日本からは5作品! アジア太平洋スクリーン・アワード2013ノミネーション!

 第7回アジア太平洋スクリーン・アワードのノミネーションが発表されました。(11月12日)

 【アジア太平洋スクリーン・アワード(Asia Pacific Screen Awards)】

 アジア太平洋スクリーン・アワードといっても、世界各地で開催される様々な映画祭・映画賞の1つに過ぎませんが、スポンサーにユネスコとCNNと国際映画製作者連盟がついているというのがユニークで、そんな映画賞がなぜかオーストラリアのクイーンズランドを拠点として開催されています(音頭取りをしているのが、クイーンズランドだからなんですが)。

 アジア太平洋スクリーン・アワードは、2007年ニスタートしていて、中東までを含めたアジア全域と、オセアニアの映画の振興を目的とする賞で、対象国は70カ国にも及んでいます。
 スケールや認知度・注目度は格段に違いますが、おそらくヨーロッパ映画賞を意識はしていて、アジア太平洋地域におけるヨーロッパ映画賞のような映画賞を目指しているのだろうと思われます。

 今回は、41カ国から230作品がエントリーされ、その中には米国アカデミー賞2014 外国語映画賞代表作品が19作品含まれていたと発表されています。

 本年度のノミネーションは以下の通り。

 なお、当ブログでは、これまでAsia Pacific Screen Awardsを「アジア太平洋映画賞」と表記してきましたが、やはり、「アジア太平洋映画祭(Asia-Pacific Film Festival/亞太影展)」との混乱が避けがたく、今回より「アジア太平洋スクリーン・アワード」と表記することにしました。最初に「アジア太平洋映画賞」としたのは、確かネット上でどなたかがそのように記されているのを見たからだったというように記憶しています。

画像

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 ◆作品賞(best feature film)
 ・『そして父になる』(日) 監督:是枝裕和
 ・“Omar”(パレスチナ) 監督:ハニ・アブ=アサド
 ・“Le Passé (The Past)”(仏・伊) 監督:アスガー・ファルハディ
 ・“Television”(バングラデシュ) 監督:Mostofa Sarwar Farooki
 ・“The Turning”(オーストラリア) 監督:Tim Winton
 ・“With You, Without You”(スリランカ) 監督:Prasanna Vithanage

 アスガー・ファルハディは、2009年に『アバウト・エリ』で作品賞ノミネート。2011年に『別離』で作品賞受賞。
 是枝裕和は、前回は『奇跡』で児童映画賞にノミネート。

 ◆監督賞(Achievement In Directing)
 ・アンソニー・チェン(Anthony Chen) “Ilo.Ilo(爸媽不在家)”(シンガポール)
 ・エミール・バイガジン(Emir Baigazin) 『ハーモニー・レッスン』“Uroki Garmonii (Harmony Lessons)”(カザフスタン・独・仏)
 ・ヒネル・サレーム(Hiner Saleem) “My Sweet Pepperland”(イラク・クルディスタン・仏・独)
 ・是枝裕和 『そして父になる』(日)
 ・Shahram Mokri “Mahi Va Gorbeh (Fish and Cat)”(イラン)

 ◆男優賞(Best Performance By An Actor)
 ・アーロン・ペダーセン(Aaron Pedersen) “Mystery Road”(オーストラリア)(監督:Ivan Sen)
 ・Adam Bakri “Omar”(パレスチナ)
 ・イ・ビョンホン 『王になった男』“Masquerade”(韓)(監督:チュ・チャンミン)
 ・仲代達矢 『日本の悲劇』“Nippon no higeki (Japan’s Tragedy)”(日)(監督:小林政広)
 ・Yerbolat Toguzakov “Shal (The Old Man)”(カザフスタン)(監督:Ermek Tursunov)

 ◆女優賞(Best Performance By An Actress)
 ・Ayça Damgacı “Yozgat Blues”(トルコ・独)(監督:Mahmut Fazil Coskun)
 ・ゴルシフテ・ファラハニ “My Sweet Pepperland”
 ・Negar Javaherian “The Painting Pool”(イラン)(監督:Maziar Miri)
 ・Whirimako Black “Tuakiri Huna (White Lies)”(ニュージーランド)(監督:ダナ・ロトベルグ)
 ・チャン・ツィイー 『グランド・マスター』(香港・中)(監督:ウォン・カーウァイ)

 ゴルシフテ・ファラハニは、2009年に『アバウト・エリ』で女優賞にノミネート。
 チャン・ツィイーは、台湾・金馬奨2013 主演女優賞ノミネート。

 ◆脚本賞(Best Screenplay)
 ・アスガー・ファルハディ “Le Passé (The Past)”(仏・伊)
 ・Denis Osokin “Nebesnye Ženy Lugovykh Mari (Celestial Wives of the Meadow Mari)”(ロシア)(監督:アレクセイ・フェドルチェンコ)
 ・Mostofa Sarwar Farooki、Anisul Haque “Television”(バングラデシュ)
 ・Ritesh Batra “The Lunchbox”(インド・仏・独)(監督:Ritesh Batra)
 ・:ウ・ウェイ・ビン・ハジサアリ(U-Wei Bin Hajisaari) “Hanyut (Almayer’s Folly)”(マレーシア)(監督::ウ・ウェイ・ビン・ハジサアリ(U-Wei Bin Hajisaari))

 アスガー・ファルハディは、2011年に『別離』で脚本賞にノミネート。
 Denis Osokinは、2011年に“Silent Souls”で脚本賞受賞。

 ◆撮影賞(Achievement In Cinematography)
 ・Ehab Assal “Omar”(パレスチナ)
 ・ルー・ユエ “Yi Jiu Si Er (Back to 1942/一九四二)”(中)(監督:フォン・シャオガン)
 ・マンディー・ウォーカー(Mandy Walker) ASC ACS “Tracks”(オーストラリア・英)(監督:ジョン・カラン)
 ・Murat Aliyev “Shal (The Old Man)”(カザフスタン)
 ・Rajeev Ravi “Monsoon Shootout”(インド・英・オランダ)(監督:Amit Kumar)

 ルー・ユエは、2010年に『唐山大地震』でノミネート。台湾・金馬奨2013 撮影賞ノミネート。

 ◆長編ドキュメンタリー賞(Best Documentary Feature Film)
 ・『殺人という行為』“The Act of Killing”(デンマーク・ノルウェー・英) 監督:ジョシュア・オッペンハイマー
 ・“Shomrei Hasaf (The Gatekeepers)”(イスラエル・仏・独・ベルギー) 監督:Dror Moreh
 ・“Menstrual Man”(シンガポール・インド) 監督:Amit Virmani
 ・“Frihet Bakom Galler (No Burqas Behind Bars)”(スウェーデン・日・オランダ・デンマーク) 監督:Maryam Ebrahimi、Nima Sarvestani
 ・『我々のものではない世界』“Alam Laysa Lana (A World Not Ours)”(レバノン・英・UAE・デンマーク・パレスチナ) 監督:マハディー・フレフェル

 ◆長編アニメーション賞(Best Animated Feature Film)
 ・“Sa-i-bi (The Fake)”(韓) 監督:ヨン・サンホ
 ・“Koo! Kin-Dza-Dza”(ロシア) 監督:Georgiy Daneliya、Tatiana Ilyina
 ・『サカサマのパテマ』“Sakasama no Patema (Patema Inverted)”(日) 監督:吉浦康裕
 ・『風立ちぬ』“Kaze Tachinu (The Wind Rises)”(日) 監督:宮崎駿
 ・“Goopi Gawaiya Bagha Bajaiya (The World of Goopi and Bagha)”(インド) 監督:Shilpa Ranade

 ◆児童映画賞(Best Children's Feature Film)
 ・『未熟な犯罪者』(韓) 監督:カン・イグァン
 ・『旅立ちの島唄 十五の春』“Tabidachi no Shima Uta – Jugo no Haru (Leaving on the 15th Spring)”(日) 監督:吉田康弘
 ・“Shopping”(ニュージーランド) 監督:Mark Albiston、Louis Sutherland
 ・“Wadjda”(サウジアラビア・独) 監督:Haifaa Al-Mansour
 ・“Lamma Shoftak (When I Saw You)”(パレスチナ・ヨルダン) 監督:Annemarie Jacir

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 主な作品のノミネート状況は以下の通り。

 ・“Omar”(3):作品・男優・撮影
 ・『そして父になる』(2):作品・監督
 ・“Le Passé (The Past)”(2):作品・脚本
 ・“Television”(2):作品・脚本
 ・“My Sweet Pepperland”(2):監督・女優
 ・“Shal (The Old Man)”(2):男優・撮影

 部門数が少ないこともありますが、最多ノミネートは“Omar”の3部門です。
 このうち、作品賞と監督賞の2部門でノミネートされているのは、『そして父になる』だけです。

 全体的な印象としては、インターナショナルな映画賞であろうとして、各部門に無理やりアジア各国の作品をねじ込んでいる感じもしますね。エントリー制なので、他にどんな候補があったのか、外部からは知るすべもありませんが。

 受賞結果の発表は、12月12日です。

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 *当ブログ記事

 ・アジア太平洋スクリーン・アワード2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_20.html
 ・アジア太平洋スクリーン・アワード2012 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201211/article_22.html
 ・アジア太平洋スクリーン・アワード2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_23.html
 ・アジア太平洋スクリーン・アワード2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_32.html
 ・アジア太平洋スクリーン・アワード2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_6.html
 ・アジア太平洋スクリーン・アワード2009 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_44.html
 ・アジア太平洋スクリーン・アワード2008 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200811/article_7.html

 ・台湾・金馬奨2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_2.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年5月~12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_9.html

 追記:
 ・アジア太平洋スクリーン・アワード2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_36.html

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