ダブリン映画批評家協会賞2012 発表!

 ダブリン映画批評家協会賞((Dublin Film Critics’ Circle Awards)2012が発表されました。(12月18日)

 といっても、公式サイトはずいぶんと更新されておらず、ニュース・サイト(Irish Times.com)から入手した情報ですが。

 *Irish Times.com:http://www.irishtimes.com/blogs/screenwriter/2012/12/18/the-dublin-film-critics-circle-delivers-its-verdict/

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 ◆作品賞
 1.『アーティスト』(仏) 監督:ミシェル・アザナヴィシウス
 2.『昔々、アナトリアで』(トルコ) 監督:ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
 2.『愛、アムール』(オーストリア・仏・独) 監督:ミヒャエル・ハネケ
 3.『ニーチェの馬』(ハンガリー・仏・スイス・独) 監督:タル・ベーラ
 3.『アベンジャーズ』(米) 監督:ジョス・ウィードン
 3.“Michael”(オーストリア) 監督:Marcus Shleinzer
 3.“Elena”(ロシア) 監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ
 4.『ザ・マスター』(米) 監督:ポール・トーマス・アンダーソン
 4.『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(米) 監督:アン・リー
 4.『ザ・レイド』.(インドネシア・米) 監督:ギャレス・エヴァンス
 4.『LOOPER/ルーパー』(米) 監督:ライアン・ジョンソン
 5.『君と歩く世界』(仏・ベルギー) 監督:ジャック・オディアール
 5.『THE GREY 凍える太陽』(米) 監督:ジョー・カーナハン
 5.『マーサ、あるいはマーシー・メイ』(米) 監督:ショーン・ダーキン
 以下:『キラー・スナイパー』(米) 監督:ウィリアム・フリードキン
 “Laurence Anyways”(カナダ・仏) 監督:クザヴィエ・ドラン
 “Beasts of the Southern Wild”(米) 監督:Benh Zeitlin
 『偽りなき者』(デンマーク) 監督:トマス・ヴィンターベア
 『彼女が消えた浜辺』(イラン) 監督:アスガー・ファルハディ
 “What Richard Did”(アイルランド) 監督:レニー・アブラハムソン(Lenny Abrahamson)
 『ファミリー・ツリー』(米) 監督:アレクサンダー・ペイン
 『マージン・コール』(米) 監督:J・C・チャンダー
 “A Royal Affair”(デンマーク) 監督:ニコライ・アーセル
 『SHAME -シェイム-』(英) 監督:スティーヴ・マックィーン
 『ぼくたちのムッシュ・ラザール』(カナダ) 監督:フィリップ・ファラルドー
 『ザ・マペッツ』(米) 監督:ジェームズ・ボビン
 “Samsara”(米) 監督:ロン・フリック

 ◆監督賞
 1. ミヒャエル・ハネケ 『愛、アムール』
 2. ベン・アフレック 『アルゴ』
 3. ウィリアム・フリードキン 『キラー・スナイパー』
 4. ポール・トーマス・アンダーソン 『ザ・マスター』
 5.ヌリ・ビルゲ・ジェイラン 『昔々、アナトリアで』
 以下:ミシェル・アザナヴィシウス 『アーティスト』
 Marcus Shleinzer “Michael”
 レニー・アブラハムソン(Lenny Abrahamson) “What Richard Did”
 ジョー・ライト “Anna Karenina”(英)
 ジャック・オディアール 『君と歩く世界』
 レオス・カラックス “Holy Motors”(仏・独)
 タル・ベーラ 『ニーチェの馬』(ハンガリー・仏・スイス・独)

 ◆男優賞
 1.ホアキン・フェニックス 『ザ・マスター』
 2.ジャン=ルイ・トランティニャン 『愛、アムール』
 3.マッツ・ミケルセン 『偽りなき者』
 4.マティアス・スーナールツ 『君と歩く世界』
 5.マイケル・ファスベンダー 『SHAME -シェイム-』
 5.マシュー・マコノヒー 『キラー・スナイパー』
 以下:Dwight Henry “Beasts of the Southern Wild”
 ジョゼフ・ゴードン=レヴィット 『LOOPER/ルーパー』
 モハメッド・フェラグ 『ぼくたちのムッシュ・ラザール』

 ◆女優賞
 1.エマニュエル・リヴァ, 『愛、アムール』
 2.マリオン・コティヤール, 『君と歩く世界』
 3.ジェニファー・ローレンス, 『世界にひとつのプレイブック』
 4.アンナ・パキン 『マーガレット』“Margaret”
 5.Suzanne Clément “Laurence Anyways”
 5.ニーナ・ホス 『東ベルリンから来た女』
 5.エリザベス・オルセン 『マーサ、あるいはマーシー・メイ』
 以下:アンドレア・ライズブロー “Shadow Dancer”
 Quvenzhané Wallis “Beasts of the Southern Wild”
 セルマ・ブレア 『ダークホース ~リア獣エイブの恋~』
 Nadezhda Markina “Elena”

 ◆ブレイクスルー賞(Breakthrough)
 1.ギャレス・エヴァンス “The Raid”
 2.Jack Reynor “What Richard Did”
 3.エリザベス・オルセン 『マーサ、あるいはマーシー・メイ』
 4.ベン・ドリュー “Ill Manors”
 5.Benh Zeitlin “Beasts of the Southern Wild”

 ◆ドキュメンタリー賞
 1.“Marina Abramovic: The Artist is Present”(米) 監督:Matthew Akers、Jeff Dupre
 2.“The Queen of Versailles” 監督:ローレン・グリーンフィールド(Lauren Greenfield)
 3.“The Imposter”(英) 監督:Bart Layton
 4.『ビル・カニンガム&ニューヨーク』(米・仏) 監督:リチャード・プレス
 5.“Call Me Kuchu”(米・ウガンダ) 監督:Katherine Fairfax Wright、Malika Zouhali-Worrall
 5.『シュガーマン 奇跡に愛された男』“Searching for Sugar Man”(スウェーデン・英) 監督:マリク・ベンジェルール( Malik Bendjelloul)
 以下:『ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド』(米・英) 監督:ケヴィン・マクドナルド
 “Room 237”(米) 監督:Rodney Ascher
 『壊された5つのカメラ』“5 Broken Cameras”(パレスチナ・イスラエル・仏) 監督:イマード・ブルナート、ガイ・ダヴィディ

 ◆アイルランド映画賞(Best Irish Film
 1.“What Richard Did”(アイルランド) 監督:レニー・アブラハムソン(Lenny Abrahamson)
 2.“Shadow Dancer”(英・アイルランド) 監督:ジェームズ・マーシュ
 3.“Silence”(アイルランド・独) 監督:パット・コリンズ(Pat Collins)
 4.“Grabbers”(英・アイルランド) 監督:ジョー・ライト
 5.“Death of a Superhero”(独・アイルランド) 監督:イアン・フィッツギボン
 以下:『きっと ここが帰る場所』(伊・仏・アイルランド) 監督:パオロ・ソレンティーノ

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 公開状況のズレもあって、英・米の映画賞では前年度の作品も混じっていますが、ロンドン映画批評家協会賞のノミネーションなどと比べると、アメリカ国外でも人気が高い作品が浮かび上がってきます。

 それは、たとえば―
 『昔々、アナトリアで』、『愛、アムール』、『ザ・マスター』、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』、『LOOPER/ルーパー』、『君と歩く世界』、“Beasts of the Southern Wild”、『偽りなき者』、“A Royal Affair”、といった作品です。

 『007 スカイフォール』が入ってきていないのは、おそらくメジャー作品を敬遠しているからで(そのわりには『アベンジャーズ』や『LOOPER/ルーパー』は入っていますが)、『リンカーン』や『ゼロ・ダーク・サーティ』が入っていないのは、公開前だからでしょうか。

 全体的には、なかなか悪くないラインナップですね。

 個人的には、パット・コリンズの“Silence”が気になります。(下記参照)

 
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 *当ブログ記事

 ・ダブリン映画批評家協会賞2011:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_66.html
 ・ダブリン映画批評家協会賞2010:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_5.html
 ・ダブリン映画批評家協会賞2009:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_40.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年12月~2013年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_50.html

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 “What Richard Did”(アイルランド) 監督:レニー・アブラハムソン(Lenny Abrahamson)
 物語:無意識にやってしまった暴力的な行為がショッキングな悲劇を巻き起こしてしまい、高校のラグビーのスター選手の運命が永遠に変わってしまう。
 『ジョジーの修理工場』(2007)でカンヌ国際映画祭2007監督週間 芸術・実験映画賞(The Prix Art et Essai)受賞のレニー・アブラハムソン監督最新作。
 トロント国際映画祭2012 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。

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 “Shadow Dancer”(英・アイルランド) 監督:ジェームズ・マーシュ
 出演:クライヴ・オーウェン、アンドレア・ライズボロー、ジリアン・アンダーソン
 物語:北アイルランド。コレットは、子供時代に、イギリスの治安部隊によって弟を殺される。数年後、彼女は同年代の女性と同じように母親になった。しかし、まだアイルランド紛争と関わっていた。ロンドンで中止になった爆弾テロの件で彼女が逮捕される。彼女にはイギリス情報局保安部から2つの選択肢が示される。幼い息子を含め、すべてをあきらめて、25年間刑務所に服役するか、ベルファストに戻って、自分の家族の動向をスパイするかだ。
 サンダンス映画祭2012 プレミア部門出品。
 ベルリン国際映画祭2012 アウト・オブ・コンペティション部門出品。
 エジンバラ国際映画祭2012 コンペティション部門出品。

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 “Silence”(アイルランド・独) 監督:パット・コリンズ(Pat Collins)
 物語:録音技師のEoghanが、仕事のために、15年ぶりに故郷に帰ってくる。彼は、人工的に作られた音から解放され、いままで気にも留めなかった場所を再発見し、深く魅了される。そして、彼の関心は、これまで省みることのなかった「静寂」へと向かっていく。
 ダブリン国際映画祭2012 Michael Dwyer Discover Award受賞。

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この記事へのコメント

タラコフスキー
2012年12月20日 10:15
毎度毎度申し訳ありません。

今回この映画賞でも候補に上がった注目作Beasts of the Southern WildとA Royal Affairですが、先日邦題と公開日が決定しました。それぞれ「ハッシュパピー バスタブ島の少女」と「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」となりましたが、原題をカタカナ表記にして副題をつけた後者はともかく、前者のタイトルは作品の雰囲気に合っているのか正直微妙なところです。(まだ原題直訳した「南の果ての野獣ども」の方がマシだった気が・・・)
umikarahajimaru
2012年12月20日 18:48
タラコフスキーさま
毎度ありがとうございます。
当ブログもまだまだですね~。
邦題決定をいちはやく嗅ぎつけなくちゃってことではなくて、映画会社から邦題が決まりましたって連絡がくるくらいじゃないとね、ってことなんですけどね。

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