これでオスカー2013は60%確定! 放送映画批評家協会賞2013 ノミネーション発表!

 放送映画批評家協会賞(クリティクス・チョイス・アワード)2012のノミネーションが発表されました。(12月11日)

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 【放送映画批評家協会賞】

 「放送映画批評家協会」はBroadcast Film Critics Associationの翻訳で、日本では「ブロードキャスト映画批評家協会賞」と表記されることもあります。「放送映画批評家協会賞」は、Critics’ Choice Awardという名前で発表していることから、「放送映画批評家協会」という名前を出さずに、単にCritics’ Choice Awardとして紹介されることもあります。
 放送映画批評家協会は、全米およびカナダで、テレビやラジオ、インターネットで活躍している映画批評家で構成されている協会で、会員数では映画批評家協会の中でも最大となる250名を抱えています。
 設立は1995年。
 公式サイトでは、毎月、10段階評価で、最新作を紹介しています。
 放送映画批評家協会賞は、数多い映画批評家協会賞の中で、ほとんどトリとなる映画賞で、編集賞、美術賞、衣裳賞、メイキャップ賞など、最多の部門を有しています。(今回から録音賞はなくなってしまったようです。)
 受賞結果自体は、さほど個性的ではありませんが、映画賞レースの中盤以降に発表される映画賞として、アカデミー賞の結果を占う重要な映画賞の1つにもなっています。

 さて、本年度のノミネーションを書き出す前に、2011年度の米国アカデミー賞との合致度に関して、ゴールデン・グローブ賞のそれと併せて、書き出しておきたいと思います。

 分数はノミネーションでの米国アカデミー賞との合致度の割合、その後の◎×は受賞結果が同じになったどうかを示しています。

 ・作品賞
 放送映画批評家協会賞(BFCA):9(10)/9 ◎
 ゴールデン・グローブ賞(GG):7(6+5)/9 ◎
 ※( )内は母集団の数が異なることを示しています。

 ・監督賞
 BFCA:3/5 ◎
 GG:4/5 ×

 ・主演男優賞
 BFCA:3/5 ×
 GG:3(5+5)/5 ◎

 ・主演女優賞
 BFCA:3/5 ×
 GG:5(5+5)/5 ◎

 ・助演男優賞
 BFCA:3/5 ◎
 GG:3/5 ◎

 ・助演女優賞
 BFCA:4/5 ◎
 GG:4/5 ◎

 ・脚本賞(オリジナル脚本賞)
 BFCA:2/5 ◎
 GG:5(10)/5 ◎

 ・脚色賞
 BFCA:3/5 ×

 ・撮影賞
 BFCA:4/5 ×

 ・編集賞
 BFCA:3/5 ◎

 ・美術賞
 BFCA:4/5 ◎

 ・衣裳デザイン賞
 BFCA:3/5 ◎

 ・メイキャップ賞
 BFCA:3(5)/3 ×

 ・視覚効果賞
 BFCA:3/5 ×

 ・録音賞
 BFCA:2/5 ×

 ・作曲賞
 BFCA:3/5 ◎
 GG:3/5 ◎

 ・歌曲賞
 BFCA:1(5)/2 ×
 GG:0/2 ×

 ・ドキュメンタリー賞
 BFCA:1/5 ×

 ・アニメーション賞
 BFCA:3/5 ◎
 GG:2/5 ×

 ・外国語映画賞
 BFCA:2/5 ◎
 GG:1/5 ◎

 20部門中、放送映画批評家協会賞が11部門で合致、ゴールデン・グローブ賞が12部門中8部門で合致しています。(例年、大体、この程度の合致度になります。)

 米国アカデミー賞との関連で言えば、これだけ多く同一部門を持つ映画賞は、放送映画批評家協会賞しかなく、合致度では他を圧倒しています。

 ノミネーションでのズレは、米国アカデミー賞のクセ、すなわち、下馬評には挙がってきていないような外国映画やインディペンデント作品から米国アカデミー賞が好んでノミニーをピックアップしてくることがあるからで、そういう点ではどうしてもズレが生じてしまいます。

 とはいうものの、放送映画批評家協会賞と米国アカデミー賞との合致度は、ノミネーションでも受賞結果でも、群を抜いていると言わざるを得ません。

 これは、放送映画批評家協会賞の会員数が(他の批評家協会系映画賞より格段に)多くて、最大公約数的なチョイスが同じになりがちなんじゃないかということと、放送映画批評家協会賞の受賞結果の発表が遅く、投票者が投票先を決める時の全米の映画業界を包んでいる“空気”がアカデミー会員のそれとより近しいものになるからではないか、と考えられます。

 本年度のノミネーションは、以下の通りですが、例年通りであれば、ノミネーションも受賞結果も、60%は米国アカデミー賞と同じになる、ということになります。

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 ◆作品賞
 ・『アルゴ』
 ・“Beasts of the Southern Wild”
 ・『ジャンゴ 繋がれざる者』
 ・『レ・ミゼラブル』
 ・『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
 ・『リンカーン』
 ・『ザ・マスター』
 ・『ムーンライズ・キングダム』
 ・『世界にひとつのプレイブック』
 ・『ゼロ・ダーク・サーティ』

 ◆監督賞
 ・ベン・アフレック 『アルゴ』
 ・キャスリン・ビグロー 『ゼロ・ダーク・サーティ』
 ・トム・フーパー 『レ・ミゼラブル』
 ・アン・リー 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
 ・デイヴィッド・O・ラッセル 『世界にひとつのプレイブック』
 ・スティーヴン・スピルバーグ 『リンカーン』

 ◆主演男優賞
 ・ブラッドリー・クーパー 『世界にひとつのプレイブック』
 ・ダニエル・デイ=ルイス 『リンカーン』
 ・ジョン・ホークス “The Sessions”
 ・ヒュー・ジャックマン 『レ・ミゼラブル』
 ・ホアキン・フェニックス 『ザ・マスター』
 ・デンゼル・ワシントン 『フライト』

 ◆主演女優賞
 ・ジェシカ・チャステイン 『ゼロ・ダーク・サーティ』
 ・マリオン・コティヤール 『君と歩く世界』(仏・ベルギー)
 ・ジェニファー・ローレンス 『世界にひとつのプレイブック』
 ・エマニュエル・リヴァ 『愛、アムール』(オーストリア・仏・独)
 ・Quvenzhané Wallis “Beasts of the Southern Wild”
 ・ナオミ・ワッツ 『インポッシブル』

 ◆助演男優賞
 ・アラン・アーキン 『アルゴ』
 ・ハビエル・バルデム 『007 スカイフォール』
 ・ロバート・デニーロ 『世界にひとつのプレイブック』
 ・フィリップ・シーモア・ホフマン 『ザ・マスター』
 ・トミー・リー・ジョーンズ 『リンカーン』
 ・マシュー・マコノヒー “Magic Mike”

 ◆助演女優賞
 ・エイミー・アダムス 『ザ・マスター』
 ・ジュディー・デンチ 『007 スカイフォール』
 ・アン・ダウド “Compliance”
 ・サリー・フィールド 『リンカーン』
 ・アン・ハサウェイ 『レ・ミゼラブル』
 ・ヘレン・ハント “The Sessions”

 ◆オリジナル脚本賞
 ・クエンティン・タランティーノ 『ジャンゴ 繋がれざる者』
 ・ジョン・ゲイティンス 『フライト』
 ・ライアン・ジョンソン 『LOOPER/ルーパー』
 ・ポール・トーマス・アンダーソン 『ザ・マスター』
 ・ウェス・アンダーソン、ロマン・コッポラ 『ムーンライズ・キングダム』
 ・マーク・ボール 『ゼロ・ダーク・サーティ』

 ◆脚色賞
 ・クリス・テリオ 『アルゴ』
 ・デイヴィッド・マギー 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
 ・トニー・クシュナー 『リンカーン』
 ・スティーヴン・チョボスキー “The Perks of Being a Wallflower”
 ・デイヴィッド・O・ラッセル 『世界にひとつのプレイブック』

 ◆撮影賞
 ・『レ・ミゼラブル』 ダニー・コーエン
 ・『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 クラウディオ・ミランダ
 ・『リンカーン』 ヤヌス・カミンスキー
 ・『ザ・マスター』 ミハイ・マライメア・ジュニア
 ・『007 スカイフォール』 ロジャー・ディーキンス

 ◆編集賞
 ・『アルゴ』 ウィリアム・ゴールデンバーグ
 ・『レ・ミゼラブル』 メラニー・アン・オリバー、クリス・ディケンズ
 ・『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 ティム・スキアーズ
 ・『リンカーン』 マイケル・カーン
 ・『ゼロ・ダーク・サーティ』 ウィリアム・ゴールデンバーグ、ディラン・ティチェナー

 ◆美術賞
 ・“Anna Karenina” プロダクション・デザイン:サラ・グリーンウッド、装置(Set Decorator):Katie Spencer
 ・『ホビット 思いがけない冒険』 プロダクション・デザイン:Dan Hennah、装置:Ra Vincent & Simon Bright
 ・『レ・ミゼラブル』 プロダクション・デザイン:イヴ・スチュアート、装置:Anna Lynch-Robinson
 ・『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 プロダクション・デザイン:デイヴィッド・グロップマン、装置:Anna Pinnock
 ・『リンカーン』 プロダクション・デザイン:リック・カーター、装置:Jim Erickson

 ◆衣裳デザイン賞
 ・“Anna Karenina” ジャクリーヌ・デュラン
 ・『クラウド アトラス』 キム・バレット、ピエール=イヴ・ゲロー
 ・『ホビット 思いがけない冒険』 ボブ・バック、 アン・マスクリー、リチャード・テイラー
 ・『レ・ミゼラブル』 パコ・デルガド
 ・『リンカーン』 ジョアンナ・ジョンストン

 ◆メイキャップ賞
 ・『クラウド アトラス』
 ・『ホビット 思いがけない冒険』
 ・『レ・ミゼラブル』
 ・『リンカーン』

 ◆視覚効果賞
 ・『アベンジャーズ』
 ・『クラウド アトラス』
 ・『ダークナイト・ライジング』
 ・『ホビット 思いがけない冒険』
 ・『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』

 ◆作曲賞
 ・『アルゴ』 アレクサンドル・デプラ
 ・『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 マイケル・ダナ
 ・『リンカーン』 ジョン・ウィリアムズ
 ・『ザ・マスター』 ジョニー・グリーンウッド
 ・『ムーンライズ・キングダム』 アレクサンドル・デプラ

 ◆歌曲賞
 ・『ネイビーシールズ』-‘For You’ 演:キース・アーバン、作:Monty Powell & キース・アーバン
 ・『メリダとおそろしの森』-‘Learn Me Right’ 演:Birdy with Mumford & Sons、作:Mumford & Sons
 ・『007 スカイフォール』-‘Skyfall’ 演:アデル、作:アデル・アトキンス & ポール・エトワース
 ・“Paul Williams Still Alive”-‘Still Alive’ 演:Paul Williams、作:Paul Williams
 ・『レ・ミゼラブル』-‘Suddenly’ 演:ヒュー・ジャックマン、作:クロード=ミシェル・シェーンベルク & アラン・ブーブリル& ハーバート・クレッツマー

 ◆ヤング俳優賞(Best Young Actor/Actress)
 ・エル・ファニング “Ginger & Rosa”
 ・カーラ・ヘイワード 『ムーンライズ・キングダム』
 ・トム・ホランド – 『インポッシブル』
 ・ローガン・ラーマン “The Perks of Being a Wallflower”
 ・スラージ・シャルマ 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
 ・Quvenzhané Wallis “Beasts of the Southern Wild”

 ◆男優賞 アクション映画部門(Best Actor in An Action Movie)
 ・クリスチャン・ベール 『ダークナイト・ライジング』
 ・ダニエル・クレイグ 『007 スカイフォール』
 ・ロバート・ダウニー・ジュニア 『アベンジャーズ』
 ・ジョゼフ・ゴードン=レヴィット 『LOOPER/ルーパー』
 ・ジェイク・ギレンホール “End of Watch”

 ◆女優賞 アクション映画部門(Best Actress in An Action Movie)
 ・エミリー・ブラント 『LOOPER/ルーパー』
 ・ジーナ・カラーノ 『エージェント・マロリー』
 ・ジュディー・デンチ 『007 スカイフォール』
 ・アン・ハサウェイ 『ダークナイト・ライジング』
 ・ジェニファー・ローレンス 『ハンガー・ゲーム』

 ◆男優賞 コメディー映画部門(Best Actor in A Comedy)
 ・ジャック・ブラック “Bernie”
 ・ブラッドリー・クーパー 『世界にひとつのプレイブック』
 ・ポール・ラッド “This Is 40”
 ・チャニング・テイタム “21 Jump Street”
 ・マーク・ウォールバーグ 『テッド』

 ◆女優賞 コメディー賞(Best Actress in A Comedy)
 ・ミラ・クニス 『テッド』
 ・ジェニファー・ローレンス 『世界にひとつのプレイブック』
 ・シャーリー・マクレーン “Bernie”
 ・レスリー・マン “This Is 40”
 ・レベル・ウィルソン “Pitch Perfect”

 ◆アンサンブル賞(Best Acting Ensemble)
 ・『アルゴ』
 ・『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』
 ・『レ・ミゼラブル』
 ・『リンカーン』
 ・『ムーンライズ・キングダム』
 ・『世界にひとつのプレイブック』

 ◆長編アニメーション賞(Best Animated Feature)
 ・『メリダとおそろしの森』 監督:マーク・アンドリュース、ブレンダ・チャップマン
 ・『フランケンウィニー』 監督:ティム・バートン
 ・『マダガスカル3』 監督:エリック・ダーネル、コンラッド・バーノン、トム・マクグラス
 ・『パラノーマン ブライス・ ホローの謎』 監督:クリス・バトラー、サム・フェル
 ・“Rise of the Guardians”『不思議の国のガーディアン』 監督:ピーター・ラムジー
 ・『シュガー・ラッシュ』 監督:リッチ・ムーア

 ◆長編ドキュメンタリー賞
 ・“Bully”(米) 監督:Lee Hirsch
 ・“The Central Park Five”(米) 監督:Ken Burns、Sarah Burns、David McMahon
 ・“The Imposter”(英) 監督:Bart Layton
 ・“The Queen of Versailles”(米) 監督:ローレン・グリーンフィールド(Lauren Greenfield)
 ・『シュガーマン 奇跡に愛された男』(スウェーデン・英) 監督:マリク・ベンジェルール
 ・“West of Memphis”(米) 監督:エイミー・バーグ

 ◆外国語映画賞
 ・『愛、アムール』(オーストリア・仏・独) 監督:ミヒャエル・ハネケ
 ・『最強のふたり』(仏) 監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
 ・“A Royal Affair”(デンマーク・スウェーデン・仏) 監督:ニコライ・アーセル
 ・『君と歩く世界』(仏・ベルギー) 監督:ジャック・オディアール

 ◆アクション映画賞(Best Action Movie)
 ・『アベンジャーズ』
 ・『ダークナイト・ライジング』
 ・『LOOPER/ルーパー』
 ・『007 スカイフォール』

 ◆コメディー映画賞(Best Comedy)
 ・“Bernie”
 ・『世界にひとつのプレイブック』
 ・『テッド』
 ・“This Is 40”
 ・“21 Jump Street”

 ◆SF/ホラー賞(Best Sci-Fi/Horror Movie)
 ・『キャビン』
 ・『LOOPER/ルーパー』
 ・『プロメテウス』

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 主な作品のノミネート状況は以下の通り。

 ・『リンカーン』(14):作品・監督・主演男優・主演女優・助演男優・助演女優・脚色・撮影・編集・美術・衣裳・メイク・作曲・アンサンブル
 ・『レ・ミゼラブル』(11):作品・監督・主演男優・助演女優・撮影・編集・美術・衣裳・メイク・歌曲・アンサンブル
 ・『世界にひとつのプレイブック』(10):作品・監督・主演男優・主演女優・助演男優・脚色・コメディー男優・コメディー女優・アンサンブル・コメディー
 ・『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(9):作品・監督・脚色・撮影・編集・美術・視覚効果・作曲・ヤング
 ・『ザ・マスター』(8):作品・主演男優・主演女優・助演男優・助演女優・脚本・撮影・作曲
 ・『アルゴ』(7):作品・監督・助演男優・脚色・編集・作曲・アンサンブル
 ・『007 スカイフォール』(7):助演男優・助演女優・撮影・歌曲・アクション男優・アクション女優・アクション
 ・『ムーンライズ・キングダム』(5):作品・脚本・作曲・ヤング・アンサンブル
 ・『ゼロ・ダーク・サーティ』(5):作品・監督・主演女優・脚本・編集
 ・『LOOPER/ルーパー』(5):脚本・アクション男優・アクション女優・アクション・SF
 ・『ホビット 思いがけない冒険』(4):美術・衣裳・メイク・視覚効果
 ・『ダークナイト・ライジング』(4):視覚効果・アクション男優・アクション女優・アクション
 ・“Beasts of the Southern Wild”(3):作品・主演女優・ヤング
 ・『クラウド アトラス』(3):衣裳・メイク・視覚効果
 ・『アベンジャーズ』(3):視覚効果・アクション男優・アクション
 ・“Bernie”(3):コメディー男優・コメディー女優・コメディー
 ・“This Is 40”(3):コメディー男優・コメディー女優・コメディー
 ・『テッド』(3):コメディー男優・コメディー女優・コメディー
 ・『ジャンゴ 繋がれざる者』(2):作品・脚本
 ・“The Sessions”(2):主演男優・助演女優
 ・『フライト』(2):主演男優・脚本
 ・『インポッシブル』(2):主演女優・ヤング
 ・“The Perks of Being a Wallflower”(2):脚色・ヤング
 ・“Anna Karenina”(2):美術・衣裳
 ・『メリダとおそろしの森』(2):歌曲・アニメーション
 ・“21 Jump Street”(2):コメディー男優・コメディー

 全米映画賞レース2012は、現時点で、『リンカーン』が作品賞の最有力候補ですが、そうでありながら、いまのところ『リンカーン』は作品賞も監督賞も全く受賞しておらず、ロサンゼルス映画批評家協会賞とサンディエゴ映画批評家協会賞以外、『ゼロ・ダーク・サーティ』が制するという結果になっています。

 放送映画批評家協会賞は、そうした「実績」よりも「下馬評」を重視したようなノミネーションになっていて、『リンカーン』が最多ノミネートになっています。

 いろんな部門で、本命らしきノミニーが判明しつつありますが、最後までどうなるかわからない部門もあり、作品賞と監督賞は、アカデミー賞発表前段階で『ゼロ・ダーク・サーティ』が最多受賞になっていても、アカデミー賞では『リンカーン』にさらわれてしまう可能性もあります。
 『ゼロ・ダーク・サーティ』がこれだけ善戦しているのにもかかわらず、『リンカーン』を最有力とする「下馬評」の根拠はどこになるのかわかりませんが、米・製作者組合賞(PGA)と米・監督組合賞(DGA)の結果が出るまで、これという決め手は見つからないかもしれません。

 ここまでの前哨戦の流れで、主要部門の受賞結果を予想してみるなら―

 『ゼロ・ダーク・サーティ』:ノミネートされている5部門すべて制覇
 『リンカーン』:主演男優賞・助演男優賞・メイキャップ賞
 『レ・ミゼラブル』:助演女優賞・衣裳デザイン賞・歌曲賞
 『アルゴ』:脚色賞
 『ザ・マスター』:作曲賞
 “Anna Karenina”:美術賞
 『ダークナイト・ライジング』:視覚効果賞

 といった感じでしょうか。

 『世界にひとつのプレイブック』や『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』、『007 スカイフォール』、『ムーンライズ・キングダム』、“Beasts of the Southern Wild”は、これだけノミネートされていて、主要部門で全く受賞できないことになりますが、波乱を見込まない受賞予想だと大体こんな感じになります。

 放送映画批評家協会賞2013の結果発表は、2013年1月10日です。

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 *当ブログ記事

 ・放送映画批評家協会賞2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_27.html
 ・放送映画批評家協会賞2012 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_27.html
 ・放送映画批評家協会賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_33.html
 ・放送映画批評家協会賞2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_27.html
 ・放送映画批評家協会賞2009 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_11.html

 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年6月~2013年1月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_9.html

 追記:
 ・放送映画批評家協会賞2013 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201301/article_32.html

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