クラクフ映画祭2011 受賞結果発表!

 第51回クラクフ映画祭(5月23日~29日)の各賞が発表になりました。

 クラクフ映画祭は、短編とドキュメンタリーに特化した国際映画祭で、ヨーロッパ映画を中心としたラインナップで、今年で51回目を迎えました。

 コンペティション部門には、短編部門とドキュメンタリー部門があり、短編部門には、インターナショナル部門とポーランド映画が対象のナショナル部門があり、それぞれが、ドキュメンタリー部門とフィクション部門とアニメーション部門に分かれています。
 ドキュメンタリー部門は、60分以上の部門と30分~60分未満の部門に分かれています。(30分未満のドキュメンタリー作品は、短編部門に組み込まれます。)

 インターナショナル短編アニメーション部門出品は、開催時期の近いズリーン、ザグレブ、アヌシーと重なる作品がエントリーされることが多いようです。

 なお、ポーランド作品には、インターナショナル部門とナショナル部門の双方にエントリーされる作品があります。

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 【コンペティション部門】

 ドキュメンタリー・コンペティション(Documentary Competition)

 [長編部門:上映時間が60分以上の部門]
 Films with running time more than 60 minutes 全10本

 ・“Guilty Pleasures”(英/ 85分) 監督:Julie Moggan
 ・“Nobody Knows My Name”(仏/ 85分) 監督:James Nicholson
 ・“Doctors”(ポーランド/ 90分) 監督:Tomasz Wolski スペシャル・メンション、学生審査員賞
 ・“Phnom Penh Lullaby”(ポーランド/ 97分) 監督:Paweł Kloc Silver Horn(最優秀長編ドキュメンタリー賞)
 ・“Invisible Strings - The Talented Pusker Sister”(ハンガリー/ 80分) 監督:Ágnes Sós
 ・“My Avatar and Me”(デンマーク/ 91分) 監督:Bente Milton、Mikkel Stolt
 ・“My Reincarnation”(フィンランド/米/スイス/独/伊/100分) 監督:Jennifer Fox
 ・“The Queen Has No Crown”(イスラエル/ 85分) 監督:Tomer Heymann
 ・“Life in a Day”(米/ 95分) 監督:ケヴィン・マクドナルド 観客賞
 ・“Agnus Dei: Lamb of God”(メキシコ/仏/ 87分) 監督:Alejandra Sanchez スペシャル・メンション

 Tomasz Wolskiは、常連で、2009年にナショナル短編ドキュメンタリー・コンペティション部門に“The Actors”を出品し、2010年は“H₂O”をナショナルとインターナショナルの短編ドキュメンタリー・コンペティション部門、“Pomału(Slowly)”をナショナル短編ドキュメンタリー・コンペティション部門に出品しています。“The Lucky Ones(Szczesciarze)”ではロサンゼルス映画祭2010 最優秀短編ドキュメンタリー賞を受賞しています。
 “The Queen Has No Crown”は、ベルリン国際映画祭2011 パノラマ部門に出品されています。
 “Life in a Day”は、SXSW映画祭2011 FESTIVAL FAVORITES部門出品。ベルリン国際映画祭2011 パノラマ部門出品。

 [中編部門:上映時間が30~60分の部門]
 Films with running time 30 to 60 minutes 全10本

 ・“Outside the Court”(英/58分) 監督:Mark Isaacs
 ・“Mind the Gap”(英/ポーランド/ 58分) 監督:Maciej Górski
 ・“Pandore”(仏/ 35分) 監督:Virgil Vernier
 ・“Argentinian Lesson”(ポーランド/ 52分) 監督:Wojciech Staroń Goleden Horn(最優秀作品賞)、ポーランド撮影協会賞
 ・“Regretters”(スウェーデン/ 59分) 監督:Marcus Lindeen Silver Horn(最優秀中編ドキュメンタリー賞)
 ・“Nun”(ベラルーシ/56分) 監督:Galina Adamovich
 ・“The Hangman”(イスラエル/ 60分) 監督:Netalie Braun
 ・“Hula and Natan”(イスラエル/ 55分) 監督:Robby Elmaliah
 ・“Daddy’s Girls”(イスラエル/ 56分) 監督:Lily Sheffy
 ・“Grandma, a Thousand Times”(UAE/48分) 監督:Mahmoud Kaabour

 ◆インターナショナル短編コンペティション(Short Film Competition)

 [インターナショナル短編ドキュメンタリー部門](Documentary) 全13本

 ・“Night Falls on the Menagerie”(仏/ 11分) 監督:Nicolas Philibert
 ・“Stranger”(ベルギー/12分) 監督:Christophe Hermans
 ・“I’m Never Afraid!”(オランダ/ 20分) 監督:Willem Baptist
 ・“Photographer’s Wife”(独/ 29分) 監督:Philip Widmann、Karsten Krause スペシャル・メンション
 ・“Paparazzi”(ポーランド/ 30分) 監督:Piotr Bernaś ヨーロッパ映画賞クラクフ代表
 ・“Decrescendo”(ポーランド/ 22分) 監督:Marta Minorowicz スペシャル・メンション
 ・“Czech Post-War History”(チェコ/ 9分) 監督:Jaroslav Kratochvíl 学生審査員賞
 ・“Out of Round – What is Behind?”(スロヴァキア/ 30分) 監督:Jaro Vojtek
 ・“Playground”(フィンランド/ 30分) 監督:Susanna Helke
 ・“Bread for Bird”(ロシア/ 26分) 監督:Aleksandra Strelyanaya
 ・“I Will Forget This Day”(ロシア/ 25分) 監督:Alina Rudnitskaya
 ・“At the Stairs”(インド/30分) 監督:Rajesh S. Jala
 ・“Raul’s World”(キューバ/20分) 監督:Jessica Rodríguez、Zoe Miranda スペシャル・メンション

 [インターナショナル短編フィクション部門](Fiction) 全13本

 ・“Baby”(英/ 25分) 監督:Daniel Mulloy Silver Dragon(最優秀短編フィクション賞)
 ・“Battle for Britain”(英/ 13分) 監督:Alex Helfrecht
 ・“The Birthday Circle”(英/ 5分) 監督:Philip Lepherd スペシャル・メンション
 ・“The Quartet”(仏/ 15分) 監督:Sarah Arnold
 ・“Prunelle and Melodie”(仏/ 32分) 監督:Simonet Mathieu
 ・“Hasaki Ya Suda”(仏/ 24分) 監督:Cédric Ido
 ・“I”(スイス/12分) 監督:David Fonjallaz
 ・“Yuri Lennon’s Landing on ALpha 46”(独/スイス/15分) 監督:Anthony Vouardoux
 ・“Without Snow”(ポーランド/スウェーデン/ 30分) 監督:Magnus von Horn
 ・“Casus Belli”(ギリシャ/11分) 監督:Yorgos Zois
 ・“1994”(ノルウェー/29分) 監督:Kaveh Tehrani Golden Dragon(最優秀作品賞)、国際批評家連盟賞
 ・“Our Father”(リトアニア/28分) 監督:Marius Ivaskevicius
 ・“The Third Rule”(米/ 15分) 監督:Aundre Johnson

 [インターナショナル短編アニメーション部門](Animation) 全13本

 ・“Journey To Cape Verde”(ポルトガル/17分) 監督:José Miguel Ribeiro Silver Dragon(最優秀ドキュメンタリー賞)、FICC賞
 ・“Once Only”(ポルトガル/6分) 監督:Nuno Amorim
 ・“Sticky Ends”(仏/ 6分) 監督:Osman Cerfon
 ・“I Have Fear”(独/ 15分) 監督:Mariola Brillowska とその学生
 ・“Sunday 2”(独/ 11分) 監督:Jochen Kuhn
 ・“Talk to Him”(ポーランド/ 7分) 監督:Agata Prętka
 ・“Stones”(スロヴァキア/ 26分) 監督:Katarina Kerekesova
 ・“1989(When I Was 5 Years Old)”(デンマーク/ 10分) 監督:Thor Ochsner Silver Dragon(最優秀短編アニメーション賞)
 ・“One More Time!”(ロシア/ 3分) 監督:Ekaterina Ovchinnikova、Tatiana Okruzhnova、Alina Yakhyaeva、Nataliya Pavlycheva、Mariya Arkhipova
 ・“Women’s Day Gift”(ロシア/ 8分) 監督:Mihail Dvorjankin
 ・“Lowdown Empire”(米/ 13分) 監督:Polina Grinberg
 ・“The Renter”(米/ 9分) 監督:Jason Carpenter
 ・“Swings and Milkshakes”(ブラジル/10分) 監督:Fernando Mendes、Erick Ricco

 ◆ナショナル短編コンペティション(National Competition)

 [ポーランド短編ドキュメンタリー部門](Documentary) 全20本

 ・“Phnom Penh Lullaby”(97分) 監督:Paweł Kloc Silver Hobby-Horse(最優秀短編ドキュメンタリー賞)
 ・“The Doctors”(82分) 監督:Tomasz Wolski ポーランド映画製作者協会会長賞編集賞
 ・“Pomeranian Illusions”(70分) 監督:Jacob Dammas、Helge Renner
 ・“Tonia and Her Children”(57分) 監督:Marcel Łoziński Golden Hobby-Horse(最優秀作品賞)、ポーランドTV協会(TVP S.A.)会長賞監督賞Bronislow Chromy Sculpture(最優秀プロデューサー賞):Studio Filmowe Kronika
 ・“Downtown”(54分) 監督:Piotr Śliwowski、Marta Dzido
 ・“Argentinian Lesson”(52分) 監督:Wojciech Staroń ポーランド映画製作者協会会長賞、ポーランドTV協会(TVP S.A.)会長賞撮影賞、学生審査員賞
 ・“Agnieszka Is Not Here”(52分) 監督:Paweł Jóźwiak-Rodan
 ・“Planet Kirsan”(51分) 監督:Magdalena Pięta
 ・“Scrap Odyssey”(48分) 監督:Paweł Ferdek、Łukasz Gutt
 ・“Kwiekulik”(48分) 監督:Joanna Turowicz、Anna Zakrzewska スペシャル・メンション
 ・“Far From the City”(45分) 監督:Maciej Cuske
 ・“Jewish Moon”(45分) 監督:Michał Tkaczyński
 ・“Paparazzi”(30分) 監督:Piotr Bernaś
 ・“Bon Appetit”(31分) 監督:Kuba Maciejko Maciej Szumowski賞(Kino Polska TVが特に社会的注意を喚起した作品に贈る)
 ・“My Father Lazaro”(29分) 監督:Marcin Filipowicz
 ・“Hakawati”(27分) 監督:Marcin Sauter
 ・“Hermits”(26分) 監督:Kacper Czubak
 ・“Decrescendo”(22分) 監督:Marta Minorowicz
 ・“Rescued”(24分) 監督:Wojciech Szumowski
 ・“Returns”(7分) 監督:Krzysztof Kadłubowski

 [ポーランド短編アニメーション部門](Animation) 全8本

 ・“The Lost City of Świteź”(26分) 監督:Kamil Polak Silver Horn(最優秀短編アニメーション賞)
 ・『マスク』“Maska”(24分) 監督:ブラザーズ・クエイ
 ・“Paths of Hate”(10分) 監督:Damian Nenow
 ・“Dr Character presents”(8分) 監督:Piotr Dumała
 ・“Talk to Him”(7分) 監督:Agata Prętka
 ・“Two Steps Behind…”(7分) 監督:Paulina Majda
 ・“The Gallery”(5分) 監督:Robert Proch
 ・“Shivering Trunks”(3分) 監督:Natalia Drożyńska スペシャル・メンション

 [ポーランド短編フィクション部門](Fiction) 全7本

 ・“Without Snow”(30分) 監督:Magnus von Horn Silver Hobby Horn(最優秀短編賞)
 ・“I Won’t Be Here Tomorrow”(28分) 監督:Julia Kolberger
 ・“Twist & Blood”(30分) 監督:Kuba Czekaj
 ・“The Room”(30分) 監督:Maciej Bochniak、Sławek Shuty
 ・“Glasgow”(30分) 監督:Piotr Subbotko
 ・“Normal People”(25分) 監督:Piotr Złotorowicz
 ・“Heroic Parrot with The Dog”(12分) 監督:Marcin Sławek

 ◆Dragon of Dragons
 ◎ピヨートル・カムラー(Piotr Kamler)
 ワルシャワで生まれ、フランスで活躍している実験アニメーションの監督。

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 主な受賞作品は以下の通り。

 ・“Phnom Penh Lullaby”(ポーランド/ 97分) 監督:Paweł Kloc
 Ilan Shickmanは、よりよい生活を求めて、故国イスラエルを出て、カンボジアのプノンペンにやってきた。彼は、若いカンボジア人女性とパートナーになり、生活のために、ストリートに出て、カード占いを始める。しかし、文化の違いやパートナーとの性格の不一致もあって、生活はみじめなものとなる。
 インターナショナル部門Silver Horn(最優秀長編ドキュメンタリー賞)受賞。
 ナショナル部門Silver Hobby-Horse(最優秀短編ドキュメンタリー賞)受賞。

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 ・“Doctors”(ポーランド/ 90分) 監督:Tomasz Wolski
 外科医についてのドキュメンタリー。一般人にはよくわからない専門用語を使うかと思えば、ジョークを言って人を笑わせたりもする外科医の日常や、彼らの階層社会、重要な決定を下す瞬間、経済的な問題などを描く。
 インターナショナル部門スペシャル・メンション、学生審査員賞受賞。
 ナショナル部門ポーランド映画製作者協会会長賞編集賞受賞。
 Tomasz Wolskiは、常連で、2009年にナショナル短編ドキュメンタリー・コンペティション部門に“The Actors”を出品し、2010年は“H₂O”をナショナルとインターナショナルの短編ドキュメンタリー・コンペティション部門、“Pomału(Slowly)”をナショナル短編ドキュメンタリー・コンペティション部門に出品しています。“The Lucky Ones(Szczesciarze)”ではロサンゼルス映画祭2010 最優秀短編ドキュメンタリー賞を受賞しています。
 ※インターナショナル部門とナショナル部門で、それぞれ上映時間が異なっていますが、ここでは公式サイトの表記に従っています。

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 ・“Life in a Day”(米/ 95分) 監督:ケヴィン・マクドナルド
 2010年7月24日。197カ国8万人からYou Tubeに寄せられた映像を、リドリー・スコットとケヴィン・マクドナルドのチームが編集して、1本の作品にまとめ上げたもの。
 観客賞受賞。
 “Life in a Day”は、SXSW映画祭2011 FESTIVAL FAVORITES部門出品。ベルリン国際映画祭2011 パノラマ部門出品。

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 ・“Argentinian Lesson”(ポーランド/ 52分) 監督:Wojciech Staroń
 1998年に監督のWojciech Starońは、“The Siberian Lesson”という作品を作り、バイカル湖畔で、ポーランド人亡命者のためにポーランド語を教える若い教師について描いた。数年後、彼らは、結婚して、2人の子供をもうけ、アルゼンチンに向かうことになった。子供たちにとって、それは、未知の言語との出会いであり、彼らは、アルゼンチンの人々からの助けを受け、新しい世界に興奮するが、同時にほろ苦い経験も味わうことになるのだった。
 インターナショナル部門Goleden Horn(最優秀作品賞)、ポーランド撮影協会賞受賞。
 ナショナル部門ポーランド映画製作者協会会長賞、ポーランドTV協会(TVP S.A.)会長賞撮影賞、学生審査員賞受賞。

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 ・“Regretters”(スウェーデン/ 59分) 監督:Marcus Lindeen
 オルランドとミカエル。2人はかつて性転換をしたが、60歳になり、かつての決断を後悔している。異なる背景を持つ2人が、カメラの前で引き合わされ、自身の考えを話す。彼らにわかっていることは、それぞれに異なる複雑な事情があり、もう過去へは引き戻せないということだ。2人の対話を通して、性同一性に関する様々な事柄が浮き彫りになる。
 インターナショナル部門Silver Horn(最優秀中編ドキュメンタリー賞)受賞。

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 ・“Paparazzi”(ポーランド/ 30分) 監督:Piotr Bernaś
 Kasia Cichopekは、ポーランドのパパラッチで、ゴシップを求めて、ストリートや、セレブの家の近くで、長時間待ち続ける。しかし、ロサンゼルスなどとは違い、ポーランドのセレブの日常は退屈なものだ。それでも、彼は、一山当てようと思い、携帯トイレを持参し、スクープの瞬間を窺う。
 ヨーロッパ映画賞クラクフ代表。

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 ・“Baby”(英/ 25分) 監督:Daniel Mulloy
 物語:サラは、バス停で、男の一団が、電話を盗むのを目撃する。男たちの1人が、サラに興味を持って、彼女と同じバスに乗り込み、彼女の注意を惹こうとする。
 インターナショナル部門Silver Dragon(最優秀短編フィクション賞)受賞。

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 ・“1994”(ノルウェー/29分) 監督:Kaveh Tehrani
 物語:90年代初めにイラン人家族がノルウェーのリレハンメルにやってくる。町は、オリンピックの準備中で、一家は大歓迎されるが、オリンピックが終わったとたんに人々は手のひらを返したように彼らのことなど忘れてしまう。
 外国人恐怖症、文化、新しい国でどうやっていくかということについて描いた作品。
 第23回Minimalen短編映画祭 最優秀ノルウェー短編賞受賞。
 インターナショナル部門Golden Dragon(最優秀作品賞)、国際批評家連盟賞受賞。

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 ・“Journey To Cape Verde”(ポルトガル/17分) 監督:José Miguel Ribeiro
 車なしで、自分の足で歩かなければならなくなったら、どうなるか。主人公が真の旅の楽しみを発見していく様をアニメーションで描く。
 インターナショナル部門Silver Dragon(最優秀ドキュメンタリー賞)、FICC賞受賞。

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 ・“1989(When I Was 5 Years Old)”(デンマーク/ 10分) 監督:Thor Ochsner
 アニメーションによるセルフ・ドキュメンタリー。監督のThor Ochsnerは、20年前に恐ろしい自動車事故で父親を失っている。自らの記憶をたどるが、それはある時点で曖昧にぼやけてしまう。
 インターナショナル部門Silver Dragon(最優秀短編アニメーション賞)受賞。

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 ・“Tonia and Her Children”(ポーランド/57分) 監督:Marcel Łoziński
 監督の両親は、戦前に共産主義者となり、その結果、母親の逮捕以降、子供たちは施設に送りとなる。監督は、兄弟とともに、過去を振り返り、両親のイデオロギー的な決断とその後について思いをめぐらせる。
 ナショナル部門Golden Hobby-Horse(最優秀作品賞)、ポーランドTV協会(TVP S.A.)会長賞監督賞受賞。Bronislow Chromy Sculpture(最優秀プロデューサー賞)受賞(Studio Filmowe Kronika)。

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 ・“The Lost City of Świteź”(ポーランド/26分) 監督:Kamil Polak
 『パンタデウシュ物語』で知られるアダム・ミツケヴィチの同名の叙事詩を映画化したもの。湖の中に知られざる中世都市があり、そこでは善と悪の絶えざる戦いが繰り広げられている。
 ナショナル部門Silver Horn(最優秀短編アニメーション賞)受賞。

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 ・“Without Snow”(ポーランド/30分) 監督:Magnus von Horn
 多感なティーンエージャーの物語。Linusは、母親とうまくいっておらず、親友が自分の好きな女の子とデートしたことを知って、自分の気持ちがうまく整理できない。
 ナショナル部門Silver Hobby Horn(最優秀短編賞)

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 昨年のクラクフ映画祭のところでも書きましたが、アニメーションでドキュメンタリーをやる、あるいは、実際に起こったできごとを描いたアニメーションをドキュメンタリーとしてとらえる、というか、そうした作品が、今年も多数見受けられました。

 『戦場でワルツを』がアニメーションでありながら、ドキュメンタリーというカテゴリーで語られた最初の顕著な例だったわけで(実は、そのもう少し前に公開された『ペルセポリス』もそういう風な作品だったわけですが)、日本ではそれ以降そうした作品は紹介されていませんが、海外ではどんどん増えていっているようです。(考えようによってはこれまではこうした作品をドキュメンタリーとしてとらえていないだけで実は昔からたくさんあったんじゃないかとも言えます。)

 決定的瞬間をカメラがとらえていなくても作品にできるということであれば、ドキュメンタリーの手法として画期的ですが、本当にそれをドキュメンタリーと言っていいのかという議論はやはりあって、フィクションとドキュメンタリーの境界について、本映画祭でもいろいろとディスカッションが重ねられたようです。

 まあ、それはともかく―

 昨年の受賞作品も、いくつかの作品で、その後の展開が見られたので、今回の受賞作品でもそうしたことがあるのではないかと思われます。

 それぞれに面白そうではありますが、1本だけ選ぶと、やはり“Life in a Day”ということになるでしょうか。来年の米国アカデミー賞短編映画賞あたりにノミネートされると面白いのですが……。

 ラインナップのいくつかは、日本でも映画祭や特集上映などで見られたりするのではないかと思われます。

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 *当ブログ記事
 ・クラクフ映画祭2009 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_17.html
 ・クラクフ映画祭2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200906/article_6.html
 ・クラクフ映画祭2010ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201006/article_1.html
 ・クラクフ映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201006/article_8.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年12月~2011年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_48.html

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