セビリヤ・ヨーロッパ映画祭2012 受賞結果!

 第9回セビリヤ・ヨーロッパ映画祭(Festival de Cine de Sevillal)(11月2日-10日)の各賞が発表されました。

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 【オフィシャル・セレクション】

 ・“Good Vibrations”(英・アイルランド) 監督:Lisa Barros D’Sa、Glenn Leyburn
 ・“Fin”(西) 監督:Jorge Torregrossa
 ・“Recoletos arriba y abajo”(西) 監督:Pablo Llorca
 ・“Gebo et l’ombre”(ポルトガル・仏) 監督:マノエル・デ・オリヴェイラ
 ・“Cherchez Hortense”(仏) 監督:パスカル・ボニゼール
 ・“À perdre la raison (Our children) ”(ベルギー・ルクセンブルク・仏・スイス) 監督:Joachim Lafosse
 ・『シスター』“Sister (L'enfant d'en haut) ”(仏・スイス) 監督:ウルリッヒ・メイヤー
 ・『リアリティー』“Reality”(伊・仏) 監督:マッテオ・ガローネ
 ・“Paradise: Faith (Paradies: Glaube)”(オーストリア・独) 監督:ウルリッヒ・ザイドル
 ・“The Shine of Day”(オーストリア) 監督:Tizza Covi, Rainer Frimmel
 ・“A Month in Thailand”(ルーマニア) 監督:Paul Negoescu
 ・“Boy Eating the Bird’s Food(To Agori Troi To Fagito Tou Pouliou)”(ギリシャ) 監督:Ektoras Ligizos
 ・“A Royal Affair(En Kongelig Affære)”(デンマーク・チェコ・ドイツ・スウェーデン) 監督:ニコライ・アーセル(Nikolaj Arcel)
 ・『偽りなき者』“The Hunt (Jagten)”(デンマーク) 監督:トマス・ヴィンターベア
 ・“Call Girl”(スウェーデン・アイルランド・ノルウェー・フィンランド) 監督:Mikael Marcimain
 ・“Eat Sleep Die(Ata Sova Do)”(スウェーデン) 監督:Gabriela Pichler
 ・“Me Too”(ロシア) 監督:アレクセイ・バラバノフ

 ※審査員:Juan Antonio Álvarez、Dagur Kari、Christelle Lheureux、Laia Marull、 Karel Och

 ◆作品賞(Gold Giraldillo)
 ◎“Eat Sleep Die(Ata Sova Do)”(スウェーデン) 監督:Gabriela Pichler

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 “Eat Sleep Die (Ata Sova Do)”(スウェーデン) 監督:Gabriela Pichler
 物語:Rašaは、バルカン半島出身のスウェーデン人だ。彼女は、高校も卒業しておらず、イスラム教徒ということも手伝って、そんな彼女が仕事を見つけるのは難しい。Rašaは、レタスのパック詰めをしている工場をクビになり、新しい仕事を探さなければならなくなる。父の面倒もみなければならない。厳しい状況の中、彼女はなぜ政府はすべての人に就職機会の均等を保証してくれないのかと考える。
 ベネチア国際映画祭2012 批評家週間出品。観客賞受賞。
 トロント国際映画祭2012 DISCOVERY部門。
 釜山国際映画祭2012 ワールド・シネマ部門出品。
 ワルシャワ国際映画祭2012 ディスカバリーズ部門出品。
 チューリヒ映画祭2012 インターナショナル長編コンペティション部門出品。スペシャル・メンション受賞。
 レイキャビク国際映画祭2012 New Visionコンペティション部門出品。
 AFIフェスト2012 審査員グランプリ受賞。

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 ◆銀賞(Silver Giraldillo)
 ◎“Boy Eating the Bird’s Food(To Agori Troi To Fagito Tou Pouliou)”(ギリシャ) 監督:Ektoras Ligizos

 “Boy Eating the Bird’s Food(To Agori Troi To Fagito Tou Pouliou)”(ギリシャ) 監督:Ektoras Ligizos
 出演:Yannis Papadopoulos、Lila Baklesi、Kleopatra Perraki、Vangelis Kommatosa
 物語:主人公は、現代のアテネに暮らす若者ヨルゴス。彼は、教育も受け、教養もあるが、家族や友人とも疎遠で、おんぼろアパートで餓死寸前の暮らしをしている。ペットのカナリアのエサにまで手をつけることはしないが、年輩の隣人から盗みを働いたり、街を徘徊しては、ビンに残った飲み残しを集めてまわったりしている。それだけ切羽詰ってしまえば、もう死者から盗みを働くことに何の呵責も覚えない……。
 ブレッソンやカミュ、ドストエフスキーを彷彿とさせると言われる作品で、Ektoras Lygizosの監督デビュー作にして、ギリシャ・ニューウェーブに付け加えられる1本。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2012 男優賞受賞。
 トロント国際映画祭2012 DISCOVERY部門出品。
 テッサロニキ国際映画祭2012 男優賞受賞。

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 ◆審査員特別賞( Special Jury Prize)
 ◎『リアリティー』“Reality”(伊・仏) 監督:マッテオ・ガローネ

 『リアリティー』“Reality”(伊・仏) 監督:マッテオ・ガローネ
 出演:アニエッロ・アレーナ(Aniello Arena)、ロレダーナ・シミオーリ(Loredana Simioli)、ナンド・パオーネ(Nando Paone)、Raffele Ferrante
 物語:ルチアーノは、友人とともに、ナポリで小さな魚屋を営んでいて、好感の持てる面白いヤツとして、客や親戚の多くに知られている。ある日、彼は、子どもたちにせがまれて、リアリティー番組「ビッグ・ブラザー」のオーディションに参加させられる。過去には「ビッグ・ブラザー」出演でスターになった者もいて、ルチアーノは、だんだんとその気になって、番組出演を夢見るあまり、魚屋を手放し、家庭を崩壊の危機に追い込んでしまう。
 カンヌ国際映画祭2012 コンペティション部門出品。グランプリ受賞。
 トロント国際映画祭2012 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。

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 ◆男優賞
 ◎Yannis Papadopoulos “Boy Eating the Bird’s Food(To Agori Troi To Fagito Tou Pouliou)”(ギリシャ)

 ◆女優賞
 ◎Nermina Lukac “Eat Sleep Die(Ata Sova Do)”(スウェーデン)

 ◆脚本賞
 ◎ウルリッヒ・ザイドル、Veronika Franz “Paradise: Faith (Paradies: Glaube)”(オーストリア・仏・独)

 ・“Paradise: Faith (Paradies: Glaube)”(オーストリア・仏・独) 監督:ウルリッヒ・ザイドル
 出演:マリア・ホーフステッター(Maria Hofstätter)、Nabil Saleh
 物語:レントゲン技師のアナ・マリアにとって、ケニアに楽園はなかった。楽園は、彼女がすべてを捧げているイエスとともにあると考えていて、彼女は、休暇でも、いつも40cmもある聖母像を持ち歩いていた。ある日、エジプト人でムスリムだけれども何年もエジプトに帰っていない夫が戻ってきて、それから宗教と結婚に関する亀裂が明らかになってくる。
 Love、Faith、Hopeと続く、Paradise 3部作の第2部。
 ベネチア国際映画祭2012 コンペティション部門出品。 審査員特別賞、CinemAvvenir Awards Best Film Venezia 69受賞。
 ヨーロッパ映画賞2012 女優賞ノミネート。

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 ◆撮影賞 
 ◎アニエス・ゴダール 『シスター』“Sister (L'enfant d'en haut) ”(スイス・仏)

 『シスター』“Sister (L'enfant d'en haut)”(スイス・仏)
 出演:レア・セドゥー、Kacey Mottet Klein、マーティン・コムストン、ジリアン・アンダーソン
 物語:スイスのゴージャスなスキー・リゾート。12歳のシモンは、無職の姉と2人暮らし。彼は、スキー客から盗みを働いては、地元の子供たちに売って、金にしていた。シモンはイギリス人の季節労働者とパートナーを組むことにするが、それ以降、彼はこれまで越えていなかった一線を越えてしまい、姉との関係性も変わる。彼らは逃亡を余儀なくされて、逃げ場所を探すはめになる……。
 ウルスラ・メイヤーにとって『ホーム 我が家』(2008)以来の2本目の劇映画。
 ベルリン国際映画祭2012 コンペティション部門出品。特別銀熊賞受賞。
 米国アカデミー賞2013 外国語映画賞 スイス代表。

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 ◆EURIMAGES 賞
 ◎『シスター』“Sister (L'enfant d'en haut) ”(仏・スイス) 監督:ウルリッヒ・メイヤー
 ◎“Paradise: Faith”(オーストリア・独) 監督:ウルリッヒ・ザイドル

 ◆ASECAN AWARD(アンダルシア映画脚本家協会賞)
 ◎『偽りなき者』“The Hunt(Jagten)”(デンマーク) 監督:トマス・ヴィンターベア

 『偽りなき者』“The Hunt(Jagten)”(デンマーク) 監督:トマス・ヴィンターベア
 出演:マッツ・ミケルセン、トマス・ボー・ラーセン(Thomas Bo Larsen)、Annika Wedderkopp、Lasse Fogelstrøm、Susse Wold
 物語:大変な離婚協議の末、ようやく独身に戻った40歳のルーカスは、新しい彼女と新しい仕事を見つけ、ティーンエージャーの息子マーカスとの関係を立て直そうとする。しかし、何気ない発言やその時々の嘘が事態をおかしくしていく。クリスマスが近づく頃、積み重なった嘘が見えないウイルスのように広がり、ショックと不信感が昂じて、家族はヒステリック状態に陥る。ルーカスは、自分の人生と尊厳のために孤独な戦いをスタートさせる。
 カンヌ国際映画祭2012 コンペティション部門出品。男優賞(マッツ・ミケルセン)、芸術貢献賞(撮影:Charlotte Bruss Christensen)、エキュメニカル審査員賞受賞。
 ムンバイ映画祭2012観客賞/シルバー・ゲイトウェイ賞受賞。
 ヨーロッパ映画賞2012 作品賞・監督賞・男優賞・脚本賞・編集賞ノミネート。

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 【その他の賞】

 ◆EFA Selection Award(観客賞)
 ◎『愛、アムール』(仏・独・オーストリア) 監督:ミヒャエル・ハネケ

 『愛、アムール』(仏・独・オーストリア) 監督:ミヒャエル・ハネケ
 出演:ジャン=ルイ・トランティニャン、エマニュエル・リヴァ、イザベル・ユペール、アレクサンドル・タロー
 物語:ゲオルグとアンネは、夫妻で、ともに音楽教師をしていたが、80代になった今は現役を退いている。彼らの娘もまた音楽家で、彼女は、家族とともに外国で暮らしている。ある日、アンネが事故に遭い、彼らの愛が試されることになる。
 カンヌ国際映画祭2012 コンペティション部門出品。パルムドール受賞。
 トロント国際映画祭2012 MASTERS部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2012 国際批評家連盟賞年間賞受賞。
 ヨーロッパ映画賞2012 作品賞・監督賞・男優賞・女優賞・脚本賞・撮影賞ノミネート。
 米国アカデミー賞2013 外国語映画賞 オーストリア代表。

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 ◆ユーロドック賞( No Ficción. Eurodoc Award)
 ◎“Leviathan”(英・米・仏) 監督:Lucien Castaing-Taylor、Verena Paravel
 ◎“Map(Mapa)”(西) 監督:Elías León Siminiani

 “Leviathan”(仏・英・米 監督:Lucien Castaing-Taylor、Véréna Paravel
 美しさと残酷さ。生と死。旧石器時代から行なわれてきた人類の最も古い仕事の1つ、漁業と漁師に焦点に当てたドキュメンタリー。ロケーションを行なわれたのは、『白鯨』の舞台ともなったマサチューセッツ州のニューベッドフォード。11台のカメラによって、自然と人間と機械が渾然一体となって行なわれる産業としての現代漁業がとらえられていく。
 羊飼いを題材にしたドキュメンタリー“Sweetgrass”(2009)で高い評価を受けたLucien Castaing-Taylorの最新作。
 トロント国際映画祭2012 WAVELENGTHS部門出品。

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 “Map(Mapa)”(西) 監督:Elías León Siminiani
 監督のElías León Siminianiは、TVの仕事で疲弊し、消耗して、視野を新たにし、想像力を回復するために、インドへ向かう。しかし、彼が本当に求めていたものは、身近にあったことに気づく。

 ◆Camp_US Jury Award
 ◎“Arraianos”(西) 監督:Eloy Enciso
 物語:ポルトガルとガリシアの間にある森の中の小さな村。村人は、野に出て働いたり、パブで伝統的な歌をガリシア語で歌ったり、古くから伝わる物語を語ったりしている。やがてひとりの老女が、ある歌を歌い出す。それは、1960年代に、ガリシア人作家のMarinhas del Valleが、フランコ独裁時代を寓話的に描いた“O bosque (The Forest)”という芝居の中にあったもので、その歌の中には、ガリシア人たちの魂や、彼らがたどった悲劇が綴られている。

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 ◆Giraldillo Junior
 “Oak’s Heart(El corazón del roble)”(西) 監督:Ricardo Ramón、Ángel Izquierdo
 物語:気温の低下によって、ドラゴン・ヒルは危機的状況にあり、森の守り神である小さな妖精は、神々に救いを求める。すると、神々は驚くべきやりかたでそれに対する答えを示す。

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 ◆名誉賞
 ◎アニエス・ヴァルダ

 ◎マリア・デ・メデイロス

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 *当ブログ記事
 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年6月~2013年1月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_9.html

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