ゴヤ賞2012 発表!

 第26回ゴヤ賞(スペイン・アカデミー賞)の結果が発表されました。(1月19日)

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 ◆作品賞
 ・『私が、生きる肌』 監督:ペドロ・アルモドバル
 ◎“No Rest for the Wicked (No habrá paz para los malvados)” 監督:エンリケ・ウルビス(Enrique Urbizu)
 ・“The Sleeping Voice(La Voz dormida)” 監督:ベニト・サンブラノ(Benito Zambrano)
 ・“Blackthorn(Blackthorn. Sin destino)” 監督:マテオ・ヒル

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 ◆監督賞
 ・ペドロ・アルモドバル 『私が、生きる肌』
 ・ベニト・サンブラノ “The Sleeping Voice”
 ◎エンリケ・ウルビス “No Rest for the Wicked”
 ・マテオ・ヒル “Blackthorn”

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 ◆主演男優賞
 ・ダニエル・ブリュール “Eva”(監督:Kike Maíllo)
 ・アントニオ・バンデラス 『私が、生きる肌』
 ・ルイス・トサル “Mientras duermes(Sleep Tight)”(監督:ジャウマ・バラゲロ)
 ◎ホセ・コロナド(José Coronado) “No Rest for the Wicked”

 ルイス・トサルのみ、3年連続ノミネート。2010年に主演男優賞受賞。

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 ◆主演女優賞
 ・ヴェロニカ・エチェギ(Verónica Echegui) “Katmandu: un espejo en el cielo”(監督:イシアル・ボリャン)
 ◎エレナ・アナヤ 『私が、生きる肌』
 ・インマ・クエスタ(Inma Cuesta) “The Sleeping Voice”
 ・サルマ・ハエック “As Luck Would Have It (La Chispa de la vida)”(監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア)

 エレナ・アナヤは、2年連続ノミネートで、今回受賞。

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 ◆助演男優賞
 ・ファン・ディエゴ “23-F: la película”(監督:Chema de la Peña)
 ◎ルイス・オマール “Eva”
 ・Juanjo Artero “No Rest for the Wicked”
 ・ラウール・アレバロ 『マルティナの住む街』“Cousins(Primos)”(監督:ダニエル・サンチェス・アレバロ)

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 ◆助演女優賞
 ・ゴヤ・トレド(Goya Toledo) “Maktub”(監督:Paco Arango)
 ・マリベル・ベルドゥー “De tu ventana a la mía”(監督:パウラ・オーティス(Paula Ortiz))
 ・ピラール・ロペス・デ・アンジャラ “Intruders”(監督:フアン・カルロス・フレスナディージョ)
 ◎アナ・ワヘネル(Ana Wagener) “The Sleeping Voice”

 アナ・ワヘネルは、前回は『Biutiful ビューティフル』でノミネートされていました。
 アナ・ワヘネルとピラール・ロペス・デ・アンジャラが連続ノミネートでした。

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 ◆オリジナル脚本賞
 ・Miguel Barros “Blackthorn”
 ・Martí Roca、セルジ・ベルベル(Sergi Belbel)、Cristina Clemente、Aintza Serra “Eva”
 ・ウディ・アレン 『ミッドナイト・イン・パリ』(監督:ウディ・アレン)
 ◎エンリケ・ウルビス、Michel Gaztambide “No Rest for the Wicked”

 ◆脚色賞
 ◎Ángel de la Cruz、イグナシオ・フェレラス(Ignacio Ferreras)、Paco Roca、Rosanna Cecchini “Wrinkles (Arrugas)”(監督:イグナシオ・フェレラス)
 ・イシアル・ボリャン “Katmandu: un espejo en el cielo”
 ・ペドロ・アルモドバル 『私が、生きる肌』
 ・ベニト・サンブラノ、イグナシオ・デル・モラル(Ignacio del Moral) “The Sleeping Voice”

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 ◆撮影賞
 ◎ファン・ルイス・アンシア(Juan Antonio Ruiz Anchía) “Blackthorn”
 ・Arnau Valls Colomer “Eva”
 ・ホセ・ルイス・アルカイネ(José Luis Alcaine) 『私が、生きる肌』
 ・Unax Mendía “No Rest for the Wicked”

 ◆編集賞
 ・ダビ・ガラルト(David Gallart) “Blackthorn”
 ・エレーナ・ルイス(Elena Ruiz) “Eva”
 ・ホセ・サルセド(José Salcedo) 『私が、生きる肌』
 ◎Pablo Blanco “No Rest for the Wicked”

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 ◆美術賞
 ◎Juan Pedro de Gaspar “Blackthorn”
 ・Laia Colet “Eva”
 ・アンチョン・ゴメス(Antxón Gómez) 『私が、生きる肌』
 ・アントン・ラグナ(Antón Laguna) “No Rest for the Wicked”

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 ◆衣裳デザイン賞
 ◎Clara Bilbao “Blackthorn”
 ・パコ・デルガド(Paco Delgado) 『私が、生きる肌』
 ・María José Iglesias García “The Sleeping Voice”
 ・パトリシア・モネ(Patricia Monné) “No Rest for the Wicked”

 パコ・デルガドは2年連続ノミネート。

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 ◆メイキャップ&ヘアメイク賞
 ・Ana López-Puigcerver、Belén López-Puigcerver “Blackthorn”
 ・Concha Rodríguez、Jesús Martos “Eva”
 ◎Karmele Soler、David Martí 、マノロ・カレーテロ(Manolo Carretero) 『私が、生きる肌』
 ・Montse Boqueras、Nacho Díaz、Sergio Pérez “No Rest for the Wicked”

 Karmele Solerは、前回2作品でノミネートされていました。

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 ◆録音賞
 ・ドニ・フォントロドナ(Dani Fontrodona)、マーク・オーツ(Marc Orts)、ファビオラ・オルドヨ(Fabiola Ordoyo) “Blackthorn”
 ・Jordi Rossinyol、オリオール・タラーゴ(Oriol Tarragó)、マーク・オーツ(Marc Orts) “Eva”
 ・Iván Marín、マーク・オーツ(Marc Orts)、Pelayo Gutiérrez 『私が、生きる肌』
 ◎Licio Marcos de Oliveira、Ignacio Royo-Villanova “No Rest for the Wicked”

 マーク・オーツは、3年連続ノミネート。前回3作品でノミネートされて、受賞。
 ドニ・フォントロドナは2年連続ノミネート。

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 ◆作曲賞
 ・ルシオ・ゴドイ(Lucio Godoy) “Blackthorn”
 ・エフゲニー・ガルペリン(Evgueni Galperine)、サーシャ・ガルペリン(Sacha Galperine) “Eva”
 ◎アルベルト・イグレシアス 『私が、生きる肌』
 ・マリオ・デ・ベニート(Mario de Benito) “No Rest for the Wicked”

 アルベルト・イグレシアスは、4年連続ノミネート、3連続受賞です。前回は『雨さえも~ボリビアの熱い一日~』で、前々回は『抱擁のかけら』で受賞。

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 ◆オリジナル歌曲賞
 ・“De tu ventana a la mia”:‘Debajo del limón’ パウラ・オーティス(Paula Ortiz)、Pachi García "Alis"
 ◎“The Sleeping Voice”:‘Nana de la hierbabuena’ Carmen Agredano
 ・“Maktub”:‘Nuestra playa eres tu’ Jorge Pérez Quintero、Borja Jiménez Mérida、Patricio Martín Díaz
 ・“Verbo”(監督:Eduardo Chapero-Jackson):‘Verbo’ パスカル・ゲーニュ(Pascal Gaigne)、Ignacio Fornés "Nach"

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 ◆特殊効果賞
 ◎Arturo Balseiro、Lluís Castells “Eva”
 ・ラウル・ロマニロス(Raúl Romanillos)、David Heras “Intruders”
 ・レイエス・アバデス(Reyes Abades)、Eduardo Díaz 『私が、生きる肌』
 ・ラウル・ロマニロス(Raúl Romanillos)、Chema Remacha “No Rest for the Wicked”

 ラウル・ロマニロスは5年連続ノミネート、2009年に受賞。
 レイエス・アバデスは2年連続ノミネート。

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 ◆新人男優賞
 ・José Mota “As Luck Would Have It”
 ◎ヤン・コルネット(Jan Cornet) 『私が、生きる肌』
 ・アドリアン・ラストラ(Adrián Lastra) 『マルティナの住む街』
 ・Marc Clotet “The Sleeping Voice”

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 ◆新人女優賞
 ◎María León “The Sleeping Voice”
 ・ブランカ・スアレス(Blanca Suárez) 『私が、生きる肌』
 ・Michelle Jener “No tengas miedo(Don’t Be Afraid)”(監督:Montxo Armendáriz)
 ・Alba García “Verbo”

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 ◆新人監督賞
 ・パウラ・オーティス(Paula Ortiz) “De tu ventana a la mía”
 ◎Kike Maíllo “Eva”
 ・Paco Arango “Maktub”
 ・Eduardo Chapero-Jackson “Verbo”


 ◆短編映画賞
 ◎“El barco pirata” 監督:Fernando Trullols
 ・“Matar a un niño” 監督:César Esteban Alenda、José Esteban Alenda
 ・“El premio(The Award)” 監督:Elías León Siminiani
 ・“Meine Liebe” 監督:Laura Pousa、Ricardo Steinberg


 ◆長編ドキュメンタリー賞
 ・“30 años de oscuridad” 監督:Manuel H. Martín
 ・“El cuaderno de barro” 監督:Isaki Lacuesta
 ◎“Escuchando al juez Garzón(Listening to the Judge)” 監督:イザベル・コイシェ
 ・“Morente” 監督:Emilio Ruiz Barrachina


 ◆短編ドキュメンタリー賞
 ・“Alma” 監督:José Javier Pérez Prieto
 ・“Nuevos tempos” 監督:Jorge Dorado
 ◎“Regreso a Viridiana” 監督:Pedro González Bermúdez
 ・“Virgen negra” 監督:Raúl de la Fuente


 ◆長編アニメーション賞
 ◎“Wrinkles (Arrugas)” 監督:イグナシオ・フェレラス
 ・“Carthago Nova” 監督:Primitivo Pérez、José María Molina
 ・“Papá, soy una zombi” 監督:Joan Espinach、Ricardo Ramón
 ・“The Little Wizard” 監督:Roque Cameselle

 ◆短編アニメーション賞
 ・“Ella” 監督:Juan Montes de Oca
 ・“Quién aguanta más” 監督:Gregorio Muro
 ◎“Birdboy” 監督:Pedro Rivero、Alberto Vázquez Rico
 ・“Rosa” 監督:Jesús Orellana


 ◆プロダクション賞
 ◎アンドレス・サンタナ(Andrés Santana) “Blackthorn”
 ・Toni Carrizosa “Eva”
 ・トニ・ノヴェッラ(Toni Novella) 『私が、生きる肌』
 ・Paloma Molina “No Rest for the Wicked”

 ◆スペイン語外国語映画賞
 ・“Boleto al paraíso”(キューバ) 監督:ヘラルド・チホーナ(Gerardo Chijona)
 ・“『MISS BALA/銃弾』(メキシコ) 監督:ヘラルド・ナランホ
 ◎“Un cuento chino(Chinese Take-Away)”(アルゼンチン) 監督:Sebastián Borensztein
 ・“Violeta se fue a los cielos”(チリ) 監督:アンドレス・ウッド(Andrés Wood)

 ◆ヨーロッパ映画賞
 ・『ジェーン・エア』(英) 監督:キャリー・フクナガ
 ・『メランコリア』(デンマーク・スウェーデン・仏・独) 監督:ラース・フォン・トリアー
 ◎『アーティスト』(仏) 監督:ミシェル・アザナヴィシウス
 ・『おとなのけんか』(仏) 監督:ロマン・ポランスキー

 ◆名誉ゴヤ賞
 ◎Josefina Molina(監督)

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 主な作品のノミネーション&受賞状況は以下の通りです。

 ・『私が、生きる肌』(4/16):作品・監督・主演男優・主演女優・脚色・撮影・編集・衣裳・メイク・録音・作曲・特殊効果・新人男優・新人女優・プロダクション
 ・“No Rest for the Wicked (No habrá paz para los malvados)”(6/14):作品・監督・主演男優・助演男優・脚本・撮影・編集・美術・衣裳・メイク・録音・作曲・特殊効果・プロダクション
 ・“Eva”(3/12):主演男優・助演男優・脚本・撮影・編集・美術・メイク・録音・作曲・特殊効果・新人監督・プロダクション
 ・“Blackthorn(Blackthorn. Sin destino)”(4/11):作品・監督・脚本・撮影・編集・美術・衣裳・メイク・録音・作曲・プロダクション
 ・“The Sleeping Voice(La Voz dormida)”(3/9):作品・監督・主演女優・助演女優・脚色・衣裳・歌曲・新人男優・新人女優
 ・“Maktub”(0/3):助演女優・歌曲・新人監督
 ・“De tu ventana a la mía”(0/3):助演女優・歌曲・新人監督
 ・“Verbo”(0/3):歌曲・新人女優・新人監督
 ・“Wrinkles (Arrugas)”(2/2):脚色・長編アニメ
 ・“Katmandu: un espejo en el cielo”(0/2):主演女優・脚色
 ・“As Luck Would Have It (La Chispa de la vida)”(0/2):主演女優・新人男優
 ・『マルティナの住む街』(0/2):助演男優・新人男優
 ・“Intruders”(0/2):助演女優・特殊効果

 上位5作品でノミネーションも賞も独占されることになりました。
 こういうのはちょっと珍しいですね。

 上記には、米国アカデミー賞2012外国語映画賞スペイン代表作品が入っていませんが、米国アカデミー賞2012外国語映画賞スペイン代表作品はアウグスティ・ヴィラロンガの“Pa Negre (Black Bread)”で、前回のゴヤ賞で作品賞、監督賞を含む9部門で最多受賞になっています。

 スペイン映画は、フランスやドイツとも違った形での国際化を模索しているようで、ゴヤ賞のノミネーションだけ見ても、年々インターナショナルになってきていることが窺われます。

 作品の内容も多様で多彩であり、映画人も、短編と長編、フィクションとドキュメンタリー、実写作品とアニメーションを自由に行き来しているようで、映画界の活気が感じられます。

 なお、作品賞を受賞した“No Rest for the Wicked (No habrá paz para los malvados)”は、松竹配給で日本公開されるようです。

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 *当ブログ記事
 ・ゴヤ賞2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_28.html
 ・ゴヤ賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_25.html
 ・ゴヤ賞2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_14.html
 ・ゴヤ賞2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_26.html
 ・ゴヤ賞2009 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_32.html
 ・ゴヤ賞2009 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_3.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2012年1月~6月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201201/article_1.html

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 主な作品を簡単に紹介しておきます。

 ・『私が、生きる肌』“La Piel Que Habito (The Skin I Live In)”(西) 監督:・ペドロ・アルモドバル
 出演:アントニオ・バンデラス、エレナ・アナヤ(Elena Anaya)、マリサ・パレデス、Jan Cornet、Roberto Álamo、Blanca Suárez、エドゥアルド・フェルナンデス(Eduard Fernández)
 物語:有能な形成外科医であるロベルト・レガルドは、交通事故でやけどを負った妻を救うため、新しい皮膚の開発に没頭する。そして事故から12年後、どんな衝撃にも耐え得る皮膚の培養に成功する。研究と実験に費やした年月のほかに、ロベルトに必要だったのは、手助けしてくれる仲間と、自分自身のためらいを棄てること、および、実験台となってくれる人間をみつけることだった。幼なじみの女性マリリアはずっと彼に尽くしてくれたし、彼はためらいを感じて心苦しくなることもなかった。残る問題は、実験台となってくれる人間を見つけることだけだった……。
 ティエリー・ジョンケ(Thierry Jonquet)の小説の映画化。
 カンヌ国際映画祭2011 コンペティション部門出品。Prix de la Jeunesse受賞。
 ヨーロッパ映画賞2011 美術賞・作曲賞ノミネート。

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 ・“No Rest for the Wicked (No habrá paz para los malvados)”(西) 監督:エンリケ・ウルビス(Enrique Urbizu)
 出演:ホセ・コロナド(José Coronado)、Juanjo Artero、Rodolfo Sancho、Helena Miquel
 物語:ある日曜日。捜査官のサントスは、帰宅途中に泥酔し、三重殺人に巻き込まれてしまう。目撃者は逃亡し、このままでは彼が告発されかねない。判事が事件の調査を任される。事件は、当初、単純な麻薬密売事件と思われたが、やがてより危険な事件に発展していく。
 2004年にマドリッドで起きた爆弾テロ事件を元にした作品。
 『ナインスゲート』『砂の上の恋人たち』などの脚本を手がけるエンリケ・ウルビスの最新監督作品。

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 ・“Eva”(西・仏) 監督:Kike Maíllo
 出演:ダニエル・ブリュール、マルタ・エトゥラ、アルベルト・アンマン、Claudia Vega
 物語:アレックスは、有名な人工頭脳学のエンジニアで、子供型ロボットを創るために故郷に戻ってきていた。故郷には兄デイヴィッドがいて、兄は、アレックスがいない10年の間にラナと結婚し、娘エヴァをもうけていた。アレックスとエヴァは出会った瞬間から通じ合うものを感じ、2人で旅するまでになる。しかし、その旅は2人に永遠の別れをもたらすのだった……。
 ベネチア国際映画祭2011 アウト・オブ・コンペティション部門出品。Vittorio Veneto Film Festival Awardスペシャル・メンション受賞。

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 ・“Blackthorn(Blackthorn. Sin destino)”(西・米・ボリビア・仏) 監督:マテオ・ヒル
 出演:サム・シェパード、エドゥアルド・ノリエガ、スティーヴン・レイ、Magaly Solier、ニコライ・コスター=ワルドー、ポードリック・ディレーニー(Padraic Delaney)、ドミニク・マケリゴット(Dominique McElligott)
 物語:『明日に向かって撃て』の主人公として映画化もされたブッチ・キャシディーは、1908年にボリビア軍に射殺されて死んだということになっている。しかし、実は、彼は生き延びて、20年間ボリビアに隠れていて、再起のチャンスを窺っている。
 『パズル』(1999)の監督であり、『次に私が殺される』『オープン・ユア・アイズ』『海を飛ぶ夢』『アレクサンドリア』の脚本を手がけるマテオ・ヒルの最新監督作品。

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 ・“The Sleeping Voice(La Voz dormida)”(西) 監督:ベニト・サンブラノ(Benito Zambrano)
 出演:インマ・クエスタ(Inma Cuesta)、アナ・ワヘネル(Ana Wagener)、María León、 Marc Clotet、Daniel Holguín
 物語:オルテシアは、裏の社会で働いている夫を助けようとして、逮捕される。彼女には死刑宣告が下されるが、妊娠していることもあって、死刑執行は、出産後まで延期される。妹のペピタは、オルテシアの赤ん坊が生まれたら、引き取って、面倒をみようと思い、毎日、刑務所に面会に出向いて、赤ん坊が孤児院送りにされないように見張っている。
 『ローサのぬくもり』(1999)のベニト・サンブラノ監督最新作。

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 ・“Escuchando al juez Garzón(Listening to the Judge)”() 監督:イザベル・コイシェ
 イギリスで病気療養中だったチリの元独裁者アウグスト・ピノチェトに対し、独裁下の犯罪を糾弾し、逮捕命令を求めたことでも知られるスペイン人判事バルタサール・ガルソン(Baltasar Garzón)についてのドキュメンタリー。
 ベルリン国際映画祭2011 ベルリナーレ・スペシャル部門出品。

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 ・“Wrinkles (Arrugas)”(西) 監督:イグナシオ・フェレラス
 物語:エミリオは、息子によって老人ホームに送られ、そこでミゲルらと知り合いになる。家族たちは滅多に面会には来ない。ある日、エミリオにアルツハイマーの兆候が現れる。アルツハイマーとわかると今の階にはいられず、自由のない管理病棟送りにされてしまうため、ミゲルはそれを隠そうとする。これはちょっとしたチャレンジだったが、時の流れは過酷で、彼らにも容赦ないのだった……。
 イグナシオ・フェレラスは、『東京オンリーピック』(2008)の監督の1人。TV作品“How to Cope with Death”(2002)でアヌシー国際アニメーションフェスティバル2003第1回作品賞を受賞。長編の劇場公開作品はこれが初めて。
 サンセバスチャン国際映画祭2011 New Directors コンペティション部門出品。
 アニー賞2012作品賞ノミネート。
 米国アカデミー賞2012長編アニメーション賞候補18作品エントリー。

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