新カナダ・アカデミー賞 カナダ・スクリーン・アワード2013 ノミネーション!

 第1回カナダ・スクリーン・アワード(Canadian Screen Awards)のノミネーションが発表されました。(1月15日)

 カナダ・スクリーン・アワードは、昨年まで32年にわたって続いていたジニー賞(カナダ・アカデミー賞)と、姉妹賞であったジェミニ賞(英語で放映されるカナダのTV番組を対象とした賞)を統合して、リニューアルしたカナダの映画&TVの賞です。

 映画賞としては、新たに視覚効果賞が新設されたものの、そのほかに大きな変化はなく、名称が変わったほかは、授賞式が映画部門とテレビ部門が同日に行なわれることになったことくらいで、少なくとも受けて側(一般の映画ファン)にとってはとりたてて大きな変化はないようです。運営組織自体も、これまで通り非営利団体のカナダ映画テレビアカデミー(AACT:The Academy of Canadian Cinema & Television)が行なうことになっています。
 ジニー賞を引き継いだカナダ映画テレビアカデミーの映画賞なので、今後は、このカナダ・スクリーン・アワードを「カナダ・アカデミー賞」と呼んでいくことになるのだろうと思います。

 第1回のノミネーションは以下の通りです。

--------------------------------

 【映画部門】(Feature Films: Nominations By Category)

 ◆作品賞
 ・“L'affaire Dumont”(カナダ) 監督:Daniel Grou
 ・“Inch'allah”(カナダ・仏) 監督:Anaïs Barbeau-Lavalette
 ・“Laurence Anyways”(カナダ・仏) 監督:グザヴィエ・ドラン
 ・“Midnight's Children”(カナダ・英) 監督:ディーパ・ミータ
 ・『魔女と呼ばれた少女』(カナダ) 監督:キム・グエン
 ・“Still Mine”(カナダ) 監督:マイケル・マッゴーワン

 ◆監督賞
 ・マイケル・ドース(Michael Dowse) “Goon”(カナダ)
 ・グザヴィエ・ドラン “Laurence Anyways”
 ・ディーパ・ミータ “Midnight's Children”
 ・キム・グエン 『魔女と呼ばれた少女』
 ・ベルナール・エモン(Bernard Émond) “Tout Ce Que Tu Possèdes(All That You Possess)”(カナダ)

 ◆主演男優賞
 ・ジェームズ・クロムウェル “Still Mine”
 ・Patrick Drolet “Tout Ce Que Tu Possèdes(All That You Possess)”
 ・マルク=アンドレ・グロンダン(Marc-André Grondin) “L'affaire Dumont”
 ・David Morse “Collaborator”(米・カナダ)(監督:マーティン・ドノヴァン(Martin Donovan))
 ・メルヴィル・プポー “Laurence Anyways”

 ◆主演女優賞
 ・Evelyne Brochu “Inch'allah”
 ・ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド “Still Mine”
 ・Marilyn Castonguay “L'affaire Dumont”
 ・Suzanne Clément “Laurence Anyways”
 ・ラシェル・ムワンザ(Rachel Mwanza) 『魔女と呼ばれた少女』

 ◆助演男優賞
 ・ジェイ・バルシェル(Jay Baruchel) “Goon”
 ・キム・コーツ(Kim Coates) “Goon”
 ・Stephan James “Home Again”(カナダ)(監督:David Sutherland)
 ・セルジュ・カニアンダ(Serge Kanyinda) 『魔女と呼ばれた少女』
 ・イライアス・コティーズ “Winnie”(南ア・カナダ)(監督:Darrell Roodt )

 ◆助演女優賞
 ・シーマ・ビシュワース(Seema Biswas) “Midnight's Children”
 ・Fefe Dobson “Home Again”
 ・Alice Morel Michaud “Les Pee Wee 3D”(カナダ)(監督:エリック・テシエ(Éric Tessier))
 ・ガブリエル・ミラー(Gabrielle Miller) “Moving Day”(米・カナダ)(監督:Mike Clattenburg)
 ・サブリナ・ウアザニ(Sabrina Ouazani) “Inch'allah”

 ◆オリジナル脚本賞
 ・Jason Buxton “Blackbird”(カナダ)(監督:Jason Buxton)
 ・グザヴィエ・ドラン “Laurence Anyways”
 ・キム・グエン 『魔女と呼ばれた少女』
 ・マイケル・マッゴーワン “Still Mine”
 ・ベルナール・エモン(Bernard Émond) “Tout Ce Que Tu Possèdes / All That You Possess”

 ◆脚色賞
 ・デイヴィッド・クローネンバーグ 『コズモポリス』(カナダ・仏・ポルトガル・伊)(監督:デイヴィッド・クローネンバーグ)
 ・ジェイ・バルシェル(Jay Baruchel)、エヴァン・ゴールドバーグ(Evan Goldberg) “Goon”
 ・Anita Doron “The Lesser Blessed”(カナダ)(監督:Anita Doron)
 ・Martin Villeneuve “Mars et Avril”(カナダ)(監督:Martin Villeneuve)
 ・サルマン・ラシュディー “Midnight's Children”

 ◆撮影賞
 ・ニコラ・ボルデュク(Nicolas Bolduc) 『魔女と呼ばれた少女』
 ・フィリップ・ラヴァレット(Philippe Lavalette) “Inch'allah”
 ・ジャイルズ・ナットジェンズ(Giles Nuttgens) “Midnight's Children”
 ・Bobby Shore “Goon”
 ・ブレンダン・スティーシー(Brendan Steacy) “Still Mine”

 ◆編集賞(
 ・リシャール・コミュー(Richard Comeau) 『魔女と呼ばれた少女』
 ・Roderick Deogrades “Still Mine”
 ・Valérie Héroux “L'affaire Dumont”
 ・Sophie Leblond “Inch'allah”
 ・Kimberlee Mctaggart “Blackbird”

 ◆美術監督賞
 ・エマニュエル・フレシェット(Emmanuel Frechette)、Josée Arsenault 『魔女と呼ばれた少女』
 ・アーヴ・グレイウォル(Arvinder Grewal) “Antiviral”(カナダ・米)(監督:Brandon Cronenberg)
 ・André Guimond “L'affaire Dumont”
 ・Dilip Mehta “Midnight's Children”
 ・アン・プリチャード(Anne Pritchard) “Laurence Anyways”

 ◆衣裳デザイン賞(
 ・グザヴィエ・ドラン、フランソワ・バルボー(François Barbeau) “Laurence Anyways”
 ・Patricia Henderson “Mad Ship”(カナダ)(監督:David Mortin)
 ・Wendy Partridge 『バイオハザードV:リトリビューション』(独・カナダ)(監督:ポール・W・S・アンダーソン)
 ・Wendy Partridge “Silent Hill: Revelation 3D”(仏・米・カナダ)(監督:マイケル・J・バセット)
 ・Éric Poirier 『魔女と呼ばれた少女』

 ◆メイキャップ賞
 ・Katie Brennan、Karola Dirnberger、Paul Jones “Silent Hill: Revelation 3D”
 ・Brenda Magalas、Lori Caputi “Goon”
 ・Cathie Davies-Irvine、Trason Fernandes “Antiviral”
 ・Marlène Rouleau、André Duval “L'affaire Dumont”
 ・Colleen Quinton、Kathy Kelso “Laurence Anyways”

 ◆視覚効果賞
 ・Dennis Berardi、Keith Acheson、Michael Borrett、Wilson Cameron、Michael Dicarlo、Tom Nagy、Britton Plewes、Scott Riopelle、Matt Whelan、Wojciech Zielinski “Silent Hill: Revelation 3D”
 ・Carlos Monzon、Martin Belleau、Dominic Daigle、Nathalie Dupont、Gaël Hollard、Benoît Ladouceur、Viviane Levesque Bouchard、Jérémie Lodomez、Annie Normandin、Alexandra Vaillancourt “Mars et Avril”
 ・Dennis Berardi、Jason Edwardh、Matt Glover、Trey Harrell、Leann Harvey、Jo Hughes、Ethan Lee、Scott Riopelle、Eric Robinson、Kyle Yoneda 『バイオハザードV:リトリビューション』
 ・Ève Brunet、Marc Morissette、Alexandra Vaillancourt 『魔女と呼ばれた少女』
 ・Ralph Maiers、Debora Dunphy、John Fukushima、Patrick Kavanaugh、Bill Martin、Chris Philips、Jeremy Price、Kenton Rannie、Lauren Weidel “Midnight's Children”

 ◆録音賞
 ・Sylvain Arseneault、Steph Carrier、Lou Solakofski、Don White “Midnight's Children”
 ・Olivier Calvert、Pascal Beaudin、Luc Boudrias、Daniel Bisson “Mars et Avril”
 ・Claude La Haye、Daniel Bisson、Bernard Gariépy Strobl 『魔女と呼ばれた少女』
 ・Philip Stall、Ian Rankin、Lou Solakofski “Antiviral”
 ・Zander Rosborough、Allan Scarth “The Disappeared”(カナダ)(監督:Shandi Mitchell)

 ◆音響編集賞
 ・Pierre-Jules Audet、Michelle Cloutier、Thierry Bourgault D'amico、Nathalie Fleurant、Cédrick Marin、Nicolas Gagnon “L'affaire Dumont”
 ・Martin Pinsonnault、Jean-Francois B. Sauvé、Simon Meilleur、Claire Pochon 『魔女と呼ばれた少女』
 ・Stephen Barden、Steve Baine、Kevin Banks、Alex Bullick、Jill Purdy 『バイオハザードV:リトリビューション』
 ・Sylvain Brassard、Stéphane Cadotte、Isabelle Favreau、Philippe Racine “Laurence Anyways”
 ・Allan Scarth、Bob Melanson、Zander Rosborough、Cory Tetford “The Disappeared”

 ◆オリジナル作曲賞
 ・Noia “Laurence Anyways”
 ・ブノワ・シャレスト(Benoit Charest) “Mars et Avril”
 ・Don Rooke、Hugh Marsh、Michelle Willis “Still Mine”
 ・ハワード・ショア 『コズモポリス』
 ・E.C. Woodley “Antiviral

 ◆オリジナル歌曲賞
 ・Emily Haines、James Shaw、ハワード・ショア 『コズモポリス』-‘Long To Live’
 ・Erland & The Carnival “Rufus”(カナダ)(監督:David Schultz)-‘Wanting’
 ・Erland & The Carnival “Rufus”-‘Out Of Sight’

 ◆長編ドキュメンタリー賞
 ・“Alphée Des Étoiles”(カナダ) 監督:Hugo Latulippe
 ・“Indie Game: The Movie”(カナダ) 監督:Lisanne Pajot、James Swirsky
 ・“Over My Dead Body”(カナダ) 監督:Brigitte Poupart
 ・“Stories We Tell”(カナダ) 監督:サラ・ポーリー
 ・“The World Before Her”(カナダ・独・米・英) 監督:Nisha Pahuja

 “Indie Game: The Movie”は、サンダンス映画祭2012編集賞受賞。
 “The World Before Her”は、Hot Docs カナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2012最優秀カナダ映画賞受賞。ワルシャワ国際映画祭2012 ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。スペシャル・メンション受賞。

 ◆短編ドキュメンタリー賞
 ・“The Boxing Girls Of Kabul”(カナダ) 監督:Ariel Nasr
 ・“The Fuse: Or How I Burned Simon Bolivar”(カナダ・ボスニア ヘルツェゴビナ) 監督:Igor Drljaca
 ・“Keep A Modest Head(Ne Crâne Pas Sois Modeste)”(カナダ) 監督:Deco Dawson
 ・“Let The Daylight Into The Swamp”(カナダ) 監督:Jeffrey St. Jules
 ・“Three Walls”(カナダ・米) 監督:Zaheed Mawani

 ◆短編映画賞
 ・“Chef De Meute(Herd Leader)”(カナダ) 監督:Chloé Robichaud
 ・“Frost”(カナダ) 監督:Jeremy Ball
 ・“Le Futur Proche(The Near Future)”(カナダ) 監督:Sophie Goyette
 ・“Première Neige(First Snow)”(カナダ) 監督:Michaël Lalancette
 ・“Throat Song”(カナダ) 監督:Miranda De Pencier

 ◆短編アニメーション賞
 ・“Bydlo”(カナダ) 監督:Patrick Bouchard
 ・“Demoni”(独・ブルガリア・カナダ) 監督:セオドア・ウシェフ
 ・『エドモンドとロバ』“Edmond Was A Donkey”(仏・カナダ) 監督:フランク・ディオン(Franck Dion)
 ・“Paula”(カナダ) 監督:Dominic Étienne Simard

 “Bydlo”はアニー賞2013短編賞ノミネート。
 『エドモンドとロバ』は、アヌシー国際アニメーションフェスティバル2012 審査員特別賞受賞。シカゴ国際映画祭2012 最優秀短編アニメーション賞(Gold Plaque)受賞。
 “Bydlo”と“Paula”は同じプロデューサーによる製作作品です。

 ※カナダ・スクリーン・アワードには、上記のほかに、テレビ部門、ドキュメンタリー部門、デジタル・メディア部門があります。

--------------------------------

 主な作品のノミネート状況は以下の通りです。

 ・『魔女と呼ばれた少女』(12):作品・監督・主演女優・助演男優・脚本・撮影・編集・美術・衣裳・視覚効果・録音・音響編集
 ・“Laurence Anyways”(10):作品・監督・主演男優・主演女優・脚本・美術・衣裳・メイク・音響編集・作曲
 ・“Midnight's Children”(8):作品・監督・助演女優・脚色・撮影・美術・視覚効果・録音
 ・“L'affaire Dumont”(7):作品・主演男優・主演女優・編集・美術・メイク・音響編集
 ・“Still Mine”(7):作品・主演男優・主演女優・脚本・撮影・編集・作曲
 ・“Goon”(6):監督・助演男優・助演男優・脚色・撮影・メイク
 ・“Inch'allah”(5):作品・主演女優・助演女優・撮影・編集
 ・“Mars et Avril”(4):脚色・視覚効果・録音・作曲
 ・“Antiviral”(4):美術・メイク・録音・作曲
 ・“Tout Ce Que Tu Possèdes(All That You Possess)”(3):監督・主演男優・脚本
 ・『コズモポリス』(3):脚色・作曲・歌曲
 ・『バイオハザードV:リトリビューション』(3):衣裳・視覚効果・音響編集
 ・“Silent Hill: Revelation 3D”(3):衣裳・メイク・視覚効果
 ・“Home Again”(2):助演男優・助演女優
 ・“Blackbird”(2):脚本・編集
 ・“The Disappeared”(2):録音・音響編集
 ・“Rufus”(2):歌曲・歌曲

 2012年のカナダ映画には、デイヴィッド・クローネンバーグやディーパ・ミータ、グザヴィエ・ドランなどの新作、「バイオハザード」や「サイレント・ヒル」シリーズの新作がありましたが、これらを抑えて、カナダ・スクリーン・アワードの最多ノミネートになったのは、米国アカデミー賞2013外国語映画賞にもノミネートされたキム・グエン監督の『魔女と呼ばれた少女』でした。

 全体的には、トロント国際映画祭が選ぶカナダ映画2012 トップ10(http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_14.html)に入った作品が、そのまま順当にノミネートされています。

 クローネンバーグを除けば、きちんとした形で、日本に紹介されている監督はほとんどいませんが、シノプシスを読むと、日本に劇場公開されてもいいんじゃないかと思える作品がいくつかあります。2本くらいの劇場公開、そのほかに2~3本くらいのDVDリリースが見込めるんじゃないかと思うのですが、どうでしょうか。

 第1回カナダ・スクリーン・アワードの結果発表は、3月3日です。

--------------------------------

 主なノミネート作品を簡単に紹介しておきます。

 ・『魔女と呼ばれた少女』“Rebelle(War Witch)”(カナダ) 監督:キム・グエン
 出演:ラシェル・ムワンザ(Rachel Mwanza)、アラン・バスティアン(Alain Bastien)、セルジュ・カニアンダ(Serge Kanyinda)、Ralph Prosper、Mizinga Mwinga
 物語:コモナは、アフリカの内戦で叛徒に村を焼かれ、両親も殺されて、兵士としてジャングルに入られなければならなくなる。彼女の残忍な司令官は、彼女を兵士として鍛えるだけではなく、自分との添い寝を要求した。コモナは、恐怖の中に、憩いの場所を求めていたが、少し年長で白髪の少年と出会い、恋に落ちる。2人は一緒にキャンプを逃げることに決める。彼女は、村に戻って、両親を墓に埋め、魂が不毛な大地をさまようことがないようにしたかったのだ。
 これがKim Nguyenの第4監督長編。
 ベルリン国際映画祭2012 コンペティション部門出品。銀熊賞(女優賞:Rachel Mwanza)、エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション受賞。
 トロント国際映画祭2012 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 シッチェス国際ファンタスティック映画祭2012 ニュー・ヴィジョンズ部門出品。最優秀作品賞受賞。
 米国アカデミー賞2012 外国語映画賞ノミネート。


 ・“Laurence Anyways”(カナダ・仏) 監督:グザヴィエ・ドラン(Xavier Dolan)
 出演:メルヴィル・プポー、Suzanne Clément、Monia Chokri、ナタリー・バイ、Sophie Faucher、Adele Jacques
 物語:90年代。男性が、女性になりたいという願望を持っていることをフィアンセに告白し、その後、そのことで壊れかけた2人の関係を修復しようと躍起になる。
 カンヌ国際映画祭2012 ある視点部門出品。
 トロント国際映画祭2012 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。女優賞(Suzanne Clément)受賞。


 ・“Midnight’s Children”(カナダ・英) 監督:ディーパ・ミータ
 出演:サティヤ・バーバー(Satya Bhabha)、Shahana Goswami、ラジャット・カプール(Rajat Kapoor)、シーマ・ビシュワース(Seema Biswas)、Shriya Saran、Siddharth、Ronit Roy、Rahul Bose、Kulbushan Kharbanda、Soha Ali Khan、Anita Majumdar、Zaib Shaikh、Darsheel Safary
 物語:1947年8月15日、インドがイギリスから独立した深夜に、ナースが2人の新生児を取り上げる。サリームは、貧しいヒンドゥー教徒の娘の非嫡出子で、シバは、裕福なムスリムの夫婦の間に生まれる。2人の人生は、その後、運命づけられていたかのように、複雑に絡み合って行く。
 サルマン・ラシュディーの『真夜中の子供たち』の映画化。
 トロント国際映画祭2012 GALA PRESENTATIONS部門出品。


 ・“Still Mine”(カナダ) 監督:マイケル・マッゴーワン
 出演:ジェームズ・クロムウェル、ジュヌビエーヴ・ビジョルド
 物語:ニューブランズウィック州に住む89歳の主人公は、次第に健康が衰えていく妻のために、より過ごしやすい家を建てようとして、政府から差し止めを食らう。
 実話に基づく物語。
 映画祭タイトルは“Still”でしたが、“Still Mine”というタイトルになったようです。
 トロント国際映画祭2012 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 釜山国際映画祭2012 ワールドシネマ部門出品。


 ・“Goon”(カナダ) 監督:マイケル・ドース(Michael Dowse)
 出演:ショーン・ウィリアム・スコット、ジェイ・バルシェル、リーヴ・シュレイバー、アリソン・ピル、Marc Andre Grodin、ユージン・レヴィ
 物語:ダグ・グラットが、地元のマーナー・ホッケー・チームにスカウトされる。彼は、ホッケーどころか、スケートもできなかったが、そんなことは問題なかった。ホッケーの試合を見に来て、選手をぶっ飛ばした彼の、そのパンチ力を見て、コーチが彼を気に入ったのだ。彼の役割は、チームの有能選手グザヴィエに近づく者を片っ端からぶっ飛ばせばいい。グザヴィエは、伝説的なプレイヤー、ロス・ザ・ボス・リーから壊滅的なヒットを受けて以来、パックに触れるのを怖がっていた。リーが降格されて同じリーグにやってきたことから、両者が再び対決するのは時間の問題だった。
 トロント国際映画祭2011SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。


 ・“Inch'Allah”(カナダ) 監督:Anais Barbeau-Lavalette
 出演:Evelyne Brochu、サブリナ・ウアザニ(Sabrina Ouazani)、Sivan Levy、Yousef ‘Joe’Sweid
 物語:クロエは、カナダ人の若い産婦人科医で、西岸地区のパレスチナ人の難民キャンプにある当座しのぎのクリニックで働いていて、そこでフランス人医師ミシェルの監督の下、妊婦たちの面倒を見ている。しかし、診察に行くにも、いつも壁を通過し、点検を受けなければならず、パレスチナ人の置かれた状況を考えざるを得ない。やがて、彼女は、個人的にも公的にも、こういった状況に深く関わっていくことになる……。
 『ぼくたちのムッシュ・ラザール』の制作チームの最新作。
 トロント国際映画祭2012 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。

画像

 ・“Antiviral”(カナダ・米) 監督:Brandon Cronenberg
 出演:ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ(Caleb Landry Jones)、サラ・ガドン、マルコム・マクダウェル、ダグラス・スミス、ジョー・ピングー
 物語:シド・マーシュは、クリニックに務めているが、そこではセレブから採取した生体ウィルスを熱狂的なファンに売るという、商売をしていた。シドもまた、自分の体に摂取することで、クリニックからウィルスのサンプルを違法に持ち出して、秘密のグループに売りさばいていた。ある日、彼が摂取したウィルスの元の持ち主である超人気者がそのウィルスが原因で死ぬ。彼は、早急にそのウィルスに打ち勝つ治療法を見出さなければならなくなる一方で、噂を聞きつけた熱狂的なコレクターから狙われることになる。
 カンヌ国際映画祭2012 ある視点部門出品。
 トロント国際映画祭2012 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。第1回作品賞受賞。


 ・“Tout ce que tu possèdes (All That You Possess)”(カナダ) 監督:ベルナール・エモン(Bernard Émond)
 出演:Patrick Drolet、Stephan James、Willia Ferland-Tanquay、Sara Simard
 物語:大学に勤める主人公は、気難しい性格で、遺産相続の話が持ち上がるが、それは正当に得られたものではないからと言って、受け取りを拒否する。一方、彼には、妊娠をきっかけに棄てた女性がいて、彼女との間にできた娘がもうティーンエージャーになっている。彼は、ここにきて初めて父親らしい役割を果たそうとする。
 トロント国際映画祭2012 MASTERS部門出品。


 ・『コズモポリス』(仏・カナダ・ポルトガル・伊) 監督:デイヴィッド・クローネンバーグ
 出演:ロバート・パティンソン、サラ・ガドン(Sarah Gadon)、ポール・ジアマッティ、ジュリエット・ビノシュ、マチュー・アマルリック、サマンサ・モートン
 物語:ある日のニューヨーク。若くして成功した投資家のエリック・パッカーは今日も白いリムジンに乗っている。彼は、車の中のモニターで相場をチェックし、取引を行なう。車はいわば、彼の動くオフィスだ。今日は、大統領の訪問で、交通が麻痺し、街は大混乱に陥っている。彼の目的は、街の反対側にある床屋に行って、髪を切ってもらうということだけだったが、渋滞に巻き込まれて身動きが取れなくなる。そんな中、相場にも失敗し、多額の借金を背負うことになり、また、自分が誰かに殺されるのではないかという妄想に取りつかれ始める。動かない車の中で、彼は、自分が築き上げた王国が崩壊しつつあるのを悟る。
 ドン・デリーロの小説『コズモポリス』の映画化。
 カンヌ国際映画祭2012 コンペティション部門出品。


 ・“Home Again”(カナダ) 監督:Sudz Sutherland
 出演:Lyriq Bent、Stephan James、Fefe Dobson、ポール・キャンベル(Paul Campbell)
 物語:ジャマイカ生まれの3人が、外国暮らし(アメリカ、イギリス、カナダ)の後、母国に帰ってくる。彼らは、生き残りを賭けて、希望を胸に帰国するが、ジャマイカは、もちろん、旅行会社が宣伝しているような楽園などではないのだった。
 トロント国際映画祭2012CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。


 ・“Blackbird”(カナダ) 監督:Jason Buxton
 物語:ショーンは、およそ自分とは似つかわしくない、育ちのいい10代の娘ディーナと仲良くなる。2人の関係は、ディーナのボーイフレンドを脅かすことになり、暴力沙汰にまで発展する。ショーンは、ネットで死の脅迫を行なうが、その結果、警察の家宅捜索を受ける。家の中には、猟が好きな父の所有物であるライフルやショットガン、弾薬、ナイフがあり、さらに、彼を苦しめた12人の名前を記した「復讐計画」のノートが見つかって、ショーンは「コロンバイン事件」のような無差別殺人を計画したと疑われて少年拘置所送りになる。彼は、無実を訴えるが、なかなか事は進まない。しかも、拘置所ではいじめも横行している。ようやく釈放された彼は、それまでつきあっていた友だちとも距離を置き、ディーナとも別れ、社会的に「ノーマル」に見えるように、服装も変える。しかし、小さな町では、いったんついてしまった「サイコ野郎」というレッテルはすぐに消えたりはしない。
 トロント国際映画祭2012CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。第1回作品賞受賞。
 バンクーバー国際映画祭2012 最優秀カナダ映画賞受賞。


 ・“The Lesser Blessed”(カナダ) 監督:Anita Doron
 物語:ラリーは、10代だが、暗い過去があって、それが彼が恋愛へと一歩進むのに慎重にさせている。
 トロント国際映画祭2012CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。


 ・“Stories We Tell”(カナダ) 監督:サラ・ポーリー
 物語:サラ・ポーリーは、芸能一家の、5人兄弟の末っ子に生まれた。父親はイギリス出身の俳優で、母親はキャスティング・エージェントをしている。サラ自身も4歳で女優デビューし、8歳で主演した。そんな彼女が、第三監督長編の題材として選んだのは、自分の家族で、自ら家族にカメラを向け、現在から過去に関わる問いかけをし、自分でも知らなかった家族の秘密や矛盾を明らかにしようとする。
 ベネチア国際映画祭2012 ベネチア・デイズ出品。
 トロント国際映画祭2012 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。


 ・“The World Before Her”(カナダ・独・米・英) 監督:Nisha Pahuja
 厳選された20人のミス・インド候補が、コンテストを前に1ヶ月にわたって開かれる研修に入る。彼女たちが、ミス・インドを目指すのは、そうなることで、手っ取り早くスターになれ、キャリアが築け、伝統的な家父長制から抜け出すことができるからだ。一方で、インドの一部では、原理主義者の女性部会が運営するキャンプで、ヒンズーの従順な女性たちを作り出すべく、訓練と教育が行なわれている。インドにおける西洋的な現代性と古い家父長制との衝突は、女性の行動や、女性に対する支配という面でも如実に現れてきている。
 Hot Docs カナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2012 最優秀作品 カナダ映画部門受賞。
 モスクワ国際映画祭2012 ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。
 チューリヒ映画祭2012 インターナショナル・ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。
 ワルシャワ国際映画祭2012 ドキュメンタリー・コンペティション部門 最優秀ドキュメンタリー賞受賞。


 ・“Keep a Modest Head(Ne crâne pas sois modeste)”(カナダ) 監督:Deco Dawson
 監督Deco Dawsonの自伝的ドキュメンタリーで、子ども時代の記憶(それも非常に性的なもの)が描かれる。
 トロント国際映画祭2012 SHORT CUT CANADA部門出品。最優秀短編賞受賞。

画像

 ・“Chef de meute (Herd Leader)”(カナダ) 監督:Chloé Robichaud
 物語:孤独な生活を送っていたクララは、未婚の叔母が亡くなって、彼女のパグ犬を引き取ることになり、生活がひっくり返るような変化を味わう。
 カンヌ国際映画祭2012 短編コンペティション部門出品。
 トロント国際映画祭2012 SHORT CUT CANADA部門出品。


 ・“Bydlo”(カナダ) 監督:Patrick Bouchard
 ムソルグスキーの『展覧会の絵』にインスパイアされて制作された短編。ライフ・サイクル、人と動物の力、労働の美しさと厳しさなどを語る。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2012 短編コンペティション部門出品。
 トロント国際映画祭2012 SHORT CUT CANADA部門出品。
 アニー賞2013短編賞ノミネート。


--------------------------------

 *この記事が参考になった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。
 ↓ ↓ ↓ ↓
 
 ↑ ↑ ↑ ↑
 クリックしてね!

 *当ブログ記事

 ・ジニー賞2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_5.html
 ・ジニー賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201103/article_15.html
 ・ジニー賞2010ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_7.html
 ・ジニー賞2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201004/article_10.html
 ・ジニー賞2009 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200904/article_3.html

 ・トロント国際映画祭が選ぶカナダ映画2012 トップ10:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_14.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年12月~2013年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_50.html

 追記:
 ・カナダ・スクリーン・アワード2013 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201303/article_4.html

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック