film)
 ◎“Food Chain”(クロアチア/2012) 監督:Matea Bacan Peskir

 ◆リヴ・ウルマン平和賞(The Liv Ullmann Peace Prize)
 ◎“Displaced But Not Defeated”(米/2012) 監督:Maria Ceballos Paz

 ◆最優秀ヤング・チルドレン賞(Best Film for Young Children (Ages 2-5))
 ◎“Hopfrog”(ロシア/2012) 監督:Leonid Shmelkov

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 新作プレミアでは、明らかにベルリン国際映画祭のジェネレーション部門にはかなわないし、プログラムでもちょっとズリーン国際映画祭に見劣りがしたりしますが、ドキュメンタリー・アニメーションにいち早く目をつけて部門化したり、子どもたちが映画を作ることを支援して、作った作品を積極的に紹介していこうとしている姿勢が素晴らしいですね。

 ラインナップの印象としては、ベルリンやズリーンより、やや目線が下(子どもより目線)、という感じでしょうか。

 ちなみに、『ももへの手紙』は、アジア太平洋映画賞(Asian Pacific Screen Award)2012でも最優秀アニメーション賞を受賞しています。

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 *当ブログ

 ・ズリーン国際映画祭2013 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_40.html
 ・ズリーン国際映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201306/article_5.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年5月~12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_9.html

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