ファジル国際映画祭2013 受賞結果!

 第31回ファジル国際映画祭(1月31日-2月10日)

 【ファジル国際映画祭】

 ファジル国際映画祭(Fajr International Film Festival)は、1982年にイランのテヘランで始まった国際映画祭で、毎年、イラン革命の記念日に合わせて開催されます。

 コンペティション部門は、イラン映画コンペティションとワールド・シネマ・コンペティション、そして、イスラム諸国のフィルムメーカーの作品を集めて行なわれるイスラミック・フィルムメーカー・コンペティションの3つがあり、イラン映画コンペティションの中には、ドキュメンタリー部門と、新人監督部門であるニュー・ヴィジョン部門があります。(どういう規定になっているのかわかりませんが、同じ作品が複数の部門にエントリーされることもあります。)

 そのほかの部門には、特別上映(Special Screening)、映画祭の映画(Festival of Festivals)、非同盟運動(Non-Alignment Movement)部門があり、さらに特集上映として、2013年は、中国映画とポーランド映画が特集されています。

 映画祭としては部門構成も上映作品数もコンパクトで、上映本数は全部で100本に満たないくらいです。

 ファジル国際映画祭は、イラン文化省の管理下にありますが、国内では上映できない外国映画やイラン映画もファジル国際映画祭では上映が認められているので、多くのイラン人映画ファンが毎年ここで映画を観るのを楽しみにしている、と言われています。

 今回の受賞結果は以下の通り。

 ※ イラン映画コンペティション部門では、技術的事情で、いくつか間に合わない作品が出たため、上映作品の追加・差し替えが行なわれています。

 ※ イラン映画の英題には、かなり「ブレ」があり、ファジル国際映画祭の公式サイトでも、異なる英題が複数存在しているケースがいくつもありました。

画像

--------------------------------

 【イラン映画コンペティション】 (Iran Cinema Competition)

 ・“Acting Class” 監督:Alireza Davoud Nejad
 ・“Berlin -7” 監督:Ramtin Lavafi
 ・“The Rule of Accident” 監督:ベフナム・ベフザディ(Behnam Behzadi)
 ・“The Corridor” 監督:Behrouz Shoeybi
 ・“A Cradle for Mother” 監督:Panahbarkhoda Rezaei
 ・“Darband” 監督:Parviz Shahbazi
 ・“Day Light” 監督:Hossein Shahabi
 ・“Don’t be tired” 監督:Mohsen Gharaei
 ・“Dust and Coral” 監督:Seyed Masoud Atyabi
 ・“Glad tidings to a citizen of third Millennium” 監督:Mohammad Hadi Karimi
 ・“How great you’re back” 監督:ダリウシュ・メールジュイ(Dariush Mehrjui)
 ・“Nowhere, No one” 監督:Ebrahim Sheybani
 ・“Painting pool” 監督:Maziar Miri
 ・“Pickup on Southern Street” 監督:Siavash Asaadi
 ・“Prettier than Life” 監督:Ensieh Shah Hosseini
 ・“Refund” 監督:Ali Ghaffari
 ・“Romantic Nostalgia” 監督:Reza Aazamian
 ・“Scandal” 監督:Masoud Dehnamaki
 ・“Shush, Girls don’t scream” 監督:Pouran Derakhshandeh
 ・“Sinners” 監督:Faramarz Gharibian
 ・“Stranger” 監督:Hamid Bahmani
 ・“Sunlight, Moonlight, Earth” 監督:Ali Ghavitan
 [追加エントリー作品]
 ・“Desert’s Eagle” 監督:Mehrdad Khoshbakht
 ・“Forth Child” 監督:Vahid Mousaeian
 ・“Shallow Yellow Sky” 監督:Bahram Tavakoli
 ・“Toranj” 監督:Mojtaba Raei.

 *各コンペティション部門エントリー作品リスト:http://www.fajrfilmfestival.com/en/index.php/first/40-fajr-international-film-festival-to-announce-selected-iranian-movies
 *追加エントリー作品:http://www.fajrfilmfestival.com/en/index.php/first/43-fajr-international-film-festival-reveals-the-reserved-films
 *各賞ノミネート作品・リスト:http://www.fajrfilmfestival.com/en/index.php/first/135-the-nominees-for-iranian-cinema-competition-section

画像

 ◆作品賞
 ◎“Refund”

 “Refund(Restitution/Esterdad)”(イラン/2011) 監督:Ali Ghaffari
 物語:第二次世界大戦中に、イギリスやアメリカ、ソ連が、イランの鉄道を使用したことに対する賠償を巡る物語。

画像

 ◆監督賞
 ◎Parviz Shahbazi “Darband”

画像

 “Darband(HI, Bye /Salam,Khodahafez)”(イラン/2012) 監督:Parviz Shahbazi
 物語:主人公は、大学生で、彼は、自分が好きになったものに、必ず不運や不幸が訪れることを悩んでいる。彼は、どうしたらそれを克服できるだろうか。

画像

 ◆主演男優賞
 ◎Hamid Farrokhnejad “Refund”

 ◆主演女優賞
 ◎Hanieh Tavasoli “The Corridor”

画像

 “The Corridor(Dehliz)”(イラン/2013) 監督:Behrouz Shoeybi
 物語:シバは一家の稼ぎ頭で、ひとり息子が善良で尊敬されるような人生を送れるように頑張っている。ところがある手紙が届いて、彼らの生活に変化が訪れる。

画像

 ◆助演男優賞
 ◎Rambod Javan “Sinners”

 “Sinners(GonahKaran)”(イラン・トルコ/2013) 監督:Faramarz Gharibian
 物語:主人公は、若い女性で、彼女は、自分に対して異なった見方をするたくさんの人に出会う。

画像

 ◆助演女優賞
 ◎Pegah Ahangarani “Darband”

 ◆脚本賞
 ◎ベフナム・ベフザディ(Behnam Behzadi) “The Rule of Accident”

 “The Rule of Accident”(イラン/2013) 監督:ベフナム・ベフザディ(Behnam Behzadi)
 物語:公演のための準備と公演を繰り返していくある劇団の物語。
 監督のベフナム・ベフザディは、バフマン・ゴバディの『半月~ハーフムーン~』の脚本家。

画像

 ◆撮影賞(Cinematography)
 ◎Houman Behmanesh “Darnband”

 ◆編集賞(Editing)
 ◎Bahram Dehghan “Refund”

 ◎Bahram Dehghan “Shallow Yellow Sky”

 “Shallow Yellow Sky”(イラン) 監督:Bahram Tavakoli
 物語:若い夫婦が、互いの関係をもっと深めようと、昔の思い出話をするが、そのことが彼らの現在の生活に影響を与えることになる。

画像

 ◆衣裳&ステージ・デザイン賞(Costume and Stage Design)
 ◎Atousa GHalamfarsaei “Painting Pool”

 “Painting pool(Hoz e naghashi)”(イラン/2012) 監督:Maziar Miri
 物語:マリヤムとレザは、若い夫婦だが、ともに軽度の知的障害を抱えている。彼らは、健常者との差異を、愛の力によって乗り越えようとする。

画像

 ◆メイキャップ賞(Makeup)
 ◎Amir Eskandari “Scandal”

 “Scandal(Disgrace/Rosvaie)”(イラン/2012) 監督:Masoud Dehnamaki
 物語:アフサネは、父の借金に苦しんでいた。彼女は、この問題を解決しようとして、父の「投資品」を盗んで、家を出る。彼女は、途中で、聖職者に助けてもらうが、彼もまた多くの問題を抱えていたのだった。

画像

 ◆録音賞(Sound Recording)
 ◎Najafi / Daneshmand “The Rule of Accident”

 ◆音響ミキシング賞(Sound Mixing)
 ◎Mohammad Reza Delpak “Berlin -7”

 “Berlin -7(berlin, minus seven)”(イラン/2012) 監督:Ramtin Lavafi
 物語:アテフは、バグダッドで暮らす40歳の男性で、戦争で妻を失っている。長男のカゼムは、母が米兵に殺されるのを見てから心のバランスをおかしくしている。一方、長女のナジメーは、破壊活動の疑いで不当に逮捕、投獄される。アテフは、財産をお金に換え、イラク警察に賄賂を送って、娘を釈放してもらう。ナジメーは、刑務所内で違反を犯していたが、そのことは誰にも話そうとしなかった。アテフは、イラクで生活することに希望を失い、家族でドイツに亡命することを考える。彼は、すぐにもそれを行動に移そうと、アフガニスタン人のカリムの助けを借りようとするが、それがまた問題を引き起こすのだった……。

画像

 ◆特別効果賞(Mechanical Special Effects)
 ◎Mohsen Rouzbahani “Refund”

 ◆視覚効果賞(Visual Special Effects)
 ◎Behnam Khaksar “Desert’s Eagle”

 “Desert’s Eagle(Eagle of the Desert / Oghab-e Sahra)”(イラン/2013) 監督:Mehrdad Khoshbakht
 物語:アブー・ナシールは、預言者マホメットの導きを信じている。不敬な人々がいるのにも関わらず、いまある平穏な日々が続くとすればそれは預言者マホメットがそう定めたからに違いないのだ。

画像

 ◆音楽賞(Music)
 ◎Hamed Sabet “Berlin -7”

 ◆審査員特別賞(The Jury Special Award)
 ◎Alireza Davood Nejad “Acting Class”

 “Acting Class”(イラン/2013) 監督:Alireza Davood Nejad
 物語:演技クラスの中で、レッスンを通して、それぞれの人間関係が描かれるとともに、彼らが抱える日々の問題についても語られる。

画像

 ◆観客賞(Best Film (Spectators’ Choice – Looking for Simorgh))
 ◎“Painting Pool”

 ◎“Shush, Girls don’t scream”

 “Shush, Girls don’t scream(His! dokhtarha faryad nemizanand)”(イラン/2012) 監督:Pouran Derakhshandeh
 物語:主人公は、若い女性で、彼女は結婚しようとすると、いつも何らかの問題に直面する。

画像

 ◆観客賞 インターナショナル・セクション(Best Film (Spectators’ Choice - International Section))
 ◎“The Rule of Accident”

 ◆ナショナル賞(The National Prize)
 ◎“Prettier than Life”

 【ドキュメンタリー・コンペティション】 (Documentary Film Competition Section (Cinema Verite))

 ・“Last Days of the Winter” 監督:Mehrdad Oskouei
 ・“Lian River 監督:Ramtin Balef
 ・“Mashti Ismail 監督:Mahdi Zaman Pour Kiasari
 ・“Susa (Shush) 監督:Abdulhamid Arjmand、Farshad Ektesabi

 ◆ドキュメンタリー賞(Best Documentary Film)
 ◎“Lian River” 監督:Ramtin Balef

 “Lian River(Roodkhaneh Lian)”(イラン/2013) 監督:Ramtin Balef
 Lian川は、Booshehr地方を流れるHelleh川とMand川の支流で、最後はペルシャ湾に流れ込む。この川の流域は、いまでは、この川をタンカーが通り過ぎるくらいで、ほとんど人影を見ることがない。本作では、Lian川沿岸を旅して、自然や歴史遺産、野生動物の生態などを紹介する。

<画像

 ◆監督賞
 ◎Mahdi Zaman Pour Kiasari “Mashti Ismail”

 “Mashti Ismail”(イラン/2013) 監督:Mahdi Zaman Pour Kiasari
 目の不自由な農夫についてのドキュメンタリー。主人公は、目が不自由で、そのためにたくさんの困難と闘わなければならない。しかし、体はいたって元気で、強い精神力で、元気に暮らしている。たとえば、彼は、健康な若い男子と同じようにクルミの木に登り、採ったクルミを下に投げ、木から下りた後で拾い集める。また、狭い橋の上では何度もつまづくが、その度に立ち上がって、歩き続けていくのだ。

画像

 ◆芸術貢献賞(Best Technical and Artistic Achievement)
 ◎撮影賞(Best Cinematography) “Last Days of the Winter”(監督:Mehrdad Oskouei)

 “Last Days of the Winter(Akharin roozha-ye Zemestan)”(イラン/2013) 監督:Mehrdad Oskouei
 Hasan Baqeri、本名Gholam Hosein Afshordiは、イラン・イラク戦争で戦った最も若い指揮官である。彼は、指揮官としてナスルとカルバラーのキャンプを担当して、イラク軍を打ち負かし、さらにKhorram Shahr救出作戦でも大きな貢献をしている。そして、地上部隊を担当する二番目の指揮官となった時、戦死した。本作では、彼を神聖視することがないように努めている。彼の子供時代は、普通の人と同じように活発なだけだったし、学校の成績も特によくもなかった。イラン・イラク戦争の有名なドキュメンタリー・シリーズの映像を借りつつ、彼の肉声や、軍隊の仲間の証言を加えて、彼の歩んだ人生をたどる。

画像

 【ニュー・ヴィジョン部門】 (New Vision Section (First Film Director))
 初監督部門

 ・“Ash and snow” 監督:Roohollah Sohrabi
 ・“Berlin -7” 監督:Ramtin Lavafi
 ・“The Corridor” 監督:Behrouz Shoeybi
 ・“Day Light” 監督:Hossein Shahabi
 ・“Don’t be tired” 監督:Mohsen Gharaei
 ・“Head to seal” 監督:Hadi Moghaddamdoust
 ・“He throws stones well” 監督:Seyed Hadi Mohaghegh
 ・“I hate dawning of morning” 監督:Ali Karim
 ・“Legend of Goharan Land” 監督:Majid Shakeri
 ・“Little Big Man” 監督:Sadegh Sadegh Daghighi
 ・“Long summer” 監督:Ali Khazaeifar
 ・“Objects in mirror are closer than they appear” 監督:Narges Abyar
 ・“One, Two, Three … Five” 監督:Mohammad Moayeri
 ・“Rangero” 監督:Ehsan Abdipour
 ・“Tajrish … unfinished” 監督:Pouria Azarbayjani
 [追加エントリー作品]
 ・“Taj Mahal” 監督:Danesh Iqbashawi

画像

 ◆作品賞
 ◎“The Corridor”

 ◆監督賞
 ◎Hadi Moghaddam Doust “Head to Seal”

 “Head to seal(The Sealed / Sar Be Mohr)”(イラン/2013) 監督:Hadi Moghaddamdoust
 物語:主人公は、孤独で、憂鬱な少女で、いつも友人に励ましてもらっている。しかし、彼女は、そんな友人を誰かほかの人に紹介しようという勇気もないのだった。

画像

 ◆技術・芸術貢献賞(Best Technical and Artistic Achievement)
 ◎Farshad Mohammadi(撮影) “Berlin -7”

--------------------------------

 【ワールド・シネマ・コンペティション】 (World Panorama/Competition of World Cinema)

 ※1カ国から最大2作品、イランからは3作品エントリーできる。

 ◆作品賞
 ◎“The Rule of Accident”(イラン/2013) 監督:ベフナム・ベフザディ(Behnam Behzadi)

 ◆監督賞
 ◎ベフナム・バフザディ(Behnam Behzadi) “The Rule of Accident”(イラン)

 ◆男優賞
 ◎オリヴァー・リトンド 『おじいさんと草原の小学校』“The First Grader”(英・米・ケニア/2010)(監督:ジャスティン・チャドウィック)

 ◆女優賞
 ◎エミリー・ワトソン 『オレンジと太陽』“Oranges and Sunshine”(英/2010)(監督:ジム・ローチ)

 ◆脚本賞
 ◎Zhenyun Liu(劉震雲) “Back To 1942(一九四二)”(中/2012)(監督:フォン・シャオガン)

 “一九四二(Back To 1942/温故1942)”(中) 監督:フォン・シャオガン
 出演:シュイ・ファン、チャン・グオリー(張国立)、エイドリアン・ブロディー、チェン・ダオミン、チャン・ モー(張黙)、ティム・ロビンス、チャン・ハンユー、ワン・ツィウェン
 物語:1942年、河南地方で300万人が亡くなる大飢饉が起こる。それだけの犠牲者が出たのは、飢饉に、イナゴや台風や地震という自然災害が重なったからだった。夜、農夫たちが、唯一、食糧を蓄えている地主ファンの家に鎌や松明を持って集まってくる。ファンは恐れをなして、農夫たちのために宴を開こうとするが、偶然も手伝って、ファンの屋敷は焼け落ちてしまう。その頃、河南の北部では日本軍と国民党の戦いが起こっていて、食糧は中国軍に提供してければならない。危機感を募らせた地方長官のリーは、重慶のチャン将軍に相談に行くが、打ち明けることができない。家を失い、食べる物もないファンは、陝西省へと向かう難民の列に加わる。幸いなことに彼には、彼についてきてくれる娘とロバと使用人のシャンと借地人のファとがいた。ファンは、旅の途上で、3人の人物と出会う。アメリカ人ジャーナリストのセオドア・ホワイト(エイドリアン・ブロディー)、判事から料理人になったマ老人、神に対する信仰を失ってイタリア人司祭(ティム・ロビンス)にアドバイスを求めている神父。ファンと使用人たちの身分の違いは消え、彼らは、戦争が終わったら、一緒に土地を耕そうと夢見るようになる。ファンは、食べるためには娘を売ろうとまで考える。シャンは、マ老人から求愛されて、受け入れ、初夜を迎えた後、飢えた子供たちを守ろうとしている新しい夫を救うために、自分を奴隷商人に売る。一行は、無事に陝西省に入る。ファンは死ぬために、河南へ戻り、ホワイトは、記事をタイム誌に送る。彼の記事は、チャン将軍の目に触れることになり、驚いた彼は、日本軍と戦っていた軍隊を後退させることに決める。
 ローマ国際映画祭2012 撮影賞受賞。
 香港電影金像奨2013 中国・台湾映画賞受賞。

画像

 ◆審査員特別賞
 ◎“House With a Turret”(ウクライナ) 監督:Eva Neymann

画像

 “House With A Turret(Dom s Bashenkoy)”(ウクライナ) 監督:Eva Neymann
 慢性的に食べ物が不足し、永遠に終わりそうにない戦争が続いた戦時中の様子を、少年の目を通して描く。
 ウクライナの作家Friedrich Gorensteinの小説の映画化。
 ウクライナの新鋭Eva Neymannの第2作。
 上海国際映画祭2012 金爵奨コンペティション出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2012 イースト・オブ・ウェスト コンペティション部門出品。イースト・オブ・ウェスト賞受賞。
 アンリ・ラングロワ賞2013 外国人記者審査員賞受賞。
 イスタンブール国際映画祭2013 観客賞受賞。

画像

 ◆技術・芸術貢献賞(Best Technical & Artistic Achievements)
 ◎Peyman Shadmanfar (撮影) “Shallow Yellow Sky”(イラン/2013)(監督:Bahram Tavakoli)

 ◆最優秀アジア映画
 ◎“Shallow Yellow Sky”(イラン/2013) 監督:Bahram Tavakoli

 [その他のエントリー作品]
 ・“Haute Cuisine”(仏/2012) 監督:クリスチャン・ヴァンサン
 ・“Calm at Sea(La mer à l'aube)”(仏・独/2011) 監督:フォルカー・シュレンドルフ
 ・“The Giants(Les géants)”(ベルギー/2011) 監督:ブーリ・ランネール
 ・“Escape from Tibet(Wie zwischen Himmel und Erde)”(独・スイス/2012) 監督:Maria Blumencron
 ・『戦火のナージャ』“Burnt by the Sun 2”(ロシア/2010) 監督:ニキータ・ミハルコフ
 ・“The Convoy”(ロシア/2012) 監督:Aleksei Mizgiryov
 ・“Blind”(韓/2011) 監督:アン・サンフン(Ahn Sang-Hoon)
 ・『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』“11.25: The Day He Chose His Own Fate”(日/2012) 監督:若松孝二

--------------------------------

 【イスラミック・フィルムメーカー・コンペティション】 (Cinema of Salvation/Competition of Islamic World’s Filmmakers)

 イスラム諸国のフィルムメーカーの作品を集めたコンペティション部門。

 ◆作品賞
 ◎“Bekas”(スウェーデン・フィンランド・イラク)

 “Bekas”(スウェーデン・フィンランド・イラク)  監督:Karzan Kader
 物語:1990年代のクルディスタンの村。サダム・フセインの恐怖政治はこの村にまで及んでいた。ある日、ザナとダナの兄弟は、古びた映画館に開いた穴から『スーパーマン』を観て、クルディスタンのあらゆるトラブルを解決する方法はこれだと考える。スーパーマンに敵う独裁者はいない。そして、2人は、マイケル・ジャクソンと名づけたロバとともに、スーパーマンのいるアメリカの大都市を目指して出発する。
 ストックホルム国際映画祭2012 コンペティション部門出品。新人監督賞スペシャル・メンション受賞。
 ドバイ国際映画祭2012 アラブ長編コンペティション部門出品。観客賞受賞。


 ◆監督賞
 ◎Panah Bar Khoda Rezayi “A Cradle For Mother”(イラン)

画像

 “A Cradle for Mother(Gahvarei baraye madar)”(イラン/2012) 監督:Panahbarkhoda Rezaei
 物語:ナルゲスは聖職者志望の女子学生である。彼女は、モクスワ大学でロシア文学を学び、女性聖職者となって、ロシアに帰り、ロシアのイスラム教徒を指導したいと考えている。しかし、問題が起こる。

画像

 ◆男優賞
 ◎Sarwar Fazil & Zamand Taha “Bekas”(スウェーデン・フィンランド・イラク)

 ◆女優賞
 ◎Elham Hamidi “A Cradle for Mother”(イラン)

 ◆脚本賞
 ◎Ali Ghavitan “Sunlight, Moonlight, Earth”(イラン)(監督:Ali Ghavitan)

 ◆技術・芸術貢献賞(Best Technical & Artistic Achievements)
 ◎Mohammad Ahmadi(撮影) “A Cradle for Mother”(イラン)

 ◎Akan Satayev(監督) “Myn Bala”(カザフスタン/2011)

 “Myn Bala:Worriors of the Steppe(1000 Brave Boys)”(カザフスタン) 監督:Akan Satayev
 物語:18世紀初頭、カザフスタンは、チンギス・ハンの帝国の再興を狙うジュンガル族という強大な力を持つ部族に侵略され、国民の3分の1が殺される。惨殺された部将の息子、Sartaは、少数の村人とともに、山の中に隠れ、ジュンガル族から祖国を取り戻すチャンスを窺う。やがて、その噂は、村人を通して伝わり、彼の元には何百人もの若者が集まってくる。彼は、仲間のため、そして愛するSereのために、「Myn Bala」(1000人の若者たち)を率いて、ジュンガル族に戦いを挑み、1729年、大勝利を遂げる。
 カザフ語映画として、200万ドルという大ヒットを記録した作品。
 Akan Satayev監督は、この作品で、2年ぶり2度目の米国アカデミー賞外国語映画賞カザフスタン代表に選出された。


 ◆審査員特別賞
 ◎“Myn Bala”(カザフスタン/2011) Akan Satayev

 ◆Golden Flag Award (Mostafa Eghad’s Award)
 ◎“Desert’s Eagle”(イラン) 監督:Mehrdad Khoshbakht

画像

--------------------------------

 公式サイトに、作品情報がほとんどない(作品のヴィジュアルも一切紹介されていない)し、イラン映画は、他国の映画祭で上映されることも(一部の監督を除けば)ほとんどないので、どうしたものかと思いましたが、何とか、上記のような作品紹介を書き記すことができました。

 他国の映画祭で上映されないので、今後、これ以上の作品情報が明らかになるかどうかはわかりませんが、概して、人生の困難に直面し、それを乗り越えようとしている人々を描いた作品が多いようです。恋愛映画やSF、ミステリ、ホラーといった、映画全般におけるいわゆる人気ジャンルの作品は見当たらないようです。

 ワールド・シネマ・コンペティション部門のラインナップに、2010年から2013年までの作品が並んでいるのを見て、一瞬「なんだ、ろくに作品集めもできないのか」と思ってしまいましたが、案外、そうではなくて、1年や2年というそういう短いスパンではなくて、もっとゆったりした時間の流れの中で、物事を考えている、ということなのかもしれません。
 ま、これらの作品も、ファジル国際映画祭で上映されるだけで、その後、劇場公開されたり、ビデオ化されたりすることがないのであれば、たとえ2~3年前の作品であっても、観客にとっては「新作」であることに変わりはないのですが。

 *この記事が参考になった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。
 ↓ ↓ ↓ ↓
 
 ↑ ↑ ↑ ↑
 クリックしてね!

 *当ブログ記事

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年12月~2013年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_50.html
 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年5月~12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_9.html

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック