全米映画賞レース2013一発目! ゴッサム・アワード ノミネーション発表!

 今年も、全米映画賞の先陣を切って、第23回ゴッサム・アワードのノミネーションが発表されました。(10月24日)

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 ◆作品賞(Best Feature)
 ・“12 Years A Slave”(米・英) 監督:スティーヴ・マックイーン
 ・“Ain’t Them Bodies Saints”(米) 監督:David Lowery
 ・『ビフォア・ミッドナイト』“Before Midnight”(米) 監督:リチャード・リンクレイター
 ・“Inside Llewyn Davis”(米・仏) 監督:ジョエル&イーサン・コーエン
 ・“Upstream Color”(米) 監督:シェーン・カルース

 リチャード・リンクレイターは、2年連続ノミネートです。2004年には『ビフォア・サンセット』でも作品賞にノミネートされています。
 コーエン兄弟は、2009年に『シリアスマン』で作品賞にノミネートされ、1994年にフィルムメーカー賞を受賞しています。
 シェーン・カルースは、2004年に『プライマー』で作品賞にノミネートされています。

 リチャード・リンクレイターとシェーン・カルースが対決した2004年の他のノミネート作品は、ミシェル・ゴンドリーの『エターナル・サンシャイン』とアレクサンダー・ペインの『サイドウェイ』、デイヴィッド・O・ラッセルの『ハッカビーズ』で、『サイドウェイ』が受賞を果たしています。監督の顔ぶれだけ見ると、2004年は、本年度の全米映画賞レースと非常に似通ったものになっています。

 ◆ドキュメンタリー賞(Best Documentary)
 ・『殺人という行為』“The Act Of Killing”(デンマーク・ノルウェー・英) 監督:ジョシュア・オッペンハイマー
 ・“The Crash Reel”(米) 監督:ルーシー・ウォーカー
 ・“First Cousin Once Removed”(米) 監督:アラン・ベルリナー
 ・“Let the Fire Burn”(米) 監督:Jason Osder
 ・“Our Nixon”(米) 監督:Penny Lane

 Jason Osderは初監督作品、Penny Laneは初監督長編です。
 ルーシー・ウォーカーを含め、いずれも初ノミネートです。

 ◆ブレイクスルー監督賞(Bingham Ray Breakthrough Director Award)
 ・Ryan Coogler “Fruitvale Station”(米)
 ・Adam Leon “Gimme The Loot”(米)
 ・Alexandre Moors “Blue Caprice”(米)
 ・Stacie Passon “Concussion”(米)
 ・エイミー・サイメッツ(Amy Seimetz) “Sun Don’t Shine”(米)

 Stacie Passonは、前回、同作で、女性フィルムメーカー スポットライト賞を受賞しています。

 ◆男優賞(Best Actor)
 ・キウェテル・イジョフォー “12 Years A Slave”
 ・オスカー・アイザック “Inside Llewyn Davis”
 ・マシュー・マコノヒー 『ダラス・バイヤーズクラブ』“Dallas Buyers Club”(米)(監督:ジャン=マルク・ヴァレ)
 ・ロバート・レッドフォード “All Is Lost”(米)(監督:J・C・チャンダー)
 ・イザイア・ワシントン “Blue Caprice”

 ◆女優賞(Best Actress)
 ・ケイト・ブランシェット “Blue Jasmine”(米)(監督:ウディ・アレン)
 ・スカーレット・ヨハンソン “Don Jon”(米)(監督:ジョセフ・ゴードン=レヴィット)
 ・ブリー・ラーソン(Brie Larson) “Short Term 12”(米)(監督:Destin Cretton)
 ・エイミー・サイメッツ(Amy Seimetz) “Upstream Color”
 ・シェイリーン・ウッドリー “The Spectacular Now”(米)(監督:James Ponsoldt)

 ◆ブレイクスルー俳優賞(Breakthrough Actor)
 ・Dane DeHaan “Kill Your Darlings”(米)(監督:John Krokidas)
 ・Kathryn Hahn “Afternoon Delight”(米)(監督:Jill Soloway)
 ・Michael B. Jordan “Fruitvale Station”
 ・Lupita Nyong’o “12 Years A Slave”
 ・Robin Weigert “Concussion”

 ◆女性フィルムメーカー スポットライト賞(Spotlight on Women Filmmakers ‘Live the Dream’ Grant)
 初監督長編を手がけた女性監督に対して、作品の完成や配給への支援として、奨学金が贈られる。
 ・Afia Nathaniel “Dukhthar”
 ・Gita Pullapilly “Beneath the Harvest Sky”
 ・Deb Shoval “AWOL”

 ◆観客賞
 11月24日に発表予定。

 ◆トリビュート(Gotham Tributes)
 ◎リチャード・リンクレイター
 ◎Katherine Oliver(ニューヨーク市のメディア&エンタテインメント・エグゼクティヴ)
 ◎フォレスト・ウィテカー

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 複数の部門でノミネートされている作品は以下の通り。

 ・“12 Years A Slave”(3):作品・男優・ブレイク
 ・“Inside Llewyn Davis”(2):作品・男優
 ・“Upstream Color”(2):作品・女優
 ・“Fruitvale Station”(2):ブレイク監督・ブレイク俳優
 ・“Blue Caprice”(2):ブレイク監督・男優
 ・“Concussion”(2):ブレイク監督・ブレイク俳優

 今回から、アンサンブル賞(Best Ensemble Performance)が廃されて、男優賞と女優賞が設けられ、また、これまであった「映画館じゃ上映してないけど、いい映画で賞」(Best Film Not Playing at a Theater Near You)が廃止されています。

 これは、アンサンブル賞ではピックアップできなかった俳優個人の優れたパフォーマンスをピックアップし、表彰することが目的の変更なのだと思いますが、結果的に、「スター志向」「メジャー志向」の変更のようにも見え、それだったら、他の映画賞とあまり変わらなくなるんじゃないかという懸念も抱いてしまいます。

 ま、映画祭当局は、この変更をそんなに大きな変更とは認識していない可能性があり、また、今回、ノミネートされているような「スター」は、受賞できる見込みがなければ、ゴッサム・アワード級の授賞式には出席したりしないんじゃないかとも思いますが……。

 それはともかく―
 今回は、全米映画賞レース2013もしくは米国アカデミー賞2014でも善戦しそうなノミニーが多数ノミネートされています。
 ゴッサム・アワードでの受賞が他の映画賞に影響を与えることはほぼありませんが、結果は結果として、今後の全米映画賞レースにいい流れを作るかもしれません。

 順当に行けば、作品賞は“12 Years A Slave”、ドキュメンタリー賞は『殺人という行為』、ブレイクスルー監督賞はRyan Cooglerということになりますが、果たしてその通りになるのか、そして他の映画賞はその結果を追認していくことになるのか、本年度全米映画賞レースの最初のポイントになりそうです。

 エイミー・サイメッツがブレイクスルー監督賞と女優賞の両方でノミネートされているのも要注目です。

 受賞結果の発表は12月2日です。

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 *当ブログ記事

 ・ゴッサム・アワード2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_27.html
 ・ゴッサム・アワード2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201211/article_25.html
 ・ゴッサム・アワード2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_3.html
 ・ゴッサム・アワード2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_25.html
 ・ゴッサム・アワード2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_31.html
 ・ゴッサム・アワード2010受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_33.html
 ・ゴッサム・アワード2009 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200910/article_13.html
 ・ゴッサム・アワード2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_2.html
 ・ゴッサム・アワード2008 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200810/article_4.html
 ・ゴッサム・アワード2008 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_7.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年5月~12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_9.html

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