ワルシャワ国際映画祭2012 ラインナップ!

 第28回ワルシャワ国際映画祭(10月12日-21日)のラインナップです。

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 【ワルシャワ国際映画祭】

 ワルシャワ国際映画祭は、東京国際映画祭と同じく、1985年にスタートした映画祭で、ワルシャワ国際映画祭が1991年に「映画週間」から「映画祭」になり、さらに2000年に「国際映画祭」になったのに対し、東京国際映画祭は、1991年以降、隔年開催から毎年開催に変わったというような違いはありますが、両者は、映画祭の歴史、開催時期、規模、作品のチョイスから見て、とてもよく似たポジションにあります。

 「作品のチョイス」でいえば、ワルシャワで上映され、受賞を果たした『迷子の警察音楽隊』や『ソフィアの夜明け』などが、その数日後に、東京で上映されて、受賞を重ねるといったケースもありました。
 (そういうことが続いたためか、近年は、意識して、上映作品が重ならないようにしているようにも見えます。)

 ともに、国際映画製作者連盟(FIAPF)が定める「コンペティティヴ長編映画祭」に後発の映画祭として加わった数少ない映画祭となっています。(80年代以降に創設された映画祭の中で「コンペティティヴ長編映画祭」に加えられたのは、あとは上海国際映画祭だけ。)

 ワルシャワは、ヨーロッパ映画の比重が高く、東京は、アジア映画の比重が高いといった傾向性はありますが、東京国際映画祭で組めたかもしれないラインナップをワルシャワ国際映画祭が組み、ワルシャワ国際映画祭が組めたかもしれないラインナップを東京国際映画祭が組んでいる、という見方をすることもできます。(2つあったメインのコンペティション部門を東京が1つにまとめてしまったのに対し、ワルシャワはまだそれを続けているという違いはありますが。)

 ワルシャワ国際映画祭は、近年は、ドキュメンタリーと短編に力を入れてきているようです。

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 ◆ガラ・オープニング

 ・“Imagine”(ポーランド・英・ポルトガル・仏) 監督:Andrzej Jakimowski

 ◆クロージング作品

 ・“The Holy Quaternity”(チェコ) 監督:ヤン・フジュベイク

 ◆インターナショナル・コンペティション

 ・“Tango Libre”(仏・ベルギー・ルクセンブルグ) 監督:Frédéric Fonteyne
 ・“Lilet Never Happened”(オランダ・英) 監督:Jacco Groen
 ・“The Domino Effect”(オランダ・英) 監督:Paula van der Oest
 ・“Lullaby Ride”(スイス・独) 監督:Christoph Schaub
 ・“Imagine”(ポーランド・英・ポルトガル・仏) 監督:Andrzej Jakimowski
 ・“Loving”(ポーランド) 監督:Sławomir Fabicki
 ・“The Confidant”(スロヴァキア・チェコ・ポーランド) 監督:Juraj Nvota
 ・“Of Snails and Men”(ルーマニア・仏) 監督:Tudor Giurgiu
 ・“Blondie”(スウェーデン) 監督:Jesper Ganslandt
 ・“Till Night Do Us Part”(ロシア) 監督:Boris Khlebnikov
 ・“I'll Be Around”(ロシア・ウクライナ) 監督:Pavel Ruminov
 ・“Hatred”(イラン) 監督:Reza Dormishian
 ・“Wildlife”(フィリピン) 監督:アドルフォ・アリックス・ジュニア
 ・“Follow Follow”(中) 監督:Peng Lei
 『グレープ・キャンディ』“Grape Candy”(韓) 監督:キム・ヒジョン(Kim Hee-jung)
 ・“The Porcelain Horse”(エクアドル) 監督:Javier Andrade
 ・“Operation E”(西・コロンビア) 監督:Miguel Courtois Paternina
 ・“The Dead Man and Being Happy”(西・アルゼンチン・仏) 監督:Javier Rebollo

 ※ 審査員:Katia Filippova(ロシアのプロデューサー)、Et Hu(中国のプロデューサー、プランナー)、Ahmet Boyacıoğlu(トルコの元外科医、監督、批評家)、Jozsef Berger(ハンガリーのプロデューサー)、Greg Zgliński(ポーランドの監督、脚本家、プロデューサー)

 ◆1-2コンペティション

 監督第1作か第2作を集めたコンペティション部門。

 ・“Playground Chronicles”(仏) 監督:Brahim Fritah
 ・“Little Thirteen”(独) 監督:Christian Klandt
 ・“Dear Betrayed Friends”(ハンガリー・独):監督:Sára Cserhalmi
 ・“Women's Day”(ポーランド) 監督:Maria Sadowska
 ・“Flower Buds”(チェコ) 監督:Zdeněk Jiráský
 ・“The Daughter”(ロシア 監督:Alexander Kasatkin、Natalya Nazarova
 ・“God's Neighbors”(イスラエル・仏) 監督:Meni Yaesh
 ・“The Stranger”(トルコ) 監督:Filiz Alpgezmen
 ・“Hearty Tomato”(中) 監督:Zhang Zhonghua
 ・“Bugok Hawaii: Illusionary Paradise”(韓):監督:Ha Kang-hun
 ・“Booster”(米):監督:Matt Ruskin
 ・“First Winter”(米):監督:Benjamin Dickinson
 ・“Welcome to Pine Hill”(米) 監督:Keith Miller
 ・“Field of Amapolas”(コロンビア):監督:Juan Carlos Melo Guevara
 ・『獣たち』“The Wild Ones”(アルゼンチン) 監督:アレハンドロ・ファデル(Alejandro Fadel)

 ※ 審査員:カーシャ・アダミク(Kasia Adamik)(監督、アニエスカ・ホランドの娘)、Wang Shaudi(台湾の監督)、Konstantin Bojanov(ブルガリアの監督)

 ◆フリー・スピリット コンペティション

 インディペンデントで、革新的だったり、実験精神旺盛だったりする作品を集めたコンペティション部門。

 ・“Blancanieves”(西) 監督:Pablo Berger
 ・“Le grand soir”(仏・ベルギー) 監督:ブノワ・ドゥレピーヌ(Benoît Delépine)、ギュスターヴ・ケルヴェン(Gustave Kervern)
 ・“Heavy Girls”(独) 監督:Axel Ranisch
 ・“Practical Guide to Belgrade with Singing and Crying”(セルビア・独・仏・ハンガリー) 監督:Bojan Vuletić
 ・“Killing Time”(ルーマニア) 監督:Florin Piersic Jr
 ・“I Don’t Love You”(ロシア・エストニア) 監督:Pavel Kostomarov、Alexandr Rastorguev
 ・“Modest”(イラン) 監督:マニ・ハギギ
 ・“Pervertigo”(米) 監督:Jaron Henrie-McCrea
 ・“Trash Dance”(米) 監督:Andrew Garrison
 ・“Diablo”(アルゼンチン) 監督:Nicanor Loreti
 ・“The Captain of Nakara”(ケニア・独) 監督:Bob Nyanja

 ※ 審査員:Zeina Durra(イギリスの監督)、オラーフ・デリグラソフ(Olaf Deriglasoff)(ポーランドの音楽家)、Richard Goldgewicht(ブラジルの監督)

 ◆ドキュメンタリー・コンペティション

 ・“Ping Pong”(英) 監督:Hugh Hartford、Anson Hartford
 ・“The Imposter”(英) 監督:Bart Laton
 ・“The Making of Jesus Christ”(スイス) 監督:Luke Gasser
 ・“Camp 14 - Total Control Zone”(独) 監督:Marc Wiese
 ・“This Ain't California”(独) 監督:Marten Persiel
 ・“Moleman 2 – Demoscene: The Art of the Algorithms”(ハンガリー) 監督:Szilárd Matusik
 ・“Fuck For Forest”(ポーランド・独) 監督:Michał Marczak
 ・“Bad Boy. High Security Cell”(ポーランド・仏) 監督:Janusz Mrozowski
 ・“The Greatest Wish 3”(チェコ・スロヴァキア) 監督:Olga Špátová
 ・“Stoichkov”(ブルガリア) 監督:Borislav Kolev
 ・“Soundbreaker”(フィンランド) 監督:Kimmo Koskela
 ・“How We Played the Revolution”(リトアニア) 監督:Giedre Žickyte
 ・“Hitler's Children”(イスラエル・独) 監督:Chanoch Ze'evi
 ・“One Day After Peace”(イスラエル・南ア) 監督:Miri Laufer、Erez Laufer
 ・“The World Before Her”(カナダ) 監督:Nisha Pahuja
 ・“Mansome”(米) 監督:Morgan Spurlock
 ・“The Queen of Versailles”(米) 監督:Lauren Greenfield
 ・“The Sheik and I”(米) 監督:Caveh Zahedi

 ※ 審査員:Jana Cisar(チェコのプロデューサー)、Thymaya Payne(アメリカの監督)、Mariusz Szczygieł(ポーランドのリポーター)

 ◆短編コンペティション

 36本の短編を6つのプログラムに分けて上映。

 ◆特別上映

 世界の人気監督の作品の上映。

 ・“A Monkey on My Shoulder”(仏) 監督:Marion Laine
 ・“Operation Libertad”(スイス) 監督:ニコラ・バディモフ(Nicolas Wadimoff)
 ・“Aftermath”(ポーランド・オランダ・ロシア・スロヴァキア) 監督:ヴワディスワフ・ パシコフスキ(Władysław Pasikowski)
 ・“Paradise: Faith”(オーストリア) 監督:ウルヒッヒ・ザイドル
 ・“Final Cut - Ladies & Gentlemen”(ハンガリー) 監督:パールフィ・ジョルジ
 ・“Dont Stop”(チェコ・スロヴァキア) 監督:Richard Řeřicha
 ・“The Flowers of War”(中) 監督:チャン・イーモウ
 ・“A Fish”(韓) 監督:Park Hong-Min
 ・『3人のアンヌ』“In Another Country”(韓) 監督:ホン・サンス
 ・“Blackbird”(カナダ) 監督:Jason Buxton
 ・“End of Watch”(米) 監督:デイヴィッド・エアー(David Ayer)
 ・“Grassroots”(米) 監督:スティーヴン・ギレンホール(Stephen Gyllenhaal)
 ・“Hotel Noir”(米) 監督:セバスチャン・グティエレス(Sebastian Gutierrez)
 ・“Samsara”(米) 監督:ロン・フリック
 ・“The Sessions”(米) 監督:ベン・リューイン
 ・“All In”(アルゼンチン) 監督:ダニエル・ブルマン
 ・『ホワイト・エレファント』“White Elephant”(アルゼンチン・西・仏) 監督:パブロ・トラペロ

 ◆ディスカバリーズ

 先行する映画祭で上映された作品からのセレクション。

 ・“My Brother The Devil”(英) 監督:Sally El Hosani
 ・“Black's Game”(アイスランド) 監督:Óskar Thór Axelsson
 ・“The Foster Boy”(スイス・独) 監督:Markus Imboden
 ・“A Night Too Young”(チェコ) 監督:Olmo Omerzu
 ・“Eat Sleep Die”(スウェーデン) 監督:Gabriela Pichler
 ・『カメルのはかりごと』“Sharqiya”(イスラエル・仏・独) 監督:アミ・リヴネ(Ami Livne)
 ・『514号室』“Room 514”(イスラエル) 監督:シャノン・バルズィヴ(Sharon Bar-Ziv)
 ・“Where The Fire Burns”(トルコ) 監督:Ismail Güneş
 ・“The Blindfold”(インドネシア) 監督:ガリン・ヌグロホ
 ・“10+10”(台湾) 監督:ワン・トン、ウー・ニェンツェンウェイ・ダーション、チェン・ウェンタン、シェン・コーシャン、ワン・シャウディー、チェン・ユーシュン、シルヴィア・チャン、チュー・イェンピン、チェン・クォフー、チャン・ツォーチ、チェン・ヨウチェ、ウィ・ディン・ホー、ホウ・チーラン、レオン・ダイ、チョン・モンホン、ヤン・ヤーチェ、シャオ・ヤーチェン、アーヴィン・チェン、ホウ・シャオシェン
 ・『逆転裁判』“Ace Attorney”(日) 監督:三池崇史
 ・『レンタネコ』“Rent-a-Cat”(日) 監督:荻上直子
 ・“Far Out Isn't Far Enough: The Tomi Ungerer Story”(米) 監督:Brad Bernstein
 ・“Keep The Lights On”(米) 監督:アイラ・サックス(Ira Sachs)
 ・“Pablo”(米) 監督:Richard Goldgewicht
 ・“Starlet”(米) 監督:Sean Baker
 ・“Choco”(コロンビア) 監督:Jhonny Hendrix Hinestroza
 ・“Villegas”(アルゼンチン、オランダ・仏) 監督:Gonzalo Tobal

 ◆ワールド・トゥデイ

 ・“The Eyes of War”(西) 監督:Roberto Lozano Bruna
 ・“Aliyah”(仏) 監督:Élie Wajeman
 ・“Beyond the Walls”(ベルギー・仏・カナダ) 監督:David Lambert
 ・“Souls of Zen”(独) 監督:Tim Graf、Jakob Montrasio
 ・“Hungary 2011”(ハンガリー) 監督:András Jeles、Ágnes Kocsis、Ferenc Török、Simon Szabó、Márta Mészáros、Péter Forgács、パールフィ・ジョルジ、Bence Fliegauf、 András Salamon、ミクローシュ・ヤンチョー
 ・“Children of Sarajevo”(ボスニア ヘルツェゴビナ・独・仏・トルコ) 監督:Aida Begić
 ・“A Respectable Family”(イラン・仏) 監督:Massoud Bakhshi
 ・“Drapchi”(インド) 監督:Arvind Iyer
 ・『私には言いたいことがある』“When Night Falls”(韓・中) 監督:イン・リャン(Liang Ying)
 ・“Gimme the Loot”(米) 監督:Adam Leon
 ・“Stolen Seas”(米) 監督:Thymaya Payne
 ・『ヒア・アンド・ゼア』“Here and There”(西・メキシコ・米) 監督:アントニオ・メンデス・エスパルサ( Antonio Méndez Esparza)
 ・“La Playa DC”(コロンビア・仏・ブラジル) 監督:Juan Andrés Arango
 ・“The Repentant”(アルジェリア・仏) 監督:Merzak Allouache

 ◆ワールド・トゥデイ ドキュメンタリー

 ・“Speed-In Search of Lost Time”(独) 監督:Florian Opitz
 ・“Winter, Go Away!”(ロシア) 監督:Elena Khoreva、Denis Klebleev、Askold Kurov、Dmitry Kusabov、Nadezhda Leonteva、Anna Moiseenko、Madina Mustafina、Sofia Rodkevich、Anton Seregin、Alexey Zhiriakov
 ・“Mongolian Bling”(オーストラリア) 監督:Benj Binks
 ・“Maori Boy Genius”(ニュージーランド) 監督:Pietra Brettkelly
 ・“16 Acres, Rebuilding the World Trade”(米) 監督:Richard Hankin
 ・“The List”(米) 監督:Beth Murphy
 ・“Mas Man (The Complete Work)”(米・トリニダードトバコ) 監督:Dalton Narine
 ・“Griot”(米・仏・セネガル・独) 監督:Volker Goetze
 ・“Punk in Africa”(南ア・チェコ) 監督:Keith Jones、Deon Maas

 ◆ファミリー・シネマ・ウィークエンド

 ・“Legends of Valhalla - Thor”(アイスランド・独・アイルランド) 監督:オスカー・ヨナソン(Óskar Jónasson)、Gunnar Karlsson、Toby Genkel
 ・“Moon Man”(独・仏・アイルランド) 監督:Stephan Schesch
 ・“Twigson In Trouble”(ノルウェー) 監督:Arild Ostin Ommundsen
 ・“The Star Making Machine”(アルゼンチン) 監督:Esteban Echeverría
 ・子供向け短編8本

 ◆ネクスト・ジェネレーション2012

 13本の短編を上映。

 ◆ポーランド短編パノラマ

 19本を4つのプログラムで上映。

 ※ 以前はガラ部門とディカバリーズ部門で、特別招待作品とワールド・シネマを上映していましたが、コンペティション部門以外のセクションの見直しを行なったようで、ガラ部門を特別上映部門と改称し、ディカバリーズ部門からワールド・シネマ部門を独立させて、それをワールド・トゥデイとワールド・トゥデイ ドキュメンタリーという2つの部門に分けて上映するスタイルに組み替えたようです。
 全体的には、「ワールド・トゥデイ ドキュメンタリー」を1つの部門にしたことで、ドキュメンタリー作品の上映本数が増えています。

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 今回は、上映作品のタイトルを書き出すのみにとどめましたが、半数以上が、先行する映画祭で上映されたことのある作品で、当ブログのどこかで紹介している作品も多いと思われます。気になる作品があったら、サイドバーの「ブログ内検索窓」を使って、検索してみてください。

 
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 *当ブログ記事

 ・ワルシャワ国際映画祭2009 ラインナップ&受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_9.html
 ・ワルシャワ国際映画祭2010 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_4.html
 ・ワルシャワ国際映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_30.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年6月~2013年1月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_9.html

 追記:
 ・ワルシャワ国際映画祭2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_29.html

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