テッサロニキ国際映画祭2013 受賞結果!

 第54回テッサロニキ国際映画祭(11月1日-10日)の受賞結果です。

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 【インターナショナル・コンペティション部門】

 ※審査員:アレクサンダー・ペイン、Scott Foundas(アメリカの映画批評家)、Ada Solomon(ルーマニアのプロデューサー)、K.Bhta(ギリシャの作曲家)、Edouard Waintrop(カンヌ国際映画祭 監督週間の芸術監督)

 ◆最優秀作品賞/ゴールデン・アレクサンダー テオ・アンゲロプロス賞(Golden Alexander Theo Angelopoulos)
 ◎“La Jaula De Oro (The Golden Cage)”(メキシコ・西) 監督:Diego Quemada–Diez

 “La Jaula De Oro”(メキシコ) 監督:Diego Quemada-Diez
 物語:JuanとChaukは、よりよい人生を求めて、故郷グアテマラを離れ、メキシコのチアパス、そしてさらに北へと向かう。途中、彼らは、何度も困難に出会って友情を深め、詩の持つ魅力を知る。
 初監督作品。
 カンヌ国際映画祭2013 ある視点部門出品。ある才能賞受賞(アンサンブル・キャストに対して)。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2013 アナザー・ビュー部門出品。
 エルサレム映画祭2013 スピリット・オブ・フリーダム部門出品。
 ジッフォーニ映画祭2013 Genarator16+部門 最優秀作品賞、Aluminium Gryphon - Cial Award、Crystal Gryphon – Campania Bank Award受賞。
 サンセバスチャン国際映画祭2013 ホライズンズ・ラティーノ部門出品。
 レイキャビク国際映画祭2013 コンペティション部門出品。
 シカゴ国際映画祭2013 ニュー・ディレクターズ・コンペティション部門出品。
 ワルシャワ国際映画祭2013 ディスカバリー部門出品。
 チューリヒ映画祭2013 インターナショナル・コンペティション部門出品。最優秀作品賞(Golden Eye)受賞。
 ムンバイ映画祭2013 インターナショナル・コンペティション部門出品。最優秀作品賞受賞。

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 ◆審査員特別賞/シルバー・アレクサンダー
 ◎“Suzanne”(仏) 監督:カテル・キレヴェレ(Katell Quillévéré)

 “Suzanne”(仏) 監督:カテル・キレヴェレ(Katell Quillévéré)
 出演:サラ・フォレスティエ(Sara Forestier)、アデル・エネル(Adèle Haenel)、フランソワ・ダミアン(François Damiens)、Paul Hamy、Karim Leklou、コリンヌ・マシエロ(Corinne Masiero)、アンヌ・ル・ニ(Anne Le Ny)
 物語:スザンヌとマリアは、非常に仲のよい姉妹で、幼い頃に母を失っていたが、とても幸せな子供時代を過ごした。父のニコラは、不器用なところもあるが、家事をこなし、精一杯家族を愛した。やがてスザンヌが妊娠する。彼女はちっちゃなチャーリーを生み、家族は大きくなった。数年後、スザンヌはジュリアンと出会う。彼女は、どうしようもないくらいジュリアンを好きになり、家族を残して、家を出て行ってしまう。
 『聖少女アンナ』が紹介されているカテル・キレヴェレの最新監督作。
 カンヌ国際映画祭2013 批評家週間 オープニング・ナイト作品。
 BFIロンドン映画祭2013 LOVE部門出品。
 シカゴ国際映画祭2013 ニュー・ディレクターズ部門出品。

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 ◆審査員特別賞 オリジナリティー&イノベーション賞/ブロンズ賞(Special Jury Award for Originality and Innovation - Bronze Alexander)
 ◎“Pelo Malo (Bad Hair)”(ベネズエラ) 監督:Mariana Rondón

 “Pelo malo(Bad Hair)”(ベネスエラ・ペルー・独) 監督:Mariana Rondón
 出演:Samantha Castillo、Samuel Lange
 物語:Juniorは、9歳で、くたびれて怒りっぽい母親と小さな妹と一緒に暮らしている。Juniorは、母親の目には、いつもいけないことばかりしているように見えるらしい。彼は、母親によく思われたくて、髪をストレートにするが、母親は全く関心を持ってくれない。おばあちゃんは、彼をアイドル歌手にしようとするが、彼は、おばあちゃんの選ぶ独特の衣裳のセンスが受け入れられない。Juniorは、もうひとりの仲間はずれとともに、資金を集めて、学校で、人気歌手やビューティー・クイーンといった理想の役に扮して写真を撮ろうと計画する。
 トロント国際映画祭2013 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2013 オフィシャル・セレクション出品。グランプリ(ゴールデン・シェル)賞、女優賞(シルバー・シェル賞)、SIGNIS賞 スペシャル・メンション、、Sebastiane 2013 Award スペシャル・メンション受賞。
 釜山国際映画祭2013 フラッシュ・フォワード部門出品。LOVE部門出品。


 ◆監督賞
 ◎Diego Quemada–Diez “La Jaula De Oro (The Golden Cage)”(メキシコ・西)

 ◆脚本賞
 ◎キム・テゴン 『1999、面会~サンシャイン・ボーイズ』“1999, Myeon-Hue (Sunshine Boys)”(監督:キム・テゴン)
 物語:1999年の韓国。高校の同級生の2人。1人は大学の新入生、もう1人は留年生で、2人で兵役についているもう1人の友人に会いに行く。彼らには、その友人に恋人からの別れの手紙を渡すという目的があったが、彼らは軍の基地に行くだけでもやっかいで仕方がないのだった。
 釜山国際映画祭2012 韓国映画トゥデイ ビジョン部門出品。男優賞受賞(シム・ヒソプ(Sim Hee-seop)、キム・チャンファン(Kim Chang-hwan)、アン・ジェホン(Ahn Jae-hong))。
 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013、大阪アジアン映画祭2013にて上映。

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 ◆男優賞
 ◎Christos Stergioglou “I Aionia Epistrofi Tou Antoni Paraskeva (The Eternal Return Of Antonis Paraskevas)”(ギリシャ・チェコ)(監督:Elina Psykou)

 “I Aionia Epistrofi Tou Antoni Paraskeva (The Eternal Return Of Antonis Paraskevas)”(ギリシャ・チェコ)(監督:Elina Psykou)
 物語:Antonis Paraskevasが海沿いのリゾートホテルにやってくる。しかし、いまは冬でホテルは閉まっている。テニスコートは薄汚れ、プールは濁っている。彼はあたりをフラフラする。時間はたくさんあるのだ。ニュースで彼が失踪したことが報じられる。彼は、20年間、ギリシャの朝をリードしてきたTV番組のホストだ。人気絶頂の頃を思い出す。いまも人気があるが、かつてほどではない。誰だってずっと同じ人気を維持することはできないし、借金したり、個人的な問題を抱えたりすることからは逃れられない。くだらないお遊びはもうやめた方がいいかもしれない。しかし、彼にはまだ帰る準備ができていない。戻らなければ、これ以上落ちぶれて、醜態をさらすこともないかもしれない。
 初監督作品。
 ベルリン国際映画祭2013 フォーラム部門出品。
 トランシルヴァニア国際映画祭2013 「フォーカス:ギリシャ」選出。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2013〈「ヴァラエティー」誌による、観るべきヨーロッパの10人の監督たち」〉出品。
 ラックス賞2013 オフィシャル・セレクション。
 ヨーロッパ映画賞2013 オフィシャル・セレクション。
 トロント国際映画祭2013 CITY TO CITY部門出品。
 シッチェス国際ファンタスティック映画祭2013 ニュー・ビジョンズ 実験映画部門出品。
 BFIロンドン映画祭2013 JOURNEY部門出品。


 ◎Jaime Vadell “La Chupilca Del Diablo (The Devil’s Liquor)”(チリ)(監督:Ignacio Rodríguez)

 “La Chupilca Del Diablo (The Devil’s Liquor)”(チリ) 監督:Ignacio Rodríguez
 物語:エラディオは、年をとり、寂れた工場で独りで暮らしている。彼の仕事は、「悪魔のリキュール」という名の酒を作り、売ることだ。「悪魔のリキュール」は、彼が兵隊として、酒と戦闘に明け暮れていた18歳の頃に、若さにまかせて編み出した酒である。今、彼は、わずらわしいだけの家族や世間とも縁を切って、死んでしまいたいと考えていたが、気がかりなのはこの工場のことだった。不動産屋がこの土地を狙っていたが、すんなり明け渡したくはなかった。ある日、彼のところに孫が訪ねてくる。彼は、孫にこの工場を託そうと考える……。

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 ◆女優賞
 ◎サラ・フォレスティエ “Suzanne”(仏)

 ◆芸術貢献賞 助演男優賞(Artistic Achievement Award For Outstanding Achievement as a Supporting Actor)
 ◎フランソワ・ダミアン(François Damiens) “Suzanne”(仏)

 ◆スペシャル・メンション 撮影賞
 ◎Mahmoud Lotfy “Al-Khoroug Lel-Nahar (Coming Forth By Day)(エジプト・UAE)(監督:Hala Lotfy)

 “Al-Khoroug Lel-Nahar (Coming Forth By Day)(エジプト・UAE) 監督:Hala Lotfy
 物語:カイロの狭苦しいアパートの中に家族3人が暮らしている。Soadは、30代の独身女性で、病気の父親の面倒を見、彼女の母親は、看護婦として働いていたが、年を取り、疲れていた。Soadは、欲望を棄て、孤独な人生を受け入れ、四角い壁に囲まれた部屋で家族に身を捧げることが自分の人生なのだとあきらめていた……。

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 ◆国際批評家連盟賞 インターナショナル・コンペティション部門
 ◎“Pelo Malo (Bad Hair)”(ベネズエラ) 監督:Mariana Rondón

 ◆国際批評家連盟賞 ギリシャ映画部門
 ◎“I Aionia Epistrofi Tou Antoni Paraskeva (The Eternal Return Of Antonis Paraskevas)(ギリシャ・チェコ) 監督:Elina Psykou

 ◆ヒューマン・バリュー賞(Human Values Award)
 ◎“La Jaula De Oro (The Golden Cage)”(メキシコ・西) 監督:Diego Quemada–Diez

 ◆観客賞(Fischer Audience Awards) インターナショナル・コンペティション部門
 ◎“La Jaula De Oro (The Golden Cage)”(メキシコ・西) 監督:Diego Quemada–Diez

 [その他のエントリー作品]
 ・“Sheep”(仏) 監督::Marianne Pistone、Gilles Deroo
 ・“Miracle”(スロヴァキア・チェコ) 監督::Juraj Lehotský
 ・“Wild Duck”(ギリシャ) 監督:Yannis Sakaridis
 ・“Us”(スウェーデン) 監督:Mani Maserrat
 ・“Bluebird”(米・スウェーデン) 監督:Lance Edmands
 ・“Good Night”(米) 監督:Sean H.A. Gallagher
 ・“Molasses”(キューバ・仏・パナマ) 監督:Carlos Lechuga

 【その他の部門の観客賞】

 ◆観客賞 ギリシャ映画部門/Michael Cacoyannis Award
 ◎“I Teleftea Farsa (One Last Joke)”(ギリシャ) 監督:Vassilis Raisis

 “I Teleftea Farsa (One Last Joke)”(ギリシャ) 監督:Vassilis Raisis
 物語:4人の若い科学者たちが、「趣味」として、心霊現象や霊媒などについて、正体を明かそうとしている。彼らのひとりが、似非セラピストが主宰するグループに参加し、彼のインチキを暴こうとする。しかし、ことは計画通りにはいかない。

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 ◆観客賞 バルカン・サーベイ部門
 ◎“Svecenikova Djeca (The Priest's Children)”(クロアチア) 監督:Vinko Breŝan

 “The Priest's Children(Svecenikova djeca)”(クロアチア・セルビア) 監督:Vinko Brešan
 物語:若い司祭が、絵画のように美しいダルメシアン島に着任するが、その島は、出生率が異常に低かった。地元のタバコ屋に事情を聞いた彼は、状況を変える秘策を思いつく。思わぬ妊娠で、出生率は上昇するが、それ以外は、必ずしも、理想主義的な司祭が思い描いたようにはならなかった。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2013 コンペティション部門出品。
 プーラ映画祭2013 ナショナル・プログラム メイン・セクション出品。助演男優賞受賞(Nikša Butijer)。観客賞第3位。
 ヨーロッパ映画賞2013 オフィシャル・セレクション。最優秀コメディー賞ノミネート。
 釜山国際映画祭2013 ワールド・シネマ部門出品。
 シカゴ国際映画祭2013 インターナショナル・コンペティション部門出品。


 ◆観客賞 オープン・ホライズン・セクション
 ◎“Papusza”(ポーランド) 監督:ヨアンナ・コス=クラウゼ、クシシュトフ・クラウゼ

 “Papusza”(ポーランド) 監督:ヨアンナ・コス=クラウゼ(Joanna Kos-Krauze)、クシシュトフ・クラウゼ(Krzysztof Krauze)
 物語:Bronisława Wajs(1908-1987)は、Papuszaという愛称で知られる、世界で最も有名な、ポーランド生まれのロマ人の詩人である。彼女の詩の才能は優れているが、その人生には謎が多い。若くして高飛車なフォーク・ミュージシャンと結婚させらせたこと、2つの戦争と共産主義時代の迫害、文学的名声を得ながらも貧困に苦しんだこと、古くから伝わるロマの文化や習慣の秘密を非ロマ社会にさらして、ロマを汚したとして、ロマ社会から追放されたこと等、知られざる彼女の人生が描かれる。
 『ニキフォル 知られざる天才画家の肖像』のクシシュトフ・クラウゼとその妻ヨアンナ・コス=クラウゼの最新監督作品。
 ほとんど職業俳優を起用せず、ポーランド語のロマ方言を用い、約1年かけて製作された。また、ジプシーの住まいや小村は細部まで再現された。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2013 コンペティション部門出品。スペシャル・メンション受賞。
 グディニャ国際映画祭2013 助演男優賞(Zbigniew Walerys)、メイキャップ賞(Anna Nobel-Nobielska)、音楽賞(Jan Kanty Pawluśkiewicz)受賞。
 BFIロンドン映画祭2013 DEBATE部門出品。
 シカゴ国際映画祭2013 ワールド・シネマ部門、ReelWomen部門出品。
 バリャドリッド国際映画祭2013 オフィシャル・セレクション。監督賞受賞。


 【Agora Awards】(Works in Progress部門)

 I. The 9th Crossroads Co-production Forum/ The Two Thirty Five co-production award (full post-production image and sound) to the project:
 ◎“The Sea And Its Waves”(レバノン・仏) 監督:Liana Kassir & Renaud Pachot 製作:Mathieu Mullier、Kafard Films 共同製作:Abla Khouri、Ginger Beirut Productions

 II. The French CNC (フランス国立映画センター) Development award of 7.000 euro to the project:
 ◎“A History Of Women”(トルコ) 監督:Ülkü Oktay 製作:Onur Ünlü、Sebnem Vitrinel、Eflatun Film

 III. スペシャル・メンション
 ◎“The Veteran”(ギリシャ) 監督:Zacharias Mavroeidis 製作:Phaedra Vokali、 Marni Films

 IV. Script 2 Film Workshops of the Mediterranean Film Institute (MFI) awards a scholarship to the film project
 ◎“The Satellites”(仏・セルビア) 監督:Nenad Mikalacki 製作:Pascaline Saillant、 25 Films

 V. The Agora Works In Progress/The GRAAL post-production award with in kind services in image post-production up to 70.000 euro to the film
 ◎“Next To Her”(イスラエル) 監督:Asaf Korman 製作:Haim Mecklberg & Estee Yacov - Mecklberg, 2-TEAM Production

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 賞はたくさんありましたが、いくつかの作品に集中する結果になりました。

 
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 *当ブログ記事

 ・テッサロニキ国際映画祭2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201211/article_12.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年5月~12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_9.html

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