2011年11月時点でのオスカー2012 予想!

 本年度の全米映画賞レースはこんな感じというのがほぼ判明しつつあり、メモとしてここに書き出しておきたいと思います。

 ネタ元は、恒例により、MCN(Movie City News)の、2010年11月時点での最新オスカー予想(Gurus o’ Gold)です。

 ◆作品賞(11月15日現在)

 1位:“The Descendants” 監督:アレクサンダー・ペイン (前回:総合1位)
  vote:1位+2位+4位+1位+2位+1位+5位+1位+1位+3位+1位+1位+1位 total=145

 2位:“The Artist” 監督:ミシェル・アザナヴィシウス (前回:総合2位)
  vote:2位+4位+1位+2位+1位+2位+1位+2位+2位+1位+2位+3位+2位 total=144

 3位:『戦火の馬』“War Horse” 監督:スティーヴン・スピルバーグ (前回:総合3位)
  vote:5 位+1位+2位+4位+3位+3位+2 位+5位+3位+2位+6位+2位+6位 total=125

 4位:“Midnight In Paris” 監督:ウディ・アレン (前回:総合4位)
  vote:6 位+3位+7位+3位+5位+5位+3位+3位+6位+6位+4位+5位+7位 total=106

 5位:『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』“The Help” 監督:テイト・テイラー (前回:総合5位)
  vote:8位+7位+3位+5位+6位+4位+6位+7位+7位+5位+8位+4位+4位 total=95

 6位:『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』“Extremely Loud and Incredibly Close” 監督:スティーヴン・ダルドリー (前回:総合6位)
  vote:4位+5位+8位+10位+4位+6位+8位+4位+10位+4位+7位+7位+5位 total=87

 7位:『マネーボール』 監督:ベネット・ミラー (前回:総合7位)
  vote:未評価+8位+6位+6位+7位+8位+未評価+8位+5位+9位+3位+6位+8位 total=69

 8位:『ドラゴン・タトゥーの女』“The Girl With The Dragon Tattoo” 監督:デイヴィッド・フィンチャー (前回:総合8位)
  vote:未評価+11位+9位+9位+12位+11位+4位+10位+4位+未評価+9位+9位+3位 total=52

 9位:『ツリー・オブ・ライフ』 監督:テレンス・マリック (前回:総合10位)
  vote:7位+未評価+5位+7位+10位+12位+未評価+9位+11位+10位+5位+10位+10位 total=47

 10位:“Tinker, Tailor, Soldier, Spy” 監督:トマス・アルフレッドソン (前回:総合9位)
  vote:3位+12位+未評価+8位+11位+9位+7位+12位+8位+8位+12位+未評価+9位 total=44

 次点:『ヒューゴの不思議な発明』“Hugo”(監督:マーティン・スコセッシ)、“The Ides of March”(監督:ジョージ・クルーニー)、『ヤング≒アダルト』“Young Adult”(監督:ジェイソン・ライトマン)、『J・エドガー』“J Edgar”(監督:クリント・イーストウッド)、“Shame”(監督:スティーヴ・マックイーン)

 ※Totalは1位を10ポイントとして計算されています。

画像

 元記事はこちら:http://moviecitynews.com/2011/11/gurus-o-gold-november-15-2011/

 参考として昨年のこの時期の予想ランキングも出しておきたいと思います。

 1位:『英国王のスピーチ』
 2位:『ソーシャル・ネットワーク』
 3位:『インセプション』
 4位:『トイ・ストーリー3』
 5位:『127時間』
 6位:『キッズ・オールライト』
 7位:『トゥルー・グリット』
 8位:『ブラック・スワン』
 9位:『ザ・ファイター』
 10位:『ラビット・ホール』

 なんと、アカデミー賞作品賞ノミネート10作品のうち、この時点で9作品が入っていました。(アカデミー賞のノミネーションには『ラビット・ホール』ではなく、『ウィンターズ・ボーン』が入りました。)

 さらにもう1年前のこの時期の予想ランキングを出しておくと―

 1位:『マイレージ、マイライフ』
 2位:『プレシャス』
 3位:『ハート・ロッカー』
 4位:『インビクタス 負けざる者たち』
 5位:『17歳の肖像』
 6位:『カールじいさんの空飛ぶ家』
 7位:『NINE』
 8位:『ラブリーボーン』
 9位:『イングロリアス・バスターズ』
 10位:『シリアスマン』
 11位:『アバター』

 さらにさらにもう1年前のこの時期の予想ランキングを出しておくと―

 1位:『スラムドッグ$ミリオネア』
 2位:『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
 3位:『ミルク』
 4位:『フロスト×ニクソン』
 5位:『レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで』

 これらを見てわかるように、この時期のこの予想ランキングは、恐ろしい確率でアカデミー賞を言い当てている、ということになります。

 昨年は、この時点では『英国王のスピーチ』が1位で、続々と発表される映画批評家協会系映画賞で『ソーシャル・ネットワーク』が作品賞を総なめにしましたから、大方のオスカー予想も『ソーシャル・ネットワーク』に傾いていったのですが、結局はこの時期のこの予想が当たっていた、ということになります。

画像

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 で、今年の予想ランキングに戻ると―

 2011年アカデミー賞発表直後の2012年アカデミー賞予想(http://umikarahajimaru.at.webry.info/201103/article_13.html)に入っていた作品が順当に勝ち上がってきていることがわかります。“The Descendants”、『戦火の馬』、『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』、『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』、『マネーボール』、『ツリー・オブ・ライフ』、『ヒューゴの不思議な発明』、“The Ides of March”、『ヤング≒アダルト』、『J・エドガー』は、すべて2011年3月時点の下馬評でタイトルが挙がっていた作品でした。

 ソダーバーグの『コンテイジョン』やクローネンバーグの“A Dangerous Method”は、2011年3月の下馬評では上位に挙がっていたのに、現在ではランキングに入っておらず、逆に、ウディ・アレンの“Midnight In Paris”などは、作品完成後、評価を上げてきた作品ということになります。(ウディ・アレン作品で、ここまで評価の高い作品は、近年なかったのではないでしょうか。ウディ・アレンのアカデミー賞嫌いは有名で、授賞式にも出席しないことはみんなわかっていて、それで彼の作品をノミネートや予想から外すということはこれまではあったと思いますが、どうやら今年は違うようです。)

 “The Artist”は、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されて、一躍下馬評に名乗りを上げた作品で、“Tinker, Tailor, Soldier, Spy”と“Shame”はベネチア国際映画祭以降、評価を高めてきた作品です。

 そのほか、本年度の上位10作品について見てみると―

 ・この時期に邦題が決まっている(ということは日本での劇場公開も決定している)作品が非常に多い。

 ・例年、アカデミー賞にはサンダンス映画祭で高評価を得た作品がいくつかからんでくるが、本年度は上位10作品の中にそれが1本もない。

 ・長編アニメーションが1本もランクインしていない。(本年度の長編アニメーションにはそこまでの作品はない、ということ?)

 言ってみれば、2012年のアカデミー賞は、アカデミー賞常連監督がこれまでの実績に恥じない作品を作ってきていて、それらが順当にノミネーションにも反映されることになる、ということでしょうか。

 そのほか

 ・イーストウッドがいて、スコセッシがいて、スピルバーグがいて、ダルドリーがいて、フィンチャーがいて、ジェイソン・ライトマンがいて、アレクサンダー・ペインがいて、ジョージ・クルーニーがいて、という具合で、これだけの監督が同じ年の賞レースを争うというのは、すごく豪華だし、ちょっと稀なめぐり合わせなのではないかと思えます。2005年から2008年あたりに争った対決の再戦がそ同じ年に繰り広げられる感じ、ということになるでしょうか。

 ・スピルバーグは、長編アニメーション賞の『タンタンの冒険』とでダブル・ノミネートになる可能性があります(というか、ほぼ確実です)。

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 そのほかの部門も、MCNのGurus o’ Goldから予想を書き出しておきます。(ポイントは割愛して順位だけ書き出すことにします。)

 ◆監督賞(11月15日現在)
 1位:アレクサンダー・ペイン “The Descendants”
 2位:スティーヴン・スピルバーグ 『戦火の馬』
 3位:ミシェル・アザナヴィシウス “The Artist”
 4位:スティーヴン・ダルドリー 『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』
 5位:ウディ・アレン “Midnight In Paris”
 次点:デイヴィッド・フィンチャー 『ドラゴン・タトゥーの女』
  テレンス・マリック 『ツリー・オブ・ライフ』
  ベネット・ミラー 『マネーボール』
  マーティン・スコセッシ 『ヒューゴの不思議な発明』

 ◆オリジナル脚本賞(11月15日現在)
 1位:“Midnight In Paris”
 2位:“The Artist”
 3位:『ヤング≒アダルト』
 4位:『ツリー・オブ・ライフ』
 5位:“Bridesmaids”(監督:ポール・ヘイグ)
 次点:『マージン・コール』“Margin Call”(監督:J・C・チャンダー
  “Shame”
  “Martha Marcy Mae Marlene”(監督:Sean Durkin)
  “Win Win”(監督:トム・マッカーシー)
  『J・エドガー』
  『ランゴ』(監督:ゴア・ヴァービンスキー)
  “Like Crazy”(監督:Drake Doremus)

 ◆脚色賞(11月15日現在)
 1位:“The Descendants”
 2位:『マネーボール』
 3位:『戦火の馬』
 4位:『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』
 5位:『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』
 次点:“Tinker, Tailor, Soldier, Spy”
  『ドラゴン・タトゥーの女』
  “The Ides of March”

 ◆主演男優賞(11月8日現在)
 1位:ジョージ・クルーニー “The Descendants”
 2位:ジャン・デュジャルダン “The Artist”
 3位:レオナルド・ディカプリオ 『J・エドガー』
 4位:ブラッド・ピット 『マネーボール』
 5位:マイケル・ファスベンダー “Shame”
 次点:ゲイリー・オールドマン “Tinker, Tailor, Soldier, Spy”
  マイケル・シャノン “Take Shelter”(監督:Jeff Nichols)
  ウディ・ハレルソン “Rampart”(監督:オーレン・ムーヴァーマン)

 ◆主演女優賞(11月1日現在)
 1位:ヴィオラ・デイヴィス 『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』
 2位:メリル・ストリープ “The Iron Lady”(監督:フィリダ・ロイド)
 3位:ミシェル・ウィリアムズ “My Week With Marilyn”(監督:Simon Curtis)
 4位:グレン・クローズ 『アルバート・ノッブス』(監督:ロドリゴ・ガルシア)
 5位:シャーリーズ・セロン 『ヤング≒アダルト』
 次点:ルーニー・マーラ 『ドラゴン・タトゥーの女』
  エリザベス・オルセン “Martha Marcy Mae Marlene”
  ティルダ・スウィントン “We Have To Talk About Kevin”(監督:リン・ラムジー)

 ◆助演男優賞(11月1日現在)
 1位:クリストファー・プラマー 『人生はビギナーズ』(監督:マイク・ミルズ)
 2位:アルバート・ブルックス 『ドライヴ』(監督:ニコラス・ウィンディング・レフン)
 3位:マックス・フォン・シドー 『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』
 4位:ケネス・ブラナー “My Week With Marilyn”
 5位:ジョナ・ヒル 『マネーボール』
 次点:ニック・ノルティー “Warrior”(監督:ギャビン・オコナー)
  アーミー・ハマー 『J・エドガー』
  フィリップ・シーモア・ホフマン “The Ides of March”
  パットン・オズワルト 『ヤング≒アダルト』
  ジョージ・クルーニー “The Ides of March”
  ジョン・ホークス “Martha Marcy Mae Marlene”
  ロバート・フォスター “The Descendants”

 ◆助演女優賞(11月1日現在)
 1位:オクタヴィア・スペンサー 『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』
 2位:シェイリーン・ウッドリー(Shailene Woodly) “The Descendants”
 3位:ヴァネッサ・レッドグレイヴ “Coriolanus”(監督:レイフ・ファインズ)
 4位:ベレニス・ベジョ(Berenice Bejo)  “The Artist”
 5位:ジャネット・マクティア 『アルバート・ノッブス』
 次点:サンドラ・ブロック 『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』
  ジェシカ・チャスティン 『ツリー・オブ・ライフ』
  ジュディー・デンチ 『J・エドガー』
  メリッサ・マッカーシー(Melissa McCarthy)  “Bridesmaids”
  キャリー・マリガン “Shame”

 ◆長編アニメーション賞(11月8日現在)
 1位:『ランゴ』(監督:ゴア・ヴァービンスキー)
 2位:『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』(監督:スティーヴン・スピルバーグ)
 3位:『長ぐつをはいたネコ』(監督:クリス・ミラー)
 4位:『カーズ2』(監督:ジョン・ラセター)
 5位:『アーサー・クリスマスの冒険』(監督:サラ・スミス)
 次点:『ブルー はじめての空へ』(監督:カルロス・サルダーニャ)
  『ハッピー・フィート2 踊るペンギン・レスキュー隊』(監督:ジョージ・ミラー)
  『カンフー・パンダ2』(監督:ジェニファー・ユー・ネルソン)
  『くまのプーさん』(監督:スティーヴン・J・アンダーソン、ドン・ホール)
  『チコとリタ』(監督:Tono Errando、ハビエル・マリスカル、フェルナンド・トルエバ)
  “Gnomeo & Juliet”(監督:ケリー・アズベリー)

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 まあ、アカデミー賞まではあと15週ありますが、全米映画賞レース自体はあと2週間ほどで発表が始まりますから、もうあとほんのちょっとです。

 たぶん大勢は上記のようなところをトレースすることになると思いますが、映画賞ごとにどういう特色を見せてくれるかが楽しみだったりもします。

 まずは、11月28日にゴッサム・アワードとニューヨーク映画批評家協会賞が発表されます。“The Descendants”はここから始まる、のでしょうか。

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 *当ブログ記事
 ・早くも2012年アカデミー賞を予想してみました!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201103/article_13.html

 ・米国アカデミー賞2012 短編ドキュメンタリー賞セミ・ファイナリスト8作品発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_11.html
 ・米国アカデミー賞2012 外国語映画賞エントリー作品全63作品
  その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_13.html
  その2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_14.html
 ・米国アカデミー賞2012 長編アニメーション賞エントリー作品全18作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_12.html

 ・ゴッサム・アワード2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_3.html

 ・2010年11月時点でのオスカー予想!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_12.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2011年6月~2012年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201106/article_3.html

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