ヨーロッパ映画賞2013 長編アニメーション賞 ノミネーション発表!

 第26回ヨーロッパ映画賞 長編アニメーション賞のノミネーション3作品が発表されました。(9月30日)

 ・“The Congress”(イスラエル・独・ポーランド・ルクセンブルク・仏・ベルギー) 監督:アリ・フォルマン
 声の出演:ロビン・ライト、ハーヴェイ・カイテル、ジョン・ハム、ポール・ジアマッティー、コーディ・スミット=マクフィー、ダニー・ヒューストン
 物語:ロビン・ライト(ロビン・ライト本人)は、女優だが、年も取り、障害を持つ子供を抱えて、自分の肉体のデジタル化とその使用権をハリウッド・メジャーのミラマウントに売ることにする。その契約には大金が支払われるが、彼女本人は、今後一切、女優として活動しないと約束させられる。20年後、彼女は、デジタルの出席者たちにまじって、ミラマウント-ナガサキ・コンベンションの席に、スペシャル・ゲストとして姿を見せる。
 カンヌ国際映画祭2013 監督週間出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2013 ホライズンズ部門出品。
 プチョン国際ファンタスティック映画祭2013 オープニング作品。
 サラエボ映画祭2013 キノスコープ部門出品。
 ヨーロッパ映画賞2013 オフィシャル・セレクション。


 ・“Jasmine”(仏) 監督:Alain Ughetto
 物語:70年代末のフランス。アランは、カトゥーン映画の作者で、若いイラン人の女学生ジャスミンと出会い、恋に落ちる。それが彼の人生を大きく変える。
 クレイ・アニメーション。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2013 長編コンペティション部門出品。

画像

 ・“Pinocchio”(伊・ルクセンブルク・仏・ベルギー) 監督:エンツォ・ダロ(Enzo d' AIò)
 声の出演:Gabriele Caprio、ロッコ・パパレオ(Rocco Papaleo)、Paolo Ruffini、ルーチョ・ダッラ(Lucio Dalla)、マウリツィオ・ミケリ(Maurizio Micheli)、Maricla Affatato、Mino Caprio、Pino Quartullo、アンディー・レオット(Andy Luotto)
 これまで実験的だったり、トリッキーだったりするアニメーションを作ってきたエンツォ・ダロが、いったんそうしたものを忘れて、300人を超えるスタッフと4年以上の歳月をかけて作り上げた最新版長編アニメーションの『ピノキオ』。
 ベネチア国際映画祭2012 ベネチア・デイズ部門出品。
 ザグレブ国際アニメーションフェスティバル2013 グランド・コンペティション部門出品。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2013 長編コンペティション部門出品。


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 ヨーロッパ映画賞 長編アニメーション賞は、2009年に設けられたばかりで、今回でまだ5回目という、ヨーロッパ映画賞の中でも若い賞ということになります。

 世界各国で、大人の鑑賞にも耐えうる長編アニメーションが多く作られるようになって、米国アカデミー賞に長編アニメーション賞が設けられ、それがきっかけとなって、他の映画賞にも長編アニメーション賞が設けられ始め、ヨーロッパ映画賞もそうした流れに乗っかった形、ということになるでしょうか。

 過去4年間のノミネーション&受賞結果は以下の通りです。

 2009年
 ◎“Mia Et Le Migo (Mia And The Migoo)”(仏・伊) 監督:Jacques-Rémy Girerd
 ・“Niko - Lentäjän Poika (Niko & The Way To The Stars)”(フィンランド・デンマーク・独・アイルランド) 監督:Kari Juusonen & Michael Hegner
 ・『ブレンダンとケルズの秘密』“The Secret Of Kells (Brendan Et Le Secret De Kells)”(アイルランド・ベルギー・仏) 監督:トム・ムーア(Tomm Moore)

 2010年
 ・“Planet 51”(西・英) 監督:Jorge Blanco、Javier Abad、Marcos Martínez
 ・“Sammy's Adventures: The Secret Passage(Le Voyage Extraordinaire de Samy)”(ベルギー) 監督:ベン・スタッセン(Ben Stassen)
 ◎『イリュージョニスト』“The Illusionist”(英・仏) 監督:シルヴァン・ショメ

 2011年
 ・『長老(ラビ)の猫』“Le Chat du Rabbin (The Rabbi’s Cat)”(仏) 監督:Antoine Delesvaux、ジョアン・スファール
 ◎『チコとリタ』“Chico and Rita”(西・マン島) 監督:Tono Errando、ハビエル・マリスカル、フェルナンド・トルエバ
 ・『パリ猫の生き方』“Une Vie de Chat (A Cat in Paris)”(仏・ベルギー) 監督:ジャン=ルー・フェリシオリ(Jean-Loup Felicioli)、アラン・ガニョル(Alain Gagnol)

 2012年
 ・“The Pirates! In An Adventure with Scientists”(英・米) 監督:ピーター・ロード、ジェフ・ニューイット(Jeff Newitt)
 ・『しわ』“Wrinkles(Arrugas/Rides)”(西) 監督:イグナシオ・フェレラス(Ignacio Ferreras)
 ◎“Alois Nebel”(チェコ・独・スロヴァキア) 監督:Tomás Lunák

 ノミネーションも受賞結果も、「まあ、悪くはないな」と思えるのは2011年くらいで、ヨーロッパ年間長編アニメーション トップ3というには、どうも落ち着きの悪いノミネーション&受賞結果という気がしてしまいます。それもまだ若い映画賞だから、でしょうか(選ばれるべき作品が選ばれるようになっていない?)。

 それはともかく―
 今回のノミネート作品について見てみると、作品の内容や映画祭での評判を考えると、最優秀作品に選ばれるのは、“The Congress”しかなく、“The Congress”の一択のように思えます。

 “The Congress”の声の出演はアメリカの俳優ばかりだし、共同製作でヨーロッパのいろんな国が噛んでいるといってもメインはイスラエルだしとか、いろいろひっかかることもなくはありませんが、これだけ多くの国の人がからんでいれば多くの支持も集められるでしょうし、なんといっても“The Congress”は、本年度ヨーロッパ映画賞オフィシャル・セレクションにも選ばれている。となれば、やはり、本年度の長編アニメーション賞は“The Congress”で決まり!ということになるのではないでしょうか。

 受賞結果の発表は、他の部門と同じく、12月7日にベルリンで行なわれます。

 
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 *当ブログ記事

 ・ヨーロッパ映画賞2013 短編映画賞 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201309/article_40.html

 ・ヨーロッパ映画賞2013 オフィシャル・セレクション その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201309/article_19.html
 ・ヨーロッパ映画賞2013 オフィシャル・セレクション その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201309/article_20.html

 ・ヨーロッパ映画賞2013 ピープルズ・チョイス賞 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201309/article_4.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年5月~12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_9.html

 追記:
 ・ヨーロッパ映画賞2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201311/article_14.html
 ・ヨーロッパ映画賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_16.html

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