ロンドン映画祭2010 受賞結果!

 第54回ロンドン映画祭(10月13日-28日)の受賞結果より――

 ◎グランプリ(Best Film Award):“How I Ended This Summer”(ロシア) 監督:Alexei Popogrebsky

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 出演:Grigory Dobrygin、Sergei Puskepalis
 物語:北極海に浮かぶ孤島。気象学者のセルゲイと大学を卒業したばかりのパヴェルは、そこにある研究所で数ヶ月を過ごす。セルゲイは、本土に妻子がいて、次の船がやってくれば、ここでの任務も終了して、やっと妻子の元へ戻れると考えている。パヴェルは、セルゲイのいない間に重要な無線連絡を受けるが、その内容をなかなかセルゲイに伝えることができない……。
 ベルリン国際映画祭2010 コンペティション部門出品。銀熊賞/男優賞(Sergei Puskepalis)&銀熊賞/芸術貢献賞(撮影)受賞。
 アジア太平洋映画賞2010男優賞ノミネート(Sergei Puskepalis)。
 シカゴ国際映画祭2010 ゴールド・ヒューゴー賞(グランプリ)受賞。

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 ◎スペシャル・メンション:“Archipelago”(英) 監督:Joanna Hogg
 出演:Tom Hiddleston、Kate Fahy、Lydia Leonard、Amy Lloyd、Christopher Baker
 物語:息子エドワードを溺愛するパトリシアは、彼の門出を祝して、アフリカのシリー諸島にあるトレスコ島にバカンスを計画し、そこに家族を集める。エドワードの父、姉のシンシア、料理人のローズ……。散歩をしたり、油絵を描いたり、サイクリングやピクニックをしたりして、家族は休日を満喫するが、少しずつ、家族の内側に隠されていた亀裂が明らかになってくる……。

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 ※審査員:ガブリエル・バーン、パトリシア・クラークソン、シェカール・カプール、サンディー・パウエル、ジョン・ヒルコート

 ◎ブリティッシュ・ニュー・カマー(Best British New Comer Award):“The Arbor”(英) 監督:Clio Barnard
 北イングランドの住宅プロジェクトは、The Arborと呼ばれ、劇作家アンドレア・ダンバーにとっては、忘れられないもので、彼女は、同名の戯曲まで発表している。ダンバーは1990年に亡くなってしまっているが、Clio Barnard監督は、ダンバーの家族へのインタビューを通して、彼女の人生を1本の映画にまとめる。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2010 ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。
 トライベッカ映画祭2010 新人監督賞受賞。
 ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2010 主演女優賞・プロダクション賞・技術賞(音響)・新人賞・第1回作品賞・ドキュメンタリー賞ノミネート。

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 ※審査員:アントニア・バード、アンドレア・カルダーウッド(イギリスのプロデューサー)、Mike Goodridge、トニー・グリゾーニ(イギリスの脚本家)、Michael Hayden、Sandra Hebron、デイヴィッド・モリッシー

 ◎Sutherland Award/第1回作品賞:Clio Barnard “The Arbor”(英)
 最も独創的で想像力にあふれる作品に贈られる賞。

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 ◎スペシャル・メンション:“Don't Be Afraid, Bi!”(ベトナム・仏・独) 監督:Phan Dang Di
 物語:ビーは、6歳の少年で、ハノイに両親と叔母と一家の料理人とともに暮らしていた。彼には、祖父がいたが、重い病気にかかり、一緒にくらすことになる。その頃から、父は家を省みなくなり、酒を飲んでは、女マッサージ師の家に出入りするようになり、母はそれを知りつつ、見て見ぬフリをしていた。一方、叔母は、バスの中で、16歳の少年と出会い、彼のことが好きになってしまう。
 カンヌ国際映画祭2010批評家週間出品。SACD Prize&ACID/CCAS Support Award受賞。


 ◎スペシャル・メンション:“Año bisiesto(Leap Year)”(メキシコ) 監督:Michael Rowe
 出演:Monica del Carmen、Gustavo Sánchez Parra
 物語:ラウラは、過去にあったオアハカでの出来事がトラウマになって、いまも孤独な生活を続けている。しかし、アルトゥーロと出会って、彼女の引きこもりの生活にもピリオドが打たれる……。
 Michael Roweの監督デビュー作。本作は、ある種の暴力性を特徴とするメキシコ・ニューウェーブに新たな1ページを付け加える1作、というような紹介のされ方もしています。
 カンヌ国際映画祭2010 監督週間出品。カメラドール受賞。

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 ※審査員:Stuart Boreman、Edward Fletcher、エスター・フロイト(小説家)、Will Gompertz、Rebecca O’Brien、スティーヴン・ポリアコフ, CBE、マイケル・ウィンターボトム、オリヴィア・ウィリアムズ

 ◎最優秀ドキュメンタリー賞(Grierson Award):“Armadillo”(デンマーク) 監督:Janus Metz
 物語:ダニエルとマッツは、アフガニスタンのアルマジロ駐屯地にいる。ここは、最前線ヘルマンドに兵士を送り込むための基地で、彼らはタリバンと戦い、アフガニスタンを助けるためにここにいるが、彼らとアフガニスタン住民とのギャップは広がるばかりで、彼らはパラノイアに陥っていく。
 カンヌ国際映画祭2010 批評家週間出品。グランプリ受賞。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2010 ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。
 トロント国際映画祭2010 REAL TO REEL部門出品。
 チューリヒ映画祭2010 インターナショナル・ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。最優秀作品賞受賞。

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 ※審査員:Mandy Chang、Dick Fontaine、Michael Hayden、Sandra Hebron、Christopher Hird、Charlotte Moore

 ◎The BFI Fellowship:ダニー・ボイル

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 ロンドン映画祭には、以下のような9つの上映プログラムがありますが、コンペティション部門は独立したプログラムになっておらず、9つの上映プログラムの中にコンペティション対象作品が個別に上映されるようになっており、コンペティション部門エントリー作品は、別途発表されています。

 ・Gala & Special Screenings
 ・Film on the Square
 ・New British Cinema
 ・French Revolutions
 ・Cinema Europe
 ・World Cinema
 ・Experimenta
 ・Treasures from the Archives
 ・Short Cuts & Animation

 負担が多いので、全プログラムをここに書き出すことはやめておきますが、プレミア度こそ低いものの、なかなか魅力的なラインナップになっています。

 ちなみに、日本からのエントリーは、下記の5作品でした。
 ・『十三人の刺客』“13 Assassins” 監督:三池崇史 Film on the Square部門
 ・『ディア・ドクター』“Dear Doctor” 監督:西川美和 World Cinema部門
 ・『川の底からこんにちは』“Sawako Decides” 監督:石井裕也 World Cinema部門
 ・『恋するネズミ』“Love Mouse” 監督:ひだかしんさく Short Cuts & Animation部門
 ・『わからないブタ』“In a Pig’s Eye” 監督:和田淳 Short Cuts & Animation部門

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 *当ブログ記事
 ・ロンドン映画祭2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_7.html

 ・レインダンス映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_24.html
 ・エジンバラ国際映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201007/article_3.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年5月~2011年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_23.html

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