ブカレスト国際映画祭2013 受賞結果!

 第9回ブカレスト国際映画祭(3月15日-21日)の受賞結果です。

 ブカレスト国際映画祭(Bucharest International Film Festival )は、コンペティション部門のほかは、パノラマ部門があるだけという非常にシンプルでコンパクトな映画祭になっています。

 ルーマニアには、バルカン半島で最大規模となるトランシルヴァニア国際映画祭がありますが、ブカレスト国際映画祭は、トランシルヴァニア国際映画祭の3年後に、ルーマニアの首都ブカレストでスタートしています。
 ブカレスト国際映画祭としては、共産党主導の映画祭として、1948年から1968年までに開催された同名の映画祭がありますが、本映画祭は、それとは別物で、区別するためか、本映画祭は、B-est film festivalと略されることがあります。

 *公式サイト:http://www.b-est.ro/

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 ◎作品賞:“Blancanieves”(西) 監督:パブロ・ベルヘール(Pablo Berger)

 “Blancanieves”(西・仏) 監督:パブロ・ベルヘール(Pablo Berger).
 出演:マリベル・ベルドゥ、ダニエル・ヒメネス・カチョ、Macarena García、ホセ・マリア・ポウ(Jose María Pou)
 物語:1920年代のスペイン南部。少女は実の母親を知らなかった。父親は有名闘牛士で、彼女は父親のやり方を見て育ったが、邪悪な継母のことは嫌いだった。ある日、彼女は、小人の一団とともに逃亡し、のちに伝説のスターになった。
 『白雪姫』の物語を、1920年代のスペイン南部を舞台に置き換えて、映画化した作品。
 サイレント映画へのオマージュ作品。
 トロント国際映画祭2012 DISCOVERY部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2012 コンペティション部門出品。審査員特別賞&女優賞(Macarena García)受賞。
 米国アカデミー賞2013外国語映画賞 スペイン代表。
 ゴヤ賞2013 作品賞・主演女優賞・脚本賞・撮影賞・衣裳賞・メイキャップ賞・作曲賞・歌曲賞・新人女優賞受賞。
 ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭2013 「第七軌道」コンペティション部門出品。最優秀作品賞受賞。


 ◎監督賞:アミール・マノール(Amir Manor) 『エピローグ』“Epilogue”(イスラエル)

 『エピローグ』“Epilogue (Hayuta ve Berl-Epilogue)”(イスラエル) 監督:アミール・マノール(Amir Manor )
 物語:HayutaとBeriは、年輩の夫婦で、昨今のイスラエルでの彼らを取り巻く社会情勢の変化についていくことすら厳しいと感じていた。彼らは、イスラエルを福祉国家にしようという夢があり、その実現に向けて長年頑張ってきたけれど、ついにそれを断念することに決める。そして、幻滅で辛い夜を過ごした後、最後の旅に出るためにアパートを後にする。
 ベネチア国際映画祭2012 ベネチア・デイズ部門出品。
 テッサロニキ国際映画祭2012 コンペティション部門出品。審査員特別賞受賞。
 ヒホン国際映画祭2012 コンペティション部門出品。男優賞 (Yosef Carmon)、脚本賞受賞。
 東京フィルメックス2013 コンペティション部門出品。最優秀作品賞受賞。

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 ◎脚本賞:ベン・ウィートリー(Ben Wheatley) “Sightseers”(英)

 “Sightseers”(英) 監督:ベン・ウィートリー(Ben Wheatley)
 出演:Steve Oram、Alice Lowe
 物語:ティナはこれまでずっと独占欲の強い母親によって守られて暮らしてきた。そこで、クリスは、彼女と過ごす初めての休日に、イギリス各地をトレーラーで見せてまわりたいと考える。これは彼女にとって初めての体験だったが、ところかまわずゴミを捨てる観光客や、騒々しい若者たちによって台無しにされてしまう。
 『キル・リスト』(2011)が高い評価を受けたベン・ウィートリー監督最新作。
 カンヌ国際映画祭2012監督週間出品。パルム・ドッグ受賞。
 トロント国際映画祭2012 VANGUARD部門出品。
 シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2012 女優賞(Alice Lowe)、脚本賞受賞。
 ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2012 脚本賞受賞。
 ロンドン映画批評家協会賞2013 ブレイクスルー英国フィルムメーカー賞(Steve Oram、Alice Lowe(脚本))
 ロンドン・イブニング・スタンダード映画賞2013 ピーター・セラーズ コメディー賞受賞。
 リチャード・アッテンボロー賞2013 脚本賞受賞。

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 ◎審査員特別賞:“Love Building”(ルーマニア) 監督:Iulia Rugina

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 “Love Building”(ルーマニア) 監督:Iulia Rugina [ワールド・プレミア]
 物語:14組の夫婦が、7日間の夫婦再生プログラムのキャンプに参加する。プログラムには、さまざまな予定が組まれているが、指導してくれる3人のトレーナー(サイコセラピスト)はは、夫婦関係を改善させるというよりは、むしろ夫婦間にある問題点を露わにしようとする。彼らが目指すのは、どうしようもない夫婦関係を無理にでも立ち直らせることではなく、このまま一緒に暮らして幸せに過ごすことができるか、それともきっぱりと別れた方がいいか、夫婦自身に考えさせることであった。

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 ◎観客賞:“Love Building”(ルーマニア) 監督:Iulia Rugina

 ◎批評家賞:“Wrong”(仏・米) 監督:クエンティン・デュピュー(Quentin Dupieux)

 “Wrong”(仏・米) 監督:クエンティン・デュピュー(Quentin Dupieux)
 出演:ジャック・プロトニック(Jack Plotnick)、エリック・ジュドール(Eric Judor)、アレクシス・ジーナ(Alexis Dziena)、Steve Little、ウィリアム・フィクトナー(William Fichtner)
 物語:ドルフ・スプリンガーにとって、愛犬ポールこそ彼の人生であったが、ポールがいなくなり、ポールを、そして自分の人生を取り戻そうと、捜してまわる。その過程で、彼は、淫乱なピザ配達人や絶対的なるものを求める近所のジョッガー、誤りを正すミステリアスな人物などと出会い、次第にわけがわからなくなり、自分自身を見失ってしまう。
 カンヌ国際映画祭2010批評家週間に『タイヤ』“Rubber”を出品したクエンティン・デュピュー監督の新作。
 サンダンス映画祭2012出品。

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 [オフィシャル・コンペティション部門 その他のエントリー作品]

 ・『コンプライアンス 服従の心理』“Compliance”(米) 監督:クレイグ・ゾベル(Craig Zobel)
 ・“The Color of the Chameleon”(ブルガリア) 監督:Emil Christov

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 主に昨年の秋以降の映画祭サーキットをまわってきた話題作と、自国からのワールド・プレミア作品が1本という組み合わせで、ラインナップとしては悪くありません。日本でも劇場公開されたり、映画祭で上映されたりする作品ばかりですから。

 ただ7本の作品のうち、5本の作品に賞を与えて、2本だけ何もなしというのは、ちょっとかわいそうな気もしますね。

 以前は、短編映画のコンペティションも行なっていましたが、なくなってしまったようです。

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 *当ブログ記事

 ・ブカレスト国際映画祭2010:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_3.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年12月~2013年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_50.html
 ・映画賞&映画祭カレンダー 2013年5月~12月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_9.html

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