トロント国際映画祭2013 ラインナップ その2

 SPECIAL PRESENTATIONS部門の続きです。

 ・“Young and Beautiful(Jeune et jolie)”(仏・ベルギー) 監督:フランソワ・オゾン [北米プレミア]
 出演:マリーヌ・ヴァクト、シャーロット・ランプリング、フレデリック・ピエロ
 物語:バージンを失った後、快楽を求めて売春婦になった17歳の少女イザベラの春夏秋冬と、フランソワーズ・アルディの4つの歌の物語。
 主演は、モデルから女優に転身したマリーヌ・ヴァクト。
 カンヌ国際映画祭2013 コンペティション部門出品。


 ・“The Past (Le Passé)”(仏・伊) 監督:アスガー・ファルハディ [北米プレミア]
 出演:タハール・ラヒム、ベレニス・ベジョ、サブリーナ・ウアザニ、ババク・カリミ
 物語:フランス人女性と結婚したイラン人の男性がいて、長らく家庭内にトラブルを抱えている。彼は、4年間、テヘランで過ごした後、結婚生活にけじめをつけるために、パリに戻るが、短い滞在の間に、妻と娘に相反する感情があることに気づく。彼は、夫婦関係を修復しようとするが、そこで隠されていた過去の秘密が明らかになる。
 カンヌ国際映画祭2013 コンペティション部門出品。女優賞(ベレニス・ベジョ)、エキュメニカル審査員賞受賞。


 ・“Mary, Queen of Scots”(仏・スイス) 監督:トーマス・イムバッハ [北米プレミア]
 出演:カミーラ・ラザフォード、ショーン・ビガースタッフ、Aneurin Barnard、エドワード・ホッグ、メディ・デビ、トニー・カラン、ロクサーヌ・デュラン、ブリュノ・トデスキーニ、ジョアンナ・プレイス
 物語:女王として3度王国を失い、妻として3度夫を失い、最後には自らの首を失ったスコットランド女王メアリー・スチュアート (メアリー1世)の物語。


 ・“Third Person”(ベルギー) 監督:ポール・ハギス [ワールド・プレミア]
 出演:ミラ・クニス、リアム・ニーソン、エイドリアン・ブロディー、ジェームズ・フランコ、オリヴィア・ワイルド、マリア・ベロ、キム・ベイシンガー、モラン・アティアス(Moran Atias)
 物語:パリ、ニューヨーク、ローマ。3つの都市に、それぞれカップルがいて、それぞれに物語が展開する。3者は、秘められた関係性によって結び付けられている。
 パリ:作家のマイケル(リアム・ニーソン)が妻の元を去る。彼には別の恋人アンナ(オリヴィア・ワイルド)がいるが、彼女には暗い秘密があって、彼と深い関係になるのをためらっている。
 ニューヨーク:ジュリア(ミラ・クニス)が、息子に対する殺人未遂で告発される。彼女は、それを強く否定するが、結果的に、息子の親権は父親リック(ジェームズ・フランコ)に移る。リックは、ジュリアには息子に関わらせないようにし、他方、ジュリアの方は親権を取り戻そうと躍起になる。
 ローマ:アメリカのビジネスマン、ショーン(エイドリアン・ブロディー)がイタリアにやってきて、イタリア人女性モニカ(モラン・アティアス)に恋をする。その後、彼は、ギャングによる誘拐事件に巻き込まれ、誘拐された娘の解放に一役買う。


 ・“The Great Beauty(La grande bellezza)”(伊・仏) 監督:パオロ・ソレンティーノ [北米プレミア];
 出演:トニ・セルヴィッロ、カルロ・ヴェルドーネ、サブリナ・フェリッリ(Sabrina Ferilli)、カルロ・ブチロッソ、イアイア・フォルテ、パメラ・ヴィロレッジ、ガラテア・ランツィ
 物語:Jep Gambardellaは、ローマで活躍する、成功したジャーナリストで、65歳という年齢にもかかわらず、魅力にあふれ、文化とハイライフを謳歌していた。彼は、毎夜パーティーに出かけ、朝方、帰宅するという生活をしているが、そうした生活の中でいろんな人々と交流する。若い恋人が途切れることがない劇作家ロマーノ、おもちゃのセールスマンのレオ、不実な夫に悩まされるTrumeau、クレイジーな息子を持つブルジョワのヴィオラ、ラディカルな批評家のステファニア、新聞の編集主任のDadina、さらに、料理する枢機卿や、暗い秘密を持つストリッパー、などなど……。そんな日常に彼自身、空しさを感じないわけではない。ある日、彼は、ある男性の訪問を受ける。それは、Jepの初恋の女性の夫で、彼女が亡くなって、遺品を整理していて、彼女が心から愛していたのはJepであり、夫はただの生活上のパートナーに過ぎないという記載を、彼女の日記に見つけ、ショックを受けたというのだった。彼にとっても死は身近だ。もう残された時間は多くないかもしれない。彼は、昔、1冊だけ小説を書いたことがあったが、自分には才能がないと思い、見切りをつけていた。65歳になった今、もう一度、小説にチャレンジしてみようと思い、「偉大なる美」を求めて、ローマ中を巡っていく。
 カンヌ国際映画祭2013 コンペティション部門出品。
 イタリア・ゴールデングローブ賞2013 撮影賞受賞。
 ナストロ・ダルジェント賞2013 助演男優賞・助演女優賞・撮影賞・録音賞受賞。


 ・“L'intrepido”(伊) 監督:ジャンニ・アメリオ [北米プレミア]
 出演:アントニオ・アルバネーゼ、Livia Rossi、Gabriele Rendina、アルフォンソ・サンタガータ、サンドラ・チェッカレッリ
 物語:主人公は、ミラノに住む中年男で、コックだろうと、現場作業員だろうと、働けるものなら何でもやって生活している。財政は不安定だが、情熱と威厳だけは見失わないように、懸命に生き抜こうとしている。
 ベネチア国際映画祭2013 コンペティション部門出品。


 ・“Those Happy Years (Anni Felici)”(伊) 監督:ダニエレ・ルケッティ [ワールド・プレミア];
 出演:キム・ロシ・スチュアート、ミカエラ・ラマゾッティ、マルティナ・ゲデック、Samuel Garofalo、Niccolò Calvagna
 物語:1974年のローマ。グイドは、アーティストとしての成功を望んでいるが、保守的な家族と、芸術に興味のない妻セレーナのせいで、うまく行っていないように感じている。実際にセレーナは、家族の普通の幸せを望んでいる。夫婦には、10歳のダリオと5歳のパオロという2人の息子がいて、両親が口論し、不信感から憎み合うのを目撃する。

 ・“Exit Marrakech”(独) 監督:カロリーネ・リンク [インターナショナル・プレミア] 
 出演:Samuel Schneider、ウルリッヒ・トゥクール、アフシア・エルジ
 物語:17歳のベンは、父ハインリッヒを訪ねて、マラケシュにやってくる。そこには、絵から抜け出てきたような美しさとワイルドな自然があり、ベンにとってはまさに冒険の始まりだった。父子関係が深まるか、疎遠になるかは、この旅行にかかっていた。


 ・“Ida”(ポーランド) 監督:パヴェル・パヴリコフスキー [ワールド・プレミア]
 物語:1962年。アンナには親はなく、修道院で修道女に育てられた。宣誓を行なう前に、彼女は親族の唯一の生き残りであるワンダに会いに行くことに決める。ワンダは、アンナがユダヤ人だと話す。2人は、家族に何があったかを探るべく旅に出て、自分の信念と信仰を確かめる。


 ・“Walesa. Man of Hope(Walesa. Czlowiek z nadziei.)”(ポーランド) 監督:アンジェイ・ワイダ [北米プレミア]
 物語:グダニスク造船所の電気技師だったレフ・ワレサが、どのようにして労働者の権利のために闘い、何百万人もの人々の中に眠っていた自由を求める心を目覚めさせたのか、を描く。
 ベネチア国際映画祭2013 アウト・オブ・コンペティション部門出品。


 ・“Burning Bush”(チェコ) 監督:アニエスカ・ホランド [北米プレミア]
 物語:1969年に、政府による弾圧に抗議して焼身自殺したチェコの学生Jan Palachに関するドキュドラマ。


 ・“For Those Who Can Tell No Tales”(ボスニア ヘルツェゴビナ) 監督:ヤスミナ・ジュバニッチ [ワールド・プレミア]
 物語:キムは、オーストラリア人旅行者で、ボスニアに旅をする。彼女は、ガイドブックに従って、セルビアとの国境近くにある、歴史が染み込んだような小さな村ヴィシェグラードにやってくる。ロマンチックなホテルHotel Vilina Vlasで眠れない夜を過ごした後、彼女は、戦争の間にここで起きたことを知って、人生が変わるほどの衝撃を味わう。


 ・“We are the Best! (Vi är bäst!)”(スウェーデン) 監督:ルーカス・ムーディソン [北米プレミア]
 物語:1982年のストックホルム。BoboとKlaraとHedvigは、13歳の少女で、強い面と弱い面を持ち、意外にタフ面があるかと思えば、迷って悩んだりもする。早くから自分の面倒は自分で見るように仕向けられ、母親がパブに出かけている時は、トースターでフィッシュスティックを焼いて食べたりした。彼らはわけもなくストリートをうろつきまわり、楽器も持っていないのに、パンクバンドを始めた。
 Coco Moodyssonのコミック・ブックの映画化。
 ベネチア国際映画祭2013 Orizzonti部門出品。


 ・“Pioneer(Pionér)”(ノルウェー) 監督:エーリク・ショルビャルグ [インターナショナル・プレミア]
 物語:80年代初め。北海に膨大な石油と天然ガスが発見され、石油ブームに沸き、政府は海底500mから海岸までパイプラインを敷設することに決めた。Petterは、熟練のダイバーで、北海の海底に潜ることにワクワクしていた。彼は、弟のKnutとともに、世界で最も危険な任務に挑むが、彼にはそうするにふさわしい経験と勇気と力があった。ところが突然、悲劇的な事故が彼らを襲う。彼は、視界を失い、誰がロープの先にいるのかもわからない状況に追い込まれる。彼は次第に命の危険が迫っていることを悟る。
 『私は「うつ依存症」の女』や『不眠症 オリジナル版 インソムニア』のエーリク・ショルビャルグ監督の最新作。


 ・“Omar”(パレスチナ) 監督:ハニ・アブ・アサド [北米プレミア]
 物語:オマールは、パレスチナ人のパン屋で、幼なじみのタレクの妹ナディアのことを愛していた。しかし、イスラエルによるヨルダン川西岸占領で、彼らは引き裂かれ、西岸に残されたタレクたちは自由を求めるパレスチナ人の戦士となる。
 『エルサレムの花嫁』『パラダイス・ナウ』のハニ・アブ・アサド監督の最新作。
 カンヌ国際映画祭2013 ある視点部門出品。審査員賞受賞。


 ・『そして父になる』“Like Father, Like Son”(日) 監督:是枝裕和 [北米プレミア]
 カンヌ国際映画祭2013 コンペティション部門出品。審査員賞、エキュメニカル審査員賞 特別表彰受賞。

 ・『リアル~完全なる首長竜の日~』“Real”(日) 監督:黒沢清 [北米プレミア]
 ロカルノ国際映画祭2013 インターナショナル・コンペティション部門出品。

 ・“Felony”(オーストラリア) 監督:Matthew Saville [ワールド・プレミア]
 出演:ジェイ・コートニー、ジョエル・エドガートン、メリッサ・ジョージ、トム・ウィルキンソン、サラ・ロバーツ、ロブ・フラナガン
 物語:悲劇的な事件が起こり、子供が昏睡状態に陥る。関わった刑事は3人。1人は罪の意識を感じ、別の1人は事実を隠蔽しようとし、最後の1人は真実を暴こうとする。
 ジョエル・エドガートンが脚本も手がけている。


 ・“Mystery Road”(オーストラリア) 監督:Ivan Sen [インターナショナル・プレミア]
 出演:アーロン・ペダーセン(Aaron Pedersen)、ライアン・クワンテン、ヒューゴ・ウィーヴィング
 物語:10代の少女が、アウトバックの町郊外の高速道路下の排水溝で見るも無残な遺体となって発見される。ここは刑事Jay Swanの生まれ故郷で、彼が捜査に赴く。
 シドニー映画祭2013出品。


 ・“Bad Words”(米) 監督:ジェイソン・ベイトマン [ワールド・プレミア]
 出演:ジェイソン・ベイトマン、アリソン・ジャニー、フィリップ・ベイカー・ホール、キャスリン・ハーン、ローハン・チャンド
 物語:高校中退のガイ・トリルビーは、スペリングコンテストに抜け道があることに気づいて、40歳にも関わらず、コンテストに登録する。大会では、インド人少年と思わぬ友情が芽生えたりするが、やがて、女性レポーターによって、彼の真の動機が明らかにされる。
 俳優ジェイソン・ベイトマンの初監督長編。


 ・“Can a Song Save Your Life? ”(米) 監督:ジョン・カーニー(John Carney) [ワールド・プレミア]
 出演:キーラ・ナイトレイ、アダム・レヴィン、マーク・ラファロ、キャサリン・キーナー
 物語:グレタは、ミュージシャンとして都会での成功を夢見て、つきあいの長いボーイフレンドと一緒にニューヨークに出てくる。ところが、ボーイフレンドは、ソロ契約を結んで、あっさり彼女を捨ててしまう。独り取り残された彼女は、故郷に帰ることに決め、友人宅のカウチで居眠りしていたが、求められてオープンマイクナイトに参加する。そんな彼女の歌声を、ヒットに恵まれなかった音楽プロデューサーが耳にする。彼は、彼女の中に荒削りだが、本物の才能を感じ、彼女に人生を賭けてみようと決心する。
 『ONCE ダブリンの街角で』のジョン・カーニー監督最新作。


 ・“Dallas Buyers Club”(米) 監督:ジャン=マルク・ヴァレ [ワールド・プレミア]
 出演:マシュー・マコノヒー、ジェニファー・ガーナー、ジャレッド・レト
 物語:ロン・ウッドラフの実話に基づく物語。1986年、ロン・ウッドラフは、静脈注射薬物乱用で、HIVに感染し、余命いくばくもないと宣告される。しかし、自分と仲間のために、Dallas Buyer Clubを結成して、アメリカでは禁止されている代替薬を手に入れて、生き延びようとする。それは、やがてアメリカ食品医薬品局(FDA)に目をつけられることになり、1992年9月12日に彼が死ぬまで、闘いが繰り広げられる。


 ・“Devil's Knot”(米) 監督:アトム・エゴヤン [ワールド・プレミア]
 出演:リース・ウィザースプーン、コリン・ファース、ケヴィン・デュランド、ブルース・グリーンウッド、ミレイユ・イーノス、デイン・デハーン、スティーヴン・モイヤー、イライアス・コティーズ、エイミー・ライアン
 物語:アーカンソー州の小さな町で、3人の子供たちが無残な遺体となって発見され、警察は、3人の10代の少年を容疑者として告発する。いわゆる、「ウェスト・メンフィス3」と呼ばれる事件で、犯人は残忍な悪魔の儀式を行なったと見なされたが、ひとりの母親と捜査官は、事実はもっと悪いのではないかと考える。
 Mara Leverittの著書“Devil's Knot: The True Story of the West Memphis Three”に基づく。死刑または終身刑を宣告されていた3人が、18年経って、(新事実発見のおかげで?)突如、釈放されることになるという、実際の展開に沿って制作されている。


 ・“The Disappearance of Eleanor Rigby: Him and Her”(米) 監督:Ned Benson [ワールド・プレミア]
 出演:ジェシカ・チャステイン、ジェームズ・マカヴォイ、ニナ・アリアンダ、ヴィオラ・デイヴィス、ビル・ヘイダー、キアラン・ハインズ、イザベル・ユペール、ウィリアム・ハート、ジェス・ワイクスラー
 物語:それぞれに個人的な問題を抱えながら、相手のことを理解しようと努めるニューヨークのカップルの物語を、「彼編」と「彼女編」という視点の異なる2つのバージョンで見せる。


 ・“Don Jon”(米) 監督:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット [カナダ・プレミア]
 出演:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、スカーレット・ヨハンソン、ジュリアン・ムーア、トニー・ダンザ、グレン・ヘッドリー
 物語:ジョン・マーテロは、たくましく、ハンサムで、古きよきナイス・ガイだ。彼は、毎週末に違う女性をモノにする才能を持っていることから、彼の友人たちは彼のことを、ドン・ファンならぬドン・ジョンと呼ぶ。しかし、彼にとっては、どんな女性であっても、パソコンで観るポルノの方が断然マシに思える。一方、バーバラ・シュガーマンは、明るく、美しく、古きよき女性である。彼女は、ハリウッドの恋愛映画を観て育って、プリンス・チャーミングを見つけるべく、サンセット大通りに降り立った。そんな2人が出会うがどうもうまくいかない。どちらもメディアの作り出した虚構に踊らされて、現実の人間と親密に交際するということができないのだ。
 ジョゼフ・ゴードン=レヴィットの初監督長編。
 “Don Jon's Addiction”というタイトルで、サンダンス映画祭2013 プレミア部門で上映されていた作品。


 ・“Enough Said”(米) 監督:ニコール・ホロフセナー [ワールド・プレミア]
 出演:ジュリア・ルイス=ドレイファス、キャサリン・リーナー、ジェームズ・ガンドルフィニ、トニ・コレット、ベン・ファルコーン、イヴ・ヒューソン、Tavi Gevinson
 物語:エヴァは離婚して独り暮らしになり、これからどうすればいいのか悩む。彼女は、完全に自己実現を果たしている女性マリアンヌに会う。中年のシングル女性として、外見的にも立ち直ったエヴァは、新しいロマンスの相手を、やさしくて、面白くて、志を同じくするアルバートに決める。しかし、驚いたことに、アルバートは、マリアンヌの元夫なのだった。


 ・“Hateship Loveship”(米) 監督:Liza Johnson [ワールド・プレミア]
 出演:クリステン・ウィグ、クリスティン・ラーティ、ニック・ノルティ、ヘイリー・ステインフィールド、ジェニファー・ジェイソン・リー、サミ・ゲイル、ガイ・ピアース
 物語:ジョアンナ・パリー(Johanna Parry)は、ミスター・マコレーの家で家政婦として働くために新しい町にやってくる。家には、マコーレー氏の孫娘サビサ(Sabitha)がいて、彼女は友だちと一緒になってジョアンナにいたずらをする。それは、サビサの父ケンの名前で、ジョアンナにラブレターを送ることだ。ジョアンナの心に火がつき、彼女は実際に存在しているかどうかも定かではない相手の愛を得ようと行動を起こす。
 アリス・マンローの短編“Hateship, Friendship, Courtship, Loveship, Marriage”(邦題「恋占い」)(同名の短編集(邦題は『イラクサ』)に収録)の映画化。


 ・“Joe”(米) 監督:デイヴィッド・ゴードン・グリーン [北米プレミア]
 出演:ニコラス・ケイジ、タイ・シェリダン、ロニー・ジーン・プレヴィンズ
 物語:ジョー・ランサムは、元詐欺師で、今は、更正して、真っ当な暮らしをしようとしている。しかし、昼間は工場で働き、夜は飲んだくれる日々だ。そんな彼が、家族を支えようと町に仕事を探しに来た15歳の少年ゲイリーと出会う。ジョーは、誰かのヒーローになりたいと思い、過去の罪滅ぼしの意味も込めて、ゲイリーを助けようとする。
 南部の作家Larry Brownの短編連作“Big Bad Love”の(二度目の)映画化。
 ベネチア国際映画祭2013 コンペティション部門出品。


 ・“Labor Day”(米) 監督:ジェイソン・ライトマン [ワールド・プレミア]
 出演:ジョシュ・ブローリン、ケイト・ウィンスレット、トビー・マグワイア、ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク、ガトリン・グリフィス、クラーク・グレッグ、J・K・シモンズ、ブルック・スミス
 物語:ヘンリーは、30代で、13歳の頃のことを思い出している。母のアデルは、バツイチで、広場恐怖症なため、滅多に外出することもなく、一家の食事は缶詰や冷凍食品に限られていた。レイバー・デイ前の木曜日に、ヘンリーは母親を説得して、ショッピングに連れ出す。2人は、頭から血を流している男フランクと出会い、彼を車に乗せてあげることにする。やがてフランクが刑務所から脱走した受刑者であることがわかるが、ヘンリーはフランクから、野球やパンクしたタイヤの交換の仕方、パンの焼き方などを教わる……。
 ジョイス・メイナードの同名の小説(2009)の映画化。


 ・“Night Moves”(米) 監督:ケリー・ライヒャルト [北米プレミア]
 出演:ジェシー・アイゼンバーグ、ダコタ・ファニング、ピーター・サースガード、ジェームズ・レグロス
 物語:3人のラディカルな環境論者が、水力発電のダムの爆破を目論む。
 ジェシー・アイゼンバーグは、環境論者のメッセージとして、爆破計画を企てるグループのリーダー役で、ピーター・サースガードは計画の影の首謀者、ダコタ・ファニングは破壊的なプロジェクトに資金を提供するリッチな少女を演じる。
 ベネチア国際映画祭2013 コンペティション部門出品。

 ・“One Chance”(米) 監督:デイヴィッド・フランケル [ワールド・プレミア]
 出演:ジェームズ・コーデン(James Corden)、ジュリー・ウォーターズ、マッケンジー・クルック(Mackenzie Crook)、コルム・ミーニー、ジェミマ・ルーパー、アレクサンドラ・ローチ
 物語:実話に基づく物語。ポール・ポッツ(Paul Potts)は、昼間は控えめなショップ・アシスタントをし、夜はアマチュアのオペラ・シンガーをしている。彼は、オーディション番組“Britain’s Got Talent”(のちに、スーザン・ボイルを輩出したイギリスのTV番組)で、Simon Cowellに選ばれたことで、YouTubeにアップされた動画が評判を呼ぶ。彼の驚異的な声は、世界中の何百万という人々の心をとらえ、番組初の優勝者となった。


 ・“Only Lovers Left Alive”(米) 監督:ジム・ジャームッシュ [北米プレミア]
 出演:トム・ヒドルストン、ティルダ・スウィントン、ミア・ワシコウスカ、ジョン・ハート、アントン・イェルチン、Slimane Dazi、Wayne Brinston、Aurelie Thepaut
 物語:アダムは、近頃の人間のありさまを見て、ひどく憂鬱に感じている。彼は、ヴァンパイアで、現在は、アンダーグラウンドのミュージシャンとして人間界で暮らしている。ヴァンパイア仲間のイヴは、彼の恋人で、タフでミステリアスな魅力を持つ彼女とは、数世紀に亘ってつかず離れずの関係を続けている。そんな2人の穏やかな関係は、お転婆で手に負えない妹エヴァによって、邪魔される。
 カンヌ国際映画祭2013 コンペティション部門出品。


 ・“Prisoners”(米) 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ [ワールド・プレミア];
 出演:ヒュー・ジャックマン、ジェイク・ギレンホール、ポール・ダノ、メリッサ・レオ、マリア・ベロ、ヴィオラ・デイヴィス、テレンス・ハワード
 物語:ケラー・ドーヴァーの6歳の娘アンナが、一緒にいた友だちジョイとともに行方不明になる。唯一の手がかりは、早くから道路に止められていたオンボロのRV車で、捜査を進めていた刑事ロキは、運転手であるアレックス・ジョーンズを逮捕する。しかし、証拠不十分でアレックスは釈放になる。警察は複数の手がかりを追うが、プレッシャーは増すばかり。アンナの命も風前の灯火だ。ついにケラーは、自ら行動に出ることに決める。それは、事件の背後にいると思われる怪しい人物を彼自らが誘拐することだった……。


 ・“12 Years a Slave”(米) 監督:スティーヴ・マックイーン [ワールド・プレミア];
 出演:キウェテル・イジョフォー、クヮヴェンジャネ・ウォリス、マイケル・ファスベンダー、ブラッド・ピット、ベネディクト・カンバーバッチ、ポール・ダノ、ギャレット・ギラハント、ポール・ジアマッティ、スクート・マクネイリー、Lupita Nyong’o、Adepero Oduye、サラ・ポールソン、マイケル・ケネス・ウィリアムズ、アルフレ・ウッダード.
 物語:1841年。ニューヨーク北部で暮らしていた黒人男性Solomon Northupが拉致されて、奴隷として南部に売られる。彼は、1853年になってようやく解放され、家族との再会を果たす。その12年の間に、彼は、激しい虐待も受ければ、思いがけない親切も受けた。特にカナダ人の奴隷制廃止論者と会えたことは、何ものにも替えがない体験で、その後の彼の人生を変えることになった。


 ・“Visitors”(米) 監督:ゴッドフリー・レジオ [ワールド・プレミア]
 『コニヤスカッティ』のゴッドフリー・レジオ監督最新作。
 これまでの作品をさらに推し進めた非言語的なイメージとサウンドの世界。超越的なエモーショナリティーとテクノロジーの体験。月世界旅行。自己との対峙。道化たる人類を見守る知的なゴリラ。
 スティーヴン・ソダーバーグ プレンゼンツ。
 トロント国際映画祭では、4Kデジタルで、トロント交響楽団の生演奏つきで上映。


 ・“You Are Here”(米) 監督:Matthew Weiner [ワールド・プレミア]
 出演:オーウェン・ウィルソン、ザック・ガリフィアナキス、エイミー・ポーラー、ローラ・ラムジー
 物語:女好きの気象予報士スティーヴ・ダラスは、友人のベン・ベイカーの疎遠にしていた父親が亡くなったと聞いて、2人で彼の故郷へと向かう。そこで彼らは、ベンに家族の財産を相続する権利があることを知るが、そのためには、手ごわいベンの妹を争わなければならず、また、25歳というゴージャスな父の未亡人とも話をつけなければならない。
 『MAD MEN』の演出家の初監督長編。

 ・“Gravity”(米・英) 監督:アルフォンソ・キュアロン [北米プレミア]
 出演:サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー、Basher Savage
 物語:ライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)は、聡明なメディカル・エンジニアで、今回が初めてのシャトルでのミッションだった。ルーティンの宇宙歩行を行なうはずが、事故が起こり、シャトルは壊れ、ストーンと、ベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)は、離れ離れになり、完全に孤立してしまう。頼るべきは相手のみで、後は奈落の底を思わせる暗い宇宙が待っているだけ。全く音のない世界で、地球との連絡も取れない。果たしてレスキューのチャンスはあるのか。恐怖がパニックに変わり、興奮して残り少ない酸素を大量に消費してしまう。地球に帰還できる可能性は乏しい。広大な宇宙が彼らを脅かす。
 ベネチア国際映画祭2013 アウト・オブ・コンペティション部門出品。


 ・“Under the Skin”(米・英) 監督:ジョナサン・グレイザー [北米プレミア]
 出演:スカーレット・ヨハンソン、アントニア・キャンベル=ヒューズ、ポール・ブラニガン、クリシュトフ・ハーディック、Robert J. Goodwin
 物語:主人公は、人間に姿を変えたエイリアンで、彼女は、故郷の企業から地球に派遣されてきた。彼女の目的は、地球人を捕獲して、故郷に送ることだ。捕獲された地球人は、バラバラに切断されたり、太らされたりして、最終的には肉にされる。彼女の故郷は食糧が乏しくて、地球人の肉は珍味なのだ。
 Michel Faberの同名の小説の映画化。
 ベネチア国際映画祭2013 コンペティション部門出品。


 ・“Man of Tai Chi(太極侠)”(米・中) 監督:キアヌ・リーヴス [北米プレミア]
 出演:キアヌ・リーヴス、Tiger Chen、カレン・モク、サンモン・ヤム、イコ・ウワイス
 物語:若いマーシャル・アーツの使い手がいて、比類なき才能の持ち主ゆえに、高額賞金のかかった闇の武道大会に出場させられるハメになる。
 キアヌ・リーヴスの初監督作品。


 ・“Gloria”(チリ・西) 監督:Sebastián Lelio [北米プレミア]
 出演:Paulina García、セルヒオ・エルナンデス、ディエゴ・フォンテシージャ、Fabiola Zamora
 物語:グロリアは58歳で、夫はなく、子供たちも既に家を出ている。彼女は、昼も夜も独りで孤独に過ごしていたが、つかの間の気晴らしをするために、シングルズ・パーティーに参加する。失望ばかりで、気に入った相手が見つけられずにいたが、ある日、彼女より7つ年上の元海軍将校ロドルフォと出会う。彼女は、この関係が永遠に続くことを期待するが、やがて自分自身の暗い過去と向き合わなければならなくなる。
 サンセバスチャン国際映画祭2012 Films in Progress Industry Award獲得。
 ベルリン国際映画祭2013 コンペティション部門出品。女優賞(銀熊賞:Paulina García)、エキュメニカル審査員賞、Prize of the Guild of German Art House Cinemas受賞。


 ・“Half of a Yellow Sun”(ナイジェリア・英) 監督:Biyi Bandele [ワールド・プレミア]
 物語:1960年代のナイジェリア。オランナとカイナナは、裕福な商人の家に双子として生まれた。顔はそっくりでも2人の性格は全く違っていて、男性の好みも違った。2人それぞれの恋と人生が進行するなかで、ビアフラ戦争が勃発し、彼らも否応なくそれに巻き込まれていく。
 ナイジェリアのイボ族出身の作家チママンダ・ンゴズィ・アディーチェの『半分のぼった黄色い太陽』の映画化。


 【MIDNIGHT MADNESS】

 ・『マンディ・レイン 血まみれ金髪女子高生』“All the Boys Love Mandy Lane”(2006/米) 監督:ジョナサン・レヴィン [無料上映]

 【スペシャル・イベント】

 ・『再会の時』(1983/米) 監督:ローレンス・カスダン

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 ・トロント国際映画祭2013 ラインナップその1.GALA、SPECIAL PRESENTATIONS:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201307/article_21.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年5月~12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_9.html

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