イタリア・ゴールデングローブ賞2013 ノミネーション発表!

 第53回イタリア・ゴールデングローブ賞(Globi d'Oro)のノミネーションが発表になりました。(6月11日)

 イタリアのゴールデン・グローブ賞は、アメリカのゴールデン・グローブ賞やフランスのリュミエール賞と同じく外国人記者が選ぶ映画賞で、外国人記者に自国の映画にもっと興味を持ってもらう(そして本国に紹介してもらう)という目的で設立されています。

 今年のノミネーションは以下の通りです。

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 ◆監督賞(Regia)
 ・Roberto Andò “Viva La Libertà”
 ・ダニエレ・チブリ(Daniele Ciprì) 『それは息子だった』“E’ Stato Il Figlio”
 ・イヴァーノ・デ・マッテオ(Ivano De Matteo) 『綱渡り』“Gli Equilibristi”
 ・レオナルド・ディ・コンスタンツォ(Leonardo Di Constanzo) 『日常のはざま』“L’intervallo”
 ・パオロ・ソレンティーノ “La Grande Bellezza”

 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞とは全く重なっていません。
 ナストロ・ダルジェント賞とは、Roberto Andòとパオロ・ソレンティーノが重なっています。

 ◆男優賞(Attore)
 ・アニエッロ・アレーナ 『リアリティー』“Reality”(監督:マッテオ・ガローネ)
 ・アレッサンドロ・ガスマン(Alessandro Gassman) “RazzaBastarda”(監督:アレッサンドロ・ガスマン)
 ・ルカ・マリネッリ(Luca Marinelli) 『来る日も来る日も』“Tutti I Santi Giorni”(監督:パオロ・ヴィルツィ)
 ・ヴァレリオ・マスタンドレア 『綱渡り』“Gli Equilibristi”
 ・トニ・セルヴィッロ “La Grande Bellezza”

 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞とは、アレッサンドロ・ガスマン以外が重なっています。(トニ・セルヴィッロは、異なる作品でのノミネートです。)
 ナストロ・ダルジェント賞とは、アレッサンドロ・ガスマンとトニ・セルヴィッロ以外が重なっています。

 ◆女優賞(Attrice)
 ・マルゲリータ・ブイ “La Scoperta Dell’Alba”(監督:スザンナ・ニッキャレッリ(Susanna Nicchiarelli))
 ・Federica Victoria Caiozzo in arte Thony 『来る日も来る日も』“Tutti I Santi Giorni”
 ・ラウラ・キアッティ “Il Volto Di Un’Altra”(監督:パッピ・コルシカート)
 ・クラウディア・ジェリーニ(Claudia Gerini) “Amiche Da Morire”(監督:Giorgia Farina)
 ・ジャスミン・トリンカ “Miele”(監督ヴァレリア・ゴリーノ)

 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞とは、マルゲリータ・ブイとFederica Victoria Caiozzo in arte Thonyとジャスミン・トリンカが重なっています。
 ナストロ・ダルジェント賞とは、マルゲリータ・ブイとラウラ・キアッティとジャスミン・トリンカが重なっています。
 マルゲリータ・ブイは先行する2つの賞とは異なる作品でのノミネートです。

 ◆脚本賞(Sceneggiatura)
 ・Roberto Andò、アンジェロ・パスクィーニ(Angelo Pasquini) “Viva La Libertà”
 ・ベルナルド・ベルトルッチ、ニッコロ・アンマニーティ、ウンベルト・コンタレッロ、フランチェスカ・マルチャーノ 『孤独な天使たち』(監督:ベルナルド・ベルトルッチ)
 ・イヴァーノ・デ・マッテオ 『綱渡り』“Gli Equilibristi”
 ・Giorgia Farina、ファビオ・ボニファッチ(Fabio Bonifacci) “Amiche Da Morire”
 ・ミケーレ・プラチド、Toni Trupia、Leonardo Marini “Itaker”(監督:Toni Trupia)

 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞とは、“Viva La Libertà”と『孤独な天使たち』が重なっています。
 ナストロ・ダルジェント賞とは、“Viva La Libertà”のみ重なっています。

 ◆撮影賞(Fotografia)
 ・ルカ・ビガッツィ “La Grande Bellezza”
 ・Daria D’Antonio “I Padroni Di Casa”(監督:エドアルド・ガブリエリーニ(Edoardo Gabbriellini))
 ・マルコ・オノラート(Marco Onorato) 『リアリティー』“Reality”
 ・イタロ・ペットリッチョーネ “Educazione Siberiana”(監督:ガブリエレ・サルヴァトレス)
 ・ファビオ・ザマリオン(Fabio Zamarion) “La Migliore Offerta”(監督:ジュゼッペ・トルナトーレ)

 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞とは、ルカ・ビガッツィとイタロ・ペットリッチョーネとファビオ・ザマリオンが重なっています。
 ナストロ・ダルジェント賞とは、マルコ・オノラートとイタロ・ペットリッチョーネとファビオ・ザマリオンが重なっています。

 ◆音楽賞(Musica)
 ・ピヴィオ&アルド・デ・スカルツィ(Pivio & Aldo De Scalzi) “RazzaBastarda”
 ・レーレ・マルキテッリ(Lele Marchitelli) “La Grande Bellezza”
 ・エンニオ・モリコーネ “La Migliore Offerta”
 ・マウロ・パガーニ(Mauro Pagani) “Educazione Siberiana”
 ・フランコ・ピエサンティ(Franco Piersanti) 『孤独な天使たち』

 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞とは、エンニオ・モリコーネとフランコ・ピエサンティが重なっています。
 ナストロ・ダルジェント賞とは、ピヴィオ&アルド・デ・スカルツィとレーレ・マルキテッリとエンニオ・モリコーネが重なっています。

 ◆第1回作品賞(Opera Prima)
 ・レオナルド・ディ・コンスタンツォ(Leonardo Di Constanzo) 『日常のはざま』“L’intervallo”
 ・アレッサンドロ・ガスマン(Alessandro Gassman) “Razzabastarda”
 ・ヴァレリア・ゴリーノ “Miele”

 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞とは、“Miele”以外、ナストロ・ダルジェント賞とはすべて重なっています。

 ◆ドキュメンタリー賞(Documentario)
 ・Francesco Cordio “Lo Stato Della Follia”
 ・Filippo Soldi “Suicidio Italia”
 ・Annalisa Piras “Girlfriend in a Coma”

 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞ともナストロ・ダルジェント賞とも全く重なっていません。

 ◆短編賞(Cortometraggio)
 ・Gianpiero Alicchio “L’Appuntamento”
 ・Flavio Costa “Pre Carità”
 ・Enrico Iannaccone “L’Esecuzione”
 ・Piero Messina “La Prima Legge Di Newton”

 “L’Esecuzione”のみ、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞ノミネーションに入っていて、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では“L’Esecuzione”が受賞しています。
 ナストロ・ダルジェント賞とは全く重なっていません。

 ◆生涯貢献賞
 ◎ジュゼッペ・トルナトーレ
 ◎フランコ・ゼッフィレッリ

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 主な作品のノミネート状況は以下の通りです。

 ・“La Grande Bellezza”(4):監督・男優・撮影・音楽
 ・『綱渡り』(3):監督・男優・脚本
 ・“RazzaBastarda”(3):男優・音楽・第1回
 ・“Viva La Libertà”(2):監督・脚本
 ・『日常のはざま』(2):監督・第1回
 ・『リアリティー』(2):男優・撮影
 ・『来る日も来る日も』(2):男優・女優
 ・“Amiche Da Morire”(2):女優・脚本
 ・“Miele”(2):女優・第1回
 ・『孤独な天使たち』(2):脚本・音楽
 ・“Educazione Siberiana”(2):撮影・音楽
 ・“La Migliore Offerta”(2):撮影・音楽
 ・『それは息子だった』(1):監督
 ・“La Scoperta Dell’Alba”(1):女優
 ・“Il Volto Di Un’Altra”(1):女優
 ・“Itaker”(1):脚本
 ・“I Padroni Di Casa”(1):撮影

 本年度は、原点に帰ることを目的として、カテゴリーの絞込みが行なわれ、前回まであった、作品賞、オリジナル歌曲賞、コメディー賞、ヨーロッパ映画賞が廃止されています。

 よって、賞は、生涯貢献賞を含む上記10カテゴリーに、外国人記者グランプリを加えた11ということになります。

 具体的にノミネーションを見てみると、今回はかなり意外なものになっていて、2013年のイタリア映画を代表する作品と思われる“La Migliore Offerta”がわずか2部門のノミネートで、監督賞にはノミネートもされず、ベルトルッチの『孤独な天使たち』も2部門どまりで、マルコ・ベロッキオの『眠れる美女』やマリア・ソーレ・トニヤッツィの“Viaggio Sola”は1部門もノミネートされないという結果になっています。

 2012年9月から2013年6月までにリリースされた40本以上の作品の中から、「文化の違いを超えて共感を呼び、かつ、現在のイタリアをよく表しているような作品をプロモーションしたい」と選定委員から発表があったようですが、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞やナストロ・ダルジェント賞と同じようにならなければならないということはないにせよ、押さえるべきところで押さえるべきノミニーを押さえきれていない、バランスの悪いノミネーションである気がして仕方がありません。

 ま、イタリア・ゴールデングローブ賞は、例年、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞やナストロ・ダルジェント賞とは、大分ずれた結果を出してくるので、これもまたイタリア・ゴールデングローブ賞らしいノミネーション、ということなのかもしれません。

 受賞結果の発表は、7月3日です。

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 *当ブログ記事

 ・イタリア・ゴールデングローブ賞2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_16.html
 ・イタリア・ゴールデングローブ賞2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201207/article_2.html
 ・イタリア・ゴールデングローブ賞2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201106/article_12.html
 ・イタリア・ゴールデングローブ賞2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201107/article_16.html
 ・イタリア・ゴールデングローブ賞2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201006/article_14.html
 ・イタリア・ゴールデングローブ賞2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201007/article_2.html
 ・イタリア・ゴールデングローブ賞2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200907/article_8.html

 ・ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_17.html

 ・ナストロ・ダルジェント賞2013 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201306/article_6.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年5月~12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_9.html

 追記:
 ・イタリア・ゴールデングローブ賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201307/article_5.html

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