『ゼロ・ダーク・サーティ』が8部門受賞! 女性映画ジャーナリスト同盟映画賞2013!

 女性映画ジャーナリスト同盟映画賞2013の結果が発表になりました。(1月7日)

 【女性映画ジャーナリスト同盟】

 女性映画ジャーナリスト同盟(Alliance for Women Film Journalist)は、設立が2006年で、50人前後の会員がいます。
 女性映画ジャーナリスト同盟映画賞には、一般の映画賞と変わらないパートと、女性に特化したイーダ女性フォーカス・アワード(EDA FEMALE FOCUS AWARDS)とイーダ特別賞(EDA SPECIAL MENTION AWARDS)があります。イーダ女性フォーカス・アワードは頑張っている女性を評価する映画賞で、イーダ特別賞(EDA SPECIAL MENTION AWARDS)は、評価できなかった作品や俳優を皮肉や揶揄を込めてピックアップする映画賞になっています。

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 ◆作品賞
 ・『アルゴ』
 ・『リンカーン』
 ◎『ゼロ・ダーク・サーティ』

 ◆監督賞
 ・ベン・アフレック 『アルゴ』
 ◎キャスリン・ビグロー 『ゼロ・ダーク・サーティ』
 ・スティーヴン・スピルバーグ 『リンカーン』

 ◆主演男優賞
 ◎ダニエル・デイ=ルイス 『リンカーン』
 ・ジョン・ホークス “The Sessions”
 ・ホアキン・フェニックス 『ザ・マスター』

 ◆主演女優賞
 ◎ジェシカ・チャステイン 『ゼロ・ダーク・サーティ』
 ・ジェニファー・ローレンス 『世界にひとつのプレイブック』
 ・エマニュエル・リヴァ 『愛、アムール』

 ◆助演男優賞
 ・アラン・アーキン 『アルゴ』
 ◎フィリップ・シーモア・ホフマン 『ザ・マスター』
 ・トミー・リー・ジョーンズ 『リンカーン』
 ・クリストフ・ヴァルツ 『ジャンゴ 繋がれざる者』

 ◆助演女優賞
 ・エイミー・アダムス 『ザ・マスター』
 ・サリー・フィールド 『リンカーン』
 ◎アン・ハサウェイ 『レ・ミゼラブル』

 ◆オリジナル脚本賞
 ・『愛、アムール』 ミヒャエル・ハネケ.
 ・『ムーンライズ・キングダム』 ウェス・アンダーソン、ロマン・コッポラ
 ◎『ゼロ・ダーク・サーティ』 マーク・ボール

 ◆脚色賞
 ◎『アルゴ』 クリス・テリオ
 ・『リンカーン』 トニー・クシュナー,
 ・『世界にひとつのプレイブック』 デイヴィッド・O・ラッセル

 ◆撮影賞
 ◎『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 クラウディオ・ミランダ
 ・『ザ・マスター』 ミハイ・マライメア・ジュニア
 ・『007 スカイフォール』 ロジャー・ディーキンス

 ◆編集賞
 ・『アルゴ』 ウィリアム・ゴールデンバーグ
 ・『クラウド アトラス』 アレクサンダー・バーナー
 ◎『ゼロ・ダーク・サーティ』 ウィリアム・ゴールデンバーグ, ディラン・ティチェナー

 ◆音楽賞/作曲賞(Best Film Music Or Score)
 ・『アルゴ』 アレクサンドル・デプラ
 ◎『ハッシュパピー~バスタブ島の少女~』 ダン・ローマー、ベン・ザイトリン
 ・『ゼロ・ダーク・サーティ』 アレクサンドル・デプラ

 ◆アンサンブル・キャスト賞(Best Ensemble Cast)
 ・『アルゴ』
 ・『リンカーン』
 ◎『世界にひとつのプレイブック』

 ◆ドキュメンタリー賞
 ・“The Gatekeepers”(イスラエル・仏・独・ベルギー) 監督:Dror Moreh
 ・“The Imposter”(英) 監督:Bart Layton
 ・“The Invisible War”(米) 監督:カービー・ディック(Kirby Dick)
 ◎『シュガーマン 奇跡に愛された男』“Searching for Sugar Man”(スウェーデン・英) 監督:マリク・ベンジェルール( Malik Bendjelloul)

 ◆アニメーション賞
 ・『メリダとおそろしの森』
 ・『フランケンウィニー』
 ◎『パラノーマン ブライス・ ホローの謎』

 ◆外国語映画賞(Best Non-English-Language Film)
 ◎『愛、アムール』(オーストリア・仏・独) 監督:ミヒャエル・ハネケ
 ・『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(デンマーク・チェコ・スウェーデン・独) 監督:ニコライ・アーセル
 ・『君と歩く世界』(仏・ベルギー) 監督:ジャック・オディアール

 ★イーダ女性フォーカス・アワード(EDA FEMALE FOCUS AWARDS)

 ※EDAとはExcellent Dynamic Activismの略であり、また、Alliance of Women Film Journalists Awardsの設立者のジェニファー・メリンの母、イーダ・レイス・メリン(Eda Reiss Merin/女優として60年以上、舞台・テレビ・映画で活躍した)にちなんで名づけられています。

 ◆女性監督賞(Best Woman Director)
 ・アンドレア・アーノルド “Wuthering Heights”
 ◎キャスリン・ビグロー 『ゼロ・ダーク・サーティ』
 ・サラ・ポーリー 『テイク・ディス・ワルツ』

 ◆女性脚本家賞(Best Woman Screenwriter)
 ◎ルーシー・アリバー(とベン・ザイトリン) 『ハッシュパピー~バスタブ島の少女~』
 ・ゾーイ・カザン 『ルビー・スパークス』
 ・Ava DuVernay “Middle of Nowhere”
 ・サラ・ポーリー 『テイク・ディス・ワルツ』

 ◆キック・アス 女性アクションスター賞(Kick Ass Award For Best Female Action Star)
 ・ジーナ・ガラーノ(Gina Carano) 『エージェント・マロリー』
 ・アン・ハサウェイ 『ダークナイト・ライジング』
 ◎ジェニファー・ローレンス 『ハンガー・ゲーム』

 ◆最優秀女性アニメーション・キャラクター(Best Animated Female)
 ◎『メリダとおそろしの森』(メリダ役) ケリー・マクドナルド
 ・“Rise of the Guardians”『不思議の国のガーディアン』(トゥース(Tooth)役) アイラ・フィッシャ
 ・『シュガー・ラッシュ』(ヴァネロープ(Vanellope)役) サラ・シルヴァーマン

 ◆ブレイクスルー・パフォーマンス賞(Best Breakthrough Performance)
 ・サマンサ・バンクス 『レ・ミゼラブル』
 ・アン・ダウド “Compliance”
 ・アリシア・ヴィカンダー(Alicia Vikander) 『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』
 ◎クヮヴェンジャネ・ウォリス 『ハッシュパピー~バスタブ島の少女~』

 ◆年齢を重ねても若々しい女優賞(Actress Defying Age and Ageism)
 ◎ジュディー・デンチ 『007 スカイフォール』
 ・ヘレン・ミレン 『ヒッチコック』
 ・エマニュエル・リヴァ 『愛、アムール』

 ◆AWFJ人道主義的活動賞(AWFJ Award For Humanitarian Activism)
 ◎ジェシカ・チャステイン 『ゼロ・ダーク・サーティ』
 ・ヘレン・ハント “The Sessions”
 ・ジュディー・デンチ 『007 スカイフォール』

 ◆映画産業における本年度の女性貢献賞(This Year’s Outstanding Achievement By A Woman In The Film Industry)
 ・キャスリン・ビグロー 『ゼロ・ダーク・サーティ』
 ・ジェニファー・ローレンス  『ハンガー・ゲーム』、『世界にひとつのプレイブック』
 ◎女性ドキュメンタリー作家たち(Women Documentary Filmmakers)  ハイディ・ユーイング(Heidi Ewing)&レイチェル・グラディ(Rachel Grady)(“Detropia”)、Lauren Greenfield (“Queen of Versailles”)、Alison Klayman (“Ai Weiwei Never Sorry”)、Sarah Burns (“The Central Park Five”).

 ★イーダ特別賞(EDA SPECIAL MENTION AWARDS)

 ◆恥の殿堂賞(AWFJ Hall Of Shame Award)
 ◎ショーン・アンダース(Sean Anders) “That’s My Boy”
 ・サシャ・バロン・コーエン 『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』
 ・ガブリエレ・ムッチーノ “Playing For Keeps”

 ◆新しいエージェントが必要そうな女優賞(Actress Most in Need Of A New Agent)
 ◎キャサリン・ヘイグル 『ラブ&マネー』“One For The Money”
 ・ニコール・キッドマン “The Paperboy”
 ◎リース・ウィザースプーン 『Black & White/ブラック & ホワイト』

 ◆好きになりたかったけど無理でした作品賞(Movie You Wanted To Love But Just Couldn’t)
 ◎“Anna Karenina”
 ・『クラウド アトラス』
 ・『レ・ミゼラブル』

 ◆忘れられない瞬間賞(Unforgettable Moment Award)
 ・『アルゴ』 追いかけっこシーン(The runway chase)
 ・『フライト』 墜落シーン(Crash sequence)
 ◎『レ・ミゼラブル』 Anne Hathaway as Fantine sings I Dreamed A Dream
 ・『君と歩く世界』 ステファニー役のマリオン・コティヤールが車椅子で躍るところ(Marian Cotillard as Stephanie dances in the wheelchair.)
 ◎『ゼロ・ダーク・サーティ』 マヤ役のジェシカ・チャステインが「私は母親よ」と言うところ(Jessica Chastain as Maya says, “I’m the mother…”)

 ◆最優秀ヌードまたはセックス描写(Best Depiction Of Nudity, Sexuality, or Seduction)
 ・“Anna Karenina” キーラ・ナイトレイとアーロンテイラー=ジョンソン
 ・『君と歩く世界』(仏・ベルギー) マリオン・コティヤール
 ◎“The Sessions” ヘレン・ミレンとジョン・ホークス

 ◆続編を作るべきではなかったで賞(Sequel That Shouldn’t Have Been Made Award)
 ・『アメイジング・スパイダーマン』
 ◎“Red Dawn”(監督:Dan Bradley)
 ◎『トータル・リコール』

 ◆年の差カップル賞(Most Egregious Age Difference Between The Leading Man and The Love Interest Award)
 ◎『フライト』 デンゼル・ワシントンとケリー・ライリー,..そしてナディーン・バラスケス
 ・『エンド・オブ・ザ・ワールド』 スティーヴ・カレルとキーラ・ナイトレイ
 ・『世界にひとつのプレイブック』 ブラッドリー・クーパーとジェニファー・ローレンス

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 主な作品のノミネート&受賞状況は以下の通り。

 ・『ゼロ・ダーク・サーティ』(8/10):作品・監督・主演女優・脚本・編集・音楽・女性監督・人道・貢献・瞬間
 ・『アルゴ』(1/8):作品・監督・助演男優・脚色・編集・音楽・アンサンブル・瞬間
 ・『リンカーン』(1/7):作品・監督・主演男優・助演男優・脚色・アンサンブル
 ・『世界にひとつのプレイブック』(1/5):主演女優・脚色・アンサンブル・貢献・年の差
 ・『ザ・マスター』(1/4):主演男優・助演男優・助演女優・撮影
 ・『レ・ミゼラブル』(2/4):助演女優・ブレイク・無理・瞬間
 ・『愛、アムール』(1/4):主演女優・脚色・アンサンブル・外国
 ・“The Sessions”(1/3):主演男優・人道・ヌード
 ・『007 スカイフォール』(1/3):撮影・若々・人道
 ・『ハッシュパピー~バスタブ島の少女~』(3/3):音楽・女性脚本・ブレイク
 ・『君と歩く世界』(0/3):外国・瞬間・ヌード
 ・『クラウド アトラス』(0/2):編集・無理
 ・『テイク・ディス・ワルツ』(0/2):女性監督・女性脚本
 ・『ハンガー・ゲーム』(1/2):キックアス・貢献
 ・『メリダとおそろしの森』(1/2):アニメ・キャラ
 ・『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(0/2):外国・ブレイク
 ・“Anna Karenina”(1/2):無理・ヌード
 ・『フライト』(1/2):瞬間・年の差
 ・『ジャンゴ 繋がれざる者』(0/1):助演男優
 ・『ムーンライズ・キングダム』(0/1):脚本
 ・『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(1/1):撮影

 『ゼロ・ダーク・サーティ』が、ノミネートされていた10部門のうち、8部門を制して、最多受賞となりました。

 女性映画批評家協会賞も「女性が作った映画賞(Best Movie By A Woman)」が『ゼロ・ダーク・サーティ』でしたから、『ゼロ・ダーク・サーティ』は女性からの支持が高いらしいということがわかります。

 いろんな部門の受賞結果を見ていくと、女性映画ジャーナリスト同盟は、「女性らしい女性」よりも「男まさりの女性」が好きという印象を持ってしまいますが、ひょっとすると、それよりはむしろ、男性社会で男に伍して、仕事を残していく女性に憧れる、評価すると言い方の方が語弊がない、かもしれません。

 全体的に「強い女性像」が選ばれているように思いますが、だったら、アニメーション賞も『パラノーマン』ではなく、『メリダとおそろしの森』だったら、ドキュメンタリー賞も『シュガーマン』ではなく“The Invisible War”だったら、完璧だったのに、と思わないでもありません。

 ちなみに、作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞の4賞の組み合い合わせは、ボストン・オンライン映画批評家協会賞、ワシントン映画批評家協会賞、シカゴ映画批評家協会賞、ブラック映画批評家協会賞と同じになっています。

 
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 *当ブログ記事

 ・女性映画ジャーナリスト同盟映画賞(2012年度) ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_66.html
 ・女性映画ジャーナリスト同盟映画賞(2011年度) ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_56.html
 ・女性映画ジャーナリスト同盟映画賞(2011年度) 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_16.html
 ・女性映画ジャーナリスト同盟映画賞(2010年度) ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_53.html
 ・女性映画ジャーナリスト同盟映画賞(2010年度) 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_19.html
 ・女性映画ジャーナリスト同盟映画賞(2009年度):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_22.html
 ・女性映画ジャーナリスト同盟映画賞(2008年度):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_26.html

 ・全米映画賞レース2012の結果をまとめてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_51.html

 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年12月~2013年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_50.html

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