米・撮影監督協会賞(ASC) ノミネーション発表!

 米・撮影監督協会賞(ASC)2012のノミネーションが発表されました。(1月9日)

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 【映画部門】

 ◆映画部門(Outstanding Achievement in Cinematography.)
 ・ダニー・コーエン 『レ・ミゼラブル』
 ・ロジャー・ディーキンス 『007 スカイフォール』
 ・ヤヌス・カミンスキー 『リンカーン』
 ・シーマス・マッガーヴェイ 『アンナ・カレーニナ』
 ・クラウディオ・ミランダ 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』

 ミハイ・マライメア・ジュニア(『ザ・マスター』)とグレッグ・フレイザー(『ゼロ・ダーク・サーティ』)が落選しています。

 【テレビ部門】(2012年12月19日発表)

 ◆テレビ映画/ミニシリーズ部門
 ・マイケル・ゴイ(Michael Goi), ASC “American Horror Story: Asylum”(FX)‐‘I am Anne Frank: Part 2’
 ・フロリアン・ホーフマイスター(Florian Hoffmeister) “Great Expectations”(PBS Masterpiece presentation)
 ・アルトゥール・レインハート(Arthur Reinhart) 『宿敵 因縁のハットフィールド&マッコイ』(History Channel’)
 ・ロジェ・ストファーズ(Rogier Stoffers), ASC “Hemingway & Gellhorn”(HBO)

 ◆1時間ドラマ・シリーズ部門(One-hour Episodic Television Series)
 ・バラージュ・ボリゴ(Balazs Bolygo), HSC “Hunted”(Cinemax) -‘Mort’
 ・クリス・マンレイ(Chris Manley), ASC 『MAD MEN マッド・メン』(AMC)-‘The Phantom’
 ・クレイマー・モーゲンソー(Kramer Morgenthau), ASC 『ゲーム・オブ・スローンズ』(HBO)-‘The North Remembers’
 ・デイヴィッド・モックスネス(David Moxness), CSC 『FRINGE/フリンジ』(FOX)-‘Letters of Transit’
 ・マイク・スプラグ(Mike Spragg) 『反撃のレスキュー・ミッション』“Strike Back”(Cinemax)-エピソード11
 ・David Stockton, ASC “Alcatraz”(FOX)-パイロット版

 ◆30分ドラマ・シリーズ部門(A Half-hour Episodic Series)
 ・ケン・グラッシング(Ken Glassing) “Ben and Kate”(FOX)-‘Guitar Face’
 ・マイケル・ゴイ(Michael Goi), ASC  “The New Normal”(NBC) -パイロット版
 ・ピーター・レヴィ(Peter Levy), ASC “House of Lies”(Showtime)-‘Gods of Dangerous Financial Instruments’
 ・Bradford Lipson “Wilfred”(FX)-‘Truth’
 ・Michael Price “Happy Endings”(ABC)-‘Four Weddings and a Funeral (Minus Three Weddings and One Funeral)’

 【名誉賞】(2012年11月2日発表)

 ◆生涯貢献賞(The 2012 ASC Lifetime Achievement Award)
 ◎ディーン・セムラー(Dean Semler) ASC, ACS

 ◆インターナショナル貢献賞(The International Achievement Award)
 ◎ロビー・ミュラー(Robby Müller) , NSC, BVK

 ◆キャリア貢献賞テレビ部門(The Career Achievement in Television Award)
 ◎ロドニー・チャーターズ(Rodney Charters), ASC, CSC

 ◆会長賞(The President’s Award)
 ◎カーティス・クラーク(Curtis Clark), ASC

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 【前哨戦の結果】

 映画部門に関し、前哨戦の撮影賞の結果は以下のようになっています。

 ◆撮影賞
 2.ニューヨーク映画批評家協会賞:『ゼロ・ダーク・サーティ』 グレッグ・フレイザー
 4.ボストン・オンライン映画批評家協会賞:『007 スカイフォール』 ロジャー・ディーキンス
 5.ニューヨーク映画批評家オンライン賞:『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 クラウディオ・ミランダ
 6.ロサンゼルス映画批評家協会賞:『007 スカイフォール』 ロジャー・ディーキンス
 7.ボストン映画批評家協会賞:『ザ・マスター』 ミハイ・マライメア・ジュニア
 8.ワシントンDC映画批評家協会賞:『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 クラウディオ・ミランダ
 9.サンディエゴ映画批評家協会賞:『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 クラウディオ・ミランダ
 10.ラスベガス映画批評家協会賞:『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 クラウディオ・ミランダ
 13.サンフランシスコ映画批評家協会賞:『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 クラウディオ・ミランダ
 15.サテライト・アワード:『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 クラウディオ・ミランダ
 16.シカゴ映画批評家協会賞:『ザ・マスター』 ミハイ・マライメア・ジュニア
 17.セントルイス映画批評家協会賞:『007 スカイフォール』 ロジャー・ディーキンス
 18.サウス・イースタン映画批評家協会賞:『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 クラウディオ・ミランダ
 22.フロリダ映画批評家協会賞:『007 スカイフォール』 ロジャー・ディーキンス
 23.フェニックス映画批評家協会賞:『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 クラウディオ・ミランダ
 24.ダラス・フォートワース映画批評家協会賞:『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 クラウディオ・ミランダ
 25.オースティン映画批評家協会賞:『ザ・マスター』 ミハイ・マライメア・ジュニア
 26.ユタ映画批評家協会賞:『007 スカイフォール』 ロジャー・ディーキンス
 28.セントラル・オハイオ映画批評家協会賞:『007 スカイフォール』 ロジャー・ディーキンス
 29.全米映画批評家協会賞:『ザ・マスター』 ミハイ・マライメア・ジュニア
 30.ヒューストン映画批評家協会賞:『007 スカイフォール』 ロジャー・ディーキンス
 32.オンライン映画批評家協会賞:『007 スカイフォール』 ロジャー・ディーキンス
 33.女性映画ジャーナリスト同盟映画賞:『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 クラウディオ・ミランダ
 34.ノース・テキサス映画批評家協会賞:『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』

 現時点では『007 スカイフォール』と『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』の一騎打ちです。

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 【アカデミー賞との関係】

 2012年(4/5) ASC:『ツリー・オブ・ライフ』 AA:『ヒューゴの不思議な発明』
 2011年(5/5) ASC=AA:『インセプション』
 2010年(4/5) ASC:『白いリボン』 AA:『アバター』
 2009年(4/5) ASC=AA:『スラムドッグ$ミリオネア』
 2008年(5/5) ASC=AA:『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
 2007年(3/5) ASC:『トゥモロー・ワールド』 AA:『パンズ・ラビリンス』
 2006年(4/5) ASC=AA:『SAYURI』
 2005年(3/5) ASC:『ロング・エンゲージメント』 AA:『アビエイター』
 2004年(3/5) ASC:『シービスケット』 AA:『マスター・アンド・コマンダー』
 2003年(4/5) ASC=AA:『ロード・トゥ・パーディション』
 2002年(4/5) ASC:『バーバー』 AA:『ロード・オブ・ザ・リング』
 2001年(4/5) ASC:『パトリオット』 AA:『グリーン・デスティニー』
 2000年(4/5) ASC=AA:『アメリカン・ビューティー』
 1999年(4/5) ASC:『シン・レッド・ライン』 AA:『プライベート・ライアン』
 1998年(4/5) ASC=AA:『タイタニック』
 1997年(6/5) ASC=AA:『イングリッシュ・ペイシェント』
 1996年(2/5) ASC=AA:『ブレイブハート』
 1995年(4/5) ASC:『ショーシャンクの空に』 AA:『レジェンド・オブ・フォール』
 1994年(4/5) ASC:『ボビー・フィッシャーを探して』 AA:『シンドラーのリスト』
 1993年(3/5) ASC:『ホッファ』 AA:『リバー・ランズ・スルー・イット』

 ※ ( )内はノミネーションが一致した割合です。

 ノミネーションでは、ほぼ5作品中4作品が一致していることがわかります。

 受賞作が一致したのは、過去20年間で9回です。
 50%をやや下回る程度ですが、撮影監督協会賞がバラエティーに富んだチョイスをするのに対し、米国アカデミー賞は、SFやファンタジーやアクションなど動きの大きな作品を好んでチョイスしていることがわかります。

 ちなみに、異なる作品を選んでいる年も、必ず一致したノミニーの中から双方の受賞作が選ばれています。

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 以上から、上記ノミネーション5作品のうち4作品前後が米国アカデミー賞でもノミネートされ、一致したノミニーから双方の受賞作が出る、ということになります。

 前哨戦の結果を踏まえれば、『007 スカイフォール』か『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』ですが、どうなるでしょうか。

 過去の受賞歴では、ロジャー・ディーキンスは、撮影監督協会賞では、『ショーシャンクの空に』と『バーバー』で受賞を果たしていますが、米国アカデミー賞は一度も受賞しておらず、悲願の初受賞がかかっています。なので、近年の007シリーズの中では最も評判のいい『007 スカイフォール』に敬意を表す意味で、『007 スカイフォール』を代表してロジャー・ディーキンスにオスカーを贈ろうということになる可能性も十分に考えられます。

 もう一方のクラウディオ・ミランダは『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』で双方に一度ずつノミネートされたことがあります。

 なお、前回は、『ツリー・オブ・ライフ』が、撮影監督協会賞も含め、前哨戦をほぼ完全に制覇していたのに、米国アカデミー賞だけはなぜか『ヒューゴの不思議な発明』に持っていってしまわれました。こういうのはちょっと予想できないですね。

 撮影監督協会賞(ASC)の受賞結果の発表は2月10日です。

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 *当ブログ記事

 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_22.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2012 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201202/article_25.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_23.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_24.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_18.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_1.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2009 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_7.html
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2009 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_20.html

 ・全米映画賞レース2012の結果をまとめてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_51.html

 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました(前半戦):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年12月~2013年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_50.html

 追記:
 ・米・撮影監督協会賞(ASC)2013 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201302/article_22.html

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