ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2012 ノミネーション発表!

 第57回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞のノミネーションが発表されました。(4月12日)

 ◆作品賞
 ・“Cesare Deve Morire” 監督:パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ
 ・『ローマ法王の休日』“Habemus Papam” 監督:ナンニ・モレッティ
 ・“Romanzo Di Una Strage” 監督:マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ
 ・『大陸』“Terraferma” 監督:エマヌエーレ・クリアレーゼ
 ・『きっと ここが帰る場所』 監督:パオロ・ソレンティーノ

 イタリア・ゴールデングローブ賞では、『ローマ法王の休日』が受賞。

 ◆監督賞
 ・パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ “Cesare Deve Morire”
 ・ナンニ・モレッティ 『ローマ法王の休日』“Habemus Papam”
 ・フェルザン・オズペテク “Magnifica Presenza”
 ・マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ “Romanzo Di Una Strage”
 ・エマヌエーレ・クリアレーゼ 『大陸』“Terraferma”
 ・パオロ・ソレンティーノ 『きっと ここが帰る場所』

 ナストロ・ダルジェント賞2011では、『ローマ法王の休日』が受賞。

 ◆主演男優賞
 ・ミシェル・ピコリ 『ローマ法王の休日』“Habemus Papam”
 ・エリオ・ジェルマーノ “Magnifica Presenza”
 ・マルコ・ジャリーニ(Marco Giallini) “Posti in Piedi in Paradiso”(監督:カルロ・ヴェルドーネ)
 ・ヴァレリオ・マスタンドレア “Romanzo Di Una Strage”
 ・ファブリッツィオ・ベンティヴォリオ 『シャッラ/いいから!』“Scialla! (Stai Sereno)”(監督:フランチェスコ・ブルーニ)

 エリオ・ジェルマーノは、前回『ぼくたち生活』で主演男優賞を受賞。
 マルコ・ジャリーニは、今回2部門でノミネート。

 ◆主演女優賞
 ・チャオ・タオ 『シュン・リーと詩人』“Io Sono Li”
 ・ヴァレリオ・ゴリーノ 『バッグにはクリプトナイト』“La Kryptonite Nella Borsa”(監督:イヴァン・コトロネオ(Ivan Cotroneo))
 ・クラウディア・ジェリーニ(Claudia Gerini) “Il Mio Domani”(監督:Marina Spada)
 ・ミカエラ・ラマツォッティ(Micaela Ramazzotti) “Posti in Piedi in Paradiso”
 ・ドナテッラ・フィノッキアーロ(Donatella Finocchiaro) 『大陸』“Terraferma”

 ◆助演男優賞
 ・マルコ・ジャリーニ “Acab – All Cops Are Bastards”(監督:Stefano Sollima)
 ・レナート・スカルパ(Renato Scarpa) 『ローマ法王の休日』“Habemus Papam”
 ・ジュゼッペ・バティストン 『シュン・リーと詩人』“Io Sono Li”
 ・ピエロフランチェスコ・ファヴィーノ “Romanzo Di Una Strage”
 ・ファブリツィオ・ジフーニ(Fabrizio Gifuni) “Romanzo Di Una Strage”

 マルコ・ジャリーニは、今回2部門でノミネート。
 ジュゼッペ・バティストンは、前回『ラ・パッショーネ』で助演男優賞を受賞。

 ◆助演女優賞
 ・アニタ・カプリオーリ(Anita Caprioli) 『天空のからだ』“Corpo Celeste”(監督:アリーチェ・ロルヴァケル)
 ・マルゲリータ・ブイ 『ローマ法王の休日』“Habemus Papam”
 ・クリスティーナ・カポトンディ 『バッグにはクリプトナイト』“La Kryptonite Nella Borsa”
 ・ミケーラ・チェスコン(Michela Cescon) “Romanzo Di Una Strage”
 ・バルボラ・ボブローヴァ(Barbora Bobulova) 『シャッラ/いいから!』“Scialla! (Stai Sereno)”

 バルボラ・ボブローヴァは、前回『ロバの美』で助演女優賞ノミネート。

 ◆脚本賞
 ・パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ、Fabio Cavalli “Cesare Deve Morire”
 ・ナンニ・モレッティ、Francesco Piccolo、フェデリカ・ポントレモーリ(Federica Pontremoli) 『ローマ法王の休日』“Habemus Papam”
 ・マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ、サンドロ・ペトラリア(Sandro Petraglia)、ステファノ・ルッリ(Stefano Rulli) “Romanzo Di Una Strage”
 ・フランチェスコ・ブルーニ 『シャッラ/いいから!』“Scialla! (Stai Sereno)”
 ・パオロ・ソレンティーノ、ウンベルト・コンタレッロ(Umberto Contarello) 『きっと ここが帰る場所』

 ナストロ・ダルジェント賞2011では、『ローマ法王の休日』がストーリー賞を受賞。

 ◆撮影賞
 ・パオロ・カルネラ(Paolo Carnera) “Acab – All Cops Are Bastards”
 ・Simone Zampagni “Cesare Deve Morire”
 ・アレッサンドロ・ペシ(Alessandro Pesci) 『ローマ法王の休日』“Habemus Papam”
 ・ロベルト・フォルツァ(Roberto Forza) “Romanzo Di Una Strage”
 ・ルカ・ビガッツィ 『きっと ここが帰る場所』

 ルカ・ビガッツィは、2年連続ノミネート。
 ナストロ・ダルジェント賞2011では、『ローマ法王の休日』が受賞。

 ◆編集賞
 ・パトリツィオ・マローネ(Patrizio Marone) “Acab – All Cops Are Bastards”
 ・ロベルト・ペルピニャーニ(Roberto Perpignani) “Cesare Deve Morire”
 ・エズメラルダ・カラブリア(Esmeralda Calabria) 『ローマ法王の休日』“Habemus Papam”
 ・フランチェスカ・カルヴェリ(Francesca Calvelli) “Romanzo Di Una Strage”
 ・Cristiano Travaglioli 『きっと ここが帰る場所』

 ◆美術賞
 ・パオラ・ビッツァリ(Paola Bizzarri) 『ローマ法王の休日』“Habemus Papam”
 ・フランチェスコ・フリジェッリ(Francesco Frigeri) “L'industriale”(監督:ジュリアーノ・モンタルド)
 ・アンドレア・クリザンティ(Andrea Crisanti) “Magnifica Presenza”
 ・ジャンカルロ・バージリ(Giancarlo Basili) “Romanzo Di Una Strage”
 ・ステファニア・セッラ(Stefania Cella) 『きっと ここが帰る場所』

 フランチェスコ・フリジェッリは、2年連続ノミネート。
 ナストロ・ダルジェント賞2011では、『ローマ法王の休日』が受賞。

 ◆衣裳賞
 ・リーナ・ネルリ・タヴィアーニ(Lina Nerli Taviani) 『ローマ法王の休日』“Habemus Papam”
 ・Rossano Marchi 『バッグにはクリプトナイト』“La Kryptonite Nella Borsa”
 ・アレッサンドロ・ライ(Alessandro Lai) “Magnifica Presenza”
 ・Francesca Livia Sartori “Romanzo Di Una Strage”
 ・カレン・パッチ(Karen Patch) 『きっと ここが帰る場所』

 ナストロ・ダルジェント賞2011では、『ローマ法王の休日』が受賞。

 ◆メイキャップ賞
 ・Manlio Rocchetti “Acab – All Cops Are Bastards"”
 ・Maurizio Fazzini 『バッグにはクリプトナイト』“La Kryptonite Nella Borsa”
 ・Ermanno Spera “Magnifica Presenza”
 ・Enrico Iacoponi “Romanzo Di Una Strage”
 ・Luisa Abel 『きっと ここが帰る場所』

 ◆ヘア・スタイリスト賞
 ・Carlo Barucci 『ローマ法王の休日』“Habemus Papam”
 ・Mauro Tamagnini 『バッグにはクリプトナイト』“La Kryptonite Nella Borsa ”
 ・Francesca De Simone “Magnifica Presenza”
 ・フェルディナンド・メロラ(Ferdinando Merolla) “Romanzo Di Una Strage”
 ・Kim Santantonio 『きっと ここが帰る場所』

 Mauro Tamagniniとフェルディナンド・メロラは、2年連続ノミネート。

 ◆視覚効果賞
 ・Palantir Digital Media “L'arrivo Di Wang”(監督:アントニオ&マルコ・マネッティ)
 ・Mario Zanot (Storyteller) 『ローマ法王の休日』“Habemus Papam”
 ・Stefano Marinoni & Paola Trisoglio(Visualogie) “Romanzo Di Una Strage”
 ・Stefano Marinoni & Paola Trisoglio(Visualogie)、Rodolfo Migliari(Chromatica) 『きっと ここが帰る場所』
 ・Rainbow CGI “L'ultimo Terrestre”(監督:Gian Alfonso Pacinotti)

 Stefano Marinoni & Paola Trisoglioは、3年連続ノミネート。前々回『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』で受賞しています。

 ◆録音賞
 ・ジルベルト・マルティネッリ(Gilberto Martinelli) “Acab – All Cops Are Bastards”
 ・Benito Alchimede、Brando Mosca “Cesare Deve Morire”
 ・アレッサンドロ・ザノン(Alessandro Zanon) 『ローマ法王の休日』“Habemus Papam”
 ・フルジェンツィオ・チェッコン(Fulgenzio Ceccon) “Romanzo Di Una Strage”
 ・Ray Cross、William Sarokin 『きっと ここが帰る場所』

 ◆作曲賞
 ・Umberto Scipione “Benvenuti Al Nord”(監督:Luca Miniero)
 ・Giuliano Taviani、Carmelo Travia “Cesare Deve Morire”
 ・フランコ・ピエルサンティ(Franco Piersanti) 『ローマ法王の休日』“Habemus Papam”
 ・パスクァーレ・カタラーノ(Pasquale Catalano) “Magnifica Presenza”
 ・デイヴィッド・バーン 『きっと ここが帰る場所』

 Umberto Scipioneは、2年連続ノミネート。

 ◆オリジナル歌曲賞
 ・“Benvenuti Al Nord”-‘Sometimes’ 作曲:Umberto Scipione、作詞&演奏:Alessia Scipione
 ・“Magnifica Presenza”-‘Gitmem Daha’ 作曲:セゼン・アクス(Sezen Aksu) & パスクァーレ・カタラーノ、作詞:Yildirim Turker、演奏:セゼン・アクス
 ・“Posti in Piedi in Paradiso”-‘Therese’ 作詞:ガエターノ・クレリ(Gaetano Curreri) & Andrea Fornili、 作詞:Angelica Caronia、ガエターノ・クレリ、Andrea Fornili、演奏:Angelica Ponti
 ・『シャッラ/いいから!』“Scialla! (Stai Sereno)”-‘Scialla!’ 作曲・作詞・演奏:Amir Issaa & Caesar Productions 
 ・『きっと ここが帰る場所』-‘If It Falls, It Falls’ 作曲:デイヴィッド・バーン、作詞:ウィル・オールダム(Will Oldham)、演奏:Michael Brunnock

 ◆プロダクション賞
 ・『ローマ法王の休日』“Habemus Papam” ナンニ・モレッティ(Sacher Film)、ドメニコ・プロカッチ(Fandango)、共同製作:Rai Cinema
 ・『シュン・リーと詩人』“Io Sono Li” Francesco Bonsembiante(Jolefilm)、共同製作:Rai Cinema
 ・『きっと ここが帰る場所』 フランチェスカ・シーマ(Francesca Cima)、ニコラ・ジュリアーノ(Nicola Giuliano)、Medusa Film、アンドレア・オキピンティ(Andrea Occhipinti)
 ・“Cesare Deve Morire” グラーツィア・ヴォルピ(Grazia Volpi)(Kaos Cinematografica)、共同製作:Rai Cinema
 ・“Romanzo Di Una Strage” リカルド・トッツィ(Riccardo Tozzi)、ジョヴァンニ・スタビリーニ(Giovanni Stabilini)、マルコ・キメンツ(Marco Chimenz)(Cattleya)、共同製作:Rai Cinema

 ナストロ・ダルジェント賞2011では、『ローマ法王の休日』が受賞。

 ◆新人監督賞
 ・Stefano Sollima “Acab – All Cops Are Bastards”
 ・アリーチェ・ロルヴァケル 『天空のからだ』“Corpo Celeste”
 ・アンドレア・セグレ(Andrea Segre) 『シュン・リーと詩人』“Io Sono Li”
 ・Guido Lombardi “La-Bas Educazione Criminale”
 ・フランチェスコ・ブルーニ 『シャッラ/いいから!』“Scialla! (Stai Sereno)”

 ナストロ・ダルジェント賞2011では、アリーチェ・ロルヴァケルが受賞。

 ◆ドキュメンタリー賞
 ・“Il Castello” 監督:マッシモ・D・アーノルフィ(Massimo D'anolfi) & Martina Parenti
 ・“Lasciando La Baia Del Re” 監督:Claudia Cipriani
 ・“Pasta Nera” 監督:Alessandro Piva
 ・“Polvere. Il Grande Processo Dell'amianto” 監督:Niccolò Bruna & Andrea Prandstraller
 ・“Tahrir Liberation Square” 監督:Stefano Savona
 ・“Zavorra” 監督:Vincenzo Mineo

 “Il Castello”は、IDAアワード2011 編集賞受賞。

 ◆短編映画賞
 ・“Ce L'hai Un Minuto?” 監督:Alessandro Bardani & Luca Di Prospero
 ・“Cusutu N' Coddu – Cucito Addosso” 監督:Giovanni La Pàrola
 ・“Dell'ammazzare Il Maiale” 監督:Simone Massi
 ・“L'estate Che Non Viene” 監督:Pasquale Marino
 ・“Tiger Boy” 監督:Gabriele Mainetti

 ◆EU映画賞
 ・『おとなのけんか』(仏・独・ポーランド) 監督:ロマン・ポランスキー
 ・『メランコリア』(デンマーク・スウェーデン・仏・独) 監督:ラース・フォン・トリアー
 ・『ル・アーヴルの靴みがき』(フィンランド・仏・独) 監督:アキ・カウリスマキ
 ・『最強のふたり』(仏)  監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
 ・『アーティスト』(仏) 監督:ミシェル・アザナヴィシウス

 ◆外国映画賞
 ・『ドライヴ』(米) 監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
 ・『ヒューゴの不思議な発明』(米)  監督:マーティン・スコセッシ
 ・『スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜』(米)  監督:ジョージ・クルーニー
 ・『ツリー・オブ・ライフ』(米)  監督:テレンス・マリック
 ・『別離』(イラン) 監督:アスガー・ファルハディ

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 主な作品のノミネート状況は以下の通りです。

 ・“Romanzo Di Una Strage”(16):作品・監督・主演男優・助演男優・助演男優・助演女優・脚本・撮影・編集・美術・衣裳・メイク・ヘア・視覚効果・録音・プロデューサー
 ・『ローマ法王の休日』(15):作品・監督・主演男優・助演男優・助演女優・脚本・撮影・編集・美術・衣裳・ヘア・視覚効果・録音・作曲・プロデューサー
 ・『きっと ここが帰る場所』(14):作品・監督・脚本・撮影・編集・美術・衣裳・メイク・ヘア・視覚効果・録音・作曲・歌曲・プロデューサー
 ・“Cesare Deve Morire”(8):作品・監督・脚本・撮影・編集・録音・プロダクション
 ・“Magnifica Presenza”(8):監督・主演男優・美術・衣裳・メイク・ヘア・作曲・歌曲
 ・“Acab – All Cops Are Bastards”(6): 助演男優・撮影・編集・メイク・録音・新人監督
 ・『シャッラ/いいから!』(5):主演男優・助演女優・脚本・新人監督
 ・『バッグにはクリプトナイト』(5):主演女優・助演女優・衣裳・メイク・ヘア
 ・『シュン・リーと詩人』(4):主演女優・プロデューサー・新人監督
 ・『大陸』(3):作品・監督・主演女優
 ・“Posti in Piedi in Paradiso”(3):主演男優・主演女優・歌曲
 ・『天空のからだ』(2):助演女優・新人監督
 ・“Benvenuti Al Nord”(2):作曲・歌曲

 ノミネーションの対象期間が異なるために、ナストロ・ダルジェント賞やイタリア・ゴールデングローブ賞では昨年度の対象のなっていたナンニ・モレッティの『ローマ法王の休日』が、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では、本年度のノミネート作品になっています。

 今回のダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では、ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したタヴィアーニ兄弟の“Cesare Deve Morire”がノミネーションの上位に入ってくることは予想できましたが、ノミネーションのトップに立ったのは、『ローマ法王の休日』でもなく、“Cesare Deve Morire”でもなくて、『輝ける青春』で知られるマリオ・トゥリオ・ジョルダーナの“Romanzo Di Una Strage”でした。

 ノミネート上位作品は、メジャーな映画祭のコンペティション部門出品作ばかりですが、“Romanzo Di Una Strage”はそうした映画祭でのプレミア上映を経ずして、3月30日に劇場公開されたばかりの作品で、これまで『輝ける青春』のほかに、『ペッピーノの百歩』(2000)や『13歳の夏に僕は生まれた』(2005)などを発表している実力派マリオ・トゥリオ・ジョルダーナの作品なので、フロックでもなんでもないのでしょうが、これまでどこにも上がってきていない作品だったのでちょっと驚かされました。

 あとは、昨年のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されて、エキュメニカル審査員賞を受賞したパオロ・ソレンティーノの『きっと ここが帰る場所』が、14部門でノミネートされて、ノミネート数第3位になっていることが注目されます。

 ナストロ・ダルジェント賞2011では、『ローマ法王の休日』が賞を総なめにしましたが、これを“Romanzo Di Una Strage”や“Cesare Deve Morire”が阻止することにあるのかどうかが注目のポイントでしょうか。

 受賞結果の発表は、5月4日です。

 イタリア映画祭2012で上映される作品も多くて、結果の発表直前にこれらの作品が鑑賞できるのもよいですね。

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 以下に、主なノミネート作品を簡単に紹介しておきます。

 ・“Romanzo Di Una Strage(Story of a Massacre)”(2012/伊・仏)
 監督:マリオ・トゥリオ・ジョルダーナ
 出演:ヴァレリオ・マスタンドレア、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、ファブリツィオ・ジフーニ、ラウラ・キアッティ(Laura Chiatti)、ルイジ・ロ・カーショ、ミケーラ・チェスコン、ジョルジョ・コランジェリ(Giorgio Colangeli)、ジョルジョ・ティラバッシ(Giorgio Tirabassi)
 物語:1969年12月12日、ミラノのフォンターナ広場に面した全国農業銀行が爆破され(フォンターナ広場爆破事件)、17人の死者と88人の負傷者が出る。この事件は、無能な政府に対して、民衆を暴動に導こうとして、右翼団体が仕かけたものだと報じられるが、真相は現在に至るまで明らかになっていない。警察は、無政府主義者のピネッリ(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)を犯人として逮捕するが、ピネッリは4階から飛び降りて死ぬ。警察は「自殺」と発表するが、無政府主義者は「他殺」と考え、赤い旅団は、ミラノ警察分署長のルイジ・キャラブレシ(ヴァレリオ・マスタンドレア)を殺す。時代は、武装テロが頻発する70年代「鉛の時代」へと突入する……。以後、30年以上におよぶクロニクル。
 Paolo Cucchiarelli が、長い時間をかけて調べて、著した“Il segreto di Piazza Fontana”を自由に翻案して、映画化した作品。

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 ・『ローマ法王の休日』“Habemus Papam(We Have a Pope)”(2011/伊・仏)
 監督:ナンニ・モレッティ
 出演:ミシェル・ピコリ、ナンニ・モレッティ、イエルジー・スチュエル(Jerzy Stuhr)、レナート・スカルパ(Renato Scarpa)、Franco Graziosi、マルゲリータ・ブイ、ダリオ・カンタレッリ(Dario Cantarelli)
 物語:ローマ教皇の死後、後継者選びの選挙が開かれ、複数回の投票を経てようやく1人の枢機卿が教皇に選出される。大勢の信者たちが、サンピエトロ広場のバルコニーに新教皇が現れるのを待つ中、選出された枢機卿はまだその責任の重圧に耐える準備ができていなかった。不安? うつ状態? それとも重責への恐れ? 世界全体が気を揉むなか、バチカンではこの危機を乗り越えるため、枢機卿たちが必死に解決策を模索する。
 カンヌ国際映画祭2011 コンペティション部門出品。
 イタリア・ゴールデングローブ賞2011 作品賞受賞。
 ナストロ・ダルジェント賞2011 監督賞・撮影賞・美術賞・衣裳賞・プロデューサー賞受賞、オリジナル ストーリー賞・編集賞ノミネート。ナストロ・ダルジェント ヨーロッパ映画人賞(ミシェル・ピコリ)受賞。
 ギャガ配給により、7月、TOHOシネマズ シャンテにて公開予定。イタリア映画祭2012にて上映。

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 ・『きっと ここが帰る場所』“This Must Be The Place”(2011/伊・仏・アイルランド)
 監督:パオロ・ソレンティーノ
 出演:ショーン・ペン、ジャド・ハーシュ(Judd Hirsch)、イヴ・ヒューソン(Eve Hewson)、ケリー・コンドン、ハリー・ディーン・スタントン、フランシス・マクドーマンド
 物語:かつてロックスターだったシェイエン。50歳となった現在、いまだに「ゴス」調ファッションを守りつつ、ダブリンで印税生活を送っていた。絶縁していた父が死んで、ニューヨークへ渡った彼は、そこで父があることに固執していたことを知る。それはかつて受けた侮辱の恨みを晴らすというものだった。シェイエンはその真相を探ろうとして、アメリカ横断の旅へと出かける。
 カンヌ国際映画祭2011 コンペティション部門出品。エキュメニカル審査員賞受賞。
 スターサンズ=セテラ配給にて2012年6月公開予定。

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 ・“Cesare Deve Morire (Caesar Must Die)”(2012/伊)
 監督:パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ
 出演:Cosimo Rega、Salvatore Striano、Giovanni Arcuri、Antonio Frasca
 物語:『ジュリアス・シーザー』の舞台が終わり、演者は盛大な拍手を受ける。その後、演者は、皆、ステージから去り、それぞれの監房に戻る。ここはローマで最高のセキュリティーを誇るRebibbia刑務所であり、演じていたのは皆受刑者たちなのであった。受刑者の1人は言う、「芸術というものを知って以来、ここが本当の監獄になった」と。
 タヴィアーニ兄弟が本物の刑務所で半年間のリハーサルを経て完成させた作品。
 ベルリン国際映画祭2012コンペティション部門出品。金熊賞&エキュメニカル審査員賞受賞。

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 ・“Magnifica Presenza(Magnificent Presence)”(2012/伊)
 監督:フェルザン・オズペテク
 出演:エリオ・ジェルマーノ、マルゲリータ・ブイ、ヴィットリア・プッチーニ(Vittoria Puccini)、Beppe Fiorello、アンドレア・ボスカ(Andrea Bosca)、Alessandro Roja、Paola Minaccioni、Cem Yilmaz、Ambrogio Maestri、Claudia Potenza
 物語:ピエトロは、28歳で、俳優を目指している。ローマにやってきて、最初はいとこと一緒に住んで、パン屋で働きながら、俳優になるための修行を続ける。のちに、自分で家を借りるが、その家では、家具が勝手に動いたり、奇妙なことが起こり始める。彼はこれをこの家に住み着いている幽霊のせいだと考えるが、それが彼の冒険の始まりだった……。

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 ・“Acab – All Cops Are Bastards”(2012/伊)
 監督:Stefano Sollima
 出演:ピエロフランチェスコ・ファヴィーノ、マルコ・ジャリーニ、フィリッポ・ネグロ、Domenico Diele、Andrea Sartoretti
 物語:コブラ(ピエロフランチェスコ・ファヴィーノ)、ネロ(フィリッポ・ネグロ)、マツィンガ(マルコ・ジャリーニ)は、対暴力が専門の警官のチームを組んでいる。彼らは、暴力を憎しみに支配された社会の混沌を映し出す鏡と考え、暴力を封じ込め、秩序を取り戻すことを任務としている。結果的に、それらの中には、2001年のG8ジェノバ・サミットでの抗議者の殺害や、2007年のサッカー・ファンの射殺も含まれていた。ある日、新人のアドリアノ(Domenico Diele)が入ってくるが、彼らは彼をチームの一員とするために、彼に彼らのルールや考えを教え込んでいく。
 「A.C.A.B.:All Cops Are Bastards」は、1970年代にイギリスでスキンヘッズによって使われ始めたスローガンで、都市派ゲリラを通じて、世界中に広まった。

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 ・『シャッラ/いいから!』“Scialla!(Easy!)”(2011/伊)
 監督:フランチェスコ・ブルーニ(Francesco Bruni)
 出演:ファブリツィオ・ベンテヴォリオ(Fabrizio Bentivoglio)、Filippo Scicchitano、バルボラ・ボブローヴァ(Barbora Bobulova)、ヴィルニーチョ・マルチオーニ(Vinicio Marchioni)、Giuseppe Guarino、Prince Manujibeya、Arianna Scommegna、Giacomo Ceccarelli、Raffaella Lebboroni
 物語:ブルーノ・ベルトラミは、かつてはゴーストライターとして、サッカー選手やテレビ・タレントの伝記を書いたりもしてきたが、今は、無関心な生徒たちのために教壇に立つ無関心な教師でしかなかった。15歳のルカのそんな生徒のひとりだったが、ある日、ルカの母親が訪ねてきて、彼は驚かされることになる。というのも、ルカは、彼の実の息子だというのだ。ルカの母親は、半年間アフリカにボランティアに行くので、ルカを預かって、面倒を見てくれとブルーノに頼む。しかも、ルカ本人には、彼が実の息子であることは明かしてほしくないというのだった……。
 ベネチア国際映画祭2011 Controcampo Italiano部門出品。Controcampo賞 長編部門、AIF – FORFILMFEST Award、Vittorio Veneto Film Festival Award受賞。
 『見わたすかぎり人生』『副王家の一族』『ナポレオンの愛人』などで知られる脚本家フランチェスコ・ブルーニの初監督作品。
 イタリア映画祭2012にて上映。

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 ・『バッグにはクリプトナイト』“La kryptonite nella borsa”(2011/伊)
 監督:イヴァン・コトロネオ(Ivan Cotroneo)
 出演:ヴァレリア・ゴリーノ、クリスティーナ・カポトンディ(Cristiana Capotondi)、ルカ・ジンガレッティ(Luca Zingaretti)、リベロ・デ・リエンゾ(Libero De Rienzo)、ファブリツィオ・ジフーニ(Fabrizio Gifuni)、Luigi Catani
 物語:1973年のナポリ。9歳のペッピーノの家族は、大きく、混沌としていた。自分をスーパーマンだと信じているいとこのジェナーロ、若い叔母ティティーナと叔父のサルバトーレ、隣人とのダンス、地下室でのパーティー、女たちの寄り合い、そして引っ込み思案で無口な母と、ペットのノミで気を紛らわそうとしている父……。彼の生活は、騒々しくて、少々気違いじみていた。ところが、ジェナーロが死んだことで、すべてが変わってしまう。しかし、ペッピーノは、現実を受け入れられず、ジェナーロを本物のスーパーマンだと思い込み、家族の問題を解決するために、彼が助けに来てくれると信じるのだった……。
 ローマ国際映画祭2011 コンペティション部門出品。
 『あしたのパスタはアルデンテ』や『ミラノ、愛に生きる』の脚本家として知られるイヴァン・コトロネオの初監督作品。
 イタリア映画祭2012にて上映。

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 ・『シュン・リーと詩人』“Io sono Li(Li and The Poet)”(2011/伊・仏)
 監督:アンドレア・セグレ(Andrea Segre)
 物語:中国人女性シュン・リーは、ローマの織物工場で働いていた。彼女は、自分の書類を整えて、8歳になる自分の息子を早くイタリアに呼びたいと考えていた。しかし、突然、彼女は、キオッジャでバーテンダーとして働くことになる。そこは、友達から詩人と呼ばれる、スラブ系の漁師ベッピのパブであった。2人の間には友情が芽生えるが、それは、中国人と地元のコミュニティー双方に不協和音をもたらすのだった。
 ベネチア国際映画祭2011 ベネチア・デイズ部門出品。FEDIC Award、Lanterna Magica賞受賞。
 監督のアンドレア・セグレは、ドキュメンタリー作家で、ドラマ作品を手がけるのは、これが初めて。
 アルシネテラン配給により公開予定。イタリア映画祭2012にて上映。

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 ・『大陸』“Terraferma”(2011/伊・仏)
 監督:エマヌエーレ・クリアレーゼ(Emanuele Crialese)
 出演:Filippo Pucillo、Donatella Finocchiaro、Giuseppe Fiorello、クラウディオ・サンタマリア
 物語:プチーロ一家は孤島で暮らしている。エルネストは漁師だが、70歳で、船ももうスクラップ同然だった。孫のフィリッポは、20歳で、父親を海で亡くし、エルネストと叔父のニノに育てられていた。フィリッポの母はまだ若く、自分のためにも、フィリッポのためにも、もうここを去らなければならないと考えていた。そんな時、島によそ者であるサラとその息子がやってくる。エルネストは、島のしきたりに従って、彼らを追い出そうとするがうまくいかない。彼らがやってきたことで、プチーロ一家は動揺し、新たな決断を余儀なくされる……。
 ベネチア国際映画祭2011 コンペティション部門出品。審査員特別賞、ユニセフ賞(Cinema for UNICEF Commendation)、Francesco Pasinetti (SNGCI) Award受賞。
 米国アカデミー賞2012 外国語映画賞イタリア代表作品。
 イタリア映画祭2012にて上映。

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 ・『天空のからだ』“Corpo celeste (Celestial Body)”(2011/伊・スイス・仏)
 監督:アリーチェ・ロルヴァケル(Alice Rohrwacher)
 出演:Yle Vianello、サルバトーレ・カンタルーポ(Salvatore Cantalupo)、Pasqualina Scuncia、アニタ・カプリオーリ(Anita Caprioli)
 物語:13歳のマルタは、スイスで10年暮らした後、南イタリアにやってくる。彼女は、新しい街に溶け込もうとするがなかなかうまくいかない。公教要理を受けようとしても、地元のカトリック・コミュニティーの反発を受けてしまう。彼女は、髪を切る決心をし、そこからすべてが変わり始める……。
 カンヌ国際映画祭2011 監督週間出品。
 ナストロ・ダルジェント賞2011 新人監督賞受賞、助演女優賞(アニタ・カプリオーリ(Anita Caprioli)、Pasqualina Scuncia)・編集賞ノミネート。
 監督のAlice Rohrwacherは、アルバ・ロルヴァケルの妹で、劇映画の監督はこれが初めて。
 イタリア映画祭2012にて上映。

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 *当ブログ記事

 ・ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_22.html
 ・ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201004/article_8.html
 ・ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_10.html
 ・ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2009 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200904/article_4.html
 ・ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_2.html

 ・ナストロ・ダルジェント賞2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201106/article_16.html

 ・イタリア・ゴールデングローブ賞 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201107/article_16.html

 ・イタリア映画祭2012 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201203/article_5.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年1月~6月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_1.html

 追記:
 ・ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201205/article_10.html

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