シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2012 ラインナップその2

 ◆ファンタスティック・パノラマ コンペティション

 パノラマ・コンペティション部門は、2010年に、アウト・オブ・コンペティション部門であったパノラマ部門から、コンペティション部門とスペシャルズ部門に分かれて誕生しました。
 公式サイトにもはっきりと明記してあるわけではないので、断定はできませんが、パノラマ・コンペティション部門は、第一長編か第二長編を集めたコンペティション部門であるようです。
 スペシャルズ部門は、今はなく、ガラ部門へと発展的解消(改称)を遂げています。

 ・“Storage 24”(英) 監督:Johannes Roberts
 出演:ノエル・クラーク(Noel Clarke)、Antonia Campbell-Hugues、ローラ・ハドック(Laura Haddock)、コリン・オドナヒュー(Colin O’Donoghue)
 物語:ロンドン上空で軍用機がクラッシュする。その中には「危険物」が積まれていたが、中身は秘密だった。一方、チャーリーは、貯蔵施設の中で、何人かの友人と、別れたガールフレンドとで、持ち物を分配していた。ところが、急に照明が消えて、施設は真っ暗闇になり、彼らは「迷宮」の中に置き去りになる。しかも、彼らを正体不明のモンスターが襲う。

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 ・“The Dinosaur Project”(英) 監督:Sid Bennett
 出演:Natasha Loring、Matt Kane、リチャード・ディレイン(Richard Dillane)
 物語:2011年、ネス湖のネッシーのような生物を求めて、イギリスの調査団が、コンゴに向かう。しかし、彼らは、消息を絶ち、彼らが撮影していたビデオテープが発見される。それには、数千万年前に絶命したと思われる生物の姿が写されていた――。時間は、調査団がコンゴにやってきた時に遡る。調査団は、最初からトラブル続きだった。そもそもここまでやってきたヘリコプターが、鳥の大群によって、不時着させられたのだ。しかも、団長の息子ルークが、こっそりと乗り込んでいたことがわかる。ルークは、調査団に同行し、自らビデオテープを回して、探検を記録に残そうとする。

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 ・“The Seasoning House”(英) 監督:Paul Hyett
 出演:Rosie Day、ショーン・パートウィー(Sean Pertwee)、ケヴィン・ハワース(Kevin Howarth)、アンナ・ウォルトン(Anna Walton)
 物語:エンジェルは、孤児で聾唖というハンディキャップを抱えていて、今は、売春宿で働いていた。彼女の仕事は、さらわれてここに連れてこられ、軍人や市民相手に娼婦として働かされている娘たちに薬を分け与えることだった。そんな環境にいても、彼女は、純真無垢に見え、それでいて、その内側に怒りを溜め込んでいた。ある日、その店に、彼女の家族を崩壊させ、彼女をここに売りつけた男たちがやってくる。彼女は、復讐を誓い、ここから逃げるための計画を立てる。

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 ・“Tower Block”(英) 監督:James Nuny、Ronnie Thompson
 出演:シェリダン・スミス(Sheridan Smith)、ラルフ・ブラウン(Ralph Brown)、ラッセル・トヴェイ(Russell Tovey)、ジャック・オコネル(Jack O’Connell)
 物語:タワーブロックの玄関前で若者が殺される。それから1年。タワーブロックは取り壊されることになっていて、12人の住人は移転待ちの状態になっている。そんな彼らを、謎のスナイパーが狙っていて、1人、また1人と倒していく。

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 ・“When the Lights Went Out”(英) 監督:Pat Holden
 出演:ケイト・アシュフィールド(Kate Ashfield)、スティーヴン・ウォーディントン(Steven Waddington)、Tasha Connor、アンドレア・ロウ(Andrea Lowe)
 物語:1974年のヨークシャー。当時のイギリスは、石油危機で不況になり、しょっちゅう大規模な停電が起こった。メイナード家は、理想の家を見つけて引越しするが、その家には「先客」がいて、彼らは、ポルターガイスト現象と闘わなければならなかった。

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 ・“Citadel”(アイルランド・英) 監督:Ciaran Foy
 出演:Aneurin Barnard、ジェームズ・コスモ、ウンミ・モサク(Wunmi Mosaku)
 物語:トミーは、妻が凶暴な子供たちから手ひどい攻撃を受けるという出来事に遭って以来、広場恐怖症に陥っている。彼は、恐れを克服するためには、過去の悪夢に向き合って、彼が最も恐れる廃墟の塔Citadelに入っていかなければならないと決心する。
 プチョン国際ファンタスティック映画祭2012 監督賞受賞。

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 ・“La cueva(The Cave)”(西) 監督:Alfredo Montero
 出演:Marcos Ortiz、Marta Castellote、Eva García-vacas、Jorge Páez、Xoel Fernández
 物語:3人の少年と2人の少女が楽園のような島へとバックパッカーの旅をする。彼らは、オートバイを借りて島を巡り、海で泳ぎ、森でキャンプをし、酒を飲んで、島でのバカンスを満喫する。ある日、彼らは島の洞窟を探検するが、その中で迷子になってしまう。水も食べ物もなく、次第に極限状態へと追いつめられていく。

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 ・“Tulpa”(伊) 監督:Federico Zampaglione
 出演:クラウディア・ジェリーニ(Claudia Gerini)、ミケーレ・プラチド、Nuot Arquint、ミケーラ・チェスコン(Michela Cescon)、Ennio Tozzi
 物語:リサは、キャリア・ウーマンとして成功していたが、昨今の経済事情で、彼女の会社も危機的状況に陥っていた。夜までに、クラブ・チュルパを訪れて、気持ちを引き締めなければならない。クラブ・チュルパというのは、チベットの神秘主義をテーマとするナイトクラブで、彼女は、そこで無差別のセックス三昧に明け暮れていた。そうすれば、精神的な啓示が得られるでもあるかのように。しかし、まもなく彼女は、自分の相手をした男たちが次々と殺されていることを知る。彼女は、ようやく自分に危険が迫っていることを察知したが、警察ですべてを話すわけにもいかない。それは仕事にさしつかえることになるからだ。だとしたら、全部、自力で解決しなければならない。

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 ・“Thale”(ノルウェー) 監督:Alexander L. Nordaas
 物語:犯罪現場を掃除していた掃除人が、隠れた部屋に、神話めいた、尻尾のある女(と思われる)生き物を見つける。彼女は言葉を発しないし、自分で自分の話をすることもできないが、やがて、パズルのピースがはまるように、彼女が10年にもわたってここに閉じ込められていた理由がわかってくる……。
 トロント国際映画祭2012 VANGUARD部門出品。

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 ・“Crawlspace”(オーストラリア) 監督:Justin Dix
 出演:Ditch Davey、アンバー・クレイトン(Amber Clayton)、ペータ・サージェント(Peta Sargeant)、ニコラス・ベル(Nicholas Bell)
 物語:精鋭部隊が、軍の地下基地に送り込まれる。彼らは、そこで、廊下をうろつきまわっていた一人の女性と出会い、当初の計画を変更せざるを得なくなる。しかし、やがてそこで想像をはるかに超えることが起こっていることがわかる。
 『スター・ウォーズ』のエピソード1~3で特殊効果を手がけたJustin Dixの監督デビュー作。

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 ・“The Last Will and Testament of Rosalind Leigh”(カナダ) 監督:Rodrigo Gudiño
 出演:アーロン・プール(Aaron Poole)、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ジュリアン・リッチングス(Julian Richings)
 物語:アンティーク・コレクターのレオンは、長年連絡を取り合っていなかった母親の家を相続することになる。彼が、その家にやってくると奇妙なことが次々と起こる。彼は、母親の魂がまだここにいて、彼と接触を持とうとしているのだと悟る。

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 ・“American Mary”(米・カナダ) 監督:Jen & Sylvia Soska
 出演:キャサリン・イザベル(Katharine Isabelle)、ジュリア・マクスウェル(Julia Maxwell)、アントニオ・クーポ(Antonio Cupo)、Paul Anthony
 物語:メアリーは医学生だったが、アカデミックな世界に幻滅を感じ、非合法な世界に首をつっこませる。そこでは、金次第で、法で許されている以上のことがまかり通っていて、彼女の前にも、自分の体を作り変えたいパフォーマンス・アーティストたちが列を作る。この経験は、彼女の精神に決して消し去れないものを残したが、それは、彼女が手術を施した「患者」以上に深いものかもしれなかった。

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 ・“Crave”(米) 監督:Charles de Lauzirika
 出演:Josh Lawson、エマ・ラング(Emma Lung)、ロン・パールマン、エドワード・ファーロング
 物語:エイダンは、犯罪写真家だが、生活は苦しく、子供の誕生会の写真を撮って、生活の足しにしている。彼は、ノーマルな人間だが、頭の中に、性的で超暴力的なイメージが湧いてきて、耐え切れず、叫び出したくなる時がある。彼は、隣人である22歳の女性が好きだったが、ロマンスが進展することはなかった。

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 ・“Excision”(米) 監督:Richard Bates Jr.
 出演:アナリン・マコード(Annalyne McCord)、トレイシー・ローズ、アリエル・ウィンター(Ariel Winter)、ロジャー・バート(Roger Bart)
 物語:ポーリーンは、人体解剖をしてみたいという妄想を膨らませていて、高校の同級生からも、熱心なカトリック信者である母親からも理解されない。彼女のことを気持ち悪く思わないのは、嚢胞性線維症を患っている妹だけだ。そんな彼女は、母親に認めてもらいたくて、ある過激な行動に出る。
 サンダンス映画祭2012 Park City at Midnight:部門出品。
 プチョン国際ファンタスティック映画祭2012 長編コンペティション部門出品。

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 ・“The Pact”(米) 監督:Nicholas McCarthy
 出演:ケイティー・ロッツ(Caity Lotz)、キャスパー・ヴァン・ディーン(Casper van Dien)、ヘイリー・ハドソン(Haley Hudson)、キャスリーン・ローズ・パーキンス(Kathleen Rose Perkins)、サム・ボール(Sam Ball)
 物語:アニーは、亡くなった母の遺品を整理するために、彼女が子供時代を過ごした家に向かう。娘は、自分の家に残して、ベビーシッターに面倒を見てくれるように頼み、夜、スカイプを使って、様子を確かめることにする。遺品の整理は、姉と2人でやるはずだったが、姉はいっこうに姿を現わさない。仕方がないので、彼女ひとりで整理を始めるが、思い出されるのはいい思い出ばかりではない。その夜、スカイプを通して娘と話をするが、娘はふいにアニーにこう言う。「ママのうしろにいるのは、誰なの?」 ゾッとして振り返るが、アニーには何も見えない。姉の身に何かあったのだろうか。ひょっとしたら、姉は何らかのトラブルに巻き込まれ、次はアニーの番なのだろうか。
 サンダンス映画祭2012 Park City at Midnight:部門出品。

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 ・“Branded”(米・ロシア) 監督:Jamie Bradshaw、Alexander Doulerain
 出演:エド・ストッパード(Ed Stoppard)、リーリー・ソビエスキー、ジェフリー・タンバー(Jeffrey Tambor)、マックス・フォン・シドー
 物語:ミーシャは、大企業が広告を使って、われわれを受動的にし、些細なことで満足させようと操作していることに気づく。若く、野心的な彼は、これを世間に公表し、大企業の陰謀を打ち砕こうと考える。

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 ・“Ahí va El Diablo(Here Comes the Devil)”(メキシコ・米) 監督:アドリアン・ガルシア・ボグリアーノ(Adrian Garcia Bogliano)
 物語:両親と息子娘との家族旅行。子供2人は、洞窟探検に行って、なかなか帰ってこない。戻ってきた彼らは、ケガもしていないが、どこか様子がおかしい。両親は、彼らが洞窟に潜む魔物の餌食になり、そして、ここにその魔物を引き連れてきているのではないかと疑う。
 トロント国際映画祭2012 VANGUARD部門出品。

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 ・“La segunda muerte(The Second Death)”(アルゼンチン) 監督:Santiago Fernandez Calvete
 出演:Agustina Lecouna、Tomás Lizzio、Guillermo Arengo、Mauricio Dayub、Germán de Silva
 物語:小さな町。女刑事が一連の事件に頭を悩ませている。死体のいくつかは焼かれていて、手がかりが見つけられない。その町に超能力を持つと言われる少年がやってくる。女刑事は、藁をもつかむ思いで、少年にアドバイスを求めるが、彼は聖母マリアが犯人だと言う。

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 ◆ファンタスティック短編コンペティション

 ・“The Halloween Kid”(英) 監督:Axelle Carolyn
 ・“Yellow”(英・独) 監督:Ryan Haysom
 ・“Castidermia”(西) 監督:Marc Carreté、Xavi Garriga
 ・“Don Pepe Popi”(西) 監督:Carlos Vermut
 ・“Elefante”(西) 監督:Pablo Larcuen
 ・“Eslabón”(西) 監督:Miguel Velilla
 ・“Horizonte”(西) 監督:Aitor Uribarri
 ・“Hotel”(西) 監督:José Luis Alemán Fdez. de Córdoba
 ・“Human Core”(西) 監督:Manfre & Iker Iturria
 ・“Llagas”(西) 監督:Miguel Ángel Font Bisier
 ・“Y la muerte lo seguía”(西) 監督:Ángel Gómez Hernández
 ・“Yuri's Omen”(西) 監督:Jordi Montornés
 ・“La Ciudad de Gao Feng”(西・中) 監督:Oriol Martínez
 ・“À minuit, ici tout s'arrête”(仏) 監督:Just Philippot
 ・“Le Miroir”(仏) 監督:Sébastien Rossignol
 ・“Belgian Psycho”(ベルギー) 監督:Katia Olivier
 ・“Terra Sola”(ベルギー) 監督:Eve Martin、Nicolas Bueno
 ・“Zimmer 606”(スイス) 監督:Peter Volkart
 ・“Eat”(独) 監督:Moritz Krämer
 ・“Alchemy and Other Imperfections”(カナダ) 監督:Zachary Rothman
 ・“Frost”(カナダ) 監督:Derek Price
 ・“The Captured Bird”(カナダ) 監督:Jovanka Vuckovic
 ・“As Human As Animal”(米) 監督:Kristina Klebe
 ・“Pearl”(米) 監督:Mary Lambert

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 シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭のラインナップは、まだまだ続きます。

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 ・シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2012 ラインナップその1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_10.html

 ・シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2012 ラインナップその3:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_13.html

 ・シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2012 ラインナップその4:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_14.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年6月~2013年1月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_9.html

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