カトゥーン・ドール2013 ノミネーション発表!

 ヨーロッパの短編アニメーションのベストワンを決めるカトゥーン・ドール(Cartoon D’or)。第23回を迎える本年度のノミネーションが発表されました。(7月16日)

 カトゥーン・ドールというのは、孤独な作業を続ける短編アニメーション作家たちと、彼らとは無関係に展開を繰り広げるアニメーション産業とを結びつける目的で1991年に設立されたもので、毎年、ヨーロッパ各国の持ち回りで開催されるカトゥーン・フォーラム(Cartoon Forum:製作者、バイヤー、ジャーナリスト、投資家など、ヨーロッパのアニメーション関係者たちの集い)で授賞式が行なわれます。

 ノミネーション候補は、アヌシーなど、カトゥーン・ドールとパートナーとなっている15の映画祭の受賞作から選ばれ、その中からノミネーション作品が選出されます。

 【過去の受賞作品】

 1991年 『快適な生活』“Creature Comforts”(英) 監督:ニック・パーク
 1992年 “Manipulation”(英) 監督:Daniel Greaves
 1993年 『ヴィレッジ』“The Village”(英) 監督:マーク・ベイカー(Mark Baker)
 1994年 『ペンギンに気をつけろ!』“The Wrong Trousers”(英) 監督:ニック・パーク
  “Os Salteadores”(ポルトガル) 監督:Abi Feijo スペシャル・メンション
 1995年 『お坊さんとさかな』“Le Moine et le Poisson”(オランダ) 監督:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット
 1996年 “Quest”(独) 監督:Tyron Montgomery
 1997年 『老婦人とハト』“La Vieille Dame et les Pigeons”(仏) 監督:シルヴァン・ショメ(Sylvain Chomet)
 1998年 “L'Enfant au Grelot”(仏) 監督:Jacques-Rémy Girerd
 1999年 “Migrations”(仏) 監督:Constantin Chamski
 2000年 “A Suspeita (The Suspect)”(ポルトガル) 監督:José Miguel Ribeiro
 2001年 『岸辺のふたり』“Father and Daughter”(オランダ・英) 監督:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット
 2002年 “Home Road Movies”(英) 監督:Robert Bradbrook
 2003年 “Sans Queue, Ni Tête”(仏) 監督:Sandra Desmazières
 2004年 “Fast Film”(独・ルクセンブルク) 監督:Virgil Widrich
 2005年 “Jojo in the Stars”(英) 監督:Marc Craste
 2006年 “Dreams and Desires - Family Ties”(英) 監督:ジョアンナ・クイン(Joanna Quinn)
 2007年 “The Pearce Sisters”(英) 監督:Luis Cook
 2008年 “A Mouse’s Tale”(仏) 監督:Benjamin Renner
 2009年 “Please Say Something”(独・アイルランド) 監督:デイヴィッド・オライリー(David O’Reilly)
 2010年 『クロコダイル』“Krokodill(Crocodile)”(エストニア) 監督:カスパル・ヤンシス(Kaspar Jancis)
 2011年 『坊やと野獣』“The Little Boy and the Beast(Der Kleine und das Biest)”(独) 監督:Johannes Weiland & Uwe Heidschötte
 2012年 『オー、ウィリー』“Oh Willy...”(ベルギー・仏・オランダ) 監督:、エマ・ドゥ・スワーフ(Emma De Swaef)、マーク・ジェイムス・ロエルズ(Marc James Roels)

 今回のノミネート作品は、以下の6作品です。

--------------------------------

 ・『ヘッド オーバー ヒールズ』(『頭のつま先』)“Head Over Heels”(2012/英/10分20秒) 監督:ティモシー・レカート(Timothy Reckart)
 製作:NFTS
 物語:長年の夫婦生活の後で、ウォルターとマッジは、別れて暮らすことに決める。ウォルターは床に、マッジは天井へと。ウォルターは、若い頃のロマンスを取り戻そうと、マッジにアプローチをかけるが、どっちが上かでもめてしまう。
 カンヌ国際映画祭2012 シネフォンダシオン部門出品。
 エジンバラ国際映画祭2012 英国短編コンペティション部門出品。
 広島国際アニメーションフェスティバル2012出品。観客賞受賞。
 ワルシャワ国際映画祭2012出品。
 米国アカデミー賞2013 短編アニメーション賞ノミネート。
 アニー賞2013 学生作品賞受賞。
 ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2013出品。
 *参考サイト: http://cargocollective.com/timreckart#Head-Over-Heels

画像

 ・“I Am Tom Moody”(2012/英/6分55秒) 監督:Ainslie Henderson
 製作:エジンバラ芸術学校(Edinburgh College of Art)
 物語:ステージで歌おうとしていた歌手が息をつまらせて、その潜在意識はシュールな旅をする。
 エジンバラ国際映画祭2012 英国短編コンペティション部門出品。
 オタワ国際アニメーションフェスティバル2012 短編アニメーション部門出品。最優秀学生アニメーション賞受賞。
 BAFTAスコットランド・アワード2012 アニメーション賞ノミネート。
 アニー賞2013 学生作品賞ノミネート。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2013 卒業制作コンペティション部門出品。

画像

 ・『カリ、ザ リトル バンパイヤ』“Kali the Little Vampire”(2012/ポルトガル・仏・カナダ・スイス) 監督:レジーナ・ペッソア(Regina Pessoa)
 製作:Ciclope Filmes、ONF、Folimage、GDS
 物語:カリは、若いヴァンパイアの少年で、光を恐れて、影の中で生きていかなければならないことに苦しんでいる。 彼は、彼の存在を夢見たこともないような子供たちの行き方をうらやましいと思う。ある日、彼は、再び、子供たちが線路際で遊んでいるのを見て、孤独から解放され、ヴァンパイアゆえに、自分には他の子供たちができないようなことができるということを悟る。
 声の出演:クリストファー・プラマー
 ザグレブ国際アニメーションフェスティバル2012 パノラマ部門出品。
 広島国際アニメーションフェスティバル2012出品。ヒロシマ賞受賞。
 オタワ国際アニメーションフェスティバル2012 短編コンペティション部門出品。
 アニー賞2013 短編アニメーション賞ノミネート。
 サンフランシスコ国際映画祭2013 短編アニメーション賞受賞。

画像

 ・“Off the Track (Ecart de conduite)”(2012/仏/4分7秒) 監督:Rocio Alvarez
 製作:La Poudrière
 物語:クロエは、右と左がわからなくなって、これまで8回も自動車の運転免許取得に失敗している。9回目の挑戦で、今度こそうまく行きそうに思えたが、思わぬ事態に追い込まれる。

画像

 ・“Women's Letters (Lettres de femmes)”(2013/仏/11分15秒) 監督:Augusto Zanovello
 製作:Pictor Media、Xbo Films
 物語:第一次世界大戦の最前線で、看護師のシモンは、ケガをした兵士たちに、女性からのラブレターを手渡して、彼らを元気づける。愛の言葉は、兵士たちを癒し、力を与える。しかし、死は思いがけない瞬間にやってくる。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2013 短編部門出品。観客賞受賞。

画像

 ・“Betty's Blues”(2013/仏・ベルギー/12分) 監督:Rémi Vandenitte
 製作:Les Films du Nord、La Boîte, ... Productions
 物語:1980年代の、今はもうやっていない酒場。ギタリストが、1920年代のニューオリンズで起こったブラインド・ブギー・ジョーンズについての物語を話す。ブギー・ジョーンズと仲間は、森の中を歩いていて、彼らを追ってきたKKKのメンバーと出くわす。KKKが彼らを殺した後、不思議な聖霊によって、ブギー・ジョーンズは、命を取り戻す。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2013 短編コンペティション部門出品。

画像

 ※審査員:Didier Brunner(フランスのプロデューサー(Les Armateurs))、Anca Damian(ルーマニアの監督)、Enrique Gato(スペインの監督)

--------------------------------

 その他の候補作品(Films that took part in the competition (award-winners at the partner festivals))は以下の通りです。

 ・“Revolution”(英) 監督:Kata Halasz
 ・『グラッファローのこども』“The Gruffalo's Child”(英) 監督:ヨハネス・ヴァイランド(Johannes Weiland)、 ウーヴェ・ハイドシュッター(Uwe Heidschötter)
 ・“Fear of Flying”(アイルランド) 監督:Conor Finnegan
 ・“Any Other Man”(ポルトガル) 監督:Luis Soares
 ・“Fado of a Grown Man”(ポルトガル) 監督:Pedro Brito
 ・“Les souvenirs”(仏) 監督:Renaud Martin
 ・“Palmipedarium”(仏) 監督:Jérémy Clapin
 ・“Tongue-tied (Les mots de la carpe)”(仏) 監督:Lucrèce Andreae
 ・“Two Islands (Deux îles)”(仏) 監督:Eric Lambé et al.
 ・“Poppety in the Fall (L'automne de Pougne)”(仏・カナダ) 監督:Pierre-Luc Granjon、Antoine Lanciaux
 ・“Maintenant il faut grandir”(ベルギー) 監督:Bruno Tondeur
 ・“Norman”(ベルギー) 監督:Robbe Vervaeke
 ・“The Wake”(ベルギー) 監督:Pieter Coudyzer
 ・“Junkyard”(オランダ・ベルギー) 監督:Hisko Hulsing
 ・“Nearest and Dearest”(独) 監督:Max Stöhr、Michael Sieber
 ・“Oh Sheep!”(独) 監督:Gottfried Mentor
 ・“Much Better Now”(オーストリア・伊) 監督:Philipp Comarella、Simon Griesser
 ・『スリーピンコード』“Sleepincord”(ポーランド) 監督:マルタ・パジェク(Marta Pajek)
 ・“The Secret of the Ice Flower”(デンマーク) 監督:Jacob Ley
 ・“Breakfast on the Grass”(エストニア) 監督:E. Alunurm、M. Pakkas、M.L. Rebane & M. Reha
 ・『トライアングル・ラブ』(トライアングル・アフェア)“The Triangle Affair”(エストニア) 監督:Andres Tenusaar
 ・『ウルサス』“Ursus”(ラトヴィア) 監督:レイニス・ペーテルソヌス(Reinis Petersons)
 ・『ヴィラ・アントロポフ』“Villa Antropoff”(ラトヴィア・エストニア) 監督:Vladimir Lešiov、カスパル・ヤンシス

--------------------------------

 受賞結果の発表は、9月19日に、カトゥーン・フォーラム開催中のトゥールーズの会場で行なわれます。

 
 ↑ ↑ ↑ ↑
 クリックしてね!

 *当ブログ記事

 ・カトゥーン・ドール2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201207/article_7.html
 ・カトゥーン・ドール2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201209/article_20.html
 ・カトゥーン・ドール2011 ノミネーション&受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_20.html
 ・カトゥーン・ドール2010 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201007/article_14.html
 ・カトゥーン・ドール2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201009/article_36.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年5月~12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_9.html

 追記:
 ・カトゥーン・ドール2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201309/article_33.html

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック