スイス映画賞2011 発表!
スイス映画賞(Schweizer Filmpreis / Swiss Film Prizes)2011の受賞結果が発表になりました。(3月12日)
◆作品賞
・“Cosa voglio di più (Come Undone)” 監督:シルヴィオ・ソルディーニ
・“Der Sandmann (The Sandman)” 監督:ペーター・ルイジ(Peter Luisi)
◎“La petite chambre (The Little Room)” 監督:Stéphanie Chuat、Véronique Reymond
・“Sennentuntschi” 監督:Michael Steiner
・“Stationspiraten (Ward Pirates)” 監督:Michael Schaerer
◆主演男優賞
・Fabian Krüger “Der Sandmann (The Sandman)”
・アンドレア・ツォック(Andrea Zogg) “Sennentuntschi”
◎Scherwin Amini “Stationspiraten (Ward Pirates)”
◆主演女優賞
◎Isabelle Caillat “All That Remains”(監督:Pierre-Adrian Irle、Valentin Rotelli)
・サビーネ・ティモテオ(Sabine Timoteo) “Sommervögel (Little Paradise)”(監督:Paul Riniker)
・Linda Olsansky “Zu Zweit (The Two of Us)”(監督:Barbara Kulcsar)
◆助演賞
◎Carla Juri “180°- Wenn deine Welt plötzlich Kopf steht”(監督:Cihan Inan)
・Martin Hug “How About Love”(監督:Stefan Haupt)
・シュテファン・クルト(Stefan Kurt) “Stationspiraten (Ward Pirates)”
◆脚本賞
・シルヴィオ・ソルディーニ “Cosa voglio di più (Come Undone)”
・ペーター・ルイジ(Peter Luisi) “Der Sandmann (The Sandman)”
◎Stéphanie Chuat 、Véronique Reymond “La petite chambre (The Little Room)”
◆作曲賞
・Great Garbo (Diego Baldenweg, Lionel Vincent Baldenweg, Nora Baldenweg) “180°- Wenn deine Welt plötzlich Kopf steht”
◎Marcel Vaid “Goodnight Nobody”
・アドリアン・フルティガー(Adrian Frutiger) “Sennentuntschi”
◆短編映画賞
・“Die Praktikantin (The Intern)” 監督:ペーター・ルイジ(Peter Luisi)
・“Le Miroir (The Mirror)” 監督:Ramon & Pedro
・“Little Fighters” 監督:Ivana Lalovic
・“MAK” 監督:Géraldine Zosso
◎“Yuri Lennon's Landing On Alpha 46” 監督:Anthony Vouardoux
◆ドキュメンタリー賞
・“Aisheen – Still Alive in Gaza” 監督:Nicolas Wadimoff
◎“Cleveland vs. Wall Street” 監督:Jean-Stéphane Bron
・“Guru - Bhagwan, His Secretary & His Bodyguard” 監督:Sabine Gisiger and Beat Häner
・“Romans d'ados (Teenage Stories)” 監督:Béatrice Bakhti
・“Unser Garten Eden (Our Garden of Eden)” 監督:Mano Khalil
◆アニメーション賞
・“Feu sacré (Sacred Fire)” 監督:Zoltán Horváth
・“Heimatland (Homeland)” 監督:Andrea Schneider、Loretta Arnold、Marius Portmann、Fabio Friedli
・“Land of the Heads” 監督:クロード・バラス(Claude Barras)、Cédric Louis
◎“Miramare” 監督:Michaela Müller
・“Schlaf (Sleep)” 監督:Claudius Gentinetta、Frank Braun
◆特別審査員賞
◎Gerald Damovsky(美術) “Sennentuntschi”
◆名誉賞
◎Marcel Hoehn(T&C Filmのプロデューサー)
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主な作品のノミネート&受賞状況は以下のようになっています。
・“Der Sandmann (The Sandman)”(0/3):作品・男優・脚本
・“Sennentuntschi”(0/3):作品・主演男優・作曲
・“Stationspiraten (Ward Pirates)”(1/3):作品・主演男優・助演
・“Cosa voglio di più (Come Undone)”(0/2):作品・脚本
・“La petite chambre (The Little Room)”(2/2):作品・脚本
・“180°”(1/2):助演・作曲
・“All That Remains”(1/1):主演女優
・“Sommervögel (Little Paradise)”(0/1):主演女優
・“Zu Zweit (The Two of Us)”(0/1):主演女優
・“How About Love”(0/1):助演
スイス映画賞は、部門数も多くなく、ノミネート枠も少ない小さな映画賞なので、最多受賞といっても知れていますが、米国アカデミー賞2011 外国語映画賞スイス代表作品の“La petite chambre (The Little Room)”が作品賞と脚本賞という主要2部門を制して(監督賞はありません)、最多受賞になりました。
老後の問題や病気、事件や事故など不測の事態によって唐突に寸断されてしまう「普通の生活」を描いた作品等、普遍的なテーマを扱った作品が多いようです。
まじめ過ぎるんじゃないかと言われれば、確かにそうなのですが、興行的ヒットはともかく、こうした映画賞に似合う作品が順当に賞を受賞している、ということができるでしょうか。
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・スイス映画賞2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_42.html
・スイス映画賞2010 発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_24.html
・映画祭&映画賞カレンダー 2010年12月~2011年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_48.html
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以下に主な受賞作品を簡単に紹介しておきます。
・“La petite chambre (The Little Room)”(スイス・ルクセンブルク) 監督:Stéphanie Chuat、Véronique Reymond
出演:フロランス・ロワレ=カイユ(Florence Loiret Caille)、ミシェル・ブーケ、エリック・カラヴァカ、Joël Delsaut、Valerie Bodson
物語:エドモンももう若くはない。しかし、彼は、老人ホームに入るのを頑なに拒んで、独りで闘っている。家の面倒を見てくれているローズも手を差し伸べてくれようとするが、彼はそれも断る。しかし、彼女は、そんなこともおかまいなしに、彼の生活に入り込んでくる。彼女は、彼が心臓が悪いのに手術もしないでいて、やがて何らかの騒ぎが起こるのを予感していたのだ。ある日、ついにその日はやってきて、エドモンもローズに頼らざるを得なくなる……。
ロカルノ国際映画祭2010 インターナショナル・コンペティション部門出品。
モントリール世界映画祭2010 フォーカス・オン・ワールド・シネマ部門出品。
米国アカデミー賞2011 外国語映画賞スイス代表作品。
・“Stationspiraten (Ward Pirates)” 監督:Michael Schaerer
出演:Scherwin Amini、Vincent Furrer、Max Hubacher、Nicolas Hugentobler
物語:15歳の子供たちががん病棟に入れられている。彼らは、同じ年の仲間との交流を通して、生きることを楽しみ、来るべきつらい未来に備えている……。
・“180°- Wenn deine Welt plötzlich Kopf steht”(スイス・独) 監督:Cihan Inan
出演:クリストファー・ブッフホルツ(Christopher Buchholz)、ゾフィー・ロイス(Sophie Rois)、Michael Neuenschwander、Benjamin Grüter、Carla Juri
物語:ある日の夕方。若い恋人どうしはいちゃいちゃし、主婦はテレビのメロドラマを観、看護婦は夜のシフトに入る前に噂話に華を咲かせ、流行のファッションに身を包んだカップルはラッシュアワーの中を車を走らせている。そんな中、ライフルを持った男が復讐のためにあるビルに入っていく。安全で、幸福な「普通の生活」が一瞬にして、失われていまう。恐ろしい出来事が終わった後、人々は愛と希望に気づかされる……。
・“All That Remains”(スイス) 監督:Pierre-Adrian Irle、Valentin Rotelli
出演:Isabelle Caillat、Olga Rosin、Travis Shakespeare、トシ・トダ(戸田年治)
物語:日本人のナカタは、長らく勤めた仕事を辞め、30年来の夢を果たすために旅に出る。彼は、途中で、東京から旅立とうとしていたエレンと出会い、一緒に伝説の海岸Umikongoを目指すことになる。一方、海を挟んで、カリフォルニアの海岸では、エレンの弟ベンがミステリアスな冒険をしていた。彼は、不幸な結婚生活から解放されて新しい人生を見つけようとしているヒッチハイカー、サラとめぐり合う。ベンは、ビッグサーの崖に進むが、それは彼にとって何としても乗り越えたいものであった。そんな頃、エレンの健康が思わしくなくなり、そこから2組4人の運命が交差する……。
◆作品賞
・“Cosa voglio di più (Come Undone)” 監督:シルヴィオ・ソルディーニ
・“Der Sandmann (The Sandman)” 監督:ペーター・ルイジ(Peter Luisi)
◎“La petite chambre (The Little Room)” 監督:Stéphanie Chuat、Véronique Reymond
・“Sennentuntschi” 監督:Michael Steiner
・“Stationspiraten (Ward Pirates)” 監督:Michael Schaerer
◆主演男優賞
・Fabian Krüger “Der Sandmann (The Sandman)”
・アンドレア・ツォック(Andrea Zogg) “Sennentuntschi”
◎Scherwin Amini “Stationspiraten (Ward Pirates)”
◆主演女優賞
◎Isabelle Caillat “All That Remains”(監督:Pierre-Adrian Irle、Valentin Rotelli)
・サビーネ・ティモテオ(Sabine Timoteo) “Sommervögel (Little Paradise)”(監督:Paul Riniker)
・Linda Olsansky “Zu Zweit (The Two of Us)”(監督:Barbara Kulcsar)
◆助演賞
◎Carla Juri “180°- Wenn deine Welt plötzlich Kopf steht”(監督:Cihan Inan)
・Martin Hug “How About Love”(監督:Stefan Haupt)
・シュテファン・クルト(Stefan Kurt) “Stationspiraten (Ward Pirates)”
◆脚本賞
・シルヴィオ・ソルディーニ “Cosa voglio di più (Come Undone)”
・ペーター・ルイジ(Peter Luisi) “Der Sandmann (The Sandman)”
◎Stéphanie Chuat 、Véronique Reymond “La petite chambre (The Little Room)”
◆作曲賞
・Great Garbo (Diego Baldenweg, Lionel Vincent Baldenweg, Nora Baldenweg) “180°- Wenn deine Welt plötzlich Kopf steht”
◎Marcel Vaid “Goodnight Nobody”
・アドリアン・フルティガー(Adrian Frutiger) “Sennentuntschi”
◆短編映画賞
・“Die Praktikantin (The Intern)” 監督:ペーター・ルイジ(Peter Luisi)
・“Le Miroir (The Mirror)” 監督:Ramon & Pedro
・“Little Fighters” 監督:Ivana Lalovic
・“MAK” 監督:Géraldine Zosso
◎“Yuri Lennon's Landing On Alpha 46” 監督:Anthony Vouardoux
◆ドキュメンタリー賞
・“Aisheen – Still Alive in Gaza” 監督:Nicolas Wadimoff
◎“Cleveland vs. Wall Street” 監督:Jean-Stéphane Bron
・“Guru - Bhagwan, His Secretary & His Bodyguard” 監督:Sabine Gisiger and Beat Häner
・“Romans d'ados (Teenage Stories)” 監督:Béatrice Bakhti
・“Unser Garten Eden (Our Garden of Eden)” 監督:Mano Khalil
◆アニメーション賞
・“Feu sacré (Sacred Fire)” 監督:Zoltán Horváth
・“Heimatland (Homeland)” 監督:Andrea Schneider、Loretta Arnold、Marius Portmann、Fabio Friedli
・“Land of the Heads” 監督:クロード・バラス(Claude Barras)、Cédric Louis
◎“Miramare” 監督:Michaela Müller
・“Schlaf (Sleep)” 監督:Claudius Gentinetta、Frank Braun
◆特別審査員賞
◎Gerald Damovsky(美術) “Sennentuntschi”
◆名誉賞
◎Marcel Hoehn(T&C Filmのプロデューサー)
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主な作品のノミネート&受賞状況は以下のようになっています。
・“Der Sandmann (The Sandman)”(0/3):作品・男優・脚本
・“Sennentuntschi”(0/3):作品・主演男優・作曲
・“Stationspiraten (Ward Pirates)”(1/3):作品・主演男優・助演
・“Cosa voglio di più (Come Undone)”(0/2):作品・脚本
・“La petite chambre (The Little Room)”(2/2):作品・脚本
・“180°”(1/2):助演・作曲
・“All That Remains”(1/1):主演女優
・“Sommervögel (Little Paradise)”(0/1):主演女優
・“Zu Zweit (The Two of Us)”(0/1):主演女優
・“How About Love”(0/1):助演
スイス映画賞は、部門数も多くなく、ノミネート枠も少ない小さな映画賞なので、最多受賞といっても知れていますが、米国アカデミー賞2011 外国語映画賞スイス代表作品の“La petite chambre (The Little Room)”が作品賞と脚本賞という主要2部門を制して(監督賞はありません)、最多受賞になりました。
老後の問題や病気、事件や事故など不測の事態によって唐突に寸断されてしまう「普通の生活」を描いた作品等、普遍的なテーマを扱った作品が多いようです。
まじめ過ぎるんじゃないかと言われれば、確かにそうなのですが、興行的ヒットはともかく、こうした映画賞に似合う作品が順当に賞を受賞している、ということができるでしょうか。
*へえ~、なるほど、そんな映画もあるのかあ~と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。
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・スイス映画賞2011 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_42.html
・スイス映画賞2010 発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_24.html
・映画祭&映画賞カレンダー 2010年12月~2011年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_48.html
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以下に主な受賞作品を簡単に紹介しておきます。
・“La petite chambre (The Little Room)”(スイス・ルクセンブルク) 監督:Stéphanie Chuat、Véronique Reymond
出演:フロランス・ロワレ=カイユ(Florence Loiret Caille)、ミシェル・ブーケ、エリック・カラヴァカ、Joël Delsaut、Valerie Bodson
物語:エドモンももう若くはない。しかし、彼は、老人ホームに入るのを頑なに拒んで、独りで闘っている。家の面倒を見てくれているローズも手を差し伸べてくれようとするが、彼はそれも断る。しかし、彼女は、そんなこともおかまいなしに、彼の生活に入り込んでくる。彼女は、彼が心臓が悪いのに手術もしないでいて、やがて何らかの騒ぎが起こるのを予感していたのだ。ある日、ついにその日はやってきて、エドモンもローズに頼らざるを得なくなる……。
ロカルノ国際映画祭2010 インターナショナル・コンペティション部門出品。
モントリール世界映画祭2010 フォーカス・オン・ワールド・シネマ部門出品。
米国アカデミー賞2011 外国語映画賞スイス代表作品。
・“Stationspiraten (Ward Pirates)” 監督:Michael Schaerer
出演:Scherwin Amini、Vincent Furrer、Max Hubacher、Nicolas Hugentobler
物語:15歳の子供たちががん病棟に入れられている。彼らは、同じ年の仲間との交流を通して、生きることを楽しみ、来るべきつらい未来に備えている……。
・“180°- Wenn deine Welt plötzlich Kopf steht”(スイス・独) 監督:Cihan Inan
出演:クリストファー・ブッフホルツ(Christopher Buchholz)、ゾフィー・ロイス(Sophie Rois)、Michael Neuenschwander、Benjamin Grüter、Carla Juri
物語:ある日の夕方。若い恋人どうしはいちゃいちゃし、主婦はテレビのメロドラマを観、看護婦は夜のシフトに入る前に噂話に華を咲かせ、流行のファッションに身を包んだカップルはラッシュアワーの中を車を走らせている。そんな中、ライフルを持った男が復讐のためにあるビルに入っていく。安全で、幸福な「普通の生活」が一瞬にして、失われていまう。恐ろしい出来事が終わった後、人々は愛と希望に気づかされる……。
・“All That Remains”(スイス) 監督:Pierre-Adrian Irle、Valentin Rotelli
出演:Isabelle Caillat、Olga Rosin、Travis Shakespeare、トシ・トダ(戸田年治)
物語:日本人のナカタは、長らく勤めた仕事を辞め、30年来の夢を果たすために旅に出る。彼は、途中で、東京から旅立とうとしていたエレンと出会い、一緒に伝説の海岸Umikongoを目指すことになる。一方、海を挟んで、カリフォルニアの海岸では、エレンの弟ベンがミステリアスな冒険をしていた。彼は、不幸な結婚生活から解放されて新しい人生を見つけようとしているヒッチハイカー、サラとめぐり合う。ベンは、ビッグサーの崖に進むが、それは彼にとって何としても乗り越えたいものであった。そんな頃、エレンの健康が思わしくなくなり、そこから2組4人の運命が交差する……。
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