トランシルヴァニア国際映画祭2011 各賞発表!

 第10回トラシルヴァニア国際映画祭の各賞が発表になりました。(6月11日)

 ◆グランプリ/トランシルヴァニア・トロフィー ルーマニア文化機関提供
 ◎“No Return(Sin Retorno)”(アルゼンチン・西) 監督:Miguel Cohan
 出演:Leonardo Sbaraglia、Martín Slipak、Bárbara Goenaga、Luis Machín、Ana Celentano、Federico Luppi、Arturo Goetz、Agustín Vásquez
 物語:子供がひき逃げに遭って死ぬ。犯人は、証拠を残さずに、逃げ去るが、子供の父親は、容疑者を捜し当てて、逮捕に至る。しかし、被告となった男性は、実は無実で、世論が高まり、偶然なども重なって、にっちもさっちも行かなくなってしまう……。
 バリャドリッド国際映画祭2010グランプリ(Golden Spike)&最優秀新人監督賞&国際批評家連盟賞受賞。アルゼンチン・アカデミー賞2010 第1回作品賞受賞。

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 ◆監督賞 国立映画センター提供
 ◎Constantin Popescu “Principles of Life(Principii de viaţă)”(ルーマニア)
 出演:ヴラド・イヴァノフ(Vlad Ivanov)、Gabriel Huian、Rodica Lazăr
 物語:Velicanuは、自分で、自分のことに満足していた。家があり、若い妻と、赤ん坊、そして前妻との間に生まれた息子がいた。しかし、休日前に栄転の辞令が出て、仕事を変わらなければならなくなる。物事はそう単純ではなくて、彼は、突如として、自分が幸せなのかどうか、現状に満足できているのかわからなくなってくる。
 サンセバスチャン国際映画祭2010 Zabaltegi-New Directors(新人監督部門)出品。

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 ◎Rúnar Rúnarsson “Volcano(Eldfjall)”(デンマーク・アイスランド)
 物語:ハンネスは、67歳で用務員を退職して、自分の人生が空虚であることに気づく。家族とは疎遠になっていて、友人もおらず、妻との関係も色あせていた。劇的な経験を経て、彼は、愛する人を助けるために残りの人生を使おうと決める。
 短編“Smáfuglar (2 Birds)”(2008)が高い評価を受けたアイスランドの監督Rúnar Rúnarssonの初長編。
 カンヌ国際映画祭2011 監督週間出品。

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 ◆撮影賞 Kodak Cinelabs Romania提供
 ◎Linda Wassberg “She-Monkeys(Apflickorna)”(スウェーデン)(監督:Lisa Aschan)
 物語:エマは、人を支配するのが好きな女の子。ある日、彼女は、馬の曲乗りチームのためにでかけて、そこで魅力的な娘カッサンドラと出会い、親友になる。しかし、2人の中には、嫉妬と競争心と相手に惹かれ合う気持ちとで、」複雑な思いが交錯するのだった。
 ベルリン国際映画祭2011 ジェネレーション14plus部門 スペシャル・メンション受賞。

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 ◆最優秀パフォーマンス賞 Vitrina Advertising提供
 ◎エロディー・ブシェーズ “The Imperialists Are Still Alive!”(米)(監督:Zeina Durra)
 出演:エロディー・ブシェーズ、ホセ・マリア・デ・タビラ(Jose Maria de Tavira)、Karim Saleh Karolina Muller、Marianna Kulukundis、リタ・アッカーマン(Rita Ackerman)
 物語:アーシャは、幼なじみのファイサルが行方不明になっていることを知る。彼の婚約者である東欧系モデルのタチアナは、彼がCIAによって拉致されたのではないかという。彼女は、メキシコ人学生ハヴィエルと知り合い、ナイトクラブに行くが、そこでファイサルのいとこのカリムと出会い、政府の監視には十分注意するようにと言われる。一方で、パリに住む母は、息子が住むベルートで爆撃があったと聞いて、心配して電話してくる……。
 ナディーン・ラバキ主演の短編“The Seventh Dog”で注目されたアラブ映画界の新星Zeina Durraの初長編。
 サンダンス映画祭2010 出品。ワルシャワ国際映画祭2010 1-2コンペティション部門出品。

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 ◆審査員特別賞 Vodafone提供
 ◎“A Useful Life(La vita util)”(ウルグアイ・西) 監督:Federico Veiroj
 物語:ホルヘは、モンテビデオのシネマテークで25年働いている。経営は末期症状を呈していて、何か文化的なイベントをするなどして手を打った方がいいとはわかっているが、予算はなく、彼は、映画の上映以外に何も知らないのだった。
 サンセバスチャン国際映画祭2009 Films in Progress Industry Award受賞。
 トロント国際映画祭2010 VISIONS部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2010 Zabaltegi-New Directors(新人監督部門)スペシャル・メンション受賞。
 ワルシャワ国際映画祭2010 インターナショナル・コンペティション スペシャル・メンション受賞。
 米国アカデミー賞2011外国語映画賞ウルグアイ代表。

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 ◆国際批評家連盟賞
 ◎“Tilva Roš”(セルビア) Nikola Ležaić
 物語:セルビアのBoaは、かつてはヨーロッパ一の銅山だったが、今では廃坑となってすっかり寂れてしまっている。トーダとステファンは、親友で、高校を卒業したばかりの2人は、『ジャッカス』のパロディー・ビデオを撮ったりして、つかの間の夏休みを楽しんでいる。ステファンは、ベオグラードの大学に行こうとしているが、トーダは、たとえお金があっても大学には行かないと公言している。そんな時、フランスで生活している女友達のドゥーニャが帰ってきて、2人の友情が引き裂かれそうになる。
 ロカルノ国際映画祭2010フィルムメーカーズ・オブ・ザ・プレゼント コンペティション(Cineasti Del Presente /Film-makers of the Present Competition)部門出品。
 サラエボ国際映画祭2010 長編コンペティション部門出品。
 ワルシャワ国際映画祭2010 1-2コンペティション部門出品。

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 ◆ルーマニア・デイズ賞 長編部門(Romanian Days Award For Feature Film) ルーマニア文化機関提供
 ◎“Morgen”(ルーマニア・仏・ハンガリー) 監督:Marian Crişan
 物語:ネルーは、ハンガリーとの国境に近いルーマニアの小さな町でスーパーの警備員をしている。彼の楽しみは、朝、釣りをすること。この場所は、不法に国境を越えようとする者たちの通り道になっていて、ある日、ネルーは、トルコ人を“釣り上げて”しまい、満足にコミュニケーションもとれないまま、彼を自分の農場に連れ帰る。
 ロカルノ国際映画祭2010 審査員特別賞受賞。
 バンクーバー国際映画祭2010我らの時代の映画(Cinema of Our Time)部門出品。
 GOPO賞2011作品賞・監督賞・主演男優賞・助演女優賞・脚本賞・撮影賞・編集賞・美術賞・衣裳賞・新人監督賞ノミネート。

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 ◆ルーマニア・デイズ賞 短編部門(Romanian Days Award For Best Short Film)  L’Oreal提供
 ◎“Bora Bora”(ルーマニア) 監督:Bogdan Mirică
 物語:Ionは、ルーマニアでも最も恵まれない地域に暮らしている。自分の不運に嘆きながら、彼は外国人のためのビジネスを始めるが、やがて自分が違法活動に巻き込まれてしまったことに気づく。

 ◆ルーマニア・デイズ賞 初監督賞(Romanian Days Award For Best Debut) Ursus提供
 ◎Bogdan George Apetri “Outbound(Periferic)”(ルーマニア・オーストリア)
 物語:マチルダは、犯してもいない容疑で5年の実刑判決を受け、2年服役したところで、母の訃報を受け、24時間の外出許可をもらう。その24時間で、兄に会い、母を埋葬し、借金の清算をする。彼女は、もう刑務所には戻らず、海外に逃亡してしまおうと考えていたが、いざその段になって、このまま自分の責任を放棄していいのかどうか迷うのだった……。
 ロカルノ国際映画祭2010 インターナショナル・コンペティション部門出品。特別審査員賞、スペシャル・メンション(Ana Ularu)、国際批評家連盟賞、エキュメニカル審査員賞/SIGNIS賞スペシャル・メンション受賞。
 トロント国際映画祭2010 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 ワルシャワ国際映画祭2010 インターナショナル・コンペティション部門出品。特別審査員賞、スペシャル・メンション(Ana Ularu)、国際批評家連盟賞、エキュメニカル審査員賞/SIGNIS賞スペシャル・メンション受賞。

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 ◆第10回トランシルヴァニア国際映画祭特別賞
 ◎マラン・カルミッツ(Marin Karmitz)
 ルーマニア生まれの、フランス映画のプロデューサー。製作&配給会社MK2創設者。

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 ◎オレグ・ムトゥ(Oleg Mutu)
 『4ヶ月、3週と2日』などで知られるルーマニアのプロデューサー。

 ◆Excellency Award メルセデス・ベンツ提供
 ◎Lucian Pintilie
 ルーマニア映画の先駆者として

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 ◆ワールド・シネマへの貢献賞(Special TIFF 2011 Award For The Contribution To The World Cinema)
 ◎ジャクリーン・ビセット

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 ◆生涯貢献賞(Lifetime Achievement Award Offered To An Outstanding Personality Of The European Cinema)
 ◎マイケル・ヨーク

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 映画祭サーキット的には、半周遅れ、1周遅れの作品ばかりですが、いずれも国際的にある一定以上の評価を受けた作品ばかりです。

 日本では、劇場公開はともかく、東京国際映画祭や、国別・地域別の映画祭で紹介されていていい作品ばかりですが、残念ながら1本も紹介されていません。

 映画祭的に東欧や北欧の作品が集まりやすいのは確かですが、このところ北欧の映画が受賞を重ねているのが注目されます。

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 *当ブログ記事
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2009 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_15.html
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200906/article_10.html
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2010 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_15.html
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201006/article_9.html
 ・トランシルヴァニア国際映画祭2011 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_28.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2011年6月~2012年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201106/article_3.html

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