リオ・デ・ジャネイロ国際映画祭2013 受賞結果!

 第15回リオ・デ・ジャネイロ国際映画祭(9月26日-10月10日)の各賞が発表されました。

 【リオ・デ・ジャネイロ国際映画祭】

 リオ・デ・ジャネイロ国際映画祭(Rio International Film Festival / Festival do Rio)は、元々は、The Rio Cine Festival とThe Mostra Banco Nacional de Cinemaという2つの映画祭があったのが、1999年に合併して、現在の形になり、今年で第15回を迎えています。

 約1ヶ月後に、南米最大というか、世界的に見ても最大級の上映本数を誇るサンパウロ国際映画祭があるので、リオ・デ・ジャネイロは、その差別化に苦労するところですが、サンパウロがインターナショナル・コンペティションとブラジル・コンペティションをメインに、とことん数で勝負にくる(例えば、ワールド・シネマ部門が180本も上映するなど、各部門の上映本数がやたらに多い)のに対し、リオ・デ・ジャネイロは、ブラジル映画の紹介に力を入れつつも、サンパウロにはないような多彩な常設部門を設け、よりバラエティーに富んだプログラム編成を行なっています。

 特に力を入れているのは、複数の部門が設けられているドキュメンタリー映画ですが、そのほか、ミッドナイト・ムービー部門、ゲイ・ワールド部門、児童映画(ジェネレーション)部門、環境映画部門などがあります。

 上映本数はサンパウロ国際映画祭に劣るといっても、こちらの上映本数も約300本あって、2週間の会期中に30近いスクリーンを使って上映が行なわれます。

 今回の特集は、アラン・ギロディー、ヒッチコック、クレア・シモン、ポール・シュレイダー、ゴールディー・ホーン、そして、ドイツ映画です。

 本年度の受賞結果は以下の通り。

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 【プレミア・ブラジル 長編フィクション・コンペティション部門】

 ◆最優秀フィクション作品(Best Fiction Feature)
 ◎“De Menor (Underage)”(ブラジル) 監督:Caru Alves De Souza
 ◎“O Lobo Atrás Da Porta(Wolf At The Door)”(ブラジル) 監督:Fernando Coimbra

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 ◆審査員特別賞 長編フィクション部門(Special Jury Prize)
 ◎“Tatuagem(Tattoo)”(ブラジル) 監督:イルトン・ラセルダ(Hilton Lacerda)

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 ◆監督賞(Best Director)
 ◎Cao Guimarães、Marcelo Gomes “O Homem Das Multidões(The Man Of The Crowd)”(ブラジル)

 ◆主演男優賞
 ◎Jesuíta Barbosa “Tatuagem(Tattoo)”

 ◆主演男優賞 審査員オナラブル・メンション
 ◎Francisco Gaspar “His Work In Estrada 47(Road 47)”(ブラジル・伊・ポルトガル)(監督:Vicente Ferraz).

 ◆主演女優賞
 ◎Leandra Leal “O Lobo Atrás Da Porta(Wolf At The Door)”

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 ◆助演男優賞
 ◎Rodrigo García “Tatuagem(Tattoo)”

 ◆助演男優賞 審査員オナラブル・メンション
 ◎Silvio Guindane “Jogo Das Decapitações(The Beheading Game)”(ブラジル)(監督:Sergio Bianchi)
 ◎Julio Andrade “Entre Nós(Sheep’s Clothing)”(ブラジル)(監督:パウロ・モレッリ(Paulo Morelli))

 ◆助演女優賞
 ◎Martha Nowill “Entre Nós(Sheep’s Clothing)”

 ◆脚本賞
 ◎パウロ・モレッリ(Paulo Morelli) “Entre Nós(Sheep’s Clothing)”

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 ◆撮影賞
 ◎Pedro Urano “Quase Samba(Lyrics)”(ブラジル)(監督:Ricardo Targino)

 ◆編集賞
 ◎Mair Tavares “A Estrada 47(Road 47)”

 ◆観客賞
 ◎“Tatuagem(Tattoo)”

 ◆国際批評家連盟賞
 ◎“Tatuagem(Tattoo)”

 【プレミア・ブラジル ドキュメンタリー・コンペティション部門】

 ◆最優秀長編ドキュメンタリー賞(Best Feature Length Documentary)
 ◎“Histórias De Arcanjo - Um Documentário Sobre Tim Lopes(Stories Of Arcanjo – A Documentary About Tim Lopes)”(ブラジル) 監督:Guilherme Azevedo

 ◆審査員特別賞 ドキュメンタリー部門(Special Jury Prize - Documentary)
 ◎“A Farra Do Circo(Ruckus At The Circus)”(ブラジル) 監督:Roberto Berliner、Pedro Bronz

 ◆審査員オナラブル・メンション(Honorary Jury Mentions)
 ◎“Cativas - Presas Pelo Coração(Captive Hearts)”(ブラジル) 監督:Joana Nin
 ◎“Damas Do Samba(Samba Ladies)”(ブラジル) 監督:Susanna Lira

 ◆観客賞
 ◎“Fla X Flu”(ブラジル) 監督:Renato Terra

 【プレミア・ブラジル 短編コンペティション部門】

 ◆最優秀短編賞(Best Short)
 ◎“Contratempo(Setback)”(ブラジル) Bruno Jorge

 ◆観客賞
 ◎“Jessy”(ブラジル) 監督:Paula Lice、Rodrigo Luna、Ronei Jorge

 【プレミア・ブラジル ニュー・トレンド 長編部門】

 ◆最優秀長編作品賞(Best Feature Film)
 ◎“Tão Longe É Aqui(Here Is So Far)”(ブラジル) 監督:Eliza Capai

 ◆審査員オナラブル・メンション(An Honorary Jury Mention)
 ◎“O Menino E O Mundo(The Boy And The World)”(ブラジル) 監督:Alê Abreu

 【プレミア・ブラジル ニュー・トレンド 短編部門】

 ◆最優秀短編賞(Best Short)
 ◎“Todos Esses Dias Em Que Sou Estrangeiro(All These Days When I Am Foreign)”(ブラジル) 監督:Eduardo Morotó

 ◆審査員オナラブル・メンション(An Honorary Jury Mention)
 ◎“Lição De Esqui(Ski Lessons)”(ブラジル) 監督:Leonardo Mouramateus、Samuel Brasileiro

 【ジェネレーション部門】

 ◆Mostra Geração Audience Award
 ◎“Tom, O Garoto Malandro”(仏) 監督:Manuel Prada.

 ◆Geração Forno De Minas Award
 ◎“A Galinha Que Burlou O Sistema(The chicken who fooled the system)”(ブラジル) 監督:Quico Meirelles.

 【その他の賞】

 ◆国際批評家連盟賞 ラテンアメリカ・パーソナリティー・オブ・ザ・イヤー(Latin American Personality of the Year)
 ◎José Carlos Avellar(ブラジルの批評家)

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 主な受賞作品を簡単に紹介しておきます。

 “De Menor (Underage)”(ブラジル) 監督:Caru Alves De Souza
 物語:Helenaは、新米の弁護士で、ブラジルのサントスにある「フォーラム」で、公共弁護人として子供や青少年のために働いている。彼女は、その中の一人でティーンエージャーのCaioの面倒を見るが、彼が重大な犯罪を犯したことで、彼らの関係性が損なわれてしまう。
 サンセバスチャン国際映画祭2013 ホライズンズ・ラティーノ部門出品。

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 “O Lobo Atrás Da Porta(Wolf At The Door)”(ブラジル) 監督:Fernando Coimbra
 出演:Leandra Leal、Milhem Cortaz
 物語:子供が誘拐され、3人の人物が警察に呼ばれる。1人目は母親のシルヴィアで、2人目は父親のベルナルド、そして3人目は第一容疑者でベルナルドの愛人でもあるローサだった。3人の証言は矛盾し合い、取調室は欲望と嘘と欺瞞が渦巻く修羅場と化す。
 トロント国際映画祭2013 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2013 ホライズンズ・ラティーノ部門出品。最優秀作品賞受賞。

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 “Tatuagem(Tattoo)”(ブラジル) 監督:イルトン・ラセルダ(Hilton Lacerda)
 物語:ブラジルの軍事独裁政権が緩み始めた1978年。Clecioは、当時の本物の演劇をベースにした、アングラ演劇グループを主宰していた。そのショーのスターは若き服装倒錯者のPauleteで、そのほか、同性愛者の下品な出し物や、マルキシストのJoubert教授のポエトリー・リーディングなど、幅広いレパートリーを披露していた。Clecioには、Deusaというパートナーがあり、2人の間にはTucaという息子がいた。一方、18歳の兵士Finhinaは、バイセクシャルだったが、ホモフォビアの犠牲者であり、Zozima叔母さんが牛耳る保守的な家族によって、虐待されていた。ある夜、彼は、Pauleteの妹Jandiraと、Clecioのショーを見に行って、初めて自分の居場所を見つけたように感じ、Clecioの腕の中に飛び込む。
 ドキュメンタリー『カルトーラ ~サンビスタの物語』の監督のひとりであるイルトン・ラセルダ監督の最新作。

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 “Entre Nós(Sheep’s Clothing)”(ブラジル) 監督:パウロ・モレッリ(Paulo Morelli)
 物語:若者たちが集まり、10年後の自分たちに手紙を書き、埋める。ところが、その同じ日に悲劇が起こり、彼らはバラバラになり、そのまま交流が途絶える。そして10年後。再会した彼らの中に、昔の情熱が甦ったり、新たなフラストレーションが生まれたり、折悪しく埋められてしまった秘密が噴出したりする。
 『シティ・オブ・メン』のパウロ・モレッリ監督の最新作。

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 “Histórias De Arcanjo - Um Documentário Sobre Tim Lopes(Stories Of Arcanjo – A Documentary About Tim Lopes)”(ブラジル) 監督:Guilherme Azevedo
 ブラジルのジャーナリストで、TV番組Rede GlobeのプロデューサーでもあったTim Lopes (本名:Arcanjo Antonino Lopes do Nascimento)(1950-2002)に関するドキュメンタリー。彼の友人や仕事仲間、そして、彼の息子Brunoによって、彼の知られざる物語が語られる。

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 *当ブログ記事

 ・リオ・デ・ジャネイロ国際映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_13.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年5月~12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_9.html

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