ドイツ映画賞2011 ノミネーション発表!

 ドイツ映画賞2011のノミネーションが発表されました。(3月11日)

 ◆作品賞
 ・“Almanya-Willkommen in Deutschland” 監督:Yasemin Samdereli
 ・“Drei (Three)” 監督:トム・ティクヴァ
 ・“Der Ganz Grosse Traum” 監督:Sebastian Grobler
 ・“Goethe!( Young Goethe in Love)” 監督:フィリップ・シュテルツル(Philipp Stölzl)
 ・“Vincent Will Meer(Vincent Wants to Sea)” 監督:ラルフ・ヒュートナー(Ralf Huettner)
 ・“Wer Wenn Nicht Wir(If Not Us, Who?)” 監督:アンドレス・ファイエル(Andres Veiel)

 ◆監督賞
 ・Florian Cossen “Das Lied in Mir(The Day I Was Not Born)”
 ・トム・ティクヴァ “Drei (Three)”
 ・ヴィム・ヴェンダース “Pina”

 ◆主演男優賞
 ・アウグスト・ディール “Wer Wenn Nicht Wir(If Not Us, Who?)”
 ・アレクサンダー・フェーリング(Alexander Fehling) “Goethe!( Young Goethe in Love)”
 ・Florian David Fitz “Vincent Will Meer(Vincent Wants to Sea)”

 ◆主演女優賞
 ・ベルナデット・ヘアヴァーゲン(Bernadette Heerwagen) “Die Kommenden Tage(The Days to Come)”(監督:Lars Kraume)
 ・Lena Lauzemis “Wer Wenn Nicht Wir(If Not Us, Who?)”
 ・ゾフィー・ロイス(Sophie Rois) “Drei (Three)”

 ゾフィー・ロイスは、2009年に“Der Architekt (The Architect)”で助演女優賞を受賞しています。

 ◆助演男優賞
 ・Vedat Erincin “Shahada”(監督:Burhan Qurbani)
 ・ハイノ・フェルヒ(Heino Ferch) “Vincent Will Meer(Vincent Wants to Sea)”
 ・リッキー・ミューラー(Richy Muller) “Poll(The Poll Diaries)”(監督:クリス・クラウス)

 ◆助演女優賞
 ・メレット・ベッカー(Meret Becker) “Boxhagener Platz”(監督:Matti Geschonneck)
 ・Katharina Müller-Elmau “Vincent Will Meer(Vincent Wants to Sea)”
 ・Beatriz Spelzini “Das Lied in Mir(The Day I Was Not Born)”

 ◆脚本賞
 ・Miraz Bezar “Mîn Dit-Die Kinder von Diyarbakir”(監督:Miraz Bezar)
 ・Florian David Fitz “Vincent Will Meer(Vincent Wants to Sea)”
 ・Nesrim Samdereli、Yasemin Samdereli “Almanya-Willkommen in Deutschland”

 ◆撮影賞
 ・Matthias Fleischer “Das Lied in Mir(The Day I Was Not Born)”
 ・ダニーラ・ナップ(Daniela Knapp) “Poll(The Poll Diaries)”
 ・マルティン・ランガー(Martin Langer) “Der Ganz Große Traum”

 ◆編集賞
 ・マティルド・ボンフォワ(Mathilde Bonnefoy) “Drei (Three)”
 ・ユーリ・クリステン(Ueli Christen) “Wir Sind Die Nacht(We Are The Night)”(監督:デニス・ガンゼル)
 ・Hansjörg Weißbrich “Wer Wenn Nicht Wir(If Not Us, Who?)”

 Hansjörg Weißbrichは、前回“Strum”で受賞しています。

 ◆美術賞
 ・ジルク・ビューア(Silke Buhr) “Poll(The Poll Diaries)”
 ・クリスティアン・M・ゴルトベック(Christian M. Goldbeck) “Wer Wenn Nicht Wir(If Not Us, Who?)”
 ・ウド・クラマー(Udo Kramer) “Goethe!( Young Goethe in Love)”

 クリスティアン・M・ゴルトベックは、2009年に『クラバート ― 謎の黒魔術』“Krabat”でノミネートされています。
 ウド・クラマーは、2009年に『アイガー北壁』でノミネートされています。

 ◆衣裳デザイン賞
 ・モニカ・ジェイコブス(Monika Jacobs) “Der Ganz Große Traum”
 ・Thomas Olah “Jud Süß-Film ohne Gewissen(Jew Suss – Rise and Fall)”(監督:オスカー・レーラー)
 ・ジョイア・ラスペ(Gioia Raspe) “Poll(The Poll Diaries)”

 ◆メイキャップ賞
 ・Kitty Kratschke、Heike Merker “Goethe!( Young Goethe in Love)”
 ・Bjorn Rehbein “Jud Süß-Film ohne Gewissen(Jew Suss – Rise and Fall)”
 ・Susana Sánchez “Poll(The Poll Diaries)”

 ◆音響デザイン賞
 ・マンフレート・バーナッハ(Manfred Banach)、Christian Conrad、Tschangis Chahrokh “Jerry Cotton”(監督:Cyrill Boss、Philipp Stennert)
 ・アンスガー・フレーリッヒ(Ansgar Frerich)、Sabine Panossian、Niklas Kammertons “Pianomania-Die Suche Nach dem Perfekten Klang”(監督:Robert Cibis、Lilian Franck)
 ・Frank Kruse、マティアス・レンベルト(Matthias Lempert)、Arno Wilms “Drei (Three)”

 ◆作曲賞
 ・マティアス・クライン(Matthias Klein) “Das Lied in Mir(The Day I Was Not Born)”
 ・ハイコ・マイレ(Heiko Maile) “Wir Sind Die Nacht(We Are The Night)”
 ・トム・ティクヴァ、ジョニー・クリメック(Johnny Klimek)、ラインホルト・ハイル(Reinhold Heil)、Gabriel Isaac Mounsey “Drei (Three)”

 ◆ドキュメンタリー賞
 ・“Kinshasa Symphony” 監督:Claus Wischmann、Martin Baer
 ・“Pina” 監督:ヴィム・ヴェンダース

 ◆児童映画賞
 ・“Chandani und Ihr Elefant(Chandani And Her Elephant)” 監督:Arne Birkenstock
 ・“Konferentz der Tiere(Animals United)” 監督:Holger Tappe、ラインハルト・クロス(Reinhard Klooss)

 ※ 前回は、1部門につきノミネーション枠は4つだったのですが、今回は3枠になったようです(元に戻しただけ?)。

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 主な作品のノミネート状況は以下の通りです。

 ・“Drei(Three)”(6):作品・監督・主演女優・編集・音響・作曲
 ・“Poll(The Poll Diaries)”(6):助演男優・助演女優・撮影・美術・衣裳・メイク
 ・“Vincent Will Meer(Vincent Wants to Sea)”(5):作品・主演男優・助演男優・助演女優・脚本
 ・“Wer Wenn Nicht Wir(If Not Us, Who?)”(5):作品・主演男優・主演女優・編集・美術
 ・“Goethe!( Young Goethe in Love)”(4):作品・主演男優・美術・メイク
 ・“Das Lied in Mir(The Day I Was Not Born)”(4):監督・助演女優・撮影・作曲
 ・“Der Ganz Grosse Traum”(3):作品・撮影・衣裳
 ・“Almanya-Willkommen in Deutschland”(2):作品・脚本
 ・“Wir Sind Die Nacht(We Are The Night)”(2):編集・作曲
 ・“Jud Süß-Film ohne Gewissen(Jew Suss – Rise and Fall)”(2):衣裳・メイク
 ・“Pina”(2):監督・ドキュメンタリー
 ・“Die Kommenden Tage(The Days to Come)”(1):主演女優
 ・“Shahada”(1):助演男優
 ・“Boxhagener Platz”(1):助演女優
 ・“Mîn Dit-Die Kinder von Diyarbakir”(1):脚本
 ・“Jerry Cotton”(1):音響
 ・“Pianomania-Die Suche Nach dem Perfekten Klang”(1):音響

 ドイツの映画賞は、既にバイエルン映画賞やドイツ映画批評家協会賞が発表されていますが、ドイツ映画賞は、それらよりも対象期間が新しく、ベルリン国際映画祭2011に出品されたばかりの“Wer wenn nicht wir (If Not Us, Who?)”や“Pina”、“Almanya-Willkommen in Deutschland”、さらには、ドイツでも2月に公開されたばかりの“Der Ganz Große Traum”もノミネート作品に含まれています。

 その中では、ベネチア国際映画祭2010 コンペティション部門出品の“Drei(Three)”と、“Poll(The Poll Diaries)”が、6部門ノミネートで最多ノミネートになっています。
 この2作品は、ノミネーションがほとんど重なっていないので、賞を奪い合うこともなく、最終的にも最多受賞かそれに近い受賞結果を残すのではないかと思われます。
 前回は、『白いリボン』が13ノミネートのうち10部門で受賞を果たすという圧勝ぶりでしたが、今年はそこまでのノミネートはなく、最多受賞でも6部門止まりということになります。

 前年度助演男優賞受賞のユストゥス・フォン・ドーナニーや、主演男優賞ノミネートのデーヴィト・シュトリーゾフは、今回、ノミネートこそされていませんが、高い評価を受ける作品に連続してオファーされるような実力派の俳優となっているようです(下記参照)。

 上記作品では、“Goethe!( Young Goethe in Love)”と“Pina”がギャガ配給で日本でも劇場公開されることが発表されています。
 “Pina”は、3D作品なので、ミニシアター系の劇場では上映できるところが限られてしまいますが、新宿ピカデリーかバルト9かTOHOシネマズ六本木ヒルズでの公開ということになるのでしょうか。

 ドイツ映画賞2011の結果発表は、4月8日です。

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 主なノミネート作品について以下に簡単に紹介しておきたいと思います。

 ・“Drei(Three)”(独) 監督:トム・ティクヴァ
 出演:ゾフィー・ロイス、セバスティアン・シッパー(Sebastian Schipper)、デーヴィト・シュトリーゾフ(Devid Striesow)
 物語:40代前半の夫婦ハンナとシモンがベルリンで暮らしている。それぞれ別々に、若い男性アダムと出会い、恋に落ちてしまう。やがてハンナが妊娠していることがわかるが、どっちが父親なのかがわからないのだった……。
 ベネチア国際映画祭2010 コンペティション部門出品。
 トロント国際映画祭2010 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 バイエルン映画賞2011 監督賞・女優賞(ゾフィー・ロイス)受賞。
 ドイツ映画批評家協会賞2011 男優賞(デーヴィト・シュトリーゾフ)・女優賞(ゾフィー・ロイス)受賞。

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 ・“Poll(The Poll Diaries)”(独・オーストリア・エストニア) 監督:クリス・クラウス
 出演:Paula Beer、エドガー・セルジュ(Edgar Selge)、Tambet Tuisk、Jeanette Hain
 物語:1914年の夏。オダ・シェーファーは、母の死をきっかけに、ベルリンから、ドイツ系ロシア貴族の血を引く一族の持つエストニアの土地に移り住むことになる。父は、外科医で、彼は、オダに、母の棺とともに、双頭の胎児のビン詰を運ぶように頼んでいたが、それは彼のグロテスクなコレクションに収めるためであった。彼は、オダが、落ち着いて、猫の遺体の縫合をやってのけるのを見て、娘の中に自分と同じ血が流れていると感じるが、実は、彼とオダとの共通点は科学に対する好奇心しかないのだった(それをオダ自身は気づいていたが、父は理解していなかった)。父が強迫観念にかられたように実験に傾倒していくのに対して、オダは、持ち前の知性で、的確に物事の是非を学んでいくのだった。ある日、オダは、大怪我をしたアナーキストを見つけて、手当てするが、やがてそのことが家族を思いも拠らぬ危機に陥らせることになる……。
 『4分間のピアニスト』のクリス・クラウス監督の最新作。
 バイエルン映画賞2011 男優賞(エドガー・セルジュ)・美術賞・新人女優賞(Paula Beer)受賞。

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 ・“Vincent will Meer(Vincent Wants to Sea)”(独) 監督:ラルフ・ヒュートナー(Ralf Huettner)
 出演:Florian David Fitz、Karoline Herfurth、Heino Ferch、Katharina Müller-Elmau
 物語:フィンセントは、クリニックで知り合った拒食症のマリーとそのルームメイトのアレックスとともに、死んだ母がもう一度見たかったという海を見るために、ロゼ医師の車を盗んで、イタリアへと向かう……。
 バイエルン映画賞2011 脚本賞・観客賞受賞。

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 ・“Wer wenn nicht wir (If Not Us, Who?)”(独) 監督:アンドレス・ファイエル(Andres Veiel)
 出演:アウグスト・ディール、Lena Lauzemis、Alexander Fehling
 物語:1960年代初めの西ドイツ。しばらくは国も平穏であった。ベルンヴァルトは、チュリンゲンで学ぶ学生で、ヴァルター・イェンスの修辞学のゼミに出席していた。彼の夢は作家になることで、毎晩のようにタイプライターをたたいていた。また、彼は、“血と土”のイデオロギーの支持者として、ナチに祝福された詩人である父ヴィルを守らなければならなかった。彼の住む土地は、過去のために窒息死させられそうな状態であった。戦争はまだ15年前のことに過ぎず、旧ナチは権力の座に戻りつつあり、誰も戦争犯罪について語ろうとはしなかった。ある日、ベルンヴァルトは、グドルン・エンスリンと彼女の友だちデルテと出会う。3人は共同生活を始め、まもなくベルンヴァルトとグドルンが親密な関係になる。1964年、2人は西ベルリンにいて、彼らは左翼のボヘミアン・グルーブに参加する。社会民主党がキリスト教連合と大連合を組み、彼らも臨時議会野党運動(Extraparliamentary Opposition movement)に加わる。世界中で、社会的、政治的運動が巻き起こる。自由化運動、学生紛争、ブラック・パンサー、そしてドラッグとロックンロール。歴史の流れは、容赦なく、一時は、運動によって、針路は変えられるようにも思われた。我々ではなくて誰がやるのか。今ではなくていつやるのか。やがて彼らの前にもう1人の人物、アンドレアス・バーダーが登場する。そして、彼らの活動は過激さを増していく……。
 ベルリン国際映画祭2011 コンペティション部門出品。

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 ・“Goethe!(Young Goethe in Love)”(独) 監督:フィリップ・シュテルツル(Philipp Stölzl)
 出演:アレクサンダー・フェーリング(Alexander Fehling)、Miriam Stein、モーリッツ・ブライプトロイ、フォルカー・ブルッヒ(Volker Bruch)、ブルクハルト・クラウスナー(Burghart Klaußner)、ヘンリー・シュプヒェン(Henry Hübchen)、ハンス=マイケル・レバーグ(Hans-Michael Rehberg)
 物語:1772年のドイツ。若きゲーテは、司法試験に落ちて、人生を立て直すために、父親によって退屈な小さな町に送られていた。最初は、彼も、最高裁で活躍するために、大いなる努力をし、先輩のケストナーも感心する。しかし、そこに、ロッテが登場し、これまでに経験したことのないほどの恋に落ちてしまう。だが、当のロッテは、ケストナーと婚約中なのだった……。
 『若きウェルテルの悩み』のベースになった若きゲーテの恋を映画化した作品。
 パームスプリングス国際映画祭2011 観客賞次点。
 ドイツ映画批評家協会賞2011 作品賞ノミネート。

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 ・“Das Lied in mir (The Day I Was Not Born)”(独・アルゼンチン) 監督:Florian Micoud Cossen
 出演:ジェシカ・シュヴァルツ(Jessica Schwartz)、ミヒャエル・グヴィスデク(Michael Gwisdek)、Raphael Ferro、Beatriz Spelzini、Carlos Portaluppi、Alfredo Castellani
 物語:31歳のマリアは、チリへの旅の途中に立ち寄ったブエノスアイレスで、自分が意味のわからないままに口ずさんでいた童謡がここアルゼンチン発祥のものらしいことを知って驚く。そして、そのことを電話で父に話した後、しばらくこの街をぶらついてみることにする。2日後、彼女のホテルに突然父がやってくる。父は、70年代の独裁政権時代にマリアを養女に貰い、ドイツに連れ帰ったのだと話す。父は、娘を失いたくないという思いを抱きつつ、娘と2人で、娘の実の両親を捜すことにする。
 モントリオール世界映画祭2010 ワールド・コンペティション部門出品。国際批評家連盟賞&エキュメニカル審査員賞&観客賞受賞。
 チューリヒ映画祭2010 ドイツ映画コンペティション部門出品。最優秀作品賞受賞。
 バイエルン映画賞2011 撮影賞受賞。

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 ・“Der Ganz Große Traum”(独) 監督:Sebastian Grobler
 出演:ダニエル・ブリュール、ブルクハルト・クラウスナー(Burghart Klaußner)、トマス・ティーマ(Thomas Thieme)、ユストゥス・フォン・ドーナニー(Justus von Dohnányi)、Jürgen Tonkel
 物語:1874年。コンラット・コッホは、Braunschweiger Martino- Katharineumに英語教師として採用される。彼は、生徒たちに関心を持ってもらうためには、何か特別なことをしなければならないと考えるが、そこで思いついたのが、イギリス滞在中に彼が知り、ドイツにはまだ伝わっていなかったサッカーだった。彼の試みは成功し、生徒たちはサッカーに夢中になる。しかし、それは、逆に、一部の教師や父兄たちに彼のプロイセン魂を疑われることになる。彼と生徒たちは、彼が教師としてとどまるために闘わなければならなくなる……。

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 ・“Almanya-Willkommen in Deutschland”(独) 監督:Yasemin Samdereli
 出演:Vedat Erincin、Fahri Yardim、Aylin Tezel、Lilay Huser、Demet Gül、Denis Moschitto、Petra Schmidt-Schaller
 1964年9月10日、ドイツへの外国人出稼ぎ労働者が1000000人に達する。この映画は1000001人目の出稼ぎ労働者Hüseyin Yilmazとその家族の45年におよぶ物語で、Yasemin Samdereliが監督を、その妹が脚本家を務めている。
 物語:6歳のCenk Yilmazは、ドイツ人のサッカーチームにもトルコ人のサッカーチームにも入れてもらえず、自分のアイデンティティーに悩み始める。そんな時、22歳のいとこCananが、おじいちゃんであるHüseyin Yilmazのことについての話を聞かせてくれる。Hüseyin Yilmazがドイツに住んでしばらく経った頃、彼は、予告なしにトルコに家を買ったことを家族に告げ、家族全員でトルコに帰ることに決める。しかし、それは思いも寄らぬ結果を迎える……。
 ベルリン国際映画祭2011 アウト・オブ・コンペティション部門出品。

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 ・“Wir sind die Nacht(We are the Night)”(独) 監督:デニス・ガンゼル(Dennis Gansel)
 出演:カロリーネ・ヘルフルト(Karoline Herfurth)、ニーナ・ホス、ジェニファー・ウルリッヒ(Jennifer Ulrich)、Anna Fischer、マックス・リーメルト(Max Riemelt)、Waléra Kanischtscheff
 物語:ルイーサとノラとシャルロットはバンパイアで、いつも血に飢えていた。ルイーサは、バーで見つけたレナを餌食にし、彼女を仲間に誘い込む。失踪したレナを、警察と、レナの恋人のトムが探しまわり、ついにトムがルイーサと一緒にいるレナを発見する。彼は、改めて自分がいかにレナを愛しているかに気づくが、それはルイーサの嫉妬心を煽ることになるのだった。
 シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2010オフィシャル・ファンタスティック・セレクション-コンペティション部門出品。

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 ・“Jud Süß – Film ohne Gewissen(Jew Suss – Rise and Fall)”(独・オーストリア) 監督:オスカー・レーラー
 出演:トビアス・モレッティ(Tobias Moretti)、マルティナ・ゲデック、モーリッツ・ブライプトロイ、ユストゥス・フォン・ドーナニー(Justus von Dohnanyi)、アーミン・ローデ(Armin Rohde)
 物語:1940年のドイツ。フェルディナンド・マリアンは、ファイト・ハーマン監督のプロパガンダ映画“Jud Süß”(ユダヤ人ジュース)の主役に抜擢される。彼の栄光は、この映画がベネチア国際映画祭でプレミア上映されるまで続くが、その頃になって、彼もようやくこの映画の持っている社会的な意味や危険性を認識し始める。彼の友人のユダヤ人たちは移民を始め、彼も、家族をユダヤ人の友人の別荘に隠すが、家族はメイドの密告で見つかってしまう。彼は、自棄になって酒に溺れる。しかし、その行為がまた非難の対象となり、ゲッペルスの不興を買って、妻が国外追放になってしまう。チェコ人の愛人ブラスタももう彼を守ることはできない……。
 ベルリン国際映画祭2010 コンペティション部門出品。
 オーストリア映画賞2011- 4部門ノミネート(男優賞・男優賞・美術賞・メイキャップ賞)。

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 ・“Pina”(独・仏) 監督:ヴィム・ヴェンダース
 出演:Ensemble Tanztheater Wuppertal Pina Bausch
 2009年夏に亡くなった、ドイツの偉大なるコレオグラファー、ピナ・バウシュについてのドキュメンタリー。本作では、劇場を飛び出して、街へ、そして、彼女のホームであり、彼女が35年以上にわたってクリエイティブな活動を行なったヴッパータールへと出て、彼女の肖像を描き出そうとしている。
 監督であるヴェンダースと彼女との出会いは、1985年で、彼女のステージを観たヴェンダースは圧倒され、そこから2人は友情関係で結ばれることになる。すぐに彼女をフィーチャーした映画を作ろうというプロジェクトも立ち上がるが、彼女をとらえるには映画というメディアでは十分ではないとヴェンダースが考えたことから長らく映画化は実現しなかった。それが変わったのは、2007年にヴェンダースがU2のコンサート映画『U2-3D』を観てからで、3Dであれば、彼女の、動きとジェスチャーと語りと音楽が一体化したユニークなアートをとらえることができるのではないかと考えたという。
 ベルリン国際映画祭2011 アウト・オブ・コンペティション部門出品。

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 ・“Die kommenden Tage(Day to Come)”(独) 監督:Lars Kraume
 出演:ベルナデット・ヘアヴァーゲン(Bernadette Heerwagen)、ダニエル・ブリュール、アウグスト・ディール、ヨハンナ・ヴォカレク
 物語:未来への希望と不安に揺れる3人の姉弟の物語。ラウラは大学を卒業して、愛するハンスと子供たちと暮らす道を選ぶのかどうか決めなければならなかった。セシリアは、コンスタンチンへの報われない愛の深みにはまっていた。末っ子のフィリップは、アジアでの油田開発で絶望的な戦いをしていた……。
 ドイツ映画批評家協会賞2011 音楽賞受賞。

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 ・“Shahada”(独) 監督:Burhan Qurbani
 出演:Maryam Zaree、Carlo Ljubek、Jeremias Acheampong、セルゲイ・モヤ(Sergej Moya)、Vedat Erincin
 物語:主人公は、ベルリンに住む、マリアムとサミールとイスマイルという3人の若いイスラム教徒。マリアムは、西欧風の生活にすっかり馴染んでいて、楽しいことが大好き。そんな娘をシングルファーザーでイスラム教の導師でもあるヴェダットは心配していたが、ある日、マリアムが妊娠していることがわかる。ナイジェリア人のサミールはドイツ人のダニエルと仲がよく、一緒にコーランの授業も受けていた。やがて、ダニエルは、サミールのことを友達以上の存在として感じていることに気づく。イスマイルは、家族を持つ30代の警官で、3年前に彼の銃の暴発により瀕死の重傷を負わせた女性と偶然にめぐり逢い、すっかり動揺してしまう。マリアム、サミール、イスマイルの3人の物語は、ヴェダットが務めているモスクで交わる。
 タイトルの「シャハダ」とは、イスラム教信仰の核である「信仰の告白」のこと。
 ベルリン国際映画祭2010 コンペティション部門出品。ドイツ・アートハウスシネマ組合賞(Prize of the Guild of German Art House Cinemas)受賞。

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 ・“Boxhagener Platz”(独) 監督:Matti Geschonneck
 出演:Gudrun Ritter、Samuel Schneider、ホルスト・クラウゼ(Horst Krause)、ミヒャエル・グヴィスデク(Michael Gwisdek)、ユルゲン・フォーゲル(Jürgen Vogel)
 物語:西側では学生運動が起こり、セックス革命が吹き荒れていた1968年。東ベルリンのボクサーハーゲナープラッツでは、オッティおばあちゃんと12歳の孫のホルガーが、彼らにとっての特別な冒険をしていた。オッティは、これまで5回の結婚をし、今また、彼女の前に、元ナチのフィッシュ-=ヴィンクラーと元スパクタカス・ファイターのカール・ヴェグナーが現れ、6度目の結婚も近いと思われた。オッティは、カールと恋に落ち、フィッシュ=ヴィンクラーは突然死を遂げる。探偵ごっこの好きなホルガーは、その過程で、愛と1968年の「革命」について多くを学ぶ……。
 ベルリン国際映画祭2010 ベルリナーレ・スペシャル部門出品。
 モスクワ国際映画祭2010 コンペティション部門出品。

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 ・“Mîn Dit-Die Kinder von Diyarbakir(The Children of Diyarbakir)”(トルコ・独) 監督:Miraz Bezar
 物語:1990年代のクルディスタン。10歳の少女とその弟の両親が彼らの見ている前で軍隊に殺され、頼る人もない二人は、彼らだけで生き抜かなければならなくなる。
 サンセバスチャン国際映画祭2009 GAZTEA Youth Award受賞。
 イスタンブール国際映画祭2010 最優秀監督賞受賞。
 ワルシャワ国際映画祭2010 1-2コンペティション部門出品。
 釜山国際映画祭2010 特集「クルディスタン映画:征服せられざる精神(Kurdish Cinema,The Unconquered Sprit)」出品。

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 ・“Jerry Cotton”(独) 監督:Cyrill Boss、Philipp Stennert
 出演:Christian Tramitz、クリスティアン・ウルメン(Christian Ulmen)、モニカ・クルス(Monica Cruz)、ハイノ・フェルヒ(Heino Ferch)、クリスティアーネ・パウル(Christiane Paul)、モーリッツ・ブライプトロイ、Janek Rieke、Juergen Tarrach、Joram Voelklein、 ヘルベルト・クナウプ(Herbert Knaup)
 物語:FBIのエージェントで、ニューヨークで活躍しているジェリー・コットンは、非の打ちどころのない経歴の持ち主だった。しかし、そんな彼が、ボスであるダリル・D・ザナックから二重殺人の疑いで告発されてしまう。容疑は、確実な犯罪の証拠が挙がっていないのにも拘らず、己の復讐心のためにギャングのボス、サミー・セラーノを殺害し、それを目撃したFBIのパートナー、テッド・コンロイもまた手にかけた、というものだった。彼は、自分の無実を晴らすために、逃亡し、真犯人を突き止めようとする……。
 ドイツ映画批評家協会賞2011 音楽賞ノミネート。

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 ・“Pianomania-Die Suche Nach dem Perfekten Klang”(独・オーストリア) 監督:Lilian Franck、Robert Cibis
 スタインウェイのピアノの調律師Stefan Knüpferについてのドキュメンタリー。コンサートの裏側で、クライアントが求める完璧な調律をするための彼の姿をとらえる。
 ヴァリャドリッド国際映画祭2009出品。
 ヨーロッパ映画賞2009 ドキュメンタリー賞ノミネート。
 オーストリア映画賞2011 音楽賞ノミネート。

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 *当ブログ記事

 ・バイエルン映画賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_36.html
 ・ドイツ映画批評家協会賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201102/article_26.html

 ・ドイツ映画賞2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201004/article_24.html
 ・ドイツ映画賞2009 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200904/article_13.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年12月~2011年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_48.html

 追記:
 ・ドイツ映画賞2011 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201105/article_17.html

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