セザール賞2012 ノミネーション!

 第37回セザール賞のノミネーションが発表になりました。(1月27日)

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 ◆作品賞(Meilleur film)
 ・『宣戦布告』La guerre est déclarée
 ・“Le Havre” 監督:アキ・カウリスマキ
 ・『アーティスト』 監督:ミシェル・アザナヴィシウス
 ・“Polisse” 監督:マイウェン
 ・“L'Exercice de l'État” 監督:ピエール・ショレール
 ・『パテール』“Pater” 監督:アラン・カヴァリエ
 ・『最強のふたり』“Intouchables” 監督:エリック・トレダノ(Eric Toledano)、オリヴィエ・ナカシェ(Olivier Nakache)

 “Le Havre”は、ルイ・デリュック賞2011受賞。
 『アーティスト』は、リュミエール賞2012作品賞受賞。

 ◆監督賞(Meilleur réalisateur)
 ・アラン・カヴァリエ 『パテール』
 ・ピエール・ショレール “L'Exercice de l'État”
 ・ヴァレリー・ドンゼッリ 『宣戦布告』
 ・ミシェル・アザナヴィシウス 『アーティスト』
 ・エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシェ 『最強のふたり』
 ・アキ・カウリスマキ “Le Havre”
 ・マイウェン “Polisse”

 マイウェンは、リュミエール賞2012監督賞受賞。

 ◆主演男優賞(Meilleur acteur)
 ・サミ・ブアジラ “Omar m'a tuer”(監督:ロシュディー・ゼム)
 ・フランソワ・クルゼ 『最強のふたり』
 ・ジャン・デュジャルダン 『アーティスト』
 ・オリヴィエ・グルメ “L'Exercice de l'État”
 ・ドゥニ・ポダリデス “La Conquête”(監督:Xavier Durringer)
 ・オマール・シー 『最強のふたり』
 ・フィリップ・トレトン “Présumé Coupable”(監督:Vincent Garenq)

 オマール・シーは、リュミエール賞2012男優賞受賞。

 ◆主演女優賞(Meilleure actrice)
 ・ベレニス・ベジョ 『アーティスト』
 ・レイラ・ベクティ(Leïla Bekhti) “La Source des femmes”(監督:ラデュ・ミハイレアニュ)
 ・ヴァレリー・ドンゼッリ 『宣戦布告』
 ・Marina Foïs “Polisse”
 ・マリー・ジラン “Toutes nos envies”(監督:フィリップ・リオレ)
 ・カリン・ヴィヤール “Polisse”
 ・アリアンヌ・アスカリッド 『キリマンジャロの雪』“Les Neiges du Kilimandjaro” (監督:ロベール・ゲディギャン)

 ベレニス・ベジョは、リュミエール賞2012女優賞受賞。

 ◆助演男優賞(Meilleur acteur un second rôle)
 ・ミシェル・ブラン “L'Exercice de l'État”
 ・ニコラ・デュヴォシェル(Nicolas Duvauchelle) “Polisse”
 ・ジョーイ・スタール(JoeyStarr) “Polisse”
 ・ベルナール・ル・コク(Bernard Le Coq) “La Conquête”
 ・フレデリック・ピエロ(Frédéric Pierrot) “Polisse”

 ◆助演女優賞 (Meilleure actrice un second rôle)
 ・ザブー・ブライトマン “L'Exercice de l'État”
 ・アン・ル・ニ(Anne Le Ny) 『最強のふたり』
 ・ノエミ・ルヴォフスキー 『メゾン ある娼館の記憶』“L'Apollonide (Souvenirs de la maison close) ” (監督:ベルトラン・ボネロ)
 ・カルメン・マウラ 『6階のマリアたち』“Les Femmes du 6e étage”(監督:フィリップ・ル・ゲイ)
 ・カロル・ロシェール(Karole Rocher) “Polisse”

 ◆有望若手男優賞(Meilleur espoir masculin
 ・ニコラス・ブリデット(Nicolas Bridet) “Tu seras mon fils”(監督:Gilles Legrand)
 ・Grégory Gadebois “Angèle et Tony”(監督:Alix Delaporte)
 ・ギヨーム・グイ(Guillaume Gouix) “Jimmy Rivière”(監督:Teddy Lussi-Modeste)
 ・ピエール・ニネ(Pierre Niney) “J'aime regarder les filles”(監督:Fred Louf)
 ・Dimitri Storoge “Les Lyonnais”(監督:Olivier Marchal)

 リュミエール賞2012新人男優賞は、ドゥニ・メノーシェ(“Les adoptés (The Adopted)”)

 ◆有望若手女優賞(Meilleur espoir feminine)
 ・Naidra Ayadi “Polisse”
 ・アデル・エネル(Adèle Haenel) 『メゾン ある娼館の記憶』
 ・クロティルド・エスム(Clotilde Hesme) “Angèle et Tony”
 ・セリーヌ・サレット(Céline Sallette) 『メゾン ある娼館の記憶』
 ・Christa Théret “La Brindille”(監督:Emmanuelle Millet)

 リュミエール賞2012新人女優賞は『メゾン ある娼館の記憶』のアデル・エネル、セリーヌ・サレット、アリス・バルノル。

 ◆オリジナル脚本賞(Meilleur scénario original)
 ・『宣戦布告』 ヴァレリー・ドンゼッリ、ジェレミー・エルカイム(Jérémie Elkaïm)
 ・『アーティスト』 ミシェル・アザナヴィシウス
 ・“Polisse” マイウェン、エマニュエル・ベルコ
 ・“L'Exercice de l'État” ピエール・ショレール
 ・『最強のふたり』 エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシェ

 リュミエール賞2012脚本賞は、ロベール・ゲディギャンの『キリマンジャロの雪』。

 ◆脚色賞(Meilleure adaptation et dialogues)
 ・“La Délicatesse”(監督:David Foenkinos、Stéphane Foenkinos) David Foenkinos
 ・“Présumé Coupable” Vincent Garenq
 ・“Omar m'a tuer” Olivier Gorce、ロシュディー・ゼム、ラシッド・ブシャール、オリヴィエ・ローレル(Olivier Lorelle)
 ・“L'Ordre et la Morale”(監督:マチュー・カソヴィッツ) マチュー・カソヴィッツ、Benoît Jaubert、Pierre Geller
 ・『おとなのけんか』(監督:ロマン・ポランスキー) ロマン・ポランスキー、ヤスミン・レザ(Yasmina Reza)

 ◆撮影賞(Meilleure photographie)
 ・“Polisse” ピエール・エイム(Pierre Aïm)
 ・『メゾン ある娼館の記憶』 ジョゼ・デエー(Josée Deshaies)
 ・“L'Exercice de l'État” ジュリアン・イルシュ(Julien Hirsch)
 ・『アーティスト』 ギヨーム・シフマン
 ・『最強のふたり』 マチュー・ヴァドピエ(Mathieu Vadepied)

 ◆編集賞(Meilleur montage)
 ・『アーティスト』 アン=ソフィー・ビオン、ミシェル・アザナヴィシウス
 ・“L'Exercice de l'État” ロランス・ブリオー(Laurence Briaud)
 ・『宣戦布告』 Pauline Gaillard
 ・“Polisse” ロール・ガルデット(Laure Gardette)、Yann Dedet
 ・『最強のふたり』 ドリアン・リガール=アンスー(Dorian Rigal-Ansous)

 ◆美術賞(Meilleurs décors)
 ・『アーティスト』 ローレンス・ベネット(Laurence Bennett)
 ・『メゾン ある娼館の記憶』 アラン・グフロワ(Alain Guffroy)
 ・“Les Femmes du 6e étage” ピエール=フランソワ・ランボッシュ(Pierre-François Limbosch)
 ・“L'Exercice de l'État ” Jean-Marc Tran Tan Ba
 ・“Le Havre” Wouter Zoon

 ◆衣裳賞(Meilleurs costumes)
 ・“My Little Princess”(監督:エヴァ・イヨネスコ) Catherine Baba
 ・『アーティスト』 マーク・ブリッジス
 ・“Les Femmes du 6e étage” Christian Gasc
 ・“La Source des femmes” ヴィオトリカ・ペトロヴィッチ(Viorica Petrovici)
 ・『メゾン ある娼館の記憶』 Anaïs Romand

 ◆録音賞(Meilleur son)
 ・『最強のふたり』 Pascal Armant、Jean Goudier、Jean-Paul Hurier
 ・『メゾン ある娼館の記憶』 ジャン=ピエール・デュレ(Jean-Pierre Duret)、ニコラ・モロー(Nicolas Moreau)、Jean-Pierre Laforce
 ・“L'Exercice de l'État” Olivier Hespel、Julie Brenta、Jean-Pierre Laforce
 ・“Polisse ” ニコラ・プロヴォスト、Rym Debbarh-Mounir、Emmanuel Croset
 ・『宣戦布告』 André Rigaut、Sébastien Savine、Laurent Gabiot

 ◆作曲賞(Meilleure musique)
 ・“Les Bien-Aimés”(監督:クリストフ・オノレ) アレックス・ボーパン(Alex Beaupain)
 ・『メゾン ある娼館の記憶』 ベルトラン・ボネロ
 ・『アーティスト』 ルドヴィック・ブールス
 ・“Un monstre à Paris”(監督:ビボ・バージェロン) Mathieu Chedid、Patrice Renson
 ・“L'Exercice de l'État” ピエール・ショレール

 ◆第1回作品賞( Meilleur premier film)
 ・“17 filles” 監督:Muriel Coulin、Delphine Coulin
 ・“Angèle et Tony” 監督:Alix Delaporte
 ・『ガザを飛ぶブタ』“Le Cochon de Gaza” 監督:シルヴァン・エスティバル(Sylvain Estibal )
 ・“La Délicatesse” 監督:David Foenkinos、Stéphane Foenkinos
 ・“My Little Princess” 監督:エヴァ・イヨネスコ

 ◆アニメーション賞(Meilleur film d'animation)
 ・“Le Chat du rabbin” 監督:Antoine Delesvaux、ジョアン・スファール
 ・“Le Cirque”(仏・カナダ/2010) 監督:ニコラ・ブロー(Nicolas Brault) [短編]
 ・“La Queue de la souris” 監督:Benjamin Renner [短編]
 ・“Un monstre à Paris” 監督:ビボ・バージェロン(Bibo Bergeron)
 ・“Le Tableau” 監督:ジャン=フランソワ・ラギオニ

 “Le Chat du rabbin”はアヌシー国際アニメーションフェスティバル2011 長編コンペティション部門出品。ヨーロッパ映画賞2011 アニメーション賞ノミネート。
 “Le Cirque”はモントリオール世界映画祭2010 最優秀短編カナダ映画賞受賞。

 ◆ドキュメンタリー賞( Meilleur film documentaire)
 ・“Le Bal des menteurs” 監督:Daniel Leconte
 ・『クレイジー・ホース』(仏・米) 監督:フレデリック・ワイズマン
 ・“Ici on noie les Algériens” 監督:Yasmina Adi
 ・“Michel Petrucciani”(仏・独・伊) 監督:マイケル・ラドフォード
 ・『ラルザックの奇蹟』“Tous au Larzac” 監督:クリスチャン・ルオー

 ◆短編映画賞(Meilleur court-métrage)
 ・『ピアノ調律師』“L'Accordeur” 監督:オリヴィエ・トレイナー(Olivier Treiner)
 ・“La France qui se lêve tôt” 監督:Hugo Chesnard
 ・“J'aurais pu être une pute” 監督:Baya Kasmi
 ・“Je pourrais être votre grand-mère” 監督:Bernard Tanguy
 ・“Un Monde sans femmes” 監督:Guillaume Brac

 『ピアノ調律師』は、クレモンフェラン国際短編映画祭2011 ヤング審査員賞受賞、ドレスデン映画祭2011 最優秀短編賞&観客賞受賞。フランス映画祭2011、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2011にて上映。
 “Je pourrais être votre grand-mère”は、カンヌ国際映画祭2011短編部門出品、グルノーブル短編映画祭2011 Promotional Prize受賞、モンペリエ地中海映画祭2011 短編部門観客賞受賞。米国アカデミー賞2012短編賞ショートリスト・エントリー。

 ◆外国映画賞( Meilleur film étranger)
 ・『ブラック・スワン』(米) 監督:ダーレン・アロノフスキー
 ・『英国王のスピーチ』(英) 監督:トム・フーパー
 ・『ドライヴ』(米) 監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
 ・『少年と自転車』(ベルギー) 監督:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
 ・『灼熱の魂』(カナダ) 監督:デニ・ヴィルヌーヴ
 ・『メランコリア』(デンマーク・スウェーデン・仏・独) 監督:ラース・フォン・トリアー
 ・『別離』(イラン) 監督:アスガー・ファルハディ

 リュミエール賞2012フランス語外国語映画賞は『灼熱の魂』。

 ◆名誉セザール賞(César d'honneur)
 ◎ケイト・ウィンスレット
 そのすべてのキャリアに対して。プレゼンターはロマン・ポランスキー。

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 主な作品のノミネート状況は以下の通りです。

 ・“Polisse”(13):作品・監督・主演女優・主演女優・助演男優・助演男優・助演男優・助演女優・若手女優・脚本・撮影・編集・録音
 ・“L'Exercice de l'État”(11):作品・監督・主演男優・助演男優・助演女優・脚本・撮影・編集・美術・録音・作曲
 ・『アーティスト』(10):作品・監督・主演男優・主演女優・脚本・撮影・編集・美術・衣裳・作曲
 ・『最強のふたり』(9):作品・監督・主演男優・主演男優・助演女優・脚本・撮影・編集・録音
 ・『メゾン ある娼館の記憶』(8):助演女優・若手女優・若手女優・撮影・美術・衣裳・録音・作曲
 ・『宣戦布告』(6):作品・監督・主演女優・脚本・編集・録音
 ・“Le Havre”(3):作品・監督・美術
 ・“Angèle et Tony”(3):若手男優・若手女優・第1回
 ・『パテール』(2):作品・監督
 ・“Omar m'a tuer”(2):主演男優・脚色
 ・“La Conquête”(2):主演男優・助演男優
 ・“Présumé Coupable”(2):主演男優・脚色
 ・“La Source des femmes”(2):主演女優・衣裳
 ・『6階のマリアたち』(2):助演女優・美術
 ・“La Délicatesse”(2):脚色・第1回
 ・“My Little Princess”(2):衣裳・第1回
 ・“Un monstre à Paris”(2):作曲・アニメ
 ・“Toutes nos envies”(1):主演女優
 ・『キリマンジャロの雪』(1):主演女優
 ・“Tu seras mon fils”(1):若手男優
 ・“Jimmy Rivière”(1):若手男優
 ・“J'aime regarder les filles”(1):若手男優
 ・“Les Lyonnais”(1):若手男優
 “La Brindille”(1):若手女優
 ・“L'Ordre et la Morale”(1):脚色
 ・『おとなのけんか』(1):脚色
 ・“Les Bien-Aimés”(1):作曲

 “Polisse”が13ノミネートで最多ノミネーションになり、それに“L'Exercice de l'État”が11ノミネート、『アーティスト』が10ノミネート、『最強のふたり』が9ノミネート、『メゾン ある娼館の記憶』が8ノミネートという風に続いています。

 米国アカデミー賞2012外国語映画賞フランス代表の『宣戦布告』が6部門、ラックス賞2011受賞の『キリマンジャロの雪』がわずか1部門、ラデュ・ミハイレアニュの“La Source des femmes”は2部門、フィリップ・リオレの“Toutes nos envies”やマチュー・カソヴィッツの“L'Ordre et la Morale”、クリストフ・オノレの“Les Bien-Aimés”も1部門、ブリュノ・デュモンの『アウトサイド・サタン』やメラニー・ロランの初監督作品などは全くノミネートされないということになりましたが、全体的にはまあ悪くないノミネーションということになるのではないでしょうか。

 これを見ると、リュミエール賞のノミネーションがいかにバランスの悪いものだったかがよくわかるように思います。

 注目のポイントは、やはり全米の映画賞レースで快進撃を続けている『アーティスト』が、何部門くらい受賞できるか、『アーティスト』の前に立ちふさがる作品があるとしたら、それは何なのかということになるでしょうか。

 授賞式は、米国アカデミー賞の2日前、2月24日です。

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 *当ブログ記事

 ・セザール賞2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_2.html
 ・セザール賞2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_49.html
 ・セザール賞2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_37.html
 ・セザール賞2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_48.html
 ・セザール賞2009ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_30.html
 ・セザール賞2009受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_38.html
 ・セザール賞2008 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200802/article_10.html

 ・ルイ・デリュック賞2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_22.html
 ・ルイ・デリュック賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_36.html
 ・リュミエール賞2012 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_53.html
 ・リュミエール賞2012 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_29.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年1月~6月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_1.html

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 主な作品を以下に簡単に紹介しておきます。(字数上限まで)

 ・“Polisse (Police)”(仏) 監督:マイウェン(Maïwenn)
 出演:カリン・ヴィアール、ジョーイ・スタール(Joeystarr)、Marina Foïs、ニコラ・デュヴォシェル(Nicolas Duvauchelle)、マイウェン、カロル・シェール(Karole Rocher)、エマヌエル・ベルコ、フレデリック・ピエロ(Frédéric Pierrot)、Arnaud Henriet 、Naidra Ayadi、Jérémie Elkaïm、リッカルド・スカルマチョ、サンドリーヌ・キベルラン、ウラディミール・ヨルダノフ(Wladimir Yordanoff)、ルイ=ド・ドゥ・ランクザン(Louis-Do De Lencquesaing)
 物語:カメラマンのメリッサは、内務省から、パリ警視庁の未成年保護分隊(BPM)のドキュメンタリーを撮影するために派遣される。BPMは、仲間とともに、小児性愛者を拘束したり、未成年スリを逮捕したりする一方、ランチタイムには互いの恋の悩みを打ち明け合ったりもする。虐待を犯した親への聴取や子供たちの証言、青少年に広がる乱れた性の実態、同僚との連帯、思いがけない場面でつい爆笑してしまう瞬間……。そんな中、メリッサは、パリの若者街で、1人の不良、フレッドと出会う。彼とその暴力的な世界は、ブルジョワ出身の夫と暮らすパリ16区での生活とはあまりにもかけ離れているのだった。
 マイウェンは、子役出身の女優で、妹は女優のイジルド・ル・ベスコ。12歳の彼女と出会ったリュック・ベッソンは、彼女にインスピレーションを得て、『レオン』のマチルダ像を作り上げたと言われ、のちに、2人の間に1女をもうける。長編監督作品は、これが3本目で、自作には出演もしているが、監督デビュー以後は、監督業に専念している。
 日本には、マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルで『女優たちの宴』“Le bal des actrices”(2009)が紹介されています。
 カンヌ国際映画祭2011 コンペティション部門出品。審査員賞受賞。
 リュミエール賞2012 監督賞受賞。


 ・“L'Exercice de l'Etat (The Minister)”(仏・ベルギー) 監督:ピエール・ショレール(Pierre Schoeller)
 出演:オリヴィエ・グルメ、ミシェル・ブラン、ザブー・ブライトマン(Zabou Breitman)、ロラン・ストーケル(Laurent Stocker)、Sylvain Deblé
 物語:バスが峡谷へ転落したのをきっかけに、次々と連鎖的に事件が起こり、運輸大臣Bertrand Saint-Jeanは思いもかけぬ混乱に巻き込まれていく。
 『ベルサイユの子』のピエール・ショレール監督の最新作。
 カンヌ国際映画祭2011 ある視点部門出品。国際批評家連盟賞受賞。


 ・『アーティスト』“The Artist”(仏) 監督:ミシェル・アザナヴィシウス(Michel Hazanavicius)
 出演:ジャン・デュジャルダン(Jean Dujardin)、ベレニス・ベジョ(Bérénice Bejo)、ジョン・グッドマン、ジェームズ・クロムウェル、ペネロープ・アン・ミラー、ミッシー・パイル(Missi Pyle)
 物語:1927年、ハリウッド。ジョージ・バレンタインはサイレント映画の人気スター。しかし、トーキーの到来が彼の存在感を薄め、忘却の中へと彼を追いやる。一方、若い端役のペピー・ミラーはスターダムに押し上げられていく。
 フランス映画だけれど、英語の作品。
 カンヌ国際映画祭2011 コンペティション部門出品。男優賞(ジャン・デュジャルダン)、パルム・ドッグ受賞。
 ヨーロッパ映画賞2011作曲賞受賞。
 リュミエール賞2012 作品&女優賞(ベレニス・ベジョ)受賞。


 ・『最強のふたり』“Intouchables”(仏) 監督:エリック・トレダノ(Eric Toledano)、オリヴィエ・ナカシュ(Olivier Nakache)
 出演:フランソワ・クリュゼ、オマール・シー(Omar Sy)、アンヌ・ル・ニ(Anne Le Ny)、オドレイ・フルーロ(Audrey Fleurot)、クロティルド・モレ(Clotilde Mollet)
 物語:パラグライダーによる事故で四肢付随になってしまった貴族が刑務所から釈放されたばかりの男を介護人として雇う。最初は衝突ばかりしていた2人は、やがて心を通い合わせるようになっていく。
 東京国際映画祭2011 コンペティション部門出品。東京サクラグランプリ&男優賞(フランソワ・クリュゼ、オマール・シー)受賞。
 リュミエール2012 男優賞受賞(オマール・シー)。


 ・『メゾン ある娼館の記憶』“L'Apollonide (Souvenirs de maison close) (House of Tolerance)”(仏) 監督:ベルトラン・ボネロ
 出演:ノエミ・ルヴォフスキー、アフシア・エルジ、セリーヌ・サレット(Céline Sallette)、ジャスミン・トリンカ、アデル・エネル(Adèle Haenel)、アリス・バルノル(Alice Barnole)、イリアナ・ザベット(Iliana Zabeth)
 物語:20世紀初めのパリの高級娼館。ある娼婦は、客に顔を切り裂かれたせいで、いつも不気味に笑っているかのように見えるようになり、他の娼婦の世話をするか、特殊な好みの客の相手をするようになる。また、若い娘が娼婦になるために地方から上京してきて、先輩娼婦にいろいろと教わる。景気がよさそうに見えた店もやがて経営危機に追い込まれ、正式に店じまいが決まる。店は、最後に、これまでの感謝を込めて、客たちを無料で招いて、仮面パーティーを開くことにする……。
 カンヌ国際映画祭2011コンペティション部門出品。
 リュミエール賞2012 新人女優賞受賞(セリーヌ・サレット、アデル・エネル、アリス・バルノル)。


 ・『宣戦布告』“La Guerre est déclarée (Declaration of War)”(仏) 監督:ヴァレリー・ドンゼッリ(Valérie Donzelli)
 出演:ヴァレリー・ドンゼッリ(Valérie Donzelli)、ジェレミー・エルカイム(Jérémie Elkaïm)、César Desseix、ガブリエル・エルカイム(Gabriel Elkaïm)、ブリジット・シィ(Brigitte SY)、エリーナ・レーヴェンソン、Michèle Moretti、フィリップ・ローデンバック(Philippe Laudenbach)、Bastien Bouillon
 物語:ロミオとジュリエット風のカップル。その子どもであるアダム。アダムの病気。ケンカ。そして、彼らのラブ・ストーリー。
 カンヌ国際映画祭2011批評家週間出品。
 米国アカデミー賞2011外国語映画賞 フランス代表。
 第15回カイエ・デュ・シネマ週間にて上映。


 ・“Le Havre”(フィンランド・仏・独) 監督:アキ・カウリスマキ
 出演:アンドレ・ウィルム(André Wilms)、カティー・オウティネン、ジャン=ピエール・ダルッサン、Blondin Miguel、エリナ・サロ(Elina Salo)、イヴリーヌ・ディディ(Evelyne Didi)、Quoc Dung Nguyen、Laika
 物語:元人気作家だったボヘミアンのマルセル・マルクスは、港町ルアーブルで隠棲生活を送っていた。彼は、大切な仕事だけれど、ほとんど儲からない靴磨きという仕事をしながら、人と身近に接することのできる喜びを感じていた。作家として大成するという夢をあきらめ、馴染みのビストロと、靴磨きと、妻アレッティとの生活いうトライアングルの中で幸せに暮らしていた。そんなある日、アフリカ出身の黒人の移民の子供と出会う。同じ頃、妻が重病に冒されて寝たきりとなる。マルセルは、生来の楽観主義と近所の人々との堅い連帯感を味方に、人間の無関心という冷たい壁に立ち向かっていく。しかし、彼の前には、西側法治国家の無分別な仕組みが立ちはだかり、難民の少年は警察という万力によって次第に締め付けられていく。マルセルが自分の靴を磨いて立ち上がるときがやってきた。
 カンヌ国際映画祭2011 コンペティション部門出品。国際批評家連盟賞、エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション、パルム・ドッグ特別審査員賞受賞。
 セザール賞2011受賞。


 ・“Angèle et Tony (Angèle and Tony)”(仏) 監督:Alix Delaporte
 出演:クロティルド・エスメ
 物語:なんとか世間でまともな仕事について、自分の娘を取り戻したいと考える前科者の女性の物語。
 2006年のベネチア国際映画祭で、短編部門の金獅子賞を受賞したAlix Delaporteの初長編。
 ベネチア国際映画祭2011 批評家週間出品。


 ・『パテール』“Pater”(仏) 監督:アラン・カヴァリエ
 出演:ヴァンサン・ランドン、アラン・カヴァリエ
 物語:ヴァンサン・ランドンとアラン・カヴァリエ。2人はまるで父子のように親しい友人同士。バーでポルトワインを飲みながら、一緒にどんな映画を作ろうかと語り合う。時にはスーツにネクタイ姿で権力者のふりをし、人がどれほど困惑するか試して大笑いしたり、個人的なちょっとしたホラを吹いたりする。そして、いつもある疑問が残る。それは、「映画というのは本当に作り事にすぎないのだろうか」という、決して答えの出ない疑問だった。
 カンヌ国際映画祭2011 コンペティション部門出品。
 第15回カイエ・デュ・シネマ週間にて上映。


 ・“Présumé coupable (Beyond a Reasonable Doubt)” 監督:Vincent Garenq
 出演:フィリップ・トレトン、ウラディミール・ヨルダノフ、ノエミ・ルヴォフスキー、Raphaël Ferret、Michèle Goddet、Farida Ouchani、Olivier Claverie
 物語:実際に起こった事件に基づく。Alain Marécauxには、廷吏としての仕事があり、家族があり、素敵な家があり、普通の生活を営んでいた。しかし、ある日、警官隊に押し入られ、妻ともども逮捕される。容疑は、小児性愛だった……。
 ベネチア国際映画祭2011 ベネチア・デイズ部門出品。
 トロント国際映画祭2011 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。


 ・“My Little Princess”(仏) 監督:エヴァ・イヨネスコ
 出演:イザベル・ユペール、Anamaria Vartolomei、Georgetta Leahu、ドゥニ・ラヴァン、Jehtro Cave、ルイ=ド・ドゥ・ランクザン、パスカル・ボンガール(Pascal Bongard)
 物語:ハンナは、気まぐれなアーティストで、娘ヴィオレッタを母親に預けて、自由きままに飛びまわっている。そんなハンナが、ヴィオレッタに、自分のモデルにならないかと持ちかけたことから、これまでの孫娘と祖母の平穏な暮らしはかき乱される。
 女流写真家イリナ・イヨネスコの娘で、母のモデルを務め、女優としても35年のキャリアを持つエヴァ・イヨネスコの初監督作品。自伝的内容を含む作品のようです。
 カンヌ国際映画祭2011批評家週間出品。


 ・『キリマンジャロの雪』“Les Neiges by Kilimandjaro”(仏) 監督:ロベール・ゲディギャン
グレゴワール・ルブランス=ランゲ(Grégoire Leprince-Ringuet)、マリリン・カント(Maryline Canto)、アナイ・ドムスチエ(Anaïs Demoustier)、Adrien Jolivet
 物語:ミシェルは、たとえ失職しても、マリクレールと一緒にいれば幸せだった。ふたりは結婚して30年にもなる仲むつまじい夫婦で、子供や孫たちに囲まれ、友人にも恵まれている。ふたりで行なっている労組活動や政治活動は彼らの誇りであり、人生のビジョンも、彼らの意識と同じように澄み切っていた。そんな彼らの家を、ふたりの武装した覆面男が襲う。強盗はミシェルたちを殴打し、結婚指輪をはずさせ、クレジットカードを盗んで逃走した。彼らは、この出来事に大きなショックを受けるが、襲撃犯が、ミシェルと同じ時期に解雇された元同僚の青年クリストフだったことを知って、さらなるショックを受ける。2人は、やがて、クリストフが、弟たちを養い、教育や健康面にも気を配るやさしい心の持ち主であることを知る。
 『マルセイユの恋』『幼なじみ』のロベール・ゲディギャン監督最新作。
 カンヌ国際映画祭2011ある視点部門出品。
 ラックス賞2011 受賞。
 リュミエール賞2012 脚本賞受賞。


 ・“Jimmy Rivière”(仏) 監督:Teddy Lussi-Modeste
 出演:ギヨーム・ゴイ(Guillaume Gouix)、アフシア・エルジ、ベアトリス・ダル、セルジュ・リアブキン(Serge Riaboukine)
 物語:ジミー・リヴィエールは、若きジプシーで、性格はナーバスで、時にひどくナーバスになった。彼は、コミュニティーの圧力で、ペンテコスト派に改宗することにするが、それには彼が情熱を捧げている2つのことを諦めなければならなかった。1つはタイ式ボクシングで、どういう風にコーチに試合を断るか考えなければならなかった。もう1つは、ソニアのことで、どうやって別れを切り出すが考えなければならなかった。


 ・“Les Bien-Aimes (Beloved)”(仏・英・チェコ) 監督:クリストフ・オノレ
 出演:キアラ・マストロヤンニ、カトリーヌ・ドヌーヴ、リュディヴィーヌ・サニエ、ルイ・ガレル、ミロシュ・フォアマン、ポール・シュナイダー、ラシャ・ブコヴィッチ(Rasha Bukvic)
 物語:60年代のパリと21世紀のロンドン。マドレーヌと娘のヴェラは、ともに、次々と男を好きになっては、また違う男へと渡り歩いていく。しかし、いつの時代も軽卒な恋愛を許してはくれない。
 実の母娘であるカトリーヌ・ドヌーヴとキアラ・マストロヤンニが母娘役を演じる。
 カンヌ国際映画祭2011 アウト・オブ・コンペティション部門出品。


 
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 追記:
 ・セザール賞2012 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201202/article_42.html

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