上海国際映画祭2012 受賞結果!

 第15回上海国際映画祭(6月16日~24日)のコンペティション部門の受賞結果―

 【金爵奨コンペティション】 (Jin Jue Award/ Golden Goblet Award)

 ・“I, Anna”(英・独・仏 監督:Barnaby Southcombe
 ・“Chrysalis(De tu ventana a la mía)”(西) 監督:パウラ・オーティーズ(Paula Ortiz)
 ・“The Totentanz: Scenes From Warsaw Uprising”(ポーランド) 監督:Leszek Wosiewicz
 ・“Isztambul”(ハンガリー・オランダ・アイルランド・トルコ) 監督:Ferenc Torok
 ・“Excuse Me”(デンマーク) 監督:ヘンリク・ルーベン・ゲンツ(Henrik Ruben Genz)
 ・“Rat King”(フィンランド) 監督:ペトリ・コトヴィカ(Petri Kotwica)
 ・“Stars Above”(フィンランド) 監督:サーラ・カンテル(Saara Cantell)
 ・“House With A Turret”(ウクライナ) 監督:Eva Neymann
 ・“The Conductor”(ロシア) 監督:パーヴェル・ルンギン
 ・“White Tiger”(ロシア) 監督:カレン・シャフナザーロフ
 ・“Bear”(イラン) 監督:Khosrow Masoumi
 ・“Color Of Sky”(インド) 監督:Dr.Biju Damodaran
 ・“Detective Hunter Zhang(神探亨特張)”(中) 監督:Gao Shuqun(高群书)
 ・“Falling Flowers(蕭紅)”(中) 監督:フォ・ジェンチイ
 ・『鍵泥棒のメソッド』“Key Of Life”(日) 監督:内田けんじ
 ・“For The Love Of God(Pour l'amour de Dieu)”(カナダ) 監督:ミシュリーヌ・ランクト(Micheline Lanctôt)
 ・“The Dream Of Lu(El Sueño de Lú)”(メキシコ) 監督:Hari Sama

 ※審査員:ジャン=ジャック・アノー(審査員長)、ラクシャン・バニエテマド、テレンス・チャン(プロデューサー)、ヘザー・グレアム、リー・ビンビン、ジョルジ・パルフィ、チャン・ヤン

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 ◆作品賞
 ◎“Bear”(イラン) 監督:Khosrow Masoumi

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 “Bear”(イラン) 監督:Khosrow Masoumi
 物語:Noureddinは8年間の捕虜生活の後、家に戻るが、妻は別の男と再婚して、子どもも2人いる。彼の望みはただ妻とともにシンプルな家族生活を送ることだけだったが、残酷な現実と格闘しなければならなくなる。

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 ◆審査員グランプリ
 ◎“For The Love Of God(Pour l'amour de Dieu)”(カナダ) 監督:ミシュリーヌ・ランクト(Micheline Lanctôt)

 “For The Love Of God(Pour l'amour de Dieu)”(カナダ) 監督:ミシュリーヌ・ランクト(Micheline Lanctôt)
 出演:Madeleine Peloquin、Victor Trelles Turgeon、Ariane Legault、Lynda Johnson、Rossif Sutherland、ミシュリーヌ・ランクト、ローランス・アルクエット(Lawrence Arcouette)、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド
 物語:1959年、シスター・セシルの教室に、叙階したばかりの神父マラキがやってくる。12歳のレオニーはひと目見て、マラキ神父に恋するが、子どもらしい純真さと、重苦しい生活から逃れたい一心で、よりいっそう信仰に身を入れる。一方、シスター・セシルもまた、マラキ神父に恋し、互いに強く惹か合うのを感じる。しかし、神に“誓い”をした2人がつきあっていいわけはなかった。50年後、レオニーは、何十年も前に、自分の純真な心が裏切られていたことを知る。

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 ◆監督賞
 ◎Gao Shuqun(高群书) “Detective Hunter Zhang(神探亨特張)”(中)

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 “Detective Hunter Zhang(神探亨特張)”(中) 監督:Gao Shuqun(高群书)
 物語:主人公は、喘息と糖尿を抱える私服警官。刑事ものの華といえば殺人事件だが、彼の扱う事件は、スリとか、詐欺とかそんなちっぽけな犯罪ばかり。彼は、それらの犯罪を次から次へと片づけていく。
 1980年代の同名のTVシリーズの映画化。
 主役のZhang Lixianは作家/ブロガーで、その他の出演者もプロの俳優は起用せず、撮影のスタイルもセミ・ドキュメンタリーを思わせる。

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 ◆男優賞
 ◎Vladas Bagdonas “The Conductor”(ロシア)

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 “The Conductor”(ロシア) 監督:パーヴェル・ルンギン
 物語:有名な指揮者と彼のオーケストラが、エルサレムへとツアーに出発する。オーケストラは、聖地でマタイ受難曲を演奏する予定になっている。ところがツアーの途上で衝撃的な出来事が伝えられる。かつて指揮者が敬虔さに欠けると絶縁を言い渡した息子が、自殺したというのだ。遺書には「お父さん、愛してる」と書かれていて、指揮者は打ちのめされる。聖なる地下墓所で、頑固な男の目から涙が流れる……。

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 ◆女優賞
 ◎ウルスラ・プレネダ(Ursula Pruneda) “The Dream Of Lu(El Sueño de Lú)”(メキシコ)

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 “The Dream Of Lu(El Sueño de Lú)”(メキシコ) 監督:Hari Sama
 物語:ルシアは、最愛の息子を亡くして、哀しみのあまり、自殺騒ぎを起こす。しかし、人生をやり直そうと決意した彼女は、新しい人間関係を築き、そしてそこにささやかな奇跡を見出す。

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 ◆脚本賞
 ◎内田けんじ 『鍵泥棒のメソッド』

 ◆撮影賞
 ◎Shi Luan “Falling Flowers(蕭紅)”(中)

 “Falling Flowers(蕭紅)”(中) 監督:フォ・ジェンチイ
 物語:中国の左派の作家、蕭紅(1911-42)の苦難に満ちた人生を描く。
 作家の蕭紅は、日本の侵攻から逃れるために向かった香港で病に倒れる。若い男性作家が彼女の世話をするが、彼女は過去10年間の作家生活について彼に話し始める。出版社を設立しようとして女のくせにと差別を受けたこと、いつもお金がなく、フィアンセはまるで助けてくれず、逆に望まぬ妊娠をしてしまったこと……。よそから作家の端木蕻良がかけつけて彼女を病院に連れて行く。これまで彼女の世話をしていた若い作家は2人を黙って見送ることにする。余命いくばくもない彼女に、残り少ない時間を端木蕻良と一緒に過ごせるように。

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 ◆音楽賞
 ◎アヴシャロン・キャスピ(Avshalom Caspi) “Chrysalis(De tu ventana a la mía)”(西)

 “Chrysalis(De tu ventana a la mía)”(西) 監督:パウラ・オーティーズ(Paula Ortiz)
 出演:マリベル・ベルドゥ、レティシア・ドレラ(Leticia Dolera)、Luisa Gavasa、ロベルト・アラモ(Roberto Álamo)、アレックス・アングロ(Álex Angulo)、Fran Perea、Pablo Rivero、Carlos Álvarez-Nóvoa
 物語:異なる時代、異なる年代の3人の女性。彼女たちの暮らしは穏やかだが、その内には、秘められた情熱や夢や記憶がしまわれている。
 イネス、荒地、1941年。風になびく小麦畑。灼けつく太陽。午前中の結婚式。未舗装の道路。イネスは、威厳のために闘って、投獄された夫パコとの幸せな日々を思い出して微笑む。
 ヴィオレッタ、山、1923年。フランスに通じるトンネルがある、国境近くの山の中、10代のヴィオレッタは、叔父に大切に育てられている。それは、まるで叔父が温室で栽培している花のようで、繊細で、美しい。ある日、彼女は、トンネルの向こうへ恋人マヌエルを捜しに行こうと決心する。
 ルイサ、古い町、1975。独裁時代の傷痕が残る通り。色あせた花で埋め尽くされた壁と壁の間で、ルイサは人生の秋を迎えている。アルフレド・クラウスの擦り切れた写真、古いアルバム、香水のボトル、かぎ針編み。鏡に向かい、水で髪をとかす。外に出て、群集の中へ。タンゴの夜。
 パウラ・オーティーズの初監督長編。
 ヴァリャドリッド国際映画祭2011 新人監督賞・国際批評家連盟賞スペシャル・メンション受賞。
 ゴヤ賞2012 助演女優賞・歌曲賞・新人監督賞ノミネート。

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 【亜州新人奨コンペティション】 (Asian New Talent Award)

 ・“Corrode(Kshay)”(インド) 監督:Karan Gour
 ・“Michael”(インド) 監督:Ribhu Dasgupta
 ・“I Have Loved”(カンボジア・マレーシア・シンガポール) 監督:Weijie Lai、Elizabeth Wijaya
 ・“Pearls Of The Far East”(ベトナム・カナダ) 監督:Cuong Ngo
 ・“Boy's Diary”(インドネシア) 監督:Putrama Tuta
 ・“Pick The Youth(皮克青春)”(台湾・中) 監督:Tapu Chen(陳大璞)
 ・『ビッグ・ブルー・レイク』“Big Blue Lake(大藍湖)”(香港・中) 監督:ツァン・ツイシャン(曾翠珊)
 ・“Follow Follow(乐隊)”(中) 監督:Lei Peng(彭磊)
 ・“Sweet Eighteen(甜蜜的十八岁)”(中) 監督:ハー・ウェンチャオ(何文超)
 ・『依頼人』“The Client”(韓) 監督:ソ・ヨンソン

 ※審査員:アミール・ナデリ(審査員長)、ツァイ・シャンジュン(蔡尚軍)(監督)、チョン・ソンイル(シネマデジタルソウル映画祭ディレクター/監督)、SABU、徐帆(女優)

 ◆作品賞
 ◎“Corrode(Kshay)”(インド) 監督:Karan Gour

 “Corrode(Kshay)”(インド) 監督:Karan Gour
 物語:Chhayaはごく平凡な主婦だった。夫との生活で幸せを味わっていたし、毎月の給料は少なかったが、控えめな彼女であれば、それで十分にやっていくことができた。しかし、ある時、未完成のラクシュミ像を見つけた時から彼女の人生が変わる。彼女は唐突に自分の人生が後悔と失意ばかりだったことに思い至り、あのラクシュミ像を手に入れれば、自分の人生に欠けていたものが満たされると感じるようになる。
 トランシルヴァニア国際映画祭2012 Gods and Men部門出品。

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 ◆新人監督賞(亜州新人奨最佳導演)
 ◎Lei Peng(彭磊) “Follow Follow(乐隊)”(中)

 Lei Peng(彭磊) “Follow Follow(乐隊)”(中)
 物語:北京にもカート・コバーンの影響を受けて、パンクロックを始める若者たちがいた。Lei Peng(彭磊)の自伝的エピソードも織り込みつつ、これまで映画では語られることのなかった、中国のポップカルチャーを描く。
 出演者は本物のミュージシャンやアーティスト。

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 ◆審査員グランプリ(亜州新人奖评委会特别奖)
 ◎『ビッグ・ブルー・レイク』“Big Blue Lake(大藍湖)”(香港・中) 監督:ツァン・ツイシャン(曾翠珊)

 『ビッグ・ブルー・レイク』“Big Blue Lake(大藍湖)”(香港・中) 監督:ツァン・ツイシャン(曾翠珊)
 出演:レイラ・トン、ローレンス・チョウ、エイミー・チャム
 物語:「10年ぶりに帰郷した元女優。だがアルツハイマーの母は娘を認識できない。再会した同級生と心を通わせていくうちに、彼女は母との絆を取り戻すために、ある試みを始める。」
 香港電影評論学会大獎2012 推薦映画(推薦電影)
 香港電影金像奨2012 新人監督賞受賞。
 大阪アジアン映画祭2012にて上映。

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 【第9回メディア賞(伝媒大奨/ CCTV Movie Channel Media Awards)】

 伝媒大奨は、低予算映画の発展と若い監督や俳優の奨励を旨に、中国中央電視台(Movie Channel of China Central Television)が2004年にスタートさせたもので、上海国際映画祭の中で受賞者が発表されます。

 ・作品賞(最佳影片):“甲午大海戦” 監督:馮小宁
 ・監督賞(最佳導演):林黎勝 “百万巨鰐”
 ・脚本賞(最佳編劇):夏偉 “紐約客@上海”(監督:夏偉)
 ・主演男優賞(最佳男主角):ウー・マ(午馬) “画聖”(監督:海涛)
 ・主演女優賞(最佳女主角):ファン・チンチュオ(方青卓) “暴走媽媽”(監督:高博) 
 ・助演男優賞(最佳男配角):スン・ハイイン (孫海英) “甲午大海戦”
 ・助演女優賞(最佳女配角):チャン・シャン(江珊) “第一次”(監督:韓延)
 ・新人監督賞(最佳新人導演):韓延 “第一次”
 ・新人男優賞(最佳新人男演員):ダニエル・ヘニー(丹尼爾亨利) “紐約客@上海”
 ・新人女優賞(最佳新人女演員):陳旭竹 “駱駝客(Camel Caravan)”(監督:高峰(Feng Gao))
 ・撮影賞(最佳摄影奖):“駱駝客(Camel Caravan)”
 ・美術賞(最佳美术奖):“画聖”

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 *当ブログ記事
 ・上海国際映画祭2009 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200906/article_14.html
 ・上海国際映画祭2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200906/article_20.html
 ・上海国際映画祭2010 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201006/article_12.html
 ・上海国際映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201006/article_22.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年6月~2013年1月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201206/article_9.html

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