ヨーロッパ最優秀短編アニメーション カトゥーン・ドール2013発表!

 ヨーロッパの短編アニメーションのベストワンを決めるカトゥーン・ドール(Cartoon D’or)。第23回を迎える本年度の受賞結果が、トゥールーズで開催中のカトゥーン・フォーラムで発表されました。(9月19日)

 カトゥーン・ドールというのは、孤独な作業を続ける短編アニメーション作家たちと、彼らとは無関係に展開を繰り広げるアニメーション産業とを結びつける目的で1991年に設立されたもので、毎年、ヨーロッパ各国の持ち回りで開催されるカトゥーン・フォーラム(Cartoon Forum:製作者、バイヤー、ジャーナリスト、投資家など、ヨーロッパのアニメーション関係者たちの集い)で授賞式が行なわれます。

 ノミネーション候補は、アヌシーなど、カトゥーン・ドールとパートナーとなっている15の映画祭の受賞作から選ばれ、その中からノミネーション作品が選出されます。

 【過去の受賞作品】

 1991年 『快適な生活』“Creature Comforts”(英) 監督:ニック・パーク
 1992年 “Manipulation”(英) 監督:Daniel Greaves
 1993年 『ヴィレッジ』“The Village”(英) 監督:マーク・ベイカー(Mark Baker)
 1994年 『ペンギンに気をつけろ!』“The Wrong Trousers”(英) 監督:ニック・パーク
  “Os Salteadores”(ポルトガル) 監督:Abi Feijo スペシャル・メンション
 1995年 『お坊さんとさかな』“Le Moine et le Poisson”(オランダ) 監督:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット
 1996年 “Quest”(独) 監督:Tyron Montgomery
 1997年 『老婦人とハト』“La Vieille Dame et les Pigeons”(仏) 監督:シルヴァン・ショメ(Sylvain Chomet)
 1998年 “L'Enfant au Grelot”(仏) 監督:Jacques-Rémy Girerd
 1999年 “Migrations”(仏) 監督:Constantin Chamski
 2000年 “A Suspeita (The Suspect)”(ポルトガル) 監督:José Miguel Ribeiro
 2001年 『岸辺のふたり』“Father and Daughter”(オランダ・英) 監督:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット
 2002年 “Home Road Movies”(英) 監督:Robert Bradbrook
 2003年 “Sans Queue, Ni Tête”(仏) 監督:Sandra Desmazières
 2004年 “Fast Film”(独・ルクセンブルク) 監督:Virgil Widrich
 2005年 “Jojo in the Stars”(英) 監督:Marc Craste
 2006年 “Dreams and Desires - Family Ties”(英) 監督:ジョアンナ・クイン(Joanna Quinn)
 2007年 “The Pearce Sisters”(英) 監督:Luis Cook
 2008年 “A Mouse’s Tale”(仏) 監督:Benjamin Renner
 2009年 “Please Say Something”(独・アイルランド) 監督:デイヴィッド・オライリー(David O’Reilly)
 2010年 『クロコダイル』“Krokodill(Crocodile)”(エストニア) 監督:カスパル・ヤンシス(Kaspar Jancis)
 2011年 『坊やと野獣』“The Little Boy and the Beast(Der Kleine und das Biest)”(独) 監督:Johannes Weiland & Uwe Heidschötte
 2012年 『オー、ウィリー』“Oh Willy...”(ベルギー・仏・オランダ) 監督:、エマ・ドゥ・スワーフ(Emma De Swaef)、マーク・ジェイムス・ロエルズ(Marc James Roels)

 今回のノミネート作品、および、受賞作品は、以下の通りです。

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 ◎『ヘッド オーバー ヒールズ』(『頭のつま先』)“Head Over Heels”(2012/英/10分20秒) 監督:ティモシー・レカート(Timothy Reckart)
 製作:NFTS
 物語:長年の夫婦生活の後で、ウォルターとマッジは、別れて暮らすことに決める。ウォルターは床に、マッジは天井へと。ウォルターは、若い頃のロマンスを取り戻そうと、マッジにアプローチをかけるが、どっちが上かでもめてしまう。
 カンヌ国際映画祭2012 シネフォンダシオン部門出品。
 エジンバラ国際映画祭2012 英国短編コンペティション部門出品。
 広島国際アニメーションフェスティバル2012出品。観客賞受賞。
 ワルシャワ国際映画祭2012出品。
 米国アカデミー賞2013 短編アニメーション賞ノミネート。
 アニー賞2013 学生作品賞受賞。
 ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2013出品。
 *参考サイト: http://cargocollective.com/timreckart#Head-Over-Heels

画像



 ・“I Am Tom Moody”(2012/英/6分55秒) 監督:Ainslie Henderson

 ・『カリ、ザ リトル バンパイヤ』“Kali the Little Vampire”(2012/ポルトガル・仏・カナダ・スイス) 監督:レジーナ・ペッソア(Regina Pessoa)

 ・“Off the Track (Ecart de conduite)”(2012/仏/4分7秒) 監督:Rocio Alvarez
 製作:La Poudrière

 ・“Women's Letters (Lettres de femmes)”(2013/仏/11分15秒) 監督:Augusto Zanovello

 ・“Betty's Blues”(2013/仏・ベルギー/12分) 監督:Rémi Vandenitte

 ※審査員:Didier Brunner(フランスのプロデューサー(Les Armateurs))、Anca Damian(ルーマニアの監督)、Enrique Gato(スペインの監督)

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 う~ん。ノミネーションの段階で、今回は、これっていうような作品がないことはわかっていたわけですが、いざ決まってみると、学生作品だし、1年遅れだしで、これでは、ワクワク感がないというか、盛り上がりに欠けますね。

 『ヘッド オーバー ヒールズ』自体は、そんなに悪くはないんですが、2013年のヨーロッパ短編アニメーションのベストワンというには、ちょっと物足りないような気がします。

 学生アカデミー賞受賞作品が面白く、SIGGRAPHも充実していたことを考えると、単に今年の短編アニメーションが不調で、優れた作品が見当たらなかったということでもないように思うんですが……。

 
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 *当ブログ記事

 ・カトゥーン・ドール2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201307/article_13.html
 ・カトゥーン・ドール2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201207/article_7.html
 ・カトゥーン・ドール2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201209/article_20.html
 ・カトゥーン・ドール2011 ノミネーション&受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_20.html
 ・カトゥーン・ドール2010 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201007/article_14.html
 ・カトゥーン・ドール2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201009/article_36.html

 ・SIGGRAPH 2013 ラインナップ その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201307/article_11.html
 ・SIGGRAPH 2013 ラインナップ その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201307/article_12.html

 ・学生アカデミー賞2013:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_37.html

 ・アヌシー国際アニメーションフェスティバル2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201306/article_16.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年5月~12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_9.html

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