ズリーン国際映画祭2011 各賞発表!

 第51回ズリーン国際映画祭の各賞が発表になりました。(6月5日)

 【子供向け長編映画 インターナショナル・コンペティション部門】(The International Competition of Feature Films for Children section)

 ◆金のスリッパ賞/国際審査員賞(Golden Slipper - for Best Feature Film for Children)
 ◎“The Liverpool Goalie(Keeper`n til Liverpool)”(2010/ノルウェー) 監督:Arild Andresen
 物語:サッカーチームに入っている男の子たちと女の子たちの物語。彼らは、複雑な友人関係と、若い恋、心配性の母親たち、野心家のコーチの間で幼い心を悩ませる。その中の1人、12歳の少年Joは、女の子たちや母親やコーチを避けて、レアなサッカーカードを手に入れることがすべての問題を解決することになると考えて、探しにでかける。
 ベルリン国際映画祭2011 ジェネレーションKplus部門出品。子供審査員賞グランプリ(Crystal Bear)&国際審査員賞スペシャル・メンション受賞。

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 ◆子供審査員賞(Main Prize of the Children's Jury - for Best Feature Film for Children)
 ◎“On the Sly(A Pas de Loup)”(2010/ベルギー) 監督:Olivier Ringer
 物語:キャシーは、6歳の少女で、週末ごとに田舎にでかけていた。しかし、彼女は、目が悪くて、その田舎行きをあまり楽しいとは感じていなかった。ある週末、彼女は、農夫から魔法の種をもらう。キャシーは、田舎に残って、その種を育てたいと思ったが、両親が心配して、捜すだろうと考え、森の中に入って、そのまま姿をくらましてしまう。
 ベルリン国際映画祭2011 ジェネレーションKplus部門出品。

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 ◆ズリーン市賞(The City of Zlin Award - Special Recognition for a Feature Film for Children)
 ◎『冬の小鳥』“A Brand New Life”(2009/韓) 監督:ウニー・ルコント

 ◆エキュメニカル審査員賞(Ecumenical Jury:Ecumenical Jury Award for Children)
 ◎“The Liverpool Goalie(Keeper`n til Liverpool)”(2010/ノルウェー) 監督:Arild Andresen

 【青少年向け長編映画 インターナショナル・コンペティション部門】(The International Competition of Feature Films for Youth section)

 ◆金のスリッパ賞/国際審査員賞(Golden Slipper - for Best Feature Film for Youth)
 ◎“Hold Me Tight(Hold om mig)”(2010/デンマーク) 監督:Kaspar Munk
 デンマーク・アカデミー賞2011児童映画/青少年映画賞(Arets Børne–og Ungdomsfilm)受賞。主演女優賞(Julie Borchorst Andersen)ノミネート。
 デンマーク映画批評家協会賞(Bodil賞) 主演女優賞(Julie Borchorst Andersen)ノミネート。
 物語:サラ、ミケル、ハッサン、ルイーズという4人のティーンエージャーの物語。ある日、不幸が重なって、誤解からクラスが大混乱に陥る。やがて、クラスメートたちは、自分たちのフラストレーションのはけ口となる生贄を探し始めるのだった……。
 ローマ映画祭2010 都会のアリス部門出品。新人監督賞/ Marc’Aurelio Award for Emerging New Talents (given to best director or best actor/actress at his/her first film)受賞。

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 ◆子供審査員賞(Main Prize of the Children's Jury - for Best Feature Film for Youth)
 ◎“I Love You (So) Very Much”(2010/仏) 監督:Philippe Locquet
 物語:実母が死んで、それまで会ったこともなかった3人の兄弟が出会う。8歳、15歳、17歳と、年齢もバラバラな彼らは、父親が違い、これまでは別々に暮らしていたのだ。3人は、祖母ノンナの家で、ひと夏を一緒に過ごすことになって、秘密を分かち合い、ウサギを飼い、いたずらをし、冒険をし、初めての経験を重ねていく。そうして最後に、彼らは、これからのことについてひとつの決断をする。

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 ◆ミロシュ・マコーレク賞(The Miloš Macourek Award - Special Recognition for a Feature Film for Youth)
 ◎『トムボーイ』“Tomboy”(2011/仏) 監督:セリーヌ・シアマ
 出演:Zoé Héran、Malonn Lévana、Jeanne Disson、Sophie Cattani、マチュー・ドゥミ
 物語:ラウールは、10歳の少女で、つい最近、両親と妹のジャンヌと一緒に引っ越してきた。同じ年頃の子どももいないので、しばらくは彼女も外に出て遊ぶことをしなかったが、やがて、同年代の少女リサと知り合う。ラウールは、自分が男であるかのように振る舞い、ミカエルと名乗る。それをきっかけに、次第に他の近所の子どもたちとも遊ぶようになるが、逆に、それはどんどん状況を複雑にしていくことにもなるのだった……。
 ベルリン国際映画祭2011 パノラマ部門出品。テディ賞審査員賞受賞。

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 ◆FICC審査員特別賞(FICC Jury Special Prize)
 ◎『トムボーイ』“Tomboy”(2011/仏) 監督:セリーヌ・シアマ

 ◆エキュメニカル審査員賞(Ecumenical Jury Award for Youth)
 ◎“Hold Me Tight(Hold om mig)”(2010/デンマーク) 監督:Kaspar Munk

 ◆金のリンゴ賞/観客賞(Audience community:The Golden Apple - for Most Successful Feature Film)
 ◎“I Love You (So) Very Much”(2010/仏) 監督:Philippe Locquet

 【子供向けアニメーション映画 インターナショナル・コンペティション部門】(The International Competition of Animated Films for Children section)

 ◆金のスリッパ賞/国際審査員賞(Golden Slipper - for Best Animated Film)
 ◎“Larghetto”(2009/チェコ) 監督:Jaroslav Nykl
 物語:ピアニストと、モーツァルトに霊感を得て、音楽に目覚めた天才音楽家のノミの物語。

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 ◆ヘルーナ・ティールローヴァ賞(35歳までのヤング・アーティスト賞(The Hermína Týrlová Award - Award for Young Artists up to the Age of 35)
 ◎“Snowflakes and Carrots”(2010/カナダ) 監督:Samantha Leriche-Gionet
 物語:少女が、雪だるまに使われていたニンジンを持ち去ってしまう。

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 ◆金のリンゴ賞(The Golden Apple - for Most Successful Animated Film)
 ◎“Bricks”(2010/オランダ) 監督:Frodo Kuipers
 物語:建設作業員の一団が、大きな塔を建てている。すべてはうまく行っているはずだった、壁のレンガが崩れるまでは。現実は、彼らが考えていたものとは違っていたのだ……。

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 【ヨーロッパ初監督長編作品 インターナショナル・コンペティション部門】(The International Competition of Full-length European First Films section)

 ◆チェコ文化大臣賞(The Czech Minister of Culture prize)/国際審査員賞
International Expert Jury for the European Debuts Competition:The Europe Award - the Czech Minister of Culture prize:
 ◎“Love Like Poison(Un Poison violent)”(2010/仏) 監督:Katell Quillévéré
 出演:Clara Augarde、Youen Gourvil Leboulanger、Lio、Stefano Cassetti、Michel Galabru
 物語:14歳のアンナが、寄宿学校から実家に帰ってくる。久々に帰った実家で、彼女は、母と祖父がより信心深い生活に入っていることを知る。彼女はふと父のことを思い出すが、彼女の父はずっと以前に家を出ていて、理由も何も聞かされていなかった。彼女は、自分の心と体が何かを求めているということを感じるが、それが神なのかどうか、確信を持てずにいた。
 監督Katell Quillevéréの最初の短編『ボクにできること』“À bras le corps”(2005)は、監督週間の短編部門で上映されたほか、セザール賞短編映画賞にもノミネートされています(日本ではシネフィル・イマジカにて放映)。
 フランス映画トロフィー 新人作品部門デュオ(Trophée du duo révélation (Discovery Duo))第3位:Katell Quillévéré(監督)、ジュスタン・トーラン(Les Films du Bélier)
 ジャン・ヴィゴ賞2011受賞。

 ◆審査員特別賞(Special Jury Award)
 ◎“Skyscraper(Skyskraber)”(2010/デンマーク) 監督:Rune Schjott
 物語:17歳のJonは、美しい店主の娘Edithに、性にまつわる個人的な頼みごとをされてびっくりする。彼は、それに応えてあげることにするが、それは、たぶん彼女が盲目であり、彼と同じようにアウトサイダーだからであった。眠ってるような小さな町で、不幸は全部彼のせいにされた。動物が病気になったといえばJonのせい、バスの運転手がしゃっくりしたといえばJonのせい、あげくに、町で最初の信号機が8年前に壊れたのも彼のせいにされた。そんなことがあったのにも拘わらず、JonはEdithの頼みを聞くことにする。そのことで彼女の処女性が失われることになっても。
 ベルリン国際映画祭2011 ジェネレーション14plus部門出品。

 ◆ドン・キホーテ賞/FICC審査員賞(FICC Jury:The Don Quixote Award)
 ◎“Love Like Poison(Un Poison violent)”(2010/仏) 監督:Katell Quillévéré

 【特別賞

 ◆生涯功労賞(Recognition for Lifetime Achievement in Filmmaking)
 ◎Petr Nárožný(俳優)

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 2011年も5ヶ月が過ぎ、いくつか大きな映画祭も終了しましたが、ここにきて、複数の映画祭を経て、受賞を重ね、2011年を代表する映画となるような作品が浮かんできました。

 その1つが、今回ここで受賞した“The Liverpool Goalie(Keeper`n til Liverpool)”であり、“Hold Me Tight(Hold om mig)”であり、『トムボーイ』ですね。

 “Hold Me Tight(Hold om mig)”は、既に2010年を代表するデンマーク映画の1つとなっていますが、国際的にはようやくいろんな映画祭で上映され始めたばかりで、『トムボーイ』は、2011年のフランスの映画賞レースに確実にからんでくる作品になるだろうと思われます。

 これらが『冬の小鳥』に優るとも劣らない作品であるとしたなら、クオリティーは保証されたも同然で、きっとこれからも受賞を重ねていくことになるのではないでしょうか。楽しみですね。

 上記受賞作を含め、このところ、北欧の映画から続々と注目作が出てきているのも気になります。

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 *当ブログ記事
 ・ズリーン国際映画祭2010 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_28.html
 ・ズリーン国際映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201006/article_10.html
 ・ズリーン国際映画祭2011 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_27.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2011年6月~2012年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201106/article_3.html

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