ハワイ国際映画祭2012 受賞結果!

 第32回ハワイ国際映画祭(10月11日-21日)の受賞結果――

 【ハワイ国際映画祭】

 ハワイ国際映画祭は、1981年に始まった国際映画祭で、イランからインド、東南アジア、中国、韓国、日本、オーストラリアといった環太平洋諸国の映画の紹介に力を入れていることでよく知られています。

 この映画祭は、いくつかの島をまたいで、開催/上映が行なわれる、というユニークな映画祭でもあります。

 日本映画&日本人が賞を受賞することも多く、過去には、『泥の河』『ウンタマギルー』『いちばん美しい夏』『たそがれ清兵衛』『茶の味』が作品賞を受賞し、『ナージャの村』がドキュメンタリー賞を、ナリタ・ヒロや宮川一夫が撮影監督賞を受賞しています。

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 ◆作品賞 ナラティヴ部門(Halekulani Golden Orchid Award for Best Narrative)
 ◎『鍵泥棒のメソッド』“Key Of Life”(日) 監督:内田けんじ

 ◆作品賞 ドキュメンタリー部門(Halekulani Golden Orchid Award for Best Documentary)
 ◎“Where Heaven Meets Hell”(インドネシア) 監督:Sasha Friedlander

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 “Where Heaven Meets Hell”(インドネシア) 監督:Sasha Friedlander
 インドネシアのKawah Ijenでは、鉱夫たちが活火山の火口を下りていって、硫黄を掘る。鉱夫たちは体を壊すが、2ドル未満の自給しか支払われない。200ポンドの硫黄を担いで、彼らは岩だらけの火口を登っていかなければならない。彼らに他の選択肢はない。イスラム教を信じ、お金を稼いで、子供たちを学校にやるために、働いているのだ。
 香港国際映画祭2012 ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。

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 ◆NETPAC賞
 ◎“Apparition(Aparisyon)”(フィリピン) 監督:Vincent Sandoval

 “Apparition(Aparisyon)”(フィリピン) 監督:Vincent Sandoval
 物語:1971年のフィリピン。シスター・ルルドが、森の中に隠れるようにして建っている修道院にやってくる。そこには10人くらいの修道女たちが暮らしている。修道女長は厳しいが、モンスターではない。シスター・ヴェラは少し気難しく、近寄り難い。他の修道女たちはやさしく、規則に従い、祈りを捧げている。マニラでは毎日のように抗議集会が行なわれているが、ここではそんなことにはまるで縁がないような平和な日々が続いている。シスター・レミーの兄が警察に逮捕されたが、修道女長は、思案した後で、彼女に祈りなさいとアドバイスする。シスター・レミーは、ひそかにラジオを持ち込んでいて、シスター・ルルドと2人だけの政治集会を行なう。許可を得て、町に出た2人は、帰りが遅れ、ギャングに捕まって暴行を受けてしまう。聖域だったはずの修道院に動揺が走り、修道女たちももう平静ではいられなくなる。
 釜山国際映画祭2012 ニュー・カレント部門出品。

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 ◆観客賞 長編部門(Audience Award for Best Feature)
 ◎“The Thieves”(韓) 監督:チェ・ドンフン

 “The Thieves”(韓) 監督:チェ・ドンフン
 出演:キム・ユンソク、イ・ジョンジェ、チョン・ジヒョン、キム・ヘス、キム・ヘスク、オ・ダルス、キム・スヒョン、サイモン・ヤム、アンジェリカ・リー、デレク・ツァン
 物語:ポパイは、韓国の強盗で、仲間とチームを組んで、強盗をしている。彼らは、ポパイの元相棒であるマカオ・パクから、マカオのカジノに隠されている「太陽の涙」というダイヤモンドを強奪する計画を持ちかけられる。マカオ・パクは、中国の一味にも話を持ち込んでいて、結局、10人で作戦を遂行することになる。しかし、マカオ・パクの真意がわからないし、中国の一味のことも信用できない。また、仮釈放中のペプシは、マカオ・ペクの元カノで、彼に手ひどい裏切りを受けた過去があり、仕返しをしたいと考えている。チームとして集まったはずの10人は、それぞれ勝手に独自のプランを練り始める……。
 『グエムル』を破って、韓国映画歴代トップとなる興行収入を記録した作品。
 大鐘賞2012 助演女優賞受賞(キム・ヘスク)。
 韓国映画評論家協会賞賞2012 撮影賞受賞。

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 ◆観客賞 ドキュメンタリー部門(Audience Award for Best Documentary)
 ◎“Harana”(フィリピン) 監督:Benito Bautista
 ギタリストのFlorante Aguilarは、harana(セレナーデ)の調べとharanistasの名人の歌声を通して、フィリピンの文化を紹介する。そして、老人たちのグループをスカウトし、一緒にセッションを行なう。

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 ◆観客賞 短編部門(Audience Award for Best Short)
 ◎“One Team”(米) 監督:Tom Coffman
 1932年、ケネス・A・ブレイ神父がハワイに着任し、できたばかりのイオラニ校で、運動の指導をする。彼の指導方法は、「1つのチーム」という考え方を哲学にまで高めたものだった。

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 ◆ヒューマニタリアン・アワード(Humanitarian Award)
 ◎“Amazon Gold”(米・ペルー) 監督:Reuben Aaronson
 プロデューサー:James Cavello、Sarah DuPont エグゼクティヴ・プロデューサー:Margarite Almeida
 金の採掘のために、熱帯雨林が破壊されていることをとらえたドキュメンタリー。
 ナレーションは、シシー・スペイセクとハービー・ハンコック

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 ◆ホノルル・ヴィジョン賞(City and County of Honolulu Vision in Film Award)
 ◎サンダンス・インスティテュートのネイティヴ・プログラム(Sundance Institute’s Native Program)

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 ◆生涯貢献賞(Lifetime Achievement Award)
 ◎カン・ユーサイ(Yue-Sai Kan)
 カン・ユーサイは、中国系アメリカ人で、TV番組の司会者、コスメ・ブランドの創始者、ミス・ユニバース・チャイナのナショナル・ディレクターと多彩な顔を持ち、『上海の伯爵夫人』ではアソシエイト・プロデューサーを務めている。ハワイの大学で音楽を学んでいる。

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 ◆キャリア貢献賞(Career Achievement Award)
 ◎役所広司

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 本国で大ヒットしているような娯楽作品から、あまり陽の目を見ないようなドキュメンタリーまで、かなりバラエティーに富んだ受賞内容の中で、最高の栄誉に輝いたのが、内田けんじの『鍵泥棒のメソッド』で、キャリア貢献賞が役所広司というのが面白いですね。

 今回は、フィリピンの作品が2つの賞を獲ったことで、フィリピンでも大きく報道されたようです。

 
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 *当ブログ記事

 ・ハワイ国際映画祭2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_28.html
 ・ハワイ国際映画祭2010 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_15.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年6月~2013年1月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_9.html

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