セザール賞2013 ノミネーション発表!

 第38回セザール賞のノミネーションが発表されました。(1月25日)

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 ◆作品賞(Meilleur film)
 ・『マリー・アントワネットに別れをつげて』(仏・西) 監督:ブノワ・ジャコー
 ・『愛、アムール』(オーストリア・仏・独) 監督:ミヒャエル・ハネケ
 ・“Camille redouble”(仏) 監督:ノエミ・ルヴォフスキー
 ・“Dans la maison(In the House)”(仏) 監督:フランソワ・オゾン
 ・『君と歩く世界』(仏・ベルギー) ジャック・オディアール
 ・『ホーリー・モーターズ』(仏・独) 監督:レオス・カラックス
 ・“Le prénom(What’s in A Name)”(仏・ベルギー) 監督:マチュー・デラポルト(Matthieu Delaporte)、アレクサンドル・デ・ラ・パトリエール(Alexandre de la Patellière)

 ルイ・デリュック賞は、『マリー・アントワネットに別れをつげて』が受賞。
 リュミエール賞は『愛、アムール』が受賞。

 ◆監督賞(Meilleur réalisateur)
 ・ブノワ・ジャコー 『マリー・アントワネットに別れをつげて』
 ・ミヒャエル・ハネケ 『愛、アムール』
 ・ノエミ・ルヴォフスキー “Camille redouble”
 ・フランソワ・オゾン “Dans la maison”
 ・ジャック・オディアール 『君と歩く世界』
 ・レオス・カラックス、『ホーリー・モーターズ』
 ・ステファヌ・ブリゼ(Stéphane Brizé) “Quelques Heures De Printemps(A Few Hours of Spring)”(仏)

 リュミエール賞はジャック・オディアールが受賞。
 ジャック・オディアールは5回目の監督賞ノミネートで、これまで2回受賞しています。『預言者』で受賞して以来4年ぶりのノミネート。監督賞5回ノミネートは、アラン・レネの8回、ベルトラン・タヴェルニエの7回に次ぐ単独第3位の記録です。

 ◆主演男優賞(Meilleur acteur)
 ・ジャン=ピエール・バクリ “Cherchez Hortense”(仏)(監督:パスカル・ボニゼール)
 ・パトリック・ブリュエル(Patrick Bruel) “Le prénom(What’s in A Name)”
 ・ドニ・ラヴァン 『ホーリー・モーターズ』
 ・ヴァンサン・ランドン “Quelques Heures De Printemps(A Few Hours of Spring)”
 ・ファブリス・ルキーニ “Dans la maison”
 ・ジェレミー・レニエ “Cloclo(My Way)”(仏・ベルギー)(監督:フローラン=エミリオ・シリ)
 ・ジャン=ルイ・トランティニャン 『愛、アムール』

 リュミエール賞はジャン=ルイ・トランティニャンが受賞。

 ◆主演女優賞(Meilleure actrice)
 ・カトリーヌ・フロ “Les Saveurs du palais”(仏)(監督:クリスチャン・ヴァンサン)
 ・マリオン・コティヤール 『君と歩く世界』
 ・ノエミ・ルヴォフスキー “Camille redouble”
 ・Corinne Masiero 『ルイーズ・ウィマー』“Louise Wimmer”(仏)(監督:Cyril Mennegun)
 ・エマニュエル・リヴァ 『愛、アムール』
 ・レア・セドゥ 『マリー・アントワネットに別れをつげて』
 ・エレーヌ・ヴァンサン(Hélène Vincent) “Quelques Heures De Printemps(A Few Hours of Spring)”

 ノエミ・ルヴォフスキーは、前回助演女優賞でノミネート。俳優部門で連続ノミネートは彼女のみ。
 リュミエール賞はエマニュエル・リヴァが受賞。

 ◆助演男優賞(Meilleur acteur un second rôle)
 ・サミール・ゲスミ(Samir Guesmi) “Camille redouble”
 ・ミシェル・ヴュイエルモーズ(Michel Vuillermoz) “Camille redouble”
 ・ブノワ・マジメル “Cloclo(My Way)”
 ・クロード・リッシュ(Claude Rich) “Cherchez Hortense”
 ・Guillaume de Tonquedec “Le prénom(What’s in A Name)”

 ◆助演女優賞 (Meilleure actrice un second role
 ・ヴァレリー・ベンギーギ(Valérie Benguigui) “Le prénom(What’s in A Name)”
 ・ジュディット・シュムラ(Judith Chemla) “Camille redouble”
 ・イザベル・ユペール 『愛、アムール』
 ・ヨランド・モロー “Camille redouble”
 ・エディット・スコブ(Edith Scob) 『ホーリー・モーターズ』

 イザベル・ユペールは、14回目のノミネートで、自己の持つ最多記録更新。受賞したのはわずかに1回です(『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』)。
 ヨランド・モローは、4回目のノミネートで、これまではすべて受賞を果たしています。

 ◆有望若手男優賞(Meilleur espoir masculine
 ・Félix Moati “Télé Gaucho”(仏)(監督:ミシェル・ルクレール(Michel Leclerc))
 ・ケイシー・モッテ・クライン(Kacey Mottet Klein) 『シスター』“L'enfant d'en haut (Sister)”(仏・スイス)(監督:ウルスラ・メイヤー)
 ・Pierre Niney “Comme Des Frères”(仏)(監督:Hugo Gélin)
 ・マティアス・スーナールツ(Matthias Schoenaerts) 『君と歩く世界』
 ・Ernst Umhauer “Dans la maison(In the House)”

 リュミエール賞はErnst Umhauerが受賞。

 ◆有望若手女優賞(Meilleur espoir feminine)
 ・Alice de Lencquesaing “Au Galop”(仏)(監督:ルイ・ド・ドゥ・ランクザン(Louis-Do de Lencquesaing))
 ・Lola Dewaere “Mince Alors!”(仏)(監督:シャルロット・ド・ターキム(Charlotte de Turckheim))
 ・Julia Faure “Camille redouble”
 ・India Hair “Camille redouble”
 ・Izia Higelin “Mauvaise Fille”(仏)(監督:Patrick Mille)

 リュミエール賞は、“Camille redouble”の3人(Judith Chemla、Julia Faure、India Hair)が受賞。

 ◆オリジナル脚本賞(Meilleur scénario original)
 ・ブリュノ・ポダリデス、ドゥニ・ポダリデス “Adieu Berthe-L’Enterrement De Mémé”(仏)(監督:ブリュノ・ポダリデス)
 ・ミヒャエル・ハネケ 『愛、アムール』
 ・ノエミ・ルヴォフスキー、Maud Ameline、Pierre-Olivier Mattei、フローランス・セイヴォス(Florence Seyvos) “Camille redouble”
 ・レオス・カラックス、『ホーリー・モーターズ』
 ・フローレンス・ヴィグノン(Florence Vignon)、ステファヌ・ブリゼ “Quelques Heures De Printemps(A Few Hours of Spring)”

 ◆脚色賞(Meilleure adaptation et dialogues)
 ・リュカ・ベルヴォー “38 témoins (38 Witnesses)”(仏)(監督:リュカ・ベルヴォー)
 ・ジル・トーラン(Gilles Taurand)、ブノワ・ジャコー 『マリー・アントワネットに別れをつげて』
 ・フランソワ・オゾン “Dans la maison(In the House)”
 ・ジャック・オディアール、トーマス・ビデガン(Thomas Bidegain) 『君と歩く世界』
 ・マチュー・デラポルト(Matthieu Delaporte)、アレクサンドル・デ・ラ・パトリエール(Alexandre de la Patellière) “Le prénom(What’s in A Name)”

 リュミエール賞脚本賞は『君と歩く世界』が受賞。
 ジャック・オディアールは、脚本部門では6回目のノミネートで、これまで3回受賞しています。

 ◆撮影賞(Meilleure photographie)
 ・ロマン・ヴァンダン(Romain Winding) 『マリー・アントワネットに別れをつげて』
 ・ダリウス・コンジ(Darius Khondji) 『愛、アムール』
 ・ステファーヌ・フォンテーヌ(Stéphane Fontaine) 『君と歩く世界』
 ・キャロリーヌ・シャンプティエ 『ホーリー・モーターズ』
 ・ギョーム・シフマン “Populaire”(仏)(監督:Régis Roinsard)

 ギョーム・シフマンは前回『アーティスト』で受賞。

 ◆編集賞(Meilleur montage)
 ・リュック・バルニエ(Luc Barnier) 『マリー・アントワネットに別れをつげて』
 ・モニカ・ヴィッリ(Monika Willi) 『愛、アムール』
 ・アネット・デュテルトル(Annette Dutertre)、Michel Klochendler “Camille redouble”
 ・ジュリエット・ウェルフラン(Juliette Welfling) 『君と歩く世界』
 ・ネリー・ケティエ(Nelly Quettier) 『ホーリー・モーターズ』

 ジュリエット・ウェルフランは、『預言者』で受賞して以来、7回目のノミネートで、4回受賞しています。

 ◆美術賞(Meilleurs décors)
 ・カティア・ワイスコフ(Katia Wyszkop) 『マリー・アントワネットに別れをつげて』
 ・ジャン=ヴァンサン・ピュゾ(Jean-Vincent Puzos) 『愛、アムール』
 ・フィリップ・シーフル(Philippe Chiffre) “Cloclo(My Way)”
 ・フローリアン・サンソン(Florian Sanson) 『ホーリー・モーターズ』
 ・シルヴィー・オリヴェ(Sylvie Olivé) “Populaire”

 ◆衣裳賞(Meilleurs costumes)
 ・クリスチャン・ガスク(Christian Gasc) 『マリー・アントワネットに別れをつげて』
 ・Pascale Chavanne “Augustine”(仏)(監督:Alice Winocour)
 ・マデリーン・フォンテーヌ(Madeline Fontaine) “Camille redouble”
 ・ミミ・レンピッカ(Mimi Lempicka) “Cloclo(My Way)”
 ・シャルロット・ダヴィッド(Charlotte David) “Populaire”

 クリスチャン・ガスクは、2年連続6回目のノミネートで、これまで3回受賞しています。
 マデリーン・フォンテーヌは5回目のノミネートで、これまで2回受賞しています。

 ◆録音賞(Meilleur son)
 ・ブリジット・テイランディエ(Brigitte Tallandier)、Fançis Wargnier、オリヴィエ・ゴワナール(Olivier Goinard) 『マリー・アントワネットに別れをつげて』
 ・ギョーム・シアマ(Guillaume Sciama)、ナディン・ミュズ(Nadine Muse)、ジャン=ピエール・ラフォルス(Jean-Pierre Laforce) 『愛、アムール』
 ・アントワーヌ・ドフランドル(Antoine Deflandre)、Germaine Boulay、エリック・ティスラン(Eric Tisserand) “Cloclo(My Way)”
 ・ブリジット・テイランディエ(Brigitte Tallandier)、パスカル・ヴィアール(Pascal Villard)、ジャン=ポール・ユリエ(Jean-Paul Hurier) 『君と歩く世界』
 ・Erwan Kerzanet、Josefa Rodriguez、エマニュエル・クロゼ(Emmanuel Croset) 『ホーリー・モーターズ』

 ジャン=ピエール・ラフォルスは前回ピエール・ショレールの“L'Exercice de l'État”で受賞。
 ジャン=ポール・ユリエは前回『最強のふたり』でノミネート。

 ◆作曲賞(Meilleure musique)
 ・ブリュノ・クーレ(Bruno Coulais) 『マリー・アントワネットに別れをつげて』
 ・Gaëtan Roussel、Joseph Dahan “Camille redouble”
 ・フィリップ・ロンビ(Philippe Rombi) “Dans la maison(In the House)”
 ・アレクサンドル・デプラ 『君と歩く世界』
 ・Rob、Emmanuel D’Orlando “Populaire”

 ブリュノ・クーレは7回目のノミネートで、これまで3回受賞しています。
 アレクサンドル・デプラも7回目のノミネートで、これまで2回受賞しています。『ゴーストライター』で受賞して以来2年ぶりのノミネート。

 ◆第1回作品賞( Meilleur premier film)
 ・“Augustine” 監督:Alice Winocour
 ・“Comme Des Frères” 監督:Hugo Gélin
 ・『ルイーズ・ウィマー』“Louise Wimmer” 監督:Cyril Mennegun
 ・“Populaire” 監督:Régis Rosnard
 ・“Rengaine(Hold Back)”(仏) 監督:Rachid Djaidani

 ルイ・デリュック賞は『ルイーズ・ウィマー』が受賞。

 ◆ドキュメンタリー賞( Meilleur film documentaire)
 ・“Bovines Ou La Vraie Vie Des Vaches”(仏) 監督:Emmanuel Gras
 ・“Duch, Le Maître Des Forges De L’Enfer(Duch, Master of the Forges of Hell)”(仏・カンボジア) 監督:リティー・パニュ(Rithy Panh)
 ・“Les Invisibles(The Invisible Ones)”(仏) 監督:セバスチャン・リフシッツ(Sébastien Lifshitz)
 ・『レイモン・ドゥパルドンのフランス日記』“Journal De France”(仏) 監督:レイモン・ドゥパルドン、クローディーヌ・ヌーガレ(Claudine Nougaret)
 ・“Les Nouveaux Chiens De Garde(The New Watchdogs)”(仏) 監督:Gilles Balbastre、ヤニク・ケルゴー(Yannick Kergoat)

 “Duch, Le Maître Des Forges De L’Enfer(Duch, Master of the Forges of Hell)”は、トロント国際映画祭2011 REAL TO REEL部門出品。
 “Les Invisibles(The Invisible Ones)”と『レイモン・ドゥパルドンのフランス日記』はカンヌ国際映画祭2012特別上映作品。

 ◆アニメーション賞(Meilleur film d'animation)
 ・『エドモンドとロバ』“Edmond Etait Un Ane”(カナダ・仏) 監督:フランク・ディオン(Franck Dion)
 ・『アーネストとセレスティーヌ』“Ernest Et Célestine”(仏・ベルギー・ルクセンブルク) 監督:バンジャマン・レネール(Benjamin Renner)、ヴァンサン・パタール(Vincent Patar)、ステファン・オビエ(Stéphane Aubier)
 ・“Kirikou Et Les Hommes Et Les Femmes”(仏) 監督:ミシェル・オスロ
 ・『オー、ウィリー』“Oh Willy...”(ベルギー・仏・オランダ) 監督:エマ・ドゥ・スワーフ(Emma De Swaef)、マーク・ジェイムス・ロエルズ(Marc James Roels)
 ・“Zarafa”(仏・ベルギー) 監督:レミ・ブザンソン(Rémi Bezançon)、ジャン=クリストフ・リー(Jean-Christophe Lie)

 『エドモンドとロバ』はアヌシー国際アニメーションフェスティバル2012審査員特別賞受賞。シカゴ国際映画祭2012 最優秀短編アニメーション賞(Gold Plaque)受賞。
 『アーネストとセレスティーヌ』はカンヌ国際映画祭2012 監督週間SACD賞スペシャル・メンション受賞。ドバイ国際映画祭2012観客賞受賞。
 『オー、ウィリー』は、オランダ・アニメーション映画祭2012グランプリ受賞。 ザグレブ国際アニメーションフェスティバル2012 グランプリ&観客賞受賞。カトゥーン・ドール2012受賞。シカゴ国際映画祭2012 最優秀短編アニメーション賞受賞。AFIフェスト2012短編アニメーション賞受賞。

 ◆短編映画賞(Meilleur court-métrage)
 ・『カウボーイ映画と似て非なるもの』“Ce N’est Pas Un Film De Cow-Boys(It's Not a Cowboy Movie)”(仏) 監督:Benjamin Parent
 ・“Ce Qu’il Restera De Nous”(仏) 監督:Vincent Macaigne
 ・“Le Cri Du Homard”(仏・ベルギー) 監督:Nicolas Guiot
 ・“Les Meutes”(仏) 監督:Manuel Schapira
 ・“La Vie Parisienne”(仏) 監督:Viencent Dietschy

 “Ce N’est Pas Un Film De Cow-Boys(It's Not a Cowboy Movie)”は、カンヌ国際映画祭2012批評家週間出品。Petit Rail d'Or&クィア・パルム受賞。ワルシャワ国際映画祭2012最優秀ライブ・アクション短編賞受賞。
 “Ce Qu’il Restera De Nous”は、クレモンフェラン国際短編映画祭2012ナショナル部門グランプリ受賞。
 “Le Cri Du Homard”は、ブリュッセル短編映画祭2012 ナショナル部門グランプリ受賞。
 “La Vie Parisienne”は、ジャン・ヴィゴ賞2012短編賞受賞。

 ◆外国映画賞( Meilleur film étranger)
 ・『アルゴ』(米) 監督:ベン・アフレック
 ・『闇を生きる男』(ベルギー) 監督:ミシェル・R・ロスカム
 ・“Laurence Anyways”(カナダ・仏) 監督:グザヴィエ・ドラン
 ・“Oslo, 31 August”(ノルウェー) 監督:Joachim Trier
 ・『天使の分け前』(英・仏・ベルギー・伊) 監督:ケン・ローチ
 ・『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(デンマーク・チェコ・スウェーデン・独) 監督:ニコライ・アーセル
 ・“A Perdre La Raison(Our Children)”(ベルギー・ルクセンブルク・仏・スイス) 監督:Joachim Lafosse

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 主な作品のノミネート状況は以下の通りです。

 ・“Camille redouble”(13):作品・監督・主演女優・助演男優・助演男優・助演女優・助演女優・若手女優・若手女優・脚本・編集・衣裳・作曲
 ・『マリー・アントワネットに別れをつげて』(10):作品・監督・主演女優・脚色・撮影・編集・美術・衣裳・録音・作曲
 ・『愛、アムール』(10):作品・監督・主演男優・主演女優・助演女優・脚本・撮影・編集・美術・録音
 ・『君と歩く世界』(9):作品・監督・主演女優・若手男優・脚色・撮影・編集・録音・作曲
 ・『ホーリー・モーターズ』(9):作品・監督・主演男優・助演女優・脚本・撮影・編集・美術・録音
 ・“Dans la maison(In the House)”(6):作品・監督・主演女優・若手男優・脚色・作曲
 ・“Le prénom(What’s in A Name)”(5):作品・主演男優・助演男優・助演女優・脚色
 ・“Cloclo(My Way)”(5):主演男優・助演男優・美術・衣裳・録音
 ・“Populaire”(5):撮影・美術・衣裳・作曲・第1回
 ・“Quelques Heures De Printemps(A Few Hours of Spring)”(4):監督・主演男優・主演女優・脚本
 ・“Cherchez Hortense”(2):主演男優・助演男優
 ・『ルイーズ・ウィマー』(2):主演女優・第1回
 ・“Comme Des Frères”(2):若手男優・第1回
 ・“Augustine”(2):衣裳・第1回

 最多ノミネーションは、『愛、アムール』でも『君と歩く世界』でも『ホーリー・モーターズ』でもなく、俳優部門で7つもノミネートされた“Camille redouble”でした。

 “Camille redouble”は、日本にはあまりその評判は伝わってきてはいませんが、リュミエール賞でも審査員特別賞を受賞していますから、最優秀作品賞に近い評価を受けている作品らしいとわかります。

 監督のノエミ・ルヴォフスキーは、2002年にセザール賞助演女優賞に初めてノミネートされてから7回目のノミネートで、作品賞にノミネートされたことは1回ありますが、監督賞にノミネートされたのも初めてなら、主演女優賞、脚本賞にノミネートされたのも初めてです。
 今回は、作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞の4部門でノミネートされています。(作品賞は、普通、プロデューサーがノミネート対象になりますが、セザール賞は違うようです。)
 また、今回ノミネートされている作品の中では、“Camille redouble”のほかに、『マリー・アントワネットに別れをつげて』と“Adieu Berthe-L’Enterrement De Mémé”にも出演していて、2012年のフランス映画の顔のような存在になっています。
 これでセザール賞ノミネート数は10回、5部門に及び、これは、マチュー・カソヴィッツの7部門、ニコール・ガルシア、ジャン=ピエール・ジュネの6部門に次ぐ記録で、しかも5部門でノミネートされたことのある人の中で未だに1度も受賞していないのは、彼女とマイウェンしかいません。

 10ノミネートで、ノミネート数第2位となったのは、ルイ・デリュック賞の『マリー・アントワネットに別れをつげて』と、全世界で受賞記録を伸ばしている『愛、アムール』の2作品です。

 今回のセザール賞の見どころは、やはり『愛、アムール』が何部門受賞できるかというところのはずで、これまで受賞街道をまっしぐらに走ってきた『愛、アムール』も作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚本賞の5部門すべてで受賞を果たしたことはまだ一度もないので、セザール賞でそれが果たせるのかどうかが注目されます。(ヨーロッパ映画賞では脚本賞のみ受賞ならず、リュミエール賞では監督賞と脚本賞を『君と歩く世界』にさらわれています。)
 ちなみに、前回の『アーティスト』は 10部門でノミネートされて、6部門で受賞。ノミネート数では第3位でしたが、最多受賞となりました。

 ジャック・オディアールは、前回の『預言者』でセザール賞の受賞記録2位となる9部門での受賞を果たしていますが、今回は、どれだけ『愛、アムール』の牙城をつき崩せるでしょうか。最多受賞は難しいでしょうが、案外、善戦するかもしれません。

 レオス・カラックスは、セザール賞とは相性が悪いのか、これまでほぼ無視され続けてきていて、今回9部門でノミネートされたのはほとんど奇跡のようなものです。これまでの最多ノミネートは、おそらく『汚れた血』の3部門です。監督本人のノミネートは、これまで『ボーイ・ミーツ・ガール』の1回のみ。監督賞ノミネートも初めてです。キャスト・スタッフ部門を含めて、これまでセザール賞を受賞したことは1度もありません。

 そのほか、オリヴィエ・アサイヤスの『5月の後』、セドリック・カーンの『よりよき人生』、アラン・レネの“Vous n'avez encore rien vu (You Haven't Seen Anything Yet)”、グサヴィエ・ジャノリの“Superstar”、 Frédéric Videauの“A moi seule (Coming Home)”などは、1部門もノミネートされませんでした。

 受賞結果の発表は、2月22日です。

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 *当ブログ記事

 ・セザール賞2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201202/article_4.html
 ・セザール賞2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201202/article_42.html
 ・セザール賞2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_2.html
 ・セザール賞2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_49.html
 ・セザール賞2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_37.html
 ・セザール賞2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_48.html
 ・セザール賞2009ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_30.html
 ・セザール賞2009受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_38.html
 ・セザール賞2008 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200802/article_10.html

 ・ルイ・デリュック賞2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_34.html
 ・ルイ・デリュック賞2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_29.html

 ・リュミエール賞2013ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_60.html
 ・リュミエール賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201301/article_49.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年12月~2013年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_50.html

 追記:
 ・セザール賞2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201302/article_40.html

この記事へのコメント

さひぐー
2013年01月28日 13:57
いつも読ませてもらってます。『Cloclo』でクロード・フランソワを演じて主演男優賞にノミネートされてるのは、米国人俳優ジェレミー・レナー Jeremy Renner ではなくベルギー人俳優ジェレミー・レニエ Jérémie Renier では?
umikarahajimaru
2013年01月28日 18:54
さひぐーさま
恐れ入ります。訂正させていただきます。

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