イタリア・ゴールデングローブ賞2011 ノミネーション発表!

 第51回イタリア・ゴールデングローブ賞(Globi d'Oro)のノミネーションが発表になりました。(6月9日)

 イタリアのゴールデン・グローブ賞は、アメリカのゴールデン・グローブ賞やフランスのリュミエール賞と同じく外国人記者が選ぶ映画賞で、外国人記者に自国の映画にもっと興味を持ってもらう(そして本国に紹介してもらう)という目的で設立されています。

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 ◆作品賞(Miglior Film)
 ・“Habemus Papam(We have a Pope)” 監督:ナンニ・モレッティ
 ・“I Fiori di Kirkuk(Stateless)” 監督:Fariborz Kamkari
 ・『われわれは信じていた』“Noi Credevamo (We Believed)” 監督:マリオ・マルトーネ

 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では、『われわれは信じていた』が受賞。

 ◆監督賞(Migliore Regista)
 ・Emidio Greco “Notizie dagli Scavi”
 ・マリオ・マルトーネ 『われわれは信じていた』
 ・サヴェリオ・コンスタンツォ(Saverio Costanzo) 『素数たちの孤独』“La Solitudine dei Numeri Primi”

 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では、『ぼくたちの生活』が受賞。

 ◆男優賞(Migliore Attore)
 ・ラウル・ボヴァ(Raoul Bova) “Nessuno mi può Giudicare (Nobody Can Judge Me)”(監督:Massimiliano Bruno)
 ・エリオ・ジェルマーノ 『ぼくたちの生活』“La Nostra Vita”(監督:ダニエレ・ルケッティ)
 ・トニ・セルヴィッロ “Gorbaciof(Gorbachev)”(監督:Stefano Incerti)

 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では、エリオ・ジェルマーノが受賞。

 ◆女優賞(Migliore Attrice)
 ・Paola Cortellesi “Nessuno mi può Giudicare (Nobody Can Judge Me)”
 ・ピエラ・デッリ・エスポスティ(Piera Degli Esposti) “I Bambini della sua Vita”(監督:Peter Marcias)
 ・アルバ・ロルヴァケル 『素数たちの孤独』

 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では、Paola Cortellesiが受賞。 

 ◆脚本賞(Migliore Sceneggiatura)
 ・Emidio Greco “Notizie dagli Scavi”
 ・ジャンカルロ・デ・カタルド(Giancarlo de Cataldo)、マリオ・マルトーネ 『われわれは信じていた』
 ・サヴェリオ・コンスタンツォ 『素数たちの孤独』

 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では、『われわれは信じていた』が受賞。

 ◆撮影賞(Migliore Fotografia)
 ・ファビオ・チャンチェッティ(Fabio Cianchetti) 『素数たちの孤独』
 ・パスクァーレ・マリ(Pasquale Mari) “Gorbaciof (Gorbachev)”
 ・レナート・ベルタ 『われわれは信じていた』

 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では、『われわれは信じていた』が受賞。

 ◆オリジナル作曲賞(Migliore Musica)
 ・バンダ・オシリス(Banda Osiris) “Qualunquemente(Whatsoeverly)”(監督:ジュリオ・マンフレドニア)
 ・ヴィットリオ広場のオーケストラ(L’Orchestra di Piazza Vittorio) “I fiori di Kirkuk(Stateless)”
 ・マルコ・ウェルバ(Marco Werba) “Native”(監督:John Real)

 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では、“Basilicata Coast To Coast”が受賞。

 ◆歌曲賞(Migliore Canzone)
 ・“Native”-‘Accanto’ Franco Simone
 ・“Immaturi (The Immature)”(監督:Paolo Genovese)-‘Immaturi’ アレックス・ブリィッツィ(Alex Britti)
 ・“Che bella giornata(What a Beautiful Day)”(監督:Gennaro Nunziante)-‘L’amore non ha religione’ ルカ・メディチ(Luca Medici)

 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では、“Basilicata Coast To Coast”が受賞。

 ◆第一回作品賞(Migliore Opera Prima)
 ・“Into Paradiso” 監督:Paola Randi
 ・“L’Estate di Martino” 監督:Massimiliano Natale
 ・“20 Sigarette(20 Cigarettes)” 監督:Aureliano Amadei

 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では、“Basilicata Coast To Coast”が受賞。

 ◆最優秀コメディー賞(Migliore Commedia)
 ・“Benvenuti al Sud (Welcome to the South)” 監督:Luca Miniero
 ・“Che Bella Giornata(What a Beautiful Day)” 監督:Gennaro Nunziante
 ・“Nessuno mi può Giudicare (Nobody Can Judge Me)”

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 作品のノミネーション状況は以下の通りです。

 ・『われわれは信じていた』(4):作品・監督・脚本・撮影
 ・『素数たちの孤独』(4):監督・女優・脚本・撮影
 ・“Nessuno mi può Giudicare”(3):男優・女優・コメディー
 ・“I Fiori di Kirkuk”(2):作品・作曲
 ・“Notizie dagli Scavi”(2):監督・脚本
 ・“Gorbaciof”(2):男優・撮影
 ・“Native”(2):作曲・歌曲
 ・“Che Bella Giornata”(2):歌曲・コメディー
 ・“Habemus Papam”(1):作品
 ・『ぼくたちの生活』(1):男優
 ・“I Bambini della sua Vita”(1):女優
 ・“Qualunquemente”(1):作曲
 ・“Immaturi”(1):歌曲
 ・“Into Paradiso”(1):第一回
 ・“L’Estate di Martino”(1):第一回
 ・“20 Sigarette”(1):第一回
 ・“Benvenuti al Sud”(1):コメディー

 ノミネーション状況は、『われわれは信じていた』と『素数たちの孤独』が最多ノミネートで、ノミネート対象期間(作品)は異なりますが、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞に近いものとなっていて、ナストロ・ダルジェント賞のように、コメディー作品が多数ノミネートされるということはありませんでした。まあ、真面目な記者さんが選ぶ賞であれば、そうなるのも当然のような気がします。とすれば、最多受賞はやはり『われわれは信じていた』になるのでしょうか。

 受賞結果の発表は、7月1日です。

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 *当ブログ記事

 ・イタリア・ゴールデングローブ賞2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201006/article_14.html
 ・イタリア・ゴールデングローブ賞2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201007/article_2.html
 ・イタリア・ゴールデングローブ賞2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200907/article_8.html

 ・ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_22.html
 ・ナストロ・ダルジェント賞2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_29.html

 ・イタリア映画祭2011 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201103/article_10.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2011年6月~2012年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201106/article_3.html

 追記:
 イタリア・ゴールデングローブ賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201107/article_16.html

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 主なノミネート作品を以下に簡単に紹介しておきます。

 ・『われわれは信じていた』“Noi Credevamo(We Believed)”(2010/伊・仏) 監督:マリオ・マルトーネ(Mario Martone)
 出演:ルイジ・ロ・カーショ、Valerio Binasco、トニ・セルヴィッロ、ルカ・ジンガレッティ、ミケーレ・リオンディーノ、フランチェスカ・イナウディ、アンナ・ボナイウート
 物語:イタリア統一運動時代の物語。1848年の蜂起と、続く“統一”が幻滅に終わるまでを描く。
 Anna Bantiの同名小説からいくつかのエピソードと登場人物を抜き出して映画化したもの。
 ベネチア国際映画祭2010 コンペティション部門出品。
 マリオ・マルトーネ作品は、これまで『戦争のリハーサル』が上映されています。
 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2011 作品賞・脚本賞・撮影賞・美術賞・衣裳賞・メイキャップ賞・ヘアスタイリスト賞受賞。

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 ・“Nessuno Mi Può Giudicare(Nobody Can Judge Me)”(伊) 監督:Massimiliano Bruno
 出演:Paola Cortellesi、ロッコ・パパレオ、Anna Foglietta
 物語:35歳のアリスは、起業家の夫と9歳の息子がいて、ローマの北の美しい家で、何不自由ない暮らしをしていた。しかし、夫が交通事故で死んで、大きな負債が残され、彼女は、これまでの暮らしのすべてを棄てて、息子と2人で再出発しなければなくなる。
 監督のMassimiliano Brunoは、俳優であり、『元カノ/カレ』の脚本家の1人で、これが初監督長編です。
 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2011 主演女優賞受賞(Paola Cortellesi)。

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 ・“I Fiori di Kirkuk(Stateless)”(スイス・伊) 監督:Fariborz Kamkari
 出演:モルジャーナ・アラウィ(Morjana Alaoui)、ムハマッド・バクリ(Mohammed Bakri)、Darbaz Dara、Ertem Eser
 物語:アラブの有名な詩「賢者の7つの谷」に基づく物語。バグダッドからやってきた若いアラブの娘が、クルド人医師に恋をする。時は、1980年代末。彼らにサダム・フセインによる大虐殺が迫りつつあった。
 第5回ローマ映画祭 インターナショナル・コンペティション部門出品。

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 ・“Notizie dagli Scavi”(伊) 監督:Emidio Greco
 出演:ジュゼッペ・バッティストン(Giuseppe Battiston)、Ambra Angiolini、Iaia Forte、Giorgia Giorgia Salari
 物語:主人公は、「教授」というあだなの男で、彼は、これといって特徴のない外見をしていて、世界から取り残されたような生活をしていた。誰からも注目されることもなく、彼自身もあまり世間に注意を払うこともなくなってきた。ある娼婦との出会いがあって、そんな彼に変化が訪れる。彼女は、運命の恋に破れた後、自殺しようとしていた……。
 ベネチア国際映画祭2010 アウト・オブ・コンペティション部門出品。

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 ・“Habemus Papam(We have a Pope)”(伊・仏) 監督:ナンニ・モレッティ
 出演:ミシェル・ピコリ、ナンニ・モレッティ、イエルジー・スチュエル(Jerzy Stuhr)、レナート・スカルパ(Renato Scarpa)、Franco Graziosi、マルゲリータ・ブイ、ダリオ・カンタレッリ(Dario Cantarelli)
 物語:ローマ教皇の死後、後継者選びの選挙が開かれ、複数回の投票を経てようやく1人の枢機卿が教皇に選出される。大勢の信者たちが、サンピエトロ広場のバルコニーに新教皇が現れるのを待つ中、選出された枢機卿はまだその責任の重圧に耐える準備ができていなかった。不安? うつ状態? それとも重責への恐れ? 世界全体が気を揉むなか、バチカンではこの危機を乗り越えるため、枢機卿たちが必死に解決策を模索する。
 カンヌ国際映画祭2011 コンペティション部門出品。

 ・『ぼくたちの生活』“La Nostra Vita(Our Life)”(2010/伊・仏) 監督:ダニエレ・ルケッティ
 出演:エリオ・ジェルマーノ、イザベラ・ラゴネーゼ、ラウル・ボヴァ、リッカルド・スカルマチョ、Luca Argentero
 物語:クラウディオは、ローマ近郊で働く30代の建設作業員で、2人の子供がいて、3人目を望んでいた。しかし、突然に妻エレーナが亡くなり、彼は途方に暮れてしまう。その喪失感はあまりにも大きくて、彼は誤った方向に走り始めてしまう。
 カンヌ国際映画祭2010 コンペティション部門出品。男優賞受賞(エリオ・ジェルマーノ)。
 ナストロ・ダルジェント賞2010-4部門受賞(主演男優賞(エリオ・ジェルマーノ)・助演男優賞(ルカ・ジンガレッティ)・助演女優賞(イザベラ・ラゴネーゼ)・音響賞)・10部門ノミネート。
 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2011 監督賞・主演男優賞・録音賞ノミネート。

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 ・“Gorbaciof(Gorbachev)”(ゴルバチョフ)(伊) 監督:Stefano Incerti
 出演:トニ・セルヴィッロ、Salvatore Ruocco、ネッロ・マーシャ、Mi Yang
 物語:前頭部が赤いことからそういうあだ名された会計士“ゴルバチョフ”は、刑務所で働いていて、ナポリ中のことに通じていた。彼らは、若い娘リラを助け、守ることに決める。
 ベネチア国際映画祭2010 アウト・オブ・コンペティション部門出品。

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 ・“Qualunquemente (Whatsoeverly)”(伊) 監督:ジュリオ・マンフレドニア
 出演:アントニオ・アルバネーゼ、セルジオ・ルビーニ、Lorenza Indovina
 物語:Cetto La Qualunqueは、何でも欲しがるくせに、すべてダメにしてしまう男で、低姿勢でいるべき時にそうする賢さは持っているものの、カラブリア生まれらしく、民主主義やら環境やらには全くおかまいなしで、ビジネスマンと自称してはいるものの、やることなすことすべてががさつで、手段を選ばないところがあった。そんな彼が久しぶりに故郷に帰ってくる。故郷には長年病気を患っている妻と期待はずれの息子がいたが、彼は、新しいガールフレンドとその娘を連れてきていた……。
 ベルリン国際映画祭2011 パノラマ部門出品。

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 ・“Immaturi(The Immature)”(伊) 監督:Paolo Genovese
 出演:Ambra Angiolini、ラウル・ボヴァ、Ricky Memphis、Luca Bizzarri、バルボラ・ボブローヴァ、Paolo Kessisoglu、アニタ・カプリオーリ
 物語:ジョルジョ、ペーター、ルイーズ、ヴァージル、フランクの5人は、ともに38歳で、かつては、クラスメートで、親友であった。しかし、あることから、友情が壊れ、離れ離れになってしまう。夢と失望。この20年間を彼らがどう過ごしたかを、時におかしく、時にセンチメンタルに描いていく。

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 ・“Into Paradiso”(伊) 監督:Paola Randi
 出演:ジャンフリーチェ・インパラート、Saman Anthony、Peppe Servillo、Eloma Ran Janz
 物語:アルフォンソは、ナポリに住む科学者で、細胞の研究をしているほかは、母親とソープ・オペラを見て、日々の生活を送っていた。一方、スリランカの元クリケットのチャンピオン ガヤンは、今は仕事もなく、無一文で、ナポリにやってきた。そんな2人の人生は、偶然に交わり、なぜか、スリランカの中心部に違法に建てられた掘っ立て小屋で一緒に生活するハメになる。
 ベネチア国際映画祭2010 Controcampo Italiano部門出品。

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 ・“20 Sigarette(20 Cigarettes)”(伊) 監督:Aureliano Amadei
 出演:Vinicio Marchioni
 物語:アウレリアーノは、定職もなく、恋人もいなくて、イラクで平和維持活動をするイタリア軍を撮影する映画クルーのアシスタント・ディレクターとして、イラクに向かうことになる。彼は、アナーキストで、反戦活動家だったが、イタリア軍と身近に接するうちに、兵隊たちが人間くさくて、仲間意識が強く、自分がこれまで持っていたイメージが偏見でしかなかったことに気づかされる。時は、2003年11月。彼らの取材していたイタリア軍は、「ナシリアの自爆攻撃」を受けることになる。アウレリアーノには一箱のタバコを吸い終える時間もなかった……。
 ベネチア国際映画祭2010 Controcampo Italiano部門出品。Controcampo Italiano Prize&スペシャル・メンション、Francesco Pasinetti (SNGCI) Award、Biografilm Lancia Award受賞。
 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2011 編集賞・視覚効果賞・プロダクション賞受賞。


 ・“Benvenuti Al Sud(Welcome to the South)”(伊) 監督:Luca Miniero
 出演:クラウディオ・ビシオ、アンジェラ・フィノチアーノ、Alessandro Siani、ヴァレンティーナ・ロドヴィーニ
 物語:ミラノ近郊に住む郵便局員のアルベルト(クラウディオ・ビシオ)は、ミラノに住むことが夢で、転勤願いを出すが、インチキがばれて、南イタリアに飛ばされることになる。田舎くさい南イタリアへなど行きたくないと妻シルビア(アンジェラ・フィノチアーノ)に拒絶された彼は、単身赴任することになるが、徐々に南イタリアの魅力に取りつかれ、最後にはもうここから離れたくないとまで思うようになるのだった。
 ダニー・ブーンの“Bienvenue chez les Ch'tis”(2008)のリメイク作品。ダニー・ブーン版では、南仏から北部へ転勤させられるのを、イタリア版では北部から南部へという風に設定が変えられています。この作品は、さらに“Welcome to the Sticks”というタイトルで、アメリカでもリメイクされることが発表されています。
 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2011 助演女優賞受賞(ヴァレンティーナ・ロドヴィーニ)。

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