バリャドリッド国際映画祭2012 受賞結果!

 第57回バリャドリッド国際映画祭(10月20日-27日)の各賞が発表になりました。


 【オフィシャル・セレクション 長編部門】

 ・“Ginger and Rosa”(英・デンマーク・カナダ・クロアチア) 監督:サリー・ポッター
 ・“La Lapidation de Saint Étienne(The Stoning Of Saint Stephen)”(西・仏) 監督:Pere Vilá Barceló
 ・“De rouille et d´os(Rust and Bone)”(仏・ベルギー) 監督:ジャック・オディアール
 ・“The Fifh Season(La Cinquième Saison)”(ベルギー・オランダ・仏) 監督:Peter Brosens、Jessica Woodworth
 ・“Little Black Spiders”(ベルギー・オランダ) 監督:Patrice Toye
 ・『闇に葬られた狂気』“Díaz-Don’t Clean Up This Blood”(伊・ルーマニア・仏) 監督:ダニエレ・ヴィカリ(Daniele Vicari)
 ・『東ベルリンから来た女』“Barbara”(独) 監督:クリスティアン・ペツォールト(Christian Petzold)
 ・『ハンナ・アーレント』“Hannah Arendt”(独) 監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ
 ・“When Day Breaks(Kad Svane Dan)”(セルビア・仏・マケドニア) 監督:ゴラン・パスカリェーヴィチ(Goran Paskaljevic)
 ・“Somewhere in Palilula(Undeva in Palilula)”(ルーマニア) 監督:Silviu Purcărete
 ・“Road North(The Pohjoiseen)”(フィンランド) 監督:ミカ・カウリスマキ
 ・“God´s Horses(Les Chevaux de Dieu)”(モロッコ・仏・ベルギー) 監督:Nabil Ayouch
 ・“Liberal Arts”(米) 監督:ジョシュ・ラドナー(Josh Radnor)
 ・“Lore”(オーストラリア・英・独) 監督:ケイト・ショートランド(Cate Shortland)
 ・“Midnight’s Children”(カナダ・英) 監督:ディーパ・ミータ
 ・“La vida precoz y breve de Sabina Rivas”(メキシコ) 監督:ルイス・マンドーキ

 [オープニング作品](Apertura)
 ・“Todo es silencio(All is Silence)”(西) 監督:ホセ・ルイス・クルエダ(José Luis Cuerda)

 [クロージング作品](Clausura)
 ・“The Words”(米) 監督:Lee Sternthal

 ※審査員:ホルヘ・フォンス(Jorge Fons)(メキシコ出身の監督)(審査員長)、Judith Colell(スペインの監督)、Geoffrey Enthoven(ベルギーの監督)、Jaume Figueras(スペインのTV監督)、ロサ・マリア・サルダ(Rosa María Sardà)(スペインの女優)、イノマル・ウリベ

 ◆グランプリ/ゴールデン・スパイク賞(Golden Spike Feature-length)
 ◎“God´s Horses(Les Chevaux de Dieu)”(モロッコ・仏・ベルギー) 監督:Nabil Ayouch


 “God´s Horses(Les Chevaux de Dieu)”(モロッコ・仏・ベルギー) 監督:Nabil Ayouch
 物語: Yachineは、10歳で、カサブランカにあるシディ・ムーメンのスラム街で家族とともに暮らしていた。母Yemmaは、うつ気味の父親に代わって、家族をまとめていた。長兄は軍に所属し、次兄は自閉症。三番目の兄Hamid(13歳)はガキ大将で、Yachineの良き理解者だった。Hamidが刑務所に入れられると、Yachineは暴力や貧困、ドラッグが渦巻くこの沈うつな状況から抜け出そうと働き始める。一方、Hamidは、拘置中に過激派イスラム教徒となり、すっかり人が変わっていた。彼は、Yachineとその友人たちを彼らの「仲間」になるよう説得し始める。精神的指導者のイマームAbou Zoubeirが、彼らの心身のトレーニングにとりかかり、ある日、彼らが殉教者に選ばれたと告げる。
 2003年5月16日、モロッコのカサブランカで起こったテロ事件をモチーフに作られた作品。
 カンヌ国際映画祭2012 ある視点部門出品。Prix François Chalais受賞。


 ◆監督賞
 ◎ジャック・オディアール “De rouille et d´os(Rust and Bone)”(仏・ベルギー)

 “De rouille et d'os (Rust and Bone)”(仏・ベルギー) 監督:ジャック・オディアール
 出演:マリオン・コティヤール、マティアス・スーナールツ(Matthias Schoenaerts)、Armand Verdure、セリーヌ・サレット(Céline Sallette)、Corinne Masiero、ブーリ・ランネール、Jean-Michel Correia
 物語:アリは、5歳の息子サムを抱えて、家も金も友人もいない北フランスを離れ、妹の住むアンティーブへ向かう。妹は、夫と暮らしていて、貧しいながらも、彼ら2人をガレージに住まわせてくれる。アリは、ナイトクラブで働き始め、マリンランドでシャチの調教をしているステファニーと出会う。ある晩、彼は、電話で、ステファニーが足を失うような事故に遭ったことを知る。
 カンヌ国際映画祭2012 コンペティション部門出品。
 BFIロンドン映画祭2012 オフィシャル・コンペティション部門出品。最優秀作品賞受賞。


 ◆準グランプリ/シルバー・スパイク賞(Silver Spike Feature-length)
 ◎『ハンナ・アーレント』“Hannah Arendt”(独) 監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ

 『ハンナ・アーレント』“Hannah Arendt”(独) 監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ
 出演:バーバラ・スコーヴァ、ジャネット・マクティア、ユリア・イェンチ
 物語:ドイツ出身のアメリカの政治哲学者、思想家のハンナ・アーレント(1906-1975)の物語。アルゼンチンに潜伏していたアドルフ・アイヒマンが逮捕され、エルサレムに連行されて、1961年に公開裁判が始まる。この裁判後、ハンナ・アーレントは、『イェルサレムのアイヒマン:悪の陳腐さについて』という本を書き、アイヒマンを取るにたらないごく普通の小心者と評したことで、ユダヤ人やシオニストから「ナチズムを擁護した」とか「アイヒマン寄りの本を出した」と激しい攻撃を受ける。彼女が、ナチス・ドイツ時代にドイツから亡命する人を助け、自らが亡命したフランスでもシオニスト関係の仕事をしたという事実にもかかわらず……。そして、友人からも絶縁状をたたきつけられ、大学からも退任を迫られる。
 バーバラ・スコーヴァが強さと弱さを併せ持つ魅力的な人物としてハンナ・アーレント役を演じる。
 トロント国際映画祭2012 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 東京国際映画祭2012 コンペティション部門出品。
 セテラ・インターナショナル配給にて日本公開予定。


 ◆審査員特別賞(Special Jury Prize)
 ◎“The Fifh Season(La Cinquième Saison)”(ベルギー・オランダ・仏) 監督:Peter Brosens、Jessica Woodworth

 “The Fifh Season(La Cinquième Saison)”(ベルギー・オランダ・仏) 監督:Peter Brosens、Jessica Woodworth
 出演:Aurélia Poirier、Django Schrevens、Sam Louwyck、Gill Vancompernolle
 物語:アルデンヌの奥深い村に謎の気象異常が起こる。自然のサイクルが破綻し、いっこうに春が訪れようとしないのだ。アリスとトマスとオクターヴの3人は、今何が起ころうとしているのか、必死に理解しようとする。
 ベネチア国際映画祭2012 コンペティション部門出品。
 トロント国際映画祭2012 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。


 ◆男優賞
 ◎マティアス・スーナールツ(Matthias Schoenaerts)  “De rouille et d´os(Rust and Bone)”(仏・ベルギー)

 ◆女優賞
 ◎エル・ファニング “Ginger and Rosa” (英・デンマーク・カナダ・クロアチア)

 “Ginger And Rosa”(英) 監督:サリー・ポッター
 出演:エル・ファニング、アリス・イングラート(Alice Englert)、クリスティーナ・ヘンドリクス(Christina Hendricks)、アネット・ベニング、アレッサンドラ・ニヴォラ
 物語:1962年のロンドン。ジンジャーとロサは、分かちがたい絆で結ばれた親友で、学校をさぼっては、宗教のことや政治、ヘアスタイルのことなどを話し、自分たちの親のように欲求不満な家庭生活を送ることだけはしたくないと考えていた。やがて冷戦とセックス革命が社会に大きな影を落とし、2人の友情も脅威にさらされることになる。
 トロント国際映画祭2012 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。


 ◎Greisy Mena “La vida precoz y breve de Sabina Rivas”(メキシコ)

 “La vida precoz y breve de Sabina Rivas”(メキシコ) 監督:ルイス・マンドーキ
 出演:Joaquín Cosí、Greisy Mena、フェルナンド・モレノ(Fernando Moreno)、アンジェリイーナ・パレス(Angelina Peláez)、マリオ・サラゴサ(Mario Zaragoza)、 Beto Benites、ニック・チンランド(Nick Chinlund)、Miguel Flores
 物語:サビーナとホバリーは、10代のホンジュラス人で、メキシコとグァテマラの国境で、偶然の再会を果たす。サビーナは、アメリカでシンガーとして成功することを夢見ていて、一方、ホバリーは、ギャングのマラ・サルバトルチャの一員になりたくて、残虐な行為に関わっている。2人が会った状況は、最悪で、そこには、白人奴隷や、移民のエージェント、メキシコ領事、娼館の女将、麻薬密売のネットワーク、軍隊、そしてマラ・サルバトルチャらがたむろしていた。


 ◆脚本賞('Miguel Delibes' Award to the Best Script)
 ◎ジャック・オディアール、トーマス・ビデガン(Thomas Bidegain) “De rouille et d´os(Rust and Bone)”(仏・ベルギー)

 ◆撮影監督賞(Best Director of Photography Award)
 ◎ジャイルズ・ナットジェンズ(Giles Nuttgens) “Midnight’s Children”(カナダ・英)

 “Midnight’s Children”(カナダ・英) 監督:ディーパ・ミータ
 出演:サティヤ・バーバー(Satya Bhabha)、Shahana Goswami、ラジャット・カプール(Rajat Kapoor)、シーマ・ビシュワース(Seema Biswas)、Shriya Saran、Siddharth、Ronit Roy、Rahul Bose、Kulbushan Kharbanda、Soha Ali Khan、Anita Majumdar、Zaib Shaikh、Darsheel Safary
 物語:1947年8月15日、インドがイギリスから独立した深夜に、ナースが2人の新生児を取り上げる。サリームは、貧しいヒンドゥー教徒の娘の非嫡出子で、シバは、裕福なムスリムの夫婦の間に生まれる。2人の人生は、その後、運命づけられていたかのように、複雑に絡み合って行く。
 サルマン・ラシュディーの『真夜中の子供たち』の映画化。
 トロント国際映画祭2012 GALA PRESENTATIONS部門出品。


 ◆新人監督賞('Pilar Miró' prize to the Best New Director)
 ◎“Lore”(オーストラリア・英・独) 監督:ケイト・ショートランド(Cate Shortland)

 “Lore”(オーストラリア・英・独) 監督:ケイト・ショートランド(Cate Shortland)
 物語:ナチの両親が投獄されて、Loreは、妹ともに、戦争で破壊された1945年のドイツの地を進んでいく。カオスの中、彼女はミステリアスなユダヤ人の少年トマスと出会い、憎しみと欲望を浴びせかけられて、彼女のもろいリアリティーはバラバラにされる。生きるために、彼女は誰かの助けを借り、人を憎み、自分の中の闇と向き合うことを学ぶ。
 トロント国際映画祭2012 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 米国アカデミー賞2012 外国語映画賞 オーストラリア代表。


 ◆ヤング審査員賞
 ◎“The Fifh Season(La Cinquième Saison)”(ベルギー・オランダ・仏) 監督:Peter Brosens、Jessica Woodworth

 ◆国際批評家連盟賞
 ◎“La Lapidation de Saint Étienne(The Stoning Of Saint Stephen)”(西・仏) 監督:Pere Vilá Barceló

 “La Lapidation de Saint Étienne(The Stoning Of Saint Stephen)”(西・仏) 監督:Pere Vilá Barceló
 出演:ルー・カステル(Lou Castel)、マリー・パイヤン(Marie Payen)、レイス・レゴ(Luis Rego)
 物語:エティエンヌは、病を抱えた老人で、物であふれる窮屈なアパートに独りで暮らしている。アパートは彼のものではないが、彼は物を捨てる気はないし、引越しをする気もない。ソーシャル・ワーカーと話すのも嫌いだ。隣人たちは、そのアパートには死んだ妻子の魂が残っていると彼が信じているのだという。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2012 コンペティション部門出品。
 モントリオール世界映画祭2012 w-ルド・グレイト部門出品。


 ◎“The Fifh Season(La Cinquième Saison)”(ベルギー・オランダ・仏) 監督:Peter Brosens、Jessica Woodworth

 ◆観客賞
 ◎『闇に葬られた狂気』“Díaz-Don’t Clean Up This Blood”(伊・ルーマニア・仏) 監督:ダニエレ・ヴィカリ(Daniele Vicari)

 『闇に葬られた狂気』“Diaz: Don’t Clean Up This Blood”(伊・ルーマニア・仏) 監督:ダニエレ・ヴィカリ (Daniele Vicari)
 出演:エリオ・ジェルマーノ、ジェニファー・ウルリッヒ、クラウディオ・サンタマリア
 物語:2001年イタリアのジェノバでG8サミットが開かれる。その近くにあるDiaz Pascoli校では、ジャーナリストのための公開討論会の準備が行なわれていた。他国と同様にイタリアでも反グローバリゼーションの抗議運動が起こり、ここ数日間でデモ隊と警察との衝突が起きていたが、ここの若者たちは、いたって善良で、警察との衝突など予想もしていなかった。そこにはヨーロッパ中から人々が集まってきていた。真夜中過ぎ、警察が学校を襲撃する。2時間ほどで、彼らのほとんどは病院送りになり、その後、拘置所に送られた。警察は自分たちの行動を正当化するために、建物に火炎瓶を投げ入れた。サミットが終わるまでにそのうちの1人が死亡する。
 ベルリン国際映画祭2012 パノラマ部門出品。観客賞第2位。
 ナストロ・ダルジェント賞2012 編集賞・録音賞・プロデューサー賞受賞。


 【オフィシャル・セレクション 短編部門】

 ◆グランプリ/ゴールデン・スパイク短編賞(Golden Spike Short)
 ◎“Revolution Reikiavik”(アイスランド) 監督:Ísold Uggadóttir

 ◆準グランプリ/シルバー・スパイク短編賞(Silver Spike Short)
 ◎“Beauty and the Beat”(仏) 監督:Yann Le Quellec

 ◆ヨーロッパ映画賞短編映画賞 バリャドリッド代表
 ◎“Death of A Shadow”(ベルギー・仏) 監督:Tom Van Avermaet

 ◆スペシャル・メンション(Especial Mention Short Film)
 ◎“Tabu”(デンマーク) 監督:Bo Mikkelsen

 【ミーティング・ポイント 長編部門】 (Meeting Point)

 ユニークな題材やスタイルの作品を対象としたコンペティション部門

 ・“Offline”(ベルギー) 監督:Peter Monsaert
 ・“Tot altijd (Time of My Life)”(ベルギー) 監督:ニック・バルタザール(Nic Balthazar)
 ・“Vacuum”(伊) 監督:Giorgio Cugno
 ・“Ja saapuu oikea yö (Hush)”(フィンランド) 監督:Jyri Kähönen
 ・“Tormenti – Film disegnato”(伊) 監督:Filiberto Scarpelli
 ・“Swieta Krowa (Father, Son & Holy Cow)”(独・ポーランド・フィンランド) 監督:Radek Wegrzym
 ・“A Vizsga (The Exam)”(ハンガリー) 監督:Péter Bergendy
 ・“Despre Oameni Si Melci (Of Snails and Men)”(ルーマニア・仏) 監督:Tudor Giurgiu
 ・『カメルのはかりごと』“Sharqiya”(イスラエル・仏・独) 監督:アミ・リヴネ(Ami Livne)
 ・“Graceland”(フィリピン) 監督:Ron Morales
 ・『エレクトリック・チルドレン』“Electrick Children”(米) 監督:レベッカ・トーマス(Rebecca Thomas)
 ・“La cebra”(メキシコ) 監督:Fernando Javier León
 ・“Fecha de caducidad(Expiration Date)”(メキシコ) 監督:Kenya Márquez
 ・“Sudoeste(Southwest)”(ブラジル) 監督:Eduardo Nunes
 ・“Mapa para converser(A Map for Talk)”(チリ) 監督:Constanza Fernández

 ※審査員:Daniela Fejerman(アルゼンチンの監督)(審査員長)、Christian Sida-Valenzuela(バンクーバー国際映画祭のディレクター)、Nacho Pérez de la Paz(スペインのTV監督)

 ◆最優秀作品(Meeting Point Best Feature)
 ◎“Despre Oameni Si Melci (Of Snails and Men)”(ルーマニア・仏) 監督:Tudor Giurgiu


 “Despre Oameni Si Melci (Of Snails and Men)”(ルーマニア・仏) 監督:Tudor Giurgiu
 物語:実話に基づく物語。1992年、ルーマニアの小さな村Muscel。国営の自動車会社AROの工場が倒産する。一週間以内に、それをフランスが買い取って、カタツムリの缶詰め工場に作り変えるという噂が広まる。組合のリーダーは、ルーマニアにできたばかりの精子銀行に1000人分の精子を売って、それで資金を作って、工場を買い取ろうと呼びかける。
 トランシルヴァニア国際映画祭2012 オープニング作品。
 ワルシャワ国際映画祭2012 インターナショナル・コンペティション部門出品。審査員特別賞受賞。


 ◎“Tot altijd (Time of My Life)”(ベルギー) 監督:ニック・バルタザール(Nic Balthazar)

 “Tot altijd (Time of My Life)”(ベルギー) 監督:ニック・バルタザール(Nic Balthazar)
 物語:トマスとマリオは、リンのことが好きで、これにスペックが加わって、4人でいつも遊んでいた。マリオは野心家で、輝かしい未来に向けて壮大なプランを立てていた。ところが、彼が政治家としてのキャリアをスタートさせてまもなく、多発性硬化症にかかっていることがわかる。最初はジョークで笑い飛ばしていたマリオだったが、病気の猛威には勝てない。医者になったトマスをはじめ、仲間みんなで彼を助けようとする。しかし、マリオは刑法では許されていない安楽死を考えるようになる。


 ◆スペシャル・メンション
 ◎“Fecha de caducidad”(メキシコ) 監督:Kenya Márquez

 “Fecha de caducidad(Expiration Date)”(メキシコ) 監督:Kenya Márquez
 出演:ダミアン・アルカザール(Damián Alcázar)、Marisol Centeno、アナ・オフェリア・ムルギア(Ana Ofelia Murguía)、Marta Aura、Eduardo España、Jorge Zarate、カタリーナ・ロペス(Catalina López)
 物語:ラモーナのひとり息子が行方不明になり、心配してグアダラハラに捜しに行く。隣人たちは何か知っているらしいが、彼らはむしろラモーナ自身の問題に興味を持つ。ラモーナは、地元の検視官の事務所で、いつもぶらぶらしている奇妙な人物Genaroのところに行く。Genaroは科学捜査のための骨を手に入れていて、ラモーナの事件に特別な関心を示す。三者三様の見方が示され、事件は最初に見えていたのとは違った様相を示すことになる。
 マイアミ国際映画祭2012 Lexus Ibero-American Opera Prima コンペティション部門出品。審査員グランプリ受賞。
 モスクワ国際映画祭2012 コンペティション部門出品。審査員特別賞受賞。


 ◆ヤング審査員賞
 ◎“Sudoeste(Southwest)”(ブラジル) 監督:Eduardo Nunes

 “Sudoeste(Southwest)”(ブラジル) 監督:Eduardo Nunes
 物語:ブラジルの孤立した漁村。クラリスは、そこで生まれるが、彼女は、たった1日の間に、生まれ、成長し、年老いていく。どうしてそんなことが起こったのか、村人の誰もわからないが、みんながその目撃者になる。彼女は、1日で人生のすべてのステージを経験しつつ、なんとか自分の運命を変えようと試みる。
 ロッテルダム国際映画祭2012 コンペティション部門出品。


 ◆観客賞
 ◎“Tot altijd (Time of My Life)”(ベルギー) 監督:ニック・バルタザール(Nic Balthazar)

 【ミーティング・ポイント 短編部門】

 ◆最優秀外国短編賞(Meeting Point Best Foreign Short)
 ◎“Driving Lessons”(ベルギー) 監督:Élodie Lélu
 ◎“The Man in the Habit of Hitting Me on the Head with an Umbrella”(マケドニア) 監督:Vardan Tozija

 ◆'A Night of Spanish Shorts' Prize
 ◎“Hamaiketakoa”(西) 監督:Telmo Esnal

 ◆Especial Mention 'Night of the Spanish Short Film'
 ◎“Luisa no está en casa”(西) 監督:Celia Rico Clavellino

 【タイム・オブ・ヒストリー 長編部門】 (Time of History)

 ドキュメンタリー作品のコンペティション部門。

 ・“Nosotros(We)”(西) 監督:Adolfo Dufour
 ・“Testigo involuntario. Nicolás Redondo”(西) 監督:Iñaki Arteta
 ・“The Subtle Realm”(西) 監督:Eduardo Chapero-Jakson
 ・“Mussolini/Hitler, l’opéra des assasins”(仏・伊) 監督:Jean-Christophe Rosé
 ・“Zoete rook van het vaderland”(オランダ) 監督:Masha Novikova
 ・“Italy: Love it,or leave it”(独・伊) 監督:グスターヴ・ホフェル(Gustav Hofer)、ルーカ・ラガッツィ(Luca Ragazi)
 ・“Ambassadøren”(デンマーク) 監督:Mads Brügger
 ・“Ballroom Dancer”(デンマーク) 監督:Christian Holten Bonke、Andreas Koefoed
 ・“I am eleven”(オーストラリア) 監督:Genevieve Bailey
 ・“West of Memphis”(米・ニュージーランド) 監督:エイミー・バーグ(Amy Berg)
 ・“Marina Abramovic The Artist is Present”(米) 監督:Matthew Akers、Jeff Dupre
 ・『映画と恋とウディ・アレン』“Woody Allen: A Documentary”(米) 監督:ロバート・B・ウィード(Robert B. Weide)
 ・“Griot”(米) 監督:Volker Goetze
 ・“Cuates de Australia(Drought)”(メキシコ) 監督:Everardo González
 ・“Le Danseuse”(モロッコ) 監督:Abdelilah Eljaouhary

 [アウト・オブ・コンペティション](Fuera de concurso)
 ・“Libre te quiero”(西) 監督:Basilio Martín Patino

 [短編-アウト・オブ・コンペティション](Shorts - Out of competition)
 ・“101”(西) 監督:Luis Miñarro
 ・“Ensayo de una revolución”(西) 監督:Antonio Labajo、Pedro Sara

 [特別上映](Special sessions)
 ・“The Labèque Way”(西) 監督:Félix Cábez
 ・“Positive Generation”(西) 監督:デイヴィッド・トルエバ(David Trueba)
 ・“La luz oculta”(西) 監督:Roberto Lozano
 ・“Madre”(西) 監督:Mabel Lozano
 ・“Juan Marsé habla de Juan Marsé”(西) 監督:Augusto M. Torres
 ・“Separated”(西) 監督:Natalie Johanna Halla

 ※審査員:ミシェル・クレフィ (審査員長)、Perla Schwartz(メキシコの詩人・エッセイスト・批評家)、Roberto Lozano Bruna(スペインの監督)

 ◆最優秀作品賞(Time od History First Prize)
 ◎“Nosotros(We)”(西) 監督:Adolfo Dufour

 “Nosotros(We)”(西) 監督:Adolfo Dufour
 Sintel社は、スペイン最大の電話・通信企業テレフォニカの子会社で、1996年にテレフォニカが民営化される前に、MasTec社に売却された。しかし、MasTec社はテレフォニカに売却金の一部しか支払わず、まもなくSintel社の経営悪化が表面化する。2000年6月にはSintel社は支払い停止を裁判所に申し立て、労働者の70%に対し、雇用調整が行なわれることになった。こうした状況に対し、労働者たちは、未払いの賃金支払いと解雇の撤回、会社更生計画を求めて、マドリッドの大通りにテントを張るという示威行動に出る。本作では、レイオフに遭ったSintel社の労働者たちと、11年後の彼らの現在を明らかにする。


 ◆次点(Time of History Second Prize)
 ◎“Cuates de Australia(Drought)”(メキシコ) 監督:Everardo González

 “Cuates de Australia(Drought)”(メキシコ) 監督:Everardo González
 メキシコの北部乾燥地帯にある畜産農家のコミュニティー。カメラは、そこで暮らす農夫やカウボーイたちの生活を映し出す。ディナーの食卓、学校へでかける子どもたち、村の祝祭、馬のレース、洗礼式……。深刻な悩みは、雨が降らないことだ。雨が降らなくては、彼らの生活は行き詰まってしまう。以前に比べても土地は乾き、家畜も弱ってきている。
 ロサンゼルス映画祭2012 最優秀ドキュメンタリー賞受賞。


 ◆スペシャル・メンション
 ◎“The Subtle Realm”(西) 監督:Eduardo Chapero-Jakson
 ◎“Mussolini/Hitler, l’opéra des assasins”(仏・伊) 監督:Jean-Christophe Rosé

 【タイム・オブ・ヒストリー 短編部門】

 ◆Shorts Castilla y León Prize
 “El otro”(西) 監督:Jorge Dorado

--------------------------------

 これまで当ブログに何度も登場した作品もあれば、初お目見えの作品もあります。

 今回、新たにシノプシスを書いた作品は5本です(上記の通り)。

 バリャドリッド国際映画祭も、プレミア度を競うような映画祭ではありませんが、ここのチョイスも悪くなくて、観たいと思わせてくれる作品がいくつもあります。

 個人的には、ベルギーの映画が何本もあるのが気になります。
 元々、ベルギーは、フランスの映画界との結びつきが強くて、人的・資本的な交流が盛んですが、どうもそういったつながりを超えて、ベルギー映画が前に出てきているような気がしますね。
 ダルデンヌ兄弟以外で、大きな国際映画祭で大きな賞を受賞するような映画監督が現れれば、そうした勢いは確かなものとなるはずですが、どうでしょうか。

 *この記事が参考になった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。
 ↓ ↓ ↓ ↓
 
 ↑ ↑ ↑ ↑
 クリックしてね!

 *当ブログ記事
 ・バリャドリッド国際映画祭2009 ラインナップ&受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_37.html
 ・バリャドリッド国際映画祭2010 ラインナップ&受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_10.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年6月~2013年1月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_9.html

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック