スイス版「砂の男」とか、藁人形映画とか、戸田年治さん主演作とか スイス映画賞2011ノミネ~!
スイス映画賞2011のノミネーションです。(1月26日発表)
スイス映画と言って思い浮かぶのは、ダニエル・シュミットとかアラン・タネールとゴダール、最近ではベティナ・オベルリとかで、日本人にはあんまり馴染みがないといえば確かにそうなのですが、これらの監督以外にも、フランスとかドイツとかイタリアとかとの共同製作作品として、スイス映画という認識がないままに観ているスイス映画があったりもします。
このスイス映画賞でも、昨年は島田雅彦原作の映画化作品とかもありましたし(結局、この作品も日本未紹介のままで終わってしまうのでしょうか)、こまめに映画を観ているような人であれば、必ずどこかでとっかかりがあるような作品が毎年何本かはノミネートされたりしているようです。
さて、今年は――
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◆作品賞
・“Cosa voglio di più (Come Undone)” 監督:シルヴィオ・ソルディーニ
・“Der Sandmann (The Sandman)” 監督:ペーター・ルイジ(Peter Luisi)
・“La petite chambre (The Little Room)” 監督:Stéphanie Chuat、Véronique Reymond
・“Sennentuntschi” 監督:Michael Steiner
・“Stationspiraten (Ward Pirates)” 監督:Michael Schaerer
◆主演男優賞
・Fabian Krüger “Der Sandmann (The Sandman)”
・アンドレア・ツォック(Andrea Zogg) “Sennentuntschi”
・Scherwin Amini “Stationspiraten (Ward Pirates)”
◆主演女優賞
・Isabelle Caillat “All That Remains”(監督:Pierre-Adrian Irle、Valentin Rotelli)
・サビーネ・ティモテオ(Sabine Timoteo) “Sommervögel (Little Paradise)”(監督:Paul Riniker)
・Linda Olsansky “Zu Zweit (The Two of Us)”(監督:Barbara Kulcsar)
◆助演賞
・Carla Juri “180°- Wenn deine Welt plötzlich Kopf steht”(監督:Cihan Inan)
・Martin Hug “How About Love”(監督:Stefan Haupt)
・シュテファン・クルト(Stefan Kurt) “Stationspiraten (Ward Pirates)”
◆脚本賞
・シルヴィオ・ソルディーニ “Cosa voglio di più (Come Undone)”
・ペーター・ルイジ(Peter Luisi) “Der Sandmann (The Sandman)”
・Stéphanie Chuat 、Véronique Reymond “La petite chambre (The Little Room)”
◆作曲賞
・Great Garbo (Diego Baldenweg, Lionel Vincent Baldenweg, Nora Baldenweg) “180°- Wenn deine Welt plötzlich Kopf steht”
・Marcel Vaid “Goodnight Nobody”
・アドリアン・フルティガー(Adrian Frutiger) “Sennentuntschi”
◆短編映画賞
・“Die Praktikantin (The Intern)” 監督:ペーター・ルイジ(Peter Luisi)
・“Le Miroir (The Mirror)” 監督:Ramon & Pedro
・“Little Fighters” 監督:Ivana Lalovic
・“MAK” 監督:Géraldine Zosso
・“Yuri Lennon's Landing On Alpha 46” 監督:Anthony Vouardoux
◆ドキュメンタリー賞
・“Aisheen – Still Alive in Gaza” 監督:Nicolas Wadimoff
・“Cleveland vs. Wall Street” 監督:Jean-Stéphane Bron
・“Guru - Bhagwan, His Secretary & His Bodyguard” 監督:Sabine Gisiger and Beat Häner
・“Romans d'ados (Teenage Stories)” 監督:Béatrice Bakhti
・“Unser Garten Eden (Our Garden of Eden)” 監督:Mano Khalil
◆アニメーション賞
・“Feu sacré (Sacred Fire)” 監督:Zoltán Horváth
・“Heimatland (Homeland)” 監督:Andrea Schneider、Loretta Arnold、Marius Portmann、Fabio Friedli
・“Land of the Heads” 監督:クロード・バラス(Claude Barras)、Cédric Louis
・“Miramare” 監督:Michaela Müller
・“Schlaf (Sleep)” 監督:Claudius Gentinetta、Frank Braun
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主な作品のノミネート状況は以下のようになっています。
・“Der Sandmann (The Sandman)”(3):作品・男優・脚本
・“Sennentuntschi”(3):作品・主演男優・作曲
・“Stationspiraten (Ward Pirates)”(3):作品・主演男優・助演
・“Cosa voglio di più (Come Undone)”(2):作品・脚本
・“La petite chambre (The Little Room)”(2):作品・脚本
・“180°”(2):助演・作曲
・“All That Remains”(1):主演女優
・“Sommervögel (Little Paradise)”(1):主演女優
・“Zu Zweit (The Two of Us)”(1):主演女優
・“How About Love”(1):助演
イタリアのシルヴィオ・ソルディーニ監督作品がノミネートされていること、ペーター・ルイジ監督作品が短編と長編と両方でノミネートされているのが注目されます。
あとは、主要キャスト4人のうちの1人として日本人俳優の戸田年治さんが出演している“All That Remains”も気になります。
戸田年治さんは、キャリア30年以上のベテランで、『硫黄島からの手紙』のほか、『ジャスト・マリッジ』『もしも昨日が選べたら』『パール・ハーバー』『GODZILLA ゴジラ』『ER』『フラッシュフォワード』など、アメリカのテレビ・シリーズや映画を中心に活躍されています。詳しいことはわかりませんが、“All That Remains”ほど大きな役柄はほとんど初めてなのではないでしょうか。
賞レース的には、ここでは2部門しかノミネートされていませんが、米国アカデミー賞2011外国語映画賞スイス代表作品である“La petite chambre (The Little Room)”がどういう扱いを受けるのかということも気になります。“Der Sandmann (The Sandman)”や“Sennentuntschi”は作品賞向きの作品ではないような気もしますし。
結果の発表は、3月17日です。
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主なノミネート作品について以下に簡単に紹介しておきます。
・“Der Sandmann (The Sandman)” 監督:ペーター・ルイジ(Peter Luisi)
出演:Fabian Krüger、Irene Brügger、Beat Schlatter
物語:ある天気のいい朝、ベノは、ベッドの中に砂があるのを見つける。彼は、それを無視するが、日ごと砂の量が増えてくる。とうとうにっちもさっちもいかなくなった彼は、アパートの階下でコーヒーショップを開いているサンドラに助けを求める。ベノは、あまりにも情熱的なのでサンドラのことが苦手だったが、なぜか、その日から、ベノはサンドラのことを夢に見始める。果たして、砂とサンドラには関係があるのだろうか?
・“Sennentuntschi”(スイス) 監督:Michael Steiner
出演:アンドレア・ツォック(Andrea Zogg)、Roxane Mesquida、Joel Basman、Rebecca Indermaur
物語:アルプスに伝わるSennentuntschiの神話に関する物語。Sennentuntschiとは、遊牧民の間に伝わる藁人形で、日本おそれと同様に復讐のために使われる。主人公は、自分を虐待した3人の男たちに復讐するためにSennentuntschiを使う……。
・“Stationspiraten (Ward Pirates)” 監督:Michael Schaerer
出演:Scherwin Amini、Vincent Furrer、Max Hubacher、Nicolas Hugentobler
物語:15歳の子供たちががん病棟に入れられている。彼らは、同じ年の仲間との交流を通して、生きることを楽しみ、来るべきつらい未来に備えている……。
・“Cosa voglio di più (Come Undone/ What More Do I Want)”(伊・スイス) 監督:シルヴィオ・ソルディーニ
出演:ピエルフランチェスコ・ファビーノ(Pierfrancesco Favino)、アルバ・ロルヴァケル、ジュゼッペ・バティストン(Guiseppe Battiston)
物語:アンナは、たぶんこれが自分が望んだものなんだろうなというものを手に入れている。仕事、家族、愛するパートナー。何か足りないとすれば、もう1歩先に進む勇気かもしれない。物理的には満足しているはずのアンナは、しかし、妻子持ちのドメニコと不倫をしてしまう
ベルリン国際映画祭2010 ベレリナーレ・スペシャル部門出品。
イタリア ゴールデングローブ賞2010-5部門ノミネート。
・“La petite chambre (The Little Room)”(スイス・ルクセンブルク) 監督:Stéphanie Chuat、Véronique Reymond
出演:フロランス・ロワレ=カイユ(Florence Loiret Caille)、ミシェル・ブーケ、エリック・カラヴァカ、Joël Delsaut、Valerie Bodson
物語:エドモンももう若くはない。しかし、彼は、老人ホームに入るのを頑なに拒んで、独りで闘っている。家の面倒を見てくれているローズも手を差し伸べてくれようとするが、彼はそれも断る。しかし、彼女は、そんなこともおかまいなしに、彼の生活に入り込んでくる。彼女は、彼が心臓が悪いのに手術もしないでいて、やがて何らかの騒ぎが起こるのを予感していたのだ。ある日、ついにその日はやってきて、エドモンもローズに頼らざるを得なくなる……。
ロカルノ国際映画祭2010 インターナショナル・コンペティション部門出品。
モントリール世界映画祭2010 フォーカス・オン・ワールド・シネマ部門出品。
米国アカデミー賞2011 外国語映画賞スイス代表作品。
・“180°- Wenn deine Welt plötzlich Kopf steht”(スイス・独) 監督:Cihan Inan
出演:クリストファー・ブッフホルツ(Christopher Buchholz)、ゾフィー・ロイス(Sophie Rois)、Michael Neuenschwander、Benjamin Grüter、Carla Juri
物語:ある日の夕方。若い恋人どうしはいちゃいちゃし、主婦はテレビのメロドラマを観、看護婦は夜のシフトに入る前に噂話に華を咲かせ、流行のファッションに身を包んだカップルはラッシュアワーの中を車を走らせている。そんな中、ライフルを持った男が復讐のためにあるビルに入っていく。安全で、幸福な「普通の生活」が一瞬にして、失われていまう。恐ろしい出来事が終わった後、人々は愛と希望に気づかされる……。
・“All That Remains”(スイス) 監督:Pierre-Adrian Irle、Valentin Rotelli
出演:Isabelle Caillat、Olga Rosin、Travis Shakespeare、トシ・トダ(戸田年治)
物語:日本人のナカタは、長らく勤めた仕事を辞め、30年来の夢を果たすために旅に出る。彼は、途中で、東京から旅立とうとしていたエレンと出会い、一緒に伝説の海岸Umikongoを目指すことになる。一方、海を挟んで、カリフォルニアの海岸では、エレンの弟ベンがミステリアスな冒険をしていた。彼は、不幸な結婚生活から解放されて新しい人生を見つけようとしているヒッチハイカー、サラとめぐり合う。ベンは、ビッグサーの崖に進むが、それは彼にとって何としても乗り越えたいものであった。そんな頃、エレンの健康が思わしくなくなり、そこから2組4人の運命が交差する……。
・“Land of the Heads(Au pays des têtes))”(カナダ・スイス) 監督:クロード・バラス(Claude Barras)、Cédric Louis
物語:エミールは、不幸せなバンパイアで、世界が闇に沈む頃、いつもの気の進まない仕事を始める。彼は、専制的な女主人に仕えていて、彼女は大嫌いな皺を究極のやり方で取り除こうとしているのだった……。
ザグレブ、アヌシー、オタワの各アニメーションフェスティバル2010、およびズリーン国際映画祭2010、シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2010でも上映されました。
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*当ブログ記事
・スイス映画賞2010 発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_24.html
・映画祭&映画賞カレンダー 2010年12月~2011年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_48.html
追記:
・スイス映画賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201103/article_17.html
スイス映画と言って思い浮かぶのは、ダニエル・シュミットとかアラン・タネールとゴダール、最近ではベティナ・オベルリとかで、日本人にはあんまり馴染みがないといえば確かにそうなのですが、これらの監督以外にも、フランスとかドイツとかイタリアとかとの共同製作作品として、スイス映画という認識がないままに観ているスイス映画があったりもします。
このスイス映画賞でも、昨年は島田雅彦原作の映画化作品とかもありましたし(結局、この作品も日本未紹介のままで終わってしまうのでしょうか)、こまめに映画を観ているような人であれば、必ずどこかでとっかかりがあるような作品が毎年何本かはノミネートされたりしているようです。
さて、今年は――
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◆作品賞
・“Cosa voglio di più (Come Undone)” 監督:シルヴィオ・ソルディーニ
・“Der Sandmann (The Sandman)” 監督:ペーター・ルイジ(Peter Luisi)
・“La petite chambre (The Little Room)” 監督:Stéphanie Chuat、Véronique Reymond
・“Sennentuntschi” 監督:Michael Steiner
・“Stationspiraten (Ward Pirates)” 監督:Michael Schaerer
◆主演男優賞
・Fabian Krüger “Der Sandmann (The Sandman)”
・アンドレア・ツォック(Andrea Zogg) “Sennentuntschi”
・Scherwin Amini “Stationspiraten (Ward Pirates)”
◆主演女優賞
・Isabelle Caillat “All That Remains”(監督:Pierre-Adrian Irle、Valentin Rotelli)
・サビーネ・ティモテオ(Sabine Timoteo) “Sommervögel (Little Paradise)”(監督:Paul Riniker)
・Linda Olsansky “Zu Zweit (The Two of Us)”(監督:Barbara Kulcsar)
◆助演賞
・Carla Juri “180°- Wenn deine Welt plötzlich Kopf steht”(監督:Cihan Inan)
・Martin Hug “How About Love”(監督:Stefan Haupt)
・シュテファン・クルト(Stefan Kurt) “Stationspiraten (Ward Pirates)”
◆脚本賞
・シルヴィオ・ソルディーニ “Cosa voglio di più (Come Undone)”
・ペーター・ルイジ(Peter Luisi) “Der Sandmann (The Sandman)”
・Stéphanie Chuat 、Véronique Reymond “La petite chambre (The Little Room)”
◆作曲賞
・Great Garbo (Diego Baldenweg, Lionel Vincent Baldenweg, Nora Baldenweg) “180°- Wenn deine Welt plötzlich Kopf steht”
・Marcel Vaid “Goodnight Nobody”
・アドリアン・フルティガー(Adrian Frutiger) “Sennentuntschi”
◆短編映画賞
・“Die Praktikantin (The Intern)” 監督:ペーター・ルイジ(Peter Luisi)
・“Le Miroir (The Mirror)” 監督:Ramon & Pedro
・“Little Fighters” 監督:Ivana Lalovic
・“MAK” 監督:Géraldine Zosso
・“Yuri Lennon's Landing On Alpha 46” 監督:Anthony Vouardoux
◆ドキュメンタリー賞
・“Aisheen – Still Alive in Gaza” 監督:Nicolas Wadimoff
・“Cleveland vs. Wall Street” 監督:Jean-Stéphane Bron
・“Guru - Bhagwan, His Secretary & His Bodyguard” 監督:Sabine Gisiger and Beat Häner
・“Romans d'ados (Teenage Stories)” 監督:Béatrice Bakhti
・“Unser Garten Eden (Our Garden of Eden)” 監督:Mano Khalil
◆アニメーション賞
・“Feu sacré (Sacred Fire)” 監督:Zoltán Horváth
・“Heimatland (Homeland)” 監督:Andrea Schneider、Loretta Arnold、Marius Portmann、Fabio Friedli
・“Land of the Heads” 監督:クロード・バラス(Claude Barras)、Cédric Louis
・“Miramare” 監督:Michaela Müller
・“Schlaf (Sleep)” 監督:Claudius Gentinetta、Frank Braun
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主な作品のノミネート状況は以下のようになっています。
・“Der Sandmann (The Sandman)”(3):作品・男優・脚本
・“Sennentuntschi”(3):作品・主演男優・作曲
・“Stationspiraten (Ward Pirates)”(3):作品・主演男優・助演
・“Cosa voglio di più (Come Undone)”(2):作品・脚本
・“La petite chambre (The Little Room)”(2):作品・脚本
・“180°”(2):助演・作曲
・“All That Remains”(1):主演女優
・“Sommervögel (Little Paradise)”(1):主演女優
・“Zu Zweit (The Two of Us)”(1):主演女優
・“How About Love”(1):助演
イタリアのシルヴィオ・ソルディーニ監督作品がノミネートされていること、ペーター・ルイジ監督作品が短編と長編と両方でノミネートされているのが注目されます。
あとは、主要キャスト4人のうちの1人として日本人俳優の戸田年治さんが出演している“All That Remains”も気になります。
戸田年治さんは、キャリア30年以上のベテランで、『硫黄島からの手紙』のほか、『ジャスト・マリッジ』『もしも昨日が選べたら』『パール・ハーバー』『GODZILLA ゴジラ』『ER』『フラッシュフォワード』など、アメリカのテレビ・シリーズや映画を中心に活躍されています。詳しいことはわかりませんが、“All That Remains”ほど大きな役柄はほとんど初めてなのではないでしょうか。
賞レース的には、ここでは2部門しかノミネートされていませんが、米国アカデミー賞2011外国語映画賞スイス代表作品である“La petite chambre (The Little Room)”がどういう扱いを受けるのかということも気になります。“Der Sandmann (The Sandman)”や“Sennentuntschi”は作品賞向きの作品ではないような気もしますし。
結果の発表は、3月17日です。
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主なノミネート作品について以下に簡単に紹介しておきます。
・“Der Sandmann (The Sandman)” 監督:ペーター・ルイジ(Peter Luisi)
出演:Fabian Krüger、Irene Brügger、Beat Schlatter
物語:ある天気のいい朝、ベノは、ベッドの中に砂があるのを見つける。彼は、それを無視するが、日ごと砂の量が増えてくる。とうとうにっちもさっちもいかなくなった彼は、アパートの階下でコーヒーショップを開いているサンドラに助けを求める。ベノは、あまりにも情熱的なのでサンドラのことが苦手だったが、なぜか、その日から、ベノはサンドラのことを夢に見始める。果たして、砂とサンドラには関係があるのだろうか?
・“Sennentuntschi”(スイス) 監督:Michael Steiner
出演:アンドレア・ツォック(Andrea Zogg)、Roxane Mesquida、Joel Basman、Rebecca Indermaur
物語:アルプスに伝わるSennentuntschiの神話に関する物語。Sennentuntschiとは、遊牧民の間に伝わる藁人形で、日本おそれと同様に復讐のために使われる。主人公は、自分を虐待した3人の男たちに復讐するためにSennentuntschiを使う……。
・“Stationspiraten (Ward Pirates)” 監督:Michael Schaerer
出演:Scherwin Amini、Vincent Furrer、Max Hubacher、Nicolas Hugentobler
物語:15歳の子供たちががん病棟に入れられている。彼らは、同じ年の仲間との交流を通して、生きることを楽しみ、来るべきつらい未来に備えている……。
・“Cosa voglio di più (Come Undone/ What More Do I Want)”(伊・スイス) 監督:シルヴィオ・ソルディーニ
出演:ピエルフランチェスコ・ファビーノ(Pierfrancesco Favino)、アルバ・ロルヴァケル、ジュゼッペ・バティストン(Guiseppe Battiston)
物語:アンナは、たぶんこれが自分が望んだものなんだろうなというものを手に入れている。仕事、家族、愛するパートナー。何か足りないとすれば、もう1歩先に進む勇気かもしれない。物理的には満足しているはずのアンナは、しかし、妻子持ちのドメニコと不倫をしてしまう
ベルリン国際映画祭2010 ベレリナーレ・スペシャル部門出品。
イタリア ゴールデングローブ賞2010-5部門ノミネート。
・“La petite chambre (The Little Room)”(スイス・ルクセンブルク) 監督:Stéphanie Chuat、Véronique Reymond
出演:フロランス・ロワレ=カイユ(Florence Loiret Caille)、ミシェル・ブーケ、エリック・カラヴァカ、Joël Delsaut、Valerie Bodson
物語:エドモンももう若くはない。しかし、彼は、老人ホームに入るのを頑なに拒んで、独りで闘っている。家の面倒を見てくれているローズも手を差し伸べてくれようとするが、彼はそれも断る。しかし、彼女は、そんなこともおかまいなしに、彼の生活に入り込んでくる。彼女は、彼が心臓が悪いのに手術もしないでいて、やがて何らかの騒ぎが起こるのを予感していたのだ。ある日、ついにその日はやってきて、エドモンもローズに頼らざるを得なくなる……。
ロカルノ国際映画祭2010 インターナショナル・コンペティション部門出品。
モントリール世界映画祭2010 フォーカス・オン・ワールド・シネマ部門出品。
米国アカデミー賞2011 外国語映画賞スイス代表作品。
・“180°- Wenn deine Welt plötzlich Kopf steht”(スイス・独) 監督:Cihan Inan
出演:クリストファー・ブッフホルツ(Christopher Buchholz)、ゾフィー・ロイス(Sophie Rois)、Michael Neuenschwander、Benjamin Grüter、Carla Juri
物語:ある日の夕方。若い恋人どうしはいちゃいちゃし、主婦はテレビのメロドラマを観、看護婦は夜のシフトに入る前に噂話に華を咲かせ、流行のファッションに身を包んだカップルはラッシュアワーの中を車を走らせている。そんな中、ライフルを持った男が復讐のためにあるビルに入っていく。安全で、幸福な「普通の生活」が一瞬にして、失われていまう。恐ろしい出来事が終わった後、人々は愛と希望に気づかされる……。
・“All That Remains”(スイス) 監督:Pierre-Adrian Irle、Valentin Rotelli
出演:Isabelle Caillat、Olga Rosin、Travis Shakespeare、トシ・トダ(戸田年治)
物語:日本人のナカタは、長らく勤めた仕事を辞め、30年来の夢を果たすために旅に出る。彼は、途中で、東京から旅立とうとしていたエレンと出会い、一緒に伝説の海岸Umikongoを目指すことになる。一方、海を挟んで、カリフォルニアの海岸では、エレンの弟ベンがミステリアスな冒険をしていた。彼は、不幸な結婚生活から解放されて新しい人生を見つけようとしているヒッチハイカー、サラとめぐり合う。ベンは、ビッグサーの崖に進むが、それは彼にとって何としても乗り越えたいものであった。そんな頃、エレンの健康が思わしくなくなり、そこから2組4人の運命が交差する……。
・“Land of the Heads(Au pays des têtes))”(カナダ・スイス) 監督:クロード・バラス(Claude Barras)、Cédric Louis
物語:エミールは、不幸せなバンパイアで、世界が闇に沈む頃、いつもの気の進まない仕事を始める。彼は、専制的な女主人に仕えていて、彼女は大嫌いな皺を究極のやり方で取り除こうとしているのだった……。
ザグレブ、アヌシー、オタワの各アニメーションフェスティバル2010、およびズリーン国際映画祭2010、シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2010でも上映されました。
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*当ブログ記事
・スイス映画賞2010 発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_24.html
・映画祭&映画賞カレンダー 2010年12月~2011年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_48.html
追記:
・スイス映画賞2011 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201103/article_17.html
この記事へのコメント
コメントをいただき、どうもありがとうございました。
映画“All That Remains”、および、戸田さんのプロフィールについて、新たに記事にしましたので、よかったら、そちらもご覧ください。
できれば、日本でも“All That Remains”が紹介されるといいですね。楽しみにしております。